全13件 (13件中 1-13件目)
1
シーズンフィナーレ。このシーズンはスタートが遅かったために、話数も少なかったですが、とても充実していて見ごたえのあるシーズンだったなあと思います。懐かしいゲストの登場も大きかったし、最終話がなんと言っても!クリミナル・マインドのシーズンフィーナレみたいなエピソードでした。公営住宅のホルトタワーの自治会長の女性が、同じ階の女性が自宅で売春をしていると通報してきた。頻繁に違う男性が出入りし、その女性は幼い息子と一緒に住んでいる。前にその部屋に住んでいた女性も同じように男性を部屋に連れ込んでいたので苦情を言ったら、出ていったという。ホルトタワーには正面玄関の他に、住宅補助を受けている人のための入り口があり、男たちはそこから出入りしていたようだ。3階に住むローザは、自治会長のスワンソンが誤解しているという。息子のフェリペに会いたいといって、中に入ると、求職中なのに広くて良い部屋に住んでいる。フェリペはここでの生活に満足しており、前のシェルターの暮らしには戻りたくないという。母親のところには修理業者の男たちが訪れてくるが、静かに部屋で過ごしていればこの部屋に住み続けることができるらしい。管理業者が生活に必要なものを提供してくれるということで、SVUは売春ではなく、人身売買ではないかと考える。改めて、オリビアがローザに誰かに脅されているのではないかと深く入り込もうとしたが、ローザは放っておいてくれと拒絶する。3階の防犯カメラには常連と思われる5人の男性が映っていた。そのうちの一人は管理業者のポーリー・バンデュッチで、SVUは前に住んでいたデニースから話を聞くことにする。デニースも口が硬かったが、今はポーリーの部下のアントンと交際しているので過去は忘れたいという。どうやら、ローザもデニースも倍率の高い公営住宅に優先的に入居できたようだ。ポーリーはNPO団体傘下にある、外部の管理業者で、ガーランドはその分野に詳しい人がいるという。カタリーナ・マチャドはホームレスから身を起こして、社会正義学の博士号を取り、「プラウド・ライフ」という女性や子供を救う団体を創立している。SVUは、カタリーナにローザの件を紹介し、カタリーナは管理会社について問い合わせてみるという。普通は抽選で650倍という高倍率に当たらなければ、公営住宅には住めない。カタリーナの活動の場に、ハワード下院議員の補佐ルーベン・オルティスの姿があり、それを見たロリンズはローザの常連の中の一人だと気づく。ガーランドに捜査の相談に行くと、マクグラス警視総監がガーランドに厳しい言葉を投げつけているところだった。ジェイボンの裁判で証言録取を繰り返しているガーランドは、警察上層部から見ると裏切り者ということらしい。ルーベンは月の4度もローザの部屋を訪れており、尋問したいところだがガーランドは消極的だった。オリビアは母親同士の情報網を利用しようという。ロリンズはホルトタワーの地下洗濯室に潜入し、住人の女性から話を聞く。狭い部屋に大勢で住んでいても優先的に部屋を変えてもらうことはできない。既婚女性には回ってこないのだという。それなのに、ルル・デイビスという女性は娘を施設に預けたまま、2ベッドルームの部屋に住んでいる。裁判所前で射殺事件を起こしたミッキー・デイビスの元妻だという。フィンはミッキーとの繋がりで、ルルに話を聞く。ルルもまた自分は抽選で当たってこの部屋に住んでいると主張するが、カタリーナが口を利いてくれたことを認める。監護権を争っている娘のことで力になるというと、ルルはルーベンとは恋人関係で秘密保持契約も交わしているという。ルーベンは合意に基づく関係だと主張するが、写真などの証拠があると追及すると、他にも女性と契約を交わしてい者がいると話す。女性たちは性的奉仕と引き換えにアパートの提供を受けている。実はハワード議員も母親が同じ住宅に入居しているという理由で、出入りしており、この卑劣な人身売買にはホームレス保護施設関係者、住宅局の副局長、市会議員など多くの立場のある人物が関わっていることがわかった。その受け皿となっているのがプラウド・ライフで、彼らは助成金や寄付、契約金などの名目で資金を援助している。それをカタリーナは知っているのか、あるいは彼女がその黒幕なのか?ガーランドはさすがに信じられないというが、オリビアはカタリーナの拠点「カミーノ家族センター」にスパイを送り込むという。ルルはマイクを付け、娘の監護権がまだ得られないとカタリーナに訴える。警察が来て、ルーベンや男たちのことを聞いて回ったというと、カタリーナは自分を信じてほしいという。男たちの相手をすることで見返りがあることをカタリーナが認めたため、SVUは逮捕の条件が揃ったと考える。カリシはカタリーナは不正の氷山の一角で、調べれば裏金のようなものが出てくるだろうという。ガーランドは上層部からSVUのあら捜しをされて、心身ともに弱っていた。聴聞会でマクグラスからお前は能力もリーダーシップも欠いて失格だと罵られてしまう。カタリーナは取引に応じ、副市長や住宅都市開発省の元長官、上院議員、下院議員などが背後にいると打ち明けた。カリシはこの件を上層部に任せることになり、ポーリーやルーベンらは裁判に掛けられることになった。オリビアはローザに、もう望まないことをせずに今の生活を続けられるという。何十年もにわたる団体運営の陰で、多くの被害者を生み今後はFBIも捜査に加わることになる。フィンとフィービーの結婚式の祭司役を引き受けたカリシは挨拶文で頭を悩ませる。川辺のレストランで結婚式の準備が整ったが、フィンとフィービーは直前になって結婚はしないという。このままの関係でいるというので、息子のケンらは少しがっかりする。遅れて参加したガーランドは立場が危うくなっていると明かす。上層部は自分に汚名を着せるか、辞めさせるかというところだろう。しかし少し休みをとるが、引き下がるつもりはないという。ステイプラーも遅れて到着し、オリビアと2人でかつての仲間の幸せそうな姿を眺める。カリシは徹夜で準備した挨拶をロリンズに言われて読んでみる。パートナーシップは結婚と似ているという言葉に、ロリンズは涙ぐんで、2人はキスを交わす。オリビアとステイプラーは「パートナーに」とグラスを重ねる。辛い期間を過ごして少し明るさが見えてきて、最後はパーティくらい良いじゃないという感じかな。愛する人と一緒にいるということが、何ものにも代えがたい。フィンとフィービーの結婚騒ぎは明るい話題で、今後もパートナーとしてフィービーことジェニファーが出てくれると、重苦しいシリーズに明るさがもたらされるじゃないですか。大歓迎です。一方、ガーランドは清廉潔白で、組織の悪習に真っ向から立ち向かおうとしているのが見ていてハラハラしますが、そう簡単には諦めないでしょうね。正々堂々と戦って信念を貫いてほしいです。公営住宅の入居が抽選で、ハーバードに入るより難しいというのは、なるほどなーと思いました。生活費、住居費の高いニューヨークならではですし、日本でも人気の物件が抽選で何百倍、何千倍という話もあったでしょう。そこで利権が生まれるわけですね。不正の追及がガーランドの窮地を救うことになるのだろうか。さてさて、ロリンズとカリシですよ~(^o^)これは永久保存版だな。人の結婚式というベタな展開ですが、カリシの彼女は結婚制度など反対、だんだん距離が離れていく。そして、一番そばにいて、一番お互いをよく知っている人が運命の人だったって、もうニヤニヤが止まりません。あの後どうなったのかな、誰も見ていなかったの?もっとも、アマンダが酒を飲みすぎただけかもしれませんが。そして、オリビアとエリオットとの妙に親密な感じ。こちらも、来シーズンには何かあるのかなあ。気になるなあ。と、希望を持ってシーズン終わりを見届けられて幸いです。
August 28, 2021
コメント(4)
ついに姿を見せたリズ。このエピソードは過去のfootageを継ぎたしたクリップショーなので評価が低いのだと思っていましたが、随分工夫されていて、なつかしいゲストもあって私としては良かったと思います。まあ、くどいといえばくどいのですが。3ヶ月前。アグネスを連れて姿を消したリズは、飛行機の中でスキップに今後の作戦について明らかにする。カタリーナが30年間生き延びることができたのは、ミスター・フレンチという人物がネットワークを構築してくれたから。カタリーナは彼を信頼し、正にフレンチ氏はガーディアンエンジェルだったという。連絡を取ると、助けてくれるというのでこれから向かうという。しかし、オスロで会うはずのフレンチとは連絡が取れない。代わりに妻が夫と急に連絡がとれなくなったと言い、リズたちを隠れ家に案内した。ミセス・フレンチは夫の裏の顔についてはよく知らないのだろう。リズはレッドがフレンチ氏の安否に関わっていると考える。助けが得られないので去るべきだというスキップに、リズは奥さんを見捨てられない、何とか助けてあげたいという。その夜、隠れ家で寝ていたリズの前にケイトが現れた。あなたを守ってあげられなかったというケイトは、これからのレッドとの戦い方について、仲間を集めなければ戦えないという。レッドのように冷徹になってどんな一線も超えなければ負ける。リズは「敵の敵は味方」という観点で、スキップにタウンゼントと手を組むと話す。これまでレッドとの関係で知った犯罪者がたくさんいる。彼らの力を利用し、レッドを追い詰める大胆なシナリオをリズは作り上げた。それを実行する時に、リズの傍らにはずっとケイトが付き添っていた…タウンゼントはN13の情報で客を失い、恨みを買ったという。マフィアは見せしめのためにタウンゼントの家族を惨殺した。リズはいくらレッドを拷問したところで、彼は何も話さない、おびき出して殺すべきだという。しかし、タウンゼントは感情的になって、ルディガーを痛めつけたり、それを見ているリズは耐えられなくなってしまう。やはり自分はレッドのようになれないというリズに、ケイトは情け容赦なくデンベも利用しなければならないという。タウンゼントはリズがまだ一線を超えていないと疑っていた。ドクター・ペリロスの拷問からレッドとデンベが逃げたのも、リズのせいだという。揺れるリズに届いたレスラーの「ラキーティンが証言すればリズは戻れるかもしれない」というメッセージは、かすかな希望の明かりとなる。しかし、それも叶わなかった。リズは自分の責任で実行したシナリオで、犠牲が出たことを重く受け止める。フレンチ氏はアメリカで死亡したというが、殺された可能性もある。フレンチ夫人は、善人である夫を殺した人物には正義を求めるという。弱気になったリズを夫人は、母親の愛があれば頑張れる、あなたの母親もそうしたはずと励ます。リズはデンベの娘と連絡を取り、デンベを呼び出しマイクを装着するように頼む。デンベをレッドから守り、お互いの娘のためだという。レッドとデンベの会話でアンの存在が分かった。リズはレッドがブリッジに出かける前に偶然を装ってアンと接触し、シンディを名乗って自宅を訪ねる。その際にカメラを仕込み、アンの家の中を監視した。