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こういうわかりやすい展開、しかもオペラ並に登場人物が感情を表に出して行動するなど、大好きです~付け加えると、すれ違いとか勘違いで悲劇に至るのもオペラ的なんですが、このメンバーでやるから良いのかな。積み上げてきた歴史があるからこそ「ああ、そこであれが」というのができるのだなと妙に納得しました。カレンは自分を尾行していた男を突き止め、拘束する。男はロシア人の技術者マキシム・ミシュキンで休暇でLAに来ていたというが、当然信じられる話ではない。勤務しているチャネフト社というのは国家が経営する会社で、何らかの意図を持ってアメリカ国内で活動している疑いがある。カレンはマキシムを釈放してラウンドトゥリーに監視させることにする。ネルにヘティから妙なメールが届いた。パーティの準備をしろというものだが、NCISに危険が迫るという含みがあった。ネルは暗号が含まれていると見て分析すると、ドビー社という流通会社を調べろとわかる。ケンジーはホルモン療法を始め、注射の副作用か体調が良くないので本部で控えることになった。サムは士官学校への進学を辞めようかという娘を説得しようとする。キャムランは今は高校の寮を離れ、サムの船に引きこもっている。サムとディークスがドビー社を調べていると、内部で銃声が起こり2人が殺されているのが見つかった。どうやら、この会社はダミー会社でいわくがありそうだ。カレンは自分が関係するロシアの関係者に連絡してみるが、連絡が取れなくなっていた。コンチャロフ大尉は未だ昏睡状態で、ザシャ・ガガーリンの行方もしれない。しかし、ヘティのいう「パーティ」はすでに始まったようだ。ドビー社を襲った犯人は自分も撃たれたらしく、怪我の手当のために病院に行ったかどうか調べる。殺されていた身元不明の男を調べていたファティマはCIAから後は引き継ぐ、という連絡を受ける。つまり、ドビー社はCIAが国内で作戦を実行するための隠れ蓑で、ヘティはこのことを警告してきたのか。やがて、現場にカールソン特別捜査官が現れ、サムらの質問にターゲットは外国人だとほのめかす。マキシムを監視していたラウンドトゥリーは、迎えのSUVに乗ったマキシムが森林公園の山小屋に仲間といるところを見つける。現場に到着したカレンは、マキシムと一緒にアナがいるのを見て驚く。自らロシア人らに拘束されたカレンはアナから、カティアが2,3ヶ月前に姿を表したと知って身を隠したと聞かされる。カティアはアナに異常に執着しており、アナを追ってくることはわかっていた。危険はアルカディにもカレンにも及ぶ。ロシア側もカティアを取り戻そうと動いており、アナはアルカディのコネを使ってアナの追跡チームに加わったという。マキシムらはロシア連邦保安庁(FSB)のメンバーでカレンを監視していたのは、「守っていた」のだという。カレンは納得できない。これまでの流れを分析すると、CIAがカティアを国内に入れて亡命させようとしたが失敗したのではないか、カールソンもその被害者の可能性がある。マキシムとはどういう関係かと聞かれて、アナは過去には関係があったと答える。そこに、カティアからメールが届き、CIA局員のジョエル・テイラーを誘拐した、アナと人質交換すると要求してきた。ジョエルは怪我をしていて、アナは自ら囮になるという。カレンにはマキシムと一緒にカティアと自分を追跡して欲しいというアナだったが、カレンは殴られてしまう。監視していたラウンドトゥリーが助けに入り、カレンはアナの行き先を追う。アナとマキシムは港の荷受けドックへと向かう。NCISも現場に急行するが、マキシムには本国からアメリカ当局に手渡すくらいなら、カティアを殺せという指令が出ていた。ジョエルが死亡することもやむを得ない。そこにカティアが差し向けた車が到着し、アナに「乗って」と指示があった。しかし、その車にカティアの姿はなく、ロシア側が車に向かって銃撃を始めるとNCISも加わり激しい銃撃戦となった。NCISが制圧するが、運転手は何も知らず、カティアの手がかりはない。カレンがカールソンに情報の共有を訴え、合同捜査本部が尋問し、アナはNCISの保護下に置かれることになった。カティアはカレンにアルカディに連絡して欲しいという。サムは娘のキャムランと将来の進路について、話し合うことにした。キャムランはまずは高校に戻らせて欲しいという。LAPDにカレン宛の封筒が届いた。中には使い捨て携帯があり、囚われているジョエルの姿が写っており、さらに切断された指があった…サムとキャムランの親子対話と、ケンジーとディークスの妊活、それぞれサムとケンジーの心模様がとてもわかり易い、共感もあります。