全4件 (4件中 1-4件目)
1

今回は頭の固い俺の屁理屈(思想)みたいなBLOGです。ギターを弾いている人ならば必ず思うのが・・・俺だけのトーンを出したい!これに尽きると思います(たぶん)そんな『俺だけのトーン』を生み出すのに必要なのは高級ギターやエフェクターというわけではなくて、最も重要なのは『耳』と『適切に再現できる腕』だと思います。残酷な話、聞く耳がダメだと自分自身の今を客観視出来ないので話にならないというのが実情です。これを例えるなら音痴と同じで『音程が合っていない』『リズムが合っていない』それなのに気付かないという・・・これでは表現したいトーンも表現出来ません。まずは『表現したいトーン』を頭の中で思い浮かべ、しっかり自分のギターの音を聞きながら弾く。理想のトーンが無い場合は目標が無いので上達するのに時間がかかります。・弦を弾く力加減は?・ピックの当てる角度や位置は?・当てるスピードは?力加減によって音の大きさも変わりますし、ピックの角度によっても音質が変わります。この強弱によってクリーンから歪み、または質を変えることで表現の幅は大幅に広がります。他にも弦の弾く位置によってもハーモニクスの具合やアタック音が変わってしまいます。シンプルでアナログながら奥深過ぎるギターの世界。この前提の中で、目的のトーンを表現が出来る環境(音作り)づくりとしてギター本体/アンプ/エフェクターのセッティングになるわけです。良いギターやエフェクターを使って弾けば誰もが必ず良い音を出せる!というものではなく『表現の幅が広い』ということが言えると思います。俺の経験上では『良いモノほど繊細』というイメージを持っていて誤魔化しが効かない。反面、上手に弾けば誤魔化されていた部分がこれまで表現出来ていなかったリアルな音像となって表現できます。この誤魔化しに関しては『下手な人が機材によって上手く聞こえていた』という有難い誤魔化しの場合もありますので、場合によってはダメダメになってしまうことも。例えば歪ませて上手く聞こえてもゲインを下げてクランチにするとピッキングがズレまくっていて弾けたもんじゃない! なんて経験がある方も多いと思います。要は『全てに対して頭を使っているか』というのが非常に大切です。何も考えないで格好良い音を出せる天才もいますが、それは生まれつき備わった一部の例外(才能)なので一般的には『考える』ということを行わなければ良いトーンは出せないだろうなと考えます。好きなアーティストの音源を聞きまくり、完コピしていくことで強制的に考えさせられるのでそれも良し。俺の様にフレーズを自分で考えてアドリブ重視にするも良し。型にハマったものではありませんが『しっかり聞いて考えて弾く』というのは非常に大切。何なら『今の自分を知り、しっかり聞き、何でも考えてから行動する。好きな上司の真似をして知識・技術を盗み、そこからオリジナリティを生む。』と捉えれば社会人として生き抜く上でも最も重要な考え方ではないかと思います。そして『どこまで考えて行動し効率化を図るか』で差が出るはずです。・・・ということで、またしても堅苦しい文章になりましたが趣味であれば自由に楽しみましょう(笑)
September 23, 2023
コメント(0)

初めに言っておくと俺の中に『車を乗り換える』という概念は普通の人よりは無い。ファミリーカーや移動ツールとして考えれば別として『俺の車』ともなれば長く乗りたい。それこそ10年、いや20年と乗っていきたい・・・そんな中で導き出したのが・・・SUZUKI JIMMNY という車の選択肢であった。ラダーフレーム(シャーシの上にボディを被せるという構造)という幼少期にハマったミニ四駆の様な強固な骨格を持ち、オフロードにおける圧倒的な走破性は車というよりはバイク。まさに『男の車』として非常に魅力的に映ったのは言うまでもない。当初こそMT車にしようとはしていたものの、低排気量のMTジムニーは軽トラなみに遅いイメージしか無く、ATとして完成度の高いJB23W 最終型(特別仕様車 ランドベンチャー)を購入。屈強なフレームと強靭な足まわりは雪国東北の雪道を走破する為に必要となる。