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医療崩壊で、病院から医師が続々と辞めていると言われます。私の勤務先でも、内科医や小児科医が辞めて、診療にも経営にも深刻な影響が出ています。それでも、居心地の良い病院というのはあるようで、地理的に恵まれているわけでもなく、給料が高いわけでもないのに多くの医師が集まるところもあります。 医師に限らず人間というものは、自分を認めてくれて大切に扱ってくれるのであれば、少々他の条件が悪くても意気に感じるものです。要は気持ちの問題です。そこが分からないと、医師の大量辞職となるのでしょう。いつもおじゃましている健康、病気なし、医者いらずの「K村のお話」(リンク先の下の方)を読んで、そう思いました。
2008.11.27
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先日の学会で、エホバ関連の発表がありました。早急に手術をする必要のあった症例ですが、輸血のことですったもんだしているうちに手術の機会を逸し、最終的には亡くなっています。何ともやりきれない事例です。 エホバの証人の信者の輸血拒否は私にとっては深刻な問題で、患者の自己決定権を重視する風潮に抵抗があります。確かに自己決定権も重要ですが、命を救いたいという医師の医療倫理を無視することにも問題があるように思います。ガンの終末期のような状況であればともかく、輸血さえすれば問題なく社会復帰できるような場合でも、患者の選択に任せるべきなのでしょうか。患者の選択であれば死なせても平気な医師になれと言うのでしょうか。そのような医師に生命を尊ぶ医療が出来るでしょうか。 患者の自己決定権とは、治療法の選択により予後が多少変化する場合に考慮されるもので、必ず死亡するような選択は(終末期を除いて)許されるべきではありません。これは自殺と何ら変わりません。輸血を受けずに死ぬのも自己決定権だという医師は、自殺しようとしている人も止めないのでしょうか。 また、今のところ輸血せずに亡くなった場合に刑事訴追を受けた事例はないようですが、これは法的に保護されていることを意味しません。そのような免責事項はないのです。状況次第では、嘱託殺人で訴追を受ける可能性はあります。
2008.11.26
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所謂「割り箸事件」の控訴審判決が下りました。一審では、過失はあったが、助かる可能性が無かったと言うことで無罪でした。「割りばし死」2審も無罪、「過失なし」…東京高裁 記事:読売新聞 2008年11月21日 東京都三鷹市の杏林大学付属病院で1999年、保育園児杉野隼三ちゃん(当時4歳)ののどに割りばしが突き刺さっているのを見落として必要な診療を行わず死亡させたとして、業務上過失致死罪に問われた元同病院医師・根本英樹被告(40)の控訴審判決が20日、東京高裁であった。 阿部文洋裁判長は「被告の医療措置に過失はなく、救命も困難だった」と述べ、無罪とした1審・東京地裁判決を支持、検察側の控訴を棄却した。医療事故の刑事責任追及に対し、厳しい司法判断となった。〈関連記事3面〉 根本被告は99年7月10日、耳鼻咽喉科の救急当直医として、綿あめの割りばしをくわえたまま転倒し搬送された隼三ちゃんを診察した際、必要な検査を行わず、傷口に消毒薬を塗るなどしただけで帰宅させ、翌朝、隼三ちゃんを頭蓋内損傷で死亡させた、として起訴された。死亡後の解剖で約7・6センチの割りばし片が脳に刺さっているのが見つかった。 06年3月の1審判決は、診断ミスがあったことは認めたが、治療しても延命の可能性が低かったとして無罪を言い渡したため、検察側が控訴していた。 この日の判決は事故について、特異な例で当時は診療指針が確立していなかったとしたうえ、隼三ちゃんの意識障害も強くはなかったことなどから、「割りばしによる頭蓋内損傷を疑って問診をしたり、コンピューター断層撮影法(CT)検査などを行ったりする注意義務はなかった」と、被告の過失を否定した。 また、救命の可能性についても、仮にCT検査を行ったとしても、割りばし自体を見つけることはできなかったなどとして、「延命も確実に可能だったとはいえない」と結論づけた。 