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ピエロ 南風一何を勘違いしていたのだろう?きみのお母さんに気に入られたからと言ってなんぼのものだったろうきみに気に入られなければきみと一緒になることは叶わないそこのところを早とちりしてもうすっかりきみの心はこちらになびいていると思い込んだきみのお母さんに気に入られたからと言ってきみが俺のことを好きになったわけではないきみのお母さんくらいの女性は八方美人で若造を手玉にとることくらい朝飯前なのにそんなことになぜ気付かなかったのだろう俺一人だけきみはてっきり俺にぞっこんと思い込んでいた (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/01/31
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待っているもの 南風一高校生の頃学校へ通いながらよく思った「こうして3年間通った先には 何が待つのだろう?」「高校3年が終わったあとには 俺はどんな暮らしをしているのだろう?」学校へ通っていながら自分の未来はちっとも開けなかった級友たちが卒業して去ってゆくのに自分だけ取り残されている予感がした彼女とどうなっているかなんてもっと分からなかった判で押したような平凡なサラリーマンをしている自分なんてもっと想像がつかなかったそうして30年が去った今でもやっぱり30年先の自分が分からずにいる (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/01/30
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破滅の道 南風一近頃は離婚するカップルが多くきみと俺が結婚していたとしてもやっぱり離婚していただろう結婚しなかったからお互いにもっとひどく傷つけ合うこともなかった離婚して再びやり直す必要もなかったそれはそうだけどね頭では分かったつもりになって離れたけど破滅の道を歩んでいればどうだったかなという気もする (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/01/28
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ちょっといいなあ 南風一バツイチの女性と隣り合って会社では交わさない話しをする相手に旦那がいないと思うだけでこんなに気やすく話せるなんて不思議彼女は30代前半よく見れば肌の艶もある色気もあるちょっと昔好きだった彼女にも似ている(最近ちょっといいなあと思う女性がいたら やたら昔の彼女に似ていると思い込む傾向はある)バスに揺られて到着地までよもやまな話しをする好きとか嫌いとかの感情を横に置いて魅力的な女性と楽しく話せる機会なんて何年ぶり(いや何十年ぶり)かないいなあで終れば本当にいいなあで終わるこれがちょっと色気を出そうものなら一筋縄で行かなくなることくらいお互いに知っているだから適当なところで切り上げるそれじゃお気をつけて (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/01/28
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ものさし 南風一人はピラミッドの一辺だけでは長さが分からなかったのでものさしを発明したものさしによって隣り合う辺が等しいか等しくないかどちらが長いか短いか比較できるようになったそれ以来人はあらゆるものを比較するために様々なものさしを作ったあいつはこいつより賢いという指数を作ったあいつよりこちらが偉いという職位を作ったものさしに測られているうちはまだ良かった俺より下の者は幾らでもいるそう思って安心できたしかしものさしの梯子を外されたときはたと困った自分自身を何と比較してよいやら分からなくなった「俺の人生は俺で測るしかない」余生が少なくなってようやく気付くのだった (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/01/26
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なぜ素直に 南風一どうしてそんな変な二人になったのだろう?俺はきみが好きだきみは脅迫的に俺を好きにならねばと思っているそんな無理する必要なんてなかったのになぜ素直になれなかったのかな?「あなたのことはよく知らないから何とも言えません」そう言ってくれれば良かったのになぜ素直になれなかったのかな?俺はただきみが好きだったきみがどう思おうと好きだったきみは愛されたいと思っていたどちらが悪いわけでもなかったのになぜ二人はうまく行かなかったのかな? (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/01/24
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我がごとのように 南風一自分と同じ生身の人間とは分かっていても喜びや悲しみを我がごとのように感じることは難しいたとえ それが自分の恋する相手ではあっても 難しいもし自分に対するのと同じだけきみの胸の奥深くまで降りてゆけたら多分もっとやさしくできていただろうに (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/01/23
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きみの面影 南風一俺がきみに見たものは何だったのだろう?16才の高校生に特有の生意気さ?固い純朴さ?汚れを知らない処女の美しさ?それらの全部かな口元かな 目元かな16才くらいの女の子にきみの面影を発見して驚いている (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/01/21
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ちょっぴりうれしくて 南風一車がたくさん通るのでこれなら一度くらい彼女は俺の姿を見かけたかも知れないそう思うことでちょっぴりうれしくなる自分ではそう思うのに俺の方は長年車に乗っていても彼女を一度も見かけないそれなら彼女の方だって俺を見かけていないに違いない真相は知らないけれど何処かできみが俺の姿を見かけたに違いないそう錯覚することでちょっぴりうれしくなる自分がいる (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/01/20