ディークスはケンジーだけでなく、サムとも関わることで良い感じですね。「これはキャムを知るチャンスだよ」、「お前は良い父親になるだろう」うんうん、という納得してしまいます。もちろん、本当にパパになったらディークスも苦労するのでしょうが、それでさえ幸せなのだろうと思います。キャムランが当然のように士官学校に入るよりは、他のルートを模索するのもドラマになるかな。さてさて、カレンをめぐる2人の女性、元カノと今カノのピンチに右往左往するカレンが見ものですね。ほぼ受け身で情けなさ全開なのが、カレンらしさと言えるでしょう。「何で連絡してくれなかったんだ!」、「マキシムとは仕事の関係か?」、「俺は君から目を離さないぞ」。だから「Can't Take My Eyes Off You」ということになるのでしょうけど、カティアからアナへのメッセージでもあったわけですね。アナは同僚でもあったジョエルのことを思い、ヒロイックな行動に出ます。(かっこいい)ジョエルはカティアから見たら、アナへ嫉妬の炎を燃やす存在なのかな。カレンにとってジョエルは過去の女ですが、個人的にはジョエルこそ本命なんだなあ。このもつれた愛情のドラマはなかなかできませんよ。ケンジーに注射を打つことができないディークスの夫婦愛だとか、素直なストーリーもすてきですけどね。ケンジーがネルには辛い本音を漏らして、いつでも相談してと言われるところもすてきでした。
December 30, 2021
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ファイナルシーズン、プレミア。エピソードの設定時期が2020年の3月ということだと、日本ではクルーズ船内での感染が大きな問題となって、その後徐々に国内での感染が増えていった時期かな。世界ではイタリアやアメリカNYでの大流行が記憶に残っています。ワクチンもまだで、マスクや消毒薬を求めて買い物に人々が走り回り、どういう病気かもよくわからず自粛自粛でテレビはその話題ばかり、そういう状況だったでしょうか。他のシリーズもそれなりにコロナ禍への対応を描いていましたが、ニューオーリンズは真っ向から取り上げたんだな、という印象です。そのせいでとても重苦しいオープニングになりましたね。感染すれば死に至るような描き方も、同時の心境としてはそういう感じだったのだろうと思います。NPOのエターナルホープが人道支援船を使って世界中で医療支援を行っている。その活動が成功していることから、国防総省は海軍大尉に運営法を学ばせようと派遣していた。南米に向かっていた船は、コロナのパンデミックで大量の支援物資を積んでアメリカに呼び戻されたが、乗船していたクック大尉が海中に転落死したという。沿岸警備隊からの応援要請でグレゴリオとカーターが沖合で停泊中の船に向かう。船長らの事故とは思えないという説明に、グレゴリオらは甲板に血痕が拭き取られているのを発見する。船内を捜索しはじめたところ、倉庫に無断侵入者を発見する。2人が出てきたのは機械室で、中には感染したと思われるエンジニアが3人寝ていた。エターナルホープの創設者2人は、ニューオーリンズに医療物資を届けるべく戻ってきたのに、沖合で足止めされているのは納得できないという。もちろん、クック大尉が殺害されたというのなら協力はするというが、プライドは入港を許す立場ではない。ハンナはヨーロッパにいる娘を迎えに行きたいが、航空機が欠航するなど動きが取れない。夫は自分の実家があるイギリスに娘を預けるという。ニューオーリンズでは、飲食店に対して休業命令が出され、プライドとジミーは困窮する仲間のために物資を分け合うなど奮闘する。機械室にいた3人は陽性が判明し、ロレッタはリモートで大尉の検視をすることになった。額に鈍器損傷の痕が見られ、セバスチャンは凶器を特定する。エターナルホープから提出された資料によると、予算は1億ドルもあった。グレゴリオらが目撃した男2人もまたエンジニアで、感染した仲間を匿っていたようだ。感染したらニューオーリンズには入港できなくなり、それを知った大尉は殺されたのか?2人は大尉が貨物デッキで何者かと口論をしていて、逃げたのを目撃していた。プライドに匿名の情報提供があり、医療支援船で死亡したのはクック大尉だけではなく、これからも死人がでるという。パットンが通報者の居所を追及しようとする。グレゴリオとカーターが乗務員から事情を聴取し始めるが、一人の男がこの船は呪われている、NCISも道連れとなって全員死ぬのだという。グレゴリオもカーターも下船の見込みが立たず、感染の恐怖と戦う。セバスチャンの解析で凶器はレンチとわかる。