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今週もまた、SVUかな?というオープニングでした。地元警察とどういう棲み分けをしているのやら。ジダンの魅力を味わえたエピソードでしたね。17歳の女子高校生が路上で誘拐され、FBIが捜査に当たる。エリザベス・チェイスはウェブマガジンを発信する会社を経営する父親とレストランで食事後、覆面をした男に連れ去られたのを目撃されていた。通報から遅れて4時間後にベルらが現場に向かうと、エリザベスのバッグが落ちていた。父親ベンジャミンは、仕事柄人から嫌われることが多く、敵も多い。母親は実家が裕福で、夫とは離婚協議中。エリザベスには喘息の発作があるので、吸入器を持っているのかどうか心配だという。まだ犯人から身代金の要求はなく、容疑者の絞り込みができなかったが、ベンジャミンに身代金を要求するメールが届いた。地下鉄の駅のゴミ箱に100万ドルを置け、という指示で捜査官たちが監視していると、男が現れ、バッグを取り出して移動した。ベルらが追跡していると、男は橋の下でホームレスたちに札束を配りだした。そこにレポーターらが集まってきたため、父親の自作自演かと思われたが、ライバル会社がベンジャミンのSNSで誘拐を知って尾行していたという。札束を配った男に話を聞くと、小柄な男に声をかけられバッグを取ってくるように言われたが、待ち合わせの場所にいなかったので、仲間に配ることにしたという。依頼した人物は、地下鉄の入り口のカメラに写っており、ベンジャミンの部下のグレッグとわかる。グレッグはベンジャミンの人使いの粗さや仕事のきつさなどから、誘拐事件を利用してベンジャミンを苦しめようと思ったという。高学歴で優秀なのに、娘のお目付け役を押し付けられるのが耐えられなかったようだ。クリステンは近隣でエリザベスのために吸入器を購入した人物を探し、2時間前にフード姿の少年が購入したのを見つける。クリステンはSNSの顔認証でエリザベスとは違う高校のチャーリー・ジェイコブスと断定する。FBIがチャーリーの高校に向かうと、チャーリーは逃げ出し屋上のフェンスの上に立った。早まらないよう説得するが、チャーリーは「有名になりたかっただけ、彼女のせいだ」と言って飛び降りてしまう。チャーリーは学校では孤立し問題を抱えた生徒だったが、チャーリーの両親はエリザベスについては知らないという。チャーリーは吸入器を購入した後、ガソリンを入れて2~3時間目の授業をボイコットしていた。どこに向かったか、車の走行距離とタイヤに付いていた土などから絞り込むと、その範囲にチャーリーの祖父の所有していた山小屋があることがわかった。山小屋に向かうと、エリザベスの姿はなく血痕が残されていた。山狩りをして倒れていたエリザベスを発見すると、犯人の顔は見ていないものの、2人組だったことがわかる。彼らは人を殺す計画を立てているようだったというので、学校での乱射を予測し、エリザベスとチャーリーの通う高校が対決するバスケの試合を中止させた。チャーリーの共犯者は「ラザロ」というハンドルネームしかわからないため、チャットで呼びかけを続けると、チャーリーの死を知ったラザロは通信を切ってしまう。ある程度発信場所が絞り込めたため、エリザベスに確認すると、家庭教師をする家がその範囲にあり、サムという少年からデートに誘われたという。エリザベスにはバスケ選手のボーイフレンドがいて、サムの申し出は断ったが、サムは明日「有名になる」と言っていたという。サミュエル・マスクもまたSNSで孤独感や怒りをぶつけていたが、バスケの試合で乱射をしてボーイフレンドを殺し、その騒ぎに巻き込まないようにエリザベスを誘拐したのではないか。サムの父親は複数の銃器を所有しており、自宅に向かうと管理しているはずの数丁の銃器がなくなっていた。父親によると、昨年母親が病死し、本人にもADHDの症状があるという。父親はジダンに息子を傷つけないでほしいと頼む。サムは父親の呼びかけを無視し、スクーターで出かけていった。クリステンが交通カメラでサムの行き先を追うと、57丁目付近で行方がわからなくなった。乱射するために人目を引きたいという場所は、エリザベスが行く予定だった大学フェアがある場所だと絞り込み、FBIが向かう。サムは銃を取り出して乱射を始めようとしているところで、FBIの説得にも答えようとしない。しかし、隙きを見てジダンが強引に銃を奪いサムを制圧した。ジダンはその際に防弾ベストに1発打ち込まれて倒れてしまう。ベルは馬鹿な真似はもう二度としないで、と諌めるが、サムの父親はジダンに息子の命を救ってくれてありがとうと礼を言う。クリステンは捜査官になりたいと考え、モージャーにアカデミーの入学をメールで伝えていた。モージャーがなかなか返事をよこさないため、ジュヴァルに促されて直接話をすると、すでに推薦状を書いて友人に送ったという。6月からクリステンのアカデミー生活が始まる。いくらもう子供じゃないといっても、夜のNYを歩くのは怖いですよね。そこはタクシーを拾うのではなく、店の前でウーバーを呼ぶんじゃないかなと思いましたが。今回はNYの裕福な家庭の子弟が通う私学高校が背景にあって、適応できずに孤立する生徒がスクールシューティングを計画していた、という恐ろしい事件でした。でも、チャーリーがうつ病を患っており、目の前で飛び降りてしまったのはショックですね。両親からFBIを訴えることはないのだろうか。エリザベスは優秀で前途洋々、両親も裕福、特に母親の実家は5000万ドルの資産を持っているのが、NYの富裕層では普通というのが印象に残りました。有名人のゴシップなど、際どさを売りにする業界の父親に部下が切れてしまい、余計な犯行を行うというのは想像できませんでした。父親はよほど、憎まれているんだなあ、でも娘は良い子。この差はなんだろう。親の育て方が悪いとか、そういう問題でもないでしょうし、容疑者であっても未成年なのでジダンは父親から「傷つけないでほしい」と言われたら、やはり身を挺してサムを守ろうとしてしまうでしょう。FBIの命令では、危険な人物なのでためらわず撃て、なのでこれは命令違反でもあったわけです。ベルはパートナーの安全を優先したが、ジダンの気持ちも理解できた。良い感じです。さてさて、無双のクリステンは現場に出て捜査官になりたいのだという。彼女が抜けると逆に捜査が滞るかも?モージャーはあえて厳しいことを言ってクリステンに結果を出させるわけですね。ジュヴァルは理解ある上司で、この環境は理想的かな。6月というと、ドラマのシーズンオフになるので、次のシーズンにはアカデミーで学ぶクリステンが見られるのでしょうね。
April 29, 2021