父「受け入れられぬ」 隼三ちゃんの父正雄さん(57)と母文栄さん(51)は判決後、東京・霞が関の司法記者クラブで記者会見した。正雄さんは「医師に過失がないというのは到底受け入れられない」と語り、文栄さんも「判決の結果は残念だが、隼三の死が無駄にならないよう病院や医師が努力して下されば」とうつむいた。 判決が隼三ちゃんの死を「特異な例で医師が想定するのは極めて困難」と認定したことに対し、正雄さんは「私たちは高度な医学処置を望んだわけではなく、もっと問診をしてほしかっただけ。このままでは同じことが繰り返される」と訴えた。 一方、根本英樹医師は東京高裁の法廷に紺色のスーツ姿で出廷。阿部裁判長が主文を言い渡すと、軽く一礼し、判決理由の読み上げの間は、うつむいたままだった。弁護人は判決後、「痛々しい死に対して、深い哀悼の意を表したいと思います。長い苦しい時間だったが、今日の判決でその苦労も報われた思いです」とする根本医師のコメントを発表した。 医学は失敗に学ぶことで発展してきました。実際にはあり得ないような理想的な医療を目指し、常に反省して改善してきたのです。だから、症例検討会などでは、些細な失敗も厳しく糾弾されます。でも、だからといって、刑事責任や民事賠償責任があるというわけではありません。 この事例は、極めて特殊な事例です。通常であれば硬い骨に阻まれて折れるだけの割り箸が、ピンポイントで狙ったかのように頭蓋骨の静脈の通る穴をすり抜けたのです。脳そのものを刺したわけではなかったので、神経症状もはっきりしませんでした。後からなら、もう少し注意していれば異常に気がついたのではないかと言うことも出来るでしょうが、そう考えること自体が後出しジャンケンです。高裁の判決が冷静なものであったことを評価したいと思います。 同じ事を繰り返さないためには、脳に割り箸を突き刺した患児を助けられなかった医師を罰することより、脳に割り箸を突き刺すような状況を避けることの方が有効です。隼三ちゃんのご両親には、是非考えを改めていただきたいと思います。
2008.11.24
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サクシゾン 一字違えば 死を招く これは医療安全カルタの一節ですが、この意識があれば防げた事故が起こってしまいました。そもそも、特別な処置をしなければ死ぬような薬を指示できるようなシステムに問題があります。更に言えば、この指示はまずいのではないかと疑問に思っているのに、結局はその指示を最終的には受けてしまっていることにも違和感を感じます。たとえ医師の指示でも、おかしいと思ったことはおかしいと言うべきです。少なくとも私のような藪医者は、それで何度か助かっています。当直医らを聴取:名称似た薬剤取り違え 健保鳴門病院 記事:毎日新聞社【2008年11月21日】 健保鳴門病院の医療事故:名称似た薬剤取り違え 鳴門署、当直医らを聴取 /徳島 ◇70歳患者死亡 健康保険鳴門病院(鳴門市撫養町黒崎)で明らかになった薬剤の誤投与による医療事故。筋弛緩(しかん)剤を点滴された患者が死亡する深刻な事態に、19日夜会見した増田和彦院長は「事故を繰り返すことのないよう、医療安全への取り組みを見直し、再発防止に努める」と述べ、謝罪した。病院から届けを受けた鳴門署は、業務上過失致死の疑いもあるとみて、当直医ら関係者から事情を聴いている。【岸川弘明、深尾昭寛】 死亡したのは、10月下旬から肺炎などで入院していた鳴門市内の男性患者(70)。病院によると、男性は近く退院できる状態まで回復していたが、17日午後9時過ぎに39・4度の高熱を出した。通常の解熱鎮痛剤では喘息(ぜんそく)発作を起こす患者だったため、女性当直医が解熱効果のある副腎皮質ホルモン剤「サクシゾン」の処方を決めた。 当直医は電子カルテから薬剤を処方するため、コンピューターに「サクシ」と入力。検索結果の画面には筋弛緩剤「サクシン」のみが検出され、当直医は十分確認せず200ミリグラムを処方した。サクシンは手術時の麻酔などに使われるが、毒薬指定されており大量投与では死に至る可能性もあるという。 薬剤師は使用目的を把握せず「通常の使用量を逸脱していない」と判断しサクシンを調剤。筋弛緩剤の使用を不安に思った看護師は「本当にサクシンでいいんですか」「どれくらいの時間で投与するのですか」と確認したが、サクシゾンと思い込んでいた当直医は「20分くらいで」と投与を指示したという。 