船内を捜索したところ、血液は洗い流されているが凶器が見つかる。匿名の通報者はエターナルホープの本部の近くで使い捨て携帯を購入し、防犯カメラの映像から、物流責任者のダリン・コリンズワースとわかる。創立当時からの職員で2日ほど出勤していない。ハンナとセバスチャンがコリンズワースの自宅に向かうと、コリンズワースはコロナに感染して倒れておりICUに入院することになった。コリンズワースはエターナルホープの医療記録や財務記録の書類を自宅に置いており、それによると50万ドルに及ぶ使途不明金があった。何か調べようとしていたのか。プライドはエターナルホープの正規雇用者から聞き込みをするように命じる。殺人事件なら船内にはまだ犯人がいるはずだ。しかし、感染者も徐々に増えつつあり、NCISも船室にいるように命じられている。コリンズワースに面会しようとして、創立者のマリンズ医師が病院から追い出された。プライドはマリンズに使途不明金について尋ねるが、そんなことはみんな知っているという。開発途上国で支援をしようとすれば、政府関係者や民兵組織に賄賂を渡すことがあるらしい。その賄賂の金を支援船の誰かが着服したということか。グレゴリオとカーターは、医療主任のマクレーンに疑問をぶつけるが、今はウィルスという敵と戦っているとはねのけられる。ロレッタは遺体を運んでくる知り合いのロジャーが死亡してモルグに到着したことにショックを受ける。プライドはパンデミックの収束は見通せず、さらに悪化すると考えさらに備えが必要だという。ジミーも余った食材を仕事を失い困っている仲間に分配するという。グレゴリオとカーターは、クック大尉が目撃された貨物デッキを再び調べようとするが、爆発が起こり物資が燃えてしまう…いくつもの感染爆発の波を乗り越えて、今なら少し余裕がありますが、渦中にあったときは本当に不安で同じようなことを考えたり、言ったりしましたよね。結婚式の延期もわかりますね。ハリケーンで辛い時を乗り越えてきたニューオーリンズの人々がお互いに助け合うべきだというプライドの姿勢は印象に残りましたね。日本だって災害が多いので通じるところはありますが、パンデミックは年単位の長期戦で、ニューノーマルというか生活そのものが変化してしまいました。本当にまだ先は見えません。さて、事件については人道支援の影に隠れた欲まみれの犯行か、という風に見えます。足りないマスクや医療物資を早く届けて欲しいが、船の中には患者が増え続けている。本来なら、陸上に移送して隔離施設に入るということなのでしょうが、ニューオーリンズ市もそれどころじゃないのでしょうね。そのうちに、人々の生活が荒れて犯罪が多発するということになるのかなあ。キャスト関係では、パットンのプライベートに変化が?名付けた女の子を預かることになり、一端の口うるさいパパみたいになっていました。これにはさすがのプライドも苦笑していましたが。そして、プライドの目に映った狼?これは、前にも現れた幻覚なのでしょうか。何を告げようとしているのか。
December 25, 2021
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どこかで見たような展開を盛り込んで、久しぶりに作り込んだエピソードで面白かった!ダニエラの初監督作品だったのですね。シリーズの中でロシアとの関わりは大きかったので、それらを積み上げるとこんな感じになった、長寿シリーズならではの楽しみでした。カレンは尾行されていると察知し、ファティマに調べて欲しいと頼む。その後、カレンは爆撃機でアメリカ国内に不時着し、当局に拘束されているバリノフの聴取に訪れる。しかし3ヶ月間、彼は何も語らず、亡命も望んでいないという。拘束されているロシア兵の中で、ゴロンチャフ大尉は取引をしてアメリカに残ることを望んだ。バリノフはコンチャロフを「真の愛国者」だという。司法省のカールソン特別捜査官は、カレンを足止めするとロシアとの関わりについて尋問を始める。どうやら、カレンがロシアのスパイだという疑いがあるらしい。カレンの生い立ち、人間関係、ザシャ・ガガーリンとの接触、ロシア爆撃機の爆破など、執拗に聞く。自分を尾行しているのかと問われて、カールソンは違うと答える。サムはキルブライド大将に、カレンが弁護士も要求せず、司法省の取り調べを受けていることに相手の腹を探るつもりなのだろうという。キルブライドは海軍長官からカレンを解放してもらうように頼み、サムはそれまでの間にディークスを弁護士として様子を探りに行かせることにする。確かに疑いを持たれても仕方ないほど、カレンの関係者はロシア人ばかりだ。キルブライドによると、アメリカの諜報機関にロシアの二重スパイがいるという噂があるという。