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ガンバは元気いっぱいのネズミだった。思いっきり笑って、思いっきり泣いて、思いっきり怒って…。最後まであきらめないバイタリティと意思を持ち、そしてチュー太の仲間を白イタチのノロイ(とその一族)から救うためにたったひとりでも旅立つ男気(あとの仲間はガンバの心意気に打たれて同行したようなもんだ)。「おいら、がんばり屋のガンバだい」の言葉がいつわりなく聞こえたのも彼のキャラゆえだろう(声をアテた野沢雅子さん、こういうキャラを演じるの実に巧いね)。そんなガンバを応援しながら見ていた視聴者に冷水をぶっかけたのが、エンディングテーマの「冒険者たちのバラード」だ。♪さかまく波とひらめく空が ガンバと仲間を打ちのめす 旅はもうこれまでだ 冒険を打ち切ろう けれどガンバは指差した 小さな島を カモメは歌う悪魔の歌を 帆柱に朝日は昇る けれど夕陽はおまえと仲間の ドクロを映す♪劇中幾度となく描かれるノロイはすごかった。ヘタな悪の組織のボスなど問題にならないほどの恐怖感と強さ。いくらガンバが主人公と言っても超能力を持つわけでも改造されてるわけでもないただのネズミ。ノロイにかなう訳ないじゃん!って思うくらい、強大な敵だった。で、このエンディングテーマ。“ガンバと仲間を打ちのめす”“冒険を打ち切ろう”“カモメは歌う悪魔の歌を”“けれど夕陽はおまえと仲間のドクロを映す”このネガティブというか、なんとも救いを見出せないフレーズの羅列と、美しい反面どこか妖しげな雰囲気を併せ持つメロディ(朝日は昇る~終わりまでの切なさといったら…)。ついでに言えばこの歌が流れるエンディングの、最後の絵(画面)。巨大で禍々しいノロイと小さな小さなガンバたち…。こりゃハッピーエンドじゃ終わらないかも、いやきっとそうに違いない!小学生の頃リアルタイムで見ていた私はそう確信した。ってか、毎回毎回こんなの聴かされたらトラウマになろうというもの。なにか滅びの美学といえば聞こえがいいけど、悲壮な情感がそこにあった。“けれどガンバは指差した小さな島を”1番の詞で唯一前向きと思われるこのフレーズにすら、寂しさを感じさせて…。ガンバが懸命に走る。たとえ行く手に巨大な敵が、死が待ち受けていようと、島のネズミを助けたい一心で。無謀と言えばあまりに無謀。けれど私はそのガンバと仲間たちの走る姿に感動を抑えきれない。今観ても、いやむしろ今観た方がより胸を打たれる。だってさ、たった7匹で立ち向かったって、ノロイには勝てっこないんだよ。それでも彼らは、チュー太の故郷の島へまっしぐらに向かうんだよ。報酬も地位名声も、なにも得られないってのに。縁もゆかりもないネズミたちのために…。ガンバの姿に教えられたね。強い敵(壁)にも向かっていく勇気を。勝敗なんて考えもせずに、ただひたすら向かっていく行動力を。この歳になってなお、彼らの姿は心の励みになっている。くじけずに、あきらめずに、前へ進むんだ。辛いときには「シッポを立てろー!」。この物語のクライマックスは記さない。代わりに、2番の詞を紹介してこの項の結びとしよう。けっして救いのない話なんかじゃなかったんだね。そして、この歌も。♪とどろく雲は怒涛の海に ガンバと仲間を転がした これがほら始まりだ なにがある なにかある 仲間の胸は高鳴った 光はそこに カモメは歌う歓喜の歌を 舵先に朝日は輝く そして夕陽はおまえと仲間の勝利を祝う♪
2006.08.31
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まったく何度も書くようだけど、最近のマスコミ報道にはツッコミを入れたくなることが多い。もしかしてウケ狙いか?と邪推したくなるほどだ。先日福岡で起こった痛ましい事故。結局三人とも子供さんを失ってしまい、ご両親をはじめ遺族の方々はさぞ無念だったと思う。せっかくの楽しい夏休みが一瞬にして最悪の事態に…これ、悲劇以外の何物でもない。亡くなった子供さんたちのご冥福をお祈りします…。で、だ。なに?橋のガードレールの強度不足が指摘されてるだと?だから車がそこを突き破って落下した…ってか?もし充分な強度があればこんなことにはならなかった、ってか?アホか!逆に強すぎるガードレールじゃ、車は落ちなくてもぶつかった部位(今回の場合はフロント側)がグシャリ、だっての。そしたら運転者ととなりに乗っている人がどうなっていたか、考えてみぃ!っての。もし強度不足が手抜き工事などによるものならそれはそれで問題だけど、言いたいのはそんなこっちゃないっての。ガードレールうんぬんの前に、もっと先に重要視して取り上げなきゃいけない問題があるだろ、っての。なにかって?飲酒運転に決まってんじゃん!むろん、加害者本人は然る刑を受け、この先一生罪の意識を背負って生きていく。現時点でそれは決まっていることだから、これ以上糾弾しても仕方ないし、そもそも当事者以外が言うべきじゃない。しかし、飲酒運転そのものに対する問題意識、それによる不幸な事故を生み出させない解決策を、たとえ結論は出なくとも討論した報道番組がどこかあったか?あのな~。飲酒運転って、間違いなくやっちゃいけないことだぞ?自ら安全運転を拒絶してるってことだぞ?はっきり罪だぞ?それをきっちり踏まえて、いかに今後それが起こらないようにしていくかという解決の方向に向かうための番組をつくるべきだし、したり顔して「ここが事故現場です」なんてマイクを手にしてる場合じゃないだろって。ふと考えたが、たとえばハンドルにアルコール検知センサーを組み込む。ドライバーの吐く息を感知し、アルコール反応が検出されたらエンジンがかからなくなるような仕組みにする、とか。今の技術では充分作れるハズだ。最終的にはモラルに頼るしかないこの問題だけど、少しでも減少させられれば開発する価値はあると思う。少なくとも、シートベルト装着のインジケーターをつけるよりもよっぽど…。ともかくホントに最近、なにかズレてないか?報道番組。ぼんやり見てたらヘンに洗脳されそうだぞ?それともこれ、考えすぎなのか…?
