ラテンな駐在妻日記

11．カナディアン号終着駅バンクーバーへ

< 新しい記事

新着記事一覧(全1050件)

過去の記事 >

Apr 22, 2007

結局今朝は二度寝してしまい、案の定起きたのはお昼近く。
こうやって今週末もまたムダに過ぎていく・・・・・・

さて気を取り直し、今日のブログ本編は、こちらからの続きです。

今回のパナマ縦断ドライブの最終章は、
大西洋に向かった、 サン・ロレンソ要塞 Castillo San Lorenzo です。
パナマの数少ない ユネスコ世界遺産
（スペイン語ではｚの発音は濁らないので Lorenzo はロレンソです。）

こちら。

パナマ運河ガトゥン水門（閘門）の可動橋を渡り、海沿いにぐるっと北上
（といっても、ジャングルの中を進むので、海はほとんど見えない！）、
再び旧アメリカ軍の居留地を抜けると、
突然、 道端にたむろっていた人に車を止められた 。
特に門があるわけでもなかったけれど、国立公園のため、入場料（？）を
払え、という。
え～っ、この人たちって、ホンモノ！？　という感じでしたが、
一応、ナショナルパークのロゴ入りのポロシャツを着てるので、
通るために仕方なく、ひとり１ドル５０セントを支払う。
そしたらちゃんと領収書が出てきた
もし騙されていたんなら悔しいけど、ここは信じましょう・・・・・

因みに１ドル５０セントは、パナマ国民及び住民の料金。
在留ビザを見せ、それでも疑う係員（？）に対し、
「パナマに住んで、パナマの税金を払ってるんだ！」と強く押した結果。
パナマは、例えば運河の水門の入場料など、様々な観光地において、
「国民価格」と「外国人価格」が大きく違い
（だから初めて運河を見に行った時も在留ビザが下りてから行きました！）
在留ビザ取るのに大金（かどーかは知らないけど）を払ってるんだから、
こーゆーところで有効活用しなくちゃネ

その後は、 道路の舗装もなくなり、こーんな↓赤土の道を進む。
ジャングルの中 を分け進む、気分。
果たしてこの先に「観光地」があるのか若干不安・・・・・。

camino

と突然視界が開け、「遺跡」に突き当たりました。その先は海。
ぶじ、着いたらしい～～～～～～～
思ったより、大きい。

サン・ロレンソ要塞 Castillo San Lorenzo

１５９７年 、スペインのフェリペ二世の命令により、
大西洋の面したチャグレス川の河口に海賊からの防衛を目的に建てられた、
（当時パナマはスペインの植民地でした。）
世界遺産にも登録 されている要塞です。

その後、イギリスの海賊、ヘンリー・モーガンなど、
多くの海賊に攻撃、破壊され、再建を繰り返してきました。

　ヘンリー・モーガン襲撃の図

１８２１年 、パナマがスペインから独立した時には、
ここでスペイン軍は領地を放棄し、この場所から船に乗って撤退。

そして 第二次世界大戦中 にはアメリカ軍がパナマ沿岸とパナマ運河防衛のため、
ミサイル発射台を設置したという、
パナマの歴史を語るに欠かせない場所。

（現地に建っていた案内看板より）

↑　
左手がチャグレス川。 右手が大西洋
要塞の上に建つと、グルッと大西洋の水平線が見渡せ、いかにも要塞 、という感じ。
今にも大西洋の向こうから海賊が押し寄せてきそうな気分 。
いや～パナマを守らなくっちゃ！と（？）

たくさんの大砲。
その向こうには丸い屋根の見張り台。↓

San Lorenzo 2

こちらは、今でこそ草が多い茂ってますが、 大砲の矛先はまさに大西洋 。
要塞のすき間から、まさに敵の方向を向き、敵を狙っていたんだなぁ～。　
と、ちょっと当時の気分に浸ってみる。　↓

San Lorenzo 3

要塞の先端、海側から見たサン・ロレンソ要塞。
倉庫なのか部屋なのかが、たくさんありました。立派な造り。　↓　

San Lorenzo 4

ここに到るまでの道の悪さに、超テンションが下がっていた私たちでしたが、
想像以上に感動的な、心に迫る、遺産 でした。
因みに、観光客も絶え間なく見に来ていました。
（道中、こんな物好きは私たちだけかと思っていたけど！）
赤土の道も、どうも舗装工事が入る模様だったので、
近年、観光に力を入れているパナマ、もうちょっとすれば、
この世界遺産ももっと楽に見学に行くことができるようになりそうです。

このサン・ロレンソ要塞、
パナマ運河を挟んだ向こう側にある、ポルトベール要塞といっしょに
世界遺産に登録されているため、そちらにも足を延ばす予定でしたが、
あいにく雨が降ってきてしまい、視界も悪くなったので、今回は断念。
スコールの中、パナマシティに向け、早めに出発することにしました。

旅はもうちょっとだけ続きます

お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう