全12件 (12件中 1-12件目)
1
内容としては何も起きなかった、filler episodeですが、デンベが主役だったのかな。ゲストのラバーン・コックスが目玉だったのかも知れません。でも、ブラックリスターとしては平板な印象でした。レッドはタウンゼントの資金洗浄を担当しているディクソンから、タウンゼントの居場所を聞き出そうとする。ディクソンは「ファラリスの雄牛」と呼ばれる拷問者、レイケン・ペロリスをタウンゼントがアメリカに呼び寄せたという。ペリロスはその残酷さで知られており、タウンゼントが雇ったならば、リズも関わっているだろう。ペリロスの拷問を生き延びたアインホーンという男性がいることがわかり、レスラーらが話を聞く。逆らうとこうなるという見せしめのために生き延びさせられたというアインホーンは、傷つけられしゃべることはできず、協力すればまた彼女が現れると伝える。レッドの部下が爆弾で襲われた件で、ルディガーが鑑識作業を任された。ルディガーは指紋を検出したという。レッドとデンベがルディガーの作業場を訪れている時に、白いバンに乗った武装した男たちが攻撃してきた。デンベはレッドを逃し、敵に捕まってしまう。レッドはクーパーに助けを求めるが、ルディガーのところにいたのを知られたのはディクソンがタウンゼントに漏らしたからだと気づく。再びディクソンを訪れたレッドは、タウンゼントに連絡するようにメッセージを送る。デンベはペリロスの拷問を受け、タウンゼントからサコースキーアーカイブのことを話せと迫られる。デンベはレッドを守ると答える。タウンゼントから電話があり、レッドはデンベと自分を交換しろと申し出る。タウンゼントの要求はサコースキーアーカイブの引き渡しだが、レッドは自分が殺されれば部下たちが蜂起し戦争になると答える。デンベはクラゲの毒を打たれ「異端者のフォーク」に苦しみながら、それでも口を割らない。ペリロスは、白人は黒人が痛みに鈍感だと思っているようだが、「レッドはあなたの心の痛みがわかるかしら」と問う。レッドはタウンゼントの指示で身柄を確保される。そのころ、デンベは拘束具を壊してペリロスに反撃し脱出する。FBIがデンベの拘束されていた場所に踏み込んだ時には、もぬけの殻だった。デンベはFBIと情報を共有し、自分の身代わりとなったレッドの捜索を始める。イルカンジクラゲを扱う業者から、顧客としてペリロスの情報が浮かび上がる。レッドにはリンパ球性脈絡髄膜炎のウィルスが注射され、レッドは足先から次第に体の麻痺が始まる。最後は呼吸が止まるだろう。レッドは画面の背後にリズの存在を信じ、一線を越えてはならないと訴える。デンベとクーパーは捜査資料を見直すが、デンベは燃焼促進剤のシクロヘキサンが白いバンの処分に使われていたのを見て、ルディガーが噛んでいることに気づく。ルディガーはタウンゼントに脅されて誘拐犯のバンを燃やしたことを認め、レッドの居場所を吐く。FBIに応援を求めたデンベだったが、SWATの派遣は間に合わず、デンベは一人で倉庫に突入する。解毒剤を手に入れたデンベはレッドを助けて、ペリロスを拘束すると毒を注射し、タウンゼントと接触する方法を聞き出そうとする。しかしペリロスから確たる情報は得られなかった。レッドは自分の医療チームの手当を受け、デンベに「私は君の痛みを分かっているだろうか」と問う。デンベはいつもではない、と答える。クーパーはデンベには良い刑事の才能があると指摘し、いつかはレッドが崖っぷちから足を踏み外す日がくるので、その時に備えろという。デンベが拘束したはずのルディガーの姿が消え、タウンゼントの屋敷に連れ去られた。リズからはルディガーを殺すなと言われているという。おどろおどろしい拷問の紹介がありましたが、結局デンベとレッドに使ったのは毒?簡単に反撃されるところなど、あまり怖さを感じないブラックリスターでしたね。部下や護衛がいないと、力仕事はできないし、侵入を許してしまうのにお一人?髪型とかNCISのケイシーに似ているなあと思いながら見ていました。まあ、今回はレッドとデンベの友情が真正面から問われたわけですが、盤石と思われた関係に若干のズレがあると言いたかったのか。デンベはレッドの良心という存在なので、時々レッドに意見したり反対意見を言うことがあるわけですが、クーパーはそこを察して、デンベにこちら側に留まれという。レッドと共に奈落の底に落ちるべきではないだろう。デンベもそこは理解しているので、心の痛みという意味でレッドは完全には理解できていないのではないか、ということでしょうか。クーパーの腹黒さも感じます。リズはとっくにルビコン川を渡っていると思います。タウンゼントをコントロールしているように見えてしまう、大したものです。次第に意識を失っていくレッド、お顔のアップなど、レッドを愛でる回でもありました。(笑)補足あまり書くことがないので、BGMについて。終盤流れていたクラシック曲はドヴォルザークの「スターバト・マーテル(悲しみの聖母)」ですね。「スターバト・マーテル」にはたくさんの楽曲があるのですが、このドヴォルザークの作品は個人的にいつかは歌ってみたいと思っている名曲で、なぜこのエピソードに使ったのかはわかりませんが、レッドの贖罪というテーマがあるのかなあ、などと思いました。
July 29, 2021
コメント(4)
『南の島』マクギーとデライラを中心に、緩く楽しいエピソードですね。ストーリーは先が読めてしまうけれど、昔の探偵ドラマみたいな雰囲気が私は好きです。トイレットトレーニングが終わったって、子供が生まれたのはいつの話よと思いましたが、シーズン15だったので、まあ、程々の時期かな。本国の放送日を見ると、次のエピソードと同じ日に放送されたようです。マクギーは双子の子育てが一段落したことで、デライラと夫婦水入らずでバハマに旅行にでかけた。バハマはギブスのおすすめで、海兵の古い友人がいるらしい。脱出ゲームビジネスを運営している予備役のノーマン・メイソン兵曹長が仕事場で射殺された。犯行が行われた時には、中に閉じ込められていた客が銃声を聞いている。現場には海軍の機密文書があり、そのためにNCISが呼ばれたが、仕事場の奥には脱出ゲームとは関係なさそうなコンピュータールームがあった。そこには多くの機密文書の他、現金やパスポートなどがあり、メイソンがどこかに逃亡する準備をしていたかのようだ。メイソンは機密を売りさばいていたのか。メイソンの前職場は、国防総省のシンクタンクで、ルーカス博士がプロジェクトリーダーを努める「ディープ・レイブン」というプロジェクトに関わっていた。ルーカス博士は1年前にボート事故で死亡している。メイソンのコンピューターは暗号化されており、ビショップとトーレスはマクギーに解読を依頼しようと考える。メイソンの検視を行ったパーマーは、腕のところに何かにかぶれたような発疹があり、口の中からSimカードを見つけたという。ケイシーは、Simカードがコンピューターのパスワードになっているという。ギブスは薬物依存症の集会で半年がんばったエミリーのために出席する。父親のフォーネルにも知らせてあるが、出席せず心配しているというので、ギブスは大丈夫だと答える。メイソンは1日おきに同じ時間、未登録の番号に電話をかけていることがわかった。それがバハマの番号だというので、トーレスとビショップは遠慮がちにマクギーに連絡を取る。マクギーとデライラは休暇中は仕事のことは話さないと言っていたものの、デライラは謎の人物探しに乗り気で、2人はビーチの公衆電話を観察することにする。やがてミニバイクに乗った女性が現れ、電話の付近で待機したのでマクギーが声をかけると、女性はマクギーを投げ飛ばして逃走してしまう。しかし、デライラはちゃっかり女性の手がかりをつかみ、2人は近くのレンタルバイクの店に向かうことにする。レンタルバイクの店の女性がマクギーの小説のファンだったことから、例のバイクの女性は1年ほど前から地元に住むシエナわかる。メイソンのプロジェクトで管理業務をしていたキットリッジによると、「ディープ・レイブン」というのは無人潜水機による海底マッピングのことで、装置は完成せず、ルーカス博士の事故でプロジェクトは打ち切られてしまったという。メイソンは同じプロジェクトのエリック・レイノルズという人物と口論をすることが多かったというが、キットリッジはそもそも元水泳部だったルーカスが湖で溺れたというのは疑わしいという。ケイシーがメイソンのコンピューターを開けることに成功し、メイソンがルーカス博士の死に疑問を持ち、まるで捜査をしているように調べていることがわかった。ルーカスは真夜中に釣りに出かけたことになっていて、身元不明の男と口論しているのが目撃されていた。ルーカスの遺体は行方不明になってから1週間後に引き上げられ、ペースメーカーの番号から本人と確認されたという。もしや、メイソンはルーカスが殺されたと考え、犯人を突き止めたのか。メイソンがプロジェクトメンバーで口論していたというレイノルズは、現在バイオ関連企業に勤務しており、連絡は取れていない。危険を覚悟でマクギーとデライラはシエナの自宅を訪れる。ルーカス博士の名前を聞いて、デライラは以前国防総省で会ったことがあるという。家の中に入ると、シエナが銃を構えていた。驚いたことに、ルーカス博士がそこにいて、メイソンが死んだと告げると2人はマクギーとデライラを受け入れる。ルーカス博士によると、研究していたのはAIを導入した無人潜水機で、装置は完成していたのだという。しかし、それが自立型致死兵器システム(LAWS)になることを知り、完成した装置を自ら破壊した。キットリッジはディープ・レイブンに核弾頭を装備するという目的をルーカスには隠していたのだった。ただ、ルーカスは設計図まで廃棄することはできず、メイソンに死亡を偽装するのを手伝ってもらい、ここバハマに身を隠した。メイソンはルーカスの研究や秘密がばれないように、シエナを通じてルーカスに報告していたのだった。しかし、今回開発に成功したことが知られたこと、ルーカスが生きていることが知られたことで、博士の身が危険となる。ギブスはルーカスを保護してマクギーにDCまで連れ帰るように命じる。ところがバハマの天候が悪くなり、携帯が繋がらず、道路も冠水してマクギーらは動けなくなってしまう。行方がわからなくなっていたレイノルズがハイキングコースで射殺されているのが見つかった。