そう感じたのであった。【ノーマル状態の個人的インプレ】 見た目:★★★★★ トルク:★★★ 加速力:★★ 乗り心地:★★ 音質:★さっそく購入して乗った感想がコレだ。『クソ遅ェ!』想像をはるかに上回るモッサリ具合と非快適性。反面、その遅さも踏まえて説明のつかない謎の楽しさがありました。それは『進化する性能に対してここまで古い乗り心地なのは逆に斬新』とでも言うような感覚。もはやコイツは快適性を完全に捨てている。『狭い』『遅い』『燃費悪い』 車に求める要素の逆をいく完全なるオフロード車なのであろう。ならばと立ち上がったのが『通勤MAX計画』■通勤MAX計画この計画は通勤における快適さを中心に計画され、今の現状を打破するために実施される計画。あくまで快適さに重きをおきつつ、乗り手(オーナー)の欲求を満たすことでの精神的快適性も目指す。つまりは自分の欲求に対して正当化させた自己満足的な計画のことを言います。ということでいきなりですが購入6年 70,000km走行の現状このスタイルで仕上がってます。細かい装飾とかまで入れるとキリが無いので説明はしませんが、恐らく車体価格分くらい手を入れました(苦笑)ようやく求める見た目と走りを手に入れたなといった感じ。ならもっと良い車買えってのは言わないでください。・・・では少しだけ過去写真を使ってご説明させていただきますのでご清聴お願い致します(自己満足の発信)■エンジンチューニングK6A型と呼ばれるこのエンジン。トルクフルで低回転型と思いきやワゴンRからアルトワークス、ケーターハム等にも採用されるDOHCの高回転型ハイパワータイプ。メンテナンスフリーのタイミングチェーンや鍛造ピストン、メタルガスケット等、高い耐久性も兼ね備え、高い耐久性が人気で名機と呼ばれるエンジンです。過給機と相まって標準で64馬力を発揮するパワー。 しかし、その性能や数値も虚しく、ジムニーではではモッサリとした走りになっている。この問題は出力を上げるしか対策が無い。ならば耐久性を維持したまま限界までパワーを上げてやろうじゃないか!・ECU書き換え(ハイブリッジファースト CLEVER SP-2)ハイオク仕様・サブコン(ハイブリッジファースト ミニコンα)・ハイパフォーマンスタービン(KOYO)・強化アクチュエーター(HKS)・インテークチャンバー(MRS)・スクリュー内蔵メタルサクションパイプ(メタルワークスナカミチ)・ブローオフバルブ(ハイブリッジファースト)・ハイフローエアクリーナー(JAOS)・NAGバルブ(タニグチ)・オイルキャッチタンク(タニグチ)・オイル&ATFクーラー(タニグチ)・ラジエーターキャップ1.2kg/cm3(Kプロダクツ)・インタークーラープレート(RANO'S)・アーシングキット(タニグチ)・ATFフルード添加剤(タニグチ)ということで走りに影響しそうな部分はザクっとここまで変えました。まずはECUを書き換えて90.1PS/トルク13.1kg仕様にしています。これによってハイオク仕様になりプラグ番手も変わります。他にもインテークチャンバーやマフラー(フルEX)、オイルクーラーやオイルキャッチタンクが装着されている等、多くの条件が必須(推薦)となります。 そう・・・燃費の悪いジムニーの燃費を更に捨てた大掛かりなカスタムです(実燃費:ハイオク 6km/L)極めつけはハイパフォーマンスタービン(純正ECU設定で20馬力UP ※KOYO製 特注)の投入。書き換えたECUは純正タービンを使そのまま用する仕様だった為、共に組み合わせとしては最適だと思い決行しました。 強化アクチュエーターは付属品では無くHKS製(更に精度が高い)を移殖。 これをアクチュエーターとミニコンのモード切替で簡易セッティングして自己学習機能で高めています。結果として純正ジムニーとは別物の走りとなりました。満遍なくトルクが太く、スタートからトップスピードまで気持ち良く伸び、デフロックの無いATでありながらもパワーバンドに入るとMTなみのダイレクト感。最高速も余裕でメーターを振り切るハイパワー仕様となりました。