そのためヘティは2人の捜査官をシリアに送り込み、ヘティ本人はDCの諜報機関には操作された異なる情報を広げ始めた。海外の部隊の動きをモニターすることにより、どこから情報が漏れているかを知ることができるというわけだが、シリアの捜査官が捕らえられてしまった。彼らは記者を装っており、ヘティは2人の解放のため交渉中だ。もし、二重スパイが身に危険を感じれば、カレンを隠れ蓑として使うかもしれない。また、カレンはヘティの大事な弟子でもあり、カレンがトラブルに巻き込まれたとなると、ヘティの作戦にも遅れが出るかもしれない。そうなると、モスクワにスパイを撤収させる時間を与えることにもなってしまう。カレンは一旦はカールソンから解放されるが、バリノフの「真の愛国者」という言及が気になり、またヘティが関わりを始めた直後に爆撃機が現れたのも妙だという。大尉はSVRのスパイなのか?カレンは再びカールソンのもとに戻り、捜査を手伝うと言って、ゴンチャロフ大尉に会わせると要求する。NCISではキルブライド大将を巻き込んで大芝居を打つことになった。セーフハウスから移動することになったゴンチャロフの乗った車を、NCISが襲ってゴンチャロフをボートハウスに連行し、キルブライドが何者かに襲われて死亡したという偽の情報をゴンチャロフに見せる。キルブライドはロシアのスパイの疑いがあった、という触れ込みだ。カレンは自分はロシア側にいると言って、拷問する役をキルキンに頼む。ゴンチャロフには何者かがキルブライドの正体をアメリカ側に流したらしいと言い、爆撃機が不時着してから、ロシア側がアメリカで築き上げてきたものが危険になったという。カレンも尾行されて、今日司法省から聴取を受けた。誰が情報を漏らしたのかと迫られてもゴンチャロフはただ、亡命を望んでいると繰り返す。しかし、ついに緊急時に連絡しろと覚えさせられた電話番号があると明かした。それはロンドンの番号らしく、そこに連絡をすると撤収チームが迎えをよこすと見られる。カレンはゴンチャロフにその番号に電話をかけさせ、待ち合わせ場所を聞き出す。サンタモニカピアでゴンチャロフに接触する人物を監視していると、女性が写真を撮って欲しいとゴンチャロフに携帯を手渡した。女性は手袋をしており、ゴンチャロフと握手をしたあとに手袋を捨てて去った。女性の顔を見たNCISは領事館に出入りしていたザシャ・ガガーリンだと気づく。ゴンチャロフは手袋に塗られた毒で倒れてしまい、ザシャの消息は不明だ。ゴンチャロフはかろうじて生きている状態で、カールソンはNCISの失態を非難する。カールソンは改めて、カレンを尾行していないという。その夜、カレンは密かにザシャに接触し、なぜゴンチャロフを殺そうとしたのかと追及する。ザシャは彼らに命令されてしかたなかったが、毒を薄めて死なないようにしたと弁解し、これからどこに送られるのかは言われていないという。カレンはもし裏切ったら殺すぞと告げる。最後のカレンのあれはどういうことでしょう。ザシャはすでにNCISの協力者、というかカレンの情報提供者になっていたのか?38,000ドルは1回きりの情報代じゃなかったということ?ザシャだって命がけでしょうが、なぜ協力する?カレンを尾行していたのは、司法省ではないとしたらどこの組織なのか。その情報を漏らしている本人が、ヘティの作戦を妨害するために、カレンを狙っているとも考えられる。連絡が取れないアナはこのことと関係があるのだろうか。これからの展開をいろいろ想像してしまいます。カレンのダークな面を見たような気がしました。ヘティの不在はなるほど、そういう説明なのですね。それにしても、容易に殺し屋をゴンチャロフに接触させてしまったのは大失敗ですね。エピソードはイギリスであった事件をモデルにしているのでしょうが、北朝鮮の要人の事件もありましたし、のんびり張り込みしている場合じゃありません。ゴンチャロフ氏が意識を取り戻せればよいのですが。キルブライド大将はファティマと組んで、かつてのグレンジャーとネルみたいな感じ。さすがに大将は「The Greatest Generation」という世代よりはかなり若いと思います。セルフィーを撮るくらいなら「Tarred and featherd」の方がまし、というのは独特な公開罰でドラマ「アウトランダー」に出てきて、印象的でした。さてさて、やはり今回のお楽しみはキルキンとディークスだなあ。キルキンは回を重ねるごとに濃いキャラになっていって、ご本人も楽しんでいるかのような。拷問役は「Blacklist」の誰かさんみたいで、その上、最後はファッションデザイナーとしてディークスをモデルにご満悦。ケンジーもこれには異論はないでしょう、こういう愛の形もあるというか。(笑)