レイノルズの自宅の防犯カメラにはキットリッジの姿が映っていたことから、NCISで聴取する。メイソンにもEメールを送っていたこともわかったが、キットリッジは殺人を否定する。キットリッジは現在の仕事、サイバー犯罪関連で誰かがディープ・レイブンの情報を闇サイトで売ろうとしているのを見つけたという。メイソンとレイノルズを疑っていたというが、実は自分も分前に与ろうとしたようだ。ケイシーはメイソンの腕にバハマで売られている日焼け止めオイルが付いていたという。犯人はバハマにいる!バハマでは嵐で停電となり、ルーカスらが嵐に対策していた。デライラは偶然ゴミ箱にあった紙を見て、シエナがメイソン殺害時にDCにいたことを知る。悪事がバレたシエナはマクギーらに銃を向け、ルーカスに2人で逃げようという。ルーカスがそれを拒否し、シエナはルーカスを撃つと、マクギーともみ合いになった。そこにホテルの従業員クラレンスが飛び込んでくる。クラレンスこそギブスの友人で、2人の様子を見てやってくれと、頼まれていたのだという。マクギーとデライラは出会ったころのワクワクを思い出し、これからデートの機会を持とうという。シエナは金融犯罪でロンドンで指名手配され、バハマに逃げてきたのだが、ルーカスと知り合い発明品の価値を知って売ろうとしたが、メイソンとレイノルズに知られて彼らを殺した。ギブスは連絡の取れないフォーネルを追い、車庫にあった血痕をケイシーに調べてもらう。その血痕はフォーネルと一致し、ギブスはヴァンスに報告する。フォーネルが言っていた黒幕のメリウェザーを確保するには、まだ証拠がないが、ギブスはとことん置い続けるという。ギブスは車庫で見つけた航空写真に注目する。今度こそ久しぶりに、デライラの魅力がたっぷりのエピソードでしたね。知的なカップルで車椅子で捜査するなんて「アイアンサイド」みたいだし、夫婦でとなると「ハート&ハート」みたいだし、それこそ2人でスピンオフでもすればよいのに、と思うほどでした。その時はぜひクラレンスも一緒に。(笑)さて、フォーネルを追うギブスですが、一応ヴァンスは知っているのですね。でも、秘密にしなければならないというのは、エミリーの耳に入れたくないからでしょうか。ヴァンスが絡んでくるなら、それ以上に何か理由があるような感じ。これからどうするんだと聞かれて、"We keep going."の「WE」とはギブスとヴァンスのことなのか、あるいは元々のコンビ、ギブスとフォーネルのことなのか。ギブスが見つけた飛行場のような写真の裏に、フォーネルがシーズンプレミアで運び屋のウィンストンから奪ったキーホルダーの絵柄(馬?)が描かれていましたね。そのキーは、ハンバーガーショップの冷凍庫にあった金庫の鍵だった。そこでふと思い出しました。シーズンプレミア冒頭にマクギーが飛行場で小型飛行機を追って、撃たれるというシーン、あれがこの飛行場ということなのだろうか。久しぶりのエミリーは、すっかり元気になって母親譲りの赤毛で大人になったなあと思いました。エミリーを見るギブスはやはり優しい顔をしていますね。フォーネルの娘でもありますが、元妻の娘ですからね。
July 29, 2021
コメント(6)
シーズンプレミアの案件を持ち出して、何となく、もうまとめにかかっているのかなと感じました。アマンダはファミリーマターでお休みです。カリシの彼女が判明。誤逮捕でSVUを訴えているジェイボンの新しい弁護団がNYPDに別の訴訟を絡めようとしている。BLMに対する市警の対応に不満を持ち、単なるカネ目当てではなく本気で警察に変革を求めているようだ。ガーランドは組織として警察は結束して自らを守ろうとし、裁判となればジェイボンと市警はオリビアをスケープゴートにするつもりだという。オリビアには自分の身は自分で守るようにいう。オリビアは自ら内部調査のカリー警部に会い、世間にメッセージを送るために自分は辞めさせられるのかと問う。しかし、カリーは警察がオリビアのミスを認めれば大問題となるため、結果的にオリビアはお咎めなしになるという。問題のある発言や行動をした幹部から刑事まで調査をしたが、彼らは起訴されることなく単に異動処分で済まされるらしい。ジェイボンの望むディエスカレーション訓練や市民による監視は、受け入れられないだろう。結局、警察組織は改革を遅らせているのだ。オリビアは本気で組織の改革を信じていたが、肩透かしを食った気分だ。フィンはそんなことは、ガーランドが「時代の分岐点」と言った時にお見通しだったという。行方不明になっている非白人の女性を探す活動をしている弁護士のニコールの妹サラが、昨日から行方不明だという。ニコールはカリシの交際相手で、その活動のために、ニコールはSNSなどを通じてヘイトグループから脅しを受けているという。ニコールを脅すために、サラは誘拐されたのか。サラのルームメイトによると、サラはガールフレンドの家に行くと言っていたといい、ゲイであることを姉には明かしていなかった。恋人のアリシアは白人で、実は昨日ニコールの実家でサラはアリシアを紹介するつもりだったようだ。そのアリシアが発見された。映画制作をしているサラと資金集めの路上パフォーマンスをしていると、子連れの白人のカップルにアリシアが車椅子なので、車で送ってあげようと誘われ、母子は途中で車を降りたが、後から乗り込んできた男に銃を突きつけられ、2人でセックスするよう脅されたという。男たちはその様子を撮影し、アリシアを放り出すとサラを連れ去った。ダークウェブには、白人至上主義者の2人組がサラを縛り付け、レイプや拷問などの生配信をするために、入札を行うという動画が出た。時間の猶予は6時間しかない。動画の出どころを追跡するのは難しく、手がかりも少ない。ニコールはなぜメディアに公表しないのかとオリビアに詰め寄る。逆に彼らの宣伝となるからと説得するが、ニコールは納得せず、ガーランドが警察をあげて全力を尽くしているというのが精一杯だ。白人至上主義者のグループで潜入捜査を行っているゲイリーによると、犯人とはフロリダの集会で出会ったという。ブルックリン、スタテン島で活動をしており、黒人のリーダーを倒す気満々だったらしい。その本名はわからないが、彼の妻と酒を飲み、こっそりIDを確認したという。オリビアはジェイボンの訴訟について証言録取にでかけ、ジェイボンと1対1で話す機会を得る。オリビアはお互いに望んでいるものは同じだと言い、警察本部は変革を受け入れるつもりはなさそうだと告げる。ただ、警察内部にも協力者はいる。内部捜査や警視正らが裁判で真実を話さなければならない状況になれば、悪徳警官を排除せざるを得なくなる。裁判所が権力行使の新たな方針の制定や地域の安全パートナーシップなど、全警察の同意判決を命じれば可能性はありそうだ。ジェイボンはオリビアの提案に耳を貸す。サラを誘拐した男の妻はモリー・アンダーソンで、夫はフリーのITコンサルタントのリックとわかる。モリーを拘束して息子のフォレストを保護し、夫の居場所を追及する。モリーは簡単には口を割らない姿勢を見せるが、ニコールがテレビに出演して妹の誘拐事件に市警が及び腰だと訴えると、リックも反応して生配信を始めた。ニコールを名指しし、サラを殺す勢いだ。オリビアは動画をモリーに見せて、このままでは殺人の共犯となり息子とはもう会えなくなると迫る。やっと、モリーは夫と一緒に映っている人物は実の弟だと明かし、連絡を取る。画面の中でサラが暴れてカメラが動き、モリーの電話を受けて銃声が響いた。その通話から、配信場所はチェルシーの5ブロック圏内だとわかる。オリビアはリックのクライアントでチェルシー在住の人を絞り込み、1軒ずつ聞き込みを行う。その中で、近所で銃声が聞こえたという家があったため、地下室に突入する。瀕死のサラの弟を見つけたオリビアは、救急車を呼んでほしければリックの居場所を言うように迫る。リックは隠れ家でサラを拘束しながら生配信していた。警察は突入してリックを逮捕し、サラを救出する。ニコールはカリシにこれまでの活動を続けるという。ジェイボンの弁護団は取引で偏見をなくす訓練の導入や、そのための予算配分、市民による監視を要求してきた。今の所警察は受け入れるかどうかわからない、拒否すれば裁判となるだろう。ガーランドはオリビアに、組織犯罪課で暴走気味のステイプラーについて、距離を取るようにいう。あえて何も接触をしていないオリビアだが、現状、彼らの行動は監視されているのだ。「会うな」と言われれば、会うのが人の常ですよね。ガーランドにとって虎の子というか、エースのオリビアを失うわけにはいかない、だから問題児のステイプラーとは関わるな。ただでさえ、ジェイボンの件でスケープゴートにされそうになったオリビアです。君のことは全力で守る、と言わないところが気に入りませんが、ガーランドは信念理想を持つ潔癖な人なのでしょう。オリビアはたった一人で警察組織、ルールを改革を目指すジャンヌ・ダルクみたいな存在になるのだろうか。カリシは非常にタフな人と交際しているのですね。有色人種の女性たちは、失踪事件があっても大きく取り上げられることはない。そういう立場の女性たちを助けようとしているだけで、白人至上主義者に脅される理由が納得できませんが、ニコールは今まで通り活動を続けるという。カリシも彼女を支える立場で、相当の覚悟が必要でしょう。フィンのフィアンセ、フィービーはプロポーズを受け入れ、いずれ結婚ということですね。そのフィンはオリビアに、ステイプラーにタッカーの事を話したか?という。そんなこと何の関係があるのでしょう、ステイプラーはオリビアが誰と付き合おうと、咎めたりするはずがないでしょう。あるいは、タッカーとの別れに「かわいそうに」という気持ちになるのだろうか。キャットは刑事に昇進が決まったらしい。アマンダが昇格したので、こちらも当然か、まあ、オリビアのおかげでしょうね。リックは脅すだけでサラを殺しませんでしたが、元々カネ目当て?差別主義者を通り越して、本当に殺戮者なら今の時代、どうにも正当化できないと思いますが。
July 24, 2021
コメント(2)
