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ん?という終わり方はSVUならではにしても、今回はちょっと酷いのじゃないかな。後々、伏線として残すつもりかもしれませんが、このエピソードで何が言いたかったのかな、という印象です。ところで、ゲッツはジェフリー・エプスタインがモデルだということですが、シーズン12の「Flight」でも彼をモデルにしていたようです。その後2019年に未成年者への性的搾取で逮捕され、後日談的にこのエピソードが作られたのかな。彼の死には疑惑や憶測があるようですが、ドラマではもうちょっと説明を加えても良かったと思いますね。全話の続き。ブッチはロリンズとハノーバー医師を人質に取ると、オリビアに電話してゲッツを逮捕しろと脅す。オリビアは2人がどこに監禁されているのかを探るが、位置情報がすぐにはわからない。まずはロリンズの自宅に向かうと、子守のシエナは一旦帰宅したロリンズはどこかに出ていったという。ブッチは酒を飲み、娘2人がゲッツの餌食になることが許せないと興奮している。銃を向けられながらも、あなたの力になるというロリンズらの説得も通じない。カリシはロリンズが危険な状況にあることで、ゲッツを無罪放免にしたエラリー判事とゲッツの関係を暴いてやると息巻く。ロリンズの最後の位置情報から、タミンは市警のハノーバー医師から通報があったことに気づく。SVUの誰もロリンズがハノーバー医師のセラピーを受けていることを知らなかったが、異変を察知し現場に向かう。その時には、オフィスにはハノーバー一人が残され、ブッチはロリンズを伴いどこかに向かったことしかわからなかった。SVUはブッチの行き場所を探るため、ゲッツのパーティに参加したブッチの妻ドナと娘2人の帰還を待つ。ドナは初めて娘のアイビーがゲッツとセックスをしていることを知らされ、ショックを受ける。船の中のパーティでも、ゲッツはそういう素振りは見せなかったという。アイビーも今夜は何もなかったというが、パーティに参加していた女性からエラリー判事について小児性愛者だという噂を聞いたという。ただ、その女性は17歳以上なので、仮に判事と関係を持ったとしてもレイプには問えない。エラリーはゲッツの弁護士エイブラムスとロースクールの同窓で、日頃からゲッツのパーティに参加していたようだ。ガーランド警視正はエラリーに脅しをかけろという。カリシはまだ上司のハディードには内密にするという。ブッチは特に計画もなく、ひたすらロリンズを連れ回す。自分も2人の娘の母であるロリンズが、ブッチに懇願してシエナに電話をかける。その情報がSVUに届き、フィンとタミンが逃走中のブッチを追う。カリシとガーランドはゲッツの家で押収した写真で、エラリーを揺さぶる。このことを妻に話すと脅されたエラリーは弁護士のエイブラムスを呼び出し、ゲッツを逮捕するための情報を聞き出す。決定的な証拠はエイブラムスの事務所にあるとわかり、オリビアは捜査令状を取って事務所を捜索する。逮捕されたエイブラムスは、警察本部には知り合いも多いぞと悪びれることもない。ブッチとロリンズの行方は未だにわからず、SVUは早くゲッツを逮捕するために、エイブラムスに協力を求める。エイブラムスは免責にするなら、ゲッツだけでなく、もっと大物を捉える証拠を出すという。カリシはまずゲッツを出せと迫り、ゲッツとグラーニャを呼び出してレイプと性的人身売買で逮捕に持ち込む。そのニュースはテレビで報道され、モーテルに隠れていたブッチとロリンズに伝わった。もう帰って良いというブッチだったが、ロリンズは銃を奪うと、無事に戻りたいなら私と一緒に来てと、ブッチを逮捕する。SVUに戻ったロリンズをカリシは自宅まで送るという。逮捕されたゲッツは、検察に有利な情報を持っているといって、金庫の鍵を渡す。そこには検察、連邦検事、元閣僚や知事、海外の王族など著名人の秘密の写真や動画があるという。検討しようというカリシだったが、裁判を前にゲッツは拘置所で自殺してしまった。ブッチは精神鑑定を受けることになり、不法監禁罪で取引することになるという。ブッチ役のニコラス・タートゥーロさんは、「NYPD ブルー」のマルティネス刑事ですよね。「ブルーブラッド」でもレーガン家の三男坊のメンター役だったし、まあ、NYを代表する役者さんですね。今回は娘を思う父親が怒りに任せて、一線を越えてしまった感じで、リハビリ施設にいる妻の方がまともな感じに見えてしまいました。ブッチ自身も女遊びが酷かった。ロリンズとはたまたま通じるところがあったかもしれないが、彼女を人質にとって大物のゲッツを逮捕しろと言っても、元刑事なら簡単ではないことはわかるはず。素直にSVUに協力すればよいのに。単にロリンズに話を聞いてほしかった、ということで拘束したにしても、同情する余地はなし。ロリンズにしてみたら、そもそも不安や悩みを抱えてセラピーを受けているので、拉致監禁されてギリギリの状態だったでしょう。今回のエピソードは、あえて意味があるとしたら、カリシのロリンズへの気持ちが垣間見えたかなあと思いました。ロリンズとしても、いつもそばにいてくれたカリシが検察に行ったことがかなり堪えていた。お互いに大切な存在だと認識したのではないでしょうか。ロリンズは良い母親になろうと、娘たちへの向き合い方を見直すのか。そして、カリシは上司のハディードがゲッツやエイブラムスに丸め込まれる可能性があると考え、彼女には相談せずに事を進めた。この力関係はまだ続くのでしょうか。警察、検察、各界にゲッツに弱みを握られた人がいることが、彼の死によってどういう影響を受けるのかは描いてほしいですね。弁護士のエイブラムスは多分、もう弁護士として復帰できないでしょうが、秘密の写真や映像が誰かの手に渡ってオリビアやカリシたちの仕事に影響するのは嫌ですね。
February 27, 2021
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今回は現金輸送車を狙った犯罪で、FBIの得意分野ともいえるもの。そして、ジダンの過去が触れられて…予想できる展開でしたが、見ごたえがありました。深夜にコンセルバ警備会社の現金輸送車が3人組の犯人に襲われ、260万ドルが奪われた。警備員は殴られたが命に別状はなく、当日の輸送ルートは何者かからリークされたと見られる。犯行に使われた車はナンバープレートを付け替えられたものだったが、貼ってあった駐車証から、ブルックリンハイツのジャック・サレルノのものとわかる。サレルノにはアリバイがあったが、同居しているニックという弟がいることがわかり、話を聞く。ニックには麻薬関連や武装強盗の前歴があり、以前コンセルバ警備会社に勤めていた。現在は建設会社に勤めているが、昨夜は一晩中家の中にいたという。警備会社の元同僚モーガンは、ニックが社内で盗みをしたためクビになったという。ジダンはモーガンが元レンジャーだったことに、共感を覚える。被害にあった警備員は、白人の男に銃を突きつけられ大声で殺すと脅された。その顔から、ニックの唾液が検出されたため、逮捕状を取り自宅に向かう。しかし、ニックは地下室ですでに殺されていた。仲間による口封じと見られ、ニックが働く建設会社の防犯カメラをチェックすると、ニックと話し込む男の姿があった。警備員と脅したエリック・ヒーリーとわかりすぐに手配される。ヒーリーは家族がなく里子制度で育ち、犯罪の前歴があった。再びコンセルバの現金輸送車が襲われ、120万ドルが奪われた。道路上に置いてあったゴミ箱を避けようとした時に、仕掛けられた爆弾が爆発し輸送車は横転した。外に出たドライバーが犯人に撃たれて重症を負った。使われたのはリモート爆弾で、爆発していない予備の時限爆弾も見つかった。ベルは街路樹に目印のテープが貼ってあるのに気づき、もう一つの爆弾が駐車中の車に仕掛けられていると警戒する。間一髪爆発を免れるが、現場の証拠を隠滅するために、時間をずらして仕掛けらと見られ、使われたC4爆弾はヒーリーが建設会社から盗み出したものだという。ヒーリーの行方はわからず、モージャーはヒーリーが犯行をエスカレートさせると警戒を強める。ヒーリーの前の住まい近くのカメラに、最初の強奪事件直後の犯人の姿が映っていた。警備員が目撃したヒーリー、サレルノ、ジェンキンスと一緒にモーガンがいた。モーガンはイラク帰りの英雄で、警備会社の社長はモーガンを信じていたという。ただ、モーガンはドラッグをやっていることがわかっていた。輸送ルートはおそらく、モーガンが交際している物流部門の女性からきいたのではないか。FBIはモーガンを逮捕し、共犯者について自供するように迫る。2度めの強盗で負傷したドライバーが死亡し、このままではモーガンが死刑になる可能性がある。ジダンは取り調べでモーガンに感情移入しているところを見せる。モーガンは帰国してから、現地での体験に苦しみ、誰も助けてくれなかったという。ジダンは自分が掃討作戦に加わった時に現地の協力者にだまされ、隊が攻撃を受けて3日間地下壕に身を隠した経験を話す。ジダンに心を許したモーガンは、ドラッグにハマった時にニックから犯行を持ちかけられたと明かす。ヒーリーはFBIがニックに接触したのを見て、口封じのためにニックを殺したという。ベルはジダンが話した内容は真実なのかと問う。ジダンはあれは作り話だと答えるが、モージャーはベルにジダンが過去のトラウマをモーガンに投影していると指摘する。