2006.08.30
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1979年の春、「ザ・ウルトラマン」という名の新しいウルトラマンが、アニメで放送されるというニュースを知ったとき、私は思いっきりズッコケタ。ア、アニメでウルトラマン?おいおいそりゃないよ。ウルトラマンは特撮だからおもしろいのに。わざわざアニメにするくらいならウルトラマンやる意味ないじゃん!と、今の平成ライダーに対する「これライダーじゃない!」的感想を持ったのであった。(思えばこの頃からリメイク版やシリーズ物の新作に疑いを持つようになったんだよな~)それでもウルトラの冠がつく作品、一応何回か見たが、やっぱり受け入れられなかった。だってさ、怪獣が怪獣っぽくないんだもん。特に目。いかにもアニメキャラしてるあの目が、どうしても怪獣に見えなかった。怖くもなんともないじゃん。というわけで結局、最終回がどうなって終わったのかを知ったのはずっとずっと後のこと。そして後番組の「ウルトラマン80」の「ウルトラマンが先生!?」(モロに金八先生じゃん)にとどめを刺され(いや、見ることは見てたけどさ)、以降「ウルトラマンティガ」の放送まで、私にとってのウルトラは暗黒時代が続いたのであった…。さて、そこでこの「愛の勇者たち」という歌。「ザ・ウルトラマン」のエンディングテーマで、ささきいさおが歌っている。♪心を砂漠にしてはいけない 乾いた心に夢は咲かない ぼくらが胸に飾る勲章は 愛と夢と男のロマン 銀河は今日も美しく 誰もが眠りにつくときに ひた走る ひた走る 愛の勇者たち 恐れにその目を閉じちゃいけない 恐れに夢を止めちゃいけない ぼくらが君に贈る勲章は 愛と夢と男のロマン 地平は今日もむらさきで 誰もが幸せ思うとき 駆け巡る 駆け巡る 愛の勇者たち♪どこかに光るフレーズがひとつあれば、その歌は強い印象を残すものだ。この歌の場合、サビの“誰もが眠りにつくときに ひた走る愛の勇者たち”がキモだと思う。イメージ湧くよなぁ。深夜、怪獣の出現にスクランブルで現場へ向かう“愛の勇者”たち。あっ、ここでいう勇者って、本編登場のウルトラマンジョーニアスや科学警備隊(早い話がこの世界でのMATだね)に留まらない。歴代ウルトラマンでも誰でもいい、胸に愛と夢と男のロマンを抱いているヒーローなら誰でも…。で、「ザ・ウルトラマン」のエンディングであることを意識せずにもう一度この詞を見てみる。おぉ、良いこと語ってるじゃん!“心を砂漠にしちゃいけない”“恐れにその目を閉じちゃいけない”心の感性を豊かに、そして、恐れる心から逃げちゃいけない!まさしくヒーローから私たちへ贈られたメッセージではないか!作詞:阿久悠(!)、そうか、だから愛と夢とロマンなんだね。作曲は初代ウルトラマンの歌と同じく宮内国郎。きっと原点帰りを狙ったにちがいないな。これを書くにあたって何回か曲を聴いていたら、少しだけ「ザ・ウルトラマン」が観たくなってきた。本放送から27年。今の目で観たら、むしろあの頃よりおもしろく感じるのだろうか…?
2006.08.29
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♪きらめく星よ伝えておくれ 心優しい妹たちに 荒れた地球にそそぐ太陽 それは君たちの熱いまなざし 幸せとは幸せをさがす旅そのもの 世界の終わりが明日来るとしても 君たちは今日も種をまけ 果てしない未来に育つ希望を 妹たちよ ざわめく風よ語っておくれ 瞼ぬらす妹たちに 古い枯葉の落ちた傷あと それは君たちの若い旅立ち 幸せとは幸せをさがす旅そのもの つぼみが開いて花咲くときにも 君たちはそっと涙する 生きていく痛みはいつも悲しい 妹たちよ はずんだ歌よ知らせておくれ 頬を燃やす妹たちに 光る大地に躍る若い葉 それは君たちの高い歌声 幸せとは幸せをさがす旅そのもの 宇宙の果てまで旅したとしても 君たちはここに帰るんだ 君たちが守った青い地球に 妹たちよ 妹たちよ♪これ、何の歌かわかりますか?昭和40年代に起こったフォークソングブームの1曲、ではなく、なんと前回に引き続き、の「宇宙海賊キャプテンハーロック」挿入歌、なんである。そう思えば、“世界の終わりが明日来るとしても 君たちは今日も種をまけ”の、仰々しいまでに熱い詞も納得できるというもの。それにしても、なんと深い言葉の数々。特に1~3番で共通の“幸せとは…”にはハッとさせられる。これなぁ、ちっちゃなお友だち、理解できるんだろうか?いや、できなくてもいい。ただ心のどこかに、ずっとこのフレーズが残っていれば。そして大人になったとき、ふと噛みしめることができれば…。またそれ以外でも、詩的な表現がさわやかで、スッと自然に懐へ入り込んでくる詞…これがすばらしい。フルートの音色も印象的なやさしいバラードのメロディにのせて、水木一郎がそれを、ハーロックになりきって諭すように歌う。実は重いテーマを語っている歌なれど、まるで南こうせつ(おいちゃん)の曲を聴いているような安らいだ気分になれるのだ(そういやおいちゃんにも同種のタイトルの歌、ありましたねぇ)。「妹たちよ」というからには、これ、兄貴の視点の歌ということになるが、実際水木も自分のファンに向けて“兄貴として”応えるつもりで歌ったそうな。とはいってもこの歌、女性ファンだけでなく男性ファンに対しても同じ思いでレコーディングに臨み、今でもライブで歌っているから(ライナーノートより)、男女問わず水木アニキからのメッセージとしても聴ける歌なんである。(ただ、“妹”の結婚披露宴などで、兄さんがギターの弾き語りでこれ歌ったら感涙必須だろう)全詞、全メロディに渡って普遍的な「慈愛」というものを感じさせる、すばらしい名曲だ。この歌、もっと世に知ってもらいたいなぁ…。
2006.08.28
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朝夕はひんやり秋を思わせる風が吹きながら、それでもまだまだ日中は暑い今日この頃。私も元来汗かきなので、夏は苦労する。「あぁ、暑い」誰からともなく、しかも何度となく聞かれるこの言葉。しかし諸君、きばいやんせ。この“燃える夏の暑さがあるからこそ、冬の凍える厳しさにも耐えられる”のだから…。さて、こんなすばらしいフレーズを頭に頂いたアニソンがある。「宇宙海賊キャプテンハーロック」の挿入歌「わが友わが命」だ。♪燃え立つ夏があればこそ 凍える冬にも耐えられる 君との出会いあればこそ むなしい孤独に耐えられる 君わが友 わが命 宇宙のすべてが滅んでも誰の手にも渡さない あぁアルカディア号 君と行く 花散る春は惜しまずに 実りの秋こそ信じよう 君とのひめた青春は 必ず地球に実らせる 君わが友 わが命 涙も笑いも分け合って 同じ星と散る日まで あぁアルカディア号 君と行く♪ハーロックといえば水木一郎、ということで、明るいバラードの曲調に彼の歌声がやさしく、朗々と響き渡る。