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シーズンフィナーレ。もちろん、コロナウィルスのために本来はここで終わる予定ではなかったでしょう。中途半端感は否めませんが、私としてはゲストのトム・レンクで大盛りあがりでした。年をとっても役柄は変わらないな。湿地帯でダニエル・スローン大尉の遺体が発見された。スローン大尉は微生物学者で、感染症の診断や予防の仕事をしている。全身に動物によるものと思われる傷があり、上流の方から流されてきたようだ。職場の同僚によると、大尉は湿地帯に出没する伝説の「ルーガルー」という生き物を確認するために、現場に向かったという。2週間前にルーガルーに関する大量の写真がアップされ、それを見た大尉は検証結果を配信する予定だった。セバスチャンはルーガルと聞いて、関心をよせる。ウィンチェスターからヴァンクリーフの過去7年間の資料を受け取り、分析したところ、上級の現場女性捜査官に対してヴァンクリーフが厳しい処分をしていたという傾向が見られた。男性捜査官と比べるといかにもおかしい。コーリーはカーターが口にした、パールハーバー支局の女性捜査官について話が聞きたいという。エミリー・ランダウ捜査官はすでに辞職しており、カーターは慎重に連絡を取ると約束する。検死で、大尉の死因は首を絞められた後の溺死とわかる。傷口に動物の毛が付いていたことから、死後に襲われ、水中に引き込まれたのだろう。ローレルの結婚式の準備で、元妻のリンダがニューオーリンズに戻ってきた。久しぶりにプライドと顔を合わせ、始めは和やかだったものの、リンダは別れる前のプライドがまるで使命でもあるかのように、人を救おうとしていたと批難する。仕事以外は目もくれず、妻は置いてけぼり、戻ってきた時もリンダのためではなく、ローレルにとって良き父親として振る舞っていたという。元妻との会話は平行線だ。ネット上のルーガルーの情報は、湿地の怪物ツアーの主催者が客寄せのためにでっち上げたことがわかる。実は大尉の遺体を発見したのもこの主催者で、大尉はネットの記事の撮影場所を訪ねに来たという。コーリーはヴァージニアにいるエミリーと連絡を取る。エミリーは基地のネットワークがハッキングされた事件を捜査していて、立件まで至らなかったことをヴァンクリーフから責められ、降格される前に辞職したという。今はセキュリティ関連の民間企業に勤めているが、ヴァンクリーフの女性差別を訴えることで、国防総省の許認可を受ける仕事を失いたくないという。ヴァンクリーフは権力をもっており、彼を告発することは今の仕事を失うことにもなりかねない。しかしエミリーはマヤ・コールドウェルという女性がヴァンクリーフ絡みで死亡していることを打ち明ける。プライドは海軍航空基地を訪れていたヴァンクリーフに呼び出される。議会の承認を待つヴァンクリーフは、コーリーが自分の周辺を嗅ぎ回っていることをすでに知っており、プライドに彼女を何とかしろ、と命令する。各NCISには、ヴァンクリーフの目となり耳となる存在がいるらしい。プライドは初めてコーリーが独自に動いていることを知り、説明を求める。7年前のバーレンの海軍基地への攻撃で、コーリーはテロ対策担当として現地に派遣された。ヴァンクリーフはその時の監督者で、現地人の協力者の利用に関してコーリーと対立していたという。コーリーの協力者のおかげで、アルジェリアのISIS支部を倒すことができたのだが、その翌日、協力者の顔写真がマスコミ流れ、その協力者は妻子の目の前で殺されてしまった。ヴァンクリーフは情報がコーリーから漏れたとして、責任を取らせた。原因を追及する捜査も却下されたという。しかしカーターの言葉で、そのような経験をしたのは自分だけではないと知った。プライドもコーリーの活動に加わることにする。エミリーが言及したマヤはヴァンクリーフとクアラルンプール時代に一緒だったようだが、10年前でファイルは手に入らない。しかも、機密扱いとなっていて、マヤは任務の1年後に事故で死亡していた。コーリーはマヤの妹に会うため、アトランタに向かう。スローン大尉の車が発見現場から上流地点で見つかった。もう一台の車がいたことがわかり、大尉の車から見つかった携帯には、交際を始めたばかりのステイシーとのやり取りがあった。ステイシーの自宅を訪れると荒らされており、本人は何者かに拉致されたようだという。パットンは大尉とステイシーの名前を闇ネットの妄想を書き込むサイトで見つける。そこでは、スローンを殺してステイシーと結ばれるという身勝手な願望が描かれていて、犯人は実行に移したところ、ステイシーには拒絶されたと見られる。書き込んだ人物はIPアドレスから、大尉の職場の同僚ケヴィン・マッケイブと判明した。マヤの妹は、姉からヴァンクリーフの名前を何度も聞いていたと話す。NCISでの仕事内容はわからないが、ヴァンクリーフになにかされたことが辞職の理由で、優秀だったにも関わらず、セキュリティの業界での再就職はヴァンクリーフに妨害されたという。帰国後マヤは落ち込むようになり、事故で死亡したが、ヴァンクリーフのせいで死んだようなものだ。ケヴィンの自宅に向かったグレゴリオとセバスチャンは、監禁されナイフを当てられたステイシーを発見、グレゴリオがケヴィンに語りかけて油断させ、ステイシーを救い出した。ニューオーリンズにコーリーが戻ると、カーターはコーリー本人のファイルを調べて、アルジェリアで協力者の写真をマスコミに漏らした張本人はヴァンクリーフだったと明かす。写真のデータをパットンが調べてわかったと言い、ヴァンクリーフは携帯をハッキングされ、機密保護違反を隠蔽してコーリーに責任をなすりつけたのだった。プライドとコーリーはヴァンクリーフに対面し、公聴会でコーリーが証言することになったと告げる。アルジェリアでの隠蔽や、ヴァンクリーフの女性への偏見を証明し、戦う覚悟はできている。「これはお前の責任だぞ」と捨て台詞を言うヴァンクリーフだったが、プライドが局長と話して、ヴァンクリーフが辞表を出し受理されたことがわかる。プライドは捜査官たちの努力の成果だとねぎらう。プライドはリンダに、昨今の出来事により、過去の父と母、レッドの関係がプライドに人を救おうと駆り立てたことがわかったと話す。リンダを顧みなかったのも事実で、リンダからも救いを求めることもなかった。自分ではベストを尽くしたつもりでいたが、十分ではなかったという。プライドは謝罪し、2人は和解する。帰宅したコーリーをヴァンクリーフが待ち構えていた。コーリーらは勝ったつもりだろうが、長年はしごを登るために働いてきた自分は揺るぎない。コーリーはただ去るように言う。今となると、元奥さんのリンダはリタと似ていますね。バクラさんの好みか?いつの間にかいなくなったのは、ペイジさんが「The 100」に出演したからでしょうね。そっちシリーズが終了して、元妻再登場、それもローレルの結婚式という良いタイミングとなりました。本当なら、最終話は結婚式になるはずだったのかしら。今回、レッドの記憶が元妻との和解に繋がって、上手く収まったなと思いました。コーリーとヴァンクリーフの対決はまだまだ尾を引きそうですね。長年、権力を手に入れて高みの登るために生きてきたヴァンクリーフが、そうかんたんに諦めるはずはない。シンパというか、脅して言うことを聞かせている存在もかなりいるようですし、背後にはもっと大きな存在もあるかも。どういう決着を迎えるのか、来シーズンが楽しみです。カーターはほどほどに善い人として参加するようになりましたね。打ち解けるにはまだ遠そうですが、こちらも来シーズンの変化を期待。ヴァンクリーフとの戦いの隠し兵器となると良いのですが。さて、ゲストのトム・レンクは「バフィ・ザ・ヴァンパイア・スレイヤー」のアンドリュー役で、オタクキャラで言ってみれば、セバスチャンの先輩みたいなものですね。「スター・トレックでデータ少佐が何度も何度も繰り返すエピソード」だとか、もっとセバスチャンと絡ませたかったです。情けなさは変わらず、でも別人のように年を取った印象でした。そもそもルーガルーは狼男だから、正にバフィの世界でしたね。ニューオーリンズ(ルイジアナ州)には、伝説や様々な文化の影響を受けた風習だとか、興味深いことが多いです。
March 30, 2021
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スパドラさん、最終話と含めて2話続き放送なんて気が付かなかった。たまたま翌週の番組表をチェックして、気が付きました。どうしても3月中に終わらせたかったのね。またセバスチャンが活躍するのかと思ったら、コーリーがメインのエピソードでした。セキュリティに関する会議に参加していた女性が、セバスチャンとパットンの目の前で複数の男たちに誘拐された。誘拐を止めようと、セバスチャンが男に組みかかるが逆に怪我をしてしまう。誘拐されたのは、ITの専門家で企業のセキュリティや情報漏えい対策などを担当していたノラ・モンカドだった。今の所、犯人側からの接触はないようだが、彼女が誘拐される背景や理由がわからない。しかし、パットンが身辺を洗うと、ノラはプレシディアム社が投資している会社をコンサルタントとして転々としていて、その投資金は実態のないダミー会社から振り込まれていることがわかる。手がかりはノラのメールアカウントに残る謎のような下書きと、セバスチャンが犯人と争ったときに奪った手袋だけだ。ノラが滞在している住居に向かうと、すでに先客がいた。DIA(国防情報局)がノラを探すと言って、コーリーを引き下がらせようとする。チームリーダーはかつてセバスチャンのドローンを奪ったウィンチェスターで、コーリーとも北アフリカで手柄を横取りされたという因縁がある。プライドはDIAの管轄なので自重するようにコーリーを諭す。実はコーリーを降格させたNCISのヴァンクリーフ副局長が局を去るというタイミングで、今下手に動くと見栄を張りたがる副局長に巻き込まれる恐れがある。入院中のセバスチャンは、ノラが誘拐される時の様子が変だったという。大声をあげたものの反撃はせずに、連れ去られた。誘拐現場のカメラ映像をチェックすると、ノラが数時間前から現場の様子を伺っている様子が映っていた。犯行に使われた黒いSUVも映っており、前日にも下見するかのような行動が見られた。つまり、自作自演の誘拐劇だったということになる。パットンはDIAの車から暗号化された信号が送信されていることを手がかりに、DIAチームの居場所を割り出す。ウィンチェスターはノラの居場所を突き止めて、今正に突入しようとしていた。プライドはノラが誘拐犯とグルだと告げるが、ウィンチェスターは信じない。しかし、コーリーは建物の中に被害者がいるように装って救出班を罠にかけるつもりだと見抜き、ウィンチェスターは撤退を命じる。ほんの少し手をかけたドアから爆弾が爆発するが、DIAのメンバーは怪我だけで済んだ。NCISはウィンチェスターに捜査協力すると申し入れ、ウィンチェスターもそれに応じることになった。ノラはウィンチェスターの教え子で、プレシディアム社の手先として各社の身元調査や情報漏えいなどの極秘活動をしていた。1ヶ月前に二重スパイに関するタレコミがあり、ノラに調査を命じたが、ノラはニューオーリンズでスパイを見つけたと報告したという。しかしそれは、誘拐に見せかけた脱出プランであったわけだ。