FBIはモーガンにおとり捜査させて、ヒーリーを捉える作戦に出る。ベルはモージャーから、モーガンとジダンから目を離さないように言われており、全面的にモーガンを信じるジダンの判断を何度も問いただす。モーガンは仲間に会いに行き、奪った金を3人で分けるので場所を移動するという。モーガンを追跡すると、ジェンキンスと合流し別の場所に向かった。今の所モーガンはFBIを裏切っていないようだが、倉庫の中に入って急にラジオの音声が流れ始めた。おとり捜査に気づかれたと判断したジダンは、ベルが応援を待つようにいうのを聞かず、モーガンが危険だと言って倉庫に入っていく。倉庫の中では、モーガンに持たせた携帯が残されており、ドアから誰かが出ていった。後を追うジダンに、ベルはドアにトラップが仕掛けられていると叫ぶ。ジダンが爆弾を解除するが、ヒーリー、ジェンキンス、モーガンは徒歩で逃亡していた。FBIが3人を追う中、ジダンはモーガンを追い詰めた。モーガンはイラクで3ヶ月捕虜になっていた経験から、二度と刑務所には入りたくないと叫び、銃を持っているのを見せる。ジダンは静止しようとするが、ベルがモーガンを撃って逮捕に至った。モージャーはSWATの到着を待たずに突入した事を問いただし、ベルは仕方なかったとジダンをかばう証言をする。モーガンの命は助かるようだが、ベルはジダンにパートナーである私には正直であってほしいと言う。今回はモーガンに自分の過去を重ねて、エモーショナルになったのではないか。話ならいつでも聞くという。迷った挙げ句、ジダンはベルの自宅を訪ねる。モーガンが元レンジャーだとわかった段階で、犯人かなあと思いました。元はニックの計画だったかも知れないが、実質ヒーリーが主犯格なのでC4爆弾を使った次の犯行の計画などを知りたかったですね。そちらを止める方が緊急性が高かったと思うのですが、有力な手がかりとしてモーガンを攻めることになった。自供を引き出すには確かにジダンの戦地体験は役に立ったかもしれないが、モーガンに潜入捜査させるのはかなり危険だったかもしれない。モージャーは懸念を示していたのであれば、よく作戦にゴーサインが出たなと思いました。警察にチクったと思われたら、ニックのようにあっさり殺される可能性が高かったのではないか。モージャーはお目付け役としてベルに全権を任せたわけですが、ドアのブービートラップをよくぞ見破った。時限爆弾の方も。本来ならジダンの専門じゃないかというところですが、本当に紙一重の捜査でした。モージャーもベルに任せた以上、口裏合わせされたら仕方ないですね。とりあえず、大丈夫だと言っていたジダンは腹の中をベルに打ち明けることになり、パートナーシップはより強くなるでしょう。こうしてみると、夫を亡くして1年のベルよりも、ジダンの方が危うさがあって、モージャーが目を配っているのもわかるように思います。どうでも良いですが、雨が降っても傘をささないのが元兵士だなと思いました。(笑)日本でも警察官、消防士など制服を着ている人はどんなに雨が降っても傘はささないそうです。
February 25, 2021
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現在本国でシーズン7が放送中のこのシリーズですが、シーズン7が最終シーズンとなることが発表されました。そろそろ終わるのじゃないか、というか、無事に終われて良かったんじゃないかという感想です。バクラさんとしては、自分のショウの中で一番長い(100話を超えた)わけですし、キャストが次々入れ替わったりコロナがあったりの中で、よく続いたなと思います。撮影場所もニューオーリンズですしね。そして本家とLAシリーズは継続中で、3つ目のスピンオフ「NCIS:Hawaii」が作られるらしい。「マグナムPI」とクロスオーバーさせるつもりなのかな。そういえば、LAシリーズでケンジーがファイブオーとクロスオーバーしていましたし、ギブスがアリゾナ記念船を訪問していたので、それこそ本家とのクロスオーバーもありますよね。さて、ついに赤い服の男の決着編ですね。プライドは赤い服の男の悪夢を見ていることをチームに打ち明ける。タナカ医師とロレッタの支えもあり、仕事から離れて積極的な心理療法を行うことにしたという。ラ・サールの後任として、クェンティン・カーター特別捜査官が予定より1週間早く到着した。いきなり、ラ・サールのデスクを片付けようとして、チームからは冷たい出迎えを受ける。ダニエラ・オルティス一等兵がコンビニで暴力事件を起こしたため、さっそくチームは現場に向かう。店員によると、オルティスは汗だくで挙動不審、薬物でラリっていたようだという。店内のカメラには常軌を逸したオルティスの行動が映っており、NCISはオルティスの行方を追う。オルティスの母親ローサもまた元海兵軍曹で、娘の急な異変について心当たりはないという。オルティスはアフガニスタンに派遣され、何度も表彰されるなど経歴はすばらしい。ただ、1年半前に現地で奇襲を受け負傷して帰国した。手術を受け回復してからは、内勤となったが、本人は状況に納得していなかったようだという。母親から見ると、負傷する前から様子が変なところはあって、アフガニスタンで体験した様々なことが心に傷を残したようだ。医師からは痛みをコントロールする薬を処方され、PTSSについては問題ないと言われていた。カーター自身もまた元海兵で、ローサに必ず無事にオルティスを保護すると約束する。微量のLSDを処方されたプライドは、タナカ医師に誘導されて悪夢の本質に迫っていく。赤い服の男はカードを手に持っていた。そのカードを見てプライドはジャズのコード進行だと気づく。再びセッションに入ったプライドは、幼い自分がバーで赤い服の男からサークルオブフィフス(五度圏)の手ほどきを受けていたことを思い出す。男のことをプライドは「レッド」と呼んでいた。レッドとプライドの母ミーナは知り合いだったようだ。オルティスの主治医によると、3ヶ月前に診察は止まっており、オルティスには鎮痛剤は処方されていなかった。おそらくオルティスは鎮痛剤の依存症になっていて、禁断症状が出ているのではないか。オルティスの携帯の履歴から鎮痛剤を求めてこの2週間ほどは地域の依存症治療施設に通っていたことがわかる。明らかに禁断症状の状態で、ブラックマーケットで危険なドラッグを買っていたという。ローサにこの事を告げると、ローサ自身もアルコール依存だったという。今は治療を受け立ち直っているが、娘は母の姿を見て怯え、今苦しんでいることにローサは気づけなかったという。オルティスの車が発見され、ローサは近くに娘がよくバスケットをしていた体育館があるという。オルティスは銃を携帯していると見られ、カーターとグレゴリオはオルティスにどう立ち向かうかで議論する。カーターは静かにオルティスに近づき、自分に向けている銃を手渡すよう説得する。苦しんでいるオルティスは、死ねば母親や多くの人をがっかりさせるというカーターの言葉に折れ、身柄を保護された。プライドはレッドの謎を探求し続ける。ある日、刑務所に入っていた父カシアスが帰宅した。母は怯えながらカシアスを迎えたが、父は強引に息子を連れ出した。追いかけるプライドは家から出られなくなって興奮し、血圧が上がった。ドクターストップがかかったものの、プライドはセッションの継続を希望する。カシアスは息子に、自分がいない間母のところに誰か来ていたかと尋ねる。レッドが来ていたと答ると、カシアスはレッドのところへ行き、幼い息子の目の前でレッドを殴り殺してしまった。プライドは自分のせいだと、罪悪感を感じ、その記憶を抑圧してきたのだった。レッドが誰かは母に聞くしかないが、施設に入っている母も今となっては触れるべきではないだろう。カーターと面会したプライドは、ラ・サールは家族のような存在だったという。カーターは一匹狼で、5年で5回も転属している。海軍では知られた家の出身で、難事件を解決するなど自信家でもあるようだが、ニューオーリンズでも自分流を貫くつもりだという。ロレッタは罪悪感に浸るプライドに、自分を責めるべきではないと励ます。そんな簡単に気持ちを切り替えることはできないというプライドだが、レッドに捧げる曲を演奏する。タナカ医師の薬物を使って記憶を誘導する方法って、先日のSVUのエピソードにも通じるかなり危ない感じがしますね。まあ、「スター・トレック」ならスポックがマインドメルドをするのでしょう。SF的な味付けはバクラさんらいしかも。前シーズンでアポリオンに薬漬けにされた副産物として、掘り起こされた過去の記憶は、プライドの父親との関係を改めて見直すことになりました。すでに死亡してしまったので、どうしようもないですが、全ての人を救いたいというプライドの原点みたいなものに触れられて、本当に新たなスタートになるのじゃないでしょうか。お母さんももう年で、具合も悪そうだし、この話はプライドが墓場まで持っていくしかない。もっとも、レッドを探してほしいと言われたらまた別ですが。さて、ラ・サールに代わる新人は優秀だが問題児で、良い感じに突っ張っていますね。(笑)元海兵という意味では、このチームには海軍、海兵の出身者がいなかったことから正にNCISの王道という感じがします。被害者やその家族に接する時に、自分も海兵でしたといえるのはやはり大きいと思います。オレはオレのやり方でやりますと、鼻持ちならないところもありますが、それがどういう風にプライドの家族になっていくのか、今度こそ見せてほしいなあ。彼のプライドをぶちのめすのは誰か、それも楽しみ。