予告編を見てしまったら何も面白くないですが、今回を見て、もしかすると、元々メーガン・ブーンはシーズン7で降りる予定だったのかな、と思いました。コロナ禍で予定が変わり、シーズン8は限られた回数の出演となった。それでなんとかリズがいない間のエピソードを工夫したのではないか。でも、その努力もあってか、このブラックリスターは意外と面白かったなと思いました。クーパーはチームに、これまでのリズの意図について説明する。ロシアお抱えのハッカー、ラキーティンがレディントに関する情報を集め、それを売国奴N13、つまりレッドに渡している。リズから届いたUSBを分析したところ、世界に潜入しているCIAのスパイの情報が含まれていた。国土安全保障省には、スパイの身元を知る権限のある人物が5人いて、それのうちの誰かがラキーティンではないかという。とりあえず、5人の持つ権限を停止してレッドには知らせないまま、突き止めるという。「郵便局」にレッドが現れ、監視していたネヴィル・タウンゼントの関係者がリズと連絡を取っているのを掴んだという。リズはタウンゼントをDCに呼び寄せ、殺すつもりだろう。衛星電話のため、FBIに発信元を突き止めてほしいという。レッドの懸念は、タウンゼントを追うとリズに危険が迫るということだ。その時、ラキーティン本人がレッドに連絡を取り、権限が停止されFBIが例のUSBを手に入れたらしいという。レッドはクーパーに関しては自分が手を打つと答える。タウンゼント一味との通話の発信元が絞られ、FBIが監視を始める。リズがいると見られる部屋に男たちが入っていき、こちらの監視に気づかれたと察したFBIが突入を試みる。撃ち合いの末、リズはタウンゼントの一味に連れ去られ、後にケミカル・メアリーが残された。メアリーはリズに命を救われたと恩を売られ、タウンゼントと連絡を取ったという。実はメアリーはタウンゼントの妹で、FBIには協力しないという。FBIが追っていた5人のうちの一人が車内で自殺しているのが見つかった。クーパーはレッドとの関連を探れと命じ、レッドにラキーティンを殺したのかと問う。レッドは否定し、何よりもリズの身柄を保護するのが優先だと答える。「リズ」は病気療養中のタウンゼントの前に連れて行かれる。しかし、それはリズではなく、リズに酷似した女性だった。それでも自分はエリザベス・キーンだと主張し、タウンゼントがロストヴァを殺したと思っているのは偽装で、タウンゼントに会うためにメアリーを拉致したという。メアリーを救えるのはタウンゼントしかいない、タウンゼントの家族を殺したのはレディントン、レディントンこそN13で、レディントンを殺すのに手を貸すという。「リズ」はカタリーナが最後に残した録音を聞かせると、タウンゼントはお前を信用するためにやってほしいことがあるという。本物のラキーティンは自分の死を偽装していた。「リズ」がタウンゼント一味に誘拐される映像をチェックしたFBIは、別人だと気づく。そこに「リズ」が出頭してきた。レスラーらが尋問するが、「リズ」は免責を認めてくれなければ本人の居場所は教えないという。そっくりな「リズ」は、仲間に対しても本人のようにしゃべり、パナベイカーに交渉するよう要求する。パナベイカーはどこの誰かわからない者に対して免責など与えられないというが、レッドは状況を聞いて「シラノイド」だという。高度に訓練を受けた元工作員などをアバターに仕立て、自分の目、耳、言葉となって危険な取引などに使うという。従って、シラノイドとの会話はリズ本人に筒抜けなのだ。やがて、シラノイドは取調室を脱出し、メアリーの拘束されている部屋に侵入する。彼女の兄から助けを頼まれたと言いつつ、メアリーを殺す。そこに現れたアラムは、本当にリズならそんなことはしないと訴える。シラノイドは今しゃべっている言葉は、雇い主のリズの言葉だと言って、理解を求める。アラムは納得せず、シラノイドはアラムの銃を奪うと部屋に閉じ込めて、逃走を図る。後を追ったレスラーには「会いたかった」と言い、銃で脅してドアのロックを解除させる。レッドはシラノイドを請け負う「コミッショナー」に面会し、雇い主の居場所を聞き出そうとする。シラノイドを追ったレッドは隠れ家で待ち伏せし、彼女を介してリズと話をする。話し合いには応じられないというリズに、レッドはシラノイドに銃を向けて脅すがリズは応じない。レッドが話を引き伸ばして通信を逆探知し、コロンビアハイツにいることがわかった。クーパーはこれまでのリズの貢献を評価した上で、パナベイカーにリズの逮捕状を請求する。レッドとデンベがコロンビアハイツに向かうと、リズの姿はなく携帯が置かれていた。電話先はタウンゼントで、タウンゼントはリズが言ったことを信じるという。メアリーから情報が漏れるのを恐れ、シラノイドに殺してもらった、リズと組んでお前を殺すつもりだ。お前の葬式には多くの敵が揃うだろうという。リズ役の女優さん、似ていましたね。といっても、ご本人の画像を見るとそうでもないので、やはりメイクや撮影の方法なのかな。(「FBI」にも後日出演があるようですね)アバターを使うメリットはわかりますが、タウンゼントにすぐ見破られるくらいなら、あまり意味がないかなあ。会話するだけならテレビ電話でいいし、今の時代ならヴァーチャルリアリティを使うとか考えるのですが、犯罪の世界はアナログなのでしょうか。アバターになることでどれくらいの報酬があるのかどうか、殺されたらおしまいだし、レッドに銃を突きつけられても逃げることなく、体を差し出すコリンズさんは、本当に因果な商売に手を出したものです。ただ、FBIの方は別の効果がありますね。似ているけど君はリズじゃない、でも何でそんなことまで知っているの?というやり取りをしていると、段々今しゃべっているのはリズなの?そこにリズがいるの?という感じになってきます。逃亡する前の晩のこと、話す?なんて言われたら、レスラーも困るし、キスでもされたらそれ本心なの?という気にもなる。なかなか興味深いですね。少し思ったのが、レッド自身がシラノイドだった、というオチなら面白いですね。彼もまたそっくりさんですから、どこかに本物が生きていたなんてどんでん返しがあるかなあ、などと思いました。ラキーティンはレッドの保護下にあるのでしょうか。FBIはラキーティンをどこまで追い詰めることができるのか、そして今更リズの逮捕状を出したことの意味は。クーパーは心情的にリズに理解を示していて、表向きにはレッドと共闘体制、でもN13であることを証明しようとしていて、とっても複雑な人ですね。
July 22, 2021
コメント(2)
『宝探し』みんな二日酔いということでいうと、前話の翌日ということですね。なぜか今回はギブスがスーツ姿なのですが、意味があったのでしょうか。2週間くれと言ったフォーネルは、どうやら2週間では収まらないようで…マクギーの記念日をチーム全員で祝ったパーティの翌日、ギブスはハンバーガーショップのドライブスルーで思いがけなく、フォーネルと再会する。フォーネルは偽薬物の売人を追っていたが、その男が薬物の過剰摂取で死亡し、彼が働いていたこの店に潜入することができたという。ドラッグで大金を稼いでいたはずの男が、ハンバーガーショップで働いていたということは、この店が犯罪に関わっていたと見ても良いだろう。フォーネルは独自で捜査を続けるため、後数日くれという。ディエゴ・バーンズ兵曹長が自宅近くの非常階段で腹を切り裂かれて死亡していた。何者かに襲われて非常階段に逃げたが、そこで絶命したと見られる。財布は残っており、近くのゴミ箱の裏に凶器のナイフと、犯人のものと思われる吐瀉物があった。パーマーは食道にちぎれた紙の破片を見つける。犯人はこれを求めて腹を切り裂いたのだろう。バーンズはクライマーで、見つかった紙は等高線を含む地図の一部だった。ケイシーはその地図がバージニア州のホワイトストーン・ギャップ付近だという。バーンズの趣味はクライミングと宝探しで、元弁護士のアンガス・デミントが10年前に全財産をブルーリッジ山脈に隠したことを著書に書いていた。デミントはその隠し場所を暗号を使って公表しており、これまで何千人もの人が宝の在処を探しているという。バーンズはその暗号を解いたのではないか。ギブスは犯人はその隠し場所に現れると考え、デミント本人から話を聞くことにする。フォーネルはハンバーガーショップの冷凍庫に鍵付きコンテナがあるのを見つける。先日、追っていた男が持っていた鍵を使うと、コンテナが開き、中に薬物の錠剤があるのを見つける。ギブスとビショップが人里離れたデミントの自宅を訪れると、娘のマーゴが現れた。マーゴは週一で父に食料を届けていると言い、父は何事も暗号を使って挑戦させるという。デミントは病気で妻を亡くした後、権力と金に意味を見いださなくなり山の中のシンプルな生活を始めた。財産を隠して、人々には冒険がしてほしかったという。デミントを巡り、ファンの集う掲示板について、デミントは日頃からチェックしており、バーンズのことも知っているという。しかし、ファンが殺人を犯すことは宝探しの理念に反して、ありえない。バーンズが解いたホワイトストーン・ギャップについては、3つの暗号の一つに過ぎず、応えをNCISに明かすことはできないという。NCISは独自に暗号を解くことにするが、マーゴが捜査に協力うするため本部を訪れた。アンガスはマーゴが子供の頃からクイズや暗号を使って、家族ぐるみで宝探しを楽しんでいたという。しかし、母親ががんで死亡すると、アンガスは家族の楽しみだった宝探しを世間に広め、今はもうそれしか頭にないのだという。アンガスがファンとバーンズも含めチャットで交流し、地元のボルダリング・ジムでファンらと会っていたということから、トーレスとビショップがジムを訪れる。フォーネルはギブスに発見した錠剤を報告するが、ギブスはこれだけでは証拠として十分ではないので、薬の行方を追えと言う。ボルダリング・ジムの受付係サイモンによると、2日前バーンズは仲間の2人組と言い争っていたという。カミールとザンダーはバーンズとは長年の友人で、同じく宝探しで情報を交換しており、バーンズは暗号を解読したと明かした。しかしその内容についてバーンズは言わず、自分たちはその日の夜はずっと一緒だったという。ケイシーとビショップがデミントの暗号を解読しようとするが、なかなかうまくいかない。犯行現場の吐瀉物から検出されたDNAはデータベースとヒットしない。ただ、バーンズが死ぬ1時間前に通話した相手が、バージニア州奥地の基地局を経由していたことがわかった。その近くにはアンガスの自宅があり、ギブスはアンガスが嘘を付いていたと憤る。FBIがアンガスの自宅を訪れると、家の中は荒らされてアンガスの姿はなかった。