December 23, 2021
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タイトルが正にそうなのですが、サムを「Seal Team」のジェイソンに脳内変換して見てしまいました。(笑)地上最強のパパでも、娘のこととなるとあたふたするのでしょうね。いや~これがギブスの娘が生きていたらどうだったか、ツッコミたいところもあり、案外面白かったです。サムは昨夜から娘と連絡が取れなくなり、不安になっている。国土安全保障省からNCISを含め地域の法執行機関に、LAで行われる予定の抗議デモの対応依頼があった。平和的に行われるデモのはずだが、それに反対する武装集団が現れる恐れがあるのだという。サムはキャムロンが学校も欠席していることから、エリックにNCISのカレイドスコープを使って探して欲しいと頼む。家のルールを破って、連絡がないのはおかしいと疑っており、サンフランシスコまで確かめに行くという。しかし、エリックはキャムランはLAにいると言い、サムが知らない裏アカウントのSNSを突き止めたところ、ボーイフレンドがいるらしいということがわかった。サムは娘から嘘をつかれた上、相手の男性が逮捕歴があることに激怒する。その頃、キャムランは他の若者らと地下の檻で監禁され、大音量の音楽をかけるなど拷問されていた。サムとラウンドトゥリーはローガン・レイノルズの自宅に向かい、ローガンの身柄を拘束する。絞め殺そうかというほどの勢いでローガンを追及するサムだが、ラウンドトゥリーはまだ若いローガンは捜査に協力しているとなだめ、サムに代わって聴取を行う。ローガンはキャムランの居場所を知らなかったが、キャムランは今日行われるデモの主催者の一人だという。2人はそのためにLAにやってきた。ローガンの逮捕歴については、去年のデモで警察に攻撃された仲間をかばったからで、キャムランは学校の寮で秘密裏に学生組織の活動をしていたという。このことを父親にはリスクがあるので黙っていたが、自分からサムに話すつもりだったという。キャムランはサムに会うために昨夜車を運転して行ったというが、サムはキャムランが車を所有していることを知らなかった。ケンジーとディクスはデモの主催者たちの本拠地がある店に向かう。店は何者かにレンガを投げ込まれており、キャムロンの仲間はケンジーらに警戒感を示す。昨夜キャムランは、ここで武闘派のジーと活動の方向について意見の相違があったという。ジーは平和的な手法では十分ではないと考え、暴力に訴えようとしていた。エリックがキャムランの車を発見するが、特に争ったような様子は見られない。キャムランの同僚によると、本拠地の金庫から金がなくなっているという。それだけでなく、銃もなくなっていて、持出したのはジーだと見られる。ジーは破壊活動を画策していると見られ、サムはキャムランがジーに捕らえられていると考える。エリックがジーの居場所を突き止め、サンタクルーズから戻ってきたカレンとサムがジーのアジトに向かう。ジーらは突入してきたサムらに抵抗するが逮捕される。ファティマがキャムランの誘拐現場の監視映像を入手したが、サムは納得がいかない。ジーは自分たちを武力勢力から守らない警官や政府の捜査官に不信感をもっていて、キャムランの誘拐とは関係がなさそうだ。改めて国土安全保障省のデモ参加者逮捕リストをチェックしたところ、キャムラン以外に行方不明になっている主催者がいることがわかった。しかしキャムランの名前はその中にはない。手がかりを失ったサムだったが、誘拐現場の映像を見ていて犯人の腕に特徴的なタトゥがあるのを見つける。それは保安官の組織の中のサンドマンというギャングが使っていたもので、彼らは解雇されている。そのうち2人が閉鎖された保安官事務所で今も働いていることがわかり、サムらが急行する。キャムランは檻を脱出して仲間を助け出そうとしたが失敗した。それでも果敢に戦っているところにサムらが駆けつけた。キャムランはハウスルールを破ったことを認め、デモ行進にサムにも参加して欲しいという。誘拐、監禁、拷問にも屈しないキャムランにさすがに俺の娘だというサムだったが、ボーイフレンドのことになるとキャムランはとぼけてみせる。半年間妊活をしていたケンジーとディークスだったが、ホルモン注射が必要となりケンジーは動揺する。2人はこの時代に子供を持つことを思い浮かべ、それでもケンジーは子供を持って家族を作りたいという。ハンナ家にはルールが52あるという。海軍や海兵隊の家庭は、こういうのが好きなのでしょうか。娘への接し方がわからない、妻がもし今生きていたらというのはどこかで聞きましたね。