February 22, 2021
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今週の「グッド・ワイフ」にどこかで見たことがあると思ったら、カリシ役のピーター・スカノヴィーノが出ていました。まるで別人ですぐには思い出せませんでしたが、彼は「ブラックリスト」のシーズン1にも出ていたのですね。NYの役者さんだから不思議はないけれど、その後にSVUに加わり、順調にステップアップしていったのかな。さて、今回は何と言ってもゲストですよ~ヴィンセント・カーシージャー。「マッドメン」で有名ですが、彼はキャリアを始めたころから映画で難しい役どころを演じたり、その後「ANGEL」でこれまた複雑なキャラクターを演じて、私はすごい役者だなあと注目していました。このシーズンの前半の山場にふさわしいキャスティングですね。15歳のアイビーは道で出会った女性にスカウトされて、フィットネス・ウェアのモデルとなった。事業のオーナー、スティーブ・ゲッツは億万長者で日頃華やかなパーティを催しており、アイビーは順調に仕事をこなしていく。しかし、ゲッツはアイビーの裸の写真を撮りたがり、やがて体の関係を要求した。ゲッツからは金や高価なプレゼントを受け取り秘密にしていたが、そのうち、売春もさせられるようになった。アイビーの12歳の妹ミリーをパーティに連れてこいと言われて、連れて行った日、ミリーはショックを受けて帰宅した。姉妹の父親は元刑事のブッチで、依存症でリハビリ施設にいる妻のため、必死に働いている。詳しいことを聞き出そうとしても、アイビーが口止めするので、ブッチは以前から知り合いのロリンズに相談した。性犯罪があったのかどうか、状況を聞き出すためまずミリーに話を聞く。ミリーはアイビーの変化に気づき、パソコンをチェックして姉が複数の性的な相手をしているのではないかと思ったという。タミンは撮影中のアイビーに接触するが、ゲッツの部下でスカウト役のグラーニャのガードが固く、とっさにブッチの妹で自分もビジネスに関心があると言ってしまう。SVUはタミンの暴走を心配するが、グラーニャからパーティに招かれたタミンは、少女の斡旋料としてとして金を受け取る。ゲッツは各界の有名人とつながりがあり、10代の少女が好きだということはわかっているが、表向きモデル事業だとして直接犯罪に結びつける証拠がない。実は少女たちには金を渡して被害を証言しないように買収しており、アイビーの協力がなければ検察も動けない。オリビアはゲッツを突撃して事情聴取を試みるが、ゲッツ側はSVUの足元を見てひるむことはない。タミンについては、まだ刑事だとはバレていないようだが、ブッチが突然2人組の男に襲われる事件が起こり、「お前の妹を近づけるな」と言われたという。ブッチは自分が知らない間に潜入捜査が行われていると察し、SUVに腹を立てる。さらに、アイビーは入院中の母親に離婚で有利になるよう何もかも話をしており、妻から全てを聞いたブッチは一人でゲッツに挑むと騒ぎ出す。アイビーは観念して被害を証言することになり、ゲッツの自宅を捜索して少女たちの写真などが見つかった。ゲッツの弁護士エイブラムスは、カリシの上司ハディードとの関係をちらつかせ、暴力的性・行為で4年の取引を申し出る。納得できないブッチだったが、SVUがなんとか説得して量刑審問に向かうと、担当の判事がゲッツとの関係で交代し、新しい判事は起訴内容を買春罪のみの微罪としてしまった。敗北感に浸るSVUだったが、アイビーとミリーがいなくなったという連絡が入り、SVUはゲッツのクルーズ船へと向かう。悪びれることもなくゲッツは多くの客を招いてパーティをしており、そこにはアイビーとミリーもいた。リハビリ施設を出た母親のドナも一緒で、SVUは手を出すことができない。セラピーを続けているロリンズは、ブッチに尾行されて奴を刑務所にぶち込めと脅される。To be continued...今回はジェフリー・エプスタインがモデルらしいです。冒頭でゲッツが自死しているシーンがあったので、見ている人はははーんと思うのでしょうね。私はどこで形勢逆転するのかと思って見ていましたが、それは次週へ持ち越し。相変わらずキャットは独断で進めてしまう習性が抜けられず、チームワークにリスクをもたらしてしまう。良い刑事なのでいずれ名誉挽回させてください。それにしても、大きな権力が捜査班と検察の前に立ちはだかるという展開が多いですね。潜入捜査の心得でガーランド警視正のことが出てきましたが、それがトイレでの任意同行に繋がるのがオリビアらしくないなあと思いました。(笑)一人きりのところを狙ったということでしょうか、効果は余り関係なさそうだけど。ヴィンセントくんは憎たらしい役がホントに上手い。顧問弁護士のおっさんも、これまた憎たらしくて、カリシが坊や扱いされるパターンですね。ところで、ロリンズはオリビアには知らせずセラピーに通っているようで、カリシへのやるせない思いも吹っ切れたという。ここはなるほどという感じ。15年ぶりに父親から連絡があって、再婚するので来てくれと言われたという。この後に、家族の再会、ゴタゴタのストーリーが見られるのかな。ロリンズが中心となったストーリーが多くなりそうな感じですね。
February 21, 2021
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今回は誘拐事件ですね。相変わらず緊迫の展開ですが、案外人間関係のあれこれがメインとなって普通のドラマぽいなあと思ったり。(何のことやら)上院議員のゲイリー・リンチの2歳の娘が誘拐された。夫妻が帰宅すると、子守のエレナとグレイシーの姿がなく、犯人からの身代金1億ドル要求のメールが届いた。文章には「嘘つき」とあり、グレイシーを写した動画には銃が映っており、警察知らせれば殺すという。すぐにFBIと地元警察が秘密裏に動くが、ベルとジダンはそれぞれ夫妻に詳しい状況を聞く。リンチ議員には仕事柄脅迫状が届いたり、恨みを買うことはあるというが、犯人の心当たりはないという。ヴァレンタインとモージャーは議員に汚職関係の捜査が及んでいないかどうか、司法省に探りを入れるようにいう。夫妻は身代金を支払う決断をする一方、防犯カメラの映像を解析すると、散歩に出かけようとしたエレナとグレイシーにタイミングよく犯人が現れ、誘拐していた。家の中の情報が犯人に漏れていると察し、家の中を探ると、ぬいぐるみにカメラが仕込まれていた。そのぬいぐるみを誰が置いたのか、夫妻にはわからないという。犯人の車が発見され、車内にエレナの死体が見つかる。すでに誘拐から5時間経っているが、FBIは警察発表を控えることにする。リンチの過去を探っていたクリステンは議員候補だったころに、女性絡みのゴシップがあったのを見つける。リンチは渋々、ニコール・スーサという女性と浮気をしていたことを認め、2週間前にニコールが家にやってきたことを認める。ニコールは病気になり金の無心をしたが、ろれつが回らず追い返したという。ぬいぐるみを置く時間はなかったようだ。ニコールの自宅に突入すると、ニコールはALSを患っており、議員によく似た男の子と暮らしていた。リンチとは議員になる時に別れ、手切れ金をリンチの友人のフィネガンから受け取ったという。リンチは以前、建設業を営んでいたが、政治家になるときに商売を手放していた。フィネガンもまた建設業を営み、リンチとは幼馴染だという。グレイシー誘拐については触れずに、ニコールの事を確かめ、リンチには敵がいるのか質問する。フィネガンは政治家になってからは、リンチには会えなくなったという。タブロイド紙に誘拐事件が気づかれたという情報が入る。ベルとジダンは記者に1日だけ発表を待ってほしいと頼む。犯人から身代金の支払いに関する電話があり、リンチが公園のベンチ下を探す。メモにはビットコインで払えと書いてあった。しかし、タブロイド紙はリンチの娘が誘拐されたことをすっぱ抜いていまい、犯人は怒ってリンチに取引を中止するという電話をかけてきた。娘は殺すという意味合いだが、モージャーはまだ諦めてはいけないと夫妻に告げる。事件が漏れたのは首席補佐官のジェンセンがゴシップを報道しようとした記者に、ダメージを同情に変えるためグレイシーの件を話したからだとわかる。ジェンセンを厳しく問い詰めると、自分が誘拐事件を起こせるはずがないと開き直る。改めてリンチ本人に敵対関係にある者、フィネガンとの関係などを聞きただすと、リンチは捜査に協力するどころか興奮してしまう。FBIはグレイシーの生存を信じ、証拠を見直す。動画に写っていた銃の所有者は絞り込めないが、クィーンズとのつながりを探るため再度ニコールを訪問する。しかし、ニコールはオキシコドンの過剰摂取で死亡しており、幼い息子ネイソンは意識不明だった。ジダンの迅速な対応でネイソンは助かるが、依然グレイシーの姿はない。動画の銃はニコールのものとわかったが、共犯者がいるはずで、ニコールの部屋からはフィネガンの指紋が検出された。やはりフィネガンが恨みを持ち、犯行に関わったのではないか。リンチはフィネガンから公共事業の受注に関して便宜を図ってほしいと言われ、断ったことがあるという。