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(1) Feb 19, 2022
カテゴリ： 政治・経済(国内統計etc.)
★
PC画像
★
欧州中央銀行（ECB）が昨年の国際収支を公表した。
https://www.ecb.europa.eu/press/pr/stats/
bop/2022/html/ecb.bp220218~3d2c506b8e.en.html
ユーロ圏の２０２１年１２月等の国際収支は次の通りである。
１．経常収支(数字は日数・季節調整済み )・・・『年3,100億€』
昨年１２月単独の経常収支は「 230億€ (前月の240億€より縮小」
した。
１２ヶ月累計の経常収支では
「 3,100€ (昨年の12月の2,130億€より拡大)」
で、対GDP比では「 2.6% (昨年の１２月の1.9%より上昇)」であった。
月次では 経常収支の余剰 「230億€」 は
前月より10億€減少したが、
その余剰は サービス収支(１８０億€)、モノの収支(110億€)、
第一次所得収支（70億€） から齎され、第二次所得収支(140億€)
の赤字で相殺された。
２０２１年次で見ると 、
経常収支は 「3,100億€」 (対GDP比は2.6%)で
２０２０年次の2,130億€（対GDP比1.9%）より殖えた。
この増加は、サービス収支が60億€から1,230億€に殖え、
第一次所得収支が320億€から530億€に殖え、
ほんの一部であるがモノの収支では、 3,400億€から2,960億€に余剰は
減少した。
第二次所得収支の赤字は概して安定し、1,640億€から1,630億€に
落ち着いた。
２． 金融収支は『3,880€』・・・以下の数字は原系列のまま。
直接投資では、ユーロ圏居住者の非ユーロ圏資産への純投資は
1,070億€であり、 ２０２０年では純マイナス投資150億€。
非居住者は２０２１年にユーロ地域の資産から1,680億€の
マイナス投資を行い、
２０２０年では、1,600億€の取得であった。
ポートフォリオ投資では、２０２１年にユーロ圏の居住者が
非ユーロ居住者の「エクイティ」を3,290億€も純購買し、
２０２０年の3,060億€から積み上げた。などなど・・・
３．国際収支の金融構造(図表縦軸の単位:１０億€)
ユーロ圏のMFIｓの(高度)対外純資産は２０２１年に
▲1,510億ドルに減少した。
ということは、資本移転収支等をαとすると
『3,100+α-3,880=-1,510』
α＝▲730・・・？
４．ユーロシステムの準備資産残高・・・『1兆570億€ 』
２０２１年１２月末には 1兆570億€ で、
前月の1兆454億€から増えた。
この増加は、金価格の上昇によるもの(＋１０８億€)、
為替レートの効果(＋15億€）、 資産の純売却での相殺効果
(▲８億€)で説明できる。
『 10,454+(-8)+(15)+(108)→10,570
PC画像の説明＞
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PC画像
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欧州中央銀行（ECB）が昨年の国際収支を公表した。
https://www.ecb.europa.eu/press/pr/stats/
bop/2022/html/ecb.bp220218~3d2c506b8e.en.html
ユーロ圏の２０２１年１２月等の国際収支は次の通りである。
１．経常収支(数字は日数・季節調整済み )・・・『年3,100億€』
昨年１２月単独の経常収支は「 230億€ (前月の240億€より縮小」
した。
１２ヶ月累計の経常収支では
「 3,100€ (昨年の12月の2,130億€より拡大)」
で、対GDP比では「 2.6% (昨年の１２月の1.9%より上昇)」であった。
月次では 経常収支の余剰 「230億€」 は
前月より10億€減少したが、
その余剰は サービス収支(１８０億€)、モノの収支(110億€)、
第一次所得収支（70億€） から齎され、第二次所得収支(140億€)
の赤字で相殺された。
２０２１年次で見ると 、
経常収支は 「3,100億€」 (対GDP比は2.6%)で
２０２０年次の2,130億€（対GDP比1.9%）より殖えた。
この増加は、サービス収支が60億€から1,230億€に殖え、
第一次所得収支が320億€から530億€に殖え、
ほんの一部であるがモノの収支では、 3,400億€から2,960億€に余剰は
減少した。
第二次所得収支の赤字は概して安定し、1,640億€から1,630億€に
落ち着いた。
２． 金融収支は『3,880€』・・・以下の数字は原系列のまま。
直接投資では、ユーロ圏居住者の非ユーロ圏資産への純投資は
1,070億€であり、 ２０２０年では純マイナス投資150億€。
非居住者は２０２１年にユーロ地域の資産から1,680億€の
マイナス投資を行い、
２０２０年では、1,600億€の取得であった。
ポートフォリオ投資では、２０２１年にユーロ圏の居住者が
非ユーロ居住者の「エクイティ」を3,290億€も純購買し、
２０２０年の3,060億€から積み上げた。などなど・・・
３．国際収支の金融構造(図表縦軸の単位:１０億€)
ユーロ圏のMFIｓの(高度)対外純資産は２０２１年に
▲1,510億ドルに減少した。
ということは、資本移転収支等をαとすると
『3,100+α-3,880=-1,510』
α＝▲730・・・？
４．ユーロシステムの準備資産残高・・・『1兆570億€ 』
２０２１年１２月末には 1兆570億€ で、
前月の1兆454億€から増えた。
この増加は、金価格の上昇によるもの(＋１０８億€)、
為替レートの効果(＋15億€）、 資産の純売却での相殺効果
(▲８億€)で説明できる。
『 10,454+(-8)+(15)+(108)→10,570
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