ギブスの娘がもし生きていたら、同じようなことになったのかなあ。ちなみに、カレンがサムに殺すなよと念を押していましたが、ジェイソン・ヘイズならマジで殺していたかも。世界のどこに隠れても探して出して殺すことができる人たちですから。ギブスは正に報復してしまったわけで、そういう意味ではトンデモ展開ではなかったわけだ。それにしてもキャムランはガッツがありますね。監禁されている中で脱獄を企て、鍵を盗んで仲間を助けようとし、酷い拷問にも耐え抜いた。サムの娘、シールズの娘だけのことはあります。でも士官学校に入ってからはこういった抗議運動ができるかどうか、気になるところですが。ちらりと触れられた平和的な抗議活動へのvigilanteの暴力だとか、警察などへの不信感などは今の時代を表していると感じました。国土安全保障省も言論の自由は守るということなのですが、それを阻止しようとした元保安官たちなど、単純ではない世の中ですね。ちなみに、ラウンドトゥリーが大受けしていたメーガン・マーケルさんは「ハリー&メーガン」というTVムービーでサセックス公爵夫人役を演じているのでした。この人、この先も同じような役柄が回ってくるのかしら。ケンジーとディークスの妊活については、静かに見守っていきたいです。sensitiveなテーマで、ダニエラ本人は2人の子供を授かっているので、彼女もいろいろ思うところがあるんじゃないかと思いますけど。
December 16, 2021
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続編にしては、何だか雰囲気が変わって内容が盛りだくさんでしたね。というか、楽しかったですが散漫な印象でした。エリックが出てくるとネルが…というあたりは、仕方ないのでしょうが、違和感はありますよね。前話の続き。ケンジーとサバティーノの目の前から、ジミー・ファン一味は車で逃走した。彼らが持ってブリーフケースの中身が気になる。NCISに、ヘティの依頼でキルブライド大将が現れ、チームを監督し、捜査にも加わることになった。カレンは私用で休んでいる。激しい銃撃戦があった倉庫を調べたLAPDは、手がかりとしてブレスレットを見つけた。エリックは逃走に使われた車はナイジェリア出身の技術者、ムサ・オコイエの車だという。オコイエはデルタセブンというミサイル防衛の企業で、航空宇宙部門で働いている。この会社では極超音速ミサイルの迎撃システムを開発しており、その技術が敵国に渡ると大事となる。オコイエは技術を盗んだのか?サムとキルブライドがデルタセブンの上司、ロン・ルイスを訪ねる。ロンによると、オコイエは優秀で機密を盗むような人間ではないという。会社ではあまり繋がりがなかったオコイエが、唯一親しかった人事部のアンジェラ・ブラウンが2ヶ月前に退職していることがわかる。ファティマとラウンドトゥリーがオコイエの自宅を調べる。オコイエの車は戻っていたが、自宅は無人で金庫の中身が持ち去られていた。PCもなくなっており、オコイエは逃走したと見られる。ケンジーとサバティーノはブレスレットを販売したジュエリー店を訪ねる。店員のシミ・ラトゥは、ブレスレットは特大サイズのオーダーされたものだという。詳しいことは言いたがらないが、シミの住所は暴力的な犯罪組織と関わりがある地域だとわかる。ボートハウスにアンジェラを呼び話を聞く。オコイエとは恋愛関係ではなく、家族同然の親しい関係で、機密を盗むような人ではないと断言する。時々オコイエはナイジェリア人のグループと交流していたといい、ファティマとラウンドトゥリーは家宅捜索を継続する。ケンジーとサバティーノはシミの地元を訪ねる。大柄な男たちに囲まれ威圧されそうになるが、ケンジーがブレスレットについて質問すると、男は偽札という言葉に反応する。男の甥っ子がジミー・ファンの用心棒をしており、自分のブレスレットを盗んだという。ファンは男に偽札を手渡したようだ。ファティマとラウンドトゥリーはオコイエが自宅で殺されているのを発見した。シミの情報でファンの屯する店を監視していたところ、一味がスーツケースを車に積み込み出発していった。そこには偽札が入っていると見られる。オコイエを殺して奪った機密手に入れたのなら、なぜまだ国内にとどまっているのか。オコイエと交流があったナイジェリア人の中に、ボコ・ハラムと関係があるものがいることがわかる。軍相手の仕事をしているオコイエなら監視されていたはずだが、それをしていたのは上司のロンだった。ロンは知っていたのか?ロンの車はダウンタウンに向かっている、ファンと会うつもりなのか。ケンジーとサバティーノはビルの屋上の駐車場でファンとロンが取引をしようとしているところを捕らえる。