タウンゼントの一味はレッドを仕留めるために集まってきたが、水道局の車で監視していたことがレッドに悟られ、レッドはリズの手下を殺した。すぐに作戦中止を伝えたものの、タウンゼントらはレッドを警察署に追い込み派手な銃撃戦を繰り広げた。リズは無関係の人が死にレッドを取り逃がしたと、タウンゼントを責める。やはり自分には一線を超えられなかったと認めるリズは、自分でレッドを探すと告げる。リズはアンの家を再び訪ね、彼の居場所を教えてと押し問答している時にレッドが戻ってきた。リズは自分はタウンゼントとは違う、レッドは正体不明だ、今こそ話してほしいと言ってレッドに銃を向けた。アンが銃を奪おうともみ合いになり、倒れてテーブルのかどに頭を打ち付けてしまった。レッドはアンのために救急車を呼び介抱している。ケイトはリズに今こそレッドを殺すのだという。レッドならためらわずに撃つというが…Mr.キャプラン(ケイト)の出演はファンサービスでしょうね。幽霊のはずはないので、リズの頭の中の自分という意味合いになりますね。なので、あの火事の時にレッドはその場にいたのか、という問いに答えるはずはないです。見えないはずの人が見えるほど、リズが精神的に病んでいて追い込まれているということでしょうか。制作側はリズのキャラクターが人気がないので、何とか共感を得ようとしてメソメソする、本当は善い人、一線を超えられない人を描きたいのかなあ。でも、それがまた視聴者には人気がないという悪循環になるのじゃないか。姿を見せない間のリズ側の動きは、ちゃんと撮影しているので、単なるクリップショーじゃないですね。そういうところに感心しました。興味深かったのがデンベの娘のくだり。過去エピとしてミスター・ソロモンが出てきていましたが、その時のデンベの娘は違う女優さんですね。孫娘を誘拐されたとか、そんなこともあったなあと懐かしく思いました。ま、とにかくリズがレッドを殺さないのはわかりきっているので、後はアンが助かってほしいですね。前話に続いてブラックリスター抜きのエピソードでした。タイトルをなぜわざわざフランス語にしたのか、ですが、どうも「トリックテイキング」というカードゲームにまつわるワードのような感じ。1トリックも取らないこと。前のエピソードでブリッジが扱われましたので、多分そうかも。
August 26, 2021
コメント(3)
『信条』アフガニスタンの現状が変わりましたので、今後はこのようなエピソードはなくなるのかなと思いながらみていました。まあ、先のことはわかりませんが、他のドラマも影響を受けるでしょうね。犯人もオチも予想どおりでしたが…アフガニスタンで少女を乗せたバスが襲われ、運転手は殺され、少女たちと付添人が誘拐された。そのバスに「スローンNCIS」と文字が書かれていたため、バーレーンのNCIS支局から連絡が入った。バスを襲ったのはタリバンと見られ、学校に通う少女たちを誘拐したようだ。しかし、バスのルートはタリバンに悟られないようにしていたという。スローンはメッセージを残したのは、自分がアフガニスタンで捕虜だったときに、同じ場所で捕虜になっていたダリヤだという。拷問を受けたスローンをダリヤは世話をしてくれたが、スローンが救出された後、ダリヤは現地のNGOでサポート活動をしていた。ヴァンスはスローンが現地に向かうと考えて、手はずを整えた。ギブスも同行するので、DCのチームの指揮はマクギーに任せることになった。今の所、NSAがバスの襲撃場所について書かれたメールを傍受していることがわかっている。送信したのはDCの郊外に住むアルバート・ゴーシュで、トーレスとビショップが自宅に向かうと、アルバートは死んでいて、バスのルートのGPS座標が書かれたメモがあった。アルバートは動物保護などの活動をしており、テロリストと関係があるようには見えない。スローンは早くダリヤたちを救出したいと焦りを見せる。事件現場ではダリヤのNGOの代表ナビが待っていた。政府には頼れないので、彼らは独自で地域のキャンプ支援しているが、村々はタリバンに脅かされているという。アルバートの写真を見せると、NGOのネットワークの構築にアルバートが関わったことを認める。バスの中に、子どもたちの靴が残されており、ギブスは逃亡を防ぐためだというという。夜になるとタリバン狙われ危険なので、村に戻り、ヴァンスが差し向ける応援部隊を待つことにする。アルバートを検視したパーマーは、死因は腎前性腎不全によるものだというが、カルテにはその症状はなかったという。とりあえず、血液分析の結果を待つ。アルバートのPCは見たことがない暗号化がされており、マクギーは「鍵」を探す。ヴァンスは昨今のアメリカ駐留軍の縮小に伴い、応援部隊の派遣は難しそうだという。ギブスは村の周辺に仕掛け線を張って敵の襲来に備える。その仕掛けに反応があり、誘拐された少女のヤスミンが戻ってきた。ヤスミンは逃げたのではなく、犯人に解放されたという。スローンはヤスミンから監禁場所の情報を得ようとするが、未だにショックが大きく何も話せない。まもなく、動画に誘拐された残りの3人とダリヤが映っているのがアップされた。どうやら、少女3人はオークションに掛けられるようで、ダリヤは暗号通貨のウォレットの番号を唱えていた。ヤスミンが戻されたのはてんかんの既往症があるからだろう。アルバートにはビジネスパートナーのベン・ミッチェルがいて、マクギーはミッチェルなら暗号キーを解くことができると考える。ミッチェルはハッキングの罪で刑務所に入り、今は出所してペット店を経営している。彼らはNPOを隠れ蓑にして、動物虐待の報告を受けると加害者をハッキングして晒すという活動をしていたという。しかし、ミッチェルが服役している間にアルバートは、政府の内部告発者を助けるという活動を始め、いわゆる「ハクティビスト」のアルバトロスとして有名だったという。それならば、少女を誘拐するのは彼らの信条に反するはずだ。アルバートは次第に過激となり、911やコロナ禍の陰謀論を唱えるようになったという。マクギーはミッチェルにアルバートの暗号を解くよう協力をもとめる。ケイシーはアルバートの死因について、ケチャップに酢酸を混ぜて腎不全を起こしたと結論づける。ということは、殺人か。ケチャップの容器などから検出した指紋をデータベースで調べている。マクギーがミッチェルの手伝いでPCを開こうとすると、突然NCIS全体のPCがウィルスに感染して画面をハッキングされた。マクギーは対応に追われる。少女たちの監禁場所は村からそう遠くはなさそうだが、応援部隊の派遣は断られてしまった。ギブスとスローンは2人で救出するしかない。スローンはダリヤがバスのルートをインターネットに上げるはずがなく、ハッキングでは情報が手に入れられないはずだという。となると、直接渡したことになる。まさかダリヤが情報を漏らしたのか?ヤスミンの記憶でタリバンに歩かされ、車に乗った地点を特定するが、ギブスはそこでダリヤのネックレスを見つける。ダリヤは監禁場所のヒントを残したのか?ギブスは当時捕虜だったダリヤがそのネックレスを身につけていたのはおかしいという。拷問でも抵抗するスローンを懐柔するために、彼らの手先としてダリヤがスローンを利用したということも考えられる。であれば、これは罠なのか。マクギーがサーバーを切り離しリセットしても、外部からの攻撃が続いた。おそらく、ウィルスを作動させる時にアルバトロスは警告を特定の場所に送り、彼のファンなどが攻撃してきたのだろう。マクギーらは内部告発者を装って、パーマーに潜入捜査をさせることにする。情報を提供するというと、女が接触してきた。逮捕した女はアルバトロスがタリバンと組むはずがないという。少女たちを救うために、女はウィルスの解除を手伝い、NSAが傍受したというメールの件は嘘だという。アルバトロスははめられたのだ。とりあえず、オークションの口座を凍結して時間稼ぎをするが、村に変わり果てた姿のダリヤが投げ捨てられた。NCISに対するメモがあり、帰らないとまた血が流されるという。スローンは一度でもダリヤを疑った自分に腹を立て、これがNCISを辞めたくなった理由だという。スローンは一人で、ダリヤを乗せたトラックの情報を求めて、偵察に出るという。ギブスは自分が死んだら残りの少女は救えないと言い、衛星画像を手に入れるのが先決だと止める。ケチャップの容器についていた指紋はミッチェルのものだった。ミッチェルはテロリストに情報を売るなど、ハクティビストの信条に反すると、アルバートを傷つけようと思ったが、殺すつもりはなかったという。アルバートは金のためにマフィアや売人とも組んでおり、NSAにメールを傍受させ奴の正体を晒そうとした。しかし、少女の誘拐については何も知らなかった。情報を漏らしたのはダリヤではなく男だという。ギブスとスローンはNGOのナビがタリバンへの密告者だと追及する。ナビはダリヤが彼らの生活を変えようとしていたことに腹を立て、誘拐した少女たちはしかるべき夫と結婚させるつもりだったという。怒りで切れたスローンに、ナビは少女たちの監禁場所を吐き、ヴァンスの個人的な依頼で動いた海兵らと共に監禁場所に突入した。少女たちは無事親のもとに戻り、スローンはNCISを辞め、このままNGOで働くという。ギブスはスローンと別れを交わす。最後のキスは、何なのでしょう。やっぱり、ギブスとスローンはそこそこ付き合っていたということですか?あるいは、あれがギブス流の愛情の伝え方ということ?まあ、スローンは去っていくので関係も終わりですが、タリバンが政権をとってしまった現在は、現地の支援活動も中止してアメリカ人や協力者は国外に脱出しようとしていますよね。せっかく残ったスローンも、すぐに立ち去らないと危ないのじゃないかしら。ギブスも会いに行くどころじゃないでしょうね。これではスローンを救出するというエピソードを作らないと収まらないかも。エピソードの中でもタリバンが勢力を増しているような印象がありました。駐留軍が縮小されて…などというのも珍しくリアルだな。スローンに殴られたナビはタリバンに協力したのだから、生き残れるかもしれませんね。これまでの女性や子供の教育や生活の向上のための努力が無に帰するかもしれないというだけでなく、関わった人は殺されるかもしれないという恐怖は心が苦しくなります。とにかく、放送されて半年もたたないうちにこんなに急激に事情が変わるとは、さすがに制作陣も思わなかったでしょうね。
August 26, 2021
コメント(6)
