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ピラミッドやクレオパトラなどで観光客が絶えなかった
エジプト・アラブ共和国ではアラブの春以降、混迷が続いている。
外務省、CIA、読売新聞、WIKIPEDIAなどの資料から
最近の動きを纏めてみたい。
<ギザのピラミッド:Web画像から>
(クレオパトラとシーザー:WIKIPEDIA)
★
・エジプト・アラブ共和国の基本事情 項目 |
説明 |
---|---|
国土* |
1,001,450平方km=日本の約2.6倍 |
人口* |
86,895千人(2014.7 est.);ムスリム90%、キリスト教徒10% |
GDP* |
2,849億ドル(2014 est.) |
同構成比* |
農業(14.6%)、製造業(38.9%)、サービス(46.5%) |
構造的問題 |
直接投資・観光の低迷、外資不足、財政赤字改革、高失業率、外貨不足、エネルギー問題、補助金・人件費・利払い改革など |
一人当たり GNP* |
11,000ドル(PPP); 一人当たりGNI=2,719ドル、エジプト財務省2012/13年度 |
成長率* |
2.2% |
物価上昇率* |
10.1% |
失業率* |
13.4% |
貿易額* |
輸出 271.5億ドル 輸入 552.6億ドル 貿易収支 ▲ 281.1億ドル |
輸出* |
品目:原油・石油製品、果物・野菜、原綿、衣料品、金属製品、化成品等 輸出先:伊6.7%、印6.5%、サウジ6.1%、中国5%,独4.8%、リビア4.8%、米4.5%、トルコ4.4%、仏4.2% など・・・2013年 |
輸入* |
品目:機械器具、食料品、化成品、木製品、燃料など 輸入先:中12.5%、米7.8%、伊5.4%、ウクライナ5.1%、トルコ4.8%、独4.5%など・・・2013年 |
対外債務* |
558.6億ドル |
主要援助国 2012年 |
仏1.38億ドル、独1.28、デンマーク0.15、英0.15 |
日本援助 |
有償6,108億円 無償1,513億円 技術 689億円 代表的プロジェクト:カイロ大学付属小児病院、オペラハウス、スエズ運河架橋、 カイロ地下鉄4号線など |
対日貿易 |
輸出 686億円 輸入 1,179億円 |
対日貿易 |
輸出 天然ガス・石油、石油関連製品、繊維類など 輸入 自動車等輸送機器、一般機械、電気機器など |
・ エジプト政変
年月 |
略史 |
---|---|
2010.12.18 |
チュニジアのジャスミン革命(同国では23年長期独裁のベン=アリー政権が倒れて、イスラーム同胞団の影響を受けたイスラーム系政党「アンナハダ」が第一党となる)から興ったアラブの春・エジプト革命でムバーラク大統領(29年長期軍事政権)退陣デモが2011.1に発生し、ナズィーフ首相がシャフィーク首相に交替、副大統領にスレイマンが指名された。 グーグル、ツイッターで連携した無期限ゼネストが2月に勃発し、ムバーラクは時期大統領選不出馬などを表明。 |
2011.2 |
6日スレイマン副大統領が同胞団などと協議開始、11日ムバーラクが大統領職辞任、全権を軍最高評議会に委譲した。憲法は停止され軍による暫定統治となる。 2011.3月交替したシャラフ首相も11月には内閣総辞職。12月ガンズーリ暫定首相政権には軍事・司法を除く大統領権限が軍より委譲された。 2012.1の人民議会選挙で、ムスリム同胞団系「自由と公正党」が第一党となり、5,6月には同党のムハンマド・ムルシーが大統領に選出された。しかし、(ムバーラク政権時代に任命されていた長官がいる)最高憲法裁判所は選挙法の不備を指摘し議会を解散させた。 |
2012.8.12 |
ムルシー政権は内外において多くの失政に対する反政府デモを受けて、国防相・軍最高評議会議長タンターウィを解任。後任にシーシー少将 (→大将) を抜擢 |
2013.7 |
民衆の不満は高まり、政権の退陣を迫る軍との対立は深まり、シーシーは暫定大統領に最高憲法裁判所所長マンスールを指名<2013年クーデター>。 ベブラーウィー内閣ではシーシーは第一副首相を兼任。 |
2014.6 |
元帥に昇格していたシーシーは、国防大臣を辞職し、 大統領選に出馬、約97%の得票率で当選した。内閣は留任した。 |
2015.3 |
内閣改造で内相ほか8つのポストを交替させてムルシー色の一掃を図った。 |
2015.5 |
刑事裁判所は、ムルシーおよび同胞団関連者など106人について2011年の反政府デモ・刑務所襲撃脱獄幇助の被疑により「死刑に値する」と表明。 |
2015.6.2 |
刑事裁判所の「ムルシーの死刑判決」の確定は大ムフティー(最高イスラム法官)の正式承認によるが、当日になり6月16日に延期となった。諮問は承認されて死刑判決は確定したが、被告側は控訴の予定である。 1.脱獄事件:死刑100人、終身刑20人、など、 2.スパイ事件:終身刑30人、など。 |
発生日 |
場所 |
事件内容 |
---|---|---|
4月5日 |
カイロ市中心部の橋の上 |
爆弾テロで警官一人死亡 |
5月16日 |
シナイ半島北部アリューシュ |
死刑判決宣告に反発した武装集団に、4人の判事らが射殺され、2人が負傷 |
6月10日 |
ルクソールのカルナック神殿付近 |
自爆テロで住民ら4人負傷 |
6月29日 |
カイロ市内の東部 |
バラカート検事総長の車列を狙う爆弾テロで総長死亡、警官、市民9人が怪我 <刑事裁判ではモルシ元大統領や同胞団関係者が大量の死刑判決を受けている> |
6月30日 |
カイロ市内の西部 |
警察署狙う爆弾テロで犯人や市民ら3人死亡 |
7月1日 |
カイロ市内の西部 |
治安当局がムスリム同胞団のテロ容疑者宅を急襲捜査、銃撃戦で容疑者ら9人死亡 |
7月1日 |
シナイ半島北東部 |
「 イスラム国 」関連組織「シナイ州」が検問所6ヶ所、警察署を包囲・砲撃、軍側は攻撃ヘリを派遣し、一日がかりで鎮圧。 双方で100人以上(うち兵士64人)死亡 |
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