「桜を見る会」をめぐる、安倍総理大臣の説明について、国民民主党の玉木代表は、到底納得できず国会で説明すべきだとして、引き続き予算委員会の集中審議を開催し、安倍総理大臣が質疑に応じるよう与党側に求めていく考えを示しました。総理大臣主催の「桜を見る会」をめぐり、安倍総理大臣は15日、およそ20分間、記者団の取材に応じ、前日夜の懇親会を含め、費用はすべて参加者の自己負担で、事務所や後援会の収入や支出はなかったとして、法令違反にはあたらないという認識を示しました。これについて、国民民主党の玉木代表は、神奈川県相模原市で、「きのうの説明だけでは十分納得できない。『桜を見る会』の問題というよりも安倍総理大臣と事務所の問題になっており、説明責任が強く求められている」と指摘しました。そのうえで、「安倍総理大臣は、『国会から求められれば、説明するのは当然だ』と明言している。国会で説明する場を設けるよう与党側に求めたい」と述べ、引き続き、予算委員会の集中審議を開催し、安倍総理大臣が質疑に応じるよう与党側に求めていく考えを示しました。

立民枝野代表「単なる言い訳矛盾に満ちている」・・・立憲民主党の枝野代表は16日夜、東京都内で記者団に対し、「きのうの安倍総理大臣の説明は単なる言い訳で、矛盾に満ちている。安倍事務所の名前で参加を呼びかけているのに、旅費などを政治資金収支報告書に記載しないのは露骨な脱法行為だ。また、何人が参加するかも分からない懇親会の会費を事前に１人5000円にして、ホテル側が了解することもありえない。予算委員会を開き、安倍総理大臣に説明してもらわなければならない」と述べました。
NHK　News Web 2019.11.16 21:16
・・・
国会議員、市町村議員などはどこでも後援会主催の行事として桜を見る会に類似した活動を行っているが、あくまで公職選挙法の範囲内の運動であるべきである。内閣総理大臣の予算の中で、国の行事として税金を使うのには、会計検査院などの観察機関が使途やその内容について監察すべき事柄ではないだろうか。ホテル側に政治的な忖度をさせるような営利行為は自由な民主主義国家を変質させる行為に他ならないのでは。・・・めいてい君 (Nov 17, 2019 08:47:50 AM)

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Nov 15, 2019

「桜を見る会」の不思議　公に飲酒禁止の場所を「宴会花見」に独占利用など

(8)

カテゴリ：政治・経済(国内統計etc.)

☆

＜「 桜を見る会 」の不思議＞

　日本人は、古来より「木花咲耶姫」のような

儚い 桜 の花に美を感じる民族である。

　安倍晋三内閣総理大臣が

地元の後援会の面々を

大挙して「  桜を見る会 」に招待していたことが

国会で問題となっている。

（WIKIPEDIA）

　太閤豊臣秀吉が盛大な花見を

「 吉野の花見 」、「 醍醐の花見 」として

行ったのは  安土桃山の時代  である。

　現代では、勿論のこと、

公費や私費で後援会の旅費や宴会を賄っていたら

　例えば、個人的に、または、選挙事務所が

選挙民を接待していたのなら買収などの疑いも

含んでいるのだろう。

　有名ホテルで「前夜祭」を開催し、

その費用の過半を選挙事務所が支払い

それを 政治団体の収支報告書 に

掲載していない などは（事前・事後を問わず）

選挙違反行為等として取り上げるべきであろう。

或る都内有名ホテルの「夜の会食」では

わずか５千円で出席できるはずはない

　　　　( ・・・ 3倍以上・・・ ) 。

（或るホテル：

料理＝　 １５、１８、２０千円 、

飲み物 ＝　 ６千円 ）

　　　　　　特に、

「公には飲酒が禁止されている場所

　　　　　＝新宿御苑」

を自身の選挙支持者のためにも、ほぼ独占的に

桜を愛でる飲酒の場所に借り切るなどは

国民の代表であり、国家の総理大臣としては

少なくても現代の民主主義国家では、

「 言語道断 」→[許されないもの]かもしれない。

＜基本的には飲酒禁止の場所では
　ないのか？＞

☆

＜画像はhttp://fng.or.jp/shinjuku/news/issue/＞

☆

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Last updated Nov 16, 2019 05:59:22 PM
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■コメント

桜を見る会「首相の説明責任求められている」国民玉木代表：NHK;;

