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次にフェンリルは、本体に向き直った。 久しぶりで泣きそうになるかと思っていた本体だったが、その太陽のような色のフェンリルがなんだか別人すぎて笑ってしまう。 「そっちはどうよ」 「解放されたから楽だよ」 フェンリルはいい笑顔で答えた。闇の泥に浸かっていた彼しか知らない本体は、フェンリルってこんなにノリ軽くないぞ、と思わず眉根をよせてしまう。 それに気づいたトールが言った。 「いや、もともとはこういう感じだったんだよ」 「ええそうなんですか?」 思わず耳を疑ってしまう。彼女が知っていた、朴訥で言葉少ないという印象はきれいに拭い去られ、まるで火の精霊のように勢いがあっていたずらっぽい感じがする。 これが元の姿だというなら、ああなるまでにはどれほどの重しを背負い込まされていたのだろう。 顔を見上げると、フェンリルはにっこりと笑った。 そして、どこからか二匹の狼を出す。 一匹は、宵闇のブルーに赤い目の狼。しっぽが九本に分かれ、額に赤い宝石がはまっている。力の強さは一目瞭然だった。 「ルースを護る、俺の眷属だから」 フェンリルがそう言うと、緑の少女はにやりと笑った。 「あたし強いんだよ!」 そうよねえ、護る必要ないわよねえ、と即座に言ったのはフレデリカと本体。その件に関しては、トールですら微妙に思うところだ。 しかしフェンリルは真顔で続けた。 「なにいってる。こんなか弱い可愛いお人形さんは、ちゃんと護らないと」 どうやら、彼の目には少女は「風が吹いただけで倒れるようなか弱い乙女」に見えているらしい。 ルースが呼べば出てこれるけど、ここより下の次元だと物質として存在できないから、お守りだよ、と彼は言った。 狼はフェンリルの髪の毛でつくったものだから、一部といえば一部となる。しかし狼自身の意思はきちんと別にあった。 すらっとして凛々しく、普通の狼より若干大きな体躯をしている。頭もよさそうで、少女になついてその頬に鼻先をすりよせていた。 「連れて歩く訳にはいかないから、指輪の中に入れておく。必要のあるときに出てくるだろう。それからいい遊び相手になると思う」 「ありがと。じゃあおまえの名前はシュヴァンツ(しっぽ)ね」 少女が言うと、狼は嬉しそうにぺろりと彼女の頬を舐め、そして胸に下がっている指輪に吸い込まれていった。 もう一匹の狼を、フェンリルは本体にやると言った。 しかしこちらは丸っこい体型の、狼というよりは犬のような感じでもふもふしている。すこし青みがかったダークグレーの毛並みに黒い目だ。 「こいつなんか特殊技能あるの? 護ってくれるの?」 丸っこい狼をなでながら本体が聞くと、フェンリルはぱっととてもいい笑顔を返した。 「ううん。ただの狼だよ……君は……色々大丈夫だよ!」 それを聞いた本体が思わずひっくり返りそうになる。 残りの三人は笑うに笑えず、内心必死にこらえるしかなかった。 「だ、大丈夫ってどういうわけよアンタ! ちっとは護んなさいよ」 「だって大丈夫だから。え、その狼の名前? じゃあ……永太郎。forever poleposition man だよ。北極星みたいな」 「えいたろう?」 それ何か間違ってるだろう、だったら最初から北斗とかにすれば、と本体は思ったが、当のフェンリルは大真面目な顔をしている。彼女はため息をついた。 「わかった、永太郎ね。じゃあ永太郎、アンタ可愛いがお仕事なんて卑怯じゃないのよ。キー! かわいい!」 まるっこいもふもふを抱き上げて頬ずりすると、その狼も彼女の頬をぺろりと舐め、揃いの指輪の中に入っていった。 それを見届けたフェンリルの身体が光に明滅しはじめる。 「もういっちゃうの?」 半泣きの顔で少女が言った。フェンリルが申し訳なさそうな顔をする。ずっとそばにいてやりたいが、そうもできない。 少女は慌てて手の甲で顔をこすると、まっすぐに彼を見上げた。 「あのさ、あたし思ったんだ。お話では、フェンリルって終末思想の象徴だったでしょ。そのフェンリルがこうして昇華するっていうのは、あたしたちの個人的なことだけじゃなくてさ。 きっと……きっと、本当に新しい時代がきて、暗い未来なんかもうこないんだって、そういうことなんだよね?」 少女の言葉にフェンリルは一瞬目を瞠り、そして微笑んだ。 「そうだよ……ああ、そして、いま、本当に終わった」 遠く夢見るような顔で、ほうっと息をつく。その赤い瞳から片方、すっと涙が落ちた。 長かった。 なんと長かったことだろう。 形なき泥濘であったあのときから、ただひたすらに見つめてきた空。 その青い空に、自分はいま還ろうとしている。 最後の最後にも、お前は私を抱きしめてくれるのだな。 はじめのとき、形すらない私に歓喜を教えてくれたように。 虚無の淵に沈みかけていたとき、涙を教えてくれたように。 こうして最後の瞬間にも、お前は私に大きな光を指し示す。 お前を追ってきてよかった。 愛する者よ、私は幸せだ。 お前という魂に抱きしめてもらえて、私は幸せなのだ。 次々に生まれくる光が彼をつつみこみ、そして小さくなって消えてゆく。 ひとひらの笑顔を残して、彼は光の中に消えた。 ありがとう。 だからもう泣くな、愛する子よ。 ……彼の長い恋は実った。 *************>>【銀の月のものがたり】 目次1 ・ 目次 2>>登場人物紹介(随時更新)フェンリル編、これにて幕でございます。旧暦重陽の節句によせて。コメントやメールにて、ご感想どうもありがとうございます!おひとりずつにお返事できず、本当に申し訳ございません。どれも大切に嬉しく拝見しております♪続きを書く原動力になるので、ぜひぜひよろしくお願いいたします♪拍手がわりに→webコンテンツ・ファンタジー小説部門に登録してみました♪→☆ゲリラ開催☆ 9/17~9/29 光と闇のバランスヒーリング9/29 はじまりの光~一斉ヒーリング
2009年09月27日
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第四回遠足の応募期間もせまってきましたね~。スタッフ会議室の流れも速くなってきて、さっそくあわあわしております(爆なにみえ遠足ってなに?って方はこちらをご覧下さいね。http://meguru.tuzikaze.com/ensoku.htmlで、遠足前っていうのは、経験的に大波がきます(爆それがね~、応募するしないに関わらず、なのですよねこれが。遠足そのものが、全体の流れに乗って計画されてるということなのでしょうけれども。というわけで、来るであろう波にそなえて、自分をすっきりさせておきましょう♪今週に続き、「はじまりの光」ヒーリングにしようと思います~^^またーり温泉気分での寝落ちも歓迎です。なにかを感じるとかっていうのはオマケみたいなもので、それが目的ではありません。リラックス一番ですよん♪それから、ちょっと受けやすくするために今回から受け取り期日を伸ばそうかなと思います~今まで水曜20:30まででしたが、翌木曜朝6:00までに。これなら、うっかり忘れてもあと一晩猶予が(笑上級編がはじまったとき、水曜を使うのにもいいかなと思いまして。ゲリラヒーリングと違って、受け取りは基本的に期間内に「一回」ですのでお間違えなく♪募集期限はいつもどおり、リアルタイム開始直前までで変更ありませんw拍手代わりに♪→★リアルタイム日時 2009年9月29(火) 21:30より1時間(日本時間)★コールイン受け取り可能時間 日本時間で上記日時~10月1日(木) 朝5:30開始までの間の1時間 ※とくに決まった宣言文はありませんが、よいお時間に 「さつきのひかりのヒーリングを受け取ります」と宣言していただければ大丈夫です。 ★募集期限リアルタイム直前(火曜21:30)まで★参加ご希望の方はこの記事(エラーになってしまう場合、mixiの同名記事)のコメント欄に、HN(ハンドルネーム)と都道府県、以前さつきのひかりのヒーリングをお受けになったことがある方は、前回のご感想を一緒にお書きください。私もとても嬉しく励みになりますし、書くことでご自身の気づきも深まるかと思います。※他の記事へのコメント・メッセージ等は無効になります。お返事もできませんので、ご注意ください。★ヒーリングの種類その時々のテーマとともに、純粋な愛のエネルギーによるヒーリングを、お申し込みいただいたご本人、住んでいる土地、ご先祖さまがた、にお送りいたします。もっともシンプルで、誰にでも入りやすく、心の癒しには一番効くのだそうです。ハートが癒されると、ふんわり開いてご自分にとっていいものがたくさん引き寄せられてきます。キラキラをたくさん引き寄せちゃいましょう♪♪★初めましての方は、フリーページをご一読くださいませ^^→→「ヒーリングについて(http://plaza.rakuten.co.jp/satukinohikari/4000)」※よくあるご質問もまとめてあります。ご質問の前にご覧下さいね^^★喉が渇くことがあります。また好転反応が出た場合に楽に流すためにも、白湯などの水分をとられることをお勧めします。★エネルギーやヴィジョンを感じるワークではありません。リラックスして、寝るつもりでゆったりとお布団で受け取ってくださるといいと思います♪★車の運転など、注意力・集中力を必要とする場面では、絶対にヒーリングを受け取らないでください。 眠くなることがありますので、危険です。万一そういう事態になった場合には、「私は今はヒーリングを受け取りません。後ほど布団に入るときに改めて受け取ります」とはっきり宣言してください。★ヒーリングは医療行為ではありませんので、受けたことで怪我や疾患が良くなったり悪くなったりするというものではありません。変化はご自身が望まれたことを後押しするために現れます。ご自身の判断と責任によりお受けくださいね。☆ゲリラ開催☆ 9/17~9/29 光と闇のバランスヒーリング