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新たに加わったガーランド警視正を掘り下げたエピソードですね。彼は信心深いというキャラクターだったと思いますが、正に試されることになりました。「Baptism by Fire」には初めての試練という意味があります。ガーランド警視正が家族ぐるみで親しい、チェイス牧師に性犯罪の情報があるとSVUに知らされた。元々、教会の会計係ブレイクが教会の金を横領したという容疑で詐欺特捜班が調べていたが、教会の10代の少女たちに対して、口止め料が払われたという。ガーランドの手前、きちんと捜査が行われるかという危惧もあったが、ガーランドはオリビアに全権を任せるという。チェイス牧師は若い信者たちでダンスチームを結成し、全国を回って高い評価を受け、副牧師の妻と共に全国中継の説教を行うなど、目立つ存在だった。また、女子校を開設して寮生活をさせたり、生活支援の名目で小切手を手渡しているという。これが被害者への口止め料なのか、15,000ドル以下の金額が支払われている。副牧師で妻ののローラに横領事件について質問を続けると、他に比べてかなり高額な3枚の小切手が見つかった。レネ・リーとその母親シャーデーにそれぞれ75,000ドル、シャデー単独には10万ドルが同じ月に支払われており、ローラはこれはありえないという。ブリオナ・テイラーは将来の学費として受け取ったと言い、デスティニー・ホールは牧師に関係を迫られたので断ったら口止め料として小切手をもらったという。合計25万ドルを受け取ったレネは母親が失業してローンが払えなくなるなど大変だったので牧師に支援してもらったと答えるが、SVUは納得できない。ガーランドはそれとなく牧師の様子をさぐるが、牧師は捜査に関する情報を知らせてくれと協力を求めた。いよいよ捜査に踏み込むことになり、オリビアは小切手の件を牧師に尋ねる。牧師はレネと母親に小切手を渡したことは認めるが、最後の1枚は覚えがないという。会計係が横領したのかも知れない。シャーデーに確かめると、仕事で腰を痛めて働けなくなり、治療費として小切手を受け取ったという。シャーデー自身は牧師に会ったことはなく、問題児だったレネのダンスのオーディション動画を教会に送ったところ、レネはNYに呼ばれて活躍するようになり、牧師は素晴らしい人だという。女子寮の寮長ミシェルはレネが会計係と組んで金を盗んだと思っている。レネにそうなのかと問い詰めると、レネは牧師に従ったと話し始める。牧師は入学したばかりのレネの勉強を見るということで、1対1で部屋にこもり、マッサージと称して体を触るようになった。ついには、体の関係となったのをレネはパソコンで録画していた。牧師はその動画を削除する約束で小切手を渡したのだという。証拠の動画をもって、SVUは牧師に任意同行を求める。ローラはレネが嘘をついている、ガーランドの力で何とかしろと乗り込んできた。証拠の動画も後ろ姿なため、夫とは確認できない。要求を断るガーランドに、ローラは教会の信者すべてと縁を切らせると言い放つ。取り調べで牧師は、レネが嘘をついていると主張し、代理人のエドガー・ゴールドウィンは動画が本人とは特定できないという。今の所、これ以上の捜査は警察の上層部も及び腰だ。他にも被害者がいるかもしれないと、寮に向かうと、レネが荷物をまとめて出ていったという。ブリオナはショックを受け、部屋の壁には「悪魔は嘘つきだ」と落書きされていた。シャーデーの元にレネは戻っておらず、シャーデーは未だに牧師は善人だと信じている。レネはボーイフレンドの部屋に滞在していて、寮で嫌がらせを受け誰も信じてくれなかったという。捜査を続けるためにも逮捕したいというオリビアに押され、ついに牧師の逮捕に至ったが、罪状認否後に保釈されて、牧師は信者らに自分は間違っていない、少女がカネ目当てで嘘を言っていると呼びかけた。それだけでなく、牧師はガーランドを罪を捏造していると激しく非難した。しかし、牧師の妻はその後SVUを訪れ、夫に裏切られていたことを認めたという。犯行時同じ家にいたのに、未成年の少女たちを守れなかったことをローラは激しく後悔し、被害に遭った子らから話を聞いた。ミシェル、レネ、ブリオナには謝罪した上で、大陪審での証言を頼んだという。大陪審では、牧師が17歳になったレネからブリオナに関心を変えて、嫉妬したレネが動画を撮影して牧師に見せたと証言する。しかし牧師は逆に金を受け取ったレネが動画を削除していない、あれは罠だったと言い訳する。他にも被害者が証言していることや、ローラが虐待に気づけなかったことを悔いていることを伝えると、やっと牧師は取引に応じることになった。代理人のエドガーは教会の顧問弁護士からも降り、牧師の虐待を気づけなかった自分を恥じているという。オリビアはあなたは自分の仕事をしただけだと慰める。ガーランドは刑務所を訪れ、牧師と面会するが、牧師はこれは神の与えた試練だという。あくまで罪を認めようとしない牧師に、ガーランドはあなたのために祈るという。信仰に関するテーマは信じている人でなければわからない部分があるでしょうから、娘の名付け親でにもあり、人生の師でもあるチェイス牧師へのガーランドの気持ちは、複雑でとても辛いのだろうと言うしかないです。最後の涙が物語っているように思いました。教会相手となると、検察や市長も尻込みしてしまう、選挙のときの組織票があるから、というのは、「グッド・ワイフ」を見ているので、よくわかります。今回のチェイス牧師がカルトのリーダーだったら、警察も容赦しないでしょうね。妻の離反が取引に応じるきっかけになったのだから、ローラの存在は牧師にとって大きかったのでしょう。でも、刑務所で罪を償うつもりはさらさらなさそうで、出てきたら同じようなことをするのかも。エドガーはオリビアに興味を持っていたけれど、オリビアの「別の状況で出会いたかった」というのは、思いやりでしょうね。弁護士稼業は極悪人でも誰でも、依頼人の利益を守るのが信条で、エドガーが恥じる必要はなかったと思いますが、交際を申し込むには分が悪いということだったのかな。それにしても、ガーランドの奥さんは弁護士なのね。で、牧師の奥さんはNCIS:LAのミシェルでした。(笑)アマンダが週末は母のところに行ったというので、にぎやかなロリンズ家のその後が見たいです。
April 25, 2021
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また爆弾事件ですが、スパドラでやっている「マンハント」を頭に浮かべながら見ていました。爆弾犯て、理屈っぽくて対応が難しいのですね。1話完結なので、いつものように展開は早かったですね。映画「ウォール街」を見ておくべきだったな。タイトルはそれにひっかけて焦土作戦、というわけなのでしょうけど。ケラー・ホーガン投資銀行のCEOが、届けられた荷物に仕掛けられたパイプ爆弾で死亡した。犯行声明はなく、被害者のヴェロニカ・クラインは名門企業で初の女性CEOになるなど、注目を集めた人物で、FBIは性差別が動機なのかと考える。本人も男性社会のウォール街を変えるなどと発言しており、敵は多そうだ。日頃からウォール街で働く人々は闘争心むき出しの言動が多いというが、その中でも半年前に銀行を辞めたニック・フロストがヴェロニカに攻撃的なメールを送っていたことがわかる。フロストはヴェロニカに取引を横取りされたことを恨み、言葉に女性への蔑視が透けて見える。モージャーはフロストを重要参考人として更に取り調べるつもりでいたが、支局長からの命を受け、スペンサー・ブリッグズがプロファイリングをしに来たという。過去のデータを元に、犯人をプロファイリングするブリッグズは、フロストは犯人ではないと言い切る。モージャーはブリッグズに反発しフロストに集中するが、フロストは銀行をやめてからファンドを立ち上げ、かなり儲かっているので、わざわざヴェロニカを殺す必要はないと答える。犯行現場で回収された金属片はケラー・ホーガンで配られたカフスボタンの一部とわかる。フロストも持っていたが、従兄弟にあげたという。ブリッグズがデータから予想した通り、2番めの爆弾事件が起こった。今度はカフェの床に置かれたバックパックが爆発し、若い女性バリスタが死亡した。カーリー・フィンチャーはヴェロニカとの共通点は女性という以外は特に見当たらない。ただ、店内にバックパックを置いた人物の姿は防犯カメラに写っていた。モージャーとブリッグズの対立は激しくなり、ブリッグズはモージャーが捜査に私情を挟んでいると批判する。ヴェロニカのように、FBIでも女性が出世するのは難しかっただろう。モージャーはボスに選ばれたのは優秀だったからだと、憤る。