ギブスはこれは偽装工作だと捕らえる。アンガスは姿を消した。アンガスの著書を読んだスローンは、本の中でアンガスが妻と娘に向けて愛情を示していたことを指摘する。宝探しは家族で楽しんでいた妻への記念碑であり、それを誰かが汚したことを許せなかったのだろう。アンガスは犯人の目星がついているはずだ。ギブスにフォーネルから連絡があり、黒幕は「メリウェザー」だと分かったという。詳しくは2日後にドライブスルーで報告するという。ギブスは自宅にマーゴを呼び、アンガスの居場所を尋ねる。娘から見た父は、もう元の父ではないと諦め気味だが、ギブスは家族はやり直せると説得する。アンガスが大切にしていた、家族3人の最後の写真をみたギブスは、アンガスの行き先が妻の好きだったブルーリッジ山脈ではないかという。そこに宝があるのかもしれない。マクギーはアンガスとファンとの交流サイトでチャットを調べ、アンガスがカミールと会う約束をしているのを見つける。NCISがジムを訪れると、カミールはアンガスにザンダーはその夜一緒ではなかったと話していた。その場でアンガスを司法妨害で逮捕するが、ケイシーはデミント一家が最後に写真を撮影した場所を特定する。アンガスは弁護士を要求して何も話さない姿勢だが、弁護士でもあるマーゴから何者かに脅されていると電話がかかってきた。男は宝の隠し場所を言えば娘を解放すると言い、ギブスはアンガスに偽の情報を言わせる。ギブスの指定した場所はギブスの山小屋で、マーゴを人質にしたのはザンダーではなくサイモンだった。先回りしたNCISはモールス信号でマーゴに「伏せろ」と知らせ、サイモンを制圧する。サイモンは賭博などで借金があり、たまたまバーンズらが宝の話をしていたのを耳にして、バーンズを尾行したのだった。アンガスとマーゴ親子はわだかまりを解消し、アンガスは掘り出した宝を妻の名で財団を作ることにした。再びハンバーガーショップのドライブスルーを訪れたギブスは、「トビー」は2日前から姿を見せないと告げられる。今回のフォーネルを見ていると無謀ではあるが、認知症を患う人には見えないですね。意欲十分、頭もガンガン回っています。ただ、暴走したままのフォーネルをギブスは引き止めることはなく、フォーネルの勢いに呑まれている感じでした。もし彼の身に何かあれば、どうするつもりなのか、ギブスの一存で任せて良かったのか問題になりそうです。どこかの段階で警察やら該当する捜査機関に相談するべきでは?事件の方は欲に目がくらんだ人々が殺人事件まで引き起こし、原因となったアンガスの責任は大きいように思いました。レジャーとしての宝探しは、やり方を工夫すれば十分に交流の場となって、良かったのでしょうが、無残に殺されたバーンズが気の毒です。解けない暗合で人々を振り回すより金は有意義に処分して、暗合やパズルの本でも出しておけば良かった。娘のマーゴは父親の愛情を求めつつ、積極的にNCISに協力を申し出るなど、好印象でした。中の人は「トゥルーブラッド」に出ていたのですね。ビルをヴァンパイアに変えた役、かすかに記憶に残っています。パーティで撮影したチームの集合写真で、ギブスが弾けていたのが印象的でした。よほど楽しかったのでしょうが、翌日には平素のギブスに戻っていてクールでした。
July 22, 2021
コメント(6)
ひどい事件、救いようのない事件、SVUの人が入れ代わって20年経っても事件の本質は変わりませんね。多少、キャラクターのエピソードが盛り込まれていたので、次回以降の伏線となりますね。17歳のセランダがピザ店のバイトから帰る途中に行方不明になった。店の近所には、性犯罪者数人が住むホテルがあり、バイカーによる自警団が独自の監視活動を行っている。SVUはホテルに住む5人から聞き込みを始めようとするが、オリビアは登録された性犯罪者の再犯率は低いと指摘する。セランダの両親はNYPDのアルカビア導師と同じモスクのため、市長の関心も高い。セランダにつきまとう人物はいないようだが、同じピザ店で働くロニーは、帰宅するセランダをバス停まで送ると10時ころ休憩に出ていった。ロニーは性不品行で交際相手の親から訴えられ、仮釈放中でこのホテルに住んでいた。18歳の時に15歳の相手と交際していたことが問題だったのだが、お互いに愛し合っていたという。ただ、裁判になると黒人と白人のカップルは理解されず、リスクが高いので取引に応じたのだという。休憩に出た後は、自分の部屋で過ごしていたというが、ホテルの監視カメラにはロニーの姿はなくアリバイが成立しない。警察犬が近くの廃品置き場のバンの中で死亡しているセランダを見つける。衣服が脱がされていたことから、レイプが疑われたが、暴行されてはいないようだ。死因は後頭部をレンガのようなもので殴打されたことで、争った時に相手を引っ掻いたかもしれない。ハシムが殺人課に異動になり、捜査に加わることになった。オリビアは、ロニーの逮捕には慎重な姿勢で、まずホテルの住人からDNAを採取するように命じる。警察の動きに白人至上主義の自警団ダイクマンナイツが反応し、ホテルの住人に向けて批判を始めた。彼らは事件が起こるたびに動画サイトで住民をあおるような主張を繰り返している。オリビアは容疑者を早くホテルから連れ出さないと危険だという。凶器と見られるレンガが見つかり、鑑識に回す。5人の性犯罪者らの好みやアリバイなどを確認すると、やはりロニーが容疑者として絞られてきた。さらに、犯行現場近くの監視カメラにはロニーが持っている「ジャマイカ大学」とロゴが書かれたジャケットを着た男が映っていた。SVUはロニーの逮捕に踏み切るが、ホテルで火災が起こりロニーが自室で惨殺されているのが見つかった。縛られ去勢され、首を絞められた上でガソリンをかけて放火されるなど、陰惨なリンチによる殺害で、ホテルの他の場所にもガソリンが巻かれ、住民たちは住処を失ってしまった。被害にあった他の登録者らに聞き込みをすると、ロニーの部屋から怒鳴り声を聞き、「エドワルド、火をつけろ」と言っていたという。犯人はマスクをしていたが、バイカーたちだという証言もあった。オリビアとフィンはダイクマンナイツに乗り込み、昨夜のアリバイを尋ねるが、彼らには確固たるアリバイがあるという。NYPDの組織犯罪課が建物の入口を監視するカメラを設置していたのだった。確かに彼らは犯行時に建物の中にいたことはわかったが、別の3台のバイクが映っていた。ナンバープレートから住民のエドワルド・アルバレスと特定される。エドワルドの携帯にはリンチを受けたロニーの写真があり、仲間に誘われて一緒に行ったが手伝っただけだという。ルイとホワンは地元自警団に憧れており、自分たちで地域を守ろうというリーダーの呼びかけに応えて、レイプ殺人を犯したロニーを殺したと認める。しかし、セランダの凶器のレンガからはロニーのDNAは検出されなかった。ルイとホワンは自警団に入りたかったという供述しかなく、ロニーに殺しの罪を着せるために同じジャケットを着た可能性が出てきた。一方、ロニーのメトロカードのデータから、ロニーは犯行時にペンシルバニア駅に行って戻ってくる途中だったことがわかる。ロニーのアリバイが成立したことに、フィンはショックを受ける。ロニーの両親は、ロニーが交際していたマッケンナの義父が保護観察官で、息子に罪を着せようとしたのはそのイーストマンだと主張する。マッケンナはまもなく17歳になり、そうなると交際にも問題はなくなる。ロリンズとハシムがイーストマンを訪ね、マッケンナと話をさせてほしいと申し出る。イーストマンは拒否し、私刑もやむなしという態度を見せた。ロリンズは保護観察官という立場を利用して、イーストマンが仮釈放者を利用することは可能だと考える。イーストマンの担当者の中で、DNAが部分的に一致するアントニオが見つかる。アントニオはイーストマンに脅されたことを認め、異母兄弟のサム・ジョンソンがロニーと同じジャケットを着てセランダを襲おうとしたという。しかし、セランダが悲鳴を上げて騒ぎ、サムが静かにさせようとレンガで殴ると死んでしまった。イーストマンはロニーと再び交際させないように、罪を着せようとしたのか。SVUはイーストマンを逮捕し、カリシは誘拐と殺人でイーストマンを起訴できそうだという。ロリンズは父が脳卒中で倒れたという連絡を受け、アトランタに向かうことにする。オリビアはロニーの葬式で、両親から事件の夜についてマッケンナから電話があったと聞く。ロニーはマッケンナとペンシルバニア駅で会っていた。2人の気持ちは今も続いていたが、ルール違反となるので会ったことを秘密にするようにロニーはマッケンナに頼んでいた。もし、彼女が話していたら息子は死ぬことはなかっただろう。セランダの両親も現れ、両者は悲しみを共有する。フィンは2人は憎しみに殺されたという。最後は、フィン、お前が言うな、ですね。ロニーに対する偏見、固定観念が捜査の方向を曇らせたわけで、性犯罪者として登録されている人に対しては慎重に、と言っていたのに血に飢えた自警団ウォナビーから彼らを守ることはできなかった。リーダーのエルビスのような人物は案外、自らは手を下さずに煽るだけということが多いのでは?しかし、民衆、市民はそういった情緒的な揺さぶりに弱いんだな、特にネットの時代には。性犯罪者は一生その性癖を変えることはないという見方があり、地域にそういう人が住むときは住民に知らしめるというエピソードもいくつもありました。だからと言って、拷問して惨殺するなんて言語道断、そもそも犯人の動機が違っていた。これ、SVUの大きな失態だと思いますよ。バイカーのみなさんは、夜独り歩きをするセランダを魔の手から守るような活動をすればよいのに。さて、またまた登場したイケメンのハシム・カルドゥンくん、準レギュラーの地位を得そうな雰囲気。ロリンズもまんざらではない。そして、カリシにはデート相手のような存在ができたらしい。「まだ言っていなくてごめん」とか、ロリンズとの関係が微妙になってきました。でも、遊び人風の父親が倒れたとなると、行かなくちゃだめだ、子供も仕事も僕が手配するからと、何ともパートナーの絆を感じさせてくれるじゃないですか。オリビアは妻を殺した犯人を追うステイプラーのその後が気になる。警察の上層部はステイプラーが取調室で見せた乱暴な様子に懸念を示し、オリビアが深入りするのも用心しなければならない。などなど、このシーズン、わずか16話しかなくて、シーズン後半に向けての伏線となりそうです。