ロンはオコイエの端末から防衛システムをダウンロードし、オコイエの仕業に見せかけていた。それを手に入れようとしたファンは偽札を大量に持っており、サバティーノは引き続きテロ組織の資金源となっている金の出どころを追うという。ディークスはアカデミー卒業の日に急に落第だったことを告げられる。とりあえずLAに戻り、ヘティに呼び出された。ヘティは赴任先からディークスに一番上の引き出しを開けるようにいう。そこにはNCISのバッジがあり、ヘティは自らそれを渡したかったのだという。カレンはアナにプロポーズするために、ボランティア団体の拠点に向かう。しかし、寝床としているモーテルにその団体は宿泊していないことがわかる。カレンは里親の家庭で暮らしていた頃、恋人と別れても父を知るためヘティの車に乗り込んだ。平和な人生は望まない、しかしそれは孤独なものとなるだろう。サムの娘キャムランが父に電話をした直後、何者かに誘拐される…内容がいろいろありましたね。まずは老骨に鞭打って(失礼)、満身創痍のディークスがついに念願のバッジを手にした。一旦は落第と言われて落ち込んだのに、1時間前に知ったケンジーもぐっとこらえて、ヘティのサプライズに協力、感動の卒業式となりました。確かにヘティもちょっと一言言ってくれればよいのに、というところはありますが、アカデミーの赤の他人から渡すなんて許せなかったというのがじーんと来ます。来週からは晴れて、NCIS捜査官の仲間入り、ラウンドトゥリーよりも下っ端ということになるのかな。相変わらず、困難な任務で手が離せないヘティの代わりに久しぶりにキルブライド大将が登場、現場まで顔を出す大サービスでしたね。LAでの仕事は羽を伸ばせて楽しいのでしょうか、シャトーてどんなところ?大将から見ても、サムの経歴は立派で、子どもたちもそれぞれ軍での輝かしい将来が期待されており、一目置いているのがよくわかりました。ずっと会っていない息子の話が出てくるのかな。若さを謳歌しているキャムロンに忍び寄る魔の手、サムの過去の因縁なのかどうか、こちらはチームあげて大捜索となるのでしょうね。一方、カレンの過去シーンですが、役者さんはよく似ていましたね。声はクリス・オドネルの吹き替えでしたが、カレンにもそういう幸せな時期もあったのか。里親の家を転々としていた辛いだけの青春時代だと思っていましたが(少し前のエピソードでも突然いなくなったとかありましたけど)、恋人を捨ててまでスパイになった、それは本人の意思だったというわけ。ヘティが父親のことを告げたのは最初の頃のエピソードにあったように思いますが、それとアナとの関係を重ねるのが切ないですね。結局、アナもカレンにも言えない極秘任務についていたわけで、アルカディの思いとは関係なく2人の人生が重なるときはまだ先という感じということかな。とりあえず、カレンは落ち込むでしょうねえ。さて、キャラが変わったサバティーノは元々メタルバンドをやっていた、とのこと。「クワイエット・ライオット」は脚本家の趣味だったのかな。ノリノリのサバティーノだけでなく、ラウンドトゥリーのアクションなどもスローモーション的に見せたり、今回は随分遊んだエピソードでしたね。
December 9, 2021
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久しぶりにテンポよく、セリフも面白いなと思ったら、2パーターだったのですね。ゲストのサバティーノが良い味を出していて、チームと絡むと面白さが増しますね。ディークスのアカデミーでの訓練が始まり、年齢的にハンディがあるディークスは苦戦する。司法省のランス・ハミルトンから、カルテルに関する証言をするため、セーフハウスで匿われていたミゲル・ガレアーノが殺されたという連絡がケンジーに入った。海外にいるランスに代わって現場を見て欲しいという依頼で、同時にファティマにもCIAのサバティーノから連絡が入った。サバティーノは、テロリストグループの資金を追って、精度の高い偽札に行き着いたという。これを作るには高度な技術や金のかかる設備が必要で、シークレットサービスがブラジルまで辿ったが、今の所出どころは判明していない。しかし、それをアメリカに持ち込んだのがアコスタ・カルテルのミゲル・ガレアーノだった。ガレアーノが乗った航空機にコカインが積まれており、ガレアーノは逮捕されたが、偽札の件は表に出ていない。ガレアーノは司法取引で偽札の情報を証言する予定だったと見られ、サバティーノの見立てではガリアーノを殺したのはピエトラ・レイだという。過去にNCISが捕らえたピエトラはブラジル当局に引き渡されたはずだが、再び暗殺者として戻ってきたのか。