夫婦間のDV、レイプ問題が男女の立場が入れ替わったら?という、SVUらしい王道のエピソード。ジェンダーギャップの問題を掘り下げようというという意図もあったかもしれませんが、DV問題は同性カップルの場合もあるだろうし、それ意外のカップルもあるだろう、そういうことに改めて目を向けさせてくれることに、はっとします。ガーランド警視正の隣人、アンディ・リチャーズが仕事から帰ってきて倒れたと、息子のチャーリーがカーランド家に伝えに来た。ガーランドがすぐにリチャーズ宅に入り、倒れていたアンディに救急車を呼ぶ。ガーランドは両家の子を連れで病院でチャーリーズの妻に連絡をしつつ待つと、担当看護師はアンディがレイプされているという。ガーランドはオリビアを呼ぶ。その日、仕事場で同僚と揉めたという話があったようだが、アンディはひたすら暴行されたことを認めず、遅れて駆けつけた妻のダイアンも大したことだとは思ってないようだ。オリビアは職場での聞き込みを行う。現場には監視カメラがあり、同僚との揉め事が撮影されていた。その場では犯行は確認されず、オリビアは前の晩に何かあったと考える。リチャーズ家を訪れ、オリビアが妻には内緒でも構わないと話かけると、アンディは「彼女が…」と言いかけて止める。SVUは妻のダイアンによるDVではないかと考え、ダイアンについて捜査を始める。ダイアンは新進気鋭のギャラリーオーナーで、夫婦間で稼いでいるのはダイアンの方だった。カリシは妻が加害者だとしても、捜査令状は相当な裏付けがなければ出せないという。目撃者を求めてオリビアは弁護士でもあるガーランドの妻に話を聞く。ガーランド家とリチャーズ家とは、子供同士が仲が良いが、母親のダイアンはあまり子育てに熱心ではなく、チャーリーは父親にべったり、世話は子守のジョイに任せきりというイメージだ。子守はアンディは普段から優しく、ダイアンが家庭内では実質ボスのような立場で、仕事のストレスでイライラしているようだという。DVを直接目撃したわけではないが、アンディがぼうっとして涙を流していたこともあったという。ロリンズはダイアンのギャラリーを訪れ、聞き込みを行う。ダイアンはなぜ夫がレイプのような怪我をしたのかわからない、ただストレスが多いのか酒の量が多いという。さらに、去年から夫婦の性生活に変化が起こり、相当な刺激や過激なことをしないと満足しないようになったという。自分に夫婦の性具を使うこともあるらしい。SVUは虐待する側が被害者を攻撃していると取るが、捜査は行き詰まる。ところが、リチャーズ家でアンディがダイアンをナイフで刺したという通報が入る。アンディは妻がそういうのなら俺がやったのだろうという言い方で、オリビアはチャーリーの存在に注目する。しかし子供は両親を守ろうとするので証言させるのは難しい。ダイアンは酒に酔っていたアンディを注意したら急に怒り、警察に何を言ったのかと迫ったという。正直に話したと答え、非難する気はないとうとアンディはキレてキッチンにあったナイフを後ろから当てて「俺を捨てるのなら殺す」と言ったという。ダイアンはもう二度とこんなことはないので、訴えないというが、現状アンディは義務的逮捕されており、ダイアンはなぜか弁護士を要求する。アンディの言い分を聞き出すと、ダイアンとの話と矛盾があり、曖昧だった。ガーランド家でチャーリーを預かっていた。チャーリーはナイフを見てママのように怪我をしないで、という。事件が起こった時、アンディは2階にいたと答える。SVU内でも本件の扱いで夫婦の言い分の解釈が分かれていたが、ガーランドからの知らせで改めてダイアンから話を聞く。弁護士は夫婦間の問題だと答える。フィンがアンディに妻から罪をでっち上げられたのだと話すと、アンディは妻を愛しているのでそれ以上の争いは避けたいと頑なになる。オリビアは自分のためではなく、チャーリーのためだと説得し、裁判に後ろ向きのアンディを励ます。妻から夫へのレイプ、暴力の話題は世間の関心を引いた。オリビアは性的偏見が今回の問題だという。裁判で子守やガーランドにレイプを伝えた看護師、オリビアの証言が行われるが、ダイアン側の弁護士も相当なやり手だった。検察側の疑念を覆していく。その時、証人として控えていたアンディの姿が消えた。ガーランドはバーで酒を飲むアンディを見つけ、裁判所まで連れて戻るが、よくない傾向だ。夫婦間で妻がワイルドで過激な趣味を好むことを、アンディは受け入れてきたという。しかし先日は仕事で疲れて酒を飲んでいたところで寝ていたら、痛みで目が覚めた。バイブを挿入されていたが気を失ってしまった。その後出血した体で仕事に行ったがトラブルがあって、早く帰宅した後に倒れてしまった。その件でダイアンは警察に夫にナイフで刺されたと嘘の通報をした。弁護士は妻との関係で楽しんでいたこともあったのではないかと追及し、嫌ならなぜ部屋から立ち去るとか、体格でも妻よりも力が強いのだから抵抗しないのかと聞く。アンディは妻を傷つけるようなことはできないと言い、酔っていたために抵抗できなかったと答える。弁護士が挑発し、アンディは今はこの場にいたくないといって証言席から立ち上がりあるき出そうとするが倒れてしまう。カリシは酒を飲んでいたことをガーランドが黙っていたことに腹を立てる。アンディももう証言したくないと言い出すが、ダイアンが激怒して理性を失っていることを裁判で明かそうと、再度法廷に戻る。カリシの証人尋問で、ダイアンの切れやすい性格などについて証言すると、アンディは今も妻から酷い言葉で夫を罵倒するメールがこの場で届いたという。今日はもう7通目だというと、裁判の流れが変わった。弁護側は和解を求めてきて、カリシは軽犯罪を認め保護観察を受け、アンディと息子の親権を争わない上に、ダイアンを18歳まで性犯罪者登録させることで了解した。法廷でダイアンは有罪を認めて終わったが、ダイアンはアンディに声をかけてきた。アンディはチャーリーとの面会は認めるが、自分の人生には関わらないでくれとはっきりと告げた。夫婦間で収入差がかなりあるようなカップルですよね。夫は息子と今までの家に住み続けるとしても、家賃とか支払えるのだろうか。妻は夫を逆らわないのをよいことに、自分の欲望の道具として扱っていたのでしょうね。裁判でこんな生々しいことを明らかにしなきゃならないのは辛いですが、子供のために自分は我慢すればよいのだと考えるから今の生活から抜け出せないこともあるのでしょう。これは男女の立場が逆転しても同じ。嫌なら逃げれば良い、戦えば良いというのはさんざん言われてきた話で、そこがパートナー間の問題ということの扱いにくさなのだろうと思います。まあ、今回の妻は人格的にも怖いような冷酷さを感じましたね。仕事はできるのかもしれないが、嘘の通報をするくらいですから(証拠が残るのに裁判中にメールを送るのも異常)、どこか壊れている感じがしました。夫も酒をやめて、仕事と子育てに専念しないとだめですね。逆に児童保護局から息子を取り上げられてしまうかもしれない。ガーランドは世の中の仕組みを知っているのなら、いろいろサポートの道を示してあげてほしい。ロリンズのパパは亡くなったのでしょうか、カリシは遺書を託されていたのかな。ロリンズとカリシが対立すると、キャットがカリシ側で、「いつもは説教するのはキャットだろう?」というのは面白かったです。
August 22, 2021
コメント(2)
タイトルからして、「Cape May」みたいなロマンチックなエピソードになるのかなと思っていたら、良い意味で予想を裏切られました。ジェームズ・スペイダーの魅力たっぷりというのもありますが、個人的にはゲストのキャサリン・アーブですよ。「クリミナルインテント」でのイームズのイメージがちらつくから、こちらでもキャラクターがr理解しやすかったです。レッドは5度目となるアンとのデートに浮かれている。デンベはパターンを作るなと警告するが、レッドは彼女と会うときの自分は別人だという。今日はアンの家でブリッジを楽しむことになっており、アンの友人ブランとロイスが客として来ていた。ロイズは地元警察に務める警官で、レッドの素性に興味を持つ。ブリッジの後、映画を見て幸せな夜を過ごすと、翌朝レッドはレコードプレーヤーの修理のために、町の金物屋に出かけていく。レッドは気になる車を見つける。アンには仕事内容を話していないが、今の状況についてアンに質問され、長年築き上げて来たものが崩壊の危機にあると話す。アンは一緒にその重荷を背負いたいという。翌朝、ロイスが立ち寄りロイスを心配するあまり、レッドについてもっと知るべきだという。アンは彼を愛していると言ってしまう。アンは珍しい鳥を見に行こうとレッドを誘うが、レッドは家の外に昨日見た水道局のバンを見つけて、アンを買い物に行かせる。レッドは作業員を装う男に近づき、一体何人来ているのかと尋ねて殺す。レッドはすぐにアンを迎えに行くが、タウンゼントの一行にレッドの動きは筒抜けだった。タウンゼントに手を引けと警告すると、レッドはアンを連れて街の中を逃げ回る。殺し屋の女が尾行していることに気づいたレッドは洋品店にアンを連れ込むと、身を隠すように言い、殺し屋を倒す。アンは目の前で起きていることが理解できず、レッドに説明を求めるが、タウンゼントの一行は近づきつつあった。レッドはロイスの警察署に駆け込み、自分の名前を名乗るとあらゆる法執行機関に連絡して応援を呼ぶようにいう。署のメンバーはすぐには理解ができないようだが、レッドは応援が到着するまでにタウンゼントは皆殺しにするという。アンはレッドの知られざる面を見て、自分を危険に巻き込んだと激怒する。しかし、タウンゼントは署長にレッドを60秒以内に引き渡さなければ攻撃すると告げた。応援が到着するのにまだ数分かかる。その署長が狙撃され、レッドはロイスに武器を渡してくれと頼む。ブラントが降伏するといって、外に出るが撃ち殺されてしまい、ロイスはレッドを解放すると武器を渡す。銃撃が始まり、レッドは防弾ガラスのある拘置室に入れと言うが、ブラントが鍵をもったまま外で撃たれてしまった。ロイスは鍵を取りに出て足を撃たれる。レッドとアン、ロイスが拘置室に閉じこもるとタウンゼントが現れ、ドアを外せと命じた。やがて救急車や応援の車両が到着したため、タウンゼントは姿を消すが、ロイスは約束通りレッドを逮捕すると銃を向けた。FBIの地元支局の捜査官にアンはレッドの正体を知らなかった、捜査には協力すると話す。ロイスはレッドの手当で命を救われた。自宅に戻ったアンはトランクの中にレッドを隠していた。銃を向けたロイスの前に立ってレッドを守ったのだった。レッドはアンを巻き込んだ自分がわがままだったと詫びるが、アンは危険も一緒に受け入れたいという。しかし、レッドはアンに身を隠すように言うと、また連絡すると言って車を走らせる。デンベに連絡して逃亡のルートは確保できたが、レッドはどうしても思いきれなかった。Uターンしてアンの家に戻ったレッドが見たのは、アンに銃を突きつけたリズだった。アンがタウンゼントに無残に殺されているのか?と思ったら、ここでリズですか、は~アンとのデートに現実逃避していたレッドは相当弱っていましたね。デンベから注意を受けているのに、交際を辞められずどんどん深い関係になっていった。ということは、ますます抜けられなくなるわけですね。アンはレッドの裏の顔を知っても、それでもレッドへの愛は消えなかったようです。まあ、知的な会話、あんなロマンチックなデートならぞっこんになってしまうかな。平凡だけどとても善い人で、友人のロイスとの関係も素敵ですよね。レッドにとってそんな存在だからこそ、リズも最後の切り札みたいな形で直接対決になったのでしょうけど、レッドはアンの代わりに自分を殺してくれと言うはずもないだろう。レッドが反撃に出て、リズに銃を向けても殺さないようね。ちなみに、タウンゼント一行はもう帰ったのかな?まあ、どうなるのかお楽しみです。それにしても、ロイス良かった~警官として職務に忠実で人情味もあって、期待を裏切らない人でした。ブリッジはなぜか実家に教則本がありましたが、向い合せがペアになるということしかわかりません。アガサ・クリスティなどを読んでいると出てきますが、レッドでも知らなかったというのは意外でした。