めいてい君さん

「桜を見る会」中止に騙されるな！　安倍首相“アウト”公選法違反を告発〈週刊朝日〉2019.11.21　8:00

めいてい君さん

“安倍1強”の傍若無人もここに極まれりだ。安倍晋三首相主催の「桜を見る会」で、安倍首相が地元の後援者を多数招いていた問題が拡大の一途をたどっている。多額の税金が投入される公的行事を地元後援者の接待に使ったとして、公職選挙法などに抵触する疑いまで指摘される。政府は招待基準などを見直すことを理由に来年度の「桜を見る会」の開催中止を決め、早期の幕引きを図ろうとしている。だが、内閣官房関係者は緊迫感を漂わせながらこう語る。「これまでの問題とは明らかに次元が違います。森友・加計は官僚の忖度（そんたく）の問題でもあったが、今回は安倍事務所が直接絡んでいる。官邸や党内は相当の危機感を募らせ、ヤバイという声が出ています。今回の件で安倍さんが報道陣のぶら下がり取材に応じるとは思いませんでした」
　11月15日は普段とは違う異例のぶら下がり取材となった。政治部記者はこう言う。「いつもは問いかけに一言二言だけ答えて通り過ぎるのですが、今回は20分以上いました。やたらと『次の質問どうぞ』と言っていたのが面白かったですね。かなり焦っているのは間違いありません」
　桜を見る会は1952年に始まり、毎年4月ごろに東京・新宿御苑で開かれる。皇族や各国の駐日大使、国会議員や中央省庁幹部らが参加するほか、各省庁が推薦する形で各界の功労者たちが招待されてきた。今回、国会議員の推薦枠があることが明らかになったが、安倍首相はこの枠を利用し、会を「後援会活動」に使ったのである。
　参加者や支出額は、安倍政権下で年々増え続けてきた。招待者数の目安は1万人とされているにもかかわらず、2014年度の約1万3700人から、今年度には約1万8200人にまで増加。この間、予算は1767万円で固定されていたが、実際の支出額は毎年のように大幅にオーバー。14年度は約3千万円だったのが、今年度には約5500万円まで膨れ上がった。
　会に参加した山口県周南市の藤井律子市長がつづったブログが国会でも取り上げられ、失笑を買った。＜たくさんの方との出会いの中で、片山さつき先生とも久しぶりの再会を果たしました。「今日は、山口県からたくさんの人が来てくださっているわね～。10メートル歩いたら、山口県の人に出会うわよ！」と、いつものように元気よくお声をかけていただきました＞
　招待者には総理「枠」ばかりか、閣議決定で私人とされた昭恵夫人の「枠」まであったことが明らかになっている。SNS上には、会の写真とともに「安倍昭恵さん、お招きありがとうございました！」などと記載された投稿も見つかる。11月8日の参院予算委員会で今回の問題を取り上げた田村智子議員（共産）がこう語る。
「招待客を取りまとめる内閣官房は、人数制限もしなければ、どういう人物を招待するのかチェックすら行っていませんでした。会は園遊会と同様に、各界の功労者をねぎらう栄典です。安倍首相はその公的行事を私物化し、わが身が危なくなると今度は突然中止を決めたのです。秘書に責任を押しつけてトカゲの尻尾切りをするという話はよく聞きますが、伝統ある公的行事をトカゲの尻尾切りにする総理大臣なんて聞いたことがありません」
　しかも、内閣府は招待者名簿を「保存期間1年未満の文書だった」として、恣意的に廃棄した可能性まで出てきた。森友・加計問題と同様に、公文書管理の不適切さも問われるだろう。
　安倍首相の公私混同ぶりに、国民の不満がたまっているが、疑惑の“本丸”は会の前日に催された前夜祭だ。高級ホテル「ニューオータニ」の宴会場で立食形式で行われたという。参加者のブログには「下関市・長門市そして山口県内外からの招待客約400人による安倍首相夫婦を囲んだ盛大なパーティーが開かれました」との記述もある。
　前夜祭では高級店の料理なども振る舞われたが、会費は5千円。野党議員から安すぎるのではないかと疑問視されているのだ。
　ホテルの広報担当者に確認すると、「立食のパーティープランでご用意しているのは、お一人1万1千円が基本です。お料理のグレードや量によって、1万3500円、1万6千円の3パターンがあるだけです」と答える一方で、「料金についてはご要望を伺ってご提案することもあります」とも付け加えた。前夜祭は2013年から開催されてきた。不可解なのは安倍首相が代表の政党支部や、後援会など政治団体の政治資金収支報告書に、前夜祭の収支に関する記載がないことだ。(以下略) (Nov 21, 2019 09:37:58 AM)

