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妻のある身でありながら、私には惚れた女が居る。その名を平野早矢香と言う。今年の卓球の日本チャンピオンだ。知名度と国際ランキングでは福原愛に負けているが、国内の実績では遙かに上だ。今年の平野早矢香はひと味違う。あの鬼と形容される面構えが国際戦でも出ている。私は、あの面構えに惚れたのだ。 今日まで、中国で行われている世界卓球で、日本の女子は全勝だ。今日の相手は、事実上グループ一位を賭けた韓国だ。正直なところ、分が悪いと思っていた。案の定、1番手の愛ちゃんが負け、2番手の平野早矢香も、2セットを落として後がない。でも、ここから早矢香の真骨頂。残りを全部取っての逆転勝ち。3番手の福岡も落とし、日本は後が無くなった。 4番手は早矢香、愛ちゃんが負けた相手に何とか競り勝つ。これで早矢香は今までの所負け無し。勝負強さを見せつける。最後は、僅差の勝負を愛ちゃんが競り勝った。涙涙の日本チーム。石原良純も泣いていた。実は私も少し泣いた。いつもなら医療ネタを書くブログにまで書いているのは、それだけ嬉しかったからだ。
2008.02.26
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「亀田テオフィリン訴訟」の判決は、トンデモ判決として有名だ。2月24日、この事例についてのオープンカンファレンスが開かれた。私も行きたかったのだが、所用でどうしても行けなかった。詳しくは亀田訴訟、国民は怒るべきだを見て欲しい。かなり長いので引用は控えるが、読んで貰えれば判決および鑑定意見の問題点が分かるだろう。また、そのようないい加減な鑑定意見に頼らざるを得ない裁判制度そのものが問題なのも明らかだ。 今までにも書いたことがあるが、多くの臨床医は忙しい。忙しいので鑑定意見を書く余裕がない。勢い、鑑定意見を書くような医師は、ほとんど名誉職で、実際には臨床を卒業したような人が多い。地位だけは高い人が多いので、すでに古くなった知識でも、自分の専門分野から離れたことでも、平然と誤りを断定調で述べることも多い。 今後も医学的に明らかにおかしい裁判に対しては、このようなカンファランスをやって欲しい。関連学会が毎回必ず取り上げるだけの事例があるのではないかと思う。大野病院、大淀病院の事例はもちろんのこと、割り箸事件や心タンポナーデ事件も取り上げて欲しいものだ。
2008.02.26
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たまには医療関係以外のことも書いてみる。ニュースを見ると、イージス艦と漁船との事故が大きく取り上げられている。事故の原因がいろいろと取りざたされているが、ここでは触れない。第一報を聞いたとき、イージス艦というものがこのようなものでよいのかと思ったので、今回取り上げる気になったのだ。 言うまでもなくイージス艦は軍艦である。戦闘行為を行うものなのだ。当然、魚雷攻撃や、爆薬を満載した船の体当たりに対する備えは万全だと思っていた。その気になれば、核を搭載して遠隔操作で体当たりすることだってあり得るだろう。いくら頑丈だと言っても、当てられない備えは必要ではないだろうか。 ところが実際はどうだろう。当たるつもりのない漁船との衝突が避けられないのであれば、意図的に当たってくる攻撃を避けられるはずもない。漁船は明かりを点けて見えるようにしているが、攻撃は見えないようにしているはずだ。こんなていたらくで、日本の防衛が出来るのだろうか。所詮は巨額の税金を食い散らかすだけの、お飾りに過ぎないのではないのかとの疑いを禁じ得ない。
2008.02.23
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グランドプリンスホテル新高輪が日教組のホテル使用を拒否したと言われるのは、使用可能なのに断ったからだ。すでに予約がいっぱいで、日教組の予約を受け入れる余地がなかったとしても拒否と言われただろうか。病院では、他の患者の治療をしていて新たな患者を受け入れることが出来なくても、受け入れ拒否と言われるが。[救急搬送拒否]15カ所の病院で 都内の61歳女性死亡2008年02月19日19時55分 毎日 東京都小平市の女性(61)が救急搬送される際に15カ所の病院から受け入れを拒否され、119番から3時間半後に死亡していたことが分かった。 東京消防庁などによると、14日午後5時35分ごろ、女性が自宅で倒れているのを家族が見つけ、119番した。