ショックを受けたウィンチェスターだったが、NCISに情報を提供するという。罠に使われたのは72時間以上たった死体で、プロの手口で殺されていた。セバスチャンが手に入れた手袋からは、アジア系の人物のDNAが検出された。ノラは幼い頃から知能が高く、親の仕事で多言語を話すなどスパイの素質に恵まれていた。香港ではサイバーセキュリティの博士論文を書いており、その際に数週間の滞在が半年に延びて、忠誠心に揺らぎが出たのかと見られる。となると関係するのは中国のMSSか、ということになるが、あえて誘拐劇を演じたのは救出に動くウィンチェスターを殺して、スパイとしての証拠を消すためだったのではないか。ウィンチェスターの情報で、ノラは年に数回カリブ海のホテルに滞在していたことがわかった。その時、同時に滞在していた中国人の男が判明する。恐らく偽名だが、2人はメールアカウントを共有し、下書きホルダーのメモを残すことで連絡を取り合っていたと見られる。パットンは詩のような意味不明の文章を分析し、「モノリス移送中」と読み解く。ウィンチェスターは「存在しない」プログラムだと認める。DIA所属のスパイを監視するプログラムで、これが敵国に渡れば大変なことになる。すぐに関連組織に連絡を入れ、ノラの行き先を追うことにするが、すでに出国したかも知れない。謎の中国人の男はMSSの諜報員フェン・ウェイと判明する。アメリカ側の協力者として、水上飛行機のチャーター会社を経営するヘイズの名前があがり、今朝出発する予定だという。すぐにチャーター会社に向かうと、今しも飛行機が離陸するところだった。沿岸警備隊の協力を得て、飛行機を止め、6人組の男たちを制圧する。そこにノラの姿はなく、モノリスの行方もわからなかった。コーリーはノラがそこにいないのはおかしいと考え、積荷を調べ始める。積荷の一つから隠れていたノラを発見し、コーリーが力でノラを逮捕する。「モノリス」はウィンチェスターが回収して、事件は終了した。コーリーはDCに戻るウィンチェスターに、頼みがあるという。ヴァンクリーフは国防総省の海軍作戦部長に昇進することがわかった。その昇進についても、何か良くない噂があるようだが、コーリーは極秘でヴァンクリーフについてすべて調べてほしいと依頼する。来シーズン、プライドはサーシャと戦い、コーリーはヴァンクリーフに私的復讐を果たすということでしょうか。そういえば、シーズン6の頭にヴァンクリーフ副局長が出てきたのですね。この流れを引き出す形で、カーターが「去年はいろいろあったんだって?」と口をはさむわけでしょうが、本当にカーターの部分は余分だなあと思います。高級マンションに住んでいて、高額なスーツを着て、CAさんと好きなときに会って楽しむ生活が、NCISの給料でできるのでしょうか。そして、オードリーのことをガールフレンドと呼んだら、わざわざオードリーの方から、「私はあなたのガールフレンドじゃない」と言いに来た。いろいろ考えるところがあったのでしょうね。お互い都合よく会えるのが良かったけれども、彼女の方はそれ以上のものを求めていたということでしょうか。真剣に付き合ってほしいという男性もいるというので、別れを言いに来るって、そこまでしたら嫌味じゃないか。こんなことがカーターの心に堪えるようなら、何じゃそりゃ?です。わざとらしいという意味では、冒頭のセバスチャンの階段落ち、昭和の刑事ドラマみたいだった。(笑)実は子供の頃に、ドラマの撮影で駅の階段から転げ落ちるシーンを見たことがあって、思い出してしまいました。最近のドラマは中国を敵にすることが多いですが、この時期アジア系へのヘイトを焚きつけることにならないと良いなあと思います。今回は元々ウィンチェスターと因縁のあるコーリーが捜査でも主導を取った形で、頼もしくてかっこいいハンナが戻ってきた感じです。セバスチャンがお姉さんたちから「怪我しているのだからおとなしくしていなさい」「はい」という部分が楽しかったですね。
March 28, 2021
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久しぶりにスカッとするエピソード。憎むべきは罪だが、こいつは許せないと思って序盤はイライラさせられました。たまにはこういうのも良いですね。SUVは鉄道班と共同で、地下鉄内で痴漢の常習犯の取締りを行う。3名を逮捕したものの、一人は逃亡の途中で騒ぎを起こし、警察が黒人の人権を蹂躙していると訴えて、SNSにも拡散されてしまう。ドゥエイン・バリックは女性のスカートの中を撮影し、その携帯を壊して捨てて証拠隠滅を図った。ドゥエインは移民業務局の事務員で前歴はないが、職場を調べるとなると安全保障省の管轄で面倒なことになるという。上司のロリー・オトゥールによると、その部署は永住権を申請する者の家庭を調査し、偽装結婚を暴く仕事をしている。始めは捜査に協力的ではなかったが、SVUの求めに、ドゥエインのPCを調べて、犯罪に該当する画像をネットに上げていたことがわかったという。それだけでもかなりの重罪となるが、ドゥエインは上司をレイプ罪で訴えることができると、取引を切り出す。オトゥールは、実意はグリーンカードを与える代わりに、難しい立場にいる女性にセックスを強要していた。もし拒絶すれば母国に強制送還すると脅すのだという。被害者の一人、リナ・バスケスは、オトゥールに脅され、オフィスの外でミニバンの中で3回も要求されたことを認めるが、夫には知られたくないと、証言を拒む。浮気をしたことになり、夫を傷つけることになるからだ。証言してくれる被害者を探し、ベトナム料理店に務めるロザミー・クラインに話を聞く。ロザミーも頑なに証言を拒み、愛する夫に知られたくないという。もう一人、移民局の施設に勾留されているマギー・クィグリーは同じように、オトゥールに迫られたが、拒否したところ勾留されてしまったという。オリビアは証言をするならばUビザが発行され、強制送還はないと伝えるが、夫が強制送還されるのではないかと心配する。連邦検事にオトゥールのミニバンの令状を取ろうというオリビアに対して、ガーランド警視正はFBIの捜査は被害者のためにはならないという。オリビアはおとり捜査でオトゥールを逮捕することを考える。鉄道班のハシム・カルドゥン巡査の父親はイスラム系で、アメリカ人のロリンズとカップルを装い、永住権を申請する。宗教の違い、離れた年齢、経済状況の格差が大きいカップルは、偽装結婚の疑いを持たれるという。予想通り、オトゥールはロリンズに個別に面談するともちかける。呼び出され、オトゥールのミニバンに乗り込んだロリンズに、オトゥールは夫との情熱的なセックスを自分もおこぼれがほしいという。車にはマットレスがあり、夫を愛していて強制送還されたくなければ自分とセックスしろと迫ったところで、SVUはオトゥールを性的恐喝罪で逮捕する。しかし、オトゥール側は偽装結婚を暴くための作戦だと弁明する。女性が誘いに乗れば、偽装結婚だと判断するらしい。オトゥールは保釈され、SUVは証言してくれそうなマギーの夫に協力を求める。しかし、マギーの夫もマギー本人もゲイであることがわかり、実質偽装結婚だったことになった。一方、リナは夫から暴力を振るわれているらしく、証言でオトゥールと関係をもったことを知られるのを恐れていた。しかし、証言してUビザを発行されれば、夫と別れてもアメリカに残ることができると聞いて、証言するつもりになる。オリビアはオトゥールに重罪を求めていたが、ハディードは第3級レイプ罪や職権乱用、収賄罪などを訴求するつもりだという。裁判でドゥエインが証言するが、そもそも地下鉄での痴漢行為で逮捕されており、自分の罪を軽くするために上司を売ったと印象が悪い。潜入捜査をしたロリンズはやり手の被告側弁護士から、オトゥールも偽装結婚を見抜くために演技していたのでは?とやりこめられる。頼りにしていたリナは、妊娠してしまったと言い、証言を拒否するという。生まれてくる子供には父親が必要で、夫にはオトゥールの子かも知れないとは言えないという。カリシはやむなく裁判の延期を求め、新たな証人を探す。カルドゥンは母親がユダヤ系だということから、ロザリーの夫と話してみるという。ロザリーの夫エディは、妻が愛する夫のために、オトゥールの理不尽な要求に従わざるを得なかったと聞いて、理解を示す。新たな証人を引き連れ法廷に臨んだカリシに、弁護側は慌てふためく。裁判は諦め取引するというが、自分は国境を守っているんだと居直るオトゥールに、カリシは公権力を使って最も弱い立場の女性を従わせたと激怒する。結局第3級レイプ罪を3件で、オトゥールは15年の刑で有罪となった。ロザリーは、夫が話を聞いて一緒に涙を流してくれて、なお一層愛が深まったとロリンズに礼を言う。とにかく夫婦の間に秘密がなくなったのがうれしい。ロリンズはカルドゥンの奥深さに興味を持つ。ロリンズは完全にカルドゥン巡査に惚れましたね。私も惚れました。(笑)エスニックでイケメン、若いけれども人の心を掴むのが上手いカルドゥンにはもっと出てきてほしい。何なら、SVUに来て~そうなると、カリシのジェラシーがメラメラということになるかも知れません。さて、地下鉄内の痴漢行為て、アメリカでもあるのですね。NYならではでしょうか。警官たちが容疑者を特定して、現行犯逮捕するというのも、日本みたいだ。容疑者が逃走して電車を止めるのがニュースになることもあり。ただし、今の時代黒人の容疑者を荒々しい方法で逮捕すると、警察は非常に分が悪いですね。SVUが「今」を上手く取り込んでドラマにしているな、と思うところです。犯人のオトゥールの言い分は、どうしたって矛盾している。オトゥールの誘いに乗ったら偽装結婚。夫を愛している者は拒否する、だから偽装結婚じゃない、ではグリーンカードを与えるの?みんな、強制送還におびえて涙をのんで従ったんでしょう。小役人が女性の弱みにつけ込んで、卑劣な行為をしているだけ、正に、カリシの言う通りです。「刑事」とからかわれたカリシが怒り爆発で、かっこよかったです。一つの刑期は長くなくても、件数が増えれば長くなるのは知恵ですね。ロザミーの旦那さんが優しい人で良かった。オリビア、想像よりも高級なマンションに住んでいるような感じでした。
March 27, 2021