August 19, 2021
コメント(4)
『初日』7話目にして初めてコロナ禍について取り上げられて驚くとともに、「え?いつそんなことが?」とそちらに気が取られて、自分の中で折り合いをつけながら見ていました。これ、シーズンの1話目にはできなかったのかなあ。二等兵曹デイヴィッド・アヴィラが車の中で射殺されているのが見つかった。何十発も撃ち込まれており、パーマーは失血死だという。車の側にバイクのタイヤ痕があり、それが襲撃者か。助手席から車を降りて離れる足跡があり、同乗者がいたようだ。パーマーの自宅では、妻を失った息子を心配して母親が引っ越してきたという。パーマーは一見元気だが、体の不調を訴える。車内にあったドリンクカップから指紋が検出され、同乗者は昨夜仮釈放されたルイス・カーターとわかる。カーターは窃盗罪などで20年刑務所に入っており、無傷で逃げたようだ。しかし、なぜ無事で逃げ消息がないのか、彼は襲撃の共犯者だったのか。アヴィラは元受刑者の社会復帰を支援する「ファーストディ・プログラム」というNPOに参加し、出所する元受刑者を迎えに行き、受け入れ先に送っていくというボランティアをしていた。車内から何かが持ち去られている痕跡があり、それを見た同僚のコリーは、「社会復帰ノート」だろうという。コリーとアヴィラは夜間学校にも一緒に通う親しい関係だという。ノートには元受刑者を雇う店などが記されており、カーターが隠れているかもしれない。ノートに載っている理髪店を訪ねたところ、店主のマーカスはカーターを匿っていた。カーターによると車を止めて話していた時にバイクが近づき撃ってきたという。ヘルメットをしていたので犯人はわからないが、カーターはマーカスに助けを求めろと言った。カーターが毎日刑務所から電話をかけていたことを追及すると、プロボノの弁護士だと答える。疑いの目を向けるギブスだったが、カーターは犯人が「リンカーン・セインツ・プリンセサ」と叫んだと明かす。セインツはカーターが関係していたギャング名で、プリセサは「見つけ次第殺せ(Kill on Sight)」の意味だという。今は繋がりを切ったカーターが仲間を売ったとして、始末しに来たのだろう。巻き添えとなったカーターは運が悪かったという。パーマーの検視で、アヴィラの胸には銃創以外に、心肺蘇生をしたとみられる肋骨の骨折が確認された。カーターが生きていることが分かれば、また殺し屋が訪れることからギブスはカーターをトーレスの自宅に保護するよう命じる。カーターは20年間の世間の変化に驚く。しかし、弁護士事務所に問い合わせると、カーターのことを知らないという。トーレスはカーターが嘘をついたと迫り、セインツの縄張りに連れていき電話相手が誰だったのか、吐かせようとする。カーターは弁護士事務所で夜間のスタッフをしている娘に電話をしていたと打ち明ける。しかし、命を狙われている間は娘の存在を知られるわけにはいかない。凶弾がデータベースでヒットせず、手詰まり状態の中、情報提供者が現れた。女性でセインツのメンバーだったドレアは、減刑を条件に話すという。セインツはカーターごとき小物を殺すということはしない。するとしたら、新しい商売の競争相手で、それはゴーストガンだという。ゴーストガンは、部品で入手し自分で組み立てるため、製造番号や登録情報がない。ギブスは最近のパーマーの様子が変だとスローンに相談し、まだブリーナの死を受け入れられずに追悼式もしていないことを話すべきだという。スローンはギブスならパーマーの立場が理解できるとし、自分はNCISを辞めるつもりだと打ち明ける。パーマーはカーターの入隊資料を見直して、アヴィラがセインツのタトゥを消していたことに気づく。「プリンセサ」というのはアヴィラの名前で、未成年の時にセインツに参加したアヴィラは少年院に入った後、更生して海軍に入隊したのだった。ということは、NPOの活動がセインツの商売敵だったのか。NCISは同僚のコリーの供述に嘘があると追及する。ボランティア活動の中で元受刑者を雇う店に行くが、そこがセインツとの接点になっているようだ。1ヶ月前アヴィラはマーカスの店でゴーストガンの銃身を見かけたと言い、マーカスは口止めしようとした。NCISが理髪店でマーカスを逮捕し、ゴーストガンの部品などを押収した。マーカスのバイクも現場のタイヤ痕と一致した。トーレスはカーターを娘の元に送り届ける。ギブスはパーマーに押し込めた感情を出し、死と向き合うようにと励ます。パーマーはブリーナの最期に面会も許されず、手紙を書いたが目覚めないまま亡くなったことに苦しんでいた。NCISではパーマーのために仲間うちの追悼式が行われ、パーマーは妻への手紙を読む。冒頭に「現在」と出ていたので、また過去の関係する話かなと思っていたら、コロナ禍の「現在」という意味だったのですね。マスクに始まって、手指消毒、エレベータには3名まで、取調室にはアクリル板、おまけに(PCR)検査とは、これまで何も触れられなかっただけに、一気に変化が押し寄せた感じがしました。コロナとの向き合い方としては完璧だし、視聴者への啓蒙にもなるでしょう。でも、7話目ですから、SVUがシーズン初めにマスクをしていた時の衝撃を思うとやや違和感があります。まあ、先シーズンの積み残しを先にやってしまいたかったのでしょうけど、まさか2ヶ月前にパーマー家に悲劇が訪れているとは思いませんでした。めちゃくちゃショックです。全体の流れから想像すると、コロナウィルスによる病死だったということですね。モルグに死体が一杯で、DCからこちらで預かっているというのもそういうことでしょう。パーマーくんは健気にも、いつもの何倍も仕事に打ち込み職場の除菌シートの世話までして、誰も声を掛けられなかった、話題にもならなかった。そんなことってありますか。頑張りに疲れが出てきた頃、やっとギブスは気にかけるようになったのですね。ダッキーも知っていたのに、静かに見守っていたということでしょうか。もっと早くしてあげたら良かったのに、と思いつつ、ラストのお別れ会はもらい泣きしそうでした。ちなみに、ブリーナって今まで顔出ししたことあったっけ?スローン役のマリア・ベロの降板は聞いていたので、驚きませんでしたが、今言うの?という感じ。トーレスの自宅はものすごくおしゃれというか、最新の人気物件でしょうか。家賃が高そう。意外に思いましたが、浦島状態のカーターとのやり取りは面白かった。刑務所にいても娘への愛情を大事にして、繋がりを見せてくれたのは癒やしですね。
August 18, 2021
コメント(6)
やはり前回のエピソードはクロスオーバーだったのかーい。まあ、冷静に考えたらそうですよね。本国で同じ曜日に続きで放送されているのですから。FOXさん、早く「Organized Crime」放送してください。それにしても、8年も前の過去エピをきっちりフォローしてきましたね、さすがだ。大学生のリビーが寮の自室でレイプされた。犯人は自分の名前を知っていたので、同じ寮生だと思ったが、いきなり部屋に入ってきて縛り上げレイプしタバコを押し付けた。犯人がリビーのぬいぐるみを持ち去ったと聞いて、ロリンズは驚く。その日、公園で娘2人を遊ばせていたロリンズは、長女のジェシーが見知らぬ男から白い犬のぬいぐるみをもらったという。男はそのぬいぐるみを「スノーボール」と呼んだことから、ロリンズとオリビアは2013年に10歳にして、サイコパスと診断され精神病院に入ったヘンリー・メスナーを思い出す。ヘンリーは無感情で、共感力がなく、妹のルビーを虐待したり犬を風呂で溺死させたり、アマーロ刑事を銃で撃ったりした。最近、18歳になったヘンリーを実父が家族との同居を望み、裁判所の決定で退所していた。ヘンリーの母親は5年前に交通事故死し、その後父親はホリーと再婚しており、アーロという幼い弟が生まれていた。犯人に奪われたリビーのデビットカードが使用され、キャットらが話を聞きに行く。ホームレスの男性は、イカれた男から指示を受け工具店で結束バンド、ロープなどを購入したという。ヘンリーの現在は守秘義務などでSVUにもわからなかったが、リビーの母親がヘンリーを担当していた精神科医のブランドン医師とわかり、話を聞く。ブランドン医師はヘンリーの心を開くために、自分の娘のことも話したという。SVUはヘンリーの父親トムの自宅に向かい、応答がないため突入する。トムもホリーも、そして義理の弟となる5歳のアーロも無残に殺されていた。死後48時間以内と見られ、ヘンリーは家族を惨殺した後リビーをレイプし、翌朝ジェシーと接触していたことになる。トム所有の銃がなくなっており、ヘンリーが持ち出したと見られる。しかし実の妹で13歳になるルビーの姿がなく、当日は友人の家に泊まっていたことがわかる。友人の母親メーガンによると、ホリーはヘンリーがいつキレるか不安に思い、トムに銃を用意したほうが良いと訴えていた。トムは愛情を注げば大丈夫だという姿勢だったらしい。SVUは友人宅も警備の対象とする。ルビーは、ヘンリーは幼いアーロに嫉妬し、最後に見た時は父親から仕事を探せと言われて揉めていたという。天涯孤独と思われたヘンリーに、療養中に親しくなった友人がいた。5年間担当したマッキー医師は、18歳になり精神科医の判断を得て、裁判所が退所を認めたという。ヘンリーは最近では療養で凶暴性は影を潜め、家族が面倒を見るという条件で、本人も正常であると訴えたために退所した。ロリンズは、グループ療法でヘンリーが正常を装う演技を学んだのではないかという。マッキーは見事にヘンリーに騙されたと認める。この8年間は連続殺人を企てる時間だった、ヘンリーを刑務所から出してはならない。施設で唯一ヘンリーが友人だったコナーに話を聞く。ヘンリーの姉コーラとヘンリーは恋人関係だったといい、SVUはコーラの自宅を家宅捜索する。コーラはヘンリーは優しい人で、彼に取り憑いていた悪魔はもう消え去ったと主張する。しかし、ヘンリーの持っていたタブレットにはリジー、ジェシー、ルビーの写真があった。ヘンリーは彼女たちを付け回していたようだ。ルビーの写真は今朝、SVUが友人宅を訪れる前のものだったため、急いで友人の自宅に向かう。警備をしていた警官はパトカーのトランクに押し込められ、一家の車がなくなっていた。家の中では友人の母親が倒れており、友人のシャーロットがバスルームで縛り上げられていた。ヘンリーはルビーを連れ出す時に「乗り物に乗せる」という事を言っていたことから、SVUはヘンリーたちが近くの閉鎖された遊園地に向かったとみる。園内を捜索していたロリンズは、ヘンリーとルビーがミラーハウスに入ったと確信する。応援を待つようにと命令されたロリンズだったが、中に入る。ヘンリーはルビーに銃を突きつけていた。銃を下ろし、ルビーを解放するように説得するロリンズに、ヘンリーは自分に腹を立てているのではないかという。