返事を書く

“安倍前首相側 800万円以上負担”示す内容ホテル側領収書に：NHK News Web 2020/11/23 19:33

めいてい君さん

「桜を見る会」の前日夜に開催された懇親会をめぐる問題で、会場のホテル側が作成した領収書には去年までの5年間にかかった懇親会の費用のうち安倍前総理大臣側が少なくとも800万円以上を負担したことを示す内容が記されていることが、複数の関係者への取材で新たに分かりました。東京地検特捜部もこうした経緯を把握し、安倍前総理大臣の公設第1秘書らから任意で事情を聴くなどして確認を進めているものとみられます。「桜を見る会」の前日夜に開かれた安倍前総理大臣の後援会主催の懇親会は、7年前の平成25年から去年まで都内のホテルで毎年開かれ、会費5000円で支援者らが参加していましたが、野党側が国会で「安倍事務所が費用を補填していたのではないか」などと追及し、全国の弁護士らからは政治資金規正法違反などの疑いでの告発状が提出されています。
明細書に“5年間の費用総額 2000万円超”記載・・・複数の関係者によりますと会場となった2つのホテルは、懇親会の費用の総額などが記された明細書を安倍前総理大臣の事務所側に宛てて作成していて、去年までの5年間の費用の総額は合わせて2000万円を超えることが記されているということです。
“安倍前首相側 800万円以上負担”示す内容ホテル側領収書に・・・さらに、この総額から参加者から集めた会費分などを差し引いた少なくとも800万円以上については安倍前総理大臣側が負担したことを示す領収書が作成されていたということです。
東京地検特捜部安倍前首相の公設第1秘書から任意で事情聴く・・・東京地検特捜部もこうした経緯を把握し、後援会の代表を務める安倍前総理大臣の公設第1秘書らから任意で事情を聴くなどして確認を進めているものとみられます。
懇親会の費用事務所や後援会の収支は一切ないと説明・・・安倍前総理大臣はこれまで国会などでホテル側との契約は懇親会の個々の参加者との間で交わされたとしたうえで、「懇親会のすべての費用は参加者の自己負担で支払われており事務所や後援会の収支は一切なく、政治資金収支報告書に記載する必要はない」と説明し、明細書についても「事務所に確認したがホテル側からの発行はなかった」と説明していました。
安倍前首相の事務所「コメントを差し控える」・・・安倍前総理大臣の事務所は23日午後、「先般、刑事告発されたことを受けて説明を求められましたので、捜査に協力し、真摯に対応させていただいているところです。なお、詳細については、コメントを差し控えさせていただきます」とするコメントを発表しました。 (Nov 23, 2020 08:09:41 PM)

返事を書く

「桜を見る会」前日夜の懇親会で与野党の駆け引き続く見通し:NHK News Web 2020/11/26 5:27

めいてい君さん

桜を見る会」の前日夜の懇親会をめぐり、野党側が安倍前総理大臣の証人喚問を求めるなど攻勢を強めているのに対し、与党側は、検察当局の発表がなく事実関係が明らかになっていないとして要求に応じない構えで、与野党の駆け引きが続く見通しです。

「桜を見る会」の前日夜の懇親会をめぐっては、25日の予算委員会の集中審議で、野党側が安倍前総理大臣や官房長官時代の菅総理大臣の国会答弁が虚偽だった疑いがあると追及したのに対し、菅総理大臣は、当時、安倍氏に確認して答弁していたと説明する一方「事実が違った場合は、私にも答弁した責任があるが、捜査機関の活動内容に関わることについて確認して答弁する立場にはない」と述べました。

これを受けて、野党側は、安倍氏本人の国会での説明が必要だとして証人喚問や参考人招致を求めるとともに、懇親会の会場の明細書などの提出を要求するなど攻勢を強めています。

これに対し、与党側は、検察当局から発表がなく事実関係が明らかになっていないとして証人喚問などには応じない構えです。

ただ、自民党の中谷・元防衛大臣が「率直に事実を調べ、早くわびて、国民の信頼を取り返さなければならない」と述べるなど、与党内からも安倍氏が適切な時期に説明すべきだという声も出ていて、国会の会期末が来月5日に迫る中、与野党の駆け引きが続く見通しです。 (Nov 26, 2020 09:51:08 AM)