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久しぶりに会った元同僚が実は…というありがちなストーリーですね。潜入捜査はFBIでもその他の捜査機関でも、深刻な問題なのかもしれません。連邦判事のレスリー・チャップマンとその娘サマンサが、白昼道を歩いていて背後から何者かに射殺された。チャップマン判事とモージャーとは知り合いということもあり、モージャーは全力で捜査すると意気込む。判事が担当した案件や日頃、犯罪者から脅されるようなことがあったかどうか調べ始めると、判事は殺害される前日に、声を荒げて電話で話していたという。その後1時間ほど外出したというので、車の行き先を調べた所、セレブが集まるクラブの前で判事は降りたことがわかる。クラブのオーナーと用心棒は、チャップマン母娘は来店していないと答えるが、協力的ではない。女性の店長に声をかけると、女性は反抗的な態度でジダンに水をかけた。すぐさま女性を逮捕するが、ベルはその店長がFBIの潜入捜査官ジーナ・プラットだと明かす。ジーナは1年以上かけて、大物コカイン密売業者のジャック・ロッシを調べていた。信用を得た今は店長を任されているという。潜入の成果で、用心棒役のレイ・コスタはカルテルに従兄弟がいる、ということも掴んだ。判事は店に来ていないというのでジーナを帰す。担当した案件に疑わしいものはなく、手がかりは犯行直後にカメラに映っていた顔がわからないフードの男だけだ。娘のサマンサの携帯には、何かトラブルを思わせる書き込みがあり、遺体からロッシのDNAが検出された。ロッシはサマンサと前の晩に寝たと認めるが、犯行時のアリバイは固いようだ。店の道路側のカメラに、裁判所から急行した判事の姿が映っていた。7分後に判事はロッシの店を出たが、そのすぐ後に車を駐車していた男が判明し、話を聞く。男はロッシの店のドアマンで、サマンサが数日前深夜に服が破れ、泣き叫びながら店から出てきたと証言する。サマンサは警察を呼ぶことを拒み、家に戻ったという。判事は娘からクラブでの性的暴行などの事実を聞かされ、ロッシの店に乗り込んだのか。モージャーは殺人事件の捜査を優先して、ジーナの上司に共同捜査を申し入れる。ジーナは不満だが、近く、ロッシとコスタとダブルデートに出かけるチャンスがあるので、女性を連れてきてほしいという。クリステンがジーナの女友達として潜入することになり、4人が車に乗り込んだ。車内に麻薬はなく、おそらく、麻薬の金を回収するのではないかと見られる。FBIが追跡する中、ジーナの車は黒い車と合流した。ロッシとコスタが車を降りたところ、ジーナは急にコスタに、監視されているかもしれないと伝える。ロッシとコスタは何もせずに現場から離れた。翌日、ジーナはコスタがFBIの車に気づいたようなので、先手を打って捜査を守ったのだという。ジダンは戦略を変えて、おとり捜査に切り替えようと提案すると、ジーナは自分がどれだけ苦労して彼らの信頼を得たのかと、ジダンに反発する。ベルは疑いを持つジダンに、ジーナを長く知っているので、信用できるという。結局ジュヴァルを新しい買い手として、ジーナが紹介することになった。ロッシは慎重で、初めて会うジュヴァルにポリグラフ検査をするという。長年の経験でジュヴァルはピンチを切り抜けるが、ジダンはジーナが標的のロッシを「ジャック」と名前で呼ぶことに引っかかる。過去の潜入捜査でジダンも、標的とわかり合えた瞬間があり、その時には親友になったという。一応ベルがジーナの上司に確認するが、上司も私の管理能力を疑うのかと機嫌が悪い。クリステンはロッシとジーナの映像の中に、親密な雰囲気でキスしているのを見つける。改めて問いただすと、ジーナは潜入の過程で、ロッシと心を開いてキスしたことで、ロッシに取り入ることができたと主張する。親密になりすぎることは危険で、これ以上の潜入捜査は中止すべきというベルに、ジーナはキャリアに傷がつくなどと言って、譲らない。ジダンは何かあれば中止するというベルに従うという。麻薬の買付場所に現れたジュヴァルは、1時間も待たされた。何かおかしいと思っていると、ジーナの車が街から遠ざかっていくのが確認された。緊急手配でジーナの車を追い、逮捕する。ジーナはロッシを裏切れなかったと本音を打ち明ける。いつの間にか、ロッシとの絆が本物となり、彼は善い人だという。ベルはロッシが愛しているのは、ジーナが演じているキャラクターだと説得し、ロッシとコスタの行き先を聞き出す。メキシコに逃亡しようとしていた2人は逮捕され、ロッシはサマンサとの交際を辞めるよう通告した判事をコスタに殺させたことを認める。ジーナに関することは全て報告され、状況から連邦検事局がジーナを起訴することになった。ベルはあなたを守ると言った約束が守れなかった結果となり、ジーナに謝る。落ち込むベルにジダンは話を聞くという。狭いNYでは、捜査中に「久しぶり~」ということは多いのでしょうね。(笑)今度女子会しようよって、まあ気持ちはわかりますが。ベルは一緒に人身売買の捜査でジーナと組んだこともあり、彼女の人となりは知っているから信じられるという。個人的に親しいから信用できるというのと、親しいから判断を謝るというのはあるでしょうね。説得するのに個人的な面を強調すると、約束を守れなかった場合は辛い。だからといって、涙目でごめんなさいと言ったところで、ジーナはどう受け取るだろうか。あなたのせいで私の人生は終わりよと、恨みを持たれなければよいが。被害者や捜査対象に共感するのがベルの特徴だとしても、このままではベルが保たないのではないだろうか。ジダンは自らの潜入捜査体験で培った知識があり、ベルの判断に意見を言う。彼は先週の厳しかったメンターの圧力にもめげず、命の危険のある潜入捜査でも感情に溺れずにやりきったわけですね。しかし第4話ではジダンも元レンジャーに感情移入していたわけで、お互い様。いずれにせよ、潜入捜査は問題が多いということになりますね。クリステンはいきなりの潜入捜査でもそつなくこなす。分析力でも突破口はいつもクリステンですね。モージャーは知り合い多すぎです。身内を殺されると、警察は容赦なしで徹底的にやり返すそうですが、モージャーも敵に回したくない存在ですね。
March 25, 2021
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事件もサイドストーリーも家族がテーマですね。本来はここからシーズンフィナーレへのストーリーアークが始まる予定だったのでしょうが、恐らくコロナウィルスで撮影が中断して、話数が少なくなったので、結末は来シーズンに持ち越されるのかな。ブレイデン・マーフィー兵曹がゴミコンテナの中で胸を1発撃たれた状態で発見される。死亡時間は昨夜12時くらいで、殺害場所は別だと見られる。マーフィーの妻サラは父親が脳卒中で倒れたため、農場にある実家に住み込みで介護をしている。マーフィーはジャクソンビルの基地に駐留しており、週末になると妻の手伝いのために実家を訪れていたという。昨日もマーフィーは実家を訪れたが、基地に呼び戻され、軍の飛行機で帰った。周辺で何かトラブルがあったのかどうかはわからないが、代々続くサラの実家の農場は厳しい経営状態でストレスを感じているという。しかし、昨夜ジャクソンビルへ飛んだ飛行機はなく、差し押さえられていた実家の農場は、2週間前に4回に分けて借金が返済されていることがわかる。介護に人を雇う金が無いと言っていたが、マーフィーかサラか、どちらかが嘘を言っているのか。マーフィーの携帯から、最後にいた場所が遺体発見場所から何マイルも離れた何もない場所だとわかる。現場を訪れると、草むらの中に横転した車があり、中に運転手の死体が見つかる。死後かなり経っているようで、現場には2人分の足跡があった。マーフィーはここに30分はいたようだが、事故に巻き込まれた様子はない。サラの実家の借金を支払ったのは弟のクレイとわかる。盗みなどの前歴があるとはいえ、クレイはこの金をどこで手に入れたのか。車内で死亡していた運転手は、犯罪歴の多いジェイス・レノンとわかる。死後2週間ほどで、おそらく大雨の時に事故を起こしたのだろう。車内に100ドル札が見つかり、後部座席の窓が割られていたことから、クレイは大金を発見して奪ったのではないかと考えられる。マーフィーはそれを知って危ない金なので元に戻せと言って殺されたのか。それにしても、遺体を動かした理由は何か。サラの動向を監視していると、公園にバッグを持って現れた。そこで男と落ち合うが、コーリーらがNCISを名乗ると、男は銃を出した。グレゴリオが男を射殺し、サラは身柄を拘束される。サラは弟の命を守るためだったと主張するが、バッグの中身はヘロインだった。サラはヘロインは父親の部屋にあったものだという。協力的ではなかったサラはやがて、差し押さえの手紙が届いた後、銀行に相談に行くと、すでにクレイが支払ったと聞かされたと話しだす。それをクレイに問い詰めると、ドライブ中に見つけた事故車から大金の入ったバッグを見つけたと答えた。心配になり夫に話すと、マーフィーは金を元の場所に戻すべきだと言い、2人で現場に戻った。マーフィーはそこで運転手の携帯を発見し、クレイを帰宅させると、関係者と会う約束をした。しかし、クレイはヘロインも盗んでいたことをマーフィーには話していなかった。マーフィーはヘロインを返さなかったことで殺されたのだった。その後、NCISが最初にサラの実家を訪れた後に、ヘロインを返さなければクレイを殺すという電話があった。プライドはサラに犯人側に連絡させ、再度弟を救う方法を相談させる。逆探知で犯人は実家にいることがわかり、NCISが急行するが、クレイはおらず、犯人らは介護士を縛り上げると、家探しして立ち去った後だった。クレイはヘロインはサラが返すと言っていたという。グレゴリオが倒した男は犯罪歴のあるブレイン・オズボーンと判明する、セバスチャンは、犯人の靴の裏に付いていたと見られる花が、ケシであると断定する。彼らはケシを栽培しているのか。クレイを誘拐した犯人が黒いトラックに乗っていったという証言で、プライドと因縁のあるピーター・ショーの名前があがる。ショーはかつて、プライドを狙って爆破事件を起こしたサーシャ・ブルサードの部下だった。プライドは刑務所にいるサーシャを訪ねる。今は心を入れ替えたというサーシャだが、プライドには捜査協力で仮釈放を早めたいという魂胆があるようだ。サーシャはショーは従兄弟のルーク・ドゥセットの部下だと指摘する。サーシャの一族は広い土地を所有し、人目につかない郊外でケシを栽培するような場所があるという。プライドはDEAの応援を待てず、ヘロイン工場に突入する。銃を向けられたクレイを間一髪で救い出すと、応戦するルークの部下らを倒す。まもなくセバスチャンに率いられたDEAも到着する。クレイはまさかマーフィーが殺されるとは思わなかったとサラに謝罪し、DEAに拘束された。コーリーは夫の恋人ヴェロニカとの関係に慣れてきたが、娘がヴェロニカと時間を過ごすことにはこだわりを感じる。考え直したコーリーはついに離婚届にサインをし、前に進む決心をする。プライドはサーシャのために推薦状を用意した。決して本意ではない。これによってサーシャの刑期は短くなるだろう。サーシャはプライドとのやり遺した仕事にかたを付けるつもりだ。何も罪のない兵曹が気の毒です。奥さんにも協力して、義弟のために危険を冒すような責任感のある人なのに。サーシャが前回出たのはシーズン1でしたね。刑務所に入ってでも守りたいものがあるとか、只者じゃない存在でした。早く出所するということは、プライドに復讐するつもりでしょうし、怖いです。そういえばこの時はラ・サールの恋人が殺されたり、確かに因縁を感じますね。セバスチャンのママとの依存性は、着メロに現れていますね。ロビン・マッケルの「Always」だそうで、「いつもあなたのそばにいる、永遠に私を頼って良い」て、堂々とまあ、大笑いです。ママの一大事に病院に駆けつけたけれども、そばにいるとあれこれ言われて、帰りなさいと言われて戻ってきた。セバスチャンだからものすごく納得してしまう。コーリーは勝ち負けになると熱狂的になり、娘のサッカーでも大声で応援するので娘もちょっと嫌な顔をする。確かにこれは恥ずかしいですよね。セバスチャンも被害を受けている模様。ボードゲームと言っていましたが、Pictionaryというゲーム(示されたお題を絵を書いて味方チームに当ててもらうらしい)で、セバスチャンは泣かされた。答えは映画の「ダーティ・ダンシング」だった、でも、セバスチャンには伝わらなかったのでしょうね。ハンナは一体どういう絵を描いたのやら。離婚を前提の夫が恋人と交際していて、3人で娘と一緒に時間を過ごすというのはいかにもアメリカなシーンだなと思います。それでも娘がヴェロニカとミュージカルを見に行ったのはやはり嫌だ、というのは素直な気持ちですよね。離婚届にサインしなかったのは、いろいろタフな一年で振り回されたから。やっと、人生を取り戻す踏ん切りがついた、というので、良かったなと思います。しかし、それもサーシャの復讐計画の一部に含まれたら嫌ですけど。カーターはかなりチームに心を開いてきたように見えますが、プライドには音楽だ、というのはちょっとすり寄った感じ。それとも、本当は可愛い奴なのでしょうか。