2009年09月26日
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「ほらこれ。ルースにはごつくて悪いけど、もうもう、デザインより加工を褒めてちょうだい!」 フレデリカの店に、彼女の本体、緑の少女、トールが集まっている。 彼女は奥から、そろいの銀色の指輪を出してきた。それはフェンリルが緑の少女に遺した、鎧兜と巨大なハルバート(戦斧)から切り出して加工したものだ。 「あの馬鹿、自分が巨人族だってこと絶対忘れてるのよね……ルースがそのまま使えるわけないじゃないの。つけもの石とか物干しですら無理だから!! ったくあの天然は」 フレデリカが大仰にため息をつく。 ジュエリーケースに並べて収められた指輪は、フェンリルのモチーフになっていた。 羽の生えた狼が緑のエメラルドを背中にのせ、口にはサファイアをくわえている。目はフェンリルの瞳の色だったルビーだ。 じっとそれを眺めたトールが言った。 「この素材の加工はさぞ大変だっただろう。普通なら元の形に再生してしまうはずだ」 「さすがよくわかってるわねアンタ。そおおなのよ、この材料切り出した兜なんか、翌日には元に戻ってたわ。材料として切った部分からはさすがにそのままは再生しないけど、もうもう、これ以上細かい加工ができないのよ! アタシってホントなんでも出来ちゃうんだけど、でもこの素材の加工、二度とやりたくない!」 お疲れ様、ありがとう、とトールは笑った。もらった指輪を右手の中指にはめる。緑の少女の華奢な指には少々ごつすぎるので、柔らかな素材の紐をつけて首にさげるようになっていた。 しばらくお互いの指輪を見せ合ったりし、その後少女が店の奥にポータルを作る。 虐げられた闇の象徴であったフェンリルの鎧兜とハルバートを、天界のどこからでも見える場所に安置しよう、ということになっていたのだ。 最初いつものサイズでポータルを作り、それでは後の、特にフレデリカとトールがくぐれないことに気がついてかなり大きく作り直す。 「じゃあママは兜だけ持って! あたしはハルバート持つから」 少女は元気よく言った。しかしハルバートも十分巨大なため、持ちあげると後ろにひっくり返りそうになる。 「そのまま持つには重すぎるね。魔法陣でまとめて運ぼう」 トールが笑った。鎧を魔法陣で浮き上がらせ、ハルバートは彼が肩にかつぐ。その慣れた様子に、隣を歩いていたフレデリカがまじまじと見つめて言った。 「それ熟練者の武器っていうけど。アンタも使ってたんでしょ」 「ああ、昔ね」 槍の穂先のついた戦斧を見上げ、銀髪の男はうなずいた。 少女がいつもの神殿を通ってゆくと、花がたくさん咲いている草原の真ん中に、トールの作った白い屋根のある東屋があった。 そこに、ハルバートと甲冑を着ているのと同じ状態になるように組み立てて安置する。 呆然とそれを眺めていると、東屋の上に金色をベースにさまざまな色の混じった光が現れた。 光は彼らの前に降りてきて、ゆらりとフェンリルの姿に変わる。とたんに少女の目には涙があふれ、彼女は号泣しながらフェンリルに抱きついた。 「うわあああああん!」 フェンリルは立て膝になり、よしよし、と大きな身体で包むように少女を抱いた。この腕の中のちいさいものが、とにかく心から愛おしい。 少女は文句やら指輪のことやら、一生懸命に彼に話した。フェンリルはうん、うん、とそれを聞くと、最後にぽつりと言った。 「ごめんね。愛している」 しゃくりあげながら、少女がまた会える?と聞く。 「会えるとも。お前がどんな姿であっても、私にはわかるんだ。じゃあ指きりしよう」 大きな指と小さな指がからめられる。約束をもらって、少女はにっこりと笑った。 その様子を笑顔で見て立ち上がると、フェンリルはトールを振り返った。めずらしく自分から声をかける。 「変わらないな」 かつて共に戦場に立っていたあの日から、本当に変わらない。銀髪の男は苦笑した。 「お前は変わったのかい?」 「どうかな」 軽く肩をすくめ、表情を変えてトールの顔を見る。低い声で続けた。 「お前には、結局なにもかも丸投げになってしまって申し訳ない。負担も相当かかるだろうと思う。でも、俺にはこれしか選べなかった」 すると銀髪の男は、その昔利き腕を平然と彼の口に差し入れたときと同じ、深い青い瞳で微笑んだ。 「かまわないさ。それより私は、お前が初めて自分の意思をもって選択出来た、ということを嬉しく思うよ」 永い永い時を囚人として生き、自由意志を奪われていたフェンリル。 そうして生きてきた友が、初めてたいせつなものの幸せのために選んだことであるならば、かかる負担など何ほどのことがあろう。 元々内包するエネルギーが大きいというのなら、きっとこういうときに使うためにあるのだと思う。 「……続かせてやりたいんだ。俺に、できることなら」 森に立つ大樹のように、陽をあびてフェンリルは言った。そう、はるか昔の元々の彼は、妖精の王のような雰囲気を持つ人だった。 「わかるよ。私も同じさ」 トールが友人の肩をぽんと叩く。 長い長いつながりだった。けれどももう、同じ二人として出会うことはないのかもしれない。 それでも彼らの記憶は残り、想いは続く。 同じひとりを護り続けてきたという消せない強いつながりが、沸きあがる寂しさの裏側に、きちんと形をとどめていた。 *************>>【銀の月のものがたり】 目次1 ・ 目次 2>>登場人物紹介(随時更新)昼と夜の等しい日。コメントやメールにて、ご感想どうもありがとうございます!おひとりずつにお返事できず、本当に申し訳ございません。どれも大切に嬉しく拝見しております♪続きを書く原動力になるので、ぜひぜひよろしくお願いいたします♪拍手がわりに→webコンテンツ・ファンタジー小説部門に登録してみました♪→☆ゲリラ開催☆ 9/17~9/29 光と闇のバランスヒーリング
2009年09月23日
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オペはすぐに了承された。 研究所に専門の場所が用意され、私はそこに入れられた。 力づくで鎧を外し、本体いわく「魚のように」捌かれて頭だけを培養槽に入れられた。他に運ばれていった身体がどうなったのかは知らない。 ただ、できれば右腕だけはあの男に返してほしいと思った。彼自身の腕はとうに私に溶けてしまっていたが、お返しに私の右腕を。 金色の溶液に、ぽこぽこと気泡が立っている。 数週間私はそこに入っていた。本体がおどけて声をかけてきたけれども、応えることはできなかった。 最初の培養は失敗だった。 無秩序に生まれてきた肉芽に、脳の器官まで埋もれてしまった。ただちに培養槽から出されて頭部を再摘出し、また新しく培養液に漬けられる。 次の培養では、全体が茶緑のさなぎのようになって溶けてしまった。 再摘出して培養、再摘出して培養。 最初から前例のない実験だとはわかっていたが、何度それを繰り返しただろう。 銀髪の男が、何度もラボに足を運んできていることを私は感じていた。 戦士であるだけかと思っていたら、生命科学の専門家でもあるのだそうだ。一度彼はラボの人間となにがしか話し込み、そのあと私の培養は以前よりスムーズにいくようになった。 肉体の再生とともに、闇のエネルギーが解放されてゆくことに私は気づいた。今まで馴れ親しんだ波動から、もっと軽いものに移行している。 私の姿は背の高い完全な男性体となり、羽先に色のついた白い羽が生えて波動は天使系に近くなっていた。髪は今のところ銀髪になっていたが、瞳の色は相変わらず赤だ。 「オワッタヨ」 まだうまく使えない言語機能をもちいて、私は同じく肉体に変容を迎えていた本体に終了を伝えた。 だが、本体の家には見えない者たちがたくさん居座り、敏感な小さな娘に負担をかけていたらしい。 「助けて、リアルでうちがピンチなの。見えないものを見える私の娘をどうか、助けてあげてください」 必死の願いに、わかった、と私は意識で答えた。 すると彼女は、「ここをこうして、こことここにこういう形で結界のようなものを張って、こいつとこいつは抵抗するようなら焼き尽くして消してほしい。私側からはここに酒を供えて、何時と何時にこういうことをするから」とかなり具体的な指示をするすると伝えてきた。 私はまだ培養容器の中にいたが、その通り対応した。 