約10分後に救急車が到着し、救急隊員が搬送先の病院を電話で探したが、小平、立川市など15カ所の病院で「満床」「処置が困難」などを理由に断られた。 午後7時25分すぎ、自宅から約10キロ離れた昭島市の病院で受け入れが決まったが、間もなく心肺停止状態になったため国立病院機構災害医療センター(立川市)に搬送先を変えた。女性は午後9時ごろ、同医療センターで急性虚血性心疾患による死亡が確認された。 東京都内では1月にも清瀬市の無職女性(95)が搬送中、近隣の11病院から受け入れを断られ、約2時間半後に死亡している。小平市の女性の受け入れを拒否した病院の中には、清瀬市の女性の受け入れを拒否した病院もあった。【伊藤直孝】 最後の一文がいやらしい。病院を悪者にしたい意図が見え見えだ。
2008.02.21
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治療の選択について、単純なモデルを考えてみよう。ある重大な病態で、選択可能な治療法が二つあるとする。危険性はどちらも同じで、5%の確率で死亡する恐れがあるが、片方の方がずっと苦痛が少ないものとする。苦痛の少ない方をA、苦痛の多い方をBとしよう。 患者Cが、放置すれば死亡する病態となり、AかBを選択することになった。重症度を無視すれば、治療前の段階で、Cの死亡する確率はどちらの治療を受けるにしても5%である。通常苦痛の少ないAを選ぶだろう。 Aを選択した結果、不幸にも亡くなってしまった。結果が出てからであれば、Aを選択した結果の死亡率は100%である。もしBを選択していたら、重症度は無視するのであるから、死亡する確率は5%のままだ。100%と5%の死亡率を考えたら、5%の死亡率の方を選択するに決まっている。これを結果論または後出しジャンケンという。手術後死亡の遺族と和解 解決金200万円 大津市民病院 記事:毎日新聞社 【2008年2月19日】 大津市民病院(大津市本宮)は18日、狭心症の手術をした後に亡くなった女性患者(当時78歳)の遺族から損害賠償請求訴訟を起こされ、200万円の解決金を払って和解すると発表した。関連議案を2月議会に提案する。 市や同病院によると、この患者は03年5月23日に手術を受けたが、循環器内科の医師は事前に、血管を風船と合金製の器具で広げる手術と血管バイパス手術の2種類を家族に説明。結局、前者の手術をしたが、血管が破れ、女性は3日後に死亡した。遺族の長男と長女が04年4月、医療ミスがあったとして総額5200万円の損害賠償訴訟を大阪地裁に起こしたが、地裁は「病院側に対応ミスは無かった」との判決を下した。遺族の控訴を受け、大阪高裁は「もう一つの手術の可能性について、より詳しく説明する余地があった」と病院の一部責任を認め、和解を勧告していた。【鈴木健太郎】 危険性については架空の数字だが、侵襲度は明らかに「血管を風船と合金製の器具で広げる手術」(A)の方が、「血管バイパス手術」(B)よりも低い。どちらでも良い症例であれば、通常Aを選ぶ。前述のモデルでは、Aで死亡した症例でもBの死亡率は同じとしたが、実際には、Aで死亡するような症例では、心臓の血管(冠動脈)が脆くなっていると考えられ、Bでも死亡率は高くなる。 この事例では、侵襲の少ない治療を選択し、ミスはなかったが結果として患者は亡くなった。亡くなってから、もう一つの治療を選択したら良かったのではないかと裁判官が言いだした。敗訴でないだけマシだけど、こんな理屈がまかり通る世の中で、国際的に見たら極めて安価な統制価格で、この先も医療をやっていけるのだろうか。
2008.02.20
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我々は福島大野病院事件で逮捕された産婦人科医師の無罪を信じ支援します 先月フライングをしたのできまりが悪いのだが、今年も2月18日がやってきた。あの衝撃的な事件から2年、医療の崩壊は目に見える形で表れている。それでも医師や病院を叩けばどうにかなると思っているのだろうな。あわてている様子は見えるものの、本気で解決しようとしているようには見えない。 実際に医師が逮捕されるまで、重大な病態の患者が死ぬことは当たり前だという常識は、誰にでもあるのだと思っていた。手術がいくら安全になったとはいえ、やはり命がけの行為なのだと言うことは理解されているのだと思っていた。まさか、ミスがなければ患者は死なないと言うことが常識になっていたとは知らなかった。 