March 22, 2021
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新人タミンのキャラクターエピソードですね。ゲストの熱演が印象に残りました。意外なゲストとして、久しぶりのバーバがちらっと出ていましたが、どうやらこれはこの後の予告編だったかな。ボクシングの試合に出場したタミンは、馴染みのトレーナー、ロメオと若い選手カミの間に違和感を感じる。2人は鍵をかけたロメオの部屋にいて、ロメオはカミが肩の脱臼のケアをしていたと弁明する。しかし、事実ではなさそうだ。翌日、タミンはその違和感をオリビアに相談し、オリビアはタミンの直感を信じるという。16歳のカミは、夜遅くまでジムで練習をしてロメオに送ってもらっていた。カミの祖母は、彼は父親のような存在だという。オリビアはジムの内部で情報を聞き込みするようアドバイスし、タミンと対戦したエスペランサに会う。エスペランサによると、カミはロメオのお気に入りで、ロメオはタミンの戦い方をエスペランサに漏らしていた。もしかすると、カミとの関係をタミンに嗅ぎ回られたくないロメオの警告だったのかもしれない。やがて、カミと祖母がSVUに現れ、2年以上前からカミとロメオは寝ていたという事実を告白する。カミは恋人だと主張するが、祖母によるとレイプで、証拠となるメールもあるという。令状を取り、ロメオを取り調べようとしていた矢先、ジムでロメオとエスペランサが言い争い、エスペランサがロメオを殴るという事態が発生した。倒れたロメオは後頭部を打撲したため、救急車で搬送された。救急車の中でロメオはカミは一方的に恋心を燃えさせているだけで、セックスはしていないという。エスペランサはSVUに、カミにロメオとの不適切な関係について問いただし、携帯のメールも見たという。そのことをロメオに尋ねると、お前はばかかと否定された。オリビアはタミンが被害者に同情しすぎて客観性を欠いたとして、この先はカリシに任せると注意する。第2級レイプ罪で、病院でロメオの罪状認否が行われたが、無罪を主張した後、容態が急変してロメオは死亡してしまう。エスペランサは19歳の将来有望なボクサーだが、ハディードは、正当防衛が証明されなければ第2級故殺罪でエスペランサを起訴することになるという。そうなると15年の重罪となる。なぜ、カミのことでそこまでエスペランサが激高したのか、彼女もロメオから虐待を受けていたのか。オリビアはジムの仲間が事件現場で何か目撃していたか聞き出すように命じる。一人はエスペランサがロメオに食って掛かり、ロメオが「それは嫉妬だ」と言ったという。もう一人は、ロメオがエスペランサに「キズモノ」と言ったと証言する。エスペランサもロメオに虐待されたことが疑われるが、エスペランサは自分がボクサーであることを意識し、自分が弱いと認めたくないとガードを崩さない。とにかく、まずエスペランサに弁護士を付けないと何も聞き出せない。しかし、タミンは友人としてルールを破ってエスペランサに面会してしまう。事件が起こってから、エスペランサは実の父親を近づけようとせず、何かトラブルを隠しているようだった。キズモノというのは、ロメオとの関係ではなく、父親とのことだったのか?カリシはタミンの行動を批判するが、今の所エスペランサは何も証言したわけではない。ただ、父親とのことをほのめかしただけ。ロメオは彼女の心の傷を侮辱したのか。オリビアはタミンの軽率な行動を叱り、フィンとロリンズに父親サントスを聴取させる。サントスはエスペランサが10歳の時に妻をなくして、その後は娘たちに全てを捧げてきたという。エスペランサにはグラシエラという妹がいることがわかるが、薬物依存で連絡が取れない状態らしい。弁護士を同席させ、エスペランサに父親との関係を尋ねると、やっと子供の頃から性的・虐待を受けていたことを認める。護身のためにボクシングを始めたが、ロメオはそのことを気づいたようだ。カミとのことを問いただした時は、ロメオは父親の慰み者と、エスペランサを侮辱したのだという。グラシエラは、姉が父親の虐待を受けていたことを認めるが、証言するのなら、姉いに金を要求するという。SVUはエスペランサを説得して、サントスとの面会を観察する。エスペランサは殺人罪から逃れるためには、父との事を裁判で証言しなければならないと訴えると、サントスはあれは仕方なかったと事実を認めるが、この事は隠し通すつもりだ。エスペランサの涙の訴えに、検察もサントスの自白が得られたと判断し、彼女の罪状は傷害罪で2年となった。グラシエラは捜査に協力して父親の罪を認めさせ、サントスは逮捕された。姉妹は久しぶりに再会し、タミンに感謝する。まず、タミンはベイルート出身であること、ボクシングで相当な腕前であることが明らかになりました。暴走してしまうのは、熱意があっても経験が浅いから。「同情しすぎると客観性を…」は若かりし日のオリビアがクレイゲンから教え込まれたことですね。今回は親しい仲間の問題だったので、余計に肩入れしてしまったのかな。経験を積んで、いつかは彼女もオリビアのような警察官になるのでしょう。それにしても、エスペランサ役の女優さんは見事でしたね。うちに秘めた苦しみ、悲しみ、怒りの表現、葛藤それらを爆発させた父親との対峙、すごかったわ~見ごたえがありました。妹役は全く逆のタイプでしたね。お父さん役の人、シカゴシリーズのドーソンのお父さんでしたか。「デクスター」のデイヴィッド・ザヤスに似ていましたなと思いました。タッカーの死でオリビアが相当参っていることは、みんなが心配しているようで、カリシのママまでも、息子にスープを届けさせるなんて、和ませてくれるじゃないですか。ママもいつか顔を出してほしいです。そして、黒黒としたお髭がワイルドなバーバがテレビ電話(スカイプ?)でオリビアの早めの誕生日をお祝いに。時代を感じますね。今はアイオワで選挙からみの仕事をしているらしい。オリビアにとっては、長年共に苦労した戦友みたいなものですから、彼の言葉は心にしみるでしょう。ぜひ旧友を温めてほしいです。
March 20, 2021
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ジダンがスポットライトを当てられて、格好良く活躍するエピソードですが、何だかFBIのPRムービーみたいな雰囲気もありましたね。個人的に違和感があったのは、途中で引用された、劇作家ジョージ・バーナード・ショーの「武器製造者の本当の信念」というくだりで、悪い奴らが手に入れようとしている武器の値段が適正だとか、使う側が責められたりジャッジされることはないとか、何を気取っているんだという感じ。元の戯曲「バーバラ少佐」を読んだり、映画化されたのを見たりしたら、ピンと来るのでしょうね。武器ディーラーの父娘を原作に重ね合わせていたのかもしれません。ネットで検索していると、「バーバラ少佐」をワーグナーの「ニーベルングの指環」と比較して論じているものがあって、へーの連発でした。FBIの第2班から、潜入捜査への協力依頼があった。世界的な武器ディーラーのマーティン・ヴィッカーズに、闇マーケットの仲買人オタン・レイスが接触し、そのレイスはFBIの内通者だという。レイスはアメリカに向かおうとロンドンの空港に到着したところで、何者かに射殺されてしまった。本来ならば潜入捜査はそこで終わりだが、レイスを協力者にしたFBI側の立役者が、かつてジダンらをアカデミーで指導したローワン・クィンで、クィンはレイスとジダンが外見が似ているのでレイスの代役として使いたいという。レイスの死はごまかして、生きていることにする。モージャーはジダンに危険な任務をさせたくないと反対するが、ジダンは自分からやりたいという。実はジダンを潜入捜査官として鍛えたのは、クィンだった。ベルは2人の間の様子を見ていて何かあったのか、と疑う。ヴィッカーズは携帯式対戦車ミサイルジャベリンを50基売ることになっており、その破壊力を考えると、何としても売買を阻止しなければならない。ジダンは、現場での連絡係としてベルを指名する。24時間という、にわか仕込みでジダンにレイスの情報が詰め込まれる。しかし、クィンは何かとジダンに厳しくあたり、たった一つのミスが命取りになるという。ジダンはアカデミー時代に、クィンから何度も否定され、辞めろと罵倒された。それはジダンが有望だったからで、彼の指導の仕方だったというが、今はクィン本人が息子から拒絶されてしまったという。クィンとジダンはヴィッカーズが滞在するホテルを訪れ、娘のアリアナと会う。用心のため、まずは父に代わって自分が取引相手と会って、相手を見定めるのだろうという。際どい瞬間をベルらのバックアップで切り抜けたジダンは一人、アリアナの車に乗り込む。アリアナは武器商人の信条を守るように言い、ジダンを車から下ろす。FBIは、レイス(ジダン)以外にも買い手がいるのではないかと考える。背後に競争相手のレイス殺害を指示した黒幕がいるはずだ。モージャーは友人のMI5の長官補佐官に確認するという。FBIはアリアナを監視するために、ベルを使ってクローン携帯を作ることにする。ロンドンでレイスを殺し自分も撃たれて死亡した男が、メキシコカルテルのロス・セタマと関係していることがわかった、ジダンとクィンはアリアナとヴィッカーズの迎えの車に乗り込み、港へと向かう。FBIもSWATを港へ急がせる。アリアナのクローン携帯がメールを送ったことがわかり、相手はLAにいるロス・セタマのメンバーだという。どうやらアリアナは父を裏切って、カルテルにジャベリンを売るつもりなのだろう。ジダンとクィンはヴィッカーズに武器が入ったコンテナの前に案内され、2億ドルの取引を始めようとした時、アリアナはロス・セタマはもっと高い金を払ったという。驚いたヴィッカーズは狙撃されて殺され、ジダンとクィンも隠れていた男たちから銃撃を受ける。しかし現場に到着したSWATらが敵を制圧し、アリアナも逮捕された。FBIはジダンの手柄を称えるが、ジダンは打ち上げパーティに出ずに撃たれたクィンを病院に見舞う。クィンはジダンに間違った対応をしたと謝罪する。ジダンはおかげで成長できたと堪え、クィンはジダンの体験をクアンティコの潜入捜査官の研修で話すように勧める。確かに冒頭のレイス役の人はジダンそっくりでした。ボディダブルではなさそうでしたが。ヴィッカーズ役の人は「Blacklist」のマックスでしたね。クィン役のビリー・バークはクセのあるアウトローなイメージが強くて、相変わらず憎まれ役が似合いますね。「Major Crimes」のストロー役を思い出しますが、今回はまだマシな方。(笑)今どき、クラスの中に怒られ役を作って、全体の見せしめにするというやり方はやってはいけない教育方法ですよ。ジダンはアフガニスタンで修羅場をくぐり抜けて、その後FBI捜査官になったのだから、耐えることもできたと言いたいのでしょうが、まあ、潜入捜査では一瞬も気を抜くことなく、強い精神を持ち続けないといけないので、それくらいの訓練は必要だったということなのか。でも、研修会場にいた訓練生たち、特に女子がジダンを見る目がハートになっていたような…そんなので大丈夫でしょうか。(笑)モージャーはイギリスにもツテがあるのですね。彼女の口添えで友人はMI5で出世できた、とか、影の実力者なのか。ますます、謎めいてきました。父親からモンスターに育てられたという「アリ」という女性は、レディントンから帝国を奪ったリズみたいな存在なのでしょうか。カルテルからレイスを撃ったという情報は聞いていなかったのか、FBIの潜入捜査に気づいていたのかなあ。ジダンの本性を知っていて父親を倒すのにお利用したのか、この人もよくわかりませんでした。