実は先月にフィネガンがグレイシーの誕生日に孫娘を連れて家を訪ねてきたということがわかり、FBIはフィネガンの自宅を捜索する。自宅にはグレイシーの姿はなく、ベルとジダンはフィネガンの尋問を続ける。ベルは金を得るのが目的ならば、ニコールが息子と心中するのは納得できないという。フィネガンがニコールの銃を奪って、彼女に罪を着せようとしたのではないか。現在フィネガンはカネに困っており、実の息子が10日前に刑務所で死亡していることがわかる。口を割らないフィネガンに、リンチ自身が向き合い、何が理由だったのか問う。フィネガンは麻薬依存の息子を助けてほしいとリンチに頼もうとしたが、取り合ってもらえなかったという。それでもそれとグレイシーは無関係だ。グレイシーは無事救出された。モージャーは夫妻が救出を信じ、何とか持ちこたえたという。ベルは過去の経験で必ず助け出すと約束して期待をもたせたのに、助けられなかったことから、モージャーのやり方に疑いを持ったことを反省する。リンチの妻はネイソンの行く先を心配し、養子に迎えられないだろうかという。今回わかったこと。ベルは誘拐事件で警察官だった時にFBIと合同捜査を行い、それがきっかけでFBIに入った。ジダンの祖父はALSだった。ジダンがナロキソンをさっと処方したのは(多分FBIの車には常備されている?)陸軍レンジャーの経験からかな。誘拐されて3時間以内に殺されるのが75%とか言いながら、随分時間をかけて捜査しましたね。マスコミに事件が公になってしまうと、情報提供者を募ったり、別の展開になると思うのですが、あくまでも「恨みを買ったのは誰か」という線で押しました。フィネガンについては、もっと早く経済状況や家族の動向がわかったはずですが、リンチと対決させて解決に至った。お父さんのお手柄と言えるでしょうね。あれだけの手下を雇ったということは、フィネガンも相当の金を使ったはずだが、割に合う計画だったのか。先月にリンチの家を訪ねていたのなら、その時から計画をしていたことになりますが、これはかなり重い罪になりそうです。エレナも巻き込まれて気の毒でしたし、ニコールも殺され、グレイシーが戻ってよかった!では終われそうにないなあと思いました。気になったのは母親を失ったネイサンのことを妻に言ったのか、ということでしたが、リンチは妻に何もかも話したのでしょうね。ネイサンを引き取りたいという奥さん、何と理解のある善い人なんだろう。ここも、ちょっとふーん、と思ったところです。「グッド・ワイフ」みたいに、政治家の妻ならではだったのかなあ、なんて思ったり。モージャーはBAUの人なんですね。
February 18, 2021
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終わり方が何だかいつもとは違って、続きがあるのかな?という感じ。後日談があるのだろうか。「Money is the root of all evil」というフレーズは比較的使われるらしく、それを地で行ったエピソードでしたね。セバスチャンのBプロットはもうちょっと山谷あっても良かったんじゃないでしょうか。JAGの裁判官ギャレット大佐が自宅で惨殺されているのが見つかった。同居している娘のセリーナが発見し、蘇生を試みたが助からなかったという。現場は被害者の血液が流れ、セリーナは血まみで激しく動揺していた。ロレッタは後頭部の鈍器損傷が死因だという。ギャレット大佐はこれまで何百人も裁判で不名誉除隊にしており、その恨みを買って匿名の脅迫状も届いている。それによると、大佐だけでなく家族の命も狙われているという。パットンは5年分の脅迫状の中から、先月仮釈放されたローレンス・チャスタングに注目する。今、近くにチャスタングがいることがわかったため、付近を探すと、停車しているチャスタングの車のトランクから血のついたタイヤレバーが出てきた。カフェの中にはセリーナとチャスタングがいたため、チャスタングを逮捕する。しかし、チャスタングは犯行を否認し、タイヤレバーについては知らないという。また、今は立ち直っており、3ヶ月前に届いた脅迫状について出していないという。タイヤレバーに付いていた血液は被害者と一致し、凶器と断定できるが、もし大佐への復讐が原因なら、正面から殴るはずだという意見もある。何者かがチャスタングに殺害の罪を着せようとしているのではないか。大佐の妻はすでに亡くなっており、裕福な家の出身で300万ドルの遺産が大佐の死亡によってセリーナに渡ることになる。プライドは慎重にセリーナから話を聞く。コーリーはREACTの研修に出ているセバスチャンに現場写真を送って見てもらい、意見を求める。セリーナ本人のアリバイは成立したが、NCISに隠していることが判明した。セリーナは1ヶ月前に婚約パーティを開いたが、大佐は婚約者のメイソンと揉めて騒ぎになっていた。大佐はメイソンを娘の結婚相手とは認めたくないようだ。SNSからその時の動画を削除していたセリーナは、婚約者と別れたのは父親のせいではないと答える。メイソンは気性が激しくケンカで何度も逮捕されているが、そのメイソンは別れを決めたのはセリーナの方だと答える。セリーナのメイソンに対する態度が怯えているように見える。暴力を振るわれているのか。セバスチャンは現場の写真を見て、セリーナが犯人の証拠を隠滅しているように見えるという。結婚を反対された恨みを持ったメイソンが大佐を殺し、セリーナは脅されてメイソンをかばったのかと考えられるが、プライドはセリーナが怯えているのはメイソンに裏切られることに対してで、2人は共犯だという。結婚に反対する大佐はセリーナにメイソンと結婚するのなら遺産を相続させないと言ったのではないか。NCISはメイソンとセリーナに「囚人のジレンマ」作戦をしかける。2人に自白するよう、巧みに質問を投げかけると、メイソンはセリーナが300万ドルを独り占めにするかもしれない、というのに反応した。プライドはメイソンがすでに新しい女を作り、結婚したら金を奪ってセリーナを捨てるだろうと話す。何とかメイソンが殺してチャスタングに罪を着せようとしたのではないかと話を持っていくが、メイソンは捜査側の手の内を察して逮捕できないなら釈放しろといって、セリーナと帰っていった。プライドはいずれ2人がミスを犯すのを待とうという。セバスチャンはREACTのチーム演習訓練でリーダーのくじを引き、上手くチームを統制できず悩む。コーリーからのアドバイスでチーム間で率直に心を開き、お互いの心情を語り合うとやがてチームはまとまっていく。最後の演習では1位を獲得したが、チームメンバーが持っていた携帯のせいで全員失格となってしまった。それでも指導教官は、チームワークが形成され演習としては成功だったと評価する。自宅に戻ったセリーナがメイソンを殺したという通報が入る。セリーナはプライドが言う通り、メイソンが父親の殺害犯で、自分も殺されそうになった、これは正当防衛だったというが。うーん、プライドは小娘にまんまと騙されたというわけですか?メイソンに暴力を振るわれているだろうというのは、プライドの思い込みだったのかな。メイソンと結婚するなら遺産は渡さない、そういう遺書があったのでしょうか。プライドは「金が諸悪の根源」と考え、親子の間でそういう話があったのではないかと推察した?仮説では、セリーナはメイソンと別れたふりをして父親を殺す計画を立てた。罪はチャスタングに着せる。でも、遺言がなければ、結婚するもなにも、父親が死ねば普通に娘に遺産が入ってくるのではないかと思うのですが。メイソンがセリーナを捨てるのではないか、というのは本当にセリーナにとって最大の恐怖かもしれませんが、メイソンがバーで女を口説いていたのは事実なのでしょうか。プライドからそれを聞かされて、セリーナはジェラシーでメイソンを殺してしまったのか、あるいは彼に金を取られたくないので殺したのか。仮に結婚したとして、メイソンはセリーナの金をどうやって盗むつもりだったんだろうという疑問は残ります。メイソン殺しの動機が痴情のもつれだとしても、それを証明するのは難しそうです。NCISは正当防衛だったという事も証明しなければなりませんね。そもそも、父親を殺したのはセリーナだったのかもしれないので、口封じとも取れますね。ところで、検視局でロレッタのインターンをしていたヘザーとグレゴリオの言い合いが面白かったです。ロレッタ的にいうと、マンハッタン流とブルックリン流の捜査の違い。怖いものなしのグレゴリオが、インテリ生意気女子に言い負けるのが良かった。(笑)さて、フロリダでREACTの実践訓練を受けるセバスチャンは、4人のメンバーの中でたまたまリーダーに当たってしまった。急造チームで突撃任務を行うのには、いろいろ課題がありそうですね。問題解決を急いでエゴを見せるのか、チームメイトへの貢献を大事にするのか、セバスチャンは悩む。コーリーのアドバイスを忠実に実行したところ、あっさりとチームメイトはこころを開いてくれた。一人だけ、言いにくいことがあって口が重かった男がいたが、セバスチャンは彼のルール違反(携帯持ち込み)の罪をかばった。各人が演習で成果を上げるためには、結局協力するするしかないのですが、ちょっと「囚人のジレンマ」の対比になっていたのかもしれません。気になったのは携帯を持ち込めないセバスチャンが、コーリーから現場写真をどうやって受け取ったかですが、速達でしょうか?