ヘンリーは施設に入れられたのは母親のせいだったと思っているようだが、ロリンズはヘンリーがアマーロを撃ったので自分が施設に入れたという。外では、緊急対応チームが到着し突入のタイミングを待っていた。オリビアは無線でロリンズに呼びかけ、内部で何が起こっているのか問いかける。ロリンズはルビーを解放させると、銃を下ろし2人で話をしたいと答える。ヘンリーは10歳で施設に入れられ、子供時代を奪われたと思っていた。ヘンリーは海に思い入れがあった。6歳の時に遊び相手のオスカーが海で溺れて、助けようとした母親も死亡した。ヘンリーはその時の感情のなさで自分は他人とは違うと感じたという。まもなく突撃隊が行動を起こすという時に、ロリンズは一緒に投降すれば命を守ってあげられると説得する。8年前、ロリンズは幼いヘンリーのことをよく覚えていた。説得に応じてヘンリーが逮捕されるが、ロリンズはヘンリーの頭の中が知りたかったのだという。リンドストロム医師がヘンリーの聴取を行う。ヘンリーの言葉を聞いたリンドストロムは、退所の許可を与えた精神科医の免許を剥奪すべきだという。カリシはヘンリーに法的責任能力はあるかどうか、という点に注目する。そこが微妙なところで、ヘンリーは生まれついたサイコパスだが、弁護側は心神喪失を主張するだろう。彼は自分が何をしたのかちゃんと理解しているが、自分を施設に送り込んだ家族の元に戻ったことで復讐心に火をつけた。弁護側はその責任を退所させた州に問うだろう。ヘンリーに罰を与えたいと思っていたロリンズは納得できない。ヘンリーの責任能力を問う審問で、リンドストロムはヘンリーは裁判に耐えうると証言する。案の定、弁護側は心神喪失による無罪に変更し、ニューヨーク州が退所させた判断は間違いだったという。判事が裁判を認めると、ヘンリーは急に興奮し、不規則発言をする。止めようとしたカリシの耳に鉛筆を突き刺したヘンリーは、再勾留された。投薬治療が始まり、結局本人が望む元の施設に戻ることになる。ロリンズは法廷での異常な行動もヘンリーの演技だったと考える。カリシはこのままでも裁判は可能だというが、ロリンズは拘置所のヘンリーに面会すると、説得していたときに「あなたを死なせたくない」と言ったのは嘘だという。今後、ヘンリーが自由の身になったとしても、もしカリシやロリンズの家族に近づけば私が殺してやると告げる。ヘンリー役は同じ役者さん。幼いながらも、ドキリとする冷酷さを演じた役者さんがそのまま大人となり、過去シーンは懐かしいクレイゲンやアマーロ、フアンらの姿を見て、時間の流れを感じました。こういう役柄を演じてその後の役者人生に影響を与えないと良いけど。「ゲーム・オブ・スローンズ」のジョフリー役の子なんて、あまりにも役柄のイメージが強いのでその後引退したのかと思っていました。(が、最近出演作品があるらしい)10歳のサイコパスが治療で人の心を取り戻し、家族と共に人生をやり直すことができるというのは幻想なのでしょうか。というか、そもそも生まれながらの脳の構造などからそれを変えることはできないのか。となると、終身刑か病院での治療(薬で抑制し続ける)ことしかない。カリシは法の元できちんと償わせるつもり、一方ロリンズの対応は動物的というか、ギャングの脅しのようです。うーん、いつかまたヘンリーが登場してロリンズと直接対決するのかなあ。子供を守るためにはビッチなキャラに戻る、そこは彼女の面白いところだと思います。単に面倒見の良いお姉さんだけではない。とはいえ、大人になってさらに悪知恵がまわるようになり凶悪さは計り知れない。こんな奴を敵に回して大丈夫でしょうか。カリシの耳(鼓膜)は無事だったらしい。久しぶりのリンドストロム先生でしたが、オリビアからステイプラーの事を話したいとセッションを予約したらしい。それにしいても先週の後、オリビアに、ステイプラーに何がどうなったのでしょう、気になります。
August 15, 2021
コメント(2)
今回はなかなかのエピソードですね!物事が動き、わかりやすさがあってレッドの迫力がすごい。フリーデンバーグ下院議員からクーパーに連絡があり、2時間後に会いたいという。「ラキーティン」という存在についてしゃべったことは間違いだという。しかし、その後議員はラキーティンによって自然死に見せかけて殺されてしまう。レッドは「東の友人」に呼びつけられ、モスクワに向かう。デンベはラキーティンを殺すべきだというが、そんなことをすればクーパーの仮説を裏付けることになってしまうとレッドは反対する。しかし、友人はすでにクーパー暗殺の手はずを打ったと告げる。レッドはFBIと関わっているうちにクーパーに情が移ったようだ。ラキーティンはレッドとFBIの関係を知らず、ロシア対外情報庁(SVR)の仕事も受けていることから、彼を切るわけにはいかないという。そのころ、議員との待ち合わせ場所に到着したクーパーは、ラキーティン一味に拉致されてしまう。デンベはラキーティンに連絡するべきだと促す。ラキーティンは一酸化炭素中毒自殺に見せかけてクーパーを殺そうとしていた。しかし、レッドから可能な限りクーパーから情報を引き出せと指示が入り、クーパーは拷問を受ける。その間、アラムが電話を逆探知して監禁場所を探し当てた。間一髪で救出されたクーパーはラキーティンを逮捕すると、パナベイカーを呼ぶ。クーパーはラキーティンの尋問でレッドとの関係が明らかになれば、レッドはもう終わりだという。一方、モスクワ側もSVRの資産であるラキーティンを簡単に手放すわけはなく、FBIに甘い対応を取ったレッドを総力を挙げて潰すと脅す。レスラーはリズの連絡係のスキップを介して、リズに伝言を残す。ラキーティンがレッドがN13だと証言すれば、リズの言い分が認められ望む条件で復帰できるかもしれない。仕事に復帰できなくても、アグネスと普通の生活を送ることができるかもしれない。クーパーは初めてパナベイカーにN13に関するこれまでの捜査について打ち明ける。ソ連崩壊前に情報部から13パケットのデータファイル(サコ―スキー・アーカイブ)を盗み出したロシアのスパイがいた。敵国の秘密情報などが含まれ、タウンゼントはその中に名前があったために家族を殺されたと訴えていた。タウンゼントは犯人だとされる女に懸賞金をかけて、容疑をかけられたカタリーナは30年間逃げ回った。カタリーナは自分ははめられたと主張し、レッドがN13であるという証拠を掴んだためにレッドに殺された。少なくとも、リズはそう信じている。そしてレッドはロシアのスパイとして免責を条件に我が国の情報機関に送り込まれたというのだ。クーパ―は自らラキーティンを尋問し、レッドに関する証言を得ようとする。レッドはパクを密かに呼び出すと、先日の貸しを返してもらうという。暴力を受けていた友人を殺したディーターリを、怒りに任せて半殺しにしたパクは、レッドがディーターリを始末したと思っていた。しかし、ディーターリは名前を変えて身をひそめながら今も生きている。レッドはパクが依頼を断るのなら、ディーターリを元に戻すと脅す。そうなれば罪に問われることになり、パクはレッドの申し出を飲むことにする。クーパーは尋問でラキーティンの命が狙われていること、自分が救出されたのにはレッドからの情報があったからだと明かす。レッドの正体を明かそうとしたクーパーをパナベイカーは慌てて止める。ラキーティンが真実を語るとは言えないし、もしレッドが本当にN13ならなぜレッドは不利になることをわかって、ラキーティンをFBIに差し出したのか?レッドはラキーティンを殺すつもりなのではないか。パクは渡された封筒の中身を見てはいけないと念を押され、それをラキーティンに手渡すよう依頼される。ラキーティンは態度を変え、証言すると言い出す。レッドは自分が証言しないと高をくくっているはずだが、レッドがFBIの情報源ではないかと気づいた。自分は潰された、レッドにダメージを与えたい。証言の準備で、書類のサインさせる時にパクが封筒を隠し持って部屋に入る。封筒の中には白紙のメモが入っていただけだった。しかし、証言を始めたラキーティンは血を吐いて倒れてしまう。メモにはVXガスよりも強力な毒がしみこませてあったのだった。それを知ったパクはレッドにクーパーに事実を話すと訴えるが、またもや屈し、レッドの言う通り密かにメモを焼却してしまう。クーパーは君がラキーティンを殺したのかと問うが、レッドはもしラキーティンの証言を聞いていたら君は死ぬことになっただろうという。自分はクーパーの敵ではなく、今回は何とか君を救えたがこの先はわからない。殺人となれば、FBIの身内の犯行となり、ラキーティンの死は自殺として処理したほうが丸く収まるだろう。レッドは「友人」を呼びつけ、たとえSVRであろうとも、二度と私を脅すなと言い渡す。クーパーのチームに情が湧いたとしても、そんなことはお前に理解できるはずがない。これは私の問題だ。しかしラキーティンを失ったことは双方にとり大きな痛手だった。レスラーはラキーティンが証言できなくなったことをリズに伝言する。直接会って話をしたいと、公園で待っていたがリズは現れなかった。でも、リズは待ち合わせ場所にいたということですね。レスラーのメッセージは一応聞いていて、中の人が出演できるのかできないのかという状況で、かすかに存在感を示していました。この2人の関係もいずれ決着がつくのでしょう。今やリズの役割はクーパーに代わったようですね。レッドは30年間協力しあったモスクワの友人よりも、8年連れ添ったおじさんの方が大切だということになった。長年の友情に終わりが近づいたということなので、レッドはロシアの影響から離れるつもりなのかな。だからといって、アメリカのために働くわけでもないでしょうし、レッドはレッドである、誰のコントロールも受けないと宣言したようなものですね。最強だすごーい。しかしロシア側も黙っているはずはないので、レッドの身も安泰ではないと思うのですが。サコ―スキーアーカイブの価値ですが、内容よりも誰が盗んだのかの方が重要となりそうですね。ラキーティンは有能なんだか、おばかさんなんだかという印象。パナベイカーは二重スパイの疑いのあるレッドをこのままにするつもりなのかどうか。レッドを利用するのは危険ということになりますよね。ところで、それにしてもパクは最悪ですよ、これのためのキャラ設定だったのか。「人間的だ」といえばそうですが、罪悪感も正義感も感じられなくて、一気に嫌いになってしまいました。
August 12, 2021
コメント(3)