March 19, 2021
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今シーズンになって、ニューオーリンズは独自のヴォイス(色、主張)を持ち始めたのか、と思いました。多分、それが視聴率のダウンに繋がっていくんだろうと思いますけど。脚本やゲストの演技も良かったし、個人的には今シーズン一番のエピソードで、最後は泣けました。市警のブラッドリー刑事が連続強盗犯を追跡中、容疑者が地元のパーティの人混みに逃げ込み、追いかけてきたブラッドリーは無関係の青年を撃ち殺した。ブラッドリーは青年が銃を向けたので撃ったというが、目撃者は彼は丸腰だったという。現場に呼ばれたロレッタは、白人刑事が黒人を射殺したことから大きな騒ぎになるのを懸念する。捜査を主導するのは州警察のクーパー刑事で、被害者が海軍のアリ・ミッチェル三等兵曹だったため、プライドも出動した。今の所ブラッドリーが主張する被害者の銃は見つかっておらず、先程までロレッタとデートしていたホロウェイ刑事は、自分が部下として指導したブラッドリーを心配して姿を見せる。群衆がこれは差別だと怒りを燃え上がらせる中、プライドは冷静になぜミッチェルが撃たれることになったのかを注目する。ブラッドリーが追っていたのはジェラルド・ヤングという黒人だが、カーターは黒人だから2人を関連付けるのかと、コーリーに反発する。プライドは微妙な問題なので憶測で物を言うなとチームに釘を刺す。ホロウェイはブラッドリーのためにと、モルグに様子を聞きに来る。ブラッドリーは人種差別者ではないというホロウェイだが、ロレッタは立場の違いから捜査内容は何も教えられないと頑なになる。プライドはあえて情報は双方で共有すべきだという。事件現場となったパーティで、ブラッドリーを撮影した動画は多くあるが、ミッチェルが銃を構えたかどうかは判別できない。ただ、SNSではミッチェルがギャングと関係があるという記事や写真が拡散し始めた。パットンは捏造であったとしても、さらに情報を集めるという。州警察はジェラルドの恋人ジャスミンの自宅の家宅捜索を強行する。カーターは何かと州警察に反発し、ミッチェルとジェラルドが友人だったことを示す写真を見つけて持ち去ってしまう。プライドはカーターの勝手な行動を叱るが、カーターは自分の経験から、黒人であるミッチェルが悪党にされことがわかっており、差別の問題にニュートラルはないという。ジェラルドは盗みなどの前歴があり、未成年の時の仲間の名前が消されている。もしかすると、ミッチェルも関わっていたのかもしれない。市警はミッチェルとジェラルドの関係が復活したと、ブラッドリーに有利に考えるだろう。市民の動揺を抑えるため、知事は早く合同会見を開き、捜査の進捗状況を説明するように州警察、市警、NCISに求めた。ミッチェルが持っていた銃が見つかったという報告が入っているが、プライドはその銃の分析を終えてから会見を開くべきだと主張する。銃が見つかったのが3ブロック先の廃屋に隠されていたのが引っかかる。カーターはブラッドリーを擁護するホロウェイに、一体どっちの味方かと噛み付いた。コーリーは差別されたのはあなただけではない、とカーターに語りかける。再度ジャスミンの自宅に向かい、ミッチェルとジェラルドの関係について尋ねる。2人は若い頃、悪さもしたが、ミッチェルは海軍のスカウトを受け、前歴を消して人生をやり直した。ミッチェルはジェラルドに悪事から足を洗って、海軍に入れと説得していたという。カーターとコーリーの言葉にやっと、ジャスミンはジェラルドの行き先の情報を話す。ミッチェルの母親は会見を開き、息子の無実を訴える。人々はハリケーンの時に救助を待つ黒人を警官が撃ち殺した事件を忘れるなと応える。パットンは警察に目をつけられた黒人がどう対応すべきか、カーターにも何か経験があるはずだという。ミッチェルのものとされた銃は、大勢が使うコミュニティ銃とわかる。ミッチェルの指紋は検出されていない。パットンとセバスチャンは、動画の中で倒れたミッチェルのそばに何かが落ちているのを見つける。まだ見つかっていないとしたら、下水溝に落ちたのか。合同プレス会見が始まるが、記者からの質問で見つかった銃について州警察は何も明かさなかった。プライドがミッチェルのものとは確認されていないと付け加えると、市民の怒りは高まる。ホロウェイとロレッタは、お互いの意見をぶつけ合う。NCISはジェラルドの叔父の農園でジェラルドを逮捕し、プライドが事件の全容を聞き出す。ブラッドリーから逃れようと、人混みの中に逃げ込んだジェラルドだったが、まさかそこにミッチェルがいるとは思わなかったという。ミッチェルは撃たれそうになったジェラルドの前に立ちはだかったのだった。セバスチャンとカーターは下水道の中に入って、ミッチェルが手にしていたものを見つけ出す。ミッチェルは事件の現場を携帯で撮影していたのだった。ブラッドリーがミッチェルを撃つ瞬間が撮影されており、ブラッドリーは携帯を銃と見誤った。しかし、発砲したことは市警の方針に沿ったものでブラッドリーは刑務所に入るわけではなく、母親には補償金が支払われるだろう。ショックを受けたブラッドリーは、警察を辞職して謝罪会見を開く。なんともやるせない結末となった。事件現場ではミッチェルを悼む集会が開かれ、NCISメンバーも参列する。今回も「Quantum Leap」のエピソードを思い出しながら見ていました。今から30年前のドラマでも公民権運動を扱ったストーリーや差別のテーマをよく扱っていた印象があります。どの時代、どの場所でも人々の暮らしがあり、感情があり、対立がありそれぞれに言い分があった。そして、その絡まった糸が最後にほろっと解ける時に、心が暖かくなって気分がすーっとしたものです。今回ホロウェイ刑事は黒人警官として長く警察にいて、警察の内部も随分変わったというけれど、警察権力と市民との関係性は変わらない。ブラッドリーは差別したんじゃないというでしょうし、任務でやるべきことをやっただけだ。でも、黒人市民は必要以上に警察に目をつけられ、暴力を受け、冤罪の対象となっている。パットンが車椅子生活になって、急に警官が自分に向ける目が変わったというのもリアルに感じられました。ロレッタが息子たちに日頃から何を教えているのか、こういう話題も事実でしょう。そういう中で捜査は慎重に、事実に基づいて憶測は避けなければならない。多分、ブラッドリーが見間違ったんだろうというのは予想できましたが、それが証明されても正義がなされたわけではない。傷ついた人々の心が残ったまま。問題はずっと続いているけれど、せめてパットンの口からいつかは…という言葉に希望をかけたいです。カーターは最初から偏見のもとに捜査が行われていると言って、捜査官としてはそれこそ偏った態度を取り続けるわけですが、これはかなり異質な感じがしますね。メイン捜査官でこんなキャラクターは今までいなかったでしょう。一体どんな経験をしたのかわかりませんが、これでは逆に見るべきものを見逃し、事実を捻じ曲げてしまいそう。ただ、差別の問題には「中立」というのはないんだ、という言い方は奥深いなと思いました。ホロウェイとロレッタの本音のぶつかりは見ごたえがありましたね。でも2人は大人なので、すぐに仲直りしたようですが。ラストで歌っていた「Lift Every Voice and Sing」は黒人の国歌と呼ばれる曲で、強いメッセージを発していたと思いました。
March 14, 2021
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懐かしい人の登場かと思ったら、とても重い内容で胸に迫りました。ただただ、辛いです。オリビアと交際していたタッカーが警察を引退することになり、パーティが開かれる。オリビアは自分から別れを切り出したこともあり、複雑な心境でパーティにでかけていく。タッカーは1ヶ月前に別の女性と結婚したばかりで、幸せそうな様子だ。タッカーの元同僚ギャリー・ウォルドとタッカー、オリビアが歓談しているところに、オリビアとアカデミーで同期だったレイチェルが現れる。レイチェルは思わせぶりな恨み言を言うと、タッカーに酒を浴びせて店を出ていく。その後、レイチェルは外に止めてあった車の中で銃で自分を撃って死亡した。レイチェルは優秀で熱意のある警官だったが、風紀課のころに燃え尽きてしまったという。NYPDでは警察官の自殺が続いており、本部は警官らにカウンセリングを受けるように勧める。オリビアのセラピストのリンドストロームも、SVUのメンバーにカウンセリングを始める。しかし、レイチェルは死ぬ前に車の中でメッセージを録画しており、元同僚にレイプされたが警察内部でもみ消されたと告発していた。相手の名前は明らかにしていなかったが、警察はこれからも事実を隠し、犯人を守るだろうと訴える。オリビアは内部調査(IAB)にいたタッカーがこのことを知っているはずだというが、タッカーは覚えていないという。捜査を始めたSVUはホームレス同様になって、レイチェルが寝泊まりしていた教会で聞き込みを行う。神父は警察がレイチェルを見捨て、死に追い込んだと非難する。彼女はやはり犯人の名前は言わなかったが、事件が風紀課にいた2004年頃というので、タミンが親しい元上司に聞いてみるという。ラルフ・モリス巡査部長はレイチェルのレイプの訴えについて、よく知らないと言葉を濁す。ただ、レイチェルには良くない噂があったと言い、彼女の方から男性たちに手を出して回っていたという。タッカーの引退パーティで乾杯の音頭を取ったギャリーは、当時風紀課の警部で、彼なら知っているかもと言われ、フィンとカリシが、警備会社を経営しているギャリーに話を聞きに行く。ギャリーはレイチェルが男を漁って関係を迫り、断ると脅すなど良くない行動があったという。レイプされたという訴えがあり、タッカーが調査したがレイチェルの訴えは虚偽だと結論付けられたという。オリビアはタッカーに嘘をつかれたと非難する。タッカーは15年前のことで、今は思い出したという。レイチェルはギャリーに苦情を申し立て、それぞれ意見を聞いたが、正式に訴えると4組の家庭を壊すことになり、結局本人が追及しないと決めたのだという。