February 15, 2021
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祝!キャットこと、タミン役のジェイミー・グレイ・ハイダーがオープニングにクレジットされ、正式にレギュラー入り。今回のネタは前にもあったような気がします。なんだか強引にロリンズのストーリーに結びつけたかな。シーツを身にまとった若い女性が錯乱した状態で発見された。強い幻覚剤を摂取したのか、「機械のエルフ」を見たなど、幻覚はなかなか消えない。興奮しているため、レイプ検査もなかなか行えないなか、SVUが徐々に話を聞き出す。被害者はカンザスから旅行でやってきたメーガン・ゲイルで、バーの外で輪タクに乗り、親切な女性の家に行ったという。そこで、年配の男性が何かの講義をしているようだったが、光や幻覚などに襲われた。検査では通常の100倍のDMTが検出され、ケタミンやGHBなど複数の薬物を摂取させられたようだ。2週間前にも同じ薬剤で錯乱した少女が病院に運び込まれたが、彼女は正気を取り戻すことはなく、今も身元がわからない状態だという。メーガンはタクシー運転手の男性とアナイスという女性を覚えており、年配の男性は「魔術師」と呼ばれていたという。新たに被害者、スウェーデン人留学生のフレイヤが見つかる。彼女によると、トロールが襲いかかり、白いひげの王様がいたという。フレイヤは動揺していたが、輪タクの道順を断片的に覚えており、オリビアはフレイヤの記憶をたどって、赤いドアの建物にたどり着く。そこは急進的な治療を行う精神医学界で著名なジュリアス・アドラー医師のオフィスがあり、建物には学生や若者が多く出入りしていた。騒ぎを起こしたということで近所からクレームもあったというが、カリシはまだ起訴するには至らないという。フィンとキャットがアドラーを訪問すると、メーガンやフレイヤなどについては覚えがないと答える。逆に政府から許可を得た治療で合法だと居直る。ロリンズはアトランタ時代にアドラーの心理学の講義を受けたことがあるという。アドラーを尊敬していたロリンズは、現在の大学の講義に潜入しアドラーに接触を試みる。アドラーもロリンズを覚えており、自宅で行われる公開セミナーに参加するよう誘う。セミナーには他にも若い学生が出席しており、抑圧されているものを解き放ち、境界を超えるためと、アドラーはタバコを差し出す。そこにガスボンベを運び込む若い男性が現れた。SVUは突入してアドラーや娘のアナイス、参加者の身柄を拘束する。アナイスは父の「治療」について疑いを持っておらず、母親は3歳の時に死亡したという。ボンベを運び込んだケイレブはメーガンが目撃した男性だった。ケイレブの両親によると、精神的に問題を抱えていた息子がアドラーに没頭してしまい、両親は何とか取り戻そうとしてきたという。アドラーの主張では、薬物を使った行為はレイプではなく、自己の殻を破って性的衝動を解放するという意味らしい。精神的な性の探求で合意の上だったという意味か。アドラーの尋問を引き受けたロリンズは、アドラーの主張を突き崩すことはできない。それでもガーランド警視正はアドラーをレイプ共謀、売春・斡旋で起訴するように命じる。捜査で、死んだと言っていたアドラーの妻キャスリーンが死んでいないことがわかる。キャスリーンは有能な臨床医だったが、ある日裸で徘徊しているのが見つかり、幻覚剤による精神疾患を患って入院中だった。アナイスのことを時々口にすることはあるが、アドラーは面会に来ることはないという。ロリンズはこの20年間にアドラーに何かがあったと主張し、心配するオリビアを他所に、改めてアドラーの尋問を行う。アドラーの説明では、キャスリーンは父親から性的・虐待を受け、それが解離性障害の原因となり、患者としてアドラーの前に現れたという。クスリを使った治療を始めて、やがて2人は性的関係を持つと、キャスリーンは過去に回帰して経験を再構築し、良くなっていった。しかし、アナイスを育てているうちに過去の虐待の記憶が蘇り、アドラーの治療ではもう治らなかった。アドラー独自の学説をロリンズなりに反駁しようとしていくうちに、アドラーは興奮してロリンズをキャスリーンと呼んでしまう。次第にアドラー自身が被害妄想になっていって、暴れ始めたためアドラーは精神病院へ入院することになった。アドラーが病気を装って罪を逃れようとしているのか、本当に精神を病んでしまったのか、判断が分かれるところだ。ロリンズはカリシにアナイスの召喚をちょっと待ってほしいと告げる。ロリンズ自身、自分を見失いそうになったときにアドラーに答えを求めようとしたこともあったという。そのアドラー本人が病気になってしまうとは。アナイスは死んだと聞かされていた母親と面会する。一応私も心理学はかじりましたのでフロイトの事など馴染みのある(聞いたことがある、けどほとんど忘れた)話題でしたが、治療を求めていないメーガンやフレイヤを騙してサークルに連れ込み、乱交パーティのような状況になったのをどう正当化できるのか、わけが分からず。しかもまさか、娘も参加していたんですか?それとも、冷静に観察していた?医者なら使う薬の量についてもきちんと管理して、生命に危険が及ばないようにするのが当然で、用が済んだら道端に放り出すとか、検察もそっち方面で逮捕できなかったんだろうか。ヒポクラテスの誓いに反しますね。親による性的・虐待の事件は現代では多く報道されているので、そちらは深刻にならざるを得ないですね。被害者の心の傷の「治療」についても、真剣に研究して救済の道を探ってほしいです。それにしてもアドラーが精神病を理由に罪を逃れたら、やりきれません。被害者はもっといるはずなので、きちんと事件の全容を明らかにしなければなりませんね。アナイスは母親と面会して、父親への信頼が薄らいだでしょうか。何年離れても、娘への愛を忘れていないことに心を寄せていほしいなあと思いました。メーガンはカンザスから来たということで、アドラーは「wizard」ということか。SVUには珍しい、「サイケ」なビジュアルにちょっと驚きました。SF的な表現でしたね。
February 13, 2021
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今回も内容が濃かったなあ。これで1本の映画ができそう、といっても、娯楽的要素を含めるかどうかは考えるところですが。ただ、テーマとしては絵空事とは思えないです。出てくる用語、危険のシナリオもよく耳にするものですね。アローポイント原子力発電所でテロ対策の訓練を行っていると、実際に燃料プールの水が漏れているということがわかった。しかも、敷地内で監察総監室の監察官、キャメロン・ポーターが頭を撃ち抜かれて死亡しているのが見つかった。キャメロンは放射能汚染しており、FBIが捜査を始める。原子力規制委員のミラー検査官によると、キャメロンは常駐ではなく、各地の発電所を回っており、今日はアローポイントにいる予定ではなかったという。この発電所でメルトダウンすると、半径60マイル以内の街を破壊することになり、FBIはキャメロンが何らかの理由で本当の破壊工作を行ったのかと考える。しかし、キャメロン自身にはそういう技術的な知識はなく、仕事面でも熱心で誠実で疑うところはなかったという。燃料プールの監視カメラが故障しており、現場の状況はわからないが、警備員はキャメロンが先日配管工のギャレット・セバスチャンと口論していたのを目撃していた。セバスチャンはキャメロンから機密条項について人前で質問されたので遮っただけだという。キャメロンが破壊工作の実行犯なのか、あるいは犯行現場を目撃して口封じで殺されたのか、ベルとジダンは意見が対立する。キャメロンの自宅に向かうと、鍵を持っているという同僚のヴァレリー・ボルジアが家の中にいた。キャメロンが破壊工作したとは思えないというヴァレリーだったが、キャメロンが6月にキューバに行ったという事実については知らないという。ベルはキャメロンがキューバで親しい男性と一緒だったのを隠しているのを見つける。ジダンは排卵検査薬を見つける。キャメロンと一緒だったのは原子力エンジニアのジェイク・フレッチャーで、フレッチャーは政府の機密文書を公開した罪で最重要指名手配犯となっていた。フレッチャーはアローポイントの検査官で、3年前に同僚から虐待で訴えられ調査の末解雇されていた。その後、口封じを訴え文書をネットに晒したが、それらは発電所の弱点だったという。フレッチャーはその後キューバで向かったが、ベルとジダンは彼が内部告発者か、国を裏切った売国奴かで意見を戦わせる。キューバでフレッチャーは非友好国の原子力エンジニアと接触しているのが確認されており、3日前にカナダ経由でアメリカに入ったことがわかった。危険を犯して帰国したフレッチャーの目的は何なのか。モージャーは内部告発者が次に何をしようとするのか、探るように言う。フレッチャーにはアローポイントで友人のダイバー、クックがいた。クックはフレッチャーが正義のために全てを犠牲にして行動した、と擁護する。そのフレッチャーが原発を攻撃して、ニューヨークの人々の命を危険にさらすとは思えないと強く反論する。ヴァレリーによると、フレッチャーが訴えていたのは燃料プールのバルブの安全性についてで、交換しなければならないと主張したが、それらは被害妄想的だと判断されていたという。また、キャメロンとフレッチャーが交際していたことは知らないと答える。キャメロンが最後に受け取ったメールはセバスチャンからで、発電所に呼び出されていた。セバスチャンは嘘をついたことになり逮捕されるが、破壊工作は認めたものの、自分ははめられた、殺していないと訴える。セバスチャンと連れてFBIに戻ると、セバスチャンは被爆しており、急性放射線症で収容されてしまう。勤務で被爆したのではなく、飲料に放射性廃棄物を盛られたという。このは廃棄物にアクセスできるのはダイバーのクックと見られ、クックを監視していると、マリーナにフレッチャーが現れた。