元の95馬力仕様に対して20馬力UPのタービン+αなので100馬力以上を期待出来るとか出来ないとか。。。とは言え軽自動車なので、無理に出力を上げれば如何に丈夫なエンジンだとしても必ず負荷はかかってしまいます。高出力化に伴って重要視したのは『壊れないように耐久性を上げる』ということで、起こり得るリスク対策はおよそ万全に行っています。オープンエアクリーナー等はエンジン熱を吸って逆効果だったり、粉塵を吸ってエンジンダメージも危惧されるので行ってません。■こだわりの排気システム排気に当初スリップオン MRS製マフラーを使っていましたがパワーアップに伴いフルEXのヨシムラへ。バイク同様に溶接・精度・見た目にも美しい。クルマでヨシムラという意外性が格好良い。バイクの様な上品なエキゾーストサウンドに性能はジムニーでも体感出来ました。ちなみにこのマフラーを装着するにあたって、位置の関係でリアバンパーをショートタイプに変更する必要性があります。純正バンパーにはナンバーステーやバックライトがビルドインされているので位置変更や再装着も必須となります。ナンバー位置を変更すると今度は予備タイヤの装着位置も変更を余儀なくされ移設(後に外して今のプレートに変更)・・・するとリアのダサい純正牽引フック(フレーム)が剥き出しになります。俺の場合は容赦なく切断して社外を装着しました。ということでヨシムラマフラーは装着に伴って色々やることがある最低で最高なマフラーでもあります。■こだわりの足まわり【 フロント 】・APIO ROADWIN N8ショックアブソーバー(KYB製サス 減衰圧14段調整)・同メーカー20mmアップコイル(A2000SA-20)・RAYS A-LAP-J(限定色)鍛造ホイール・APIO ROADWIN ブレーキディスク・タニグチ 強化ブレーキパッド・TOYO オープンカントリー仕様(以前はヨコハマ ジオランダーMT)【 リア 】・APIO ROADWIN N8ショックアブソーバー(KYB製サス 減衰圧14段調整)・同メーカー20mmアップコイル(A2000SA-20)・RAYS A-LAP-J(限定色)鍛造ホイール・Rainbow Auto アルフィンドラム(HAYASHI RACING 共同開発)・タニグチ ホイールセンターキャップ・TOYO オープンカントリー仕様(以前はヨコハマ ジオランダーMT)ジムニーはローギアーで重いことからの加速力の鈍さも課題ですが、ラダーフレームによる乗り心地の悪さも課題に挙げられます。魅力でもある本格オフローダーの構造上、ある程度は妥協する必要はあるのですが結構ヤバいくらいに乗り心地が悪いのです。1つは純正サスペンションが柔らか過ぎてロールが酷く、もれなく体調不良に陥ります。特に峠道や高速道路での長時間走行は精神的にも肉体的にもめちゃくちゃ疲れます。首の座っていない新生児を乗せれば頭が吹っ飛びます(汗)とてもじゃないですが我が子は乗せませんでした。四駆のカスタムではリフトアップが定番ですが、重心を上げ、サスのストローク量を更に長くしてしまうと余計に安定感に欠けるので過激なリストアップはしないというのが個人的なこだわり。コイルで20mmUPにして高性能サスで乗り心地を確保(約1インチUP) タイヤも175から185にしているので純正車高と比べ5cm程度 車高が上がり見た目もワイルドになりました。 他、最軽量のアルミ鍛造ホイールとアルフィンドラム、ブレーキ類をSETしてバネ下重量を軽量化。 見た目も良くなりますが走りも別次元に軽快で良くなりました。 ※これ以上のタイヤ径はメーターが狂うので車検対象外になります。冬タイヤは純正ホイールを使用。 10型ランドベンチャー アルミ純正ホイール(16インチ)は1本5.5kgと過去歴代ジムニーの中でも最軽量ホイール。高純度ダークシルバー塗装の質感やデザイン、性能面から見ても下手なカスタムホイールよりも性能が良く人気のホイールです(最軽量がRAYS A LAP-J 4.8kg)■カスタム後 走りの総評一言で言えば『ジムニーとしては速い』と思います。ジムニーと言えば信号待ちで止まっていたり、前の車がジムニーだと『うわぁジムニーじゃん。』