タッカーの言葉をどうとらえるか悩ましいところだが、モリスが自殺したという知らせが入る。2時間前に話したばかりだというタミンはショックを受けるが、モリスの妻によると、夫には自殺願望があったという。警官は特に今、辛い立場にある。金の面でも苦労があり、警察は助けてくれなかった。夫は取り乱して何本か電話をかけていたという。最後に電話をしたのはリンドストロームだということがわかるが、リンドストロームは患者との守秘義務は死後も続くと、話の内容について口を閉ざす。しかたなく召喚状で証言を求めるが、リンドストロームは現在NYPD全体でカウンセリングを受けさせようとしているために、聞いた内容を外部に漏らす事は信頼を失うので話せないという。事実を整理すると、風紀課で働いていた当時、レイチェルにはギャリー、モリスの他にも2人の同僚らと関係があったようだ。モリスが最後にかけた電話の1本は、ギャリー宛で、ギャリーはモリスに口止めを要求したのか。カリシはリンドストロームが守秘義務を盾にしたために、逆に自殺者が生まれたと訴える。ところが、審理中にリンドストロームのオフィスに泥棒が入り、PCとモリスの医療ファイルが盗まれたことがわかる。実は昨夜ギャリーがオフィスを訪れ、モリスがリンドストロームにかけてきた電話の内容を知りたがっていたという。タッカーが全て知っているというので、改めてオリビアがタッカーに話を聞く。タッカーは妻にも秘密にしていることがあると明かす。実はオリビアと付き合う前から肺がんを患い、今は脳には腫瘍があり、余命は1年もないという。それでレイチェルのことも記憶が衰えたのだろう。ギャリーからは味方をしてくれと連絡があったという。自分はレイチェルと浮気をして別れたつもりだったが、レイチェルは別れた腹いせにレイプされたと訴えたという。良心の呵責に苛まれたタッカーは、死ぬ前に正義を行うと約束する。タッカーはマイクを付けてギャリーと食事をし、事件について聞き出す。ギャリーはモリスがレイチェルと不倫したことをリンドストロームに話したファイルを盗んだことをほのめかし、しつこく被害を訴えるレイチェルに思い知らせるため、暴力を振るったという。ギャリーの自供で逮捕に至ったが、タッカーは罪悪感に苛まれているという。オリビアに対しては、あの時の別れについて理解を示し終わったが、その後タッカーは新婚の妻に財産を遺して自殺してしまった。オリビアは深く悲しむ。もう、えー!?という感じですよね。タッカーは久しぶりに出てきて、引退するというので、また2人の関係が始まるのかと思ったら、結婚したというし、オリビアとしてはやや肩の荷が下りるのかと思ったら、実は重病で、最後は死に行くものの世話に明け暮れることはないって、死んでしまうし、オリビアの苦しみを増やしたようなものですね。オリビアにとってタッカーは運命の人ではなかったわけですが、タッカーは最後は「カサブランカ」のセリフでかっこよく去っていったつもりなのでしょう。それにしても、病気だったことを知らされなかった奥さんも気の毒ですよね。看護師だったら、病気のことも話せたと思うんだけど。IABにいた頃から、仲間内には嫌われても仕事には忠実だったタッカーがレイチェルの訴えを正しく受け取らなかったというのも残念です。結局身内の都合の悪いことはもみ消したことになり、これは大きな問題ですね。ただ、レイチェルが本当にミッドタウン・サウスの☓☓と呼ばれるような存在だったとしたら、どうしてそうなってしまったのかも気になります。Viceの仕事が彼女を変えたのか、救いの手はなかったのか。同僚らは彼女と都合よく遊んで捨てたのか、それとも本当にレイプがあったのかは、関係者の口からは真実は語られないのかな。警察官の自殺者が多いというのは事実なのでしょうね。少なくとも、助けを求めることは弱さの現れではなく、恥ずべきことではないと認められれば、警察の体質も変わっていくのかもしれません。フィンが不都合な人物から銃を取り上げて内勤にするつもりじゃ?という気持ちもわかりますけど。
March 13, 2021
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証人保護プログラムはどの国にもあるのかどうか知りませんが、アメリカで別人として生きている人の数が想像を上回るのが印象に残りました。そこにも税金が使われているのですよね。すごいなあ。連邦保安官と共に裁判の証言をする予定だったデイモン・ソトが車に乗り込もうとした時、暗殺者が現れ撃たれた。それによって、たまたまそこに居合わせた目撃者2名を含む3名が死亡、デイモンと担当保安官のジム・ルードは負傷した。デイモンはハイロ・カルテルで資金洗浄をしていたが、4年前に組織を裏切り証言したことから証人保護プログラム下に入った。今回は幹部2名の重要証人として証言する予定だったという。妻とは保護プログラムに入ってから出会ったので、妻は夫の本名を知らなかった。犯人の動機は明白だが、どうやって隠されていたデイモンの居場所を掴んだのか。手術中のデイモンは死亡し、命拾いをしたジムに話を聞くが有力な手がかりは得られない。デイモンは規則を守って情報を漏らすことはなく、良いやつだったという。現場に落ちていた紙がメキシコレストランの注文書であることがわかり、同じものを持って注文すると、エルネストのお気に入りとわかる。配達員が料理を届けるのを追跡し、エルネスト・ヴィラという男を逮捕する。エルネストは殺しを認めるものの、誰の命令かは言えないという。しかし、デイモンの住所は刑務所で同房だった男が出所後に25,000ドルで教えると持ちかけたという。男は後ろめたいことがある人々の写真などを撮影し、口止め料を脅し取ろうとするヴィンセント・マリーノだった。FBIがマリーノの家に踏み込むと、マリーノはすでに殺されており死後1週間ほど経っているという。マリーノはデイモンの写真をストーカーのように撮影しており、これまで強要脅迫などで何度も刑務所に入っていた。エルネストにはアリバイがあり、マリーノを殺したとは考えられない。マリーノの部屋に私立探偵ウィリアム・ディーンの名刺があり、話を聞くと、仕事でマリーノを雇ったことはあったという。2週間前に過去の過ちの穴埋めをしたいと会いに来たことがわかり、マリーノは違法な仕事仲間と最近組んでいるようだったという。「過去の過ちの穴埋め」というのは断酒会に通っていることを意味しており、マリーノがアンバー・ターナーという女性とよく連絡を取っていたことから、彼女も断酒会の関係者かもしれない。アンバーは年齢は下だが、マリーノの先輩役だったという。ただ、マリーノの部屋からアンバーのストーカーをしていたと見られる写真が見つかった。新たな重要証人殺害事件が起き、デトロイトで麻薬の運び屋だった女性が夫と共に殺された。ハイロ・カルテルとは無関係の証人だが、同じくジムの担当する証人だった。どこかで証人リストが漏れている可能性があり、ジムの自宅などを調べる。ジダンがジムの車にGPS発信装置が付けられているのを発見し、殺された女性が証言しようとしていたネイト・スキナーを取り調べる。ネイトは殺害(依頼)を認め、証人保護プログラムに置かれていた証人の住所を誰から手に入れたのかについては、自分の手下が白人の男から手に入れたと吐く。その男が赤毛の女を連れていたというので、FBIはアンバーも証人保護プログラムで別名だったということに気づく。オハイオ州で証人となったアンバー(アリソン)は、ジムの上司連邦保安官チーフのアッカーマンと交際関係であることを認める。証人リストを漏らしていたのはアッカーマンだった。行方不明となったアッカーマンを探し出すため、アンバーを取り調べることになり、モージャーはベルに任せるという。実はヴァレンタインも断酒会に参加しているのだが、それを利用してアンバーの取り調べをするのは参加者の信頼関係を壊すことになるのでやりたくないという。アンバーは証人保護プログラムで4度も住所を替えるなど不安定な生活を送り、ニューヨークでアッカーマンが担当になった。断酒会に参加したのはアッカーマンの勧めだが、そこでマリーノに気づかれてしまい、付きまとわれるようになったという。マリーノはアッカーマンとの交際をバラすと脅し、証人1人の情報を要求した。しかし、マリーノはそれ以外にも教えろと迫ったのでアッカーマンはマリーノを殺害したという。アッカーマンは証人リストが金になることを覚えて、売り始めたようだ。アンバーはアッカーマンを愛しているので、彼の消息は言えないという。アッカーマンの妻は、何かと弱い立場にある証人の女性が夫との関係を持っていると電話をしてきたことがあったという。やがて、アッカーマンからFBIに連絡があり、拘束しているアンバーを解放しなければ別の証人の情報を売ると脅した。担当する証人やその家族を移動させる時間の猶予はなく、ベルは改めてアンバーにアッカーマンとの計画を話すよう促す。説得されたアンバーがアッカーマンの指示にしたがって待ち合わせ場所に向かう。途中で変装したベルが入れ替わりアッカーマンを逮捕するが、アッカーマンは保護している証人は仲間を裏切るクズで、自分は彼らにセカンドチャンスをやったのだと悪びれない。彼らの本性は変わることはなく、自分で運命を選択したのだ。ベルはかつて証人保護プログラムで16歳の目撃者に適用したが、厳しく規則を守っていたにも関わらず、母親の誕生日に電話をかけてしまったのをギャングに突き止められて殺されたという経験をしていた。それでも、証人保護は使うという。最初から上司が怪しいとは思いましたが、アンバーと無事逃げられると思うとはどうかしている。普通尾行されていると思うでしょう、それに発振器を付けている可能性もあるし。しかも最後に前の愛人の名前を売っていったなんて、酷いわ。弱い立場の証人を守ってくれる連邦保安官としてアッカーマンを頼るアンバーは責められません。本気になってしまって、アッカーマンもそうだったのでしょうね。あんな美人なら人生を誤るかも?でも、奥さんは夫を信じていてそんなことをする人じゃないって、うーん、みんなどうかしている。アッカーマンは元犯罪者のお守りをしていて何が不満だったのでしょうね。FBI捜査官のように華々しく活躍したかったのか、出世が遅れたことが不満だったのか。ベルが経験した目撃者のケースは、本当に悲劇ですね。証言しないでいれば、家族と暮らすこともできたのに、市民の義務を果たすとはいえ、若干16歳の子供に全く別の人生を一からさせるというのは酷だなあと思いました。しかも、ギャングの方もしっかり見せしめのために殺すのだから、そんな社会に暮らしたくないです。ジュヴァルは断酒会に参加しているというのが、今回わかったこと。萌えシーン?というか、ジダンのタンクトップ姿は、どういう効果があったのでしょうね。(笑)
March 11, 2021