すぐに逮捕するが、もしフレッチャーが破壊工作の犯人でなければ、アローポイントの弱点が狙われる危険性は存在したままだ。キャメロンとフレッチャーは本当に愛し合っていたと信じるベルは、フレッチャーの心を開こうとする。2人はキューバで結婚し、キャメロンが子供を作りたがっていたので、フレッチャーは体外受精のために危険を犯して帰国したという。すると、キャメロンにセバスチャンからメールが届き、フレッチャーの汚名をすすぐために真実を公表するという。キャメロンは一人で出ていった。敵対国の技術者と交流したのは、彼らも発電所に同じ不正を見てきたからだという。築50年のアローポイントでは、メルトダウン寸前のインシデントが2度あり、バルブを交換するべきだと訴えたが、経営側はあと2年で閉鎖される発電所に金を使いたがらなかった。キャメロンは自分を信じてくれて、フレッチャーへの虐待の調査が偽りだと突き止めていた。ベルは調査報道の記者だった夫が圧力に屈することなく、真実を突き止めようとしていたことをジダンに打ち明ける。キャメロンの気持ちも彼女を失ったフレッチャーの気持ちもわかるという。キャメロンはフレッチャーの帰国をヴァレリーに知らせており、FBIはヴァレリーを逮捕して尋問する。ヴァレリーから見ると、キャメロンはフレッチャーに洗脳されていたということで、原発の安全性を疑わない。さらに、ミラー検査官にもフレッチャーの事を話し、キャメロンを説得するつもりだったという。まさか、キャメロンが殺されるとは思わなかったというが、ミラーが黒幕だという証拠は状況的で、FBIは自白を得るために、フレッチャーを潜入させることにする。自分たちの利益のために安全性に金をかけることなく、セバスチャンを使ってキャメロンを殺したことをフレッチャーが追及すると、ミラーがフレッチャーに襲いかかりフレッチャーが燃料プールに落ちそうになる。ベルは逃げるミラーを逮捕する。フレッチャーは自分を信じてくれたベルに礼を言い、ジダンはフレッチャーへの認識を改める。都市に近い原発はテロであれ事故であれ、一旦メルトダウンしたら甚大な被害をもたらす。原発は民間企業が管理しているので、儲けを損なう不都合を訴える内部告発者は闇に葬られてしまう…日本では自然災害の危険が憂慮されるわけですが、不正や不備をなかったことにするというのは、どの社会でもあるだろうなあと思います。半径100キロ以内はって、狭い日本ではもうリアルです。今回はジダンとベルの対立が見ものでしたね。フレッチャーは法を犯した犯罪者、自国の機密を世界に晒して危険をもたらす裏切り者と考える。それも頑固に主張する。ベルは倫理的なことでフレッチャーを評価し、キャメロンもまた自分の仕事に誠実だったと考える。2人の結婚は偽装や利害関係ではなく、愛に基づいたものだ。強い絆で結ばれていたことに、ベルは自分の夫との関係を重ねている。夫は不幸な交通事故によって死亡し(これは意図的なものじゃなかったということですよね)、まだ1年。悲しんでも良いじゃないかと涙を流されると、ジダンも言い返すことはできないでしょう。ちなみに、ジダンにはデート相手がいるらしい。キャメロンは原発とは独立した監察官として、不正を暴こうとしたフレッチャーを信じたわけですが、ちょっとわからなかったのはミラーの現在の立ち位置です。企業に甘い監査をして、この原発からお金でももらっていたのでしょうか。この企業に「天下り」するために人殺しまでする?ヴァレリーは最初から怪しいと思いましたが、ミラーはメンターだったとか、私達はチームだとかいうのは、規制委員会が腐敗しているってこと?いずれにしても、ミラーが持っていた銃がキャメロンを殺した凶器ならば起訴できそうです。セバスチャンの殺害はちゃんと解明されるのでしょうか、これまでの検査についても見直しが必要ですね。放射性廃棄物を毒物として使う恐怖は、CSIマイアミでもありましたね。FBIの出入り場所に放射能の検知器があったのも、妙に納得でした。
February 11, 2021
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タイトルを見て『ゴドーを待ちながら』を思ったのですが、そもそもモンローて誰?と思いながら見ていました。ちなみに検索すると「ウェイティング・フォー・ミス・モンロー」というオペラがあるというじゃありませんか。びっくりですね、知らなかった~オープニングが映画みたいな出だしだったので何かあるのかと思いましたが、完全なfiller episodeでしたね。ロンドンで海軍研究所のシモーン大尉が射殺され、容疑者として黒い服の女が目撃されていた。更に、シモーン大尉は国際手配中の女に尾行されていたことがわかっており、アテネでは医師が、ローマでは銀行員が殺され、いずれも女の関与が疑われているという。その女が5時間前にニューオーリンズに入ったという連絡で、プライドらが女を追うことになった。女はジュリア・デュランドと名乗っているが、偽名らしく、3年前までは存在しないという。ジュリアは飛行機の中ではバッグを大事そうに膝の上に置いており、空港のトイレでは変装していた。その後の足跡を追うと、エレインという名前でホテルにチェックインしていることがわかり、プライドらは外出中のエレインの部屋を調べる。エレインもまた3年前まで存在せず、出かけていった銀行の貸し金庫の名義はリビー、やはり3年前に口座が開設されている。今の所、被害者3人の間に繋がりは見いだせないが、プライドはこの女が3年前にこの街で何かを始め、戻ってきたと考える。NCISはホテルに戻った女を徹底的に監視することにする。窓越しに女が読んでいたファイルの文書はアルバニア語で、魚の死に関する大尉の論文であることがわかる。アテネの医師はアルバニアにいたことがあり、銀行員の顧客がアルバニアにポリ塩化ビニルの工場を持っていた。やっと繋がりが見えてきたところだが、論文を分析したセバスチャンはアルバニアの工場から水銀が流れ出て、河川や海を汚染したという。実はこの会社の工場はニューオーリンズの郊外にもあり、3年前に閉鎖されていた。恐らく、犯人は会社に不利な証拠を持つ3人を殺して証拠を奪おうとしたのではないか。しかし、プライドは女が今も証拠を手にしていることから、見込み違いだと気づく。エレインがホテルを出たため身柄を拘束すると、この街で3年前に息子を失ったカーラ・モンローとわかる。カーラの息子は川で泳ぐのが好きだったが病気になり、水銀汚染が原因だと考えたカーラがそれを証明しようとすると、会社は工場を閉鎖し、夫ととは別れることになってしまった。それ以来、カーラは偽のIDを使って会社の不正を追及するため、必死に関係者3人から証拠を得てきた。カーラは会社が送った殺し屋に追われてニューオーリンズに戻ってきたが、これから新聞編集者のヘレン・ロングに会って証拠を手渡す予定だという。次はカーラが狙われる恐れがあり、ヘレンもまた危険だ。待ち合わせ場所の公園はライブが行われており、観客で溢れていたが、直接ヘレンと連絡できない中、NCISはカーラに近寄る殺し屋を待つ。ヘレンは自宅付近で殺されたという知らせが入り、カーラに近づく赤毛の女が現れた。カーラは女に撃たれて負傷するが、コーリー、グレゴリオの活躍で女は制圧された。命をかけてカーラが集めた証拠は連邦検事に引き渡され、会社の不正を追及することになるだろう。カーラは息子を失ってから恐怖と闘いながらここまで来た。恐れを乗り越えるためには、それに向き合っていくしかないという。プライドは赤いスーツの男のことを、記憶の一部だと認識しつつ、記憶の扉を開けることから逃げていると、パットンから指摘される。プライドはついにその恐怖に向き合う決意をする。ロレッタは息子のCJが学校新聞の取材でホロウェイ刑事の車に同乗することになった。最初は危険だから反対していたロレッタは、実際にCJとホロウェイのパトロールに同行して理解を深めることにした。途中、本当に強盗事件に出くわしたが、ホロウェイとロレッタはそれぞれ犯人と被害者に対応し、事件は解決した。CJはロレッタの行動を見て、将来は医者になりたいという。モンローとは息子の無念を晴らしたいと、公害を起こす企業と戦った母親のことでした。調査員をしていたので、偽のIDを使って行動することができたようですが、彼女の素性は会社側には筒抜けだったのでしょうね。殺し屋の女は腕利きのプロで、一歩間違えばカーラは殺されていたところでした。ヘレンとは会えないとわかった段階で、NCISはカーラの安全を優先するべきだったでしょうね。ヘレンについても、どこの誰かはわかっているのだし、危険を伝えることはできたと思うのですが、間に合いませんでした。さて、各人のプライベートについて詳しく掘り下げた回でしたね。グレゴリオは母親との不仲があり、ゲイであることを母にはカミングアウトしておらず、それが理由で恋人とは真剣交際にはいたらないのを、コーリーから「幸せになるべきだ」とアドバイスを受けていました。監視任務のまったりとした時間には、そういう話をするのかな。パットンは久しぶりにプライドと監視任務で司令車にこもるのが嬉しそう。プライドは見るからにくたびれていますね。ボロ雑巾状態。パットンに背中を押され、勇気あるカーラの活躍に励まされて、Dr.タナカの革新的な方法を試すことにした。それで?で終わってしまい、やや肩透かしです。好奇心の塊のCJのおかげで、ロレッタはホロウェイ刑事とお近づきになったようです。ニューオーリンズならではでしょうか、フランス語でやり取りをするなど、CJの目には大人の恋のスパークが弾け飛んだのが見て取れる。この展開はなかなか楽しそうですね。
February 8, 2021
