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3日目 :朝の10時に スウェーデンのストックホルムに入港した。
2日目は、終日がバルト海クルージングであり、コペンハーゲン~
ストックホルム間の522.543kmを,38時間(時差なし)で移動し
たことになる。
直線距離の投影移動時速 は13.8km/hと、ゆっくりしたもの
であった、というよりも、スカジナビア半島がふくらんだ分だけ、
航路が大きく迂回しているのである。
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スェーデン王国の国土は 日本の1.2倍であるが 、人口は僅か
に700万人である。
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ストックホルムは豊かな木々があふれた、瀟洒で静かな港街である。
北欧のベニス と言われるほど、美しい街で、半島や島をいくつもの
橋がつなぎ、その間を縫うように運河が流れる。
旧市街のガムラスタンに は世界遺産に指定され、中世の建物と
石畳の小道が続く街並みがある。
洒落たブチック、アートギャラリー、レストラン、ショップなどで
賑わっている。
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国王の戴冠式が行われる大寺院で「 セント・ジョージと龍 」の
彫刻、玉座を見学し、王宮内の 武器博物館の地下室 では、
住む ネズミの助けを借りて秘密の宝石箱を開けるのも楽しみ 。
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ノルディックシー・ホテル に行くと、 零下5度に保たれたアイス・
バーがあり、その中では 、北部の河で採取した氷で造作された
氷の室内装飾を楽しみ、カットされた氷のグラスで、 防寒具を着
用してのウォッカを味わえるのである 。
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旧証券取引所内に ノーベル博物館 があり、その歴史や、受賞者
の展示物をみることができる。
その後、ヴァイキングの古城を思わせる重厚な佇まいの市庁舎
を訪れる。
「 破壊の象徴であるダイナマイトを発明したノーベル 」は、ダイナ
マイトで得られた利益を ノーベル賞という平和基金 に投じている。
その、 平和の象徴であるノーベル賞 の祝賀晩餐会が開かれる
何も無い、がらんとした石の広間で座ると、椅子もチャチにみえる。
でもあの晩餐会の豪華さはすばらしく、「青の間」の大理石 の
階段を2階から、国王皇族と受賞者が堂々と広間に降りて来る 。
受賞者でない私は、逆に1階から階段を登り、2階の、 金のモザ
イクで飾られた黄金の間 ・舞踏会の大広間を抜けて、右側の
トイレに行った。
出口の売店で 、 メダル・チョコを買う 。
あの 益川さんが数百枚買った 、小さいメダル・チョコで、一枚
何んと200円なり。
脳味噌が食欲を出しているようであり、「 脳」 が食「 べる で しょう」
をおみやげとした 。
市庁舎の 地下レストランでは最新のノーベル賞記念パーティ
を再現した昼食を、受賞でなくとも、このツアーでは、同じテー
ブル・セッティングで楽しめるのである 。
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ノーベルの発明で思うのだが、発明した物は「 爆発物 」として
いろいろの使い方があり、単なる破壊としての手段道具、例えば、
「アフガンのバーミヤン石像の破壊」、銃砲の発射でのダイナマイト、
他方では、新たな生産のための開削手段道具「各地の鉱物資源掘削、
スイス・ゼメリング鉄道開通工事など」、その利用が使う側の扱いで
平和にも、戦争、破壊にもなる、極端性 をもっている。
ノーベル氏は極端性のうちにも、人間性のある利用法を願って
平和賞を掲げたと信ずる者である。
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さらに、国立美術館、王立劇場を車窓から眺めて、ユールゴー
デン島に行くと、17世紀建造した直後に海に沈んだ、 美しい彫刻
のある「木造戦艦・パーサ号」がみられる 。
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郊外に向かい、 メーラレン湖に面した当国最古の町・シグ
トーナで聖母マリア教会、小さな市庁舎、当国最古の石造り
教会跡、最古の街並み・ストラガタン などを見学できる。
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西の郊外への道を選べば、 メーラレン湖に浮かぶローベン島に
立つ 、 ドロットニングホルム宮殿 は1981年から王室の居城として
使用され、 広大な庭園に劇場、中国風東屋 あり、その気高さから
「 北欧 のベルサイユ 」と呼ばれる。
18世紀末の スウェーデン国王・グスタフ3世 は強大な権力を誇り、
芸術愛好家でもあって、宮殿をこよなく愛し、毎夜、晩餐会や舞
踏会を催し、劇場ではオペラを上演した。
ここで、自ら演じていたところを、政敵が放ったピストルの凶弾に
倒れ死亡した、 グスタフ 3世と王家一族の悲劇 が有名である。
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ストックホルム の「 ショア・エクスカーション 」 ( 海岸の遠足 ?)
が オプション で 13プラン ある。
「 武器庫のネズミとガムラスタン 」などが一番安く、3時間で
$49(~)で、一番高いのが、「 ガムラスタン、市庁舎と
ノーベル賞の昼食 」の5時間,$ 379 である。
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「 写経者 」としては、「 世界遺産・ドロットニングホルム宮殿 」だ
ろうが、4.5時間で$ 79 とある。
これらから判断すると、費用は、「 航空料金」、「クルーズ料金」、
「港の 遠足料金」がそれぞれ加わわることとなり、また、楽しみ
方も広がることに なり、何回も同じ方面にクルーズする人の
気持ちが分かるような気がする。
このほかにも、ツアーガイドへの TIP (終日なら$5を目安)
など、いろいろ ありそう。
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余談 :
脳と言えば、 ストックホルム症候群 というのがある。
1973年、ストックホルムの銀行強盗で、犯人は数人の人質をとり
立てこもる。
警官隊との何度かの衝突のあと、人質の解放は、1週間後である。
しかし、人質を放後、事件関係者は不思議に気づく。
当然、犯人を憎むべき人質が、口々に犯人をかばう証言をする
だけではなく、「感謝されるはずの」警察を、侮辱するようなこと
さえ口にする。
さらに、事件解決後、人質1人の女性が、あろうことか、犯人グル
ープの一人と結婚する。
これが、最初有名になった「ストックホルム症候群」である。
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黄昏のストックホルムの港を、ドラの響きの中17時に出航する。
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スウェーデンの基本事情については、「めいてい君の日記」昨年
11月27日を参照いただければ幸いである。
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