宇宙=海と捉える原作・松本零二の影響か、どこかさざ波のようにしっとりした雰囲気が、実に耳に心地いいのだ。四季の特色を端的な比喩としながら(こういう、子供でもわかるが決して子供に媚びていないところがすばらしいのだな、この頃のアニソンは)、ハーロックが己の決意を友=トチロー(=アルカディア号)に静かに語る、といった様相の歌。聴き手側にもそのメッセージがどっしりと届くのは、水木のボーカルの説得力だ。そうハーロックってやつは、友との約束を果たすためなら地球全体を敵に回すことも厭わない“宇宙海賊”。彼とトチローの関係は、薄っぺらな“友情”なんてものを遥かに超えた、熱く固いものなのだ。“宇宙のすべてが滅んでも誰の手にも渡さない”このロジック的に破綻している感のあるひと言ですら、熱いハーロックならば説得力充分。というか、ハーロック世界での地球自体が荒廃し、破綻しているんだよな(この辺は主題歌にも歌われている)。だから、このひと言もまったくもってノープロブレムなのだな。トチローは、死してなおその魂をアルカディア号に宿した。だからハーロックは自分の乗る船を友とし、“涙も笑いも分け合いながら、同じ星と散る日まで”友の愛した地球を守るのだ、と誓っているのだ。そんな彼の想いと強い意思が胸を打つ。まったく、義理堅いやつだぜハーロック。さすが“海賊”を名乗るだけのことはある…。そんなハーロックらしさを損なわず、全編において「友愛」という色で染められた「わが友わが命」。まぎれもない名バラードだ。特に水木ファン、ハーロックファンは必聴。いや、男たるもの、友への想いはこうありたいね。
2006.08.27
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先日まで大盛り上がりを見せていた夏の甲子園。特に史上二度目といわれる決勝戦の再試合は、こういっては失礼に当たるがドラマを超えていた気すらする。やっぱり昨今、野球人気が下がったわけじゃないんだよね。プロ野球人気が下がったんだよね…。ということで、熱戦をくりひろげたすべての高校球児に敬意を表し、この歌を捧げよう。アニメ「ドカベン」の後期エンディング「青春フィーバー」だ。この歌、ひとことで言えば「コンバットマーチ」を主軸にした明訓応援歌。詞にこそ登場しないものの、イントロや間奏前に♪かっせかっせ明訓、おー!♪がそれを表している。ジョン・トラボルタを一躍有名にしたあの著名な洋画のヒットから流行語にまでなった言葉“フィーバー”を全面的に使った、今では少々時代を感じさせる歌ではあるが、特筆すべきはボーカル陣。「コロムビア・オールスターズ」とライナーノートには書かれているが、そのメンバーがすごいのだ。水木一郎・ささきいさお・大杉久美子・かおりくみこ・こおろぎ73、そして我らが堀江美都子さん、の面々。う~む、まさにその名に恥じぬオールスターぶり。ここにあと子門真人が加われば完全無欠のチームになっただろう。まぁ、彼はコロムビア専属でないから仕方ないけど…(ってか、ドカベンには似合わないか?)ここで、それぞれが歌うパートを記しながら歌詞を紹介しよう。♪ふりしぼる汗 それが青春 力のかぎり それが若さ くじけない夢 それが青春 ピンチもチャンス それが若さ (水木・大杉) 青春フィーバー (女性陣) 若さでフィーバー (ささき) 野球でフィーバー (水木) 勝負でフィーバー 花咲けみんなのグラウンドに (全員) 駆け上る虹 それが青春 輝くボール それが若さ 沸き起こる歌 それが青春 涙も熱く それが若さ (ささき・かおり) 青春フィーバー (女性陣) 若さでフィーバー (ささき) 楽しくフィーバー (水木) どこまでフィーバー 肩組めみんなのユニフォーム (全員)♪水木と大杉さん、ささきとかおりくみこさんのデュエットなんて、ま~他では聴けないカップリング。堀江さんの活躍が少ないところこそ不満だけど、それぞれの持ち味をふんわり生かしたボーカルはゴージャスさにあふれ、実に“楽しくフィーバー”だ。そして、その中でも言わねばならぬのが帝王ささきの存在。まだデュエットのパートはいい。しかし…。“若さでフィーバー”この部分。この短いソロパートだけで、せっかくの和気あいあいムードが台無しだ。♪若さ~で~、ゥイ~ヴァ~♪この歌い方。んも~ささきったら目立ちたがり屋ってか声張り上げすぎってか。野球ってチームプレーに徹するものじゃなかったのか?せっかく水木も抑えながら歌ってるってのになぁ。でも、そこが帝王ささきらしいところであり、私も一番気に入っているところでもあり…(ってのが困っちゃう…いや、愉快だけど)。それにしても、先に述べた“フィーバー”の使い方がスゴイよなぁ。特に2番の“どこまでフィーバー”が醸し出す空気は、怪作「アパッチ野球軍」の主題歌の一節“しかしなんだぜ泣かないぜ”に通じるもの。ま、それはともかく来年の春、そして夏の甲子園でも、球児たちよ、大いにフィーバーしてほしいぞ。そしてあの、かつてのような爆発的野球人気を取り戻そう!
2006.08.25
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たとえば、カッターで指を切ってしまったからといって…。たとえば、ライターの炎でヤケドしたからといって…。たとえば、テーブルの角で頭を打ったからといって…。KOK○YOやマ○マンや○○家具を「危険だ!」として訴えるか?いや、そんなことはしない、本人の不注意として片づけられるだけで、ニュースになどならない。ましてや、わざわざそのメーカーの同一製品をテレビに映して「これだけ危険なんです」なんて、報道しない。もちろん、危険性の高い製品ならその分安全性、信頼性を追求するのは企業として当然の義務だし、万一その物自身の製造不良による不具合で発生した事故なら、世間から非難を浴びながらメーカーが責任を取るのは当り前だ。しかし、といってすべての事故がメーカー責任かと言えば、そりゃちがうだろ?っての。昨日あたりからニュースで取り上げられているシュレッダーの事故。痛ましい事故だし、不幸な出来事ではあるけど、本当に製造メーカーをやり玉にあげるだけでいいのか?それを所有、使用する側の管理責任は?使用しないときはコンセントを抜くとか、子供の手が触れない所に設置するとか、防ぐ手立てはいくらでもあるはずなのに。被害にあったのが幼児、ってのが騒ぎを大きくしてる気がするぞ?親や管理者は何してた?国が「事故の報告がなかった」なんてことを真っ先に問題視するくらいなら、そして製造メーカーに行政指導をするくらいなら(それはそれで必要かもしれないが)、その製品の正しい運用方法でも指導しなさい。使用者はもっと危機意識をもって取り扱いなさいって。個人情報保護法の施行から、一般家庭でもシュレッダーの購入が急増したとか。だったら尚更、それが持つ危険性を認識しないと、この手の悲惨な事故、続出するぞ!
2006.08.24
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それにしても「天空の城ラピュタ」はおもしろかった。飛行石やフラップター、タイガーモス号それぞれの浮遊感は魅力的だし、ロボット兵の、鉄人28号の流れを汲むいかにも無機質なロボット然とした描かれ方がすばらしい(前半のあの強さと怖さがあったからこそ、キツネリスを肩に乗っけての墓守のシーンがいっそう心を打たれるんだと思う)。登場人物はみなバイタリティにあふれ、しかも前へ前へと突き進む行動力がいい(その際たる人物がドーラおばさん!)。パズーなんてジャッキーチェンばりのアクションしてるしなぁ。そのパズーとシータってダブルキャスト。父の意思を継ぎラピュタを発見するという夢を追いかけるパズーと、ラピュタ人の末裔で物語のキーパーソンでもあるシータ。このふたりの生き生きとした描写が物語をグイグイ引っ張ってゆく。観ていてハラハラドキドキ、時にホロリとしながらしかし熱くなれる(ドーラのフラップターに乗ってシータを助けに行ったときの、パズーの叫びは劇中一番燃える!)、実に往年の東映マンガ祭りの長編アニメを髣髴とさせる名作と思う。で、その「天空の城ラピュタ」。一大冒険活劇が幕となり、クロージングタイトルで流れるのが(って、この辺説明不要だね)、「君をのせて」だ。♪あの地平線輝くのは どこかに君を隠しているから たくさんの灯が懐かしいのは あのどれかひとつに君がいるから さあ出かけよう 一切れのパン ナイフ ランプ カバンに詰め込んで 父さんが残した熱い思い 母さんがくれたあのまなざし 地球は回る君を隠して 輝くひとみきらめく灯 地球は回る君をのせて いつかきっと出会う僕らを乗せて♪パズー、シータとドーラ一家がお別れするときのBGMからメドレー式につながり歌に入るため、物語の熱い余韻を保ったまま聴くことになるこの「君をのせて」…やっぱり熱い。詞に歌われている“君”は、けっして人間のこととは限らない、と私は受け止める。だって、パンとナイフとランプをカバンに詰めて出かけるのは“冒険”の旅だから。夢に向かって進みゆく旅。父の残した情熱と、母から注がれたやさしさを胸に、さぁ旅立とう…。宮崎駿さん、いい詞を書くなぁ。加えて久石譲さんの情感に訴えるメロディが、計り知れない良質な歌へと昇華させている。この歌を聴くと映画が観たくなり、映画を観るとこの歌が聴きたくなる。ホントに、これぞテーマソングだ。ここ数本のジブリアニメ、観客動員数の記録更新ニュースと裏腹に、作品の評価ってなかなか見えてこない。つまらないとか駄作、なんて言葉も聞かないかわりに、映画史上に残る傑作!なんて評価も…ね。で、たとえば今、中古のビデオショップなんかに行くと、「もののけ姫」や「千と千尋の神隠し」などはよくアニメコーナーに並んでいるが、このラピュタやナウシカ、トトロなんてほとんど見たためしがない。先日ネットのニュースで、ラピュタがソフトの売れ行きランキングに連続何週間だかチャートインした(アニメ映画としてはトトロに次いで2番目の記録だとか)、という記事を読んだが、それもあわせて考えればやっぱり初期のジブリアニメってやっぱりいつまでも手元に残しておきたい映画、ってことなんだなぁ。そしてこの「君をのせて」もまた、いつまでもどこかの家庭のテレビで流れていくことだろう。そのうち音楽の教科書に載ったりしてね(ってか、もう載ってたりして)。それだけこの歌、誰もが知っているアニソンであり、スタンダードナンバーとなっていると思う。ジブリアニメも、一度原点帰りした方が…?カムバック、井上あずみさん!
2006.08.22
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♪ズンタッタター ズンタッタ ズンタッタター ズンタッタ♪さて問題。こんな詞で始まるこの歌。あなたはどんなアニメの主題歌だと思いますか?コメディ物?立身出世物?いやいや、正解は次からの詞を見ればわかります。♪ダイヤモンドをつんざいて 白い稲妻おっ走る バッターキャッチャーぶっ飛んで ボールのうなりに地獄が見えた 見ろよあいつのピッチング アイツは侍ジャイアンツ マンモススタンド突っ切って 火だるまライナー闇に飛ぶ でっかい星も砕け散り バットの一振り死神泣いた 見ろよあいつのバッティング アイツは侍ジャイアンツ 青春かけた野球だぜ 泣きたいこともあったんだ 今グラウンドを駆けながら あの娘に見せる勝利のトロフィ 見ろよあいつの根性を アイツは侍ジャイアンツ♪梶原一騎原作の、「巨人の星」に次ぐ第二の“破天荒だけど燃えるぜ野球マンガ”「侍ジャイアンツ」の前期オープニングなんである。一見、アラレちゃん(Dr.スランプ)でも野球やってんのか?と思わせるほど仰々しいフレーズの数々は、しかし背番号4を付け幾多の魔球をくりだしてライバルたち(それには所属チームの巨人軍も含まれる。前半はね)をなぎ倒さんとする、効果音がその名前の番場蛮(バンババーン!)を的確に表している。だいたいなぁ、「巨人軍というでっかい鯨をぶっ倒すために巨人に入団する」って理屈がもう、蛮ちゃんらしいというか梶原イズムというか、だ。彼の声をアテている富山敬さん、モロにハマリ役。やっぱりむかしの声優って声芸の幅、広いわなぁ。デュークフリードや伊達直人、古代君など、血の気の多い(←ここは蛮ちゃんも共通)優等生だけが富山敬さんのキャラじゃないんだな。ま、それはともかくこの歌、私が特に好きなのは3番の詞だ。ここで歌われている“あの娘”は、アニメではほとんど峰不二子じゃん!の南理香ちゃんだろう(さすが東京ムービー作品?しかしそう思うと、蛮ちゃんってルパンっぽいと言えなくもないか。原作漫画とちがいモンキー面だし、理香ちゃん=不二子ちゃんに振り回されるとこなんかも…)。で、この3番、“青春かけた~勝利のトロフィ”までの部分、あきらかに1,2番とテンションや感情の込め方が違う、しみじみ語るような歌い方がいいのだ。さらに“見ろよあいつのこ~んじょうを~!”ここでの節回しがグッとくる!やっぱ蛮ちゃんも梶原作品のキャラだということが3番の詞で納得してしまうんだ…(ここを聴きたいがためにCDやテープをセットしたこと、何回もあるもんなぁ)。同じ梶原作品でありながら「巨人の星」にくらべて知名度の低い野球マンガ(漫画もアニメも)ではあるが、どっこいこの「侍ジャイアンツ」、特にアニメ版は傑作なんである。どこが、って?見りゃわかります。飛雄馬ほどストイックでない、だけど芯に熱いものをもっている蛮ちゃんのキャラが最高!(あと、いぶし銀というにはやさしすぎるがやはり静かな熱さを持つ八幡先輩も忘れちゃいけないね)そして同様に、この「侍ジャイアンツ」という歌もまた、バンカラべらんめぇソングなれど名曲の称号にふさわしい作品なのだ(“地獄が見えた”“死神泣いた”←野球マンガの歌でこのフレーズがしっくりくるのは「侍ジャイアンツ」だけ!)。ところでこの曲を歌う松本茂之。う~む、どこかで聞いたような声だなぁ。いや、実に慣れ親しんだ我が心のボーカリストのひとり、水木一郎にそっくりじゃん。ドスの効いた歌い方なんて特に。いや~、世の中には似た声の人がいるもんだねぇ~(確信犯!)
2006.08.21
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“光あるところに影がある。まこと王道アニソンの陰に数知れぬダークアニソンの姿があった…”そうなんである。この世には陽と陰が存在するのである。我が愛するアニソン・特ソンもその例にもれず、魂を揺さぶる稀代の名曲の裏に、別な意味で魂が震えるダークソングがたしかにあるのだ。それらの曲にも光を当て、浄化させてあげようという崇高かつ傲慢な考えから、新たなカテゴリー「アニソン・特ソン怪伝」を設け、本来の列伝の合間にご紹介しようと思う。その記念すべき(?)1回目は、名作「巨人の星」の中でひときわ怪しい光を放つ歌「クールな恋」。♪I love you I love you Forever more I love you I love you Forever more 愛しすぎたから怖い 別れが怖い 青い月影を浴びて ひとりで祈るOh! it isn’t cool today Baby please don’t run awayこの胸に思い切り甘えてほしいあなたに忘れられたらきっと僕は 渚の白い砂に消えてゆくだろう♪ザ・タイガースかジャガーズかカーナビーツか?といったグループサウンズ調のメロディにのせて、これもGSに特有の「繊細な青年の恋心」が切々と歌われる。好きになりすぎて別れてしまうのが怖い。どうか…、と手を合わせ、月光のなか静かにひとりで祈る男性の姿が目に浮かぶ…わきゃない!!なぜかといえば、すべての答えはそのボーカルにある!“アイラビュアイラビュ フォレバモー”のっけから棒読み以上にすさまじい歌声が強烈な破壊力を持って聴く人の耳を直撃する。な、何が始まったんだ、いったい!“愛しすぎたからこっわーいー わかーれがこわっいー”天下一品のたどたどしさ!このフレーズを聴いただけで、これがまっすぐ聴いてはいけない歌だと悟らせてくれる。“Oh! it isn’t cool today”“Baby please don’t run away”どんなメロディでもいいから、この詞に節をつけて読んでみよう。うまく読めたかな?で、だ。実際この歌をうたうオーロラ三人娘は、こう発音している。“オゥ イジュア クデュンディ~”“ベビプリズン ランナゥエイ~”すばらしい感性!誰もそう歌うひとはいない。もはやこれは英語などではなく、オーロラ語とでも称すべきこの発音!そしてそこに入る“アラアラアラララ”(実際には“シャララララ”なんだろうが、とてもそうは聴こえん)というコーラスがまた、コンピュータ音声のごとき「あんた、どっから声出してんの!?」的素っ頓狂ボイス。あまりにも前衛すぎるコーラスだ。“あなたに忘れられたっらー きぃーっとぼくっふぁ…”この語尾の力の抜き方、息の抜き方がオーロラ歌唱法の真骨頂。そして。“消えってゆくだっろぅ”最後までオーロラ歌唱を忘れない手抜きなしのボーカルの途中で、こりゃ劇中のSEか?と錯覚させるカンカンカンカンカン…の音。不要に大きな音だしタイミングもズレてるため(早すぎる!)、意表を突かれること請け合いだ。あの~やっぱりね、何度も言うようだけど、この世には歌っちゃいけない人種ってのがたしかに存在すると思うんですよね。いくら本人たちが気を入れてうたっても、聴く人にイヤな汗をかかせちゃ、まずいですよね。詞よりもその歌声に気をとられるのって、歌としては邪道ですよねぇ…。この歌が劇中登場したのは、飛雄馬が脱!野球ロボット宣言をして遊び呆けていた(飛雄馬歴でいえば美奈さんと出会う前)頃。そりゃーなー。こんな歌を聴いてちゃ飛雄馬も己の目指した星を見失うよなぁ(「オーロラ三人娘」も劇中登場するアイドルグループの名前だったのだ。ってか、このネーミングもスゴイものがある…)。ところで、この歌のタイトル『クールな恋』って不思議だなぁ。こ~んな女々しく別れにおびえるジメジメした男の心情を語ってるのに、どこが“クール”…?ふと思ってしまったが、この歌をキャンディーズが歌ったらどうだろう?(冒涜!)いや…アレンジも変えて彼女らがしっかり歌えば、スーちゃんがセンターにいた頃のような佳曲になり得たかもしれない。やっぱり、ボーカルの力量って大切だよなぁ…。
2006.08.20
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爆音とともに、画面の向こうから何者かがバイクに乗って走り来る。と、突然異形の顔がアップになり、同時にタイトルが映し出される。おもむろに流れるイントロ!等身大変身ヒーローの元祖、仮面ライダーのオープニングがこうして始まったのだ。♪迫るショッカー 地獄の軍団 われらを狙う黒い影 世界の平和を守るため Go! Go! レッツゴー!輝くマシン ライダージャンプ! ライダーキック! 仮面ライダー 仮面ライダー ライダー ライダー♪変身ヒーロー主題歌のスタンダードとも言えるこの曲だが、特異な部分がひとつ。“迫るショッカー 地獄の軍団”いきなりこの歌い出し!こりゃショッカーの歌か?とまでは言わないが、悪の組織がヒーローより先に語られる“ヒーローソング”ってのもめずらしい。しかも続けて“われらを狙う黒い影”ときたもんだ。番組冒頭、怪人が一般市民を襲う恐怖のシーンが目に浮かぶではないか。同じ詞の構成に「戦えイナズマン」があるが、“うずまくバンバの悪の闇”と、それは抽象的な表現に留まっている。またキョーダインの主題歌も同様の展開なれど、曲調の明るさゆえどこかコミカルタッチ。それに対し、このフレーズだけでショッカーの“悪の秘密結社”たる怖さが感じられる秀逸さ…見事だ。それにしてもこの歌。詞の流れを追いかけていくと、本編のストーリー展開そのまんまってことに気付く。ショッカーの暗躍 → 正義に燃える本郷猛がバイクで駆けつける → 変身!激しいバトル → ライダージャンプ!ライダーキック! → 再びバイクでいずこともなく走り去る本郷…。詞の最後、“仮面ライダー…ライダー ライダー”は、救出された市民が彼に送る賛辞だろう。それでいて、マイナー調のままのメロディってのがまた、改造人間としてのライダー、二度と元の人間に戻れないという、悲しい定めを背負った(さらには、その悲しみを味わうのは俺だけでいい、とひとり戦い続ける)ライダーの孤独を感じさせるからすばらしいのだ。この歌のメロディは、それだけでライダーを語ってくれる…。つくづく思うが、「レッツゴー!!ライダーキック」は子門真人の歌だよなぁ。1話から13話まで、主役の藤岡弘ボーカルバージョンが使われていたのはファンならご存知の通り。一文字隼人=ライダー2号が登場するまでのワンクール、あのダークな劇中の雰囲気には合っていたものの、藤岡バージョンでは残念ながら、作品同様あれだけのヒットを飛ばせなかったと思う。だってヘタなんだもん。力みすぎだし。聴いているこっちまで肩に力が入っちゃうぜ(味があって好きなんだけどね)。ライダーって、今でこそヒーローの代名詞、すんなりその姿を受け入れられるけど、元はといえばバッタ男だもんなぁ。2番の詞にも出てくる“真紅のマフラー”がなければバケモノと間違えられても不思議じゃない。そんな異形の者を歌い上げるには、アナーキズム漂う子門の声がピッタリだ。ってか、彼しかいない。考えてみれば、挿入歌も含めた仮面ライダーソング、メインボーカルはほとんど彼なんだよな。水木一郎はV3から。ささきいさおはスカイライダー、串田アキラはZX(ゼクロス)まで登場しない(クリスマスソングとかは別にして)。やっぱりライダー1号、2号は子門だ。そのメロオケが毎回のように怪人との最終バトルで流れていたこともあり、終始マイナー調のメロディでありながら哀愁と同時に気分の高揚を押さえきれない(余談だが、ショッカー幹部や強敵怪人との戦いではメロオケでなくボーカル入りのものが流れ、通常との差別化を図っていた。東映作品って、こういう曲の使い分けが魅力だね)。番組後半では「ライダーアクション」にその座を奪われてしまうものの、やはり仮面ライダーの主題歌はこの「レッツゴー!!ライダーキック」って感じがする(といっても「ライダーアクション」はこれもライダーソングの名曲中の名曲なのだが。それはまた改めて…)。とにかく、「変身ヒーロー」の元祖にしてそれまでのヒーローソングの創りを一気にステップアップさせてしまったこの歌。スタンダードな曲が持つ重みとオリジナリティにあふれた、まぎれもなく傑作主題歌だ!
2006.08.18
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前回書いた「新八犬伝」のエンディングテーマ「夕焼けの空」。ある日、またこの歌を聴ける!と思いながら番組を見ていた私は、そのエンディングで突然はじまったこの歌に度肝を抜かれた。な、な、なんだこの歌!スゲェ!そのときの高揚感といったら、「赤胴真空切り」をはじめて聴いたときと同じ、というか、「さあ太陽を呼んでこい」を聴いたときと同じというか、とにかくムチャクチャ興奮したのだ。緊張感のある短いイントロに続いてドラムがクールなジャズビートを刻む。そして…。♪めぐるめぐる めぐる因果は糸車 めぐるめぐる めぐる世の中めぐり合い 明日はどんな人に会うだろう どんなどんな どんな人に会うだろう (袖振り合うも他生の縁 巧言令色少なし仁仁仁仁) 大きな気分でいってみよう 仁義礼智忠信孝悌 いざとなったら玉を出せ 力があふれる不思議な玉を めぐるめぐる めぐる月日は風車 めぐるめぐる めぐるお日さま笑い顔 明日はどんな人に会うだろう どんなどんな どんな人に会うだろう (地震 雷 火事 怨霊 矢でも鉄砲でももってこいこいどんどんどんどん) 大きな気分でいってみよう 仁義礼智忠信孝悌 いざとなったら玉を出せ 力があふれる不思議な玉を やぁ!♪これな~、詩を読むよりぜひ聴いてほしいんだよなぁ。とにかく先に挙げたイントロから2番の終わりまで、あれよあれよと九ちゃんが歌い上げ、最後の「ヤァ!」の叫びで突然終わってしまうまで、息苦しささえ覚えてしまうほどだ(終奏がまったくない。それゆえ聴き終えると、ポンッと放り出されたような余韻が充満する)。なんていうんだろう、NHK的なクールさっていうのか、そんな感じを受けるのが、カッコ内の部分。メインボーカルは九ちゃんだけど、所どころのコーラス、そしてカッコ内の部分を歌うロイヤルナイツが、「ウエストサイド物語」の名曲「クインテット」ばりにカッコイイのだ(地震、カミナリ、火事、怨霊…ステキすぎるぜ!)それにしても、タイトルにもなった“仁義礼智忠信孝悌”。八犬伝には欠かすことのできない八文字だけど、これ、「臨兵闘者皆陣列在前」(byトイレット博士って、違うか)「アノクタラサンビャクサンボダイ」と並んで、当時の子供たちがみんな口にした言葉だな。一度でも聞けば誰もが覚えられる語呂のよさ。歌の中でこの“仁義礼智~”が出てくるところは、まるでラップかミュージカルか?ってな様相…。そしてそして、これも記せねばなるまい。“いざとなったら玉を出せ”のあと、鐘が鳴るのだ“チンチン”と…。全国各地の八犬伝ファンの子供たちが、ほぼ確実にツッコミを入れたと思われる部分だ。これってアレンジの際、スタッフが誰も指摘しなかったのかなぁ?不思議だ。それとも確信犯?まぁそんなチャチャはともかく、前回の「夕焼けの空」と合わせて、聴いていると「新八犬伝」が観たくなってしまう、テーマソングの鏡だ。
2006.08.17
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♪夕焼けの空を君は見てるか ちいさなまぶたに涙をためて ひとりぼっちじゃないんだ まだ知らないだけなんだ 胸を割り心開いて 語り合い信じあう友はきっと どこかで どこかで 待っている 夕焼けの空は君たちの血の色 愛し合い助け合う 誓いの赤 遠いあの道を君は見てるか 誰にも知られず咲いてる花を ひとりぼっちじゃないんだ まだ知らないだけなんだ 陽はかげり嵐吹くとも 類なき真心の友はきっと どこかで どこかで 待っている 遠いあの道は君たちの行く道 どこまでもどこまでも 遥かな夢♪NHKの人形劇ドラマ「新八犬伝」が好きだった。辻村ジュサブローの人形が美しい、というのは後になってからの感想。当時(昭和48年~50年の放映)は八犬士の波乱に満ちたドラマと魅力的なキャラ(「我こそは玉梓が怨霊~!」と「さもしい浪人、網乾左母二郎」は二大名フレーズ。そういやこれ見てた頃、クラスに舟虫によく似た女の子がいたっけ。特にあの細い目がそっくり…)、そして坂本九ちゃんのナレーションが好きで、ほとんど欠かさず見てた。で、そのエンディングテーマになっていたのが「夕焼けの空」。八犬士(特に犬塚志乃)の人生、彼らへの応援歌といった感じの詞だが、半面私たちへの応援歌にもなっているところがいい。ギターのアルペジオやストリングス、フルートの演奏に九ちゃんの語るようなボーカルが入って、と、静かなムードで始まるこの歌は、しかし芯の部分に熱い魂が存在するのだ。“胸を割り心開いて 語り合い信じあう友はきっと”(1番)“陽はかげり嵐吹くとも 類なき真心の友はきっと”(2番)どこかで待っている…。きっとこのフレーズに励まされた子供たちも当時は多かったにちがいない。友人も少なかった私も、そうだった(今はそんな“真心の”友人がわたしにはいるぞ~!みんなはどうだ~?)“夕焼けの空は君たちの血の色 愛し合い助け合う 誓いの赤”前半の部分で「HOUSE」もかくやのホラー色を見せながら(言いすぎ!)、最後の“誓いの赤”でピシャリと締めるこのひと言こそ、限りない友情と愛情を諭す王道ソングの証だ…。坂本九ちゃんといえば、「見上げてごらん夜の星を」「上を向いて歩こう」、あるいは小学校で大抵みんな踊ったことのある「ジェンカ」(「マイムマイム」と並んでフォークダンスの代表?)なんかで、子供にも馴染みの深い歌手だった。だから、ってのもあるんだろう。この「夕焼けの空」も、最初から違和感なくフッと、耳と心に届いたような気がする。四季折々の夕暮れ時に、しみじみ聴いていたい名曲だ…。
2006.08.16
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♪夕焼けはいつも胸にこだまする ディノディノサウルスくん ハイハイ 眠いなぁ明日も不思議な顔見せろ ディノディノサウルスくん ハイハイ 洞穴でいつも胸はとけてくる ディノディノサウルスくん ハイハイ 眠いなぁ明日も不思議な顔見せろ ディノディノサウルスくん ハイハイ 眠いなぁ明日も不思議な顔見せろ ディノディノサウルスくん ハイハイ♪アニメ「わんぱく大昔 クムクム」のエンディングテーマ。沈む夕陽と朱に染まる大地を連想させるハーモニカで始まるこの歌、今風に言えば癒し系になるんだろうか?主題歌から一転、やさしく丸く歌う堀江美都子さんの表現力が絶品。ほのぼのとしたなかに、ほんのり夕暮れ時のさみしさを思わせるメロディは子守唄のタッチで、先の堀江さんのボーカルとともに心の疲れを解きほぐしてくれるのだ。フレーズごとに繋がってるんだか繋がってないんだかわからない詞も、なにかまどろみを感じさせる、と言ったらホメすぎ?とにかく聴いていて自然にまぶたが重くなる感じの歌、それが「サウルスくん」なのだ。が。この歌の最大のポイントを忘れるわけにはいかない。“ディノディノサウルスくん ハイハイ”←ここ。ここ抜きにこの歌は語れないのだ(ここを取り上げたら語ってもいい…鬼打鬼…って、ハイハイ)太く低い声で“ハイハイ”の部分だけ歌っている(?)のは岸龍也という人。この名前でピンとくる人は相当なマニア。彼、こおろぎ73のメンバーのひとりなんである(ただそれだけ)本来、こういう歌にメリハリが必要かと言えば、ま~いらんわなぁ…ということになろう。ほのぼの癒しソングだもんなぁ。しかし、そこは過剰なまでにサービス精神旺盛なこの頃のアニソン(というか、この場合作曲のすぎやまこういち)、さすが!と思わせるところだ。それまでのゆったりした流れを“ハイハイ”のあと一旦ピシッと止めることで(演奏も一瞬だけ無音になる)、聴く人に強い印象を植え付けているのだな。実際「サウルスくん」と聞いて思い出すのがこの部分、って人、多いんじゃないだろうか?(もちろんクムクムを覚えている人の中で、ね)作品自体、「懐かしのアニメ大全集」番組では滅多に取り上げられない不憫なアニメだから、この曲も当然アニソンベスト100なんて企画があってもランクインはしないだろう。しかし、主題歌の「クムクムのうた」同様、この歌も職人の技が光る実は名曲なんである。ったく、2曲とももっと万人のひとの胸に残って然るべきだぜホントに。みんな、こういう歌を大切にしなきゃイカンよ…。
2006.08.15
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それにしても堀江美都子さんのボーカル、表現力の幅って、むかしから広かった。そりゃ~12歳のときからプロデビューしてんだもん、当然と言えば当然…、いや、違うぞ。単にそれだけの理由じゃない。天性の声と、たゆまぬ努力の賜物だろう。ってか、昔むかし、作曲家先生たちの厳しいレッスン故の結晶、ってのもあると思う(短いながらも、CDのライナーノートによくそんなことが書いてあった)。結果、大きなスキルアップを経て、堀江さんはアニソン女王へとまっしぐら…。そんな彼女の魅力は、この曲でも充分感じられる。アニメ「わんぱく大昔 クムクム」の主題歌「クムクムのうた」。なんでこんな「原始時代コメディアニメ」にこんなソウルフルな主題歌が?ってくらい、クールなムードが際立ってる。エレキギターのキレある音色から始まるイントロは、やがて笛、その後ドラムも加わってさらにクールさを増し、同時に弦楽器が厚みを出しながら、とどめは堀江さんのボーカルだ。♪おひょひょひゅうひゅう おひょひょひゅうひゅう 風が匂うなぁどこからだ? クムクムよぉ あ、あ、遊びに行こうって合図かな? クムクムよぉ 慌てもんの合図だな 合図だなおひょひょひゅうひゅう おひょひょひゅうひゅう 風が匂うなぁ誰からだ? クムクムよぉ い、い、いじわるしない石ころくん クムクムよぉこわれタマゴにゃたまげたな たまげたなおひょひょひゅうひゅう おひょひょひゅうひゅう風が匂うなぁなんの知らせ? クムクムよぉし、し、しびれちまう幸せかい? クムクムよぉしかられない知らせだな 知らせだな♪歌詞カードを丸写しすればこんな詩的、というか訳わからん(“いじわるしない石ころくん”?“こわれタマゴにゃたまげたな”?…なんじゃそりゃ?)ものなんだけど、歌い方が秀逸なのだ。“風が匂うなぁ~ぁ どこからだぁ~んぁ”この語尾の“んぁ”がキモ。子門真人やささきいさおに通じる節回しだ(もっと言えば、ハッチャキマチャアキの「カンチョーしちゃうから」を「カンチョーしちゃっからんが」にも通じる、…って、これでわかる人、いる?)。そう、このメロディ、このアレンジに、普通の歌い方は合わない。ソウルな歌い方こそがふさわしいのだ。曲調をしっかり受けとめ、見事な歌唱を聴かせる堀江さんって、やっぱりすばらしい(ちなみにこのアニメの主人公クムクムは、この詞のようなニヒルさはまったくなく、むしろ次回取り上げるエンディングテーマ「サウルスくん」の雰囲気に近いキャラだ、と記しておこう。このキャラと主題歌のギャップがおもしろい。すぎやまこういちさん、こんな曲も書いていたんだなぁ)この歌を聴くと、私は反射的にある曲を思い出してしまう。小学2年生のとき先生に教わった「山賊のうた」だ。♪雨(雨)が降れば(が降れば) 小川(小川)ができ(ができ)♪っていう、そうあれ。メロディや詞の雰囲気がどこか似ているんだこの2曲。凄みとうっすら漂う物悲しさによる、寂寥感にあふれた余韻を残すところなど、特に…。堀江さんの持ち歌の中で、この「クムクムのうた」のような歌い方をしている曲って、他にあんまりない。ロボットアニメのヒロインソングとは違うし、同時期(昭和50年)に発売された他の作品「アンデス少年ペペロの冒険」や「アラビアンナイト シンドバットの冒険」とも明らかに違う。しいて言えばそれ以前に発売された「山ねずみロッキーチャック」の挿入歌「なんていうのかな」にその片鱗がうかがえるくらいか。数多い堀江さんの歌の中でも、ひときわ異彩と王道の光を放つ、隠れた名曲ではないだろうか?いや、それはアニソン界にとっても…。
2006.08.14