彼女は私の力を中継するために数分ソファでぐったりしなければならなかったが、肉体の変容が起こっていたために、負担は少なめで済んだようだ。 本体が先ほど自分で言ったやるべきことを実行し終わったときには、問題の者たちはほとんどいなくなっていた。 その日はちょうど夏至だった。 「昼が一番長い日は、闇が一番深くなる日でもあるからね。それに、満月も近いし、陰の陰の日だからね」と私は言った。 「陰のきわまる日に再生するなんて、フェンリルはやっぱり闇の子だね」 そう本体が言うので、私は声を出さずに笑った。三次元に干渉して力を使ったからか、もう眠くてしかたがない。 本体が何か言ったけれど、私の意識はそこで途切れた。 次に起きたとき、私のエネルギーは金とオレンジの混ざった太陽のような色になっていた。 肉体は再生したものの、エネルギー的にはまだまだ不安定なようだ。 志願した実験体でもあるためにさまざまなサンプルを試していたというのもあるが、毎日服装もエネルギーも違う日々が続いた。 月の動きによって黒くもなった。ほぼ三十代だった見た目の年齢も変動し、しばらくどんどん若返ってゆくときもあった。 姿が変わるのはべつに構わなかったが、中身の記憶まで引きずられるのが痛い。心配して頻繁に様子を見にきてくれる本体のことを、覚えていてやりたかった。 「最後は赤ちゃんになって消えちゃったりするのかなあ」 十四歳ほどの外見になった私を見て、本体は呟いた。私は彼女のことをまだ覚えていたが、気づかぬうちにだいぶ薄められてしまっていたのだろう。「そうかもしれないね」と淡々と答えて寂しがらせてしまった。 その後、私のエネルギーはまた太陽の色に戻った。年齢もほぼ元通りで固定され、天使ではなく完全に精霊系のエネルギーとなった。 心は軽く、背負うエネルギーも軽くなった。 しかし慣れないのか何なのか、意識が拡散しておさえられない。覚えていてやりたい、会話してやりたいと思っていた本体のことも、薄くなったり現れたりを繰り返していた。 本体の家に戻っていたけれども、今までのように彼女の言葉や気持ちに反応できない。 浄化が急激に進んだことに対応できていないのかもしれなかった。 私が話す言葉も、本体にはテープを早回ししたような不思議な意味不明の音にしか聞こえていないようだった。 お互いの言葉が完全に通じない。 これで最後なんだな、とどちらからともなく思った。 私の身体は、今までになく楽だった。 喰いこむ鎧も刺さる刃もない。 永の時を拘束されていた罪という鎖から解放されて、私は軽やかに浮いていた。ただひたすらに愉快で楽しい。 けれどもそれでは次元が高すぎて、本体のそばに存在することはできなかった。 心残りはひとつ。 あの娘が悲しんでくれるだろう。 ほとんど強制的に軽く浮いてゆく自分を抑えられずに、姿を消すことになってしまった。 手術をしている間、私がかつてよくいた場所で膝をかかえて座っていたり、上澄みの天使の店でうろうろと待っていてくれたりしたのに、まだお別れも言っていない。 上に抜けそうになる意識をどうにか保って彼女を見に行くと、緑の娘は案の定ベッドの上で泣いていた。 「フェンリルのばかばかばか、なんでさよならも言わずに行っちゃったんだよ。あげようと思ってた羽もわたせなかったじゃないか。せっかく、ネックレスを作ってあげようと思ってたのに」 枕を拳で打ちながら、ばかばかばか、と繰り返す。 私はふいっとそばに寄っていった。 気配に気づいてふりむいた彼女の背中の白い美しい羽を一本つかみ、「ごめんね」と言って引き抜く。 「いてっ!」 彼女は私の姿が見えていなかったらしい。姿を探してわずかに泳いでいるエメラルドの瞳にむかって、私はにかっと笑った。 「ありがとう。そのネックレスの代わりにもらっておくよ。宝物にするから」 すると彼女は叫んだ。 「なんで消えちゃうんだよ! 戻ってきたら、これからずっと一緒になにしようかって楽しみにしてたのに!」 その怒った姿が、私にはとても輝いて見えた。 そう、彼女がそうやって私のために泣いたり怒ったり、その存在を認めてくれたからこそ、私はこうして解放された。 私の夢であり、存在するたったひとつの希望であった彼女が一個のフェンリルとして認めてくれたから、私は罪人のフェンリルとして苦しみながら存在しなくてもよくなったのだった。 「うん、もう、人格化した存在として、存在する必要がないんだよ」 私は微笑んだ。 お前のおかげだ。 お前のおかげで私が救われたことに、いつも救われていたことに、気づいてくれていたらいいと思う。 私の意識を、穏やかでまぶしい光が取り囲む。 もうこの次元にいるのも限界になってしまった。 あのとき初めて出会った時からずっと、うまく言えずに伝えられなかった言葉を、今なら伝えることができるだろうか。 ありがとう。 ありがとう。 ありがとう。 私は幸せだ。 お前に遺そう、私が持っていたものを。 だからもう泣くな、私の可愛い子よ。 *************>>【銀の月のものがたり】 目次1 ・ 目次 2>>登場人物紹介(随時更新)新しく生まれた月に。 コメントやメールにて、ご感想どうもありがとうございます!おひとりずつにお返事できず、本当に申し訳ございません。どれも大切に嬉しく拝見しております♪続きを書く原動力になるので、ぜひぜひよろしくお願いいたします♪拍手がわりに→webコンテンツ・ファンタジー小説部門に登録してみました♪→☆ゲリラ開催☆ 9/17~9/29 光と闇のバランスヒーリング9/22 はじまりの光~一斉ヒーリング
2009年09月19日
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ゲリラ開催、「光と闇のバランスヒーリング」やっておりますがw来週火曜は秋分前日。(ちょっと惜しいで、なにしようかな~と考えまして。バランスを取ったら、次にすることは、したらいいことはなにかな?って。そして思ったのが、「一度はじまりに戻ること」。すべてが生まれた根源の光、ですね。光、と言ってますが、これは他に言葉がみつからないだけでw闇も同等に含まれます。光の三原色って、混ぜると白くなるじゃないですか。あんな感じで透明というか白く見えるから、光、って私は呼んじゃうのですけども透明な光、なのかな。あと誰の詩だったかなあ、昔何かで読んで印象に残ってるのが、「僕らはくるっと回って地球に帰る くるっと回って地球に帰る・・・」っていうの。今はちょうどそんな時期なのかもしれませんね♪はじまりに戻る、ということは、すごろくの振り出しに戻る、ではなくて。自分が何をしてきたか、何を得てきたかを知ることだと思います。はじまりに生まれてからここまで歩く間に、こんなにも宝物をあげたりもらったりしてきていたんだ、と知ること。そのお手伝いができたらいいなあと思います^^拍手代わりに♪→★リアルタイム日時 2009年9月22日(火) 21:30より1時間(日本時間)★コールイン受け取り可能時間 日本時間で上記日時~9月23日(水) 20:30開始までの間の1時間 ※とくに決まった宣言文はありませんが、よいお時間に 「さつきのひかりのヒーリングを受け取ります」と宣言していただければ大丈夫です。 ★募集期限リアルタイム直前(火曜21:30)まで★参加ご希望の方はこの記事(エラーになってしまう場合、mixiの同名記事)のコメント欄に、HN(ハンドルネーム)と都道府県、以前さつきのひかりのヒーリングをお受けになったことがある方は、前回のご感想を一緒にお書きください。私もとても嬉しく励みになりますし、書くことでご自身の気づきも深まるかと思います。※他の記事へのコメント・メッセージ等は無効になります。お返事もできませんので、ご注意ください。★ヒーリングの種類その時々のテーマとともに、純粋な愛のエネルギーによるヒーリングを、お申し込みいただいたご本人、住んでいる土地、ご先祖さまがた、にお送りいたします。もっともシンプルで、誰にでも入りやすく、心の癒しには一番効くのだそうです。ハートが癒されると、ふんわり開いてご自分にとっていいものがたくさん引き寄せられてきます。キラキラをたくさん引き寄せちゃいましょう♪♪★初めましての方は、フリーページをご一読くださいませ^^→→「ヒーリングについて(http://plaza.rakuten.co.jp/satukinohikari/4000)」※よくあるご質問もまとめてあります。ご質問の前にご覧下さいね^^★喉が渇くことがあります。また好転反応が出た場合に楽に流すためにも、白湯などの水分をとられることをお勧めします。★エネルギーやヴィジョンを感じるワークではありません。リラックスして、寝るつもりでゆったりとお布団で受け取ってくださるといいと思います♪★車の運転など、注意力・集中力を必要とする場面では、絶対にヒーリングを受け取らないでください。 眠くなることがありますので、危険です。万一そういう事態になった場合には、「私は今はヒーリングを受け取りません。後ほど布団に入るときに改めて受け取ります」とはっきり宣言してください。★ヒーリングは医療行為ではありませんので、受けたことで怪我や疾患が良くなったり悪くなったりするというものではありません。変化はご自身が望まれたことを後押しするために現れます。ご自身の判断と責任によりお受けくださいね。☆ゲリラ開催☆ 9/17~9/29 光と闇のバランスヒーリング