点滴後、病室を見回った看護師が午後11時45分ごろ、男性の異変に気付き医師や家族に連絡。男性は呼吸停止し、心臓マッサージや人工呼吸が施されたが18日午前1時45分に死亡が確認された。死因は急性薬物中毒による呼吸不全とみられる。 名称が似た二つの薬剤を取り違える医療事故は過去にもあり、厚生労働省が注意喚起していた。00年11月には、富山県内の病院でサクシンを注射された男性患者(当時48歳)が死亡。その際、医師は「サク」の2文字で薬剤を検索していた。鳴門病院でも取り違えを防ぐため、5年ほど前からサクシゾンを取り扱っていなかったが、今春着任した当直医は事情を知らなかったという。
2008.11.21
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まあね、社会常識のある人間なら、24時間営業のコンビニみたいな業務で交代性も取らずに働き続けることなどしないでしょうね。しかも、たいていの病院では時間外手当など出ず、当直料でごまかされているのが現状なのに、文句も言わずに徹夜で働いている。もちろん当直開けも通常勤務。こんなこと、社会常識のある人間なら決してしないでしょう。 日本の医療というのは、医者が社会常識では考えられないような献身的な努力をすることで成り立っているのですが、そうですか、社会常識を持った方が良いのですね。日勤が終わったら、後は夜勤の医師に任せてのんびりとした方が良いのですね。もちろん受け持ち患者が急変しても、夜勤の医師に任せることになりますが、それで良いのですね。夜勤シフトを組めば、日本中で医師が不足しますが、それで良いのですね。行き場のない患者が巷にあふれますが、それで良いのですね。「社会常識欠けた医者多い」=麻生首相が発言、すぐに陳謝 11月19日17時57分配信 時事通信 麻生太郎首相は19日、首相官邸で開かれた全国知事会議で、地方の医師不足問題に関連して「社会的常識がかなり欠落している人(医者)が多い。とにかくものすごく価値判断が違う」などと述べた。首相はその後、記者団に「まともな医者が不快な思いをしたというのであれば申し訳ない」と陳謝したが、医師の資質を批判したとも受け取れる発言で、今後波紋を呼びそうだ。 同会議で首相は、「地方病院での医者の確保は、自分で病院経営しているから言うわけじゃないが大変だ」と強調。その上で、「小児科、婦人科が猛烈に問題だ。急患が多いところは皆、(医師の)人がいなくなる」「これだけ(医師不足が)激しくなってくれば、責任は医者の(方にある)話じゃないか」と述べ、産婦人科に対する診療報酬加算などの対応が不十分との認識を示した。 問題の発言は、医師の多くが産婦人科などでの過重な勤務を敬遠して開業医に流れる現状に、知事側が懸念を示したのに対して飛び出した。首相は同日夜、記者団に「医者は友達にもいっぱいいるが、おれと波長が合わねえのが多い」としながらも、「そういう(社会常識の欠落という)意味では全くない」と釈明した。
2008.11.20
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通常の人工呼吸の容量と、障害を起こすほどの容量との間にはかなりの隔たりがある。よほどとんでもない1回換気量でなければ、重篤な結果を招くことはないのだが。9560万円支払いへ 川崎市、過失認め患者側に 川崎病院医療事故 記事:毎日新聞社【2008年11月19日】 川崎市立川崎病院で05年6月、手術後に人工呼吸器を装着した男性患者が脳に障害を負う医療事故があったと、市が18日公表した。市は呼吸器の点検が不十分だったことを認め、患者側に9560万円を支払う方針で、25日開会の定例市議会に提案する。長秀男院長は「患者の家族や市民におわび申し上げる」と謝罪した。 市病院局によると、05年6月3日深夜、消化器系疾患で川崎病院に救急搬送された市内の40代男性会社員を緊急手術した。術後の翌4日午前4時40分ごろ、麻酔医が人工呼吸器を装着したところ、約20分後に血圧と脈拍数が低下し、空気が皮下組織にたまるなど容体が悪化。低酸素脳症で言語や記憶などに支障をきたす高次脳機能障害を負った。 