クリステンはカーリーが金融系ブログを書いているのを見つけ、その中でヴェロニカに解雇されたスチュアート・ムーアについてこき下ろしている文章があった。ムーアは会社の金を使い、男性の顧客にストリップの接待を行っていたのを部下のローズ・ラポルタから告発されていた。ウォール街でも時代遅れというわけで、ムーアは職を失い名誉を傷つけられたようだ。ムーアは現在行方不明になっているが、フロストとは親しい関係だったという。ただ、1年前の解雇後は縁が切れてしまった。負け犬には用はない。ムーアがチェルシーの母親のマンションにいるかもしれないというので、突入すると、家の中は荒れ放題でパイプ爆弾の材料があった。ムーアの次のターゲットは、自分を辞職に追い込んだ関係者ではないかと考えるが、相当な人数にのぼる。床にはムーアがこれまでに仕事で得たトロフィーや賞品が壊されて散乱している。モージャーはフロストとの会話から、忠誠心の問題なのではないかという。その時、バスルームで大量の乾いた血痕が見つかる。ムーア本人の血で、6日前に自殺未遂を図って病院に運ばれたことがわかる。現在昏睡状態で、今日の2件の爆弾事件はムーアではなく、共犯者の可能性が高い。ムーアを発見し通報したのは、元妻マルティナで息子と3人でディナーの約束だったという。マルティナは部屋の鍵を持っていなかったが、息子のキャメロンが鍵を持っていたことから、FBIはキャメロンの行方を追及する。マルティナは息子をかばう行動を見せ、キャメロンは父親の失脚にショックを受け、支離滅裂な言動を見せていたという。26歳のキャメロンは金融関係で働くも、次々と職場を変え、最後の職場を辞めたのは父親の解雇の3日後だった。父親の恨みを息子が受け継ぎ、自殺が引き金になったのか。キャメロンが母親のアパートに戻るのを監視するが、キャメロンは母親宛に「やることがある」とメールをしてきた。クリステンが発信場所を特定し、ジダンとベルがキャメロンを逮捕するが、キャメロンは事件はまだ終わっていないという。別の場所に爆弾を仕掛け、あと38分で爆発するというので、FBIは郵便物や宅配便などを止めて爆弾の場所を絞り込む。防犯カメラに映るキャメロンの姿からは、ある程度の地域が絞り込めたが、残り時間が少ない。自宅や職場がある告発者のローズなのか、ニック・フロストなのか、モージャーはフロストを選ぶが、ブリッグズは支局長の命令を受けた自分はローズの方を探せと主張する。モージャーは忠誠心の観点から、ムーアを見捨てたフロストがターゲットだと譲らない。ローズは現在ロンドンにいることがわかり、フロストの自宅にも爆発物は見当たらない。ただフロストは外出しており、男性専用の社交クラブに行ったことがわかった。ムーアも以前はそのクラブの会員で、ベルとジダンはクラブに向かう。客を避難させ、ベルがバックパックを見つけるが、爆弾処理班に任せるには後2分しかない。ベルは厨房に向かい、冷凍室に爆弾を置いた。爆弾が爆発したものの、ベルは無事だった。ブリッグズはモージャーとそのチームを讃え、帰っていく。先週かなり動揺していたベルは今週はとても元気で、またまたヒーローでした。今までのドラマなら、元兵士のジダンが爆弾の処理をしたと思いますが、今回のテーマにあるように、女性であるベルに活躍させる意味があるのですね。生き馬の目を抜くような金融業界、男の世界であるウォール街とFBIが同じだとは思いにくいのですが、DCでは支局長には取り巻きがいて、ファンシーなゴルフクラブで男の世界を展開しているらしい。ベルもアカデミー初日は「ご主人の送り迎え?」と言われたのだから、大なり小なり偏見はあるのか。モージャーに支局長がプロファイラーを送り込むのは嫌がらせでしょうか。彼女自身、叩けば埃が出るような経歴にお見受けしますが、ロシアの領事館のこともあったし、何か裏で動いているのかしら。まあ、最終的にはブリッグズもモージャーを認めて握手して帰っていきましたが、それにしても、毎回こういう人が来るのでは困ります。ムーア氏は時代の流れに乗り遅れたために、仕事を失うことになったが、息子は別の問題があったのではないか。ブリッグズもプロファイラーを標榜するなら、この息子に関して分析してくれ。モージャーがこだわっただけに、フロストは差別主義者ではあるけれど、なかなか魅力的なキャラクターだと思いました。マイケル・ダグラスの演じたキャラクターということか。息子がフロスト個人に恨みを持つという分析は、ちょっと飛躍しているように感じましたけど。フロスト以外にも恩知らずの顧客はいただろうに。キャメロンが父を破滅させたウォール街そのものを敵に回すんだ、というのならしっくり来たのですが。
April 22, 2021
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タイトルは有名なジェームズ・スペイダーのあの映画からですが、無理やりバレエにこじつけたような。(笑)ノアがバレエを始めたことから、バレエ団からみのエピソードがあるかなあと思っていましたが、私は「ブラック・スワン」を思いながら見ていました。国立バレエ団の新しいプリマ、デリアが自分と同僚ブラッドとのセックス動画がネットに上がっているとSVUに訴える。そのために、バレエ教室の仕事を失ってしまった。ブラッドとは最近付き合い出したばかりで、彼と「スタジオX」と呼ばれる奥の部屋で愛し合っているところを何者かに撮影されたという。ブラッドは自分は知らなかったと答える。「スタジオX」は団員の中の公然の秘密で、舞台監督のアリスターはあまり問題視していないようだ。部屋にはカメラが設置されていた跡が残っていた。動画がアップされたサイトを突き止め、投稿者を調べるとブラッドの同僚ジェイソンが投稿したことがわかった。しかし、元の動画はブラッドから送られており、団で数少ない男性バレリーナのブラッド、ジェイソン、エドワードが動画を共有していたことがわかる。デリア以外にも被害に遭ったダンサーは多く、まだアップされていない動画もあった。極端な男女比から、男性ダンサーはこういうことがあっても解雇されることはないという。逆に女性ダンサーは動画をきっかけに解雇されてしまう。ブラッドの母親は弁護士で、ブラッドはハラスメントの罪にしか問えず、SVUは動画をアップしたジェイソンを盗・撮、リベンジポルノなどの首謀者として追及することにする。ジェイソンは裁判になると聞いて、振付師のサーシャも知っていると明かす。ジェイソンらは女性ダンサーとのセックス動画を撮影し、サーシャに見せるという。一緒のオーディションのようなもので、サーシャがそれを見て気に入った子がイエスといえば、動画は削除される。デリアは解雇されたが、ティナはサーシャと寝ることで役をもらったという。それはレイプに当たらないのか?という質問に、ティナは同意の上と答える。こういったことは、バレエ以外の業界でもありがちだが、告発者はなかなか現れない。デリアは動画から個人情報が突き止められてしまった。しかし、サーシャが捜査対象ならもう下りるという。もう一人男性ダンサーで、故障中で休んでいるハドソンもバレエ団はストレートの男性にとって天国だという。誰もサーシャを敵に回すことはできない。退団者の中で、やはりサーシャに関係を迫られたローズに話を聞く。ジェイソンとの動画を撮影され、サーシャは自分にも同じことをするのならこの件をもみ消すと言った。役に抜擢され、サーシャとの関係はしばらく続いたが、耐えられずアリスターに相談すると、特別公演のパーティでプリマとのディーナ権が出品されるが、落札者とはディナー以上のことをするように求められた。結果的にそれを断ったことで、ローズの動画が出回り、解雇されバレエ界からも追放されてしまったという。