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古代に地中海の交易を制したフェニキア人の故郷がレバノン
に当たる。
アッシリア帝国、新バビロニア、マケドニア王国、古代ローマ帝国、
東ローマ帝国、イスラム世界と、住民のアラブ化が進み、40mもの
レバノン杉がある山岳部は宗教的にマイナリティな人々の避難
場所となった。
ヨーロッパ諸国からカトリックの影響が19世紀から浸透し、まとまり
を見せ始め、宗派を越えたアラブ民主主義の中心地となる。
石油取引で膨大な資金が流入し、中東のパリと呼ばれ、
観光業、金融セクターが発達したが、イスラエルとの緊張で
中東の火薬庫となり、長い内戦の後に
主要交通路の地位が失われ、投資家、商人として南米
(ブラジルにはレバノンの人口より多いレバノン人が住むという)、
アフリカなどに築いた在外資産からの送金で財政が支えられ
ている。
そういえば、会社に入って2年後に、官庁の経済研究所に
2年ほど出向し、たいへんお世話になった。
その時の上司とは、大企業の工場を多数見学したが、
彼は、その後、レバノンなどに行き、中東経済研究所でも
立派なお仕事をしたと聞いている。
少し前には、どこかの大学の創設でお忙しかったらしいが、
偉い人には、小生などの小物は、あえて、近づかない方が
いいようである。
以下は2017.11.25~26へ移管
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