メディアや警察や一部の市民がどう思おうと、人間は死ぬときは死ぬ。医療の出来ることは、そのうちのいくらかを助けることだけだ。このことが理解されず、患者が亡くなるたびに医療ミスだと言われるようでは、医療が出来るはずがない。当然のことながら、産科・小児科は言うに及ばず、救急医療からも撤退する医師が増えている。 日本の救急医療の多くは、救急医療を専門としない、他の専門領域の医師がまかなっている。それらの医師が救急医療から撤退するには、救急病院を辞めるしかない。私の勤務先でも、内科医の退職が顕著だ。理由は、救急で非専門領域の患者を診たくないからだ。かくして、地域で唯一の基幹病院でありながら、緊急透析すら出来ない高度救命救急センターの誕生だ。
2008.02.17
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両親やみのもんた氏をはじめとする割りばし死亡事故で被告となっている医師を非難する人々には、以前も取り上げた、この画像を見て欲しい。すでにヒントを知っている人には自明だが、初めて見たら、単なるシミのようなものがいくつもあるようにしか見えない人がほとんどだろう。答えは1月31日のエントリにある。 人間は、答えを知ってしまった問題は易しいと錯覚するものだ。この事故も、結果を知った者が誰も遭遇したことのない症例を前にした被告を責めていることを忘れてはいけない。 男児の両親控訴 東京・割りばし死亡事故 記事:毎日新聞社 【2008年2月14日】 東京・割りばし死亡事故:男児の両親控訴 東京都杉並区で99年、のどに割りばしが刺さって死亡した杉野隼三(しゅんぞう)君(当時4歳)の両親は13日、杏林大付属病院(三鷹市)側に対する賠償請求を棄却した東京地裁判決(12日)を不服として控訴した。 どれだけ他人を責めても、心の奥では誰のせいか分かっているはずだ。その苦しみは、他人を責めても解消しない。自分自身を含め、すべてを許し受け入れること。それ以外に救いの道はないように思う。
2008.02.15
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割り箸事件については以前の日記に書いた。前回は刑事裁判だが、今回の記事は民事だ。刑事の方では一審ではすっきりしない理由で無罪となっているが、民事の方は明快だ。はっきりと過失はないと言い切っているようだ。私もそう思う。割り箸死亡事故・賠償訴訟、遺族敗訴 TBS NEWSi. 東京で、喉に割り箸が刺さり、病院での診察後に死亡した4歳の男の子の両親が、病院側を相手取り損害賠償を求めた裁判で、東京地裁は両親の訴えを退けました。 この裁判は、9年前、杉野隼三ちゃんの喉に綿アメの割り箸が刺さり、死亡した事故をめぐり、両親が「不十分な診察で死亡させた」として、搬送先の杏林大病院側と担当医師を相手取り、およそ9000万円の損害賠償を求めていたものです。 判決で東京地裁は、「当時の医療水準やけがの状態などから、診察に過失があったとは言えず、診察と死亡の因果関係は認められない」として、両親の訴えを退けました。 この事故をめぐっては、担当医師が業務上過失致死の罪に問われた刑事裁判の1審は、「診察や検査は十分ではなく過失は認められるが、死亡との因果関係まではない」として、無罪判決を言い渡しています。(12日15:32) 親としてはどうしても医者を悪者にしたいのだと思う。そうしなければ自分が悪者になってしまうから。確かに至らない面はあったと思うが、これは不幸な事故なのだ。誰が悪いと言ってみたとて仕方がないことなのだ。 綿飴を咥えて走れば危ないのだが、それでも子供は走る。周りが注意すればと言っても、注意しきれる物ではない。転んで割り箸が脳に刺されば、やはり助からないだろう。医者だって、まさか脳に割り箸が刺さっているとは思わなかっただろう。もちろん、後から考えれば反省点はある。でも、それはその後の医療に生かしていくために反省するのであって、当事者の医師を弾劾するための材料じゃない。 刑事の方を含め、この件は終わりにすることが望ましい。この記事に賛成してくださる方は、↓をクリックしてください。全国から注目されているサイトが大集合!美容・健康・ダイエット人気急上昇ランキング
2008.02.12