SVUはソロをもらうために体を提供するというのは人身売買だと判断し、次のパーティでアリスターとサーシャを現行犯で逮捕することにする。鉄道班のカルドゥンをIT系投資家に仕立て、次のプリマ、アシュリーを支援すると言ってアリスターに接触させる。スィートルームに現れたアシュリーがセックスに同意したところで、SVUが踏み込みアシュリーを売春の罪で逮捕した。アシュリーはオークションでプリマとのディナー権が何を意味するかは、みんな知っていると言い、ブラッドとジェイソンらが撮影した動画を使って、サーシャとアリスターがプリマらを搾取してきたことを話す。オリビアは2人をすぐに逮捕し、ジェイソンは数ヶ月は刑務所に入ることになった。出回った動画は何とか削除し続けることになる。ブラッドとエドガーは解雇されたが、2人は不当解雇で訴えているという。バレエ団は女性だけの芸術チームを雇ったらしいが、デリアがバレエ界に復帰することはないだろう。動画は決して消えることはなく、観客の前に立つのも怖いという。オリビアがバーバの名前を出していましたが、中の人同士、ブロードウェイで親しいのかな。いずれ、バーバが再登場するための言及だったのかも知れません。バレエ界にせよ、劇団にせよ、映画にせよ、役を与える実権を握る人物が女性を思いのままにする、特に演技の勉強だとか言って関係を迫るというドラマはこれまでにもあったように思います。これを改めるためには、役柄を決めるのは団員らの投票で決めるとかになるのかなあ。バレエは総合芸術なので、関わる職種や人員も多くて、必然的にトップに権力が集中するのでしょうか。バレエ団くるみで、支援者の金をつなぎとめるためにプリマに売春させるのは極端ですが、それくらい(明白な罪状)でないと、罪に問うことは難しいのではないか。とりあえず、団内での意識改革を行わなくては。NYはバレエの本場で、国際的に活躍するカンパニーがありますね。ニューヨーク・シティ・バレエ団にセクハラ・パワハラ疑惑があったというので、それにヒントを得たのかも知れません。ノアが大人になった時、バレエダンサーの将来はどうなっているのでしょうか。脱線しますが、男女比の差が大きいというのは声楽界にもあって、アマチュアでもちょっと上手い男性はあっちこっちの合唱団で引っ張りだこみたいなことはありますね。ジェイソンが意外に思ったリベンジポルノの罪については、NY州で新しくできた法律のようです。デリアが最後に言った言葉、ネットの中では動画は決して消えることはない、というのがこのエピソードの肝だったわけですね。バレリーナになる夢を叶え、プリマとしてあと一歩だったデリアの将来を奪った男たちはしっかり罪に向き合ってほしいですね。カルドゥンの潜入捜査はちょっとぎこちなかったような。IT系の金持ちなら名前も知れ渡っているでしょう、まだアラブの王族の方が良かったかも。キャットが潜入捜査で「私がバレリーナになります」と言うのかと思いました。(笑)
April 18, 2021
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とてもわかり易くストーリーが展開しますね。ベルのだんなさん、今後も思い出シーンに出てくるのかしら。セントラルパークで黒人男性が射殺され、そばのベンチには被害者の血で「害虫」と書かれていたことから、ヘイトクライムかと思われた。しかし、殺されたのはイラクにも従軍したことのある新聞記者で、ベルは死んだ夫ジェイソンの元同僚に話を聞くことにする。ロバート・マッキャンは世の中の不正を暴くことで脅されることも多かったという。2日前にも男が新聞社に押しかけてきて、マッキャンに会わせろと騒ぎになったという。マッキャンの記事に過激な非難コメントを寄せる人物がいて、投稿者を調べると収賄をマッキャンに暴かれて実刑になった、エドロー・サントスとわかる。サントスは昨夜新聞社に押しかけた人物で、セントラルパークの近くで交通違反切符を切られていた。ジャーナリストだった夫を交通事故で奪われたベルは、被害者に感情移入してサントスの取り調べに厳しく当たる。モージャーはジダンにベルを見守るよう、指示する。サントスはマッキャンの後を追ってセントラルパークの西側で待ち構えていたことを認めるが、犯行時のアリバイは確認された。ランニングをしていたダークブルーのフード姿の男を見たという。モージャーは、去年ランシングの州議会議員の殺害事件で、似た手口があるという。マッキャンは恨みを買って殺されたとしても、胸を一発で仕留められており、議員もまた同じ殺され方だった。議員はよろしくない噂のある人物だったが、強盗に見せかけて計画的に殺されており、現場でランニングしているフード姿の男が目撃されていた。クリステンは2つの現場で映っていた人物の走り方を分析して、同一人物だと断定する。マッキャンの妻は、夫が特ダネを追っていたようだが内容はわからないという。ただ、肌見放さず持っていた取材ノートが見つかっておらず、犯人に奪われた可能性がある。マッキャンのPCには小児科や腫瘍などの検索ワードがあり、事件前に使い捨て携帯と通話歴があった。妻にはこれから情報源と会うと言っていたという。被害者が多少酒を飲んでいたことから、行きつけのバーで聞き込みを行う。マッキャンは一人だったが、待ち合わせの相手が現れなかったのか、店を出ていったという。そのマッキャンを追うように、男が出ていったというので、男の身元を探る。男がジュークボックスを触っていたことから、コインを調べ指紋を検出した。男はニューヨーク大学の数学教授ウィリアム・パターソンで、パターソンがマッキャンのいう「情報源」だったのかも知れない。パターソンの車が事故を起こしているのが発見され、パターソンは車内で遺体で見つかった。道路脇の木にぶつかったようだが、タイヤが人為的に爆発している痕跡がみつかり、事故を装った殺人と見られる。犯人はパターソンの車から鍵を奪ったようで、自宅に向かうと、すでに家の中が荒らされてあとだった。犯人は何を探していたのか。パターソンの緊急連絡先として、大学時代の友人のラッセル・ドノバンの名前があったため話を聞く。ドノバンとマッキャンは交際していたこともあり、今も友人だという。パターソンは3~4日前に誰かに付けられていると言っていたという。パターソンは大学の仕事以外に、国防総省が援助するような研究プロジェクトに関わっており、その内容は機密だ。クリステンはパターソンの事故現場で見つかったラジコン部品がドローンの付属品であることを突き止め、購入者の映像を探し出す。男はドローンを現金で購入し、顔はわからなかったが首に特徴的な傷跡があった。ランシングの事件後にホテルをチェックアウトした客と、最近NYに飛行機で到着した人物を絞り込むと、フランク・カトラーという男が浮かび上がる。ベルはカトラーの顔写真を見て、夫のジェイソンが死んだ日にたまたま撮影した動画の中にカトラーと似た人物が写っているのを思い出す。カトラー本人だと断定まではできないが、こだわるベルにジダンは慎重に判断するようにいう。モージャーも思い込みは直感を鈍らせ、動くタイミングを誤るからと、ベルに注意する。カトラーが関与すると見られる事件は6つの州で9件もあり、プロの殺し屋であれば危険だ。パターソンは先週銀行の貸し金庫を借りていたことがわかり、ベルとジダンが内容を確認する。中からは刻印のない未承認の薬が出てきた。その時、パターソンを名乗るカトラーが銀行に現れたというので、ベルとジダンが対応する。カトラーは命令に従わず、隠し持っていた銃を向けたのでFBIに撃たれた。カトラーの車の中からはマッキャンの取材ノートが見つかったが、記者特有の速記で書かれており、読むことはできない。