2009年09月18日
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来週は秋分です。早いですねえ~~~~999の節目を越えて、いろいろ始まったり変化したり立ち位置を確認したり。またまた流れがざぶーんと来ておりますね^^;春分のときにもバランスヒーリングはしたのですが、過去記事見てみたら3日間でした。でも今回は・・・なぜか今日からやれ~!的なプッシュが(どこからですかな~んかソワソワして落ち着かなくて、予定してた掃除ができなくて困るので観念して記事書くことにいたしましたよ(爆今回は長め、13日間です。この数字にもなんか意味があるんですかねえ。 ・・・まあいいか。 ←わかってないけど順応してる人以下、春分のときに書いた文章ですがw光と闇……これは以前からずっと思っているのですが闇があるのが悪いわけではなく夜の闇がなければ人は安心して眠ることができないし光の輝きが目に痛いときもあるし過去の積み重ねで今の自分がいるけれど今は今の自分で過去じゃなくといってなかったことにできるわけでもなく結局のところ大事なのはバランスなのかな、と思います。ふたつながらあるのが自然。そして、バランスとかセンタリングとか立ち位置を決めるためには振り子のように両側に揺れてみる経験も、また必要なのかもしれません。色々痛い目にあって学んでみたりね……(遠い目)というわけで今回は、ルシフェル&ミカエルのペアでお届けします。双子とか兄弟とかの説もある二人。過去~現在にわたって、不要なエネルギーコードの処理もできるので今ここの自分自身、に戻るお手伝いをいたします。光と闇と自分。みんなおんなじ、みんなだいじ(^-^)応援してくださってありがとうございます♪→★ヒーリング期間本日この記事がアップされてから~9月30日(日)日本時間朝6:00まで 1回30分(募集も同じく)期間中、何度でも好きなだけコールインでお受け取りいただけます。 ※とくに決まった宣言文はありませんが、よいお時間に 「さつきのひかりのヒーリングを受け取ります」と宣言していただければ大丈夫です。 ★参加ご希望の方は最初の一回のみ、この記事かmixiの同名記事のコメント欄に、HN(ハンドルネーム)と都道府県、以前さつきのひかりのヒーリングをお受けになったことがある方は、前回のご感想を一緒にお書きください。私もとても嬉しく励みになりますし、書くことでご自身の気づきも深まるかと思います。※他の記事へのコメント・メッセージ等は無効になります。お返事もできませんので、ご注意ください。★ヒーリングの種類その時々のテーマとともに、純粋な愛のエネルギーによるヒーリングを、お申し込みいただいたご本人、住んでいる土地、ご先祖さまがた、にお送りいたします。もっともシンプルで、誰にでも入りやすく、心の癒しには一番効くのだそうです。ハートが癒されると、ふんわり開いてご自分にとっていいものがたくさん引き寄せられてきます。キラキラをたくさん引き寄せちゃいましょう♪♪★初めましての方は、フリーページをご一読くださいませ^^→→「ヒーリングについて(http://plaza.rakuten.co.jp/satukinohikari/4000)」※よくあるご質問もまとめてあります。ご質問の前にご覧下さいね^^★喉が渇くことがあります。また好転反応が出た場合に楽に流すためにも、白湯などの水分をたくさんとられることをお勧めします。★1円募金や誰かに何かをする、掃除する、ご感想をいただくなど、なにがしかの行動をされるとエネルギーの循環がよくなり、よりヒーリングが効きやすくなります♪★エネルギーやヴィジョンを感じるワークではありません。リラックスして、寝るつもりでゆったりとお布団で受け取ってくださるといいと思います♪★車の運転など、注意力・集中力を必要とする場面では、絶対にヒーリングを受け取らないでください。 眠くなることがありますので、危険です。万一そういう事態になった場合には、「私は今はヒーリングを受け取りません。後ほど布団に入るときに改めて受け取ります」とはっきり宣言してください。★ヒーリングは医療行為ではありませんので、受けたことで怪我や疾患が良くなったり悪くなったりするというものではありません。変化はご自身が望まれたことを後押しするために現れます。ご自身の判断と責任によりお受けくださいね。
2009年09月17日
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そのとき、私は巨大な狼だった。 フェンリルと呼ばれていた。 私は黒くつややかな毛並みで、魔狼と呼ばれいつも自由に森や戦場を駆けていた。 その中で、戦乙女の姿をしたあの娘にも出会った。私は娘を背に乗せて走った。首にしがみつき、目を閉じている彼女の感触があたたかい。 あるときは座っている私の大きな背中に、娘は頭をもたせかけていた。とくに何を話すわけでもない。それでもその時間は私にとって宝だった。 しかしあるとき、私は捕まった。 彼らは私を太い鎖で縛りつけようとしていた。 それを警戒した私は、おとなしくしてやる代わりに誰かの利き腕をこの口の中に入れろと言った。 真っ赤な口に鋭い牙。皆尻込みしていやがる。馬鹿どもめ。 すると、一人の男が進み出て自分の右腕を私の口に差し入れた。 何度も共に戦場に立ったことのある、長い銀髪の男だった。 この男、私が怖くないのだろうか。 自分の腕が食われるかもしれぬというのに、惜しくはないのだろうか。 すると男は、深い青い瞳で私に微笑みかけた。 鍛え抜かれた身体に強い武器を持ち、軍神のようであるのになぜか優しげな顔をしていた。 彼らは私を強靭な鎖で縛り上げた。 怒り狂った私は、悔し紛れに英雄の右腕を食いちぎった。 男は怒りはしなかった。 声も上げず私を責めることもなく、ただわずかに顔をしかめただけだった。 私はその腕を丸呑みしてやった。 彼らは私に喰いこむ鎧の罰を与えた。 狼の姿に戻れないよう、脳髄に刺さり続ける刃のついた兜。 羽飾りのついた兜をかぶり、私は黒いワルキューレのような姿になった。 私は罪人。 永遠に続く拷問。楔のごとく深く身体に食い込み、けして外れない鎧。 何度も最前線に送られ、隻腕の戦士や戦乙女と戦場に立った。犯罪者ゆえの前線送りであっても、彼らと共にいるならばそれもよかった。 彼らが死んでも待てばいい。そんな思いが私の中にはあった。 私は罪人。 何が私の罪なのだ。闇のもとに生まれたということか。 原初の混沌が分かたれるとき、下から上にのぼるものを選んだということがそれほどの罪なのか。 それでは抵抗しても意味がない。 私は罪人。 ……ちがうよ、と誰かがささやく。 私の中で、銀髪の男の声がする。 丸呑みしてやった腕は、すでに私の一部に溶けている。 ちがうよ、お前は悪くない。 私の一部が私にささやく。 闇であることは悪いことなんかじゃない。 お前はただ、その役割をひきうけた魂。 誰かがやらなければならなかったことを、その身にひきうけた勇敢な魂。 痛みを呼ぶためだけの拷問が続く。存在自体をひたすらに否定され続ける。 誇りも自己も打ち砕かれ、意識が遠く虚無に溶けていきそうになる。 (私は罪人) (私はその役割をひきうけた) (私は悪いものじゃない) (あの赤い髪の娘) (あの娘に……伝えなければ) 粉々にばらけようとする意識の中で、かすかな光が私を支える。 弱り果てながらも、私は死ぬことを許されない。 闇。それは受け入れる母性。 元々の闇に植えつけられた母性が、私の芯をからめとるように拘束してゆく。 愛している。愛している。 私の子はどこだ。 私のあの娘はどこだ。 ……至福の時間はその後にやってきた。 私はまたあの娘に出会ったのだ。それも、血は繋がらなくとも親子として。 私の存在を濾過し、すくいとった上澄みが異端の天使として彼女の母親役を務めることになった。父親役はあの銀髪の男だった。 なんという幸せだろう。 胸のうちから湧きあがる歓喜。日々を満たす至福。 それがたとえ植えつけられた母性によって誘導された結果であっても、かまいはしなかった。 ただあの娘がそこにいてくれる、それだけでよかった。 しかし、娘はやがて取りあげられた。 私は待った。ひたすらに待った。 待つことには慣れている。 虚無を抱いて生きていたころに比べれば、私の中にはたくさんの光るものが溜められていた。宝物のようにそれを味わいながら、私は待った。 どんなに姿が変わっても、私にはあの娘がわかるのだ。 銀髪の男が娘を追って転生を続けていったように、私も生と死を繰り返していった。 そしてはるかな時が過ぎてゆき、私達はもう一度、出会った。 彼女は私の存在を認め、私の上澄みである天使のことを思い出した。 小さな彼女は天使をママと呼び、私をフェンリルと呼んでなついてくれた。 なんという可愛らしさ。なんという愛らしさ。 