返事を書く

河井案里参院議員の陣営元幹部、有罪確定へ…連座制適用の可能性:讀賣新聞2020/11/28 11:08

めいてい君さん

河井案里・参院議員（４７）（大規模買収事件で公判中）が立候補した昨年７月の参院選で、車上運動員に違法な報酬を支払ったとして、公職選挙法違反（買収）に問われた立道たてみち浩被告（５５）について、最高裁第１小法廷（山口厚裁判長）は２５日付の決定で被告側の上告を棄却した。懲役１年６月、執行猶予５年とした１審・広島地裁と２審・広島高裁の判決が確定する。検察側は、立道被告を禁錮刑以上の確定で連座制の適用対象になる「組織的選挙運動管理者」としており、刑が確定し次第、案里被告の当選無効などを求める行政訴訟を広島高裁に起こす見通し。
　１、２審判決によると、立道被告は昨年７月、広島選挙区に出馬した案里被告の当選のため、案里被告の夫で衆院議員の克行・元法相（５７）（公判中）の元政策秘書（４４）（同）らと共謀し、選挙カーの車上運動員１４人に法定の上限（日当１万５０００円）を超える計２０４万円の報酬を支払った。参院選では遊説責任者を務め、当選後に案里被告の公設第２秘書になった。立道被告側は公判で、「従属的な立場だった」として連座制の対象外となる罰金刑にとどめるよう主張。しかし、１、２審はいずれも「違法な報酬を前提とした遊説活動に主体的、積極的に関与しており、罰金刑がふさわしい事件ではない」などと結論づけた。 (Nov 28, 2020 11:24:37 AM)

返事を書く

菅首相にも疑惑「桜」と酷似　大規模集会も収支不記載　１４・１５年高級ホテルで会費１５００円は可能？答える責任:しんぶん赤旗2020/11/28

めいてい君さん

菅義偉首相側が自身の選挙区内である横浜市内の高級ホテルで２０１４、１５年に会費制の大規模な集会を開きながら、その収支を政治資金収支報告書に記載していない疑いがあることが２７日、わかりました。その中身は、いま東京地検特捜部が捜査している安倍晋三前首相の「桜を見る会」前夜祭の疑惑とそっくりです。(矢野昌弘)
「広い会場に２０００人程の方々が参集され、時局の講演会がありました」１４年４月にインターネットのＳＮＳ（ソーシャル・ネットワーキング・サービス）へのある投稿は、写真とともに集会の盛況ぶりを伝えていました。
　参加者2000人超す・・・　当日の様子を神奈川新聞（同年４月２０日付）は「自身の政治資金パーティーで講演し、約２４００人の地元支援者らを前に…」と報じています。地域情報紙「タウンニュース」も「支持者ら約２５００人（主催者発表）が集まった」と書きました。菅氏の元秘書である遊佐大輔横浜市議は「会費：お一人様１５００円」とブログで告知していました。会場は、横浜市の観光スポット、みなとみらいにあるホテルです。問い合わせ先の電話番号は、菅氏の事務所と同じ。集いは１４年だけでなく、１５年にも開いたと書いています。しかし集いの収支についての記載は、菅氏が代表の自民党支部や資金管理団体のいずれの収支報告書にも、書かれていません。このことを最初に報じた『週刊ポスト』（今年１２月１１日号）によると１７年以降は収支を党支部で報告したといいます。２０００人を超える参加者から１５００円ずつ集めると、３００万円を超える収入がでるはずです。
　会費では足りず・・・しかも、会場となったホテルは本紙の取材に対して「集まりの内容や状況によって見積もりはかわるが」と前置きした上で、大宴会場は「時間で貸すことはしておらず、１日貸し出しということになる。室料の定価は７００万円」と答えました。３００万円超の会費収入では、とてもまかなえない室料です。　安倍前首相の「桜を見る会」の前夜祭のように、会費だけでは不足する費用を菅氏側が補填した疑いも浮上します。菅氏の事務所は本紙に「その質問には答えない。担当者が不在なので答えられない」とのべました。菅首相は、安倍氏の前夜祭の補填疑惑を一貫してかばってきました。東京都内の高級ホテルの夕食会の会費５０００円は安すぎるとの記者の指摘に「５０００円でできないこと、ないんじゃないでしょうか。私どもはいろいろやっています。本当に聞かれたんでしょうか、責任ある人に」（昨年１１月）と、強気に反論をしていました。高級ホテルで「１５００円でできるのでしょうか」。この問いに菅氏は答える必要があります。 (Nov 28, 2020 11:45:57 AM)