July 19, 2021
コメント(2)
これは、久しぶりというか初めてというか、軍と政治を巻き込んだ珍しくスケールの大きなエピソードでしたね。(他のドラマかと思った)FBIメンバーに正面から善悪、倫理の問題を問うなど、いつになく良かったのではないでしょうか。クーパーにバージニア州の上院議員の欠員補充にならないかという話が持ち込まれた。実際は知事に任命権があるが、引退するウォーウィック議員の意向も尊重されるという。レッドはクーパーの倫理面がどう評価されるのか問題だという。政府が存在を否定していた国家偵察局の請負業者だったオグデン・グリーリーという人物が姿を消した。アメリカの衛星技術の全てを知り、最高機密へのアクセス権がある人物だが、捜査機関は敵対する他国に拉致されたと見ている。しかし、レッドは自分の情報源から、グリーリーがシステムの脆弱性の情報などを売りに出したという。背景にはこれまで政府や軍に我が国の危機を訴えていたのに耳を貸さなかったということがあるらしい。クーパーはグリーリーの妻に話を聞くように命じる。国家偵察局はグリーリーの行動により、国の防衛ネットワークが壊滅し、負け戦に引き込まれる恐れがあると危惧する。レッドは公園でバードウォッチングを楽しむアナと再会し、楽しい時間を過ごす。今夜自宅に戻るというアナに、お土産を一緒に買おうと誘う。クーパーは妻のシャーリーンとウォーウィック議員に面会する。クーパーの経歴も人柄も大いに評価されているようだが、議員はこれから採決される「ブラックバジェット」という非公開の国防予算について、賛成してほしいという。ブラックバジェットでは、総額のみの800億ドルの予算で、内訳や各部署への配分については明らかにされていない。グリーリーの動きを追ったアラムは5ヶ月前にベルリンで女性と会っていることを掴む。女性はロシアのスパイ、クリレンコで、数時間前にロンドンで確認されていた。クーパーはレスラーとパクにクリレンコの確保を命じる。ブラックバジェットの内容はアラムにも掴むことはできず、クーパーはレッドに調査を依頼する。デンベはアナと普通の生活を満喫しようとするレッドに、やめるべきだという。すでに入札時間は終了しているが、レスラーとパクはクリレンコを逮捕し尋問する。レスラーが身柄をCIAに引き渡すと脅しつつ、捜査に協力すれば助けてやるともちかけると、クリレンコはロシアは落札できなかったと明かす。落札者とは4時間後にグリーリーがモンゴルのウランバートルで会い、情報を引き渡す予定だという。モンゴル政府との関係や時間の問題で、グリーリーの身柄確保は難しく、クーパーは「キル・リスト」の実行を提案する。カンダハルから無人航空機を送り、グリーリーを殺す作戦で国家安全保障会議の判断が必要だ。大統領も含め、統合参謀本部長や国防長官などがテロリストではないグリーリーへの標的殺害を認めるかどうかで審議をし、ついに作戦が認められた。クーパーはUAVからの映像でグリーリーの行動をモニターするが、情報の受け渡し場所に現れたバイヤーは何とレッドとデンベだった。クーパーはデンベに知らせた上ですぐに作戦の中止を求め、レディントンは全力を挙げて逮捕すると宣言する。デンベはブラックバジェットの内訳を入手し、クーパーに渡す。それを見て、クーパーはウォーウィック議員に上院議員の件を断ると告げる。予算には入札なしでウォーウィックの息子の会社に1億ドルの契約することが含まれていたからだ。レッドはグリーリーの商品を1億5000万ドルで手に入れ、1億5500万ドルでFBIに転売することに同意する。レッドはクーパーの倫理観を評価するが、クーパーはレッドとは知らずに、法的手続きなしにアメリカ国民を殺害しようとしたこと、リズの犯罪を隠していることはいずれ是非がわかるだろうという。レッドと組んだことでクーパーは変わったのだ。世界はグレーだということを受け入れた。レッドもまた、クーパーと出会い良い方に変わったという。クーパーは一旦議員になることを引き受けた上で、ウォーウィックを裏切ることもできたはずだ。クーパーは執着することもなく、普通の生活を営むことも良いものだという。レッドはアンと別れ難く、深夜の映画に誘っていたが、予定が変わって行けなくなったと告げる。アンはもう自宅に戻ったとレッドへの気遣いを見せ、また会えるかも知れないという。情報の落札者はリズではなかったのですね。(笑)しかし、レッドも事前に自分が落札したと明かしておけば、FBIとレッドの関係は大統領も知っているわけだし、クーパーが危ない橋を渡る必要もなかったのに。他国への軍の作戦なんて、どれだけお金がかかるかわからない、自分で言い出しておいて中止にしてしまったら、後が怖いなあ。FBIには知り得ない秘密の国防予算があって、国家偵察局もグリーリーの反乱について知っているのなら、別ルートで動くこともできただろうと思いますが、キルリストの手続き論などとにかく面白かった。クーパーの積極的で堂々たる働きは良かったですね。「ブラックリスト」が終わったらぜひ「Seal Team」にお偉方クラスで出てほしい。しかし、奥さんとは仲直りしたんだっけ?夫が出世することを喜ぶ人だったかどうかは忘れましたが、彼女も政治家の妻になるよりは、普通の生活の方が良いかも知れません。といっても、レッドの存在を知っているだけで普通の生活とは言えないかも。奥さんが好きなドラマは「The Chi」というのだそうです。シカゴのサウスサイドのコミュニティのドラマということになると、なかなか日本には入ってこないかも。アナに恋をしてしまったレッドですが、こちらも裏はないのでしょうか。偶然の出会い?それともリズの差し金?もし、本当にアナに心を許したとしたら、それはレッドの変化(善い人になってきた)なのかも知れませんね。でも、デンベの忠告を受け入れてこの関係に終止符を打った。(リズに関する忠告は受け入れないのに)珍しいレッドの涙目でしたね。
July 15, 2021
コメント(2)
『巡り合わせ』記念すべき400話。だから40年前に遡るのかな、前回に続いて2019年であるのは、本来なら先シーズンでお披露目があるはずだったのでしょう。でもDCで12月なのに、トーレスが半袖姿なのが引っかかります。若き日のギブスとダッキーを演じるのは、これまでも演じた2人ですっかり馴染みましたね。マクギーはNCIS捜査官を志して20年の記念日を迎えるにあたり、仲間を集めパーティを開くことにする。しかし、ギブスは記念日はたくさんだと機嫌を悪くし参加しそうにない。NCISの地下室でキャロライナ支局の特別捜査官が死亡しているのが見つかる。死因は窒息死だが、該当する捜査官はおらず、偽のIDで入ったようだ。指紋も自ら消しているなど、身元が判明せず、侵入した目的は地下室のサーバーのハッキングだったのか。所持品でメモ帳があったが、焼いて処分したようだ。パーマーは喘息による発作で窒息死したと考え、地下室のカビが発作を引き起こしたようだ。しかし、携帯しているはずの吸入器は見つからなかった。DNAから被害者は犯罪歴のあるモリス・ズカロと判明し、ギブスは40年前の事件を思い出す。ズカドは犯罪者一家で、国防総省で海軍の経理に勤めていたリカルド(リンゴ)・ズカドが交通事故で死亡した。当時の検視官マグナスは、事故を起こす前に腹に何箇所も刺し傷があることや、被害者に珍しい遺伝疾患のレオパード症候群があることを指摘する。リンゴは立場を利用して大金を盗み、車で逃げているところを逆走してきたダッキーの車と衝突した。所持品の中にホテルのカードキーのようなものがあり、トランクの中にギブスが押し込められていた。ギブスは海兵でスナイパーの訓練を受ける前に、友人の結婚式に出るためDCを訪れていた。後から恋人のシャノンも来る予定だという。結婚式で着るスーツを買おうと車を止めたところでズカドに銃を向けられ、トランクに入れと言われた。ダッキーとギブスはこれを縁に酒を飲み歩く。モリスは4年前に電話会社に就職してシステムに侵入して逮捕されていた。ハッキングもできるのだろう。ギブスは一味のリーダー、ジョニー・ズカドがキャロライナで収賄容疑で捜査を受けていることから、そのための情報を引き出すためにモリスをNCISに侵入させたと考える。仲良くなったダッキーとギブスの前にリンゴの使いが現れ、2人を拘束し痛めつけると、リンゴは最後に何を言ったのか聞き出そうとする。リンゴはその男(ジョニー)から大切なものを奪ったらしい。しかし、ダッキーが話をすることはできなかったというと、ジョニーはギブスとダッキーを口止めして解放した。ギブスはすぐにNISに通報するつもりだったが、ダッキーはNISの調書がジョニーに漏れていたことから、内部にスパイがいるのではないかという。ギブスはシャノンと別れたと言い、ダッキーはその理由を知りたがる。ジョニーは現在姿を隠しているが、ケイシーがジョニーのペースメーカーから居場所を掴む。40年ぶりのジョニーはいとこの死についてとぼけてみせ、収賄容疑についても重要参考人が死亡したために1時間前に不起訴になったという。ギブスはヴァンスに直訴して重要参考人の遺体を取り寄せて捜査したいという。ヴァンスは事件発生から前のめりなギブスに、一体何があるのかと心配する。ダッキーも40年前と絡めてギブスを心配する。ダッキーはギブスにシャノンを諦めるべきではないと説得した。あの時にジョニーを追っていたら殺されたかも知れない。追わなかったからシャノンと結婚し、ケリーを授かった。そして、ジョニーを追わなかったから2人を失った、だから私が憎いのか。ギブスはシャノンとケリーは人生の宝物だという。ダッキーとパーマーは重要参考人の遺体を調べ、8日前に殺されていたことを掴む。となると、裁判のためにモリスをハッキングさせる必要はないはずだ。ダッキーはあの時のNISのスパイについて心当たりがあった。リンゴの事故の時に、壁を塗っている塗装業者の顔に特有のそばかすがあったのだ。ケイシーは燃え残ったメモを復元し、本部建物の内部見取り図ようなものを見つけ出す。そこに残っていた文字を筆跡鑑定すると、もう一人のいとこエミリオと一致した。エミリオは40年前にジョニーに脅されて、リンゴが盗んだあるものを取り返すために塗装業者としてNISに潜入した。