男性は今年3月、呼吸器の異常は使用前点検が不十分だったためとして、市に約2億3800万円の賠償を求め東京簡裁に民事調停を申し立てた。男性は別の病気で4月に死亡、遺族が引き継いだ調停で、簡裁が9560万円支払いの調停案を示していた。 市病院局は「酸素を含むガスが呼吸器から過度に入り、肺が膨らんだことで心臓や血管が圧迫され、脳への血流が阻害されたと推測される」と説明。医師の設定や機器に異常は確認されず原因ははっきりしないが、十分な点検を怠った過失を認めて調停に応じる方針を決めた。市議会の議決を経て、年内にも調停が成立する見通し。【笈田直樹】 空気が皮下組織に溜まったと言うことは、緊張性気胸になったのであろう。つまり、大量の1回換気量で人工呼吸をしたので、肺が破れ、胸腔内圧が高まって循環動態に深刻な影響があったということと考えられる。 そうだとすれば、確かに術前の人工呼吸器の設定の点検がおろそかだったのだろう。でも、死因は別の病気だったとのこと。死因とミスの因果関係がなかったのだとすれば、何で賠償と言うことになったのだろう。いつもの事ながら、報道はちっとも知りたいことを教えてくれない。
2008.11.19
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世の中には本物より偽物の方が幅を利かせていることも多い。まともな科学よりも偽科学の方を信じる人もいて、授業で「水からの伝言」を正しいものとして教える教師まで、少なからず、いたようだ。また、血液型別の教育を謳った保育園もある。 医師としては、やはりトンデモ医療に関心がある。怪しげな気功やら手かざしで、まともな医療を受けない場合のデメリットについては、やはり触れておきたい。もうだいぶ昔のことになるが、頭ポンポンのシャクティーパットを信じる人がいることに愕然としたものだ。また、足裏診断には法外な金を払う人がいるのに、どうして夜も寝ないで行う手術がこれほど安いのだろうと腹も立った。 このたびの「田母神論文」にも、まともに歴史を学んだ人たちは腹を立てているのだろう。不満のはけ口を求めている人々の間では評判が良いようだが、もちろんそれらの人々は、トンデモ本は読んでも、まともな歴史の本は読んでいないのだろう。調べたわけではないが、「進化論は嘘」「相対論は嘘」「ホロコーストは嘘」の人々とのやりとりから、その様に思う。 以下に引用する文章は、昨日の朝日新聞の「私の視点」に載っていたものです。ネット上では「田母神論文」何が悪いという論調も多く、このような冷静な反論も紹介したいと思っていました。自分で打つのも大変なので探してみたら、デラシネ日乗さんで見つけました。そこからの拝借です。田母神論文: 陰謀論にはまる危うさ2008年11月13日 朝日新聞唐沢俊一 評論家、「と学会」会員 世の中には荒唐無稽な主張を展開する「トンデモ本」があふれている。私は、トンデモ本を研究する「と学会」会員として、数多くのトンデモ本を読んできたが、田母神論文にはトンデモ陰謀論の典型的なパターンが表れているように感じる。 「日本はルーズベルトの仕掛けた罠にはまり真珠湾攻撃を決行した」「張作霖列車爆破事件はコミンテルンの仕業」「盧溝橋事件の仕掛け人は中国共産党」といった、都合のいい俗説を検証もせずに取り出し、整合性も考えずにつぎはぎにしている。自説の正当性を証明するプロセスをすっ飛ばす。一次史料を参照せず、「誰々の本に書いてある」という二次史料引用しかない。空幕長であれば、一次情報にアクセスすることもできたはずだが、そうした形跡がまったくない。これはすべてトンデモ陰謀論の特徴だ。 読み物作家などと違い、政治や歴史を研究する人間は、すっきりした解答という誘惑を退けなければならない。複雑な状況を、単純化せず、根気よく分析していくには、非常な労力と時間が必要だが、田母神氏にはそれが我慢できず、手あかのついた陰謀論に走ったのだろう。 論文から唯一読み取れるのは、いま日本や自衛隊が置かれている状況について、田母神氏が憤りを感じていることだ。給油問題や米国との関係の変化などで、自衛隊をめぐる状況は不安定で先が見えない。その状態への不安とフラストレーションがあるのではないか。満たされないものを抱いている人間は、安易な解決に飛びつきがちだ。氏は、物事の処理や判断が速い、有能な人物だといわれている。実は、そういう即断即決型の人ほど、トンデモ陰謀論にはまりやすい。