ガレアーノはカルテルの用心棒だったことから、父を殺したカルテルへの復讐でガレアーノを殺したのか。サム、カレン、サバティーノが司法省のセーフハウスに向かうと、担当のガルシア捜査官から追い返される。ピエトラは6日前に実名で入国しており、モーテルに滞在していることがわかる。しかし、チェックインした後にすぐに姿を消していた。再びセーフハウスに向かうと、司法省の組織犯罪班のカールソン特別捜査官が捜査を仕切り、NCISは手を引けという。昨夜、セーフハウスの警護をしていた保安官は何も目撃しておらず、NCISはピエトラの行き先をエリックのカレイドスコープで追う。司法省から情報が漏れているらしく、ケンジーはピエトラがガレアーノを殺す意味がわからないという。ピエトラがシルバーレイクの売り家に向かったらしいという情報で、サムとカレンが現地に向かう。家の中を捜索中に隠れていたピエトラと出くわし、身柄を確保する。ピエトラは司法省に呼ばれ、ガリアーノのカルテルに関する証言の内容をチェックすることでガルシアを助けているという。身を隠していた売り家の買い手はガルシアで、ピエトラが持っていた銃もガルシアのものだった。ガリアーノを殺したのはカルテルで、ガルシアは身を守るために銃を渡してくれたという。実はピエトラとガルシアは恋愛関係にあり、司法省には隠していた。カレンは今すぐにガルシアに連絡するようにピエトラに命じる。しかし、ガルシアはその頃何者かに銃撃され殺されていた。ファティマはガレアーノが殺された時に、現場でブラジルに電話をしている者がいたという。通話先は若い女性だった。ガルシアが殺された現場は再び司法省の管轄になり、NCISは締め出しを食うがケンジーはガルシアとピエトラの関係を持出し、情報を共有するように迫る。カールソンは現場で撮影されたドライブレコーダーの映像を提供する。サムとカレンはセーフハウスの庭で犯人のもとの思われる携帯を見つける。サバティーノはピエトラに偽札の情報を聞き出そうと、一計を案じる。ガレアーノが電話を掛けた相手は、恋人だという。その通話をアコスタ・カルテルが突き止め、ガレアーノの居場所を突き止めたらしい。司法省からは情報が漏れていなかったということになる。ガルシアが殺されたことを告げると、ピエトラは自分が犯人を殺すと息巻く。サバティーノはピエトラに発信機をつけて泳がせろという。ファティマとラウンドトゥリーは司法省の映像から、殺し屋が乗っていた香港の輸出会社のバンを突き止める。ケンジー、サバティーノが会社の倉庫に侵入すると、そこに姿を消していたジミー・ファンがいた。例のバンの荷台にはAK-15のライフルがあり、侵入に気づいたファンらはケンジーとサバティーノにマシンガンで攻撃してきた…サバティーノの変な髪型は置いておいて、サムとカレンをカップルみたいにからかうところや、ラウンドトゥリーをしっかりチェックするところ、ディークスの方が年上だというところ(実際はエリック・パラディーノの方がかなり上)、などそつなくチームと絡んで上手いです。ちなみにCIAの工作員だけに、バッジは持ち歩かないのか、身元を決して明かしませんね。彼らの仕事は海外専門だからかな。すっかり忘れていましたが、ピエトラはシーズン9の「Forasteira」で、ケンジーをぶちのめした。ケンジーとしては認めたくない負けなのでしょうけど、ラウンドトゥリーに生理だったというのは、相手が女性だったからこそ言うのかな。男が相手なら、そういう言い訳はありえないでしょう。新人ラウンドトゥリーも、先輩たちの言動にいろいろ気を遣うところでしょうが、ファティマに法執行機関として人々から尊敬されるようなモデルになるべきという志を語るなど、なかなか見るところのある奴ですね。NCISの次世代が育ちつつあるなという印象です。ちなみにファティマは「昭和」なタフガイのキメ台詞をあれこれ言って、そこが逆に可愛く見えましたが、今の時代、マッチョな警官のイメージが問題なのですね、興味深い指摘でした。ディークスの疲れ切った姿は予想されたとはいえ、リアルに寂しさを感じました。もちろん、次週には挽回してくれると思いますが、ディークスがここまで落ち込むのは久しぶりかなあ。ラウンドトゥリーのはつらつとした様子を見るだけに、「おじさん」ぶりが哀しい。その割には実年齢でさらに年上のカレンはあっけらかんとしているのだけれど。訓練相手のプロテクター姿を「鉄人28号」は正しい訳なのでしょうけど、今の日本の視聴者には逆に古すぎてピンと来ないかなと思いました。
December 2, 2021
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