それは証拠保管庫にあるカードキーで、ダッキーに気づかれたために持ち出せなかった。エミリオはそれを壁の中に隠して、一家と縁を切ったという。先月、ジョーの子分に偶然会い、カードキーを教えろと脅されて地図を描いたという。カードキーはスイスの貸し金庫のキーで、リンゴが着服した数百万ドルが入っている。マクギーは壁の中からカードキーを見つけ出す。40年前、スナイパーの訓練に旅立つギブスにダッキーはステーキを振る舞う。ギブスはダッキーにNISの検視官になれと勧め、ダッキーはギブスにシャノンと別れた本当の理由を追及する。仕事柄シャノンとは一緒にいられないかもしれない、自分は死ぬかも知れないと言い訳をするが、ダッキーは愛を失うことを恐れてはいけないとうったえる。ダッキーにもマギーという大切な人がいた。ギブスはシャノンに電話をかけ、質問したいことがあるのでこれから会いに行くと伝える。NCISはリンゴの死体を掘り起こして、爪の間からジョニーのDNAを検出したため、ジョニーを逮捕する。ギブスは思い直し、マクギーの飲み会に参加することにする。クレジットに若き日のマイク・フランクスの名前がありましたが、どこに出ていたっけと見直したら、ちらっと「やあ、マイク」と言われていた人がそうだったのですね。わざわざクレジットするほどかなという出番でしたが、本当はセリフがあったけれど、カットされたのかな。物事には始まりがあって、ギブスとダッキーが初めて出会ったエピソードはドラマチックだったわけですね。若き日のギブスを演じるマーク・ハーモンの実の息子とイリヤ・クリヤキン似の役者さんでは、どうしても演技の上手さに差が感じられて、私は物足りなさを感じたのですが、アフガニスタンの難民キャンプで人生の岐路を経験したダッキーと、田舎からぽっと出の海兵では問題意識にも差があるのは仕方ないかな。ギブスが成長するのはフランクスと出会ってからですからね。まあ、シャノンとの結婚にダッキーが大きな影響を与えていたことは興味深い話でした。マギーについては「So it goes」に出てきましたね、その後どうなったんだろう。お祝いエピソードなので、ギブスも飲み会に加わることになり、笑顔で良かった。ケイシーは髪型もメガネも洗練された気がしました。
July 14, 2021
コメント(4)
今シーズンの目玉、何とステイプラーが帰ってくるぞ!というノリで待っていましたが、いざ10年ぶりにエリオットの顔を見たら、もう、頭の中にかつてのエピソードだとか、時の流れだとかがグルグル回って、放心状態です。オリビアというか、マリスカが一人であれからこのシリーズを支え続けてきたこと、フィン以外すっかり人が入れ替わってしまったこと、アマンダでさえエリオットを知らないこと、それを一視聴者として、私も10年見守ってきたことなどを思うと、「複雑」の一言では言い表せないですよ、本当に。女性警官賞の授賞式会場に向かうオリビアは、パトカーを狙った騒ぎに巻き込まれる。しかし、オリビアがそこで見たのはかつでのパートナー、エリオット・ステイプラーの妻が救急車に運び込まれるところだった。ステイプラーは妻が車に乗り込んだところ、爆発したという。ステイプラーはSVUを辞職してから音信不通だったが、今はイタリアでNYPDの連絡係として働いており、今回は会議に出席するために戻ってきたという。フィンはステイプラーがNYに来ることを知って、オリビアの授賞式のことを伝えていた。夫妻は授賞式に出席する予定だったという。キャシーはかろうじて命は取り留めるが、予断を許さない。車はレンタカーでキャシーがエンジンをかけた直後に爆発したという。現在のNYCでは、コロナ禍で外出制限に反対するデモとそれに反対するデモがぶつかり合い、警備するパトカーに放火される事態になっていた。オリビアはガーランドにこの件を担当させてほしいと直訴する。ステイプラーのレンタカーにはNYPDの駐車許可証が掲示されていたことから、警官を狙った犯行の可能性がある。パトカーに火炎瓶を投げた男が逮捕されたため、話を聞く。ジェイコブ・ピータースは政府の監視に反対する活動をしており、現場で撮影された自分の写真も合成だという。火炎瓶を投げたのはアンティファの仕業だと主張する。それでも、放火破壊活動や暴力など1年で5回も逮捕されており、議会襲撃にも参加している。ロリンズとフィンが厳しく聴取するが、それを見ていたステイプラーは自分にも尋問させろという。大丈夫だというステイプラーに押し切られてオリビアは聴取を認めるが、ジェイコブの物言いに挑発されステイプラーは冷静さを失ったように見えた。昔のやり方はもう通用しないというオリビアに、ステイプラーは理解しているというが、今はキャシーのそばにいるべきだという。キャシーの意識が戻り、2人は病院に向かう。事件については何が起こったのか、覚えていないというが、キャシーは夫とオリビアの姿に懐かしいという。オリビアはなぜ一言もなくステイプラーがSVUを去ったのか、尋ねる。オリビアの言葉を聞いて決心が揺らぐのが怖かったのだという。ガーランドは取調室でのステイプラーの蛮行を危険視し、オリビアに懸念を告げる。いくら警察の変化を理解しているとは言え、ステイプラーの性格は変わらないと断言する。鑑識は起爆装置と見られる携帯を発見し、デモ隊が使うよりテロ組織が使うような精巧さだとわかる。フィンはオリビアの代わりにステイプラーに辞職後について尋ねる。ステイプラーはしばらく休んだ後、海外で民間警備の仕事を得て、その後テロ対策に関わるようになったという。来週、半年前に逮捕した容疑者について裁判で証言する予定で、詳しいことは言えないと口をつぐむ。オリビアの近況については、フィンは本人に直接尋ねろという。オリビアはステイプラー本人が狙われたとみて、情報部からステイプラーの担当事件について情報を求める。起爆装置の携帯からDNAが検出され、血縁者の存在が浮かびあがる。ユーリ・レンスキーは詐欺事件などで刑務所に入っており、いとこか甥が爆弾事件に関係している可能性があった。ユーリは事情通で、まもなく仮釈放が認められるため、ファミリーをわざわざ裏切ることはないという。ただ、ユーリの愛人からの情報で、甥のサーシャが自動車整備工場で働いていることがわかった。サーシャはひたすら無実を訴えて、今の所DNA以外の攻める点がない。ステイプラーがNYCに来ることは、一部の人しか知られておらず、捜査に関わりたいというステイプラーにオリビアは今はキャシーのそばにいてあげてほしいと諭す。サーシャは車の製造番号を偽造して保険金詐欺をする犯行を繰り返していた。ステイプラーを殺す直接の動機が見つからず、カリシは雇い主に騙されて仕事を依頼されたのではないかと考える。取引が有効だと考えたカリシだったが、サーシャに別のやり手弁護士が着くことになり、取引をやめて裁判に持ち込むことになった。検察はサーシャを拘置所で保護扱いにするが、サーシャは薬物の過剰摂取で命を失った。命の危機を乗り切ったように見えたキャシーだったが、みんなの願いは叶わずキャシーは死亡した。ステイプラーはオリビアに犯人を逮捕してくれという。カリシはユーリにサーシャが殺されたことを告げ、サーシャが働く工場の家宅捜索の令状を取った。ガーランドは正式に事件がSVUから情報部に移ったことを告げる。この後は、クリス・メローニが主演する「Law & Order:Oeganized Crime」に続くのでしょうね。日本で放送するのはFOXさんかな?AXNさんかな?ぜひぜひ、スピンオフの放送をよろしくお願いします。そうそう、先日AXNの「シカゴ・ジャスティス」にガーランドさん出ていましたね。別役ですが。さて、さて、ステイプラー降板のエピソードで語られなかったことが補足されました。このエピソードのために、キャシー役の女優さんは再び役柄を演じて、またステイプラーの子どもたちのうち、キャスリーンとディッキーも同じ役者さんが演じるという、ファンへの配慮が感じられました。ディッキーの成長にはびっくり!です。私の記憶ではステイプラーがそんなに激しやすい、暴力的な刑事だった印象はないのですが(新シリーズへのネタ振り?)、今の時代、取り調べの透明さだとか、警察の暴力に非常にセンシティブになっていることは重視しなければならないのでしょうね。私としてはオリビアがステイプラーを恋愛対象にしていたかどうかについては、認めたくないのです。ただし、キャシーが死んでしまい、今後同じNYCで会うことがあるのなら、もしかしてそういうことがあるのかなーと思います。(個人的にはしつこくキャシディ推し)クリス・メローニはSVUの後「トゥルーブラッド」に出演したんですね。何でまたヴァンパイアドラマに、と思いますが、長年NYCで「オズ」とか仕事をして新しい事をしたくなったのかな?などと思います。それでまたLaw&Orderに戻ってきたわけですが、長い歴史を積み重ねる中で、男性刑事メイン、女性刑事サブだったのが、今ではオリビアがSVUのトップで、ロリンズとタミンの女性コンビが容疑者に体当りして、泥の水たまりに飛び込むところなどは、隔世の感があります。今週はさすがにマスクをするシーンはありませんでしたが、相変わらず最新の世相を切り取っていて、10年後に見直すとどういう世の中になっているだろうか、という気持ちになりました。ディック・ウルフの「FBI」もスピンオフができて、SVUも「Organized Crime」も頑張ってほしいです。
July 11, 2021
コメント(2)