押収した薬は、小児白血病の新薬とわかるが、深刻な副作用があることからマッキャンはそれを暴こうとしたのではないか。その薬を開発したのはモーウィック製薬で、新薬で株式上場を果たしている。記者ノートの速記をマッキャンの妻に解読してもらうと、取材相手はパターソン、新薬が中国の工場で一部汚染されていたことがわかった時も、治験中の患者に使われており、会社の大株主がパターソンを雇って患者への影響を検証させていたことがわかる。結果は死亡率が29%も高いのを、会社は隠蔽してしまった。パターソンは公表しようとして大株主に脅されたため、マッキャンに情報提供した。大株主の名前はラッセル・ドノバンで、カナダに向かおうとしているドノバンをその直前に逮捕する。カトラーは手術を受けたが重篤な容態で、モージャーは今回の事件で動揺が見られるベルに助けを求めるように諭す。ジダンは単独でカトラーの行動を調べ、ジェイソンが死亡した時にカトラーがNYにいたことを突き止めた。しかも、他の暗殺事件と同じように、ジェイソンが死んだ後10万ドルが振り込まれていたという。ベルはカトラーの病室に入りこみ、誰に雇われて夫を殺したのかと迫る。カトラーの容態が急変し、何もしゃべらないまま死亡してしまう。ベルは夫の死をなぜ疑わなかったのか、と悔いる。死を認めたくなくて、まだクローゼットには服が入ったまま。ジダンは「そばにいる」と声をかける。またまた、NCIS大好き♪ さん大正解でしたね。(笑)被害者はジャーナリスト、世の中を変えることができるかもしれないと信じる熱意のある人物で、自分はマッキャンの妻と立場がかぶる。夫の死と正面から向き合っているとは言えない状態でFBIに復帰し、過酷な任務で張り詰めた精神がやや悲鳴をあげだしたようです。何で交通事故を疑わなかったんだろうって、私もそう思いました。いろいろ、考えることを避けてきた分、反動は大きくて瀕死のカトラーの前で感情あらわに迫ってしまう。そこで泣くな、ベル。そしていくらFBIでも担当医ももっと怒りなさいよ、と突っ込みたくなりますね。患者を殺すつもりか、と。それにしても、カトラーさん、一言もしゃべりませんでしたね。新薬絡みの事件で、またまた中国の工場で…というのは老婆心ながら偏見を生むんじゃないかなあと思います。記者ノートの速記というのは、これもCSIマイアミにあったなあと思い出しました。昔気質の記者さんなのかなあ、デジタル機器を使わず、今でもそうなのでしょうか。奥さんが解読できてしまうというのもちょっと都合良すぎるというか。カトラーも証拠品を奪ったらすぐに処分してしまったら良いのに、雇い主に渡す予定だったのかな。とにかく、これでシーズン後半はカトラーを雇ってジェイソンを殺した犯人探しになりますね。カウンセリングを受けて冷静になったベルと、ベルの個人的な問題にしっかり付き添うジダンのパートナーシップが見ものです。
April 15, 2021
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おっと、これは意外な展開となりました。一方、アマンダの家族のゴタゴタは、ここまでくるとコメディみたいに見えてしまいますが、つにパパが出てきた。SVUが続く限り、ロリンズ家のストーリーは続く?ロリンズの妹キムが、薬物の過剰摂取で病院に運ばれた。驚いたことに、仮釈放になりロリンズの元を去ってから、男の子メイソンを生んでいた。弁護を引き受けたロレンゾと暮らし一時は安定していたものの、別れてシェルターでメイソンを生んでからは、鎮痛剤に依存するようになり、麻薬に手を出すようになったという。この状態ではメイソンの親権を失う恐れもあり、事情をよく知るキムは取引のネタがあるという。ある医師が、処方箋と引き換えにセックスを迫ってくるという。オリビアがキムに面会して確かめたところ、ポール・カペジオという整形外科の医師は、金のない女性患者にセックスを要求し、キムも10回以上応じたという。カペジオはデジタルの記録を残しておらず、何なら自らおとり捜査に協力するというキムに代わって、ロリンズが潜入することになった。実際に膝の調子が悪いロリンズが妹から聞いたと言って診察を受けると、カペジオはすぐに話しに乗る。フィンらがカペジオを逮捕して尋問すると、依存症の患者の痛みを和らげる代償だと、開き直る。カリシはレイプ罪ではなく、薬物流用、保険詐欺でも立件できるというが、ハディードはキムの保釈を認めた上で、他にも同じことをしている医師がいるのではないかと言い出す。DEAに引き継ぐと、被害者は置き去りにされてしまう。SVUが主導を取っている間に、やれることをするべきだ。オリビアはカペジオに重窃盗、詐欺の罪に第3級レイプ罪を加えることにする。すると、カペジオは製薬会社の営業担当が売春行為を使った接待をしている実態について話す。タミンはカペジオの診療所の受付係に潜入し、カペジオの紹介で、ハリントン製薬の営業ティファニーに会う。ティファニーは、医師たちに「奉仕」することで、よりたくさんの薬を買ってもらえるともちかける。タミンは新薬を紹介する昼食会に接待係として参加することになった。ティファニーは元AV女優で、クリニックにオキシコドンを売り込んでいる。報告を受けたハディード主任は、ハリントン製薬の3代目とは同級生だと明かす。そんないかがわしい接待を許すような一族ではないというが、捜査そのものについては認めるという。キムは保釈され、オリビアの配慮でメイソンの親権がロリンズに渡るように事態は動いている。自宅に戻ったロリンズの前に、実の父ジムが現れる。キムがメイソンを預けようとしてジョージアから呼び出したのだという。ジムはアルコール依存症があり、ロリンズとしては避けたい存在だが、孫に会いたいという父に押し切られ、ロリンズは一晩父を泊めることにする。何と父は3度めの結婚をするつもりらしい。ハディードの家族とハリントン家はかなり親密だったらしい。捜査に与える影響や、ハディード本人の思惑がつかめないため、オリビアはハリントン製薬の昼食会に医師として潜入することになった。招かれた医師らは、テーブルごとに営業担当が付き、新薬の紹介を名目にスィートルームでの接待もあるという。さっそく同じテーブルのゴールド医師は、ティファニーとタミンと一緒にスィートルームに向かう。営業部門の責任者リックはオリビアに、セント・ジョン島で開かれる討論会に招待するという。ティファニーはタミンに売春行為をするよう促し、ゴールドに2倍の薬を買うようにねだったところでSVUが踏み込んだ。ティファニーは売春の客引きと重窃盗の共謀で逮捕された。ロリンズは一時的なメイソンの親権を認められ、キムと子どもたちと共に自宅に戻る。そこでジムがアルコールと薬物の過剰摂取で倒れているのを発見し、救急車を呼ぶ。メイソンを預かる条件では、このような事態が起こると親権を奪われてしまうことになり、ロリンズは焦る。ティファニーは枕営業を命じた上司の名前は言おうとしない。ハディードは明日ハリントン製薬の慈善イベントに行くことになっており、オリビアはティファニーを使いそのパーティに行くことになった。会社ぐるみで節操のない営業方針を進めているとなると、トップの責任も問うことになる。ハディードはオリビアに反対することなく、捜査を進めるようにいう。イベント会場でオリビアはハディードが社長のウィリアムと親しく話しているのを目撃する。ハディードはなんと、NYPDの警官が潜入していると告げた。ハリントン製薬が売春婦を使って依存性のある薬の売り込みをしている証拠を掴んだと言うと、ハリントンはこれもビジネスだと答える。