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★
Goodness VS Luck
拘る様であるが、第二次世界大戦後、吉田茂首相が漢字文字を
自分の姓にある「よし」が「ツチヨシ」であるにも拘らず、
「武士の士」+「口」で「吉」の漢字を認めてしまった。
よほど武士に憬れたとも思えないが・・・
こんなことをいうと民主化に努力した御大から
「おおバカモノ!」と言われるだろう。
★
不動産の登記官は「お坊さんが間違えて書いたかも」、
「由緒ある文字かも」といって、文字を「士+口」から
「土+口」へ更正登記しようとする方には聞くかもしれない。
正確には「氏名の更正」の理由は「書き間違い」の類となっている。
しかし、「誤記」でもなく当時はパソコンなどの印刷技術が未熟、
または、省力化・小頭脳化などで当用漢字体などから省かれたために
「自分で書くしかない姓名文字」となっていたのである。
そのような時勢に従い「ツチヨシの吉」を、通常なる「武士の士の吉」 に
変わってしまった人々が多いと思う。
★
呆けの小生には、「武士の士の吉」は吉凶に見るような
「偶然性が伴うラッキー」という部分があるように感じる。
(「武士」というのも武家制度という後天的な身分制度でラッキーな面もある。)
他方で「ツチヨシ」は性善説の「善」「良」の意味を感じる。
(こちらは先天的な部分が大きいかもしれない。)
現代には、当用漢字として「ツチヨシ」は存在しない。
「武士の士の吉」が当用漢字では独占している。
牛丼の「吉野家」の「吉」は性善説の方、「つちよし」が
本来の文字であり、「善い」、「良い」の意味で、「ラッキー」の
意味ではないだろう。
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文部科学省はオリンピックだけでなく、
日本古来の道徳教育にも関係する、
「善・良」と「ラッキー」さえ区別がつかない
「当用漢字体の再作成」にも気を使ってもらいたい。
「 よしのさくら 」が日本文化の低下に泣いている。
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呆けの戯言である。
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