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イラクというと日本の自衛隊がPKOで派遣された土地は、
サマワであった。
ファルージャ はその自衛隊を撤退させるように
武装勢力が日本人人質を交換条件に拉致したところであった。
イラク全体ではシーア派が2/3を占めるものの
ここファルージャ近辺は「 スンニー・トライアングル 」と言われるほど
スンナ派住民が多数を占める地域であり、
かつては、サダム・フセインの
地盤でもあった。
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日本政府・小泉内閣は人質交換条件を拒否したが、
宗教指導者の仲介もあって人質は返還された。
自衛隊は戦闘地でないという理由から平和部隊としての派遣であり、
任務を全うして帰国した。
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今その土地・ファルージャが中東を揺さぶっている。
ファルージャがISISの手に落ちたのは、治安部隊がデモ隊流血事件で
退去した一瞬の隙を突いていた。
商店・食堂の8割が閉店、学校、病院も大半が閉鎖、占拠が4ヶ月も続いて
食料品、ガソリン価格が高騰し、7万世帯以上が避難を余儀なくされた。
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あくまでシリアに留まり排他的で厳格なイスラム法に基ずくスンニ派国家の
樹立を目指すISISは複雑な過去を持つ。
シリアとの国境付近で「イラク・イスラム国=ISI」という
純粋なイスラム国の建設を夢見る武装組織は、
米軍の掃討作戦で一旦弱体化し、
シリア内戦、米軍撤退を背景に2011年頃から
息を吹き返し、さらに 2013年4月に
アルカイダ系ヌスラ戦線
との合併を宣言して「ISIS」 が生まれた。
7月にはイラクの刑務所2箇所を襲撃し
アルカイダ系幹部ら数百人を内包し、
周辺国、欧州からの若者も引き込み、
「最強で残忍」な組織というイメージを
定着させ、地域的には「イラク西部とシリア東部」
に勢力圏を築いた。
あくまでシリアに留まり排他的で厳格なイスラム法に基ずくスンニ派国家の
樹立を目指しており、他方で、シリアのヌスラ戦線は合併宣言を阻んで
アルカイダ指導者ザワヒリへの忠誠を表明し、互いに対立して本格的な
戦闘を行うこととなった。
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米軍、欧州はシリアで反体制派を支援してきたが、
このISISなど過激派の伸張を促進する逆効果となるので、方向転換を
迫られることになる。
米軍は、イラク軍によるISISへの攻撃支援、
隣国ヨルダンでの特殊部隊訓練を開始した。
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