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タイトルを見てどういう風になるのかな、と楽しみにしていました。プライドという名前なので、制作陣はいつかはやってやろうと思っていたのでしょうね。結構、いい線をいっていたと思います。冒頭ドキッとしましたが、それはないわ~ラ・サールの名を語る人物が刑務所から詐欺師のエッタ・ブリンクスを連れ出すという事件が発生した。エッタはあと2週間で釈放されるところで、実の妹クリステンが数週間前に謎の死を遂げているという。クリステンのSNSには海軍のヒックス中将とパーティで一緒の写真があり、そのパーティの数日後中将は海軍を辞め、さらにその数日後クリステンは処刑スタイルで殺されている。辞任には若い女性とのゴシップがあったかもしれない。エッタの「脱獄」と妹の死に何か関係があるのか、まずは中将から話を聞くことにする。ヒックスは資金集めのパーティでクリステンを紹介され、1杯飲んで気がつくとクリステンに写真を撮られ、あることを教えろと脅されたという。それは軍の建設計画に関わる入札の情報だったが、ヒックスは要求を断り辞任を選んだ。クリステンはそれでも自宅に来るなど、怯えて追い詰められた様子だったという。ヒックスが参加したパーティは、何かと悪評のあるジャック・ハーデンというコンサルタント会社の社長が主催しており、どうしても情報がほしいクリステンが姉に助けを求めたのではないか。ラ・サールによく似た男が殺されているのが発見された。クリステンと同じように処刑スタイルで撃たれており、本名はレット・ハワード、やはり偽造などの犯罪歴がある。一緒にいたはずのエッタも危険が迫っていると考えられる。突然、ローレルが帰宅してプライドは何か悩みがあるのではないかと気にする。どうやら交際している警察官のカブレラと上手く行っていないようで、プライドの仕事が原因で両親が離婚したことなどが判断に影響を与えているという。プライドはロレッタのアドバイスを受け、ローレルを見守ることにする。レットが宿泊しているホテルが絞り込まれ、コーリーとグレゴリオはバーで酒を飲んでいるエッタを見つけ逮捕する。エッタによると、レットはクリステンの婚約者で、妹はハーディンに殺されたという。2ヶ月前にクリステンから「ハーディンに殺される」という電話があり、戻ってくる途中で運悪く逮捕されてしまった。ハーディンが犯人である確実な証拠はないものの、エッタはレットと復讐をもくろみハーディンから全てを奪ってどん底に陥れるつもりだったという。次のパーティの招待状は偽造してあり、エッタには計画があるようだ。ハーディンの悪事は身につけている指輪に保管されているらしく、その暗号を解くリストはハーディンの携帯に保管されている。ハーディンに接近して2回のハッキングが必要だ。プライドは潜入捜査を認め、コーリーとエッタがパーティでハーディンが次に狙うターゲットを探す。支局にローレルを追ってカブレラが現れた。デートをすっぽかし、いきなりローレルが姿を消したという。娘の話と逆の話にプライドは驚くが、距離を置くことにする。ハーディンの狙いは軍の入札に関わると見られる工兵隊のロングフォード大佐だった。美女に鼻の下を伸ばし、酒を勧められた大佐はすでに足元が怪しく、グレゴリオらが身柄を確保する。コーリーはハーディンに近寄り、興味がある素振りをする。ハーディンはコーリーとエッタを特別室に誘い、「誰の差し金だ」と銃を向ける。コーリーが反撃して銃を叩き落とすが、それを拾ったエッタがハーディンに銃を向けた。コーリーの説得でエッタは銃を下ろす。カーターはハーディンの口座が政府によって凍結されたとエッタに告げる。コーリーは別れた夫ライアンが交際している女性に会ってほしいといわれて複雑な気持ちになる。娘にとって義理の母親になるかもしれないので、グレゴリオもぜひ会うべきだという。ライアンは家族が終わるわけではない、形が変わるだけだという。プライドはローレルと向き合い、警官のカブレラとの将来に不安を感じるローレルを力づける。ローレルはバーにいるカブレラに会いに行き、カブレラはローレルにプロポーズする。プライドは娘の急な展開に、父親として祝福する。「プライドと偏見」らしいのは最後の方かなあ。「人には沿うてみよ(馬には乗ってみよ)」みたいなことですね。両親の姿を見ていると、自分の選択が間違いなのではないかと若い娘は悩んでしまう。もう、ロレッタの助け舟が素晴らしく、男親として娘の気持ちを測りかねているところを上手くサポートしていました。ちなみに映画版の「プライドと偏見」でキーラ・ナイトレイとルパート・フレンドは知り合って付き合ったらしいですね。主役の本命の貴族ではない方の駄目男「役」というのが、個人的にツボです。さて、ローレルの騒動に加えて、ハンナは元夫の彼女と会うことにためらいを感じている。これはとてもアメリカ的だなあと思います。今度会う時はハンナも恋人を連れて、クリスマスだの感謝祭だので祝うのでしょう。結婚生活は上手く行かなかったが、娘の存在が家族を継続させてくれる。誰からも責められることではない、ハンナも幸せを求めたって良い。NCISとしてはかなり逸れたようなエピソードになりましたが、普通のドラマみたいで面白かったです。カーターは父親のコネを使って仕事をすることが多い。人のことはあれこれ言うくせに、自分のことはガードが高くて弱みや本音を見せない。複雑な心境があるのかなあ、と思いながら見ています。
March 8, 2021
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事件の方はこれまでにもあるような内容でしたが、女性たちの意識の変化や精神的な強さが印象に残るエピソードでした。カリシも数少ないオスとして、あっちもこっちも大忙し、大変さはわかります。ストリップ・クラブで働くモニカは、上客のマーキービアスにVIPルームでレイプされた。マーキービアスは店長に特別料金を払い、モニカに高額のチップも渡したが、怒りが湧いたモニカは警察に被害を届けることにする。しかし、対応したドナヒュー巡査は受理したものの、その後は全く連絡をよこさなかった。それに腹を立てたモニカは得意の絵で事件を描くことで、警察やマーキービアスらに復讐することにする。たまたま街路にその絵が張り出されているのを見たオリビアは、被害者を特定しようと動き出す。聞き込みをする中、トパーズという店のダンサーではないかとわかり、店長のジャレッドに話を聞くことにする。ジャレッドは元警官だという。モニカの被害届を受理したドナヒューは、始めからストリッパーなのでまともに被害を捉える気持ちはなかったようで、トパーズのジャレッドに問い合わせたら、モニカのカネ目当ての作り話だと言われて却下したと答える。トパーズを訪れると、モニカはすでにトパーズを辞め、SMクラブで働いていた。そこでは、客とホストの関係が明確で危なくないという。しかし警察に対して不信感を持つモニカはオリビアの聴取に、拒絶の態度を取る。フィンは「男同士の話」としてジャレッドから事情を聞く。顧客の元アメフト選手のマーキービアスはステーキハウスの事業でも有名で、金持ちだ。モニカをVIPルームに伴ったのは事実だが、彼なら白人女性をわざわざレイプする必要はないという。改めてモニカに被害の状況を聞いたオリビアは、きっと立件すると約束する。一方、マーキービアスはモニカが嘘を言っていると言い、合意の上でチップもはずんだし、今は離婚するつもりで自由に女性と遊んでいると悪びれない。マーキービアスの妻に話を聞くと、夫は女くせが悪く、これまでにも乱暴されたという女性たちから訴えられたという。突然、モニカが今の仕事も首になったとSVUに飛び込んでくる。警察のせいで追い込まれた状況となり、せっかくSVUへの協力を取り付けたが、再びオリビアたちは信頼を失ってしまう。モニカはついにマーキービアスのステーキ店の前で、SNSでレイプ被害を訴える騒ぎを起こして注目される。地元警察に逮捕されたモニカに、オリビアは億万長者ゲッツの被害者の代理人をしているダーラ・ミグラニ弁護士をつける。罪状認否でモニカは治安紊乱行為や落書きなどの罪に問われた。これではレイプ罪を訴えるのに、モニカの証言の信頼性が薄まってしまう恐れがある。頭を抱えるカリシだったが、マーキービアスの方もSNSでモニカに対抗してカネ目当ての売名行為だと騒いだ。ところがミグラニは負けることなく、モニカと警察の前でマーキービアスや警察に対して抗議のパフォーマンスを行う。SVUは驚くが、ミグラニの呼びかけに応えて、州外からマーキービアスの被害者が2人名乗り出たという。2人ともほぼモニカと同じような被害の状況だということがわかるが、判事は2人をレイプ事件の証人として認めなかった。共謀して口裏を合わせている可能性もあるという。やむなく、モニカ一人の証言で裁判が始まるが、マーキービアスの代理人はモニカがカネを受け取っていることや、論理の矛盾などを巧妙に突き、モニカを煽って不利な証言を引き出そうとした。カリシはあまりの攻撃に、異議を唱えることもできなかった。モニカを守れず、裁判に負けたと思って落ち込んだカリシは、退職願を書くまで追い詰められたが、オリビアはマーキービアスを裁判に引っ張り出すようアドバイスする。どうやら弁護士の作戦でマーキービアスは証言しないようだが、モニカがマーキービアスが逃げていると非難し、カリシもマーキービアスが証言したくなるように誘い出す。ついにマーキービアスが証言席に座ることになり、カリシは女性たちがカネ目当てで自分に近づいてくる、迫っても彼女たちにはNoとは言われないなど、マーキービアスから重要な証言を引き出すことに成功する。評決は第1級レイプ罪でマーキービアスは有罪となり、モニカは勝利を歌った絵を公表する。モニカは芸を売っても体は売らない、娼婦ではない。店には店なりのルールがあるが、超有名人で金に物を言わせる輩には店側は何でもありで、所詮ストリッパーはモノ扱い。被害届を受理する警察の担当も、嘘の申立じゃないかと真面目に向き合わず、また店長が元警官なので目こぼしをしているような感じ。これまで何度も繰り返され、被害者たちが声を上げるのをためらってきたレイプ犯罪への怒りを、モニカは絵にぶつけたのですね。絵といっても、グラフィックノベルのキャラクターの絵みたいな感じでしたが、これを単なる落書きやアートだと捉える人も多いでしょう。でもオリビアは悲痛な被害者の訴えだと理解した、ここがなければ裁判には至らなかった。モニカは警察がだめならSNSで相手を訴えるなど、諦めずに今どきな手法をとりましたね。タフです。相手の弁護士も女性でしたが、これまたやり手でモニカの言葉尻を捉え本当に憎たらしい。あーいえばこーいう、間に挟まれたカリシは新人ゆえ、圧倒されて、すっかり気を落として、「この仕事に向いていなかったのかも」と弱音を吐く。そんなにすぐに諦めてはだめだ、あなたならやれる、と母親のようにオリビアがカリシを励ました。微笑ましいシーンでしたね。マーキービアスは元選手で注目を集める人生を歩んできて、女性たちも近寄ってくるでしょう。金持ちの奢りみたいな言動が多いですね。いつの時代のことなのか?でも、カリシも上手くマーキービアスから証言を引き出すことができて、勝つことができた。これが陪審員裁判の怖さかもしれません。前回はカリシに支えられたアマンダが今回はカリシを心配していて、良い感じでした。セラピーはもうやめるらしい。まあ、2人で仲良くできれば大丈夫じゃないか?男手が足りないんだというフィンの言葉が面白かったです。
March 6, 2021