これまでの捜査内容を伝え、友人として忠告するのだというハディードに、ハリントンは法律顧問に招くとも言い、今後の捜査について知らせるように求めた。その会話はハディードによって録音されており、ハディードは真相を確かめハリントン製薬を訴えるために自ら潜入捜査したのだった。ハリントンとハディードはかつて恋愛関係にあったが、ハリントンは裏切られたと対決姿勢をみせる。ジムは無事目覚めたが、ロリンズは複雑だ。キムは刑務所でどういう親であっても、自分が立ち直るには親を受け入れるべきだと学んだという。しかし、ジムは病院から姿を消してしまった。自分は同じ場所には留まれない人間だという書き置きがあった。キムは父の姿に接し、仮釈放を取り消して刑務所で更正したいと言い出す。メイソンはロックランドに住む自分たちの母親のところに預けることになった。膝に水が溜まっているアマンダが、2人の子供と犬まで連れている姿は、これまでの彼女のイメージとは違いますね。お母さんとして、頑張っているなあ。オリビアもノアの上級生の電子タバコの話を聞いて、心配になったりと、働く女性の側面を見せてくれます。キムは4年ぶりの登場ですね。今回も相変わらず、取引で保釈してもらおうと小賢しい。女優さんが上手いのもありますが、自分を正当化して姉には迷惑をかけ通しの姿には、もういやーと叫びたくなります。そんなキムも、変わる時が来たのか、やはり子供の存在は大きかったようですね。父親については、この親にして…と言いたくなるような、我が道を行く父親でしたが(転石苔を生ぜず)、最終的には反面教師になってくれたらしい。キムは今度こそ、刑務所で更正を目指すという。ぜひ頑張ってほしいです。製薬会社の営業が手段を選ばない方法で、売上をキープしているというところから始まって、どの世界にもある話だろうなあと思っていたら、ハディードの元カレが出てきた。どうやら結婚まで考えた間柄だったのでしょう。これまで、カリシをいじめる主任に、なにやら事情があるようだとは思っていました。ハティードはかなりの上級階級の人のようです。勝ちにこだわったり、権力側に知り合いが多いとかオリビアらと一線を画す人かと思っていましたが、プライベートが見えて急にイメージが変わりました。でもハリントンから逆恨みされるのには十分で、この先ちょっと心配です。
April 11, 2021
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今回はSVUのようなエピソードだなあと思いました。ゲストのせいもあるのですが、こちらでは警視正に出世していましたね。(笑)覆面をした犯人グループが銀行強盗を試み、たまたま居合わせたNYPDの刑事が反撃したため、何も取らずに逃走した。しかし、刑事は犯人に撃たれて死亡する。重大犯罪捜査班のタルマージ警視正は身内を殺されて、FBIには逐次情報を知らせてほしいと要望する。犯人は無言で窓口係にメモを渡したが、そこには窓口係の子供を知っていて命を狙うというような脅しが書かれていた。この地域では、昨年から同じような手口の強盗が数件あり、犯人グループの身元もわかっていた。目撃者によると、死亡した刑事が犯人の一人を撃った時、女性のような声を出したという。現場で血液を採取したが、データベースには一致するものがない。犯人の撃った銃弾は、2014年の強盗事件で使われた凶器と一致した。犯人のマシュー・トーランは3年の刑期を終え、3週間前に出所している。姉の家にいたトーランは、銀行強盗とは無関係だと主張する。銃は過去に強盗事件で組んだパトリック・クロスの銃だという。今度は2人組のコンビニ強盗が発生し、やはりメモを渡して金や携帯電話など、金目の物を奪っていった。男女の犯人で、男は「パット」と呼ばれていたという。パトリック・クロスは子供の時に、父親が自分以外の家族を殺害するという出来事があり、里親を転々とした後、トーランの家庭で暮らした。マシューとクロスは15年間強盗をはたらいたが、マシューが逮捕されてからは連絡は取っていないという。クロスが盗んだ携帯が使われ、ロウワー・イーストサイドを移動中と判明する。FBIがクロスの乗った車を追い詰めるが、クロスは銃撃しながら、人質を取って近くのレストランに立てこもった。クロスは共犯者と見られる女性を連れており、店内の防犯カメラで人質は7名、窓際に立たされていることがわかる。犯人の2人の顔も確認された。SWATは容疑者2人を狙撃する準備をするが、女性の身元が18歳の行方不明者であることがわかり、モージャーは狙撃を中止する。女性は8ヶ月前帰宅途中に行方不明になったジュリア・パーカーで、誘拐か家出かはっきりしていない。警察側は今すぐに犯人を狙撃するべきだと主張するが、モージャーはジュリアが共犯者なのか、被害者なのか判明するまでは認めないという。それでもジュリアは店内で人質に銃を向けており、逃げようと思えば逃げられる瞬間があった。ジュリアの父親が到着し、娘は誘拐されたと主張する。ヴァレンタインはジュリアがSNSでクロスと連絡を取り合っていたことを指摘するが、父親は娘を犯罪者として扱うのかと強く反発する。ジダンがクロスに接触し、要望を聞く。その時、店内で銃声が起こり、ジュリアが人質の一人を撃ったことがわかった。ますます、警察側は早く狙撃しろと圧力をかけてくる。ベルは毅然と警視正を制する。銀行強盗をした時の女性は、映像を見るとジュリアよりも背が低いようだ。また、ジュリアは撃たれた傷が見られず、2人は別人と思われる。血液サンプルから、銀行強盗をしたのは10ヶ月前に誘拐された15歳のキャサリン・ジェームズとわかる。女性2人の映像を分析したところ、手首には擦過傷があり、綿のブレスレットをしていた。やはり日常的に監禁され、クロスに支配されて犯行に従っているのではないか。キャサリンが今もどこかで監禁されている可能性があり、傷のせいで死亡することも考えて、FBIはクロスに取引を持ちかけようと考える。しかし、交渉役を誰にするのか。FBIはクロスの実父ジョセフを交渉役に選び、呼びかけを行う。しかし、クロスはキャサリンの名を聞いて交渉を断つ。撃たれた人質を含め、命の危険が迫っている。クリステンは銀行強盗の現場からキャサリンをどこに連れて行ったのか、SNSの画像などに写り込んだ2人の場所などから、ある程度絞り込めるという。ジョセフはその地域にかつて住んでいたアパートがあると話す。FBIが無人のアパートに踏み込むと、鎖で繋がれたキャサリンがいた。ジュリアは逃げたらキャサリンを殺すと言われ、しかたなくクロスに従っているという。ジュリアとキャサリンは監禁されている状況で、お互いに姉妹のように繋がりを深めていた。FBIは負傷した人質の手当をするために、救命士を送ると要求を通し、ベルがレストランの中に入る。クロスは用心してベルがジュリアに近づかないように脅すが、ベルは隙きを見てジュリアにキャサリンとお揃いのブレスレットを見せる。「彼女は生きている」とささやくと、クロスが勘付きベルに銃を向けた。ベルは銃を奪ってクロスともみあうが、その時にジュリアがクロスを撃ち殺した。人質は解放され、キャサリンもジュリアも家族と再会した。検査の結果、2人ともクロスから暴行を受けていなかったことがわかる。クロスは本当に家族が欲しかったのか。家族の絆がテーマだったのでしょうが、人質の命の危険が迫る中でクロスの父親を引っ張り出すのはどうなんだろう。母や姉妹を殺した父親には恨みがあっただろうし、耳を貸すのかなというところですが、まあ、隠れ場所を聞き出すためだったのですね。私はトーランの姉を使うのかと思いました。ちなみに、ロウアー・イーストサイドというのも意味があるのかな。かつては移民や労働者階級が多数住んでいた場所で、人々は苦労してアメリカでの生活を営んでいたそう。