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タイトルとなった映画『チャイナタウン』のセリフを聞いて、ニヤッとしてしまいました。確かに最初からカリシは活躍していましたし、そうか、それを狙っていたのかということですね。SVUは人身売買対策班のチン巡査部長と共に、マッサージ店で密入国した女性たちが借金のために、性的奴隷にされている件を捜査している。女性たちは中国から来ており、背後には国外の企業が複雑に絡んでいるようだ。できれば女性たちを逮捕せず、証言してもらい、その後社会福祉局のケアを受けてもらうつもりだ。チンとフィンが客として店に入り、特別サービスの要望を確認して一斉手入れを行う。客と「ママサン」ことエヴリンを逮捕する。カリシはセラピストの女性の一人が窓から逃げ出したのを追い、非常階段から落ちそうになったのを助け出す。店の女性たちはいずれもマッサージをしているだけだと話し、ママサンも違法なことはしていないと悪びれない。ママサンはアメリカに来て30年、その間に10回も逮捕されているが起訴には至っていない。カリシに助けられたメイメイは、自分と弟の借金を返すために働いていると言い、用心棒のチャーリーが未登録の銃を持っていたため逮捕するが、口を割らない。店内に監視カメラがあることがわかったため、映像を取り寄せて確認すると、セラピストたちは一日に10人以上の客を取らされ、その中にはレイプの被害を受けていると見られるケースもあった。メイメイによると、毎日曜日にくる男が乱暴で女性たちから嫌われているという。ママサンは彼は有力なコネがあるので料金は取らず、好き勝手をさせていると言っていたという。保護されたもうひとりのリリーの協力で、日曜日に現れた男を逮捕し話を聞く。テオ・パパスという無職の男で、以前は友人と店を訪れていた。友人というのは賃貸仲介業者だというが、ふてぶてしい態度だ。背後にどんな黒幕がいるのか突き止めるため、メイメイに証言を求めるが、メイメイは弟に危険が及ぶと証言を拒む。リリーはテオのレイプ容疑について証言することになったが、裁判所でメールを受けると、トイレの窓から身を投げてしまう。親身に相談に乗っていたキャットはショックを受ける。リリーの母親が脅されている写真が送られていたのだった。リリーはチャーリーと深い仲で、借金を返したら一緒に逃げようと誓っていたという。SVUはチャーリーから黒幕の存在について聞き出す。チャーリーは売上を集金人に手渡す役割をしており、ポケベルで男を呼び出すことにした。現れた男は不動産仲介業のリック・オーリンで、逮捕されてもこれは賃貸料だと主張する。メイメイへのレイプ容疑などについても追及するが、オーリンの弁護士は検察に電話すれば全て解決すると余裕を見せる。テオについては、女性たちに何をしてもよいと言ったという。決め手を欠くSUVはリックの父親アヴィを呼び出し、レイプと性的人身売買の共謀罪で息子を起訴すると迫る。交渉の末、アヴィは息子の起訴と引き換えに、人身売買とマッサージ店の経営の黒幕の名前を明かす。中国からの人身売買活動には蛇頭という犯罪組織が関わっており、NYでは成功した中国系アメリカ人のチャン夫妻がマッサージ店に関わるダミー会社の黒幕だという。ハディード主任はそれだけでは夫妻を逮捕することはできないと言い、オリビアは保釈中のママサンから決定的な証言を引き出すことにする。リックはマッサージ店から賃料を受け取ると、役所や政治家に賄賂を渡したり、人身売買業者に儲けを渡していたという。旅行会社を経営するレスター・ピンがチャン夫人と関係があるというので、SVUはレスターのオフィスに家宅捜索に入る。店の地下には闇のオフィスがあり、中国の村々からアメリカに運ばれた女性たちの名簿などが押収された。チャン夫妻は地元チャイナタウンで寄付をするなど、エスタブリッシュメントとして活動していたが、SVUに逮捕された。夫人は事業の正当性を主張するが、人身売買など数々の証拠を突きつけると、あっさり罪を認める。夫人自身が文化大革命で両親を失って、困窮しているところを助けてくれる人物によってアメリカに渡ったという。これまで、自分と同じような少女たちを助けるためにアメリカに送ってきたという。性的人身売買、恐喝、マネーロンダリングなどで起訴しようとしたカリシだったが、罪状認否で連邦検事補が法廷に乗り込んできて、連邦政府による逮捕状が出ているので夫人を引き渡せと要求する。これには地区検事局はいかんともできず、夫人の身柄は手の届かないところに向かった。ハディードは司法省の裏取引があるのだろうと答える。テオはレイプで7年の刑が決まったが、リックはまだ決まっていない。キャットは以外な展開に動揺する。メイメイに関しては、借金そのものがなくなり、カリシは弟に連絡するようにいう。メイメイは晴れて自由の身となって、新しい人生を歩むだろう。カリシはいつになくかっこいい。うふふ、ジャック・ニコルソンのイメージ?この映画、直接チャイナタウンが出てくるわけじゃないんですよね。最近のSVUは、地元警察では手の届かない上層部のせいで思ったように罪を裁けないというケースが多いですね。オリビアが相手の家族を使って脅すのも増えたかな?チャン夫妻は政治家とのつながりがあるから、有罪にはできないということでしょうか。彼らによって得をする人物、団体がいるのか。それにしても、さすがにこれは中国では放送できないだろうなと思いながら見ていました。アメリカのマッサージ店の実態は知りませんが、従業員の身元くらいはきちんと調べるべきじゃないでしょうか。そこで売春が行われているとしても、性犯罪と繋がるかどうかも、微妙なところで、こういうところが「チャイナタウン」なんだろうな。ところで、彼女らがさかんに口にしていた「ママサン」ですが、アメリカではマッサージ店の女性経営者のことを「ママサン」と呼ぶらしいです。どう考えても語源は日本ですが、進駐軍が持ち帰った言葉は多そうですね。別に娼館のマダムというだけでなく、飲み屋のママという意味でも使うようですが、wiki見ていると、ちゃんとした旅館やレストランの責任者は「女将さん」と呼ばないと失礼に当たる、と書いてあったのでふーんと思いました。
February 6, 2021
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今回の狙撃事件はCSIマイアミにもあったなあと思いながら見ていました。そもそも、元ネタと思われる2002年DCで起こったベルトウェイ連続狙撃事件があり、他のドラマでもその事件を下敷きにしたエピソードを作っています。こちらはFBIですから、本家本元ということなのでしょうね。ちなみにCSIマイアミのエピソードは先に撮影が行われていて、その後事件が起こり、内容的に似通っていたので放送を後回しにしたというのが事実のようです。FBI捜査班の最新技術のあれこれについては、実在するかどうかよりも、ドラマの展開を早めるためなのかなと思いました。101パークアベニューの前庭で、3人が連続して狙撃される事件が発生した。このビルには検事局が入っており、死亡したのは連邦検事補、秘書、警備員で、最初に撃たれたローランド・ポーの後、2人が連続して撃たれたことから、人々の間にパニックが起きて犯人が逃走時に人混みに紛れて逃げたと見られる。ジダンは現場で弾丸の破片を見つけ、弾道を確認する。犯人は前庭が見える近くのビルの屋上から撃ったと見られる。犯人は高度な狙撃技術を持ち、ターゲットを長時間待っていることができることなど、元レンジャーかシールズの狙撃手の可能性が高い。捜査班はポー検事補が担当した事件の関係者や、ビルに勤めていて最近挫折や別れを経験した人物なども犯人像に入れる。ジダンが回収した弾丸の破片をデジタルで復元すると、6.5ミリグレンデル弾ではないかという。ポー検事補は離婚弁護士とアポイントを取っていたことがわかり、夫婦仲が微妙なことを含み、ベルとジダンが妻のスーザンの話を聞く。夫は仕事漬けで家族との時間を取ってほしかったというスーザンは、自分は容疑者なのかといぶかる。しかし、第2の狙撃事件が発生、アパートの外で9名が連続して射殺された。それぞれ1発で殺されていおり、非番の警備員ウォルターは腕を撃たれた。ウォルターが屋上から撃ってきているのを撃ち返すと、射撃は止まった。最新機器で血液の飛び散り方から弾道を計測し、犯人が撃った場所を推定すると2箇所であることがわかる。ウォルターは黒いSUVが現場から逃げ去るのを目撃しており、FBIは市民に情報提供を求めるかどうか判断が別れる。モージャーは2件の狙撃事件の共通点を今一度考え直すように命じる。クリステンは2つの犯行現場で何らかのトラブルがあった人物の間では関連はなさそうだという。ただ、4ヶ月前にロックランド郡の銃器店で、6.5ミリグレンデル弾を6箱購入した人物がいることがわかった。元レンジャーの狙撃手であるコール・クーパーは二度の武勇勲章を受章するなど、トラブルがあって除隊したようには見えない。ただ、銃器店に書き込んだ住所が二件目の狙撃事件が起こったアパートで、鑑識は2つの事件で使われたライフルは2種類あるという。犯人が2丁を使い分けたというよりも、2人目の狙撃手がいたと考える方が説明がつく。モージャーは2人組の場合、支配と服従の関係だという。コールについて調べていくと、コールは2年前に恋人のエミリーとアパートに引っ越してきたが、エミリーが病気で死亡し酷く落ち込んでいたことがわかる。アパートはエミリーの両親が保証人となっており、どうしても立ち直れないコールはアパートから追い出された。その時に管理人は101パークアベニューの弁護士事務所に相談したという。エミリーの両親はコールが献身的にエミリーに尽くしたことを感謝しており、コールの立ち直りにも尽力したが今は連絡が途切れてしまったという。コールはガソリンスタンドの売店でアルバイトをしていたが、エミリーの看病のためにクビになっており、ロングアイランドでコールの目撃情報が入った。身元を確かめようとした警官が撃たれ、FBIはSWATと共に現地に向かう。撃たれた警官のパトカーのカメラには、黒いSUVには少年の同乗者がいて、コールは警官を射殺したあと少年を置き去りにして闘争した。大掛かりな捜査網が敷かれ、近隣の家のRV車に潜伏中の少年が逮捕される。少年はソマリアから密入国したコーフィーで、コーフィーの父親は逮捕されて強制送還されていた。