『1ミリ』先週の大捕物の後はちょっと落ち着かせて、癒やす時間が必要ですね。ギブスはあんなものだと思いますが、ビショップとトーレスは連続ピンチでちょっと気の毒な感じがしました。マクギーの容態が安定し、退院した。メリウェザーは逮捕され、事件はDEAに引き渡されたが、ヴァンスはギブスがマクギーと今回のことについてきちんと話をするべきだという。わずか1ミリの差でマクギーは命をとりとめた。ギブスはマクギーは仕方がなかったことだと分かっているはずだという。ノーフォークでカクテルブリックという非常に威力が強い爆薬が密輸され取引されているという情報が入った。ビショップは匿名の情報を元に、トーレスと地図にはっきりと示されていない場所に向かう。ダークウェブで爆薬を売りに出したのはダンカン兄弟で、携帯の電波が入らない場所でビショップらは歴史文化遺産の保安官事務所にたどり着く。中に入っていくと地下に留置場があり、いきなり隠れていたダンカン兄弟から銃撃を受ける。撃ち合いをしている間に、檻のスイッチが入り2人はそれぞれ鉄格子の向こうに閉じ込められてしまった。ダンカン兄弟の一人は弾を受けており、ビショップたちの車を奪って逃走する。ビショップとトーレスは何とか檻から脱出しようと試みるが、残りの弾は少なく、携帯の電波もほとんど入らない。ビショップは檻の中に、大量のカクテルブリックがあるのを見つける。兄弟はこれを取りに戻るだろう。トーレスはビショップが来る途中に誰かに電話をしたがっていたことを気にする。しつこく聞かれて、ビショップはスローンと先日のメリウェザーに捕らえられたときのことを話すつもりだったという。ギブスはビショップとトーレスの行き先がわからず、パーマー、ケイシー、スローンに尋ねる。スローンはマクギーが1ミリの差について、わざと話を避けているようだという。ダンカン兄弟の弟クレイグの死体が発見された。銃創による失血死で、NCISの車の中で見つかったことから、ギブスはビショップとトーレスの捜索に舵を切る。パーマーもケイシーも2人は生きているはずだというが、どこにいるのかが特定できない。ギブスは職場のPCなどを持って、自宅療養中のマクギーを訪ねる。すでに情報を聞いたマクギーは独自で捜索を始めていたが、手がかりが得られない。ただ、ビショップのPCに情報提供があったということはわかる。ビショップは鉄格子の僅かな隙間を見つけ、何とかこじあけることに成功する。しかし、鉄格子の下には圧力板があり爆弾とつながっていた。ビショップは圧力板を踏んだまま、動けなくなってしまう。トーレスは最後の1発を使って、壁に穴をあけ、高窓によじ登って携帯の電波を探る。ケイシーがビショップに情報を垂れ込んだ匿名の情報提供者を突き止めたため、ギブスが会いに行く。マイケル・ホッジは先週父親が死んだばかりで、遺品を整理していたら海軍の機密文書を見つけたという。ダンカン兄弟のことは知らないと答えたホッジだが、ギブスは嘘だと気づく。その時トーレスからとぎれとぎれの電話がかかってくるが、「遺産」という言葉しか聞き取れない。ホッジが逃げ出そうとしたため逮捕し、NCISで尋問する。ホッジと兄のジェシーとは幼馴染で、良くない仲間になろうとしていたが、父親の言葉でやめることにしたという。しかし、このままでは兄弟に殺される。それで爆弾のことを通報して逮捕してもらおうと考えたという。その後、ジェシーから迎えに来いと連絡があり車を奪われた。ジェシーの行き先について、ホッジが地図を描くが目印がなく正確な位置がわからない。ジェシーが保安官事務所にカクテルブリックを取りに戻ってきて、トーレスとビショップは取引をもちかける。しかし、ジェシーは自分のほうが有利だと言い、トーレスだけ檻から出してビショップの檻の中にある爆薬を取り出させた。マクギーはトーレスが言ったのは、歴史文化遺産のことではないかと指摘し、ギブスは保安官事務所に向かう。ビショップはジェシーを追って飛び出そうとするトーレスを引き留める。ギブスが到着し、ジェシーは逮捕された。ビショップも爆弾処理班によって解放され、ギブスはマクギーの家を訪れる。お互いに1ミリの差だったショックを打ち明け合う。マクギーもその後無事職場に戻る。ドリー・パートンみたいな木というのはどういう木だったのかな。髪型のことでしょうか?先週から1週間、1ミリの差で命拾いをしたマクギーが歩いていたり、まあまあ普通の生活をしているのはドラマだからですね。ビショップがまた爆弾の危機にさらされるというのは、きついなと思いました。まずはしばらく休めですよね。死んでいたかもしれない、1ミリの差の方が重かったという印象です。これからスローンに話をするところで、トーレスもビショップのことを思う気持ちがあって、同じことを繰り返すことになり、嫌でもお互いの気持ちに向き合うことになりましたね。こちらも、結果オーライで何だかにこやかな感じで終わっていましたが、あの後何かあったのかな。"Close calls, make you live harder"危機一髪、九死に一生を経験すると、人はより一生懸命に生きようとする、という感じでしょうか。優しい言葉や癒やしの言葉ではなく、厳しい経験をプラスに捉えるというのがギブスチームの強さなのだと思いました。マクギーは当分痛みと付き合うことになるでしょうが、さすがに鎮痛剤の依存症になるというストーリーはないでしょうね。
August 11, 2021
コメント(5)
スピンオフの「Organized Crime」とのクロスオーバーとまではいかないものの、できればそちらを見ておきたいなと思いながら見ていたら、まさかの2パーターでしたか。しかも、そんな~キャットの従姉妹リリーと交際しているセレブのエグゼビアが安ホテルで死亡しているのが見つかった。裸でベッドにくくりつけられており、薬物の過剰摂取により死亡したと見られる。カードや現金がなくなっていた。発見したのは元警官のムルホールで、売春婦と見られる女性が目撃されており、裕福な既婚者を狙ってこの2ヶ月で4回ほど似たような事件が起こっているという。理由としては粗悪なドラッグが出回っていることで、SVUは財布に残っていたバーのレシートから聞き込みを行う。目立つ白人の女性が店に現れ、男を物色し始めるとエグゼビアと良い感じになり、その後黒人の女性が現れて派手に遊んでいたという。キャットはリリーから話を聞く。エグゼビアはインスタで女性にDMを送り、そのことでリリーは怒っていたという。ホテルの防犯カメラには3人めのアジア系の女性が映っていた。いずれも風紀課では情報がなく、手慣れた手口で男たちを陥れて金品を奪っていることが想像される。検視官のワーナーは、オキシコドン、フェンタニル、MDMAを検出したという。ただ、セックスはしていなかったようでDNAは検出されなかった。オリビアはステイプラーと言葉を交わす。ステイプラーはキャシーは狙われて殺されたという。しかし、遺族であるステイプラーが捜査に関わることはできない。オリビアは自分もステイプラーと距離を置くように釘を刺されていると言い、ステイプラーにはもっと自分を大切に、子どもたちの心を守るようにという。ホテル・ムーランで同様の事件が起こる。被害者は個人投資家のポール・ランドリーで、白人とアジア系の女性が目撃されていた。オリビアは弟のサイモンがこのホテルで薬物の過剰摂取で死亡したことに気づく。サイモンは裕福ではなかったが、薬物によって殺されたのではないか。オリビアは当時の担当刑事に事情を聞くことにする。フェルナンデス刑事は、サイモンが死亡した事件について単なるジャンキーの薬物過剰摂取による死亡として済ませていた。当時、所持金も残っておりカネ目当ての犯行には見えなかった。オリビアはサイモンが自分の弟だと明かし、遺品を引き取る。ノアと一緒にランチをする約束だったサイモンは予定の時間に現れず、オリビアは「もう二度と電話をかけてこないで」というメッセージを残した。幸いサイモンはそのメッセージを聞かなかったようだ。携帯の履歴では死亡した日、サイモンはエドワード・ブダスキーという人物と連絡を取っていた。サイモンの死を捜査したいというオリビアに、フィンはステイプラーと同じ立場ではないかと指摘する。フィンとタミンがブダスキーに面会して話を聞く。ブダスキーはサイモンの依存症の会の支援者だった。ブダスキーによると、ニュージャージーからNYCにやってきたサイモンはまた薬をやりたいと電話をかけてきた。もちろん、止めたがサイモンはニュージャージーに戻りたがっていたという。ムルホールからまた別のホテルで被害者が出たと連絡が入る。やはり白人と黒人とアジア系の女性が目撃されており、医師のリンダーマンが自ら拮抗薬を飲んで一命をとりとめたという。立場上表沙汰にはしたくないというリンダーマンは容疑者の女性について、パイパーと連絡がつくという。パイパーはモントリオールではクラブダンサーをしており、アメリカでもいくつかの犯罪歴がある。逮捕したところ、男性用の時計や1万ドルのキャッシュを所持していた。その中でタブレットには、今回の被害者3人の映像があり、ブダスキーとサイモンと一緒に撮影している写真があった。断酒会の支援者というのは嘘だったのか。ブダスキーはサイモンとは高校の同窓生だと明かし、金に困っていたサイモンに会って金を貸そうとしていたという。サイモンは妻との離婚など、悩みをうちあけ、姉とのランチの約束についても尻込みしていた。ブダスキーはサイモンを励ますつもりで、知り合いのパイパーを呼び酒を飲んだ。後からデスピナという女性がやってきて、ホテルへ行きドラッグを勧められたという。ブダスキーが意識を失い目を覚ますと、女性たちの姿はなく、サイモンは冷たくなっていた。その後救急車を呼ぶなど、対応したものの、自分は妻子がある身なので姿を消したという。今回の関係者にデスピナとアジア系のジェイドを捕らえ面通しさせるといずれも特定したため、立件できそうだ。オリビアはサイモンも窃盗目的の故殺に問えないかと考える。カリシは売人の特定をしなければならないというが、パイパー、デスピナ、ジェイドとも口が堅い。背後によほど怖い存在があると見られる。逮捕時にパイパーがもっていた薬物は、最近流行り混合薬の「パープルマジック」とわかる。ただ、その調合は微妙に違っている。流通ルートについては、現在組織犯罪班が追っているのでオリビアはステイプラーに情報を求めることにする。組織犯罪班は別件でウィートリーという人物を追っていた。ステイプラーの妻キャシーを狙ったと見られる事件の黒幕らしく、製薬会社を経営するウィートリーが裏でパープルマジックを市場に流しているという。しかし、そのパープルマジックとも今回の薬物の調合は異なっている。パイパーの携帯を調べていたタミンは、サイモンらしき人物が倒れている動画を見つけた。そこにはジェイドとドラッグの売人と見られる男が映っていた。男はパイパーの運転手をしているフェリックスで、ジェイドと親しそうだ。ジェイドはフェリックスをかばうような言動を続けるが、ジェイドとフィリックスの間には娘がいるとわかる。オリビアとステイプラーは、ジェイドにフィリックスの背後に国際的な犯罪組織があると告げ、事の重大性をわからせようとする。フェリックスは組織の黒幕を裏切り、独自のルートで自ら調合した「パールマジック」を販売していた。オリビアとステイプラーの尋問で、ついにフェリックスは犯行を認めたため、警察は組織の黒幕を逮捕するためにフェリックスにマイクをつけておとり捜査させる。しかし、敵もフェリックスの揺さぶりには反応せず、フェリックスはデリバリーの仲間とみられる存在に撃たれてしまう。慌てるオリビアたちを敵は攻撃した…あの角度だとステイプラーは撃たれたことになりますが、さてどうなるのでしょう。オリビアはステイプラーの陰に隠れていて無事と思われ。SVUではあまりドンパチはないのですが、さすがにステイプラーを殺すことはしないと思っています。NYでスピオフ関係となると、今後はシカゴシリーズみたいな感じになるのかな。それにしても、フィンとオリビアとステイプラーが3人で捜査している姿には胸にこみ上げてくるものがありますね。かつての同僚がまた顔を合わせた、まさかこんなことが起こるなんて、思いもよらなかったなあ。オリビアの弟について、前のエピソードで言及があったなと思ったら、なるほどこういうことだったのですね。死んだのは自分からドラッグをやって過剰摂取をしたのだから、何かやり方があったのではないかと悔やんでいたら、恨むべき相手がいたことがわかった。それでオリビアの気持ちが楽になるかどうかわかりませんが、きちんとケリを付けてほしいです。キャットの従姉妹のリリーが無理やり交際を続けたエグゼビアにひどい目に会う、というストーリーはなくなりましたね。背後のドラッグディーラーの組織は相当危険で、SVUの関わるべき相手ではなさそう。それでも、オリビアとステイプラーがそれぞれの懸案を協力して解決できれば良い。後半を待っています。