とガッカリしてしまうほどの影響力を持ち、軽トラや大型トラック同様に渋滞を作る筆頭格みたいな立場としてレッテルをはられている遅い車なわけです。 そう思う連中に対して、似つかわしくないスタートダッシュとスムーズな加速力が手に入り高速道路でも快適です。足まわり強化の効果ではロールも減ってカッチリ曲がり、キメ細かく止まるので安全面は大幅に上がったと思います(ジムニーとしては)■魅惑の音響システムとインテリア音楽をこよなく愛する俺にとってジムニー購入後に落胆したのが、標準装備の音響システム。もはや音質という言葉を使うのもおこがましい程にレベルの低い音でございました(汗)言葉悪く言えば・・・ゴミ。 音が出ているだけでAMラジオ並の音像で不快でしかない。標準装備では小さなスピーカーが左右2発、足場の奥まった場所にとりあえず程度で装着されています。これに対してツイーター付のスピーカー4発(前後2発ずつ)とサブウーハー & 別体ツイーターを追加。後付けした別体スピーカーと合わせて鬼のイコライジングを数年レベルで微調整して仕上げました。この辺は趣味であるギターアンプやエフェクター調整に近い作業なので楽器経験が大いに役立ちました。メインスピーカーの径が小さいので中低音のキレは限界がありますが良い線いっていると思います。インテリアに関しては特別仕様車ランドベンチャーの場合、既にメーターやシート表皮(シートヒーター内蔵)等は高級感があります。そんな中でもプラスチック素材をアルミやステンレス、未塗装を塗装品やメッキに変えてラグジュアリー感もUPさせて乗っているときの雰囲気を盛り上げています。■信頼のバックライト車高が上がったことによりリアバンパーに内蔵されるバックライトが暗くて後方を照らしてくれないという問題が発生。この対策で後付けのバックライト(作業灯)を購入するも防水性が悪く故障が頻発。最終的には信頼のIPF製に交換しました。【カスタム後の個人的インプレ】 見た目:★★★★★ トルク:★★★★ 加速力:★★★★★ 乗り心地:★★★ 音質:★★★★過激なリフトアップはしていないので見た目にも上品。自然な仕上がりでありながらも、グリル等はリアルカーボン、他、アンダーガードや牽引フックはステンレスパーツで仕上げ高級感もUP。灯火類もフルLEDとしています。グリルのメッシュ部分から覗く赤いエンジン内部が『中身もやってるぜ!』という秘めた戦闘力をチラリズム。でも見た目は良くあるコテコテなリフトアップ車ではなく大人な感じにしています。という感じで自己満足終了。あとはいつまでも綺麗に大切に維持するだけでございます。
September 18, 2023
コメント(0)

こだわりが詰まった相棒は既に購入して17年(記憶では)という歳月が経過しました。ご覧の様に、購入当初の姿は無く『フルカスタム』と言えるレベルまで手を入れてしまった愛車。※ASTERISK CUSTOM WORKSとは言え、20代前半 独身だった俺がこのバイクを選択し、今もまだ乗っているという事実は我ながら素敵だなと感じます。今回は、そんな相棒であり愛車のHaze(ヘイズ という名前をつけております)を過去写真を使って改めてご紹介。ちなみに文章長めです。■外観に対してこれまでカチ上げたチョッパースタイルを好んできましたが、年齢を重ねるごとに当時の様なイケイケの活力は薄れてしまいました。最終的に辿り着いたこのスタイルは過激さは求めず、フルカスタム車ではあるものの下品では無い。総合的な完成度を意識して仕上げています。とは言えボルト1本に至るまで随所にこだわりが詰まった一台。これが今も所有している人生最初にして最後の大型バイクです。スケッチからのイメージを具現化したオリジナルの外装はコフィンタンクをベースとしながらも平面と曲面を兼ね備え、鋭利で美しい造形を持っています。着座位置に近づくにつれ細身になっていく独特のタンク形状は美しさも去ることながら巨大なエンジンの存在感を如何なく主張しています。このはみ出したエンジンが小さなボディ(実際には250ccより小さい)に1340ccのエンジンが搭載されている感が出て素晴らしく格好良い。