ベルの命がけの潜入はいつものことですが、手袋をしていて「高熱がある」というのはややツッコミどころか。ジュリアにキャサリンが無事だということを告げて、ジュリアの信頼を得る自信はあったのでしょうね。でもその後、どうするつもりだったのかな。キャサリンを味方につけて、クロスを制圧、人質を解放するにはよほどの作戦がないと。それよりも、クロスを窓際に近づけて狙撃させる方法もあったと思うのですが、ベルの作戦はかなり危険だったと思いました。それだけでなく地元警察の警視正を前に、私の同意なしに動いたら、バッジを奪うわよって、これにはジダンもびっくりです。結局、またまたクリステンのスーパープレイに救われました。父一人娘一人だったジュリアの家庭では「娘のことなら何でも理解している!」と言い切ったお父さんに、ジュヴァルは「うっ」となった。元妻から、息子の誕生日パーティに来てほしいと言われ、それが今交際中の彼氏の家だというのが気に入らない。別れたことにまだ納得がいかないのか、そもそも息子に対してあまり愛情がないのか。クロスは家族を欲しがっていた。これもまた鬼滅の塁みたいな設定で、最後はせめて本当の家族であるジョセフに「かわいそうなことをした」くらい言わせたかったです。
April 8, 2021
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複雑な展開に着いていくのが必死でしたが、まあ、こういうエピソードもあるのかなあという感じ。誰かモデルがいるのでしょうか。SVUというよりはスパドラさんでやっていた「スタート・アップ」を思い出しました。女性を勇気づける企業家CEOとして、女性たちの熱い支持を受けているルナ・プラサダのイベントにオリビアが招かれ、レイプ被害について知見を述べる。ルナは女性も自分を愛し、性に対しても追及すべきだと、情熱的に語る。イベントの終了後、ルナのアシスタントセコイアから、オリビアに緊急連絡が入る。会社のCFOのボビー・フロストがルナをレイプしたという。ルナは、2人だけになってボビーに酒をすすめると押し倒されたという。新規株公開を前に、2人に緊張が高まっていたとは言うが、レイプ被害を公開することで、自分のイメージが悪くなり会社にダメージを与えるので、ルナは告訴はしないと言い出す。レイプ検査は終了しており、ボビーは合意の上のセックスだったという。部屋に入ってきたセコイアがレイプだと騒いだのだ。ボビーは、ルナとセコイアは交際しており、自分と浮気をしている現場を隠すためにレイプだと言ったのではないかと主張する。実はボビーはかつてルナと交際していて、自分から別れたのだという。その後、ルナはバイセクシャルを公言し、若いセコイアを側近に抜擢した。セコイアの話では、ボビーに覆いかぶさられたルナが自分を見て「助けて」と叫んだという。そして、ボビーは自分からルナと別れたのではなく、ルナに振られて、そのことでセコイアを恨んでいるという。レイプ被害を認めることは弱さの現れではない、世の中は変わり、むしろ女性たちに力を与える勇気ある行動だというオリビアに、躊躇していたルナも納得する。ボビーを聴取すると、会社の金をルナが横領していると言い出す。新規株式公開の準備をしていたところ、ルナの金の使い方に疑問を持った。横領額は多額で、このままでは会社にダメージを与え、存続できなくなるので、金を返済するならそのことは忘れると指摘すると、ルナは自分を誘惑してきた。むしろ、自分と会社がルナの被害者だと言わんばかりの主張で、ルナのレイプ被害の捜査は保留となってしまう。最高技術責任者CTOのビネイ・グプタは不明瞭な取引にサインをしていた。実在しない業者に送金された金は、カリブ海のダミー会社に送金されたことになっており、マネーロンダリングとも言える。ビネイは、犯罪の意識はなく、全てルナの指示だったと弁明する。ボスであるルナに逆らうことはできない。最高執行責任者COOのメラニー・フランクスは、ルナは会社の主要株主として君臨し、取締役会もルナの友人ばかりで、ルナのやりたい放題だという。ビネイがサインした金はダミー会社に送金された後、小切手で現金化されていた。受取人は元社員のティサ・チーとわかる。ティサは数ヶ月前に退社しているが、コンサルタントとして金を受け取っている。ティサはその金が性的暴行の口止め料だという。ティサは社員だった時、会社の保養施設のあるジョージ湖に招かれ、ルナのキャビンで2人だけになると、ルナは酒を勧め、新製品を試すよう言ったという。断ると、ルナは自分を締め上げ、同意なしにバイブレータを挿入した。この件については、ルナはティサとは一緒の部屋にいなかったと言い、スィートルームでセコイアと一緒だったと反論する。ティサはルナから謝罪のメールを受け取っていた。ルナはそんなメールを送った記憶もなく、ティサに渡った小切手も初めて知ったという。検察はビネイに詐欺、マネーロンダリングの意識はあったのか追求する。メラニーは、ルナが成功してセレブの仲間入りをするようになってからは、自分の言葉には耳を貸さなくなったという。SVUはやむなく、ルナを横領と性的暴行で逮捕する。ルナは一切罪を認めず、マスコミは手のひらを返したように、ルナをバッシングし始めた。次第にルナの情緒が不安定になっていく。ただオリビアはレイプの告発は嘘ではないのかもしれないと考える。ルナの逮捕を受けて、ボビーとメラニー、ビネイが記者会見を開き、ルナをCEOから外すと発表する。オリビアに、刑務所に入ったルナから、囚人たちに襲われたという連絡が入る。面会に向かうと、ルナは証拠とされるものを何も覚えていないが、もしかすると、本当は自分がやったのではないかという気がしてきたという。これまで、女性に強くあるべきだと訴えてきたが、今回の出来事で裁判は耐えきれない気持ちになった。精神的に動揺したルナは、自分は正気を失ったに違いないと叫ぶ。わめき倒し本当に、精神科の治療が必要かという状況だ。オリビアはルナが現実を受け入れようとして、葛藤していると考える。ジョージ湖での経緯で、ルナの言い分が正しいことがわかる。ティサはルナではなく、ビネイと頻繁に連絡を取り合っていた。ルナの謝罪メールも偽造されている可能性があるという。文面からボビーが偽造したという疑いがあり、検察は幹部の3人とティサが、ルナをトップの座から引きずり落とす陰謀を企てたと見る。ハディードはルナの起訴を取り下げずに、大陪審を開くことにする。まず、ティサを証言するために予行演習させ、ルナの暴行について証言内容に疑問があると投げかける。大陪審で嘘をいうと、7年の罪となる。ティサは、ルナに不満を持つビネイが会社を守るため企てたと認める。ボビー、ビネイ、メラニーはルナを会社から追い出そうとしたのだった。しかし、メラニーはレイプの件は計画になかったという。とにかく、自分勝手なルナから会社を守りたかった。取引するというメラニーに、オリビアはなぜ同じ女性なのに、ルナを陥れようとしたのかと問うと、幼い頃からルナのいじわるな面を知っており、そもそも彼女の会社「ウィー・ビー・ウェル」はメラニーのアイディアだったと答える。ルナは人のものを盗んで、自分のものにするのが得意で、とにかく謝ってほしかったのだという。ボビーは虚偽の訴え、レイプなどで7年の刑となった。ビネイは5年、男性陣は金が動機だったことになる。無罪となったルナは、友人を大切にしなかった報いをうけたのかなと言う。オリビアは、ルナにゼロから新しい人間関係を築けば良いとアドバイスする。このタイトルは「ザ・プロデューサー」というケヴィン・スペイシーの映画から取ったのかな。私は見てはいません。ルナの暴君のような存在に耐えられなくなった会社の上層部が不満をつのらせ、彼女を追い出す陰謀を図ったところ、意外にもルナはメンタルが弱かった。というか、3人はルナの弱点を知っていたのかも知れませんね。ルナは結局広告塔というか、派手で人の心を掴むのが上手いので表で活躍した。幼馴染のメラニーとはずっと一緒でビジネスのアイディアをルナの恋人だったボビーと実現したが、CEOとしてのルナの言動は目に余る。それで彼女を追い出す陰謀を企てたものの、結局自分たちが会社を追われることになった。さて、この会社はどうなるんでしょう。製品が良ければ、どこかに買収しれもらうとかあるかも知れませんね。メラニーは今度こそルナから離れるのか、あるいはルナとやり直すのかですね。そんな嫌な人といつまでも友達関係になくても良いのに。ルナ役の女優さんは迫真の演技でしたね。今回フィンの姿はなかったような。ハディードまで出てきて、強力SVU3人女性陣と女性ばかりの印象でした。余計なことですが、脚本にタケウチさん、セコイア役の人はアユミさんと、日系の人かと気になりました。(タケウチさんはそうみたいですけど)