August 9, 2021
コメント(4)
今シーズン、リズがレッドに復讐をするという大前提の中で、レッドに何かしら変化が出てきたのかなと感じています。そして、クーパーがリズの代理になったという感じですね。ラキーティンの候補が4人に絞られ、クーパーはそれぞれに監視の目を強めるように命じる。レッドは新たなブラックリスター、キャプテン・キッドを捜査するようにいう。本来はドラッグなどの仲買人だが、取引の支払いや集荷、配達まで行うのに、宝探しのような方法を取る。売り手から品物を受け入れると隠し場所にそれを隠し、買い手からの入金を確認して品物を新たに隠してある場所をGPSで伝える。最近、廃屋に隠してあったフェンタニルをたまたま子供が見つけてしまい、吸い込んで重体となる事件があった。実は、キャプテン・キッドが扱う品物はドラッグだけではなく、あらゆる密輸品や「人」も仲介するという。レッドはサウジ出身のサフィヤ・マルーンという女性が売買されるため、ターゲットになっているという。マルーンは祖国で自由を奪われアメリカに亡命したことから、サウジの弾圧と戦う象徴となっている。同じ境遇の女性や性的少数派を祖国から逃がすなど、アメリカでは支援活動をしており、サウジの秘密警察がタウンゼントに拉致を依頼したようだ。キャプテン・キッドは捕まえたマルーンを土の中に「保管」し、引き渡した後マルーンは殺されるだろう。レスラーとアラムがマルーンの自宅を訪れた時にはすでにマルーンは誘拐された後だった。一緒にいた夫は怪我をして、血文字でNORAという言葉を残していた。アラムはセキュリティシステムのコードだと察し、防犯カメラの映像を調べる。ラキーティンを尾行していたパクは、ラキーティンに尾行に気づかれて姿を消した場所がレッドのレストランの近くであることから、パターソンという人物がラキーティンだと確信する。ダークウェブで違法ドラッグを買って受け渡し方を試したアラムは、一件だけGPSで受け渡し場所を指示してきたと報告する。実際にその場所にドラッグはなく、近くのタクシーのカーナビのカメラにドラッグを盗んだらしい男の姿が映っていた。持っていたコーヒーカップから本人を突き止めると、自分は「シーカー」だという。キッドの手下は「ドロッパー」と言われ、宝を隠す。それを探してお宝を盗むのがシーカーらしい。盗んだドラッグを科学分析部で調べたところ、比較するサンプルが別物にすり替わっていることがわかった。事件で押収した証拠品を検査し、報告書を出した後は証拠保管庫から動かすことはない。つまり、誰かがドラッグを偽物とすり替えているのだという。ラキーティンはFBIに尾行さているとレッドに訴え、レッドの身も危ないので何とかしろという。しかし、レッドはひたすらクーパーのことは自分に任せろと言って、モスクワには何も言うなと牽制する。科学分析部の技師タイラーは検査済みのドラッグを流通ネットワークに流していることを認める。レスラーの厳しい尋問で、キッドの情報が得られたためFBIが踏み込みキッドを逮捕する。キッドことウィリアム・ベネディクトはマルーンの取引については免責なしには何も語ろうとしない。クーパーは取引は認めず、脅してでもキッドから情報を引き出せとレスラーに命じる。レッドはキッドが逮捕されたと聞いて「郵便局」に現れ、クーパーはラキーティンの本性を暴いたとレッドに突きつける。相変わらずレッドは、私はこの国を裏切っていないと主張し、クーパーは友人であり、リズがレッドを殺そうとする理由を見つけようとしているにすぎないという。クーパーは間違って思い込み、解けもしないパズルに奮闘している。ただ、レッドの知人や友人らはクーパーに何をするかわからない。今回のことは全てレッドとリズの問題であり、そのことでクーパーに危険が及べばリズも悲しむだろう。クーパーは考えを変え、レスラーにキッドと取引をしてでも、マルーンの居場所を聞き出せという。レッドを信じるよりはリズを選ぶ。マルーンを見つけることで、レッドより先にリズを見つけたい。免責を条件にキッドはマルーンを埋めた場所を明かす。しかし、買い手が先にそこに向かっているだろう。クーパーが衛星画像で捜査範囲を確認しながら、レスラーとアラムが現地に向かう。土の中から掘り出されたマルーンは、国の王族に見せるため、動画撮影で処刑されるところだった。しかし、自ら反撃して男たちを倒しそこにFBIが到着する。逮捕した工作員を尋問しようとしたFBIだったが、口を割らない。そのころ、保護していたキッドがタウンゼントに連れ去られていた。クーパーはマルーンの誘拐事件を司法省に相談するつもりだったが、逮捕した男は無罪放免せよとの指示が下る。サウジの王族らにとって、マルーンは脅威で今回のことを立件することはアメリカの国益には利しないということらしい。デンベはレッドがクーパーと争うとリズが傷つくことになり、クーパーはキッドの情報をレッドに渡さなかったことで、結局タウンゼントに関する情報は得られなかったという。追い詰められたリズはタウンゼントと組んだが、クーパーと争いながらタウンゼントとは戦えない、休戦するべきだ。そして、東の友人はそろそろ我慢の限界なのでは?そのころ、モスクワではラキーティンが東の友人と会っていた。レッドがFBIの動きを止められず、友人はクーパーの暗殺指令を出す。レッドが「私は国を裏切っていない。情報を他国に漏らしていない。」というのは、真実だとしたら「今は」という意味ですよね。モスクワの友人と30年かけて地位と財産を築いてきた間に、当然そういったことをしてきたはずだし、カタリーナにN13の汚名を着せたのは事実のはず。リズと同様にクーパーはそう思っているし、私もそう思いながら見てきました。でも「私自身がパズルだ」というのに、引っ掛かりがありますね。もしかしたら、思ってきたこととは違うのか、レッドは誰かのために、何かのために尽力しているのか。このシリーズを見続ける理由は、もうこれを明らかしたいということにつきます。レッドがFBIと組んでいることをラキーティン&モスクワの友人は知らないのかな?だったら、レッドが彼らを裏切っていることになります。レッドは変わりつつあるのか?(リズとクーパーのために)クーパーが犯罪者に操られて、見て見ぬ振りをするのは終わりだと言いながら、やはり取引を認めたのはレッドを出し抜くためで、結果的に犯罪者を法にもとづいて裁くことはできなかった。皮肉にも、これまで何かとお墨付きをもらってきた司法省からマルーンの誘拐事件については容疑者を無罪放免せよと言われて、クーパーは従わざるを得なかった。役人ですからしかたないけど、残念ですね。正義はどこに?悶々します。さらに、タウンゼントは一枚も二枚も上手でキッドは奪われ、リズへの手がかりは失われた。次週はどうやらクーパーに危機が迫るらしく、クーパーとレッドは共闘するしかないでしょうね。アラムがサーカスにいたことがある、というのはこの先に何かあるのかしら。
August 5, 2021
コメント(2)
『息の根』フォーネルとギブスが追い求めた偽造薬供給の黒幕がついに明らかに?「蛇の頭を切り落とす」が息の根を止める、という意味なのでこのタイトルなのでしょう。LAにも同じタイトルがありましたね。フォーネルが姿を消してから3ヶ月、ギブスは独自の捜査を続けているが進展はなく、ヴァンスは海軍長官の命令で、捜査をDEAに引き継ぐようにいう。海軍とは関係ないということだが、ギブスはフォーネルが自ら潜入していると考え、チームで捜査を行いたいと訴える。明日の朝には資料を引き継げというヴァンスに、ギブスは何度も訪れた空港の格納庫に向かう。そこに、例の馬のマークの小型機があり、中から男が現れた。ギブスが銃を突きつけると、何とそれはフォーネルだった。フォーネルは監視カメラで見られているので、敵味方として銃撃しろという。なぜエミリーにも連絡なくこんなことをしているのかと問うと、フォーネルは携帯も盗・聴されており、疑われたら終わりだという。黒幕というメリウェザーにはまだ会ったことはないが、まもなく正体を暴けると自身を見せる。どうやら、これまでとは違う新しい薬が届くらしい。フォーネルは捜査で得た証拠をギブスに託す。ヴァンスはそれでヴァンスを説得し、ギブスに3日間の猶予を得る。フォーネルの資料には、新しい薬のサンプルとピンぼけのメリウェザーの写真があった。マーカス・リコ下士官が2日前に失踪しており、フォーネルはリコが薬の売人と見ている。ギブスはチームにこれまでの捜査を説明し、ピンぼけの写真をケイシーに分析させ、マクギーらにはリコの情報を探るように命じる。リコと同じ宿舎の下士官によると、リコは今年のはじめに痛めた膝が原因で鎮痛剤に依存するようになり、例の偽造薬に手をだした。この薬には中毒性があり、リコは自ら売人になって、海軍の中で売り始めたという。メリウェザーについては、かなりヤバイやつだという話だ。リコは2日前に新しい薬を取りに行くと言って出かけていき戻っていない。その薬は大幅に値引きしてタダ同然の値段だという。写真を加工して顔認証で検索したところ、同じ写真で7人のIDが出てきた。どれも偽名と思われ、パスポートはロシアとの入出国に使われている。ギブスはその写真を見て、フォーネルが店員として潜入していたベルトウェイバーガーの客だと気づく。リコはこのバーガー店の常連で、2州で4店舗を訪れていた。やがて、リコが死亡しているのが発見された。パーマーによると、新薬を飲んで死亡したという。オピオイドの含有量はそれほどではないが、含まれる薬物成分の組み合わせが死に至る、つまり殺すための薬だという。リコが訪れていた4店舗はいずれも大規模な軍事施設が近くにあり、顧客が軍人ということになると、この薬で多くを殺すテロだと考えられる。ヴァンスは国土安全保障省からテロの警戒レートが上ったと伝えられており、このことだったのか。スローンはベルトウェイの従業員の中から、気になる人物がいるという。