「誰々が悪い」という、理解しやすい解答に行ってしまいがちだからだ。 田母神氏の論文からは、世の中を変えようとする意志が感じ取れない。本気で変えたいのなら、懸賞などに応募するのではなく、地道に勉強会などで自衛隊の中に自分の思想を浸透させていき、やがて政治や社会に影響を及ぼそうと考えるはずだ。「言いたいことを言った」といだけで、自分は大きなことをしたという自己満足に浸っているのではないか。こうした「言いっ放し」も陰謀論によく見られるものだ。 ただ無視できないのは、ブログなどで、この論文について「どこが悪いんだ」という声が多いことだ。ネットの世界には、黒か白か、右か左かをはっきりさせたがる人が多い。そうした単純化は陰謀論と親和性が高い。複雑な政治的問題を、一つの「悪」を設定するだけで、すべて片付けようとする。嫌中、嫌韓という風潮も、悪役を手っ取り早く見つけたいという欲求の表れだろう。そうした白か黒かの二元論が社会で急激に広まり、考え方の豊かさや多様性が失われている。 いま日本でも、「9・11米国自作自演説」などがもてはやされるようになっている。それは、国民の間に、社会状況や経済状況、生活についての不安やフラストレーションが高まり、余裕がなくなってきていることの表れではないか。グローバル化で複雑になりすぎた社会に人間がついていけなくなり、陰謀論という悲鳴を上げている。 田母神論文を、陳腐で幼稚だと笑い飛ばすのは簡単だが、こうした陰謀論に空幕長という要職にある人間がはまってしまうという現状の危うさにこそ、気づかなければならない。
2008.11.14
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奴隷を働かせるためには、鞭で打つだけです。疲れているだろうとか、栄養は足りているかと考える必要はありません。休養を与えたり、健康状態を考えたりする必要もありません。「他の仕事で忙しい」などという口答えを許してもいけません。奴隷なんだから、只鞭で打てばいいのです。死んだら、強制連行で補充するだけです。ソースは消えてしまうかも知れませんが、こんな発言がありました。「政治の立場で申し上げるなら、何よりも医者のモラルの問題だと思いますよ。忙しいだの、人が足りないだのというのは言い訳にすぎない」(二階俊博経産相)現に強制配置については取りざたされています。問題は、本人達が奴隷であることに気がついていないことですね。
2008.11.12
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まずは見出しだけ見て、記事本文は後で見てください。リハビリ中にたまたま脳梗塞を起こしたら、和解金を払わざるを得なくなったみたいでしょ。でも、本文を読むと、そうではないようです。まあ、本文の方もなかなか意味不明ではありますが。これで給料貰える人間に、医療についてあれこれ言われたくないものです。患者とさぬき市和解 病院でリハビリ中脳こうそく 記事:毎日新聞社【2008年11月8日】 02年、さぬき市寒川町石田東の大川総合病院(現在のさぬき市民病院)でリハビリ中の事故で骨折、その後手術ではなくリハビリを続けられ脳こうそくを発症したのは同病院の注意義務違反があるなどとして、同市内の男性(74)が同病院を運営する同市に対し、約5500万円の損害賠償を求め高松地裁に提訴した裁判で、同市と男性が今月4日、市が男性側に850万円を支払うことで和解した。 訴状などによると、男性は02年2月、同病院で機能回復訓練中に転倒、左大たい骨を骨折した。病院側はミスを認めたが、手術ではなくリハビリによる治療を選択。男性の症状は治らず、03年5月に他の病院で手術を受け症状は改善したが、その後脳こうそくで寝たきりとなり現在に至っている。 高松地裁(森実将人裁判長)は和解金850万円の和解案を提示し、両者が受諾した。 病院側は「転倒事故は、予測しがたい状況下だったが、安全配慮義務違反があり、重く受け止めている。今後安全に十分配慮したい」とコメントした。【吉田卓矢】 リハビリ中に転倒して骨折したことについては、病院側もミスを認めているようです。骨折に対して手術をしなかったことについて、裁判所がどのような見解を取ったのか、この記事では分かりません。