偐万葉・カマトポチ篇(その3)
本日は雨模様。銀輪散歩もお休み。晴走雨読のヤカモチなれば、偐万葉・カマトポチ篇をお楽しみ下さいませ。
<参考> カマトポチさんのブログ 入口
偐万葉・カマトポチ篇入口 (1)
(2)
偐家持がカマト朝臣ポチ麻呂に贈りて詠める歌28首
大空に 今し飛び立つ 鳳の ごとや祈りの 堂の大屋根

噴水の 水に遊べる 子らのあり
いづこも同じ 夏昼下がり (パンツは穿け)
さみどりの 葉うらの光 やはらみて
みかん熟れゆく 夏の日の午後

未草 影なす清き 水底 の 青き空へと 真白にぞ咲く
ちはやぶる 神代は知らじ 深大寺
鬼太郎茶屋の そば売らぬとは (水木原業平)
鶏頭の 花にや惑ふ 口
違
へ
頭掻きつつ 牛後に落つる (軽口重誤)
熱帯の 蝶は花ほど 派手さなし
雨林の奥の 陰に潜めば (知ったかぶり蝶)
黒豹の 舞ひ来て去りぬ 九蓋草 花薄青き 秋よかなしけ
わすれ草 しみみに咲けど 吾が恋ふる 面影立ちぬ 秋の夕暮
秋海棠 今咲きぬれば 吾妹子の
かなしけ笑みの なほしかなしけ
日枝
の
杜
在りし昔に 変らねば
見し
管弦
の 月ぞゆかしき (鸚鵡家持)

浪花では 噂の豹も 影薄く
すべり
逆爪
おいたはしきや (人間豹だらけ)

雀には イクラ丼なり ピラカンサ
食べども飽かず 秋行きぬれど
冬立つも 空高々に 咲きたれば 日もあたたかき 皇帝ダリア
武蔵野に 燃えてやあらむ もみつ葉の
色には
出
さじ 恋ひ死ぬるとも (武蔵野夫人の恋)
人はみな やさしくなれる キャンドルの
火のゆらめきの ともりてゆけば
風きよみ もみぢ踏みわけ 妹と行く
高尾の奥の 秋のさやけし
木々の影 散り敷く庭の もみつ葉に
落として長き 師走なりけり
童女
の
抱
ける薔薇の 花束は
たれにしもある やさしさならむ

虹の橋 渡り行きける 我が背子の
年の暮なり 明日もよかれと
振り返り 振り返り行く 銀輪の 愛 しき 我妹 の 道にありけり
寒梅の 咲きほころびて 銀座には
はやうすべにの 春来たるらし

菜の花は 風に咲きたり 真澄鏡 堀の 水面 に 春は光れり
銀輪の 道は冬枯れ 空青く メタセコイアに 弓張の月

背子の部屋 海底 青き 光して 珊瑚と咲ける 火祭の花
貴婦人の 花の衣や 胡蝶蘭
競
ひ咲くなれ 色の妖しき (幻家持)
クレーン立つ 道はしばしの
歩行天
に
交野
が原の 緑立つ道
幾千の 祈り聴きしや 絵ガラスの
窓に見が欲し み神の光 (耶蘇家持)
(注)掲載の写真は全てカマトポチさんのブログからの転載です。
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