今回は久しぶりに面白かった!入り込んだストーリーがどうなるのか、ドキドキして見ていました。ですが、スパドラさんというか、東北新社さん、字幕が間違っていますよ。「賞金稼ぎが捜索に失敗し」が2回出てきています。こういうの、初放送の時にままありますけどね。リズはウェルストーン・エージェンシーを使って賞金稼ぎを雇った。サラエボでデンベがその事情を探り、依頼内容はレッドを殺すためではなく、リズが組みたい相手を探すためだったことがわかったという。組もうとしたのは化学兵器のブローカー、メアリー・ブレマーで、結局賞金稼ぎは本人を見つけることはできなかったが、彼女の情報をリズに渡したことがわかった。十分ではないが、その情報を手に入れたレッドはクーパーにブレマーを探すよう依頼する。ブレマーはMITの病理生物学の教授だったが、倫理問題で大学を首になり、その後悪の道に落ちていった。2013年シリアのアサド政権にブレマーはサリンを提供していたが、NATO軍に車列を急襲されてブレマーは逃亡したという。ブレマーの護衛をしていた生き残りの男がトルコで刑務所に入っていることがわかり、レスラーとパクが面会に向かう。イスマエルはアメリカ人を憎みながらも、ブレマーのことも憎んでいるという。輸送してたのはサリンではなく、対戦車ミサイルだと聞かされていたからだ。NATO軍は見せしめのためか、簡易型爆弾を使いブレマー一味を皆殺しにしようとしたという。レッドはフリーランサーの弁護士を脅して、フリーランサーの居場所を聞き出す。アラムはシリアでブレマーが襲われた時に焼夷弾が使われたと指摘し、その際に全身にひどいやけどを負っただろうという。当然ブレマーは闇医者に治療してもらったはずで、レッドがその医者を突き止められるのではないか。クーパーから預かったUSBを開けるパスワードを探っていたアラムは、コマンドを分析してある有名なハッカーの特徴が見られるという。ラキーティンというハッカーについては、クーパーが情報委員会のフリーデンバーグ下院議員に会って聞き出すことにする。レッドの情報で、事件当時のブレマーを治療した医者の存在が明らかになった。酷い火傷を負ったブレマーは手術を受け、外見はすっかり治癒したように見える。その画像から検索し、ブレマーは6つの偽名を使って国際的に動いていた。最新ではパリでマデリン・トゥーサンという名前で居住していることがわかり、レスラーとパクがパリに向かう。フリーデンバーグ議員は3週間前に情報委員会のPCがハッキングされ、ラキーティンの情報が破壊されたという。その当日、議員のスタッフが姿を消したと聞いて、議員は私は殺されるのかという。ハッキングされた情報の中には、ロシア対外情報庁に潜入中のスパイの名前や内部情報漏洩についての情報があった。議員は伝説のロシアのスパイN13との関連を指摘し、どうやらN13はアメリカ政府に深く潜み我々と同化して、利用しているという。レッド独自の情報網で、フリーランサーはユースホステルに滞在していることがわかった。レッドはフリーランサーを探し出し、リズの居場所を尋ねる。フリーランサーはリズから請け負った仕事でパリに行ったらしいとわかり、レスラーとパクがブレマーのパリの自宅を訪れる。秘書によると今日、アルバニアから戻ってくるということはわかったが、銃を向けたために地元警察に撃ち殺される。フリーランサーはアルバニアからパリに向かう航空機を落として、ブレマーを殺すつもりなのだろう。クーパーはパリの空港関係者、管制塔などと連絡を取りつつ、航空機にフリーランサーが仕掛けた異常を探す。アラムはフリーランサーが列車を脱線させた時に、計器データに手を加えたことを思い出し、探したところ航空機に偽のデータを読み込ませるためにUSBが差し込まれているのを見つける。すでに降下中だった機体は高度が高く認識しており、手動操縦に切り替えた機長は間一髪、別の機体との正面衝突を回避する。しかし、その航空機にブレマーは搭乗していなかった。何者かがブレマーのチケットとパスポートで中に入り、無関係の乗客の荷物にそれを入れたあと姿を消した。おそらく、それがリズだと思われる。ブレマーは空港に到着したものの、拉致されて姿を消した。レッドはブレマーの命を救ったと思わせて、彼女に恩を売る作戦だったのだろうかという。ブレマーの自宅を捜索して、取引相手などの逮捕につながった。それにしても、航空機を墜落させ無関係の人々の命を奪うとは、リズは一線を超えた。レッドはフリーランサーの所在をFBIに伝え、逮捕するようにいう。その後、フリーランサーの居所を知らせた女性にリズが接触して、居場所を教えたことがわかった。つまり、リズはその情報をレッドがFBIに伝えて、彼らが航空機の墜落を阻止することがわかっていたのだった。デンベは正にレッドのアイディアだという。アラムはフリーランサーのし掛けたUSBがスティール製だったことから、指紋認証でファイルを開いているのではないかという。クーパーは目の前で酒を飲んでいたレッドの指紋を使い、謎のファイルを開くことに成功する。モスクワの友人と会ったレッドは、ラキーティンの動きを指摘され、もしクーパーがファイルを手に入れたなら、レッドがクーパーを殺せという。パクはアラムから放火犯に正義を下したいのならレッドに頼めば?といわれて、しゃーしゃーとしらを切っておりました。「もうキーン『捜査官』ではありません」というのも白々しい。レッドに借りを作ると大変だよ、というのはその後で簡単に口を割った弁護士や闇医者を見ればわかりますね。レッド本人も後で後悔することになるが良いのか?とパクに念を押したわけですが、ある意味これは、悪魔との取引ですよね。望みを叶えるために魂を売るわけです。一方で、レッドはメキシコとの行き来に苦労するロヘリオらに、困っているなら私の潜水艦を使いなさいとか、仁の人でもあるんですよね。この違いは何なのでしょうね。今回の個人的ツボは「肉屋のディック」ですよ。シーズン2の「グッド・ファイト」に弁護士皆殺しのテーマがあり、NHKの解説ブログで勉強させてもらいました。よくドラマで引用されているシェークスピアの「ヘンリー6世」の「Let's kill all the lawyers」のセリフですが、何と「新スタートレック」の第1話でピカードがQに引用していたという。これは、知っていたらもっと面白かっただろうにと思いました。さすがです、キャプテン。姿を見せないリズは逆に存在感を増しているように感じられるのが意外です。レッドのお株を奪う策略でレッドを振り回す。ブレマーに何をさせたいのかわかりませんが、予測がつかないのが面白く感じるところかも知れません。そして、レッドはファイルを開けたクーパーの命を奪うことになるのかどうか。今のクーパーはレッドよりも腹黒いのかもしれませんね。
July 8, 2021
コメント(2)
『チョウザメ釣り』新シーズンプレミアとはいえ、前シーズンはコロナ禍のために短めに終わったため、本来締めくくるはずだったストーリーを持ち込んだ形で、複雑で盛り上がれないままに始まった感じ。また、スタートが遅かった分このシーズンのエピソード数も少ないですね。それでも、早速視聴できるのはありがたいです。時はシーズン17『Musical Chairs』に遡る。海軍のアンカー楽団のクラリネット奏者、ジョン・ウォーレン一等兵曹が走行中のバスから飛び降りて、後続の車に衝突し死亡した。捜査を始めるようとすると、ギブスは急にマクギーに指揮を任せて自分は数日休むという。理由を尋ねるスローンにはフォーネルの娘エミリーが逃げたという知らせを受けたと明かす。表向きにはチョウザメを釣りに行くことになっている。実はフォーネルが娘の命を危険に晒すことになった偽造薬の黒幕を捕らえるため、ギブスを呼び出していた。エミリーはあれからリハビリも終え、回復に向かっているという。フォーネルは薬の運び屋の名前をジョシュ・ウィンストンと割り出し、診療所に現れるのを監視するのだという。フォーネルはギブスと「ブッチとサンダンス」を気取り暴走気味で、ギブスは計画に従うよう何度も警告する。どうしても診療所の中を確認したいというフォーネルは、患者を装って情報収集するはずだったが、エミリーと同じ年かさの少女に声をかけて騒ぎを起こし、ギブスに連れ出される。モルグでパーマーが届いていた遺体の検視を始めようとすると、遺体が消えていた。夜勤のタイラー捜査官が持ち込んだもので、マクギーも確認していた。アンカー音楽団のコンサートの夜、ギブスが戻ってきてパーマーが遺体のことを伝えた直後、パーマーは車に仕掛けられていた爆弾に吹き飛ばされてしまう。さいわい怪我はなかったが、遺体の行方不明と関係があると見られ、パーマーだけでなくタイラー捜査官の身も心配だ。遺体は自宅の外で射殺されたリチャード・ダービー伍長で、昨夜2時に撃たれてその後NCISのモルグに搬入された。昼頃に監視カメラが修理のために再起動されており、パーマーが昼休みでいない2時間システムは切断されていた。犯人はその間に遺体を盗み出したと見られる。ダービーはアフガニスタンで奇襲を受けた経験などからPTSDを発症し、2週間前に障害を理由に除隊を申請していることがわかる。担当したタイラー捜査官の夫はヴァンス局長が名付け親で、イラクで死亡している。ヴァンスはタイラー捜査官のことを心配し、保護下にあるタイラーにもう一人捜査官を付けるようにいう。タイラーは娘のジャスミンを義母にあずけていた。トーレスとビショップはダービーの自宅を捜索する。隣人のカール・チャンクによるとすでにタイラーに話したというが、別の隣人ギラ・ショウの証言はカールとは食い違った。ギラはダービーについて、変人で終末についてブツブツ言っていたという。ギブスは一人で診療所を見張るフォーネルから度々連絡を受けて、捜査に身が入らない。タイラーは保護のために付いていた捜査官を帰しただけでなく、NCISからも姿を消した。NCISがタイラーの家に向かうと、車のトランクの中にダービーの遺体を隠しているのが見つかった。タイラーによると、帰宅したところマスクをした男が娘に銃を突きつけており、ダービーの遺体を引き渡せと脅したという。男には訛りがあり、なぜか自分の家を知っていた。パーマーが狙われたのは「検視はもう終わった」と嘘を言ったせいで、男は検視官は俺に任せろと言った。タイラーは誘拐された娘を取り戻すためには仕方なかったのだという。男はダービーの右手を切り取って記念公園に持ってくるように指示していた。ダービーはこの一年で人が変わったようになり、終末論を唱え災いに備えなければならないと言っていた。キャンピングカーには食料があり、先週銀行口座を解約して10万ドル以上の金を引き出していたという。パーマーは別人の右手を取引に提供し、NCISが犯人が現れるのを待っていると、ホームレスがゴミ箱に入れたバッグを拾い出した。逃げる男をトーレスが追うが、男は道路に飛び出して車に轢かれてしまう。男の指紋からインターポールで指名手配されている、元トルコ軍のアルダ・ドーガンとわかる。ドーガンはチェスウィックという偽名でカナダから入国しており、その写真を見たタイラー、ビショップ、トーレスはダービーの隣人カールだと気づく。