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無法地帯とは、あらゆる行政権、司法権が及ばず、法治されていない地域のことで、通常は例外的な地域(場)のことである。でも、救急病院の勤務医に関してはその限りではない。本来業務としての診療をする必要のない宿直医が救急医療を強制され、翌日も通常業務を行うといった、労働基準法無視の無法行為が全国至る所で行われている。 そんな折り、神戸市が動いた。見出しだけ見ると労働基準法を遵守するように見える。でも実態はどうなのか。Report 神戸市関連3病院:「宿直」を廃止し「勤務時間」に変更 翌朝から休暇取得可能なシフトに 記事:Japan Medicine提供:じほう 【2008年2月8日】 神戸市は昨年4月、市立医療センター中央市民病院など関連する3病院の勤務シフトから「宿直」を廃止した。これまでの宿直勤務の時間帯を、実質的に時間外勤務と通常勤務の時間帯と見なすことによって、翌朝から休暇を取得できるようにシフトを変更。勤務医の長時間連続勤務の解消を狙う。しかし実際には、ほとんどの医師がシフト通りに休みを取ることができない状態が続いており、勤務医の厳しい労働環境があらためて浮かび上がった格好となった。宿直を実働時間として評価 これまでの勤務シフトは、午前8時45分から午後5時半までの勤務後に、翌朝午前8時45分までの宿直に当たるというもの。宿直終了後は、そのまま午後5時半まで継続して勤務することになっていた。 変更後のシフトでは宿直の設定を廃止し、午後5時半から午前0時までを「時間外勤務時間」に改めた。 さらに午前0時から午前8時45分の時間帯に、翌日の勤務を前倒しして組み込むことで、翌朝からの勤務時間帯に休暇を取得できるよう整えた。ただ、医療法の関係から、時間外勤務時間は形式的に「宿直」と定義している。翌朝からも勤務せざるを得ないケースでは、午前8時45分以降の実働時間を時間外勤務時間と見なす。 従来の勤務シフトは、いわゆる公務員の勤務時間に合わせて設定されたもの。したがって宿直は正規の勤務時間として組み込まれておらず、突発的な対応がなければ仮眠も許される勤務形態のはずだった。 ところが市立病院の救急対応の負担は大きく、仮眠を取るケースはあり得ないのが実態。宿直では医師が少なくなるため、場合によって日勤より過重な労働を強いられる勤務もあるという。 市はこのような状況を受け、「このまま宿直として評価し続ければ、実態とかけ離れたものになってしまう」と判断。2007年4月から、宿直を実働時間として評価するシフトへの変更に踏み切った。 また、市保健福祉局経営管理課の担当者によると、連続勤務を24時間の拘束に抑えて「医師の肉体的、精神的負担を軽減する」ことも、今回の取り組みの重要な目的に位置付けた。 新シフトが適用されているのは、中央市民病院、市立医療センター西市民病院、西神戸医療センターの3病院。対象者は医長級以下の医師全員で、中央市民病院204人、西市民病院49人(12月1日現在、両病院とも研修医を含む)。市が出資する財団が運営する西神戸医療センターでも、市採用の医師に限り適用される。 シフト変更に伴って市は、一律2万3900円だった宿日直手当を見直し、実働時間に対して時間外勤務手当を支給する仕組みを取り入れた。担当者によると、1回当たりの時間外勤務による手当は、それまでの宿日直手当を上回る額になる。市では時間外手当分などとして、今年度予算に1億7400万円を計上した。入院患者への対応などで休暇取得は1割に満たず ただ、見直し後のシフト通りに休みを取れたケースは、ごくわずかにとどまっている。中央市民病院の昨年5月の勤務状況を調べたところ、翌朝からも勤務に当たったケースは382回のうち347回(90.8%)で、休暇取得率は1割にも満たない。また、翌朝が平日だった場合は278回中270回(97.1%)と、さらに取得が難しくなっている。 担当者によると、シフト変更はしたものの、入院患者の急変への対応、救急患者の手術、外来診療などによって、勤務医の多くが病院に残らざるを得ない状態が継続。直近の調査は行っていないが、状況はそれほど変わっていないという。 具体的な改善には勤務医の増員しかないが、担当者は「一足飛びに医師確保にまでいかない」と頭を悩ませる。一方で、医師数の維持が今後の病院運営に不可欠になることから、新シフトには「勤務医の離職を防ぐための処遇改善策」としての効果に期待をかけている。 今後は、大学の医局を中心に医師派遣を働きかけるほか、女性医師の復職に力を入れていく方針。女性医師に関しては、院内保育所の運営時間延長など復帰支援体制を検討するため、アンケートによるニーズ調査を実施した。 