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こちらはJAGUARのFタイプ、国内試乗記です。辛い採点レポートは河村康彦、記事はRESPONSEからです。
今でも名車の誉れ高い『Eタイプ』や、かつてのル・マンでの優勝などの“遺産”を背景に、「スポーツカー・ブランドへの原点回帰」というキャッチフレーズと共に誕生したのがこのモデル。 日本導入は3種類が用意される内の上端と下端のグレードで、ある意味「メインモデル」というイメージで開発されたであろう6気筒のハイパフォーマンス版がスキップされたのはちょっと残念だ。 とはいえ、ベーシックな6気筒340ps仕様でも、実際には十二分の加速力。 低回転域からバッチリ太いトルク感が得られる反面、回転上昇に伴う高揚感が薄いのは、機械式スーパーチャージャー付きエンジンゆえの宿命か。 一方、トップグレードの8気筒495ps仕様は、さすがに「怒涛のパワー」と実感。 双方に組み合わされる8速ATは、DCTには叶わないもののなかなかダイレクトな駆動力の伝達感がスポーツカーらしい仕上がりだ。 そんなこのモデルの走りでのハイライトは、シャープなハンドリング感覚としなやかな乗り味が高いレベルで共存した、思わず「いかにも“良く出来たFR車らしい”」という表現を使いたくなるフットワーク。 スポーティでありつつも高級車らしい滑らかなテイストは、電子制御ダンパーを採用する8気筒モデルにより色濃いが、6気筒のベースグレードもなかなかの高得点だ。 トランクスペースが“極小”なのが痛いところだが、なるほど「ポルシェがライバル」と明言するだけあっての実力派が誕生だ。 パッケージング:★★ インテリア/居住性:★★★★ パワーソース:★★★ フットワーク:★★★★ オススメ度:★★★★
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