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スペインは絶頂期のフェリペ2世の時に4回(1557,1560,1575,1596年)も破産宣告した主権国家と聞く。
国家の破産というと「国庫支払い停止宣言」(バンカロータ)である。
先代のカルロス1世(神聖ローマ皇帝カール5世でもある)から引き継いだ負債が莫大であったからである。
(彼は近親者との死別結婚を4回しており、「4」に縁の深い人間である。「フィリッピン」は彼の名に由来する)
スペイン国王とポルトガル国王も兼ねた、ハプスブルグ家の領土のうちオーストリア(神聖ローマ帝国は叔父が統治)だけを除いたスペイン・ハプスブルグ家の「太陽の沈まない帝国」でも破綻したことがあるのだ。
中国だっただろうか、3回も破産すると死刑だというではないか。
力が強ければ借金も徳政令で帳消しという考えなのだろうか ?
歴史の勉強は後に回して(2)、WEBで現在の経済状態を見てみたい。
スペインの対外純債務額は2.4兆ドル(約200兆円)で、イタリア(2.3兆ドル)よりも少し多く、ポルトガル(5,100億ドル)の4.7倍である。
GDP比にすると、1.7倍である。
PIIGSへの主たる債権国にはドイツ、フランス、ベルギー、イギリス、スイス、米国の名前があがっているという。
逆に、対外債権の8割はポルトガルである。
この国の基本情報(2010年)は次のようである。
面積:505,938平方キロメートル(日本の1.3倍)
人口:4,702万人(2010年1月)
人口密度:91人/平方キロメートル(75位)
首都:マドリード(327万人)
言語:スペイン語(地方によりバスク語、カタルニア語、ガリシア語)
宗教:カトリック75%(宗教の自由)
名目GDP: 14,100億ドル(12位)
一人当たりのGDP(名目):30,639ドル(26位)
失業率:20.1%(4位)
国際収支:-642億ドル(180位)
対日貿易収支:-27億ドル(=19-46)
2010 年のスペイン経済(主要産業:自動車、食料品、化学品、観光産業)は,内需停滞が足かせとなり,実質GDP 成長率はマイナス0.1%となった。
貿易は,輸出が1,858億ユーロで16.2%増,輸入が2,381億ユーロで15.5%増と大幅に回復した。
(主要輸出国:フランス、ドイツ、ポルトガル、イタリア、イギリス、主要輸出品:自動車関連、果物・豆類、産業用機械、医薬品、繊維製品)
(主要輸入国:ドイツ、フランス、イタリア、中国、イギリス、主要輸入品:自動車関連、石油・石油副産物、医薬品、事務・通信機器)
直接投資では,対内が国内景気を反映して伸び悩んだが,対外はBRICs 諸国への投資が拡大した。
対日関係では,輸出入共に増加したほか,太陽熱発電や電気自動車分野での企業連携が進んだ。
対日本貿易は,輸出(医薬品、自動車部品、ワイン、イベリコ豚人気で近年伸びている豚肉、オリーブ油、クロマグロなど)が前年比17.3%増の14 億2,322 万ユーロと大幅に回復した。
対日本輸入(乗用車、自動車部品、印刷機、ビデオカメラ・デジタルカメラ)は9.5%増の34 億7,162万ユーロとなったが,2008 年比では約7 割の水準にとどまった。
対日本貿易収支は20 億4,840 万ユーロの赤字だった。
なお、この国と日本の貿易は円ベース(日本財務省貿易統計)で見てみると少しだけ違う。
2010年の「西」→「日」への輸出は2,291億円で前年比4.6%増加、「日」→「西」輸入は2,791億円で前年比16.8%増加である。
貿易収支は500億円の赤字である。
「西班牙」→「日本」への輸出の内訳は、有機化学品21.0%、医療用品19.2%、バッグ類4.7%など、「日」→「西」輸入の内訳は、自動車・同部品41.0%、原動機5.5%、二輪自動車3.7%などである。
日本の対スペイン投資残高 1,274億円(フロー 34億円)
スペインの対日本投資残高 182億円(フロー 24億円)
進出企業 日本 → スペイン 225社
スペイン → 日本 36社
DATA追加
財政収支/GDP比:2007年 1.9%, 2008年 -4.5%,2009年 -11.2%,2010年 -9.3%,2011年予測 -6.6%
公的債務/GDP予測: 69.6%
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