さらに、少しでも休暇取得率が上昇するよう、当面の取り組みとして非常勤医の増員に着手した。担当者は「シフト実施に必要な医師数は分からないが、少なくとも宿直明けの外来診療は回避したい」と話している。 本来救急医療はシフト制の夜勤体制で行うべき物なので、そのような体制を取るのかと思えば、そうでもないらしい。夜勤者は夜だけ働くので、忙しかろうが何だろうが、当日の日勤も翌日の日勤も免除されるはずなのだが、結局は働かざるを得ない体制のようだ。ちっともシフトではない。時間外手当を払おうが、労働時間を考えると、労働基準法違反は明らかだ。 某所からの情報によると、当日の日勤は普通に働き、勤務時間を過ぎると24時までは宿直名目の時間外勤務(時間外手当は出る)、その後は朝まで翌日の勤務時間を前倒し、時給は日勤と同じ。朝になれば制度的には帰れる。でも、実際には忙しくて休めないので、日勤分は実働時間分だけ時間外手当を払う(当然夜間割り増しは無し)と言うことらしい。完全な詐欺だ。 デパートの店員で考えてみよう。接客していないときは勤務時間ではないとして給料を払わなかったり、その分よけいに働かせることがまかり通るだろうか。必要があって従業員を職場に拘束しているのであれば、それは立派な勤務時間だ。どうして医者だけは奴隷のようにこき使っても良いと考えるのだろう。 こんな馬鹿な制度がまかり通れば、他でもきっとまねをする。神戸市に雇われている勤務医の皆さん、遵法闘争で絶対に阻止して欲しい。この記事に賛成してくださる方は、↓をクリックしてくださると幸いです。全国から注目されているサイトが大集合!美容・健康・ダイエット人気急上昇ランキング
2008.02.10
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私が自分で団塊の世代だと言うとき、只単に、その様な年齢だという以上の意味はない。団塊の世代に特有の性質というものがあるのかどうか知らないが、その様な性質の持ち主であることを吐露しているつもりは全くない。でも、世の中には団塊の世代に特有の性質なるものがあると考え、それを嫌っている人も多いらしい。 私もブログを書く医師として、参考のために毎日訪れるサイトがある。そのうちの一つである天漢日乗氏のブログでも、団塊の世代には厳しい。少し引用してみる。 この外科手術の優先順位ルールを姥捨て山というのなら、姥捨て山の道を用意したのは、実は他ならぬ団塊の世代だったという話だ。自分達は高齢者になっても医者にかからずに済むとしか考えてないから医学部の定員増も要求しなかったし、マスコミが病院や医師を叩いていても医者が悪いと思いこんで、マスコミの煽動に乗っかり、医療現場を叩く風潮を容認した。上には文句を言い、下から突き上げられると逆ギレするのが、団塊の世代の特徴だから、たぶん、これからしんどいことになっても異議申し立てし続けるだろう。でも、必要なときに自分の首を絞める方向に走ったのは、都合良く忘れているんだろうな。(適宜改行させて頂きました) 考えてみたら、私は団塊の世代とほとんどつきあいがない。今の職場には、私を含めて団塊の世代の医師は3人だけだ。だから団塊の世代が「上には文句を言い、下から突き上げられると逆ギレする」のかどうか、良く知らない。少なくともうちの病院にいる3人の医師はそうではないと思うが、他の団塊の世代の多くはそうなのだろうか。ビートルズに興味が無く、プレスリーに入れあげていた私は、団塊の世代のスタンダードとは言えないだろうから、自分とは異なる特徴を団塊の世代が持っていたとしても不思議はない。でも、科学者がいくら否定しても血液型による性格判断が巷から消えないように、人間というものはステレオタイプにはまりやすい。団塊の世代への批判も、ステレオタイプの思いこみの可能性の方が高いのではないかと思うがなあ。 それでも若い世代に負担をかけることは間違いないので、その点については申し訳なく思う。出来るだけ働けるうちは働いて、年金の受給額を少なくするように頑張るつもりだ。重い病気になったら、延命治療は決して受けない。でも、一つだけ言わせて貰うと、予算がないからと医療を初めとした社会保障費が削られている中、未だに外国と比べれば多い公共事業や、濡れ手で粟の天下りを放置したのは国民の総意であって、社会保障の貧困の原因を団塊の世代だけに押しつけられても困ると言うのも本音。
2008.02.07
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