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そこだけ切り取って 南風一初めてきみに出会った時そこだけ羊羹を切るように切り取ることができたら そして いまに合体することができたら今ならきみと過ごせる時間なんて幾らでもあるのに ね (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/01/20
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雪 南風一外では雪が降るきみはもう家にたどり着いただろうか凍えた手をストーブにかざしてふーふー言っているところだろうかさっきまで響いていた車の音も途絶えた人の声も聞こえないすべてが止まってただ雪の降り積む音に耳を傾けるきみは暖かな部屋で何を考えているのだろう俺のことかなまっ白な銀世界を背にして俺にはきみの笑顔しか浮かんでこないきみは降り積む雪に何を見ているのだろう? (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/01/16
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あの頃のきみ 南風一仕事へ行く途中で息子くらいの女子高生を見かける可愛い子やボーイッシュな子色々な娘がいるけれどあどけなさでは共通している昔 同じような子どもに過ぎなかったきみの何処に惹かれたのだろうと考える今あの頃のきみに出会えたとして果たして惹かれるかどうか?ちょっと自信がないな (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/01/15
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欠けていたもの 南風一きみと俺に欠けていたものそれは何だったのかな?俺たちは何を怖がっていたのだろう?手をつないで池の周りでも歩けば良かった改札口でちょっと待っていれば毎日きみと会えたはず何を怖がっていたのだろう?きみを好きな男であることときみに相応しい男であることは関係なかった相応しいとか相応しくないとか七面倒くさいことを言わずにきみと手をつないで公園を歩けば良かった友だちのままか一緒になるかそんなことあとから付いてきた かな? (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/01/14
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うつろい 南風一インターチェンジが一つ付くことでそこに住んでいた人が何処かへ移る田んぼを持っていた人は御殿のような家を建てる石垣ができ道が付く小川の流れが変わり風景が変わる人の暮らしが変わるきみに出会ったことで俺の人生は変わったか?俺に出会ったことできみの人生は変わったか?きみの人生は何も変わらなかったと思うけれどたまには俺のことを思い出すこともあるかな? (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/01/14
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日だまりの中 南風一門松も取れた休日の昼下がり陽射しは暖かく空にはちぎれ雲 そしてジェット雲陽射しを浴びながらたまに車しか通らない田んぼの中の道を歩く木々には椋鳥が鈴なりに止まっているが私の足音を聞いて一斉に飛び立ってゆく何処へ行くのかどこが巣なのか知らないきみが何処に住んでいたのか知らなかったように長閑な日だまりの中を歩く今ときみと話しをしていた頃とどちらが幸せかな?と考える暖かな日射しはきみがいなくても暖かい至福のとききみがいた頃は きみがいたからバラ色の世界だった (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/01/13
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幸せ 南風一本当は一人で傍目には何をやっているのか訳分からない生活そんな生活が好きだった自己満足独り善がりそれで幸せだったいつかしら他人(ひと)の幸せばかりに合わせて自分の幸せを忘れていた (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/01/12
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死ぬ前に 南風一死ぬ前に初恋の人か 好きなまま離れてしまった人の顔を思い出さなかったかな?きみがもう少し不真面目で死んだことにすれば初恋の人でも昔好きだった人でも会いに行けたんじゃない?会ってから死んでもよかったんじゃない?俺は昔淋しくなると好きな人に会いに行った今は簡単に行けないけれど死ぬ前には必ず会いに行く (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/01/11
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女 南風一通りすがりにちらりと顔を盗みみると向こうも大抵こちらを見ているただし視線は意識的に外してこちらが盗み見るのを知っていたかのように笑みを浮かべて媚びを作っている実はこういう仕草を自然に作れる年令は限られる年端もいかない女子高校生からそんな仕草をするのだから女ってやつは罪深い動物だ (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/01/10
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好きなんだけど 南風一きみが意を決して一人立っていたとき俺は恐れをなして逃げ出してしまったきみが待つ理由は大げさなものではなかったのかも知れない余りにも俺が姿を見せなかったので捨て身の戦法に出たのかと思った俺は確かに優柔不断だった好きだけど 好きになられては困る早く好きな男を見つけて俺を振ってくれそう念じつつやはり淋しくなるときみに電話してしまうのだった (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/01/09