April 4, 2021
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とてもメッセージ性が強くて、ドラマとしてまとまっていたなあと思いました。ツッコミどころはありますが、わかりやすさもまた大事ですよね。オルタナ右翼の論者ナサニエル・ベインがポール・リビア大学で講演後、控室で焼死した。差別や偏見を煽るベインへの批判は多く、講演に関しても多くの殺害予告があったという。学長のホイットマンは、それらをいたずらと処理し、あえて言論の自由を尊重しているという姿勢を示すつもりだったと話す。現場で火炎瓶の破片のようなものが見つかり、指紋が検出されるが今の所該当者はいない。FBIは学内の政治団体のリストを要請する。実はジダンの妹アミラがこの大学の学生で、抗議活動中のところに遭遇する。兄妹の会話はぎこちない。殺害予告をした一人は本気ではなかったという。そういったツィートは寄付金が集まるきっかけになると言い、彼の団体SDSUでは、過激な活動を拒否したせいで、メンバーが抜けてしまった状態だという。しかし、ベルとジダンがSDSUの建物を出た瞬間、車から銃撃を受けた。すぐに対応して犯人を捕らえると、犯人はSDSUに対立する右翼グループで、先日自分たちのクラブハウスがSDSUに放火されたので、その報復をしたという。クラブハウスを調べると、ベインの部屋で見つかったのと同じガラス片があった。やはり同じ指紋が検出され、意見の対立がエスカレートしている傾向が確認された。この放火事件の直後、犯行声明のようなものがSNSに揚げられた。「新しい夜明け(ニュードーン)が立ち上がろうとしている」というもので、書き込みをしたクレア・テイラーは革命論を教えるウィル・ケリー教授の教え子だった。ベインに対する31件の殺害予告のうち、30人は教授の講義を取っている。教授は「新しい夜明け」については知らないと答え、自分は過激な活動とは無関係だという。しかしクレア・テイラーは抗議活動中に逮捕され、教授が保釈金を支払ったことがわかっている。現在は大学を辞めて家族とロンドンに移っているため、今回の事件とは関係がないようだ。クレアは学生新聞の編集者だったが、アミラはその記者で、ジダンは妹から事情を聞くことにする。ニュードーンについては危険な組織ではないというが、アミラは特ダネを書くために、急進派メンバーのヘザーを調べると言い出す。結局、マギーをヘザーに紹介するという形でアミラは潜入捜査に加わることになった。アミラとマギーは、学生たちのたまり場に行き、ヘザーと会う。マギーは本気で実力行使をする活動家という触れ込みで、対立するベインの支持者に反撃するのに加わるという。始めは警戒していたヘザーだが、マギーの言葉を信じ仲間に入れるという。マギーは席を立って、奥の部屋に入り複数の銃があるのを確認する。そこに男たちが入ってきて、マギーとアミラを次の襲撃に誘う。ライフルを手渡され、お手並み拝見という直前で、ジダンはグループを止める。マギーは機転を利かせてその場を乗り切り、襲撃は延期となった。先程のたまり場に戻って、マギーはベイン殺害の時に防犯カメラに映っていた右手を負傷した男を見つける。男らにウィスキーを振る舞ったマギーは、ショットグラスを回収し、これまでに検出されたのと同じ指紋を確認する。男の写真から、ホイットマン学長の息子コナーであることがわかる。ジダンは学長に、コナーが対立する右翼グループの攻撃リストに載っていると伝える。学長はにわかには信じないが、案の定すぐに息子に連絡した。逆探知でコナーの居場所を特定し、SWATが突入すると、コナーは自殺未遂を図っていた。FBIは、コナーが何者かからベインを殺すように強いられていたことを掴み、黒幕を明かすようにコナーに迫る。黒幕はケリー教授で、その自宅に向かうと、ガソリン缶と大量の発泡スチロールを使用した痕跡があった。ジダンはナパーム弾を作っていると考え、ケリーを緊急手配する。クィーンズにいたケリーはすぐに逮捕されるが、コナーらが勝手に自分を崇拝し理想やビジョンを実現しようとしただけだという。ナパーム弾を仕掛けた場所を明かさないケリーだったが、ヘザーがアミラを伴い、次の攻撃に向かったことがわかり、ジダンはケリーを締め上げる。教会でベインの葬儀が行われようとするなか、FBIはヘザーとアミラを発見する。ヘザーの手には起爆装置があり、爆弾は棺に仕掛けられていた。マギーとジダンは、異なる意見同士でも、殺すことはないと説得する。ケリーは前列に座るベインの支持者を殺すと嘘を言っており、マギーの説得を受けてヘザーは逮捕された。アミラは何かと父親面をするジダンに反発していたが、ばかだったと反省する。ジダンは多くの命を救ったヒーローだと、妹をいたわる。ジダンの妹アミラは10歳くらい年下ということなのかな。10年前に父親が死んでから、OAはビッグブラザーとして「あれはだめ、これもだめ」と口うるさく接してきた。彼女が反発するものやむなし、でも、ジダンは捜査の内容をペラペラと話しすぎだ。しかも、モージャーから一般人を起用する注意事項など念を押されなかったのだろうか。捜査そのものを損なう可能性もあるし、相手は「過激派」の自称戦士でしょう、危ないですよ。大切な妹を危険な潜入捜査を続けさせるあたりは、ジダンのベルへの絶大な信頼があったのでしょうが。ベルがアミラの幼馴染という若作りは置いておいて、「元の学生生活に戻るんだ」と言われたアミラがジダンの言うことを聞くはずはなく、まあ、思ったように事は進みましたね。見どころはやはり米製ジハード戦士を説得するシーンだったと思います。意見の対立がなぜ暴力行為になるのか、私達対彼らではなく、私達と彼ら、それがこの国の理念でしょ。世の中を変えるためには革命が必要だ、というのはいつの時代にも若者たちの中にあると思います。日本にもありました。一時、ISISのネットの使い方が上手くて、若者が多く影響を受けて中東に渡ったということもありましたね。それがいつの間にか、国の中で対立するようになってきた。ベインに煽られる者もいるし、ケリーのような人物のために命を捧げようという若者がいる。この教授の目的は何だったのでしょうね。手を汚さないで革命家気取り?「ミレニアル世代」というのがありましたけど、学生たちはZ世代かな。FBIと学生は大人と子供みたいな感じでしたが、暴力沙汰は大人もやるんですよね。とにかく、考えさせられるエピソードでした。
April 1, 2021
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