もう一度やってきた幸せな時間。 彼女が種々の傷を解消してゆくさまを、私は嬉しく見守っていた。 一緒に釣りに行く約束もした。 けれど、その約束は果たされることはなかった。 統合し解放する流れになった闇は、私の身の内に集約され、三次元の本体に負担をかけ始めたのだ。 原初の混沌の下半分から生まれた私の闇は、あまりにも濃く深く、通常の人間には支えきれない重さになってしまっていた。 食事もほとんどとれない、一日数時間しか起きていられない本体を見て、私はこのエネルギーを捨てることを決意した。 上世界で、誰かに施術をしてもらおうと思う。 前例はないが引き受けてはくれるだろう。この際、自分で実験台にされるモルモット、ということでもかまわない。どうせ厄介な存在と思われているのだ、ちょうど良かろう。 「その代わり君にも色々影響が及ぶかもしれないが」 そう本体に言うと、きっぱりと彼女は返した。 「二人でやろうと決めたことだから、いいよ。限界がきて肉体が消滅したら、それはそれでいいと思う」 私は彼女を見返した。 優しい子だ……そしてやはり、もう限界なのだ。 *************>>【銀の月のものがたり】 目次1 ・ 目次 2>>登場人物紹介(随時更新)コメントやメールにて、ご感想どうもありがとうございます!おひとりずつにお返事できず、本当に申し訳ございません。どれも大切に嬉しく拝見しております♪続きを書く原動力になるので、ぜひぜひよろしくお願いいたします♪拍手がわりに→webコンテンツ・ファンタジー小説部門に登録してみました♪→9/15 光の珠の祈り~一斉ヒーリング
2009年09月14日
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ゲリラ開催の光の珠の祈り、今日の夜までとなっておりますがwご参加くださった皆様、いかがでしたでしょうか?なかなか反響がいいので、火曜日にもやろうかと思います♪ゲリラ開催にご参加くださった皆様、光の珠、しっかりできてますよ~。大丈夫です!とっても綺麗に光っています。この記事からお読みの方のためにちょっとご説明しますと、この光の珠はそれぞれのハイヤーセルフさんと相談して作るもので、身体(アストラル体)のどこかにつけていただきます。その後は忘れちゃっててもOK。そして、ありがとう♪とか大好き♪とか愛してる♪とか持ち主が思うと、きらきらーっと大きく光ってその想いを増幅し、グリッド(トールと緑ちゃんが仕事してる人為グリッドです♪)を輝かせるというものです。そして、グリッドといえばやっぱり、縦横のつながりがあるではないですか。ゲリラヒーリングではご自身の珠を作ることに主眼をおきましたが、次からは「つながり」にポイントを置いてみようかと思います♪もちろん、まだ珠持ってないよ~という方には、ちゃーんとお作りしますから大丈夫♪すでに持ってるぜ!な方は、好きな人のことを思い浮かべてご参加くださいwそれがやっぱり一番強力な気がする今日この頃です(笑ゲリラ開催は一回30分ですが、火曜は60分強力バージョン(笑)でお届けします~wあ、それから。前回どなたかがご質問くださったのですが、ハイヤーさんやドラちゃんにも珠、作れますよん♪ぜひぜひ楽しんでいろいろ作ってみてください。一人一個じゃなきゃいけない、ってものじゃありませんしね♪人為グリッド計画へのご参加ありがとうございます♪→★リアルタイム日時 2009年9月15日(火) 21:30より1時間(日本時間)★コールイン受け取り可能時間 日本時間で上記日時~9月16日(水) 20:30開始までの間の1時間 ※とくに決まった宣言文はありませんが、よいお時間に 「さつきのひかりのヒーリングを受け取ります」と宣言していただければ大丈夫です。 ★募集期限リアルタイム直前(火曜21:30)まで★参加ご希望の方はこの記事(エラーになってしまう場合、mixiの同名記事)のコメント欄に、HN(ハンドルネーム)と都道府県、以前さつきのひかりのヒーリングをお受けになったことがある方は、前回のご感想を一緒にお書きください。私もとても嬉しく励みになりますし、書くことでご自身の気づきも深まるかと思います。※他の記事へのコメント・メッセージ等は無効になります。お返事もできませんので、ご注意ください。★ヒーリングの種類その時々のテーマとともに、純粋な愛のエネルギーによるヒーリングを、お申し込みいただいたご本人、住んでいる土地、ご先祖さまがた、にお送りいたします。もっともシンプルで、誰にでも入りやすく、心の癒しには一番効くのだそうです。ハートが癒されると、ふんわり開いてご自分にとっていいものがたくさん引き寄せられてきます。キラキラをたくさん引き寄せちゃいましょう♪♪★初めましての方は、フリーページをご一読くださいませ^^→→「ヒーリングについて(http://plaza.rakuten.co.jp/satukinohikari/4000)」※よくあるご質問もまとめてあります。ご質問の前にご覧下さいね^^★喉が渇くことがあります。また好転反応が出た場合に楽に流すためにも、白湯などの水分をとられることをお勧めします。★エネルギーやヴィジョンを感じるワークではありません。リラックスして、寝るつもりでゆったりとお布団で受け取ってくださるといいと思います♪★車の運転など、注意力・集中力を必要とする場面では、絶対にヒーリングを受け取らないでください。 眠くなることがありますので、危険です。万一そういう事態になった場合には、「私は今はヒーリングを受け取りません。後ほど布団に入るときに改めて受け取ります」とはっきり宣言してください。★ヒーリングは医療行為ではありませんので、受けたことで怪我や疾患が良くなったり悪くなったりするというものではありません。変化はご自身が望まれたことを後押しするために現れます。ご自身の判断と責任によりお受けくださいね。9/8~9/12 光の珠の祈り(一斉ヒーリング)
2009年09月12日
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フェンリル。 ……それはフレデリカの元なる魂。 はじめ生まれたのは混沌の中だった。 たいらかな地面に広がる泥濘だった。 ただひたすらに空を見つめた。 動く、とはなんだ。 身体、とはなんだ。 生きる、とはなんだ。 のっぺりと広がる泥の塊のように、ただひたすらに空を見つめた。 あるとき、青空に白い光が走った。 白い翼、たくさんの天使たち。 赤茶の髪の少女が手を広げて立っている。大地の上に。私の上に。 なんて躍動する生命力。 なんて鮮やかに輝く色彩。 確かに震えた、私に心などというものがあるならば。 これが……生きるということか。 生を知り、次に死を知った。 生まれて死んで生まれて死んで、生きることはやがて死ぬことであり、死ぬことは次の生に移行するということだった。 ゆるゆると出来上がってきた私の形は、黒い鱗の竜となった。 私は闇の象徴として生き、炎の息を吐き、暴れ、老いてゆき、そのうち羽虫と思っていた人間たちに倒された。 何度も何度も。 闇が私の中で膨らみすぎてくると、私は老いる。そして終わりが近いのだと知る。 終わるのだ。そしてすぐ次が始まる。 永遠に続く生。永遠に続く死。 終わりのない空虚な回廊を、いつまで歩き続ければいいのだろう。 私は怒った。私は憎んだ。 はたして何をだろう、しかしそれが私のすべてだった。 そして怒りと憎しみを攻撃として吐き出したあと、私の中には何もなかった。 虚無の空洞が、ただあんぐりと口を開けている。 私はそこに飲み込まれる。 「すまない」 あるとき、羽虫の一人の娘が言った。 彼女は泣いていた。 そっと、今まで誰もしたことがないやり方で私に近づき、倒れた私に触れた。 その指先が闇に染まって爛れる。 娘の涙がその指先を伝った。 「だが、お前のような存在はいつだって必要なのだよ。誇りに思って欲しい」 震える、か細い声で彼女は言った。 「お前を倒すことで私たちが得られるものがあるのだ。だがお前はきっと苦しかろうな」 エメラルドの瞳から、次々ときれいな涙があふれだした。 暗い岩肌に嗚咽が響く。 私の中でなにかがはじけた。 娘よ。 私はお前を知っている。 私がまだ形なき泥濘であったとき、青い空の下で歓喜を見せた娘。 天使に囲まれ、天に満ちる祝福を受けて生まれた娘。 私はお前を知っている。 私はずっとお前に会いたかったのだ。 お前の姿がどんなに変わろうとも、私にはわかるのだ。 生まれ変わり死に変わり、ずっとお前を探してきたのだから。 ああ、お前だ。ようやく会えた。 そのお前が、私のために泣いているのか。 心が震える。心が震える。 私にもあったのだ。震えるものが。 怒りと憎しみの衝動を吐くだけの、うつろな闇の穴だと思っていた私にも。 お前は私のために泣くのか。 お前は私の存在を許してくれるのか。 ああ、胸が痛い。 お前に伝えたいことがあるのに、私の時はもう残りがない。 死が私に這いよってくる。 こんなときにお前に会うなんて。 泣くな。泣くな。 見つけるから。必ず見つけるから。 私はまた生まれるのだ。 だから泣くな。 私はまた生まれ、娘、お前を必ず見つける。 そして今度こそ、伝えたかったことを伝えるのだ。 だからもう泣くな。 *************>>【銀の月のものがたり】 目次1 ・ 目次 2>>登場人物紹介(随時更新)重陽の節句によせて。コメントやメールにて、ご感想どうもありがとうございます!おひとりずつにお返事できず、本当に申し訳ございません。どれも大切に嬉しく拝見しております♪続きを書く原動力になるので、ぜひぜひよろしくお願いいたします♪拍手がわりに→webコンテンツ・ファンタジー小説部門に登録してみました♪→9/8~9/12 光の珠の祈り(一斉ヒーリング)