返事を書く

安倍氏、強弁一転「秘書が」　選挙意識し殊勝さ演出も…地に落ちた威信：西日本新聞2020/12/25 10:09

めいてい君さん

7年8カ月の史上最長政権を率いた「1強宰相」の威信は地に落ちた。24日、「桜を見る会」に絡み秘書が東京地検特捜部に立件され、自身も記者会見を開き、事実と正反対の国会答弁を繰り返したことを認めた安倍晋三前首相。「国民、全ての国会議員に深く、深くおわび申し上げたい」とこうべを垂れた。在任中、疑惑を否定し続けた強弁とのあまりの落差に、不信の声が広がった。「私の政治責任は極めて重いと自覚している」－。午後6時。警護官に囲まれ国会内の記者会見会場に入った安倍氏は、まばゆいフラッシュを浴びながら、硬い表情で手元の書類を読み上げ始めた。「結果として、答弁の中には事実に反するものがあった」。冒頭の7分間、神妙に、釈明とおわびを繰り返した。首相退任後の11月初旬、初めて地元・山口入りした際、ライフワークの憲法改正を訴えたような意気盛んさは見えない。言葉を選ぶように、丁寧に低姿勢に質問に応じていく安倍氏。だが…。30分を過ぎたあたりからは、在任時のような能弁ぶりも見せた。政治資金収支報告書の不記載への関与や、結果的に立法府で虚偽答弁を行っていたことに質問が及ぶと、「私がいちいち（報告書に）目を通していたということは全くない」「最終的な責任は（政治資金規正法違反罪で略式起訴された）秘書が負っていた」。次第に身ぶり手ぶりが交じるようになり、口調も早口になっていく。国会の質疑でも再三、論点となったが、「桜を見る会」前日の夕食会を開いたホテルに対し明細書の発行を求めなかった理由を詰められ、「事務所のスタッフに、明細書を見たという認識がなかった」とかわした。さらに、間髪入れずに追加質問しようとする記者に向かい、安倍氏が「ちょっと答えさせて」と気色ばむ場面もあった。
　議員辞職の問いは、けむに巻くようにいなした。旧知の細田派関係者は、この日の会見の狙いを「国民というより、地元に向けた『おわび』だろ」と踏む。桜を見る会の一連の疑惑が「確信」に悪化してしまったことで、足元では安倍氏離れがじわり進んでいるという。「あの安倍さんでさえ、（次の）選挙が気になりだしたということだ」
　実際、東京地検特捜部の事情聴取を受けた12月21日も、その直前まで安倍氏の姿は山口にあった。会見の途中、地元支持者への思いを尋ねられると「検察の聴取に応じられた方もたくさんいる。大変なご迷惑をお掛けした」と言葉を詰まらせ、「地域の代表として仕事をしていく。責任を果たしていきたい」と続けた。
　64分間に及んだやりとり。司会者には、首相時代に内閣広報官の要職を預けた腹心を立たせ、「できる限り答える」と余裕も見せつつ、「秘書が」「責任者は」のリフレインの印象ばかりを残した。「ありがとうございました」と一礼した安倍氏の足取りは軽かった。　（河合仁志、前田倫之） (Dec 25, 2020 10:23:59 AM)

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［スキャナー］補填実態　夏頃つかむ…東京地検　帳簿から見積もり精査:讀賣新聞2020/12/25 05:00