カラーはハウスオブカラーの塗料を用いて塗装。光の当たり具合で配合されるパールが青から紫に変化し高級感UP。エッジの立ったタンク形状により刃物の様に鋭い陰影とシャープでレーシーな雰囲気を醸し出しています。ピンストライプはM&Kに依頼。ラインが引き立ち格好良く仕上がりました。高級なので剥がれないようにクリア塗装済。サスペンション構造を持たないハードテイルの特性を活かし、限界まで詰めたクリアランスのリアフェンダ―。タイヤの曲線に合わせてビシッとキマっているのがお解りいただけるだろうか? この攻めたクリアランスがビルダー星川氏のこだわり。ステーはピンストやヒートガードと統一感を持たせるドリルドデザイン。装着にも工夫を凝らしフェンダー厚と平面を維持して装着。■ハンドルまわり(操作系)専用に作ったトップブリッジ一体型ハンドルや手前方向にチェンジできるシフトレバー等、操作性も良好なハンドルまわり。密かにウインカースイッチは超小型で通常位置(左側)に配置。配線中通しの超小型スイッチ・・・シンプルでお気に入りです。デザイン面で言えば以前のスタイルでは真鍮部品が多すぎて仏壇仕様になってしまいましたが今回はギリギリOKかな。フロントサスペンションはシンプルなパウコ製スプリンガーフォークを採用。ブラックパウダーコートに随所 真鍮メッキを施した特注品。この配色と全体のシルエットに合わせてオリジナルハンドルを作成してもらいました。今では真鍮も経年変化で渋い輝きを放っております。ヘッドライトはトッズサイクルの削り出し。シールドビームタイプです。乗り心地は悪くはありませんが、フロント(スプリンガー)&ハードテイルなので普通のバイクと比べれば雲泥の差なのは言うまでもありません。アクセル部分はこんな感じです。当時では定番のグリメカ製マスターシリンダー。スロットルハウジングはテツパーツ(廃盤)をベースに旋盤で削り形状変更をしたものを採用。極少のナイトイエーガーミラーは予想外に後方確認が確認できる優れものです。■心臓部(動力源)エンジンは1340ccのS&S SHOVEL(2000年式)をマウント。この排気量にして何と45馬力(H-D純正は40馬力)400ccでも80馬力を出せる今、1340ccにして45馬力。燃費も恐れぬハイオク仕様となります。どこに排気量使っているのか不思議です。S&S製でもこの型以降は排ガス規制で触媒や音量規制が余儀なくされますのでギリギリ抵触しない年式です。購入してから17年、大きな不具合なく元気に走ってくれているのでアタリ個体。買って良かったなと思っています。ギラリと輝きを放ち続けるパウコ製フレームは各ステーを溶接した後、西村コーティングでダイアモンドコート。海外から直輸入したスローバック製 アルミヘッドカバーとフォーク製エアクリーナー。TOTAL研磨時間およそ120時間OVERという独身貴族で若かった俺の熱量が凝縮された逸品です。マニアックですがプッシュロッド等の当初メッキだった部分は旋盤で削ってアルミ地の様な質感を演出しています。SHOVELだからこそのメカニカルな造形はファンが多く、その造形美に魅了されたのは俺も同じです。圧倒的な鼓動感と無駄に図太いトルクはハードテイルによって車体を弾ませながら車体を前方へ突き進めます。その走りはまさに鉄馬。走りのテイストは以降エボリューションや現行型ミルウォーキーとも違い、アナログで無機質な走りがたまりません。ミッドステップも車種専用に鉄板、鉄棒といった材料から加工・溶接・メッキされて生み出したワンオフ品(ステップはRSD製)ポイントカバーは当初フューエルキャップ(galciaオーダー)だったものをポイントカバーとして再利用しています。ポイント点火からダイナSへ変更。キック数発でエンジンは元気に目覚めます。加速ポンプつきのEキャブということもあり、走りを意識したセッティングになっています。■排気系マフラーは専用ボルトオンの様にも見えますが実はスポーツスター(FI)用をモディファイして装着。 最も栄える装着位置を決めてからエキパイ形状を変更。