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今週は「Homeland」のシーズン7みたいな設定で、主役2人はギクシャク感もなく大活躍でした。しかし、何やらチームには暗雲がかかってきたような…ロシアの元化学者ヴィクター・ベニオフがロシア総領事館を出た所で誘拐された。ベニオフはシリアで使われた化学兵器の開発に関わっており、今は贖罪のためアメリカ政府に協力し、非人道的な化学兵器の使用について本を出版していた。今日は娘のカーチャがアメリカのビザを手に入れるということで、著書のサイン会の後も総領事館に立ち寄っていた。ロシアの脅威を世界に知らしめるベニオフに、命の危険があるため、連邦政府の職員がボディガードとして付いていたが、領事館を出たところで3人とも狙撃されてしまう。カーチャは動揺しており、ベルは罪のないカーチャにきつく当たるジダンに注意する。犯人はベニオフに恨みを持つロシア政府の関係者かと考えられ、モージャーは独自のルートでさぐるという。モージャーはロシア政府高官のマキシムに面会し、ベニオフが国外に出ることになればあなた達をアメリカから国外追放すると脅す。マキシムは今回の誘拐事件は無関係だという。ボディガードを殺害した弾丸は、ロシア製のライフルによって発射されたことがわかり、ロシア製ライフルを扱う武器商人にベルが接触する。カート・ショーが凶器のライフルを取扱っていることがわかり、FBIは顧客の名前を明かすように迫る。ショーの射撃場の監視カメラに、犯罪歴のあるフレデリック・カーニックが写っていた。フレデリックは21歳で釈放されて以降、公的な記録がなにもない。フレデリックの父親マイクは2週間前に警察官殺害で有罪になっている。マイクは自分の土地の主権を主張し、納税の拒否などトラブルを起こしていた。フレデリックの妹エリザベスは一家とは別に暮らしており、ベルとジダンが自宅を訪ねると、フレデリックが潜伏していた。フレデリックは政府への敵意を剥き出しにするが、ベニオフについては何もしゃべらない。エリザベスによると、父親は自分の土地や権力について主張して家族をカルトのように支配していたという。マイクは1980年代にパインヒルに土地を所有し、一家は終末思想を信じて武装している。マイクを取り調べたヴァレンタインは、これから息子たちを捜索するので協力するよう求めるが、マイクは何も話さない。SWATと共にカーニック家の地所に立ち入ったベルたちだったが、そこにマスコミが駆けつけ、カーニック家から捜索の情報が漏れていることがわかる。カーニック側はFBIを待ち伏せしており、すぐに銃撃戦が始まった。SWATの一名が負傷してFBIはやむなく撤退し、地元保安官の協力を求める。マイクは日頃から政府の学校のカリキュラムや移民政策などについて、拡声器で非難していたという。今はフレデリックの兄弟、サミュエルとデイヴィスの他に、ベネット家の3人も敷地に立てこもっている。上空からドローンで検知したところ、青酸ガスが2つめの建物の中にあることがわかる。ジダンに推されて、ベルは交渉人を引き受けることになり、ベニオフを引き渡せばすみやかに立ち退くと呼びかける。サミュエルはベルに撃たれて負傷していたが、自分たちの権利を主張して引く様子はない。窓際に幼い子供の姿が見え、悲鳴が聞こえたため、ベルは突入を決める。建物の中には大人4人いたが、ベニオフとデイヴィスの姿はなかった。ジダンは2つめの建物に踏み込み拘束されていたベニオフを保護する。そこはデイヴィスのラボで、青酸ガス兵器で動物実験をしていたようだ。ベニオフによると、カーチャの写真を持っていたので娘が危険だという。デイヴィスは化学兵器を持って最後の審判のために出かけていったことがわかり、行き先を探る。デイヴィスは偽IDを作っており、ニューヨーク市の行政関連の建物が集中するフォーリー・スクウェアでカードを使ったことがわかった。市内にもどったベルは、デイヴィスの行き先が父親が有罪となった郡裁判所と察し、デイヴィスの行方を追う。デイヴィスはとある法廷に入りこみ、手製のガス爆弾のスイッチを今にも押そうとしていた。今度はジダンがデイヴィスの説得を試み、この建物にいるマイクを殺してもよいのかという。ジダンの説得が功を奏し、デイヴィスは逮捕され、ベニオフはカーチャと再会した。モージャーは自宅の前でマキシムに「我々も君たちを監視しているぞ」と脅される。ジダンはすっかりベルと打ち解けたようで、「君はいつも正しい」とか、「今日はすてきだね」とか、軽口をいうようになりました。今回の武装した建物への突入はベルよりも、ジダンの方が専門だったかもしれません。でも、良いところはベルが決めていましたね。交渉人を任されるだけでなく、幼い子供を両手に抱えて出てきたり、かっこよい。ジダンはシリアの化学兵器を開発した人物への憎悪をむき出しにして、ちょっと子供っぽい。サミュエルが朗読していたのは、憲法ではなく「連合規約」かな。税金を払いたくないとか、どういう思想なのかわかりませんが、終末思想というところでカルトかなと考えました。さて今回の事件、カーニック家では、有罪になった父親が教祖のように崇められ、政府を恨む息子たちが司法に復讐しようとした。あるいは判決が覆ることを期待したのか。デイヴィスは随分簡単に投降してしまったような印象で、プロの殺し屋のようにベニオフの警護を殺した手腕に比べると、なんだかなーと思いました。青酸ガスを使った化学兵器は、自分たちで開発したももの、完成させるにはベニオフの力が必要だったののでしょうか。ベニオフが無事で良かったですが、協力せずサボタージュしたけれども結局自力で化学兵器を完成させたような感じで、これも「なーんだ」。さて、ヴァレンタインは父親の仕事でティーンのころにモスクワにいたという。モージャーは当然のようにモスクワで仕事をしていた、さらに、アメリカ国内のロシア関係者ともコネがある。これもまた「Homeland」風で、ということはモージャーは表向きはプロファイラー、実はCIAの関係者だったりして。この展開は気になりますね。
March 4, 2021
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とてもわかりやすい展開。不覚にも最後は涙で、「Quantum Leap」みたいなエピソードでした。やっぱり、バクラさんはこういうのがお似合いだなあ。ちなみに、私はこの手のドラマは好きです。というか、弱いです。海軍工兵のベン・キナマンの自宅が2人組の犯人に銃撃され、重傷を負った上、娘のレイチェルが行方不明になった。レイチェルは自閉スペクトラム症で自宅学習をしていたが、知性が高く、どうやら自分の部屋からにげだしたらしい。キナマンの友人だという警官のブローは、おそらくレイチェルは森のツリーハウスに逃げたのではないかという。プライドは混乱する症状が強くなった母ミーナを施設から連れ出し、リタと一緒に介護施設を見学するつもりだった。バーでジミーとも会わせ、昔の記憶に浸るミーナは喜ぶ。レッドのことを知りたいプライドは、母にそのことを聞くべきかどうか迷う。ブローとグレゴリオはツリーハウスにいるレイチェルを発見する。不安症で警戒感の強いレイチェルだったが、ブローのアドバイスを受けグレゴリオはレイチェルの信頼を得る。しかし、その場に殺し屋が現れ、ブローが撃たれてしまう。グレゴリオは腕を脱臼しながらレイチェルを守り、レイチェルは近くの元発電所に逃げるようにいう。この発電所は2年前に廃棄され、隠れる場所も多いという。レイチェルのPCを分析したパットンによると、レイチェルはリサーチ力が高く、交通手段についてかなり調べていたという。ミーナにレッドの本名を聞いたプライドは、パットンにクラレンス・レディングという名を告げる。グレゴリオの消息がわからなくなり、グレゴリオが手がかりに残した携帯を見つけたプライドは、2人が発電所に向かったことに気づく。レイチェルは大怪我を負った父親のことを心配しており、グレゴリオは動揺させないように慎重に対応する。追手が現れ、一人は倒すものの、もうひとりにグレゴリオとレイチェルは追い詰められた。その時プライドが到着し、2人は無事救出される。支局にパットンが探したクラレンス本人が現れる。プライドはクラレンスが生きていたことに驚き、実際はカシアスがクラレンスを痛めつけて二度とルイジアナ州に戻ってくるなと追い出したことがわかる。自分がカシアスに知らせたためにレッドを死なせたと思っていたプライドに、クラレンスは君のせいではないという。グレゴリオとレイチェルを追った2人組は傭兵集団に所属していることがわかり、セバスチャンは男の靴底に航空機用の油圧液を検出する。殺し屋を雇った黒幕はザイオン航空の関係者で、レイチェルが叔母の結婚式のためにこの会社を調べていることがわかった。遅延や欠航が多く、倒産寸前のところを投資家グループが買収したが、レイチェルはその不具合は内部のものがわざと起こしていると考え、安全管理者にメールを送ったという。安全管理者はケンダル・ヴァイトで昨日から行方不明になっている。実はザイオン航空を買収したのはペーパーカンパニーで、南米の麻薬カルテルと関係があるという。破壊工作で自社の評判を下げ、株価を安くしてカルテルに買収させ、カルテルは武器や麻薬の密輸に航空機を利用するつもりなのだろう。レイチェルは連邦航空局に事実を伝えるとヴァイトに書いていた。自宅に戻ったレイチェルの前にヴァイトが現れ、グレゴリオとコーリーに逮捕された。キナマンの手術が終わり、レイチェルはやっと父に面会できた。グレゴリオはレイチェルに「あなたは正しいことをした。粘り強さはあなたの優れた所」という。ミーナは自分の置かれた状況を理解し、症状が進むなら介護施設に入りたいという。プライドはクラレンスにミーナを会わせる。2人は昔を懐かしみ、思い出の曲を一緒に演奏する。プライドは支えてくれたリタに感謝し、自分はもう大丈夫だという。レイチェルの特徴については、単純化されて、ドラマだから、ということはありますね。あえてそれを追及しませんが、父と娘の絆、愛情と、人生の黄昏を迎えるミーナをめぐる家族の交流などが呼応して、全体として温かいストーリーだったなあと思いました。クラレンスが生きていたことについては、NCIS大好き♪ さんお見事!子供心にレッドが死んだと思い込み、不眠に悩まされてきたプライドの視点から見ると、ショッキングで母に伝えるべきかどうか悩ましいけれど、レッドとしたら、まあ納得の成行きだったのかな。他人の奥さんだしカシアスが怒るのもしかたない、その後テキサスで幸せな人生を送っていたんだし、ニューオーリンズでの出来事は良い思い出だった。パットンが見つけて、本人が戻ってきたのはたまたまだったのかな、都合が良すぎますが、きっと、クラレンスの存在がミーナの症状を和らげてくれるんじゃないかなあ。この先、お互い2人が手を取り合って人生を送ってくれたら…それは、実の夫婦でもあるバクラさんとチェルシーさんにとっても、重なる所はあるでしょう。リタの献身的な支えはなかなか得られないですね。プライドは幸せ者です。新人カーターは、今の所チームからお客さん扱い、満足な働きはしていませんが、妙に物知りだったり、ロレッタのような年上女性の心を掴むのが上手かったりとか、「色」を出してきています。単なる格好つけ野郎じゃないと思いたいですね。ちなみに、父親は海軍中将だそうです。
March 1, 2021
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