フォーネルの上司ハミルトンだが、やはり偽名と思われ、指紋から国内で2度、売買目的の薬物所持などで逮捕されたヴラジミル・アイヴィノフと判明した。ヴラジミルの自宅を監視するため、トーレスが害虫駆除業者を装って侵入すると、何とそこにフォーネルがいた。トーレスはヴラジミルに見つかってその場をごまかすが、監視に気づいたヴラジミルがトーレスに銃を向けたため、フォーネルが撃ち殺す。しかし、指令車にいたビショップは連れ去られてしまった。ギブスはフォーネルにビショップの行き先を尋ねる。ヴラジミルの家の捜索で「ローズウッド」というメモが見つかった。ボルティモアの西にある、荷下ろしのための倉庫のことだという。ケイシーとマクギーはヴラジミルの携帯の分析を試みるが、その電話にメリウェザーと思われる人物から電話があった。男はフォーネルに呼びかけ、連邦捜査官なのかという。ヴラジミルが逮捕されたのは知っている、こっちはビショップを捕らえているので人質を交換しようという。1時間後の設定に、フォーネルは間に合わず、ギブスはマクギーをフォーネルに仕立て、指定された空港に向かう。「ローズウッド」の倉庫に侵入したフォーネルは、薬を受け取りに来たと言って調剤担当の男に近づき、用心棒ともども逮捕する。トーレスはビショップが人質になっていることを聞いてDCに戻る。メリウェザーはフォーネルを殺す気なのは分かっている。ヴァンスらが監視する中、ギブスは管制塔の屋上から狙撃する作戦で、マクギーは馬のマークのついた小型機を追う。メリウェザーは取引が不成立のときはビショップをロシアに連れ帰ると言ったため、マクギーは飛行機の進路を邪魔して車を降りて近づいていく。しかし、MTACで監視していたヴァンスらは、飛行機に爆弾が仕掛けられているのを察知しマクギーに留まるように命じる。その時通信が繋がらなくなったマクギーが前に進み続けたため、ギブスはやむなくマクギーの肩と腿をライフルで撃ち抜く。飛行機は爆発し、中にいたと思われていたビショップは直前に逃げ出していたことがわかる。メリウェザーはフォーネルを呼び出し殺すつもりで、ヴラジミルの死亡も知っていた。フォーネルの身元がばれて、組織に入れた部下は罰として殺されたようだ。ヴラジミルは4000万ドルをメリウェザーの娘に送金していた。資金洗浄のためと見られ、娘はSNSでまだアメリカにいることがわかっている。誕生日パーティを開いていたメリウェザーと娘をNCISが逮捕する。相当な金額が娘の口座にあることがわかり、メリウェザーの背後には政府レベルの存在かロシアの財閥などが関係しているのかもしれない。偽造薬でテロ攻撃を仕掛けようとしていたことは重大だ。フォーネルは自宅に戻り、エミリーと再会する。マクギーは太ももの大動脈を弾がかすっており、出血が多く今の所重篤な状態だ。デライラは気丈に振る舞い、ギブスに他に方法はなかったのねと理解を示す。ギブスはマクギーを見守る。先週のあんなラブラブな2人を見て、直後この結果ですからショックですが、一応あれから3ヶ月は経っているのですよね。いくら飛行機に近寄らせないためとはいえ、名手のギブスが撃ったとしても、大怪我で後遺症が残る恐れもある。デライラがギブスの行為を責めないのがかえって辛いですよね。マクギーはきっと助かるのでしょうけど、こんな危険な任務なら、家族のために辞めてほしい、辞めたいという話が出ても当然かもしれません。ビショップがギブスがもっと動揺を見せても良いのじゃないかと指摘、ギブスはあえて平静を装っているのか、あるいは泣き叫びたくてもできなくなっているのか。このことが今後に影響を与えるのでしょうか。フォーネルもかなり危険を犯しましたよね。エミリーは3ヶ月間どれだけ心配して辛かったでしょう。偽造薬のトップを捕らえたことで、これからは危険とは無縁でいられると良いですね。結局、ヴァンスとギブスの2人だけでフォーネルの捜査を続けていて、NCISには捜査権がないので海軍長官の温情だったのかな。DEAに捜査協力した方が早く解決することになったんじゃないか、代償が大きかったように思います。ビショップを危険にさらすことになったとトーレスがフォーネルに怒るのも、当然でしょう。海外からメリウェザーに大金が集まっていたことは今後の懸案になるのでしょうか。ロシアがバックにいたのなら、NCISレベルの話ではありませんね。
August 4, 2021
コメント(2)
これはもう、このコロナ禍という共通体験を通じてこそ、多くの人に身にしみるエピソードですね。あまりにリアルで、辛すぎて見ることができないこともあるかもしれない。私も最後の方はぐっと、胸にこみ上げるものがありました。オリビアが馴染みのレストラン・ヴァネッサに立ち寄ると、警官が集まっており、中でオーナーのヴァネッサがナイフを持って、不動産仲介業者と立てこもっているという。ヴァネッサとは長年の知り合のオリビアが中に入り、ヴァネッサに銃を向けていた巡査を引き下がらせ、ガーランドに連絡し、HNT(人質交渉チーム)を呼ぶように求める。ヴァネッサはコロナ禍で商売が制限され、経営も悪化してついに店を手放すことになっていた。しかし、ヴァネッサは興奮しており、不動産仲介業者のレナードが保安官を連れて店を奪いに来ると主張する。オリビアはナイフを置くようにいうが、ヴァネッサはさらにバッグから銃を取り出し、店は誰にも渡さないと引かない。レナードの健康状態が良くないので、オリビアはレナードを解放するよう説得し、ひたすらヴァネッサの言葉に耳を傾ける。現場にはESU(緊急出動部隊)が到着し、プロトコルに従ってヴァネッサを射殺することもあるという。ガーランドはまずはオリビアに任せようと現場の了解を取り付ける。ヴァネッサが少し落ち着いてきたところで、オリビアは離れて暮らしている夫のエディとテレビ電話で話をさせる。しかし、ヴァネッサは演奏家だった夫は両親の面倒を見に行くと行ったまま、NYに戻ってこなかったことで、コロナ禍をきっかけに、夫婦の絆が揺らいだと一方的に別れを告げる。脳溢血で倒れた父をNYに連れ帰ったロリンズは、カリシと共に父を見舞う。リハビリは順調そうに見えたが、急遽倒れたという連絡が入る。結婚したばかりの新妻がいないため、ロリンズが父の意思決定に関わることになりそうだ。駆けつけたカリシは、動揺するロリンズに付きそう。実はロリンズは父親の実年齢も知らず、社会保障番号も知らなかった。厳しい経営状態になり、精神的にも参っているヴァネッサの話を聞いて、オリビアは彼女の母親がコロナで死亡し、息子もロックダウンを機に追い出したことを知る。人との接触はオンライン、ネット環境となり自分の側には誰もいないというヴァネッサに、オリビアは私はここから離れないと説得を続ける。ただ、追い出した息子ネイトには後悔があるようで、オリビアは息子を許すべきだ、そうでないと彼は一生重荷を負うことになると話す。オリビアはタミンにネイトを探すよう指示する。ヴァネッサの経営のパートナー、アイラはニュースで事態を知った常連客や元従業員らがクラウドファンディングを立ち上げたという。あなたは何も失っていないではないか、というヴァネッサに、オリビアはコロナ禍の前に弟のサイモンの死や交際相手のタッカーが病気を苦に自殺した話をする。タミンは母親を拒絶するネイトに、力を貸してほしいと説得する。病院に父の2番めの妻アンバーリンが現れる。父はどこかに金を隠していて、アンバーリンはそれを狙っているに違いないというロリンズだが、ロリンズの母は彼女が父に生命保険をかけているという。カリシと共に病室に入ると、父はロリンズの手を握って行かないでくれという意思表示をした。ロリンズはあんなに怯えた父親を見たのは初めてだという。カリシはロリンズを励まし続ける。調べたところ、アンバーリンはフロリダで詐欺の逮捕状が出ていることがわかった。ロリンズは、あなたを逮捕しても良いが、今後介護が必要となる父と生活するよりも、州外に出ることを勧めると話すと、アンバーリンは病院から姿を消す。連絡が取れたネイトがヴァネッサに連絡を入れ、ヴァネッサは心を開き投降に同意した。ヴァネッサは店を守り、家族を守ろうと頑張り続けて限界を超えてしまった。オリビアはあなたも誰かを頼り助けをもとめるべきだという。ヴァネッサを応援するクラウドファンディングも35,000ドル集まったという。ガーランドは全力を尽くしたオリビアに、君も数日休みを取り、誰かに頼るべきだ告げる。ヴァネッサ役は「Homelnad」のミラでしたね。コロナの前は頑張ってレストランを経営し、母親とは同居、夫はトランペットの演奏家、息子は大学生、忙しくともそれなりに幸せな日々を送っていたのが、コロナで店を閉める、劇場は閉まる、大学はオンラインになる、次々と想定外の事態が続いて、家族の心もバラバラになっていく。ロックダウンに嫌気がさした息子が外出してコロナを持ち帰り(可能性)、母は入院、最期に立ち会うことはできず。夫は両親の様子を見に行ったまま戻らかなった。実はそもそも夫婦間に問題があったのかもしれないが、すれ違い生活で気づかずにきた。コロナがその問題を明らかにした、これは多くの家庭であったかも。でも、経営者としてお金の問題が一番大きいですね。支援、救済制度があるにしても、とうとう店を閉めて家賃が払えないから明け渡さなければならなくなり、必死でがんばってきた何かがプツンと切れてしまった。誰にでもある最悪、どん底の日々で人に危害を加えるのは認められないとしても、だからといって、人質事件としてスナイパーが撃ち殺すというのもどうか。オリビアのような経験と人情のある警官が、根気よく説得して解決法を導き出すことで、暴力によらない解決ができるようになるわけです。もちろん、不動産業者とオリビアに武器を向けたのは罪に問われるかもしれないが、取引や情状酌量で何とかなるかも知れない。ヴァネッサにもやり直すチャンスが得られるかもしれない。クラウドファンディングなど、今の時代の「人情」ですよね。きっと励まされるでしょう。冒頭の訓練風景、これがディエスカレーションなのでしょうね。プロとしてヴァネッサに向き合ったオリビアですが、サイモンやタッカーの事を語るときのオリビアは本当の気持ちだったでしょうね。私ももらい泣きしそうでした。一方、ロリンズの困った父親のドタバタですが、カリシのことをみんなが彼氏か夫かと思っているのがツボですね。パパのいう「お前はナイスガイの前では尻込みする」なんて、シッパー的にはなんて美味しい。(笑)カリシは彼女とのディナーよりも、同僚の一大事に付き合うなんて、許してもらえるのだろうか。「私達そんな関係じゃない」と言いつつ、実は…と妄想してしまうのが悪い癖です。でも、実の親の素性を知らないなんて、あるんだな。戸籍がないので、ある日突然「あなたの父親よ」と言われて、その面倒を見ろと言われたらどうするのか。リハビリの費用もアマンダが負担していたというのだから、偉いですよね。それを知っているからカリシもアマンダを放ってはおけないんだなあ。こちらの方はどうなるのか、楽しみに見守っています。
August 1, 2021
コメント(6)
全13件 (13件中 1-13件目)
1