ヒートカバー等も一度切断して詰めてから再溶接しているので実は再メッキしています。装着するステー類も正面からは見えない位置に配置するという完璧なまでのシルエット。音も五月蠅すぎず重低音、品良くイケてます。■オイルタンクホグキラー製のオイルタンクは幅を詰めてキャップ/オイルライン位置を定めて溶接して仕上げたもの。デザインはオーダーで選択可能です。コチラは左右デザインの違うアシンメトリーでデザインを選択。サイドやキャップはマシニングでデザインされ高級感の高いオイルタンクです。メインキーはマッドカルトでシルバー925で装飾。■バッテリーケースセル始動を外しキックオンリーとなったことで原付程のサイズのバッテリーを積んでいます。バッテリーはオイルタンクと同じくホグキラー製を選択。同じくアルミ素材削り出しにより質感が高い逸品です。■リアマスターシリンダーこだわりパーツ群の中でも装着率が少なく、お気に入りのリアマスターシリンダーはカスタムテック製。ステーはアルミ製ポリッシュ仕上げ、ロッドはステンレスヘアライン仕上げのワンオフ品。『サドルシートは嫌いなので一体型』という主旨だけ伝え、バイクをイメージして作ってもらった本革シート(ジミードープ)タンクからシートまでのラインに統一感があり、着座部も中心がせり上がった独特の形状がシャープな印象を与えています。ちなみに、これだけ高級なルックスを持つカスタムシートですがマジックテープで装着しています(笑)■数工程を得て生み出されたホイールホイールはハブ・リムをメインフレームと同じく西村コーティングでダイアモンドコート。スポークはステンレス製(市販品)を1本2時間以上かけて磨き上げた超鏡面仕上げ。スポーク数はリア16インチに40本、フロント21インチに60本の計100本。ビレッド系ではなく、王道のインチ径とスポーク数をあえて選択。その中にこだわりを詰め込んだ。特殊な溶剤に漬け込んで着色する酸化発色を用い、怪しく輝くステンレス製ニップル。濡れた様な漆黒のブラックリム、鏡面されたステンレススポーク、良く見ると相当こだわっています。■操作系(ノンロッカークラッチ&サイドシフト)こだわりのノンロッカークラッチ/サイドシフト仕様。男ならサイドシフトだろ!という若き日の名残。自身の体格や腕の長さ、乗車姿勢に合わせて長さ・角度・位置を決めた究極のコントロールシステム。単純に操作が難しく、慣れると面白い。 性能ではなく『操作する愉しみ』が生まれています。シフトノブはgalcia製。使い込んでいるので味が出まくっています。常に見える位置に存在するスカルヘッドが『俺が本体だ』とでも言わんばかりに俺を見つめてきます。コントロールする際に指に掛かり易くする角度に設定、お気に入りのアイテムです。■魅惑のハイテクメーターメーターはモトガジェット(48φ) 小型ながらMAXスピード/時間/オドメーター/トリップ含むインジケーターを内蔵。電源を入れるとバックパネル背面から浮かび上がるというハイテクさ、高性能で見た目も最高に超格好良いメーターです。ショベルの振動に耐えられるようにダブルラバーマウントを作ってもらい振動対策済。■こだわりのガソリンコックガソリンコック・・・されどガソリンコック。真鍮製を分解し酸化させて溝に墨入れしたオリジナル仕様。ボールベアリングを内蔵していてON/OFFで『カチッ』と音を立てて気持ち良く止まります。この音、カッチリ具合の気持ち良さはジッポライターの開閉の気持ち良さに似ている気がします(笑)■オープンプライマリーハーレーという存在への憧れ以上に、オープンプライマリーという一定の箇所への憧れも強かった若き日。停車時に足元で回転する危険極まりない巨大なオープンベルトは国産車のソレではなく、底知れぬ魅力を感じていました。実際には当たり前ですが見た目通りに危ない。大怪我したバイカーも多数。俺も靴紐が絡まって事故しかけた実体験を持ちます。とは言え、この格好良さの前では全てが霞んでしまう。安全対策をすればOK。100%削られるブーツに対してベルトガードを増設しています。