誘拐されたジャスミンはダービーの家にいると見られ、NCIS総出で探すと、地下シェルターの中で捕らえられていたジャスミンを発見する。シェルターにはダービーの掌紋で開く金庫があり、銀行から引き出した金そのままが残っていた。一見落着と思われたが、フォーネルがギブスに連絡をしてきた。運び屋のウィンストンを見つけたが、死んでいるという。警察には通報したというが、フォーネルはケリをつけるためにギブスに2週間待ってくれと言って電話を切る。来週は記念すべき400話なので2週間待ってくれということなのでしょう。ギブスとダッキーが初めて会った頃の話だそうで、それは楽しみですね。さて冒頭の2020年3月の部分は、どうなるのか続きの説明がなかったですよね。時系列でいうと、前シーズンの終わりの方ということになりますね、だから、今回のエピソードよりも後か。とてもショッキングな映像でした。航空機に乗っている人物を止めるためなのか、マクギーが空港で小型ジェット機に向かっていくと、狙撃されてしまった。何と狙撃手はギブス!マクギーは明らかに肩と腿を撃たれており、一体誰を追っていたのか?、なぜギブスに撃たれなければならないか非常に気になります。演技で撃たれた真似をした、というのは許しませんよ。(笑)それは一旦置いておいて、フォーネルの様子が何だか変ですね。娘への愛の裏返しで、黒幕を捕まえたいという情熱は理解できるものの、自分をコントロールできない感じでギブスだけでなく私も不安になります。エミリーにとっては母親を亡くしているので、父親まで失うのは酷すぎます。そういうのもあって、ギブスはカナダの偽造薬の捜査をDEAにまかせてしまったのかな。今回の事件、隣の人が怪しいのは最初から感じました。タイラーが渡した名刺には住所が書いてあったのでしょうか。ヴァンスにとって身内だというタイラー捜査官は優秀だそうで、今回のことで悪い評価が下されませんように。せっかく開けた金庫はお金が入ったままロックされてしまい、ダービーの右手なしで、今後どうやって開けることやら、余計なことばかり気になります。
July 7, 2021
コメント(2)
今回も3つの事件を同時に扱い、それぞれに見どころが満載ですごいなと思いました。しかもコロナ禍も当たり前のように盛り込んで。ずっと昔の事件、少し前の事件、そして今起きた事件、それぞれの被害者たちとSVUが向き合い、被害者の苦しみや犯行の酷さを描きました。さすがだとしか、言えないなあ。20年前のレイプ被害者がクレイゲンとマンチを訪ねてSVUに現れる。オリビアはノアのクラスでコロナ感染者が出たため、仕事の対応をロリンズに任せる。フィンは7年前にレイプ罪で逮捕されたジミー・ガンの仮釈放審査で、被害者たちに証言してもらい、仮釈放を阻止すべくカリシと動いている。ノラ・アンダーソン以外の被害者はカリシの呼びかけにもなしのつぶてで、そのノラも揺れ動いている。タミンはいとこのリリーがSNS界の億万長者エクゼビアにレイプされたと聞き、相談に乗る。自分からDMを送ったらエクゼビア会ってくれて、彼の家で食事をした。そういう雰囲気になって彼が急ぐので待ってと言ったが彼はやめなかった。タミンはあなたが拒んだのに彼が続けたのなら、それはレイプだという。オリビアはリリーの対応について、レイプの証拠がないためエクゼビアを呼び出し、犯行を認めさせる作戦をタミンに提案する、アニカとイマニの姉妹は、アニカが11歳の時にダリル・クラークにレイプされた。9歳のイマニは目の前で暴行を見せられ、心に傷を負っていた。最近母親がコロナで死亡し、遺品を整理していたらダリルの記事があり、6件のレイプ事件の中にアニカが含まれていたなかったことを知り、怒りを感じたという。母親の言葉ではアニカの犯行でダリルが有罪になったということだった。しかし、実際はアニカの件を起訴しないという条件でダリルは35年の取引に応じたのだった。母親は裁判になれば幼い娘たちが苦しむことになると考えたのだろうが、アニカは日記に書いた当時の気持ちをダリルに聞かせたいという。いわゆる修復的司法で、ダリルに気持ちを伝えて感情的に正義を果たすというやり方だ。ジミーは刑務所内で学位をとり教会活動も熱心で模範囚となっていた。ノラは7年前の裁判で傷ついており、未だに前に進めないという。奴を自由の身にして、またレイプ被害者がでないように意見を言ってくれと言われても、自分にはできないという。検察にジミーの相談相手になっているブレビンズ牧師が現れ、ジミーが仮釈放ヒアリングの前に被害者に会いたがっているという。ジミーは犯した罪を悔い、何年にも渡って謝罪の手紙を書き続けてきた。刑務所はその手紙を発送していなかったが、読んでほしいと手紙の束を残していく。フィンはノラにジミーからの手紙を渡す。始めは読まないと言ったノラだが、彼が何を考えていたのか知りたいと手紙を受け取る。カリシは一度はエクゼビアを受け入れて拒み、その後に一緒に酒を飲んだというリリーについて、起訴するのは難しいという。タミンの強い意志で、おとり捜査を行うことになったが、まずはエクゼビアがリリーに拒まれたことをわかっていたのかどうかを聞き出せという。アニカとイマニは連邦刑務所に移送される前のダリルに面会する。会ってもダリルにプラスになることはないはずだが、ダリルは姉妹の前に現れる。しかし、ダリルは黒人をレイプすることはないと不遜な態度だ。アニカが事件10日後に書いた日記を読み出すと、ダリルは少しずつ思い出したという。アニカがダリルを責める言葉をぶつける中、イマニは自分も苦しい思いをしたと言い出し、姉妹の間に微妙な感情のズレが見えだした。その時、刑務所内での乱闘があり面会は中断して、ロリンズと姉妹は待機することになった。言いたいことを言って満足したアニカに対して、イマニは今日ダリルはあの時と同じよう「君はレイプされなくてラッキーだったな」と言われたことに怒りを見せる。アニカは自分が妹を守ったという認識で、母親はそのことで姉を英雄扱いしアニカは母の愛情を独り占めしたというのがイマニの認識。何もできずに恐怖にさらされたイマニは誰も自分を心配してくれなかったという。被害者は姉だけではない、一生忘れられない恐怖と怒り、罪悪感を味わった。次第に姉妹は心の底にたまった言い分をぶつけ合う。ノラは審査の前にジミーに会うという。ジミーはノラの気持ちを知りたがった。牧師に促されてジミーは自己を見直しながら苦しい刑務所生活を送ったと言い、ノラに許しを乞う。リリーはレストランにエクゼビアを呼び出し、昨夜のことを話したいという。エクゼビアは待ってと言われて待ったという認識だが、止めてと言われたかどうかは聞いていないという。リリーは話術巧みにエクゼビアを引き止め、エクゼビアは止めてと言われたのに、結果的に強要してしまったと口にする。それで終了となるはずだったが、エクゼビアはリリーの気持ちがわかったと言い、もう一度やり直そうと言い出す。リリーはOKして話がおかしな流れとなり、カリシが止めるのも聞かず、タミンはエクゼビアをレイプ容疑で逮捕してしまう。ノラはジミーの手紙を読んで本当に謝罪していると認識を変え、ジミーのために証言すると言い出す。フィンは奴に騙されているとノラを説得するが、ノラは聞く耳を持たない。審査ヒアリングが始まり、ジミーはこの刑務所で自分がどれだけ反省して、改めたかを訴える。やがてジミーはノラが面会した時に口にした言葉を使って、審査官らの理解を引き寄せようとする。ノラはジミーに利用されたと気付き、ヒアリングで証言してジミーを釈放するべきではないと主張する。腹を割って語り合ったアニカとイマニの間に母親を思いやる余裕が出てきた。母もまた娘を守れなかった罪悪感に悩んだだろう。悪いのは姉でも妹でもない、ダリルだ。あの時2人は子供で起きてはいけないことが起こったのだとロリンズが話す。姉妹はもうダリルと話すことはないと一致した。リリーはエクゼビアの起訴を取り下げるという。すでにネットに逮捕の情報が流れて、彼はたたかれまくっている。タミンはカリシの忠告に耳を貸さず、もう十分だというリリーを追いかける。タミンとしては、リリーがエクゼビアに良いように利用されているという認識だが、リリーは謝罪を受けてすっかりエクゼビアの肩を持つ。今回のことでリリーは彼と上手くいくかもという。ノアはコロナに感染していないことがわかり、オリビアは胸をなでおろす。オリビアにはNYPD女性警官賞が送られることになり、授賞式が1ヶ月後にある。今の所素直に喜べないオリビアだが、フィンは授賞式に誰が来るかわからないぞ、という。クレイゲンとマンチの名を聞いて、懐かしかったですね。(2人はまだ生きているのか?)今シーズンは本当に…と何度も言っていますが、20シーズン以上の過去に触れ、ファンサービスは十分のように思います。フィンの言う授賞式に来る誰かさんとは、あの人のことかな~リリーの事件は法廷で犯罪とするには、微妙なラインですね。彼女はセレブ生活を謳歌していたらしく、エクゼビアと関係を持つこと自体に意味を感じて、これをきっかけにさらに深く彼にのめり込むんだろうなあ。おせっかいな気持ち、一本道ましぐらの正義感は、タミンらしいと言えますね。いつかまたリリーから泣きつかれ、「だからあの時言ったのに」という場面がくるのではないかな。カリシは何を言ってもタミンから食って掛かられると、フィンに愚痴をこぼしていましたが、そこで負けちゃいかん。気が優しい検事補カリシはタミンと上手く意思疎通をして、強力なパートナー関係になってほしいです。今回の3ケースで、アニカとイマニの姉妹はドラマらしいなと思いました。犯人のせいで20年間苦しんだ姉妹、姉の立場、妹の立場で事件の認識もその後の2人の生き方も変わっており、前に進む方法も少し違っていた。修復的司法とは面白い発想ですね、性犯罪には向いていないようですが、これをきっかけに姉妹は上手く前に進むことができた。ノラもまた、7年前から時が止まってしまったようでしたが、きっぱりとジミーを糾弾して心のけじめを付けられたのではないか。仮釈放の審査で被害者が意見を述べるのは「Hawaii Five-O」にもありましたね。あちらは許していましたが、受刑者が更正して本当に悔いているのかどうかはわからないし、罪に応じて決められた刑期にはそれなりに意味があるはず。犯罪の内容によってもケースバイケースなのでしょう。
July 4, 2021
コメント(4)
全12件 (12件中 1-12件目)
1