2009年09月09日
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お友達のnorisukeさんとたみえさんが、素敵な思いつきをされまして♪たみえさんの日記:「★「上」で集合して、珠(増幅器)を一緒に創ろう★ 」http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1276773398&owner_id=10671347mixi日記なので、簡単にご説明しますと。去年の10月に、なにみえ遠足一期生メインで珠つくり、というのをされたそうですがこの「珠」というのはポインターだったり、増幅器だったりするらしく。「光の減衰を抑える」とか…………カンのいい方はもうおわかりかも。そうです、これ、緑ちゃんとトールが仕事してる、人為グリッド計画のポイントになれるのですwメインは「その人」だから、光の珠はあってもなくても、なのですが最初はあったほうが楽♪という感じ。そして、その珠を自分のアストラル体につけておいて、愛や平和を願うと増幅されてグリッドのポイントとして輝きだす、という仕掛けですwなんという楽しい計画でしょう♪♪norisukeさん、たみえさん万歳~!時間を合わせて愛や平和を祈るイベントも開催されますので、mixi見られる方はぜひ。「★「お祈り」、みなさんご一緒しませんか★」http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1277620464&owner_id=10671347こちらの時間は、9年9月9日9時9分。もちろん、mixiない方でもご参加いただけます。ポイントは、肯定的な表現で祈ること、これだけです♪「戦争をなくして…」よりも、「平和! らぶ!」とかそんなんで(笑)大好きな人を思い浮かべて、心の中で愛してるを伝えるのもばっちり♪珠つくりのイベントは上で開催されるのですが、それだと行けない方はちょっと寂しいですし。珠はなくてもいいとはいえ、あったら楽しいですもんねえ。なので、僭越ながらそこをゲリラヒーリングでフォローさせていただければと♪期間中何度でもお受けいただけますが(12日は一粒万倍日らしいですw)、最初のヒーリング時にハイヤーさんと相談しつつ、ご自分にあったエネルギーの光の珠を作らせていただきます。色とりどりのホログラムがとってもきれいです♪イメージできなくても、珠はちゃんとできてますから大丈夫♪その珠は、ご自分のどこかに身につけられてください。その後忘れちゃってても大丈夫です(笑)二度目以降ヒーリングをお受けになるときは、一言でもいいので誰かか何か(好きな人でも物でも地球でも)に愛してる♪とか大好き♪とかありがとう♪とかを伝えてみてください。珠とヒーリングがその光を増幅して、グリッドに流し輝かせていきます。もちろんヒーリングですから、またーり癒されて寝落ちも歓迎です~♪今夜の一斉ヒーリングが終わってから募集しようかと思ったのですが、どうやら誰かがえらいやる気らしく…エネルギー過剰気味になってきたので先に募集いたしますw応援してくださってありがとうございます♪→★ヒーリング期間本日この記事がアップされてから~9月13日(日)日本時間朝6:00まで 1回30分(募集も同じく)期間中、何度でも好きなだけコールインでお受け取りいただけます。 ※とくに決まった宣言文はありませんが、よいお時間に 「さつきのひかりのヒーリングを受け取ります」と宣言していただければ大丈夫です。 ★参加ご希望の方は最初の一回のみ、この記事かmixiの同名記事のコメント欄に、HN(ハンドルネーム)と都道府県、以前さつきのひかりのヒーリングをお受けになったことがある方は、前回のご感想を一緒にお書きください。私もとても嬉しく励みになりますし、書くことでご自身の気づきも深まるかと思います。※他の記事へのコメント・メッセージ等は無効になります。お返事もできませんので、ご注意ください。★ヒーリングの種類その時々のテーマとともに、純粋な愛のエネルギーによるヒーリングを、お申し込みいただいたご本人、住んでいる土地、ご先祖さまがた、にお送りいたします。もっともシンプルで、誰にでも入りやすく、心の癒しには一番効くのだそうです。ハートが癒されると、ふんわり開いてご自分にとっていいものがたくさん引き寄せられてきます。キラキラをたくさん引き寄せちゃいましょう♪♪★初めましての方は、フリーページをご一読くださいませ^^→→「ヒーリングについて(http://plaza.rakuten.co.jp/satukinohikari/4000)」※よくあるご質問もまとめてあります。ご質問の前にご覧下さいね^^★喉が渇くことがあります。また好転反応が出た場合に楽に流すためにも、白湯などの水分をたくさんとられることをお勧めします。★1円募金や誰かに何かをする、掃除する、ご感想をいただくなど、なにがしかの行動をされるとエネルギーの循環がよくなり、よりヒーリングが効きやすくなります♪★エネルギーやヴィジョンを感じるワークではありません。リラックスして、寝るつもりでゆったりとお布団で受け取ってくださるといいと思います♪★車の運転など、注意力・集中力を必要とする場面では、絶対にヒーリングを受け取らないでください。 眠くなることがありますので、危険です。万一そういう事態になった場合には、「私は今はヒーリングを受け取りません。後ほど布団に入るときに改めて受け取ります」とはっきり宣言してください。★ヒーリングは医療行為ではありませんので、受けたことで怪我や疾患が良くなったり悪くなったりするというものではありません。変化はご自身が望まれたことを後押しするために現れます。ご自身の判断と責任によりお受けくださいね。9/8 世界樹のヒーリングこちらもよければご一緒に♪ 同時に受けても大丈夫です(^^)
2009年09月08日
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「ったく、よくやるよなあ。おかわり」 セラフィトが杯を置いた。はいはい、とトールが笑いながら琥珀色の液体を注ぐ。 天使エリアの一角にある小さなバーで、男二人は久しぶりに旧交を温めていた。 カウンターに片肘をついて、セラフィトは隣の人物をねめあげた。昔通りの銀髪が、穏やかな間接灯に照らされてほんのりと光を放っている。 「お前達のぶちあげた計画はよ、今まで誰もが思いつきながら、誰も手を出さなかった、そういう代物だぜ」 「そうかい?」 「ああ。お前はずっと転生してたから知らなかったろうがな」 グラスを傾けて唇を湿し、彼は続けた。 三次元の意思を尊重してあまり手を出してはいけないという大原則のため、トップダウンでは言えない。 中くらいの俺達は、どれだけの部署を巻き込んで大騒ぎになるか、想像がつきすぎるから言い出せない。 下の人間は、こんなことができたらいいね、でも無理だろう、で終わってしまう。 「そこへ、所属のはっきりしない、だが存在は周知されている緑の姫君が出てきて計画をぶちあげた。こんなぴったりの人材があるか?」 言いながらセラフィトはボトルをつかみ、旧友のグラスを満たした。 軽く掲げたその杯を飲もうとしたトールを横目で睨みつける。 「一部のグループだけの計画にするつもりはないんだろ、オルダス」 「ああ。もちろん私達だけでやろうなんて思っていないよ。この世界に住むすべての存在たちが、流れに乗ってなにがしかの動きを始めている。 私がしたいのは、その自然発生的な川の流れを補強し広げることなんだ。流れの発生自体は、こちらが音頭をとるようなものではないし、それぞれがそれぞれの役割と想いで紡いでゆけばいいものだと思う」 誰かがなにかにありがとうを言う。 誰かがどこかに真摯にお参りする。 誰かがなにかに、誰かに愛を贈る。 家族や友人達と、ただ楽しい時を過ごす。 好きなものを見て満ち足りた時を過ごす。 そうやって生まれる光が、時間とともに次第に周囲に溶け、薄くなってしまうことがないように。 それらをすくいあげ、基幹グリッドに共振させてなるべく長く響かせること。 それも無理に長引かせるのではなくて、そのものの力や美しさを引き出し、出し切れるような状態にもってゆくこと。 あらゆるパワースポットや艦隊を組んで作りあげる立体グリッド計画は表ではなく、裏地を補強するようなものだと彼は考えている。 主役はあくまでも、生きているすべての存在それぞれ。