■実用性重視の装備予備ガソリンタンクとサドルバッグを装着(汎用品・ステーのみワンオフ)■総評ということで、あまりにもカスタムしてこだわった部分が多いだけに掻い摘んで語るつもりが結局この文章量。こんな自己満足の紹介に誰が興味を持つのかは正直謎ですが、そろそろ幕を閉じたいと思います。社会人になって免許を取り、社会の荒波に揉まれながら初めて買った大型がこのバイク。それこそ若き日の情熱や挫折、それこそ東北大震災の爪痕消えぬ中で完成していったこのバイクは、複雑な心境や人生の葛藤を共に乗り越え、成長していったような愛着があります。勿論、今となっては結婚して2人の子を持つ親になったので当時のように『バイク命』という感じではありませんがそれでも手放すことなく、『人としても親としても人生愉しみたい。』という想いで時折時間を見つけては走ってエネルギーを充電させているのでした。
September 4, 2023
コメント(0)

通勤をしばらく車で行っていたものの、燃費が悪くて燃料代が馬鹿にならない・・・だから俺はバイク通勤して節約する!そんな考えで手に入れたヤマハ シグナスX SR(5型)なのですが、ご覧のように悪い癖が出てしまい恐ろしい進化を経てしまいました(苦)部品だけで本体が買えてしまう暴走ぶりをまたしても発揮。我ながらこれは病気としか言いようがありません。カスタムし過ぎて乗れないバイクに変貌してしまう。シグナスもそんな俺の餌食になった・・・というご説明です。■外装の変更点についてまずは外観。見た目にも ちょいカスタム程度ではなく、そこそこフルカスタムになっています。発売している5型用のカーボンパーツを大量装着。カーボン柄は嫌なのであくまでリアルカーボン仕様。ウインカーとヘッドライトはユニットごと交換。特にヘッドライトは単眼で光量80,000カンデラと異次元の明るさです(笑)赤いボディに単眼というシャア専用にも見える格好良さ。そしてランダムスター(ギター)の色に酷似しているのも最高です(マニアック)細かいところではサイドのYAMAHAステッカー下にRACINGとカッティングシートで入れているのもお気に入りです。■フロント(足まわり)前足部分がコチラ。RPM製のレーシングサスペンション(減衰圧調整つき)をオーダーカラーで発注。更にシャフトをKOODのクロモリシャフトへ、ディスクローダーはRPM製のリアルカーボン&ダグタイル鋳鉄。これをチタンボルトで装着。キャリパーは40mmピッチでは最高グレードのブレンボ製 レーシングキャリパーにチタンボルト、レーシングパッドで確実なストッピング・パワーと精度を確保。『家族もいるし安全の為にも!』とか、自分にいいわけしてヤリ過ぎちゃいました(汗)■リア(足まわり)と吸排気リアサスペンションはRPM製のTSR(サブタンク&減衰調整つきのレーシングタイプ)他、装飾多数(お洒落)見た目だけのダミータンクではなくスプリングプリロード/コンプレッション/リバウンド減衰を細かく調整が出来るレーシングサスです。前後サスを交換することによってストロークの短い原付バイクですがグリップを感じながらスパッと気持ち良く曲がれます。これらの変更によって足まわりのスペックは大型スポーツバイク並みの性能になりました。事実、走っていてもスクーターとは思えないほどのスポーティーさと乗り心地が良くて最高です。リアキャリパーも当然ブレンボ(写真では見えませんが)ディスクは変えておらずボルトだけチタン製です。マフラーはSP忠男の赤ロゴ Pure SPORT R を選択。クーリングファンも軽量タイプへ変更(見た目だけ)SP忠男の性能に関しては『流石』と思わせるものがあります。専売特許とも言える独特な形状のエキゾーストパイプによってトルクを落すことなく明らかに伸びが良く全域で扱い易くなります。排気音もう上品で音質も良く、アクセルを開けた時の歯切れの良さも素敵です。■駆動系セッティングと吸排気吸気はADIO製。何でも吸気効率が上がって1馬力UPするそうですが、このヤンチャな見た目に少し抵抗があります(汗)エンジンカバーとインナーフェンダーはKOSO。パッキンを赤へ変更して取付ボルトをステンレス製へ。