コーフィーは施設に収容されたあと、里親制度に迎えられたが、学校で酷いいじめや暴力にあい、姿を消してしまった。ベルとジダンは慎重にコーフィーの尋問を始める。コーフィーは教会の近くで路上生活をしていたときにコールに助けられ、支えられたという。コールはエミリーが助かるように毎日祈っていたという。ジダンがコーランの一節を口にすると、コーフィーはアッラーは何もしてくれなかったと反発する。モージャーはコーフィーのコールへの気持ちは「愛」だと指摘し、尋問の方向を変えるように指示する。ベルとジダンはコールを助けるためだと心を開かせようとする。その中で、コールの次のターゲットはエミリーを助けなかった神だと察したFBIは、コールが通っていた教会にSWATを送る。8時からの朝の礼拝に多くの人が集まることになっており、近隣を封鎖して監視を続けると、教会の鐘楼に人影があった。交渉人の呼びかけには応えがなく、ベルは教会の屋上から肉声でコールに呼びかける。もし、このまま抵抗を続けるのならコーフィーの減刑のために証言できなくなる。大切な人を失うことは自分にも理解できるというベルだったが、封鎖した範囲に一般人が立ち入ってしまい、コールはライフルを構えた。ベルは判断を任され、コールを撃つ命令を下す。モージャーはベルが難しい判断をこなしたと褒めるが、ベルの気持ちは沈んでいる。容疑者扱いされ、情報を全て伝えられていないと抗議の電話をよこしたスーザンに、ベルは夫側の女性問題は隠して、別件で予断を持ってスーザンに接したと釈明する。ジダンはコーフィーにコールを守ると約束したことが守れず、コーフィーに審判まで付き合うと告げる。毎回、捜査官が我が事として事件に向き合うのは辛いですね。体も精神ももたないんじゃないか。コールの気持ちはわからないではないが、だからといって、無関係の人々を冷血に殺すのは社会の脅威であって、即座に排除されなければならない。まあ、捕まえて自白させる必要はあったでしょうが、今回は射殺は当然の判断だったと思います。というか、ここで逮捕する最新技術はなかったのか。モージャーは一連の捜査で、ベルにその都度都度の判断を任せていましたが、射殺の命令を任せるということの意味は大きかったということでしょうね。被害者の妻に夫の裏切りを伝えなかったところ、ここは大人の対応という感じがしました。もし、それを知ったら妻は立ち直りがさらに遅れるということもあるでしょうが、事件に直接関係ないことを伝える必要はない、伝えてはいけないという鉄則ではないか。それでも、ある日突然愛する人を失ったスーザンに寄り添うベルに、せめて自分のためになってほしいと思います。コーフィーも辛い経験をしていましたが、未成年であれば、更生のチャンスを与えられるべきだ。ジダンも触れたくない過去や心の傷に触れることになるでしょうから、辛いですよね。尋問で相手を利用する必要もあって、自分の心に折り合いを付けていく必要があるでしょう。モージャーの同情は効果的だけどpainfulという言葉は深いなと思いました。
February 5, 2021
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またまたセバスチャンのお楽しみエピソードですね。本当に何をやってもセバスチャンは上手くハマって、ハズレはないのですが、こう彼ばかりが取り上げられるのは複雑な気分です。タイトルは同名のバンドもありましたが、おそらく「CCR((クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル)」の同名タイトル曲ではないかなあ。「いつか我々に訪れるであろう終末」についての曲らしいです。セバスチャンは白人至上主義者のグループRACに潜入している。海軍の整備士ディーガンがRACから接触され、関わりを断った翌日に惨殺されたことから、セバスチャンはグループの実情を探り、彼らの計画を明らかにしようとする。グレゴリオはセバスチャンが危険な任務にのめり込んでいくのを心配する。RACのリーダーは「隊長」と呼ばれ、なかなか姿を見せない。セバスチャンは信頼を得るため、グループに入ったばかりの男を殺すふりをして逃がす。男はRACが何か大きな事を計画して注目を集めたがっているらしいという。プライドは赤い服の男の似顔絵をパットンに作ってもらう。今の所、誰なのか思い出せず、過去の事件の関係者ではないという。セバスチャンは元警察の鑑識という身分で潜入し、ついにリーダーに面会する。「隊長」は元陸軍レンジャーを不名誉除隊したジム・キーンで、セバスチャンに遺体の始末を依頼する。一方、NCISもRACのメンバーを特定し始めていた。キーンは軍の倉庫を爆破したあと姿を消しており、逮捕状が出ていた。セバスチャンが処理した遺体がロレッタの元に届く。身元がわからないように処理するよう依頼されながら、セバスチャンはロレッタが気づくようにメッセージを残していた。たった1つ検出できた指紋から、被害者は裁判所の警備員バイロン・ランディスと判明する。セバスチャンはキーンの独自の思想に抵抗を感じながらも、捜査を続ける。キーンはアメリカの軍人は白人であるべきで、多様性のある人々が軍隊に入ることを嫌悪していた。これから軍に過ちを気づかせるつもりだという。ランディスは食品メーカーでも警備員をしており、彼もまた協力を拒んだから殺されたと見られる。プライドとグレゴリオが食品メーカーに向かった頃、セバスチャンも仲間のブルックスらとその会社の倉庫に向かい、窒素のボンベを運び出していた。両者は鉢合わせし、プライドは倉庫に逃げ込んだセバスチャンを追う。セバスチャンは明日大きな計画があるらしいので、このまま捜査を続けると主張する。ブルックスに気づかれないよう、プライドはセバスチャンに自分を殴れと命じる。プライドはロレッタの診察を受け、赤い服の男が殴られて血を流している姿がフラッシュバックした。ブルックスはプライドを殺さなかったセバスチャンに疑いの目を向け始める。NCISと鉢合わせし、NCISに撃たれたRACの男は元スナイパーのトッド・ソロウェイと判明する。殺されたディーガンは整備士だった。窒素ガスは航空機の燃料タンクで使われているが、爆破に使うとは思いにくい。ディーガンの遺体からソロウェイの部分指紋が検出され、ディーガンがソロウェイに殺されたらしいということがわかる。ソロウェイを検死したロレッタは、胃からガラガラヘビのソーセージを検出する。珍しいその食材はフードトラックで販売されており、コーリーはキーンが書いたマニフェストを分析して、非白人、非男性の学生をリクルートする場所が計画のターゲットではないかという。コーミア大学では今、軍隊の入隊相談会が開かれており、RACはここで事件を起こすつもりなのか。フードトラックもこの大学で販売をしている。セバスチャンは大学に到着し、ブルックスと共に屋上からライフルを構えることになった。キーンの計画では、窒素ガスを建物の中で充満させ、突然の狙撃にパニックになった人々が建物の中に逃げ込み窒息させるのが目的だった。キーンのゴーサインに動揺を見せるセバスチャンにブルックスが食って掛かり、セバスチャンはブルックスを殴って倒してしまう。すぐにプライドに連絡するセバスチャンだったが、キーンは合図しても狙撃が始まらないので他の部下に銃撃を命じた。セバスチャンは屋上からそれを発見して阻止するが、銃声を聞いた人々が建物の中になだれ込んでしまう。プライドは窒素ボンベの噴出を止めながらキーンを追う。息苦しくなりながらプライドがボンベを外に投げ出そうとしたとき、キーンは銃を向けた。コーリーはキーンを射殺し、大学にいた学生たちは救出された。セバスチャンは別人を演じる潜入捜査の辛さをプライドに告げる。プライドはパットンにもう悪夢に出てくる男のことは調べなくて良いという。セバスチャンはREACT(地域武力行使チーム)の加入の合否を気にしていた。セバスチャンを危険から遠ざけたいグレゴリオは結果の手紙を持ち帰り、勝手に封を切ってしまった。それでも、決めるのはセバスチャン本人だからと理解を見せ、セバスチャンの合格を喜ぶ。キーンの計画はずさんですよね。窒素ガスをばらまいても、密室じゃないからそんなにバタバタと倒れるとは思えないし、それだったらまだ屋上から乱射した方が効率が良い。それに、いかにも無理しているセバスチャンを信頼してしまって、狙撃の役割を任せたり、ブルックスの方がまとも(!)ですよ。そのブルックスをいとも簡単に倒したセバスチャンは、自分の身は守れるということなのでしょうけど、グレゴリオの心配もわかります。プライドは彼は成長しているんだ、と放置プレイなのも気になります。でも鑑識の技術やITの知識だけでも十分に有能なセバスチャンが、武力も使えるとなると、これは最強ですね。グレゴリオは合格通知の結果を見てしまって、不合格だったからご機嫌だったのかと思いましたが、どうやら本当に結果は知らなかったのでしょうね。日頃はあまりしない?料理を作りながら、葛藤する心をなだめていたのかもしれません。姉貴として、どういう結果であれセバスチャンを支える決心ができたのかなあ。なんとハグして自分より背が高い持ち上げるとは、忘れられないシーンとなりました。さて、悪夢に付きまとわれるプライドがついに赤い服の男を思い当たったか?実はプライドの記憶の中に封じ込められている出来事、人物があるのではないか。それを掘り起こすことは良くないこと、恐ろしいことと向き合うことになるので、パットンに探すのをやめるように言ったのではないか。ハンナはプライドがパットンに悪夢の事を話しただけでも、良かったと言っていましたが、また闇に引きこもってしまいそう。とにかく、このネタはまだ引っ張るようです。今回の新兵募集の会場で、それなりに危機管理ができそうな人が集まっていたと思いますが、きっとNCISが一番学生を集めそうですね。
February 1, 2021
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