誰もが胸に抱いている暖かな想いや安らぎ。 皆が神社仏閣で仕事をするとは限らない。 それよりも、家族で行ってのんびりと過ごす、暖かな気持ちになる、笑顔をかわす、それだけでいい。 たくさんの小さな波紋がゆらめき響きあい、やがて流れ出すだろう綺麗なシンフォニーを聴いてみたい、とトールは思う。 友人をしばし眺めたセラフィトが尋ねた。 「……お前さ。もしもこの計画が頓挫したり失敗したりしたら、どうするつもりだ。可能性はあるぜ。これだけ大事になってきてるんだからな」 「そのときは、私が責任を取るさ」 さらりとトールは答える。 「下は? 知ってるのかそれを」 「もちろん承知の上だよ。下も一斉ヒーリングをずっと続けてきたから、流れるエネルギーは悪い物ではない、という確信がある。 でなければ総責任者なんて受けないよ。受けた以上は、今生で払いきれなければいつまでかかろうとも、現在指揮を執っている私がすべての責任を取る。当たり前だろう?」 穏やかな青灰色の瞳には、一片のゆらぎもない。 ……そりゃそうだけどよ、と呟いてセラフィトは杯をあおった。 トールの言っていることは正論だ。 ただし真正面からの正論すぎて、今まで誰もが尻込みしていた、そういう類の。 「まったくお前って奴はさ……変わらないよな。出世とか保身とか、ぜんぜん興味がないんだなあ、あいかわらず。なんか俺、馬鹿馬鹿しくなってきたぜ」 「ひどいな」 「いや……よくできてるよ。まったく、よくできてる。 所属のはっきりしない、だが存在感のある緑の姫君の発案を受けて、動くのがお前なんだよな。天使時代が出てきたのは最近で、いままでどこにも属してない、自らの保身なんぞ省みない、しかも能力も人望の点でもうってつけだ。エル・フィンみたいに、お前のために動きたいって奴がたくさんいる」 「エル・フィンにはずいぶん世話になってるよ。技術ではデセルが、実務ではエル・フィンがいてくれるからね。私の仕事はそれこそ、折衝と責任を取ること、くらいなのさ」 トールは微笑んだ。 いくら緑の少女の発案をかなえてやりたいと思ったところで、彼らの存在がなければ実際に動き出すことはできなかっただろうと思う。 彼ら二人は、トールにとってまさに両腕にも等しい存在であった。 「二人とも欲しいなあ。共有エリアに引き抜いていいか?」 「お断りだ。どちらも手放す気はないよ。彼ら自身が望むなら別だけどね」 「エル・フィンには振られてばかりだな」 「それはよかった。ご愁傷様」 軽口をたたきあい、にやりと視線をかわす。 どちらからともなく軽くグラスをあわせると、チン、といい音がした。 *************>>【銀の月のものがたり】 目次1 ・ 目次 2>>登場人物紹介(随時更新)日蝕式典の話、どーーーーしても書けずにおりまして。 もしかして、この飲み話を抜かすなー!というセラフィトさんからの圧力だったのでしょうか 笑 式典は記憶がおぼろげ、てのも大きな理由のひとつですが orz この旅行が終わったらじわじわ書けるかしら~ コメントやメールにて、ご感想どうもありがとうございます!おひとりずつにお返事できず、本当に申し訳ございません。どれも大切に嬉しく拝見しております♪続きを書く原動力になるので、ぜひぜひよろしくお願いいたします♪拍手がわりに→webコンテンツ・ファンタジー小説部門に登録してみました♪→9/8 世界樹の一斉ヒーリング
2009年09月04日
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世界樹のヒーリング、三回シリーズ最終回です♪(勝手にきめました 笑いや~やっぱり、大きな樹ってそれだけで気持ちがいいですね。まったりのんびり癒されます~今住んでいるあたりには、あんまり大きな樹がないんですけど森は大好きなのでw今日は友人に大宮の氷川神社に連れて行ってもらいまして、公園の隣を通って。神社の森とか、すごーく気持ちがいいのですよね。近くにあったらぼけーっと一日過ごしてしまいそうです^^;はっ、そうしたら仕事しなくなるから近所にないのか(爆いやいや、でもリフレッシュは大事ですよね♪それにしても最近、やたらめったら神社づいている私ですが…なぜかしら(笑だってですねえ。先週の月曜から、京都の晴明神社、鞍馬、貴船、伊勢、で週末名古屋の熱田神宮、昨日は分身がエル・フィンさん本体さんについてって諏訪大社、今日は氷川神社。そして明日の夜また出発しまして、大阪でセミナーに出て、生駒のほうなど行って参ります~けっこう大きいところばかりを回ってて、しかも偶然行くことになったとこも多いのです。不思議~~~。やっぱりこれもグリッド計画の一環なのかな?まあ、お役にたてれば別にいいんですがw 旅好きだしwそんなこんなで、またまたメールのおへんじなどちょっと遅れ気味になりますが、どうぞお許しくださいませm(_ _)m応援ありがとうございます!→★リアルタイム日時 2009年9月8日(火) 21:30より1時間(日本時間)★コールイン受け取り可能時間 日本時間で上記日時~9月9日(水) 20:30開始までの間の1時間 ※とくに決まった宣言文はありませんが、よいお時間に 「さつきのひかりのヒーリングを受け取ります」と宣言していただければ大丈夫です。 ★募集期限リアルタイム直前(火曜21:30)まで★参加ご希望の方はこの記事(エラーになってしまう場合、mixiの同名記事)のコメント欄に、HN(ハンドルネーム)と都道府県、以前さつきのひかりのヒーリングをお受けになったことがある方は、前回のご感想を一緒にお書きください。私もとても嬉しく励みになりますし、書くことでご自身の気づきも深まるかと思います。※他の記事へのコメント・メッセージ等は無効になります。お返事もできませんので、ご注意ください。★ヒーリングの種類その時々のテーマとともに、純粋な愛のエネルギーによるヒーリングを、お申し込みいただいたご本人、住んでいる土地、ご先祖さまがた、にお送りいたします。もっともシンプルで、誰にでも入りやすく、心の癒しには一番効くのだそうです。ハートが癒されると、ふんわり開いてご自分にとっていいものがたくさん引き寄せられてきます。キラキラをたくさん引き寄せちゃいましょう♪♪★初めましての方は、フリーページをご一読くださいませ^^→→「ヒーリングについて(http://plaza.rakuten.co.jp/satukinohikari/4000)」※よくあるご質問もまとめてあります。ご質問の前にご覧下さいね^^★喉が渇くことがあります。また好転反応が出た場合に楽に流すためにも、白湯などの水分をとられることをお勧めします。★エネルギーやヴィジョンを感じるワークではありません。リラックスして、寝るつもりでゆったりとお布団で受け取ってくださるといいと思います♪★車の運転など、注意力・集中力を必要とする場面では、絶対にヒーリングを受け取らないでください。 眠くなることがありますので、危険です。万一そういう事態になった場合には、「私は今はヒーリングを受け取りません。後ほど布団に入るときに改めて受け取ります」とはっきり宣言してください。★ヒーリングは医療行為ではありませんので、受けたことで怪我や疾患が良くなったり悪くなったりするというものではありません。変化はご自身が望まれたことを後押しするために現れます。ご自身の判断と責任によりお受けくださいね。
2009年09月03日
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エル・フィンは、ステーション天使エリアに新設された遊撃隊の隊長を務めている。 彼が自らスカウトしてきた七人の隊員とともに、通常の見回り班では対応しきれない緊急の、および高度な案件を扱っているため、当然毎日が忙しい。 地位としては技術主任のデセルと同等であり、エリア統括の二人だけが上司になる。 トールは自らの両腕として二人を深く信頼し、大きな裁量権を認めていた。見ていて働きすぎだと思えば止めることもあるし、時にアドバイスをすることもあるが、それ以外ではほとんど仕事に口を出してくることがない。 「責任をとるのが私の仕事だからね。細かいところは君に任せるよ」 そう上司は笑っていた。 上司自身の仕事量が半端でないことも理由のひとつではあるかもしれないが、実際、遊撃隊員をスカウトしたときの申請書をはじめ、提案や申請したことに文句を言われたことはない。隊員については出自もある程度調べて提出したのだが、どういう知り合いかと尋ねられたことすらなかった。 皆将来有望株だとセラフィトに言われて知ったよ、どうもありがとう、と後で言われたくらいだ。 そこまで信頼されると、期待に応えたくなるのが人情というものだ。 元々の几帳面な性格もあり、エル・フィンは日々仕事に精を出していた。 あるとき、デセル設置になるホイール・スコープが緊急警報を鳴らした。 下層フロアで突然次元の穴が開き、誰かが落ちてしまったらしい。 スコープのメッセージからそれを読み取ったエル・フィンが、書き物をしていた机からさっと立ち上がる。同じものを感知したトールが声をかけた。 