駆動系(プーリー等)は一度替えましたが、純正が一番力強い加速でしたのでウエイトローラーのみDr.Pulleyへ変更。フェンダーレスにはADIO製。プラグはイリジウム(MOTO-DX)へ交換。他。基本的な加速性能は5型の場合、標準で完成されている印象を受けました。トップスピードを求めれば大型プーリーやウエイトローラーの軽量化がありますが、125ccという排気量内で交換した結果、トルクが大幅に犠牲になってしまいました。ウエイトを軽くして高回転化すればレスポンスは上がりますがトルクが落ちてしまうので力強さは無く蚊の様な高回転の排気音ばかり目立つので恥ずかしくなり断念。負担も激しいので純正ベースが一番良いと判断しました。SP忠男のマフラーがノーマル駆動系に合わせて開発されているのでパワーバランスが崩れてしまったのかもしれません。いずれにしても社外マフラーと社外駆動系の組み合わせは沼にはまって面倒くさいので戻したらバッチリ。この組み合わせで何のストレスも無く快適に走っているので今後、何かが消耗しても現状維持でいこうと思っています。■操作系と熱対策純正戻し(ウエイトのみ交換)にした代わりにハイスロットルを投入。 ※効果抜群! オススメです。空冷エンジンの為、エンジンオイルの温度を把握するためにデジタルメーター(油温計)を配備しています。熱対策としてはシート下カバーを肉抜きタイプに変更し、エンジンの冷却効果を高めております。■フレームの強化スクーターの足場がフラットな場合、フレーム形状もコの字になっているので構造上どうしてもたわみが発生します。発生する曲げモーメントが時として不必要な挙動を生み、加速する為に生み出されたチカラを分散して逃がしてしまうわけです。抑制する為にはフレーム剛性を上げるサブフレームが必須となるわけです。ということでチタン合金製のサブフレームを装着。体感としても剛性が上がり、高性能な前後サスペンションと相まってスクーターらしからぬ質の高いスポーティーな走りです。※検討している方への注意点クロモリシャフト含め、車体剛性を上げるということは、本来分散されていたロスが少なくなり全体が一体化してカッチリすることを指します。そのままではカッチリす過ぎて硬い乗り心地になってしまうのでサスペンション等で仕上げるのが定番ですが、純正サスペンションでは調整範囲を超えてしまいますので対応出来ません。つまり、調整可能なサスペンションあり気で考えなければ逆に乗り心地は悪化します。強度の上げ過ぎにはご注意を。 ■ライディングポジション(フラットシート)シグナスのカスタム業界では有名な Partyup製のフラットシートに交換。着座位置を平面にすることで(お尻)を後方にズラせるので膝に余裕が生まれ快適なポジションになります。反面、収納スペースの確保を考慮したシートベース形状が平面に加工されるのでヘルメットは入らなくなります(汗)■まとめ125ccでありながらも一定の耐久性を確保し、走る・曲がる・止まるといった3大要素は純正を上回る性能になったと思います。見た目はやや派手過ぎてヤンチャ過ぎるというか、品が無い気もしますが・・・ギリギリ良しとします。カーボンパーツは基本的には貼り付けなので軽量というよりは重くなっています(苦笑)スクーターの中では一定のコア層に人気があり、1~5型まで空冷エンジンにこだわっていたシグナス。そんな中でもセッティングや改善が繰り返され最後の空冷となったのがこの5型です。6型では水冷のブルーコアエンジンという高性能なものになり見た目にもサイズアップしますが、自分としてはやや小ぶりでシャープな見た目と歴代最速のダッシュ力を持つ5型が好みです。ということで、自己満足でご説明差し上げましたが一言で『勢い余ってやり過ぎた』と感じています。とは言え、やっていなければ結局は遅かれ早かれ同じ運命を辿ってしまったのではと思います。信じては裏切られを繰り返す自分自身に吐き気と祝杯を上げながらカスタム説明は終了です。当たり前ですが、もうカスタムはしないでしょう(キッパリ)
September 2, 2023
コメント(0)
全4件 (4件中 1-4件目)
1
![]()