後に脳梗塞になったことについては、常識的には(裁判所が)責任を問うとは思えませんが、これも記事からは読み取れません。と言うより、脳梗塞になったのも病院のせいだと言わんばかりの記事です。 読んで分かるような記事を書こうと言うつもりは始めから無いのかも知れませんが、リハビリをしていた理由くらいは書いて欲しいと思います。それが分からないと、転倒のリスクがどれくらいあったのかも、手術を避けた理由も分かりません。 また、他の病院で手術をしてからどれくらいで脳梗塞を起こしたのかも知りたいものです。まもなくであれば、手術をしたからだと言えないこともありません。最初の病院が手術をしなかったことは結果的に正解と考えることも可能です。ずっと後であれば、脳梗塞を起こしたかどうかは、そもそも無関係です。 病院内で転倒事故があると、病院が責任を問われることが普通になっています。医療側の人間として言わせて貰えば、転倒を100パーセント防ぐことなど出来ません。出来るはずもない完璧さを求められているのは医療だけに限りませんが、もう、こんな子供じみた期待はやめて欲しいものです。転倒しないような努力はしますが、それでも転倒して怪我をしてしまったら、自己責任が気の毒と言うのであれば、社会全体で支えるべきではないでしょうか。ほとんどが赤字に苦しむ病院にすべての責任を丸投げにするのは、あまりに無責任な社会体制です。
2008.11.10
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今年の日本シリーズは巨人と西武で争われた。巨人はご存じの通り、金に飽かせて他チームから主力を引き抜いているチーム。優勝しても、日本シリーズに進出しても当然のチームだ。西武はせっかく育てた選手をメジャーリーグや他チームに取られ、ボロボロでもおかしくないチーム。開幕前には誰も期待していなかったチームだ。その、半端者達が頑張った。ペナントを制するだけでなく、CSをも勝ち抜き、日本シリーズに駒を進めてきた。今年の日本シリーズでは、一方的な試合は少なく、僅差の試合が多かった。そうした中で、結局第7戦までもつれ込んだ。そして最後は、昨年までの一軍半の選手主体の西武に凱歌が上がった。あまのじゃくの私は、こういう結果を歓迎したい。
2008.11.09
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黙って黙々と奴隷のような勤務を続ければ、それで良いのだと思われます。今までと同じような勤務を前提として、もうひとり当直を雇う金をやるから、母胎搬送を全部受けろと言われて、それで良いのでしょうか。人間扱いされていない現状を、産科医はもっと怒るべきです。こんな生活を続けていてはいけません。産科医、月300時間の拘束 過酷勤務明らか、初の実態調査 全国の一般病院や大学病院に勤める産婦人科医が、診療や待機などで拘束されている時間は月平均で300時間を超え、中には500時間以上の医師もいることが、日本産科婦人科学会による初の勤務実態調査の中間集計で31日分かった。 単純に1カ月30日として割ると、300時間の場合は休日なしで毎日10時間、最長の例では同16時間拘束される計算になる。 学会は「過酷な勤務の一端が数値で示された」とし、厚生労働省に報告。詳しい内容を11月1日に都内で開く公開市民フォーラムで発表する。 集計は一般病院の221人、大学病院の76人の勤務医からの回答を基にまとめた。一般病院のうち、当直勤務がある一般病院の医師は月平均4・2回の当直をこなし、病院にいる時間は月平均301時間だった。 当直がない一般病院では、実際に病院にいる時間は平均259時間だったが、お産があると必ず呼び出される「病院外での待機時間」も含めると、拘束時間は平均350時間に上った。 一方、大学病院の勤務医は、大多数が一般病院でのアルバイトもこなすため拘束時間は平均341時間と長く、当直は月平均5・8回。最長で505時間だった。2008/10/31 11:05 【共同通信】 待機時間を含めれば麻酔科医も300時間以上拘束されている事例は珍しくありませんが、院内拘束と自宅待機ではストレスはかなり違います。産科医の労働条件は、早急に改善する必要がありそうです。
2008.11.01
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