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新成人 南風一生きることは 非常に難しいだったら 生きる手本があればいいのに・・・手本らしきものはないあるのは 生き方の試みの数々・・・自分にとって凶と出るか吉と出るかそれは分からない誰も運転を代わってくれないから自分で走るしかない・式引けて 三々五々に 新二十歳 (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/01/08
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走ることだけに 南風一風が冷たかったので走ってみた思ったより気持ちがいい暫く走った後の息のはずみや喉の渇きがいい遮二無二走った記憶それはもう何十年も前の記憶級友や祖母に煽てられて一生懸命に走った運動会あんなに走ることだけに一生懸命になれた記憶ってあれ以来なかったかなもう一度一生懸命に走ってみたいね (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/01/07
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アンダーソンのマグカップ 南風一お婆さんが大切にしているマグカップがありましたお婆さんの一日はそのマグカップで大好きなコーヒーを飲むことから始まります昼食のあとやお八つの時にもそのマグカップでコーヒーを飲みます随分年代もののはずですが 1カ月に一度は黄ばみを取っているので今なお新品同様です * * * * * * * *純一は彼女が来るので 準備に大忙しでした蒲団は友だち用に買ったものがあったので大丈夫でしたが「うーん 淳子が泊まるとなれば あれはぜひ用意しとかないと・・・」純一は年末の薬局に足を運んで照れながらコンドームを一箱レジに持って行きました2000円で一本のくじ引きができるというので 純一はくじを引きました「おめでとうございます。大当たりです。人気のアンダーソンのマグカップが当たりました」そう言って店主はにこにこしながら 照れる純一にマグカップを渡しました純一は薬局で貰ったアンダーソンのマグカップを下宿に持って帰りました彼女がくるのでお茶を飲むのにちょうどよかったと思いましたそれから数日後純一の下宿に淳子がやってきました純一と淳子はすでに婚約していましたが同じ屋根の下に泊まるのは初めてでしたその日純一と淳子は初めて結ばれましたもちろんアンダーソンのマグカップは淳子にプレゼントしました二人が一緒になってからも引っ越しのたび アンダーソンのマグカップは淳子と一緒に付いていきましたそして淳子が初めて身体を純一に許した日のことを思い出させるのでした・・・ (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/01/07
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幸せ 南風一お金を貰ったら幸せになれるか?って聞かれてももうそんなもので幸せになれないことは分かっているそれなら 若さはどうだ?って聞かれたら自分だけ若くなっても意味がないだろ俺が昔の俺でなくなりきみも昔のきみでなくなり若かった頃の思い出はきみと俺が亡くなることですっかり消えてしまう二人だけの思い出だもの俺ときみ以外に誰が食えるものか (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/01/06
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成人の日 南風一今年も成人の日がやってきてきみが美しく着飾って成人式に出席したとき俺は何をしていただろう?と考える俺はちょうど共通一次試験を目前に控えてきみの成人式のことなど とんと忘れていたきみが一番美しかったときの姿それはどんなだったろう息子が成人の日を迎えるにあたってようやくきみの成人式に思い至っている (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/01/03
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魔法 南風一手の甲が荒れたのでオロナインを塗った一度はよくなったのでもう一度塗ったそしたら今度は赤く腫れだした仕方がないので今度は副腎皮質ホルモン剤を塗ったそしたら腫れはきれいに治った傷ならこんなによく効く薬があるのにきみをたちどころに忘れる薬がないなんておかしいね (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/01/03
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40段 南風一厄除けの寺に詣でて階段に一個ずつ一円玉を落としていく階段を上りながら40個も落とすとこれまで生きてきた歳月の長さに驚かされる毎年とりたてて変わったこともなく過ぎ去った歳月そんな歳月が積み重なれば40段の坂になる一応分別くさった大人の顔をしているが何を積み上げてきたのだろうと思う (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/01/03
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初詣 南風一初めて彼女と言葉を交わした日二人肩を並べて歩いて来た神社に初詣に行ってみたまさか彼女に会えるはずがないと思ったけれどやっぱり会えなかった近くの人か通りすがりの人らしき参拝者が5、6人神社の前の川の匂いはよろしくないけれど神社の格好だけは昔と変わらない (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/01/03
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もう一つの正月 南風一元旦の翌日仕事に出て昼食に出た天ぷらうどんを啜っていてふと時の感覚を忘れた今はいつ?自分は何をしている?なぜここに?ふと我に返ってそうか今は 2007年の正月俺は仕事に出て昼食を取っているところなんだ2007年と思わなかったら1007年でもいいんだと思った (詩集の宣伝)詩集「異国のお姫様」(南風一著)を発売しました。購入は、こちらからどうぞ詩が良かったと思う方は人気blogランキングへ
2007/01/02
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