めいてい君さん

安倍晋三前首相（６６）側が主催した「桜を見る会」の前夜祭を巡る事件は、安倍氏の公設第１秘書の配川博之容疑者（６１）が２４日に政治資金規正法違反（不記載）で略式命令を受け、捜査が終結した。東京地検特捜部が安倍氏に対して出した結論は「不起訴」。特捜部は検察審査会への申し立ても見越して捜査を徹底した。（社会部　竹内駿平、板倉拓也）「費用は参加者の自己負担。事務所や後援会としての収入、支出は一切ない。事務所側が補填ほてんしたという事実も全くない」　昨年１１月の臨時国会で追及されて以後、安倍氏は国会や記者団の取材に対し、こう繰り返してきた。しかし、特捜部の捜査で明らかになったのは、一連の発言とは異なる事実だ。前夜祭を巡り、弁護士や法学者約６６０人が告発状を提出したのは今年５月２１日。関係者によると、その時にはすでに捜査は水面下で始まっていた。夏頃には、会場となった東京都内のホテルから帳簿類などの提出を受け、見積もりなどを精査。参加者の会費では賄えない分を安倍氏側が補填していた実態が浮かび上がった。さらに特捜部は、安倍氏の地元・山口県に検事を派遣。安倍氏は国会で「事務所の職員が１人５０００円の会費を集め、その場でホテルに支払った。ホテルとの契約主体は参加者個人だ」との答弁も繰り返していたが、特捜部は複数の参加者から、「会費は後援会に支払ったつもりだった」との証言を得た。ホテル側からは事前に開催費総額の見積書が安倍氏側に発行され、飲食代や会場費などが記載された明細書も渡されていたこともわかった。特捜部は、会費徴収分も含め、前夜祭にかかる収入や支出は、全て収支報告書に記載すべきだとの見方を強めていった。９月には安倍氏が体調不良を理由に首相を辞任。捜査の動きが止まることはなく、秋以降、配川容疑者から複数回、事情を聞いた。配川容疑者は「収支は記載すべきだった」と供述した。
安倍氏へ聴取　こだわる・・・政治資金規正法違反の不記載は基本的に、政治団体の会計責任者やその職務を補佐する者が立件対象だ。安倍氏は後援会の役職に就いておらず、同法違反での立件は当初から難しいとみられていた。それでも、特捜部は安倍氏本人への事情聴取にこだわった。２００９年に発覚した鳩山由紀夫首相（当時）の資金管理団体の偽装献金事件では、鳩山氏の聴取をせず、上申書の提出で済ませていた。ある検察幹部は今回聴取に踏み切った理由について、「国会で実態と異なる答弁を続けた理由を本人の口からしっかり聞き、共謀の存否を確認しなければならなかった」と明かす。
　法務・検察は今年、「政治との距離」を巡って大きく揺れた。内閣の判断で幹部の定年を延長できるようになる検察庁法改正案は「恣意しい的な人事が行われる」との批判が噴出し、廃案に追い込まれた。安倍氏を不起訴にした場合、検察審査会への申し立ては必至で、捜査が甘いと映れば批判の矛先を向けられかねない。特捜部は出来る限りの捜査を尽くす必要があった。聴取は安倍氏が地元から帰京した２１日に実施。安倍氏は「不正には関与していない」と釈明し、不起訴が正式に決まったが、告発状を出した弁護士らのグループは検察審査会への申し立てを検討しており、検審の場で改めて捜査の妥当性が問われる公算が大きい。
立件　不記載の抑止力に・・・これまで、虚偽記入や不記載に問われた政治資金規正法違反事件では、小沢一郎・衆院議員の資金管理団体「陸山会」の土地取引を巡り、秘書だった石川知裕・元衆院議員（有罪確定）らが逮捕された事件を始め、正式に起訴され、公開の場で審理されたケースも少なくない。「陸山会事件」での立件額は史上最高の２１億円超。小渕優子・元経済産業相の関連政治団体を巡る事件でも「虚偽記入額」は３億円を超えた。一方、坂本由紀子・元参院議員側が収支報告書に１３７万円の架空支出を計上するなどした事件も正式起訴されている。ある検察幹部は「億を超える場合はほぼ正式に起訴されるが、それに満たなくても悪質性などを踏まえて正式起訴を選択することもある」と指摘。今回の事件については「金額も億単位に満たず、『ごまかす動機』が必要な虚偽記入に比べれば悪質性も低いため、略式起訴が妥当だろう」と話す。政治団体には、寄付収入は課税されないなど税制上の優遇措置があり、同法は、収支を明らかにすることで、政治活動の公明と公正を確保することを目的に掲げる。岩井奉信・日大教授（政治学）は「過去の同種事件に比べると略式起訴でもやむを得ない」とした上で、「政治資金の透明化を図る法の趣旨に基づけば、全ての収支を記載すべきで、今回の事件は不記載への一定の抑止力にはなるはずだ」と指摘する。 (Dec 25, 2020 11:15:37 AM)

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