「波動の違う場所と繋がってしまったようだが。エル・フィン、行けるかい?」 波動の異なる場所というのは、下手をするとミイラとりがミイラになる危険性がある。トール自身は完全な闇の波動の中でも動けるが、そういう者は珍しいといっていい。 エル・フィンは手元の携帯用スコープに目を落とし、上司に答えた。 「これくらいならいけると思います」 「そうか、では任せるよ。なにかあったらすぐに呼んでくれ」 了解しました、とエル・フィンはオフィスを後にした。副隊長のセーラムに後を任せ、ユーリグを供にしてスコープの知らせるとおりの場所に急ぐ。 食堂や店の並ぶフロアの片隅に、たしかに黒い穴が開いていた。向こうの暗い空間に、十歳ほどの男の子が落ちて意識を失っているのが見える。波動域が異なる場と繋がってしまっているらしく、遠巻きに妖怪のようなものがとりまいているのが見て取れた。 ユーリグが手前にむらがる人々を遠ざけると、エル・フィンは深呼吸してオーラを整え、穴に飛び込んだ。 波動の低い場所から助けるのは、深海に落ちた人を引き上げるのに似ている。 波動域の高い低いは善悪とはまったく関係がないが、振動数が変わるために、一般に低い場所というのは物理的に重い。三次元で振動数が低い物が固体、高い物が気体になっているようなものだ。それぞれ場所の個性ということができるだろう。 たゆたう暗い霧の中、身体が急に重く感じられる。心にも重石がかかったように引っ張られそうになるが、それを抑えてエル・フィンはまず少年の下に回りこんだ。下から小さな身体を抱えあげ、少しずつ上昇してゆく。 急激に元の波動に戻すと支障があるため、ゆっくりとしなくてはならない。穴から少年の身体をまずユーリグに渡し、自分も這い上がる。 「隊長、大丈夫ですか」 「ああ、これくらいならな。子供の意識がないから、至急ヒーリングセンターへ連絡を」 (緊急にヒーリングが必要のようだね。エル・フィン、手をその子の額にかざしてくれ。悪いけどちょっと借りるよ) そのときちょうど上司の心話が届いてきた。どうやら仕事しながら、こちらの状況もつぶさに見ていたようだ。 了解したエル・フィンが右手を子供の額にかざすと、とたんに大きなヒーリングエネルギーが自分を通して流れ出した。彼がやったのと同じ方向性で、まずその子の中核へエネルギーを届かせてから波動をあげてゆく。 黒髪の子が無事に目を開けると、見守っていた野次馬から歓声がわきおこった。 (まだ手は離さないで……よし、いいよ。ご苦労様) 医療者の目で子供の状態を確認したのだろう、労いの感触を残して、上司の心話は切れた。 急激に大きなエネルギーを通したため、わずかに頭の芯がふらつく。しかし軽く頭を振って深呼吸するとすっきりしたのは、そのあたりのフォローもぬかりなく上司がしていったからだろうと想像がついた。 すっかり元気になった子供に、それでも今日一日はおとなしくしているように伝え、開いた穴を修復する。ユーリグを報告に戻らせると、エル・フィンは次の場所へと向かった。 緊急というほどの案件でもないが、スコープに反応があるしオフィスに戻るよりもこのまま行ったほうが近いからだ。いちいち書類にしていた案件処理も、この道具のおかげでかなり手間がはぶかれている。 目的地に向かう途中、エル・フィンは一軒の店の前で足をとめた。 ざっと店内を見回してから、主人らしき男に歩み寄る。 「いらっしゃいませ」 「この店の営業許可証は?」 とってないのか?と無表情に言われて、愛想笑いを浮かべていた店主はとたんに表情を凍りつかせた。 「え、あ、いや、そそそのそんなことは……」 「ではすぐにでも申請しろ。書類の出し方がわからなければ担当部署に聞いて、明後日までに登録を済ませること。明後日来たときにまだだったら、監察官に引き渡す」 ぴしりと言い置いて、エル・フィンは店を後にした。 不法営業の店の中には、危険な商品を扱うものもある。後々火種になっても面倒なので、仕事が増える前にと見つければ口頭で注意しておく彼だった。 それで直ればよし、直らなければ痛い目に遭うことになるのは向こうだ。 そのままエル・フィンは中層フロアにゆき、吹き抜けの中庭から回って奥に入っていった。 緞帳のような白いカーテンを潜り抜けると、そこには海の世界が広がっている。 天使エリアには、巨大なアクアリウムがあった。作ったのが誰か、エル・フィンは知らない。大天使かマスター達の誰か、ということだ。 そこは特殊な結界で厳重に処理されており、中庭から普通の水族館のように、ガラスのような透明な壁の向こうに泳ぐ魚を見ることもできるし、白いカーテンをくぐると自分もその世界に入ることもできる。 水自体が魔法の産物で、泳いでいるときの感触は水そのものだが息継ぎはいらないし、外に出るとうっすらと濡れた感触はあるものの、すぐに小さな粒になってはじけて消えてしまうのだった。 広大な水の世界には、たくさんの海の生き物たちがゆったりと泳いでいる。彼らは捕まえられてくるわけではなく、実際に地球の海とつながっているここに来たいものが遊びにくる、そんな仕組みになっていた。 天井処理もきっちりとされているため、きらきらとした光が射しこむ水の中で、場所によっては珊瑚礁があったり洞窟があったり、岩場や海草の林があったりする。 空間は端のほうではループ処理が行われているが、それでなくともとても広い。一日魚になって泳ぎたければ可能だろう。 エル・フィンスコープを片手に水中を確認していると、見知った顔の人物が声をかけてきた。 「セラフィト様、なぜここへ?」 「まあちょっとな。これから仕事か?」 「ええ、水中に綻びがあるようなので」 「そうか、じゃあ見せてもらうわ。お前も忙しいだろうから、話はここの修理が終わったらでいい」 セラフィトは気さくに手を振った。ありがとうございます、と答えてエル・フィンはすいと水の中を泳ぎだした。 素晴らしく美しい、心癒される施設ではあるが、高度な魔法処理によって存在しているために当然綻びも多くなる。 結界の補修依頼が一番多いのもここで、ホイールスコープを一番先に設置したのもここだった。 通常ならば透き通った海の色のはずの水が濁っている箇所に泳いでゆき、周辺の綻びを手早く直す。 終わってアクアリウムから出ると、セラフィトがアクアリウムを観られるベンチに座って待っていた。 「お帰り、あいかわらず見事なもんだ。 このアクアリウム、共有エリアでも作りたいって案があってな。とりあえず天使系の俺が下見に来たんだよ。オルダスは元気か?」 「ええ、お元気です。おかげさまで」 エル・フィンは微笑んだ。セラフィトが上司をかつてオルダスと呼んでいたことが、ようやく彼にも解凍されてきていた。五次元に生きているとはいっても、すべてを諒解しているとは限らないのだ。 「で、相変わらずこっちに引き抜かれる気はないと」 「申し訳ございません」 「しょうがねえなあ……。そうそう、このアクアリウム、オルダスは作り方知ってるかな」 セラフィトの質問に、エル・フィンは少し首をかしげた。 「そうですね、結界や魔法陣には詳しいお方ですから、おそらくは。今のままでは綻びが起きやすいから、一度根本から陣の構成を変えたほうがいいかもしれないとおっしゃっていたことがあります」 「ふうん、ならば奴に聞けばいいか。あとは技術主任だろうな。エル・フィン、今度紹介してくれないか?」 言われてエル・フィンは一瞬戸惑った。 多忙が重なっているからとはいえ、そういえば新任の技術主任とは、まだきちんと話をしたことがないような気がする。 「日蝕式典では忙しいかもしれないが、そのうち頼むよ」 考え込んでいるエル・フィンの肩をぽんと叩いて、セラフィトは去っていった。 *************>>【銀の月のものがたり】 目次1 ・ 目次 2>>登場人物紹介(随時更新)京都~伊勢の旅の詳細レポートをエル・フィンさん@たか1717さんが提出してくれました(笑) 面白いのでぜひどうぞ~♪ 表 http://plaza.rakuten.co.jp/upwind/diary/200908260000/ 裏 http://elfin285.blog68.fc2.com/blog-entry-83.html それからレオン君@かほりさん目線の、こぼれ話のこぼれ話も♪ http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1266847934&owner_id=18458013 他力本願~って思ったけど、たかさん&かほりさんのを見て 「ああ、もう私はいいや。カンペキ」と思ったのは事実です 笑 いい部下さんがいると幸せですねwww コメントやメールにて、ご感想どうもありがとうございます!おひとりずつにお返事できず、本当に申し訳ございません。どれも大切に嬉しく拝見しております♪続きを書く原動力になるので、ぜひぜひよろしくお願いいたします♪拍手がわりに→webコンテンツ・ファンタジー小説部門に登録してみました♪→9/1 世界樹の一斉ヒーリング
2009年09月01日
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