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「超合体魔術ロボ ギンガイザー」ってアニメ、今どのくらい覚えている人がいるんだろう?トランプをモチーフにしたロボット3体+戦闘機1機がムチャクチャな合体をして敵に突っ込む(超上スマッシュという必殺技だが、同じ特攻ワザながらその姿は科学忍法火の鳥より数段美しくなく、ゲッタードラゴンのシャインスパークより数十段、迫力と威力に劣る)という、荒業というか、「おい、合体とただ重ねるだけとは意味がちゃうぞ!」とスタッフに提言してあげたくなるワザが自慢のスーパーロボットアニメ(と括るにはだいぶムリがあるけど)。“全国各地をサーカス巡業しながら『強大なエネルギーを秘めた大魔玉』を探す”ってのが基本ストーリーなのだが、全国行脚するわりに秘密基地なんかもあったりして、どうもよくわからん設定。そのワザの名を叫べばテレビ画面にトランプカードが乱舞する「マジックカード」をはじめ、トゲバット、カインダーク、サソリオンにサソリカオス…まったくこんな劇中キャラや用語を覚えている自分が恥ずかしいかぎり(誓って言うが、自慢じゃないぞ!)だが、唯一覚えてて恥ずかしくないのが、いやもっと世間に知ってほしいのが、この作品のエンディングテーマ「さがしにいかないか」だ。♪さがしにいかないか さがしにいかないか あこがれのギンガイザー 消え失せた大魔玉 君のまた持ってないものをさがしにいかないか ポケットなんかひっくり返してもなんにもみつからないよ さがしにいかないか さがしにいかないか あこがれのギンガイザー みんな一緒に♪ギンガイザーにあこがれるヤツなどおらぬわ!と思うのだがそれはさておき、すばらしいのはこの詞。“君のまだ持ってないものをさがしにいかないか ポケットなんかひっくり返してもなんにも見つからないよ”“君のまだ知らない土地をさがしにいかないか 引き出しなんかひっくり返してもなんにも見つからないよ”(2番)“君のまだ見てない夢をさがしにいかないか 教科書なんかひっくり返してもなんにもみつからないよ”(3番)ここの詞にグッときちゃうのだ。「書を捨てよ 街に出よう」を髣髴とさせるではないか!狭い身の回りばかりに目を向けず、もっと広い遠いところまで見て(行って)みよう!このアニメ放送当時(昭和52年)以上に、今の時代に必要な詞だと思う。いや、マジで。(作詞:保富康午 作曲:横山菁児)それにしても、これを歌うささきいさおがいい。水木一郎が歌ってもおかしくはないが、“なんにもみつからないよっほぉ~っ!”のボーカルひとつで、聴き流すことのできないささきソングのひとつになっている。こんなほのぼのしたバラードにさえ、ささき節を織り込んでくるところなんか、ニクイね。あと、2番の後の間奏はかつての「兼高かおる世界の旅」を思わせる、上品でワールドワイドな雰囲気。まったく、「超人戦隊バラタック」のユージやマックなみに死んだ目を持つ主人公ゴロー&マシンブラスターなみにヤラレメカ然とした風貌のギンガイザーにはもったいないほどだ。知らない土地を歩く際のお供に、机の前で理詰めにつまって頭を抱えている人に、そして何をしていいのか、何を目指していったらいいのかわからず立ち止まっている人に、ぜひ聴いてほしい1曲。と同時に、より多くの人に覚えていてほしいと願う(私は赤影の織田信長か?)1曲だ。たとえ、ゴローの頭が今はめずらしいスポーツ刈りだってことは知らなくてもいいから…。
2006.08.13
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♪派手にやりたきゃアクセル吹かし 飛ばすリズムはグランプリブギ 男ハヤブサ おやじのヤマト いかすガンテツ カミカゼぼうや 泣くな短足ムツゴロウ サクラちゃんが サクラちゃんが 待ってるよ (サクラちゃんだ! 給油、開始! もういいサクラちゃん、離れるんだ!あぶないよ! ダメェ、ケンを満タンにするまでは絶対離れない!) 命がけだよワルども相手 タイヤ鳴らしてグランプリブギ オイルだらけになろうとままよ おれとおまえのマシンじゃないか 汗と涙で直したぜ 負けてたまるか 負けてたまるか この勝負 (こうみえたって西園寺サクラは江戸っ子なんだ 神田の生まれよ! ありがとう、サクラちゃん! やったわ、ケン!) 天井知らずに回転上げて ビート効かせるグランプリブギ シフトレバーは電光石火 狙い定めて切り込むコーナー 吠えろエンジン勝ちどきだ 甘いキスが 甘いキスが 待ってるよ♪しっかしな~、ブギだよブギ。アニソンに、ブギ。ダウンタウンブギウギバンドか石野真子ちゃんか(♪ブギウギショワッチブギウワ~)ってなもんだ。まぁブギのリズムで車を飛ばしてレースに勝てるかどうかは別にしてこのセンス。主題歌と副主題歌は曲調を変えて…ってのが定石のアニソンなれど、ここにブギ持ってくるこんなセンスがいいんだなぁ。ということで、「マシンハヤブサ」のエンディングテーマ「グランプリ・ブギ」。作詞:保富康午、作曲:すぎやまこういち、歌:水木一郎と、主題歌と同じ布陣ながらガラリと色を変えている。テレビ放映時のエンディングには2番の詞が使われていた、とはフルコーラス聴いて知ったこと。まぁ適切な選択かもね。1番で歌いこまれているのは、主人公のハヤブサケンを中心とした、西園寺レーシングチームの面々。余談だが、カミカゼ坊やの目元まで隠れる前髪はレースに支障をきたさなかったのだろうか?歌でも暴露されているムツゴロウの短足、なんか哀れで涙をこらえきれない(ウソ)。“アクセル吹かして”“タイヤ鳴らして”“オイルだらけになって(マシンを直して)”“天井知らずに回転上げて”“シフトレバーは電光石火で”“狙いさだめてコーナーに切り込んで”…これらの言葉がどんな意味か理解できないまま歌っていた子供も当時多かったに違いない(サーキットの狼を読んでいればオブコース。いやノープロブレムだけど)。特に3番は専門用語の域。こんなところでも、アニメって勉強になるね。水木一郎のボーカルが実に楽しそうでいい。男の熱い魂を歌わせたら天下一品だけど、陽気な歌を陽気にうたえるところもまた、魅力のひとつだな。で、そんな彼の特長ある歌唱がここでも炸裂。“カミカゼぼぉ~や~ぁあ!”“このしょ~お~ぶぅ~”“ビーットゥ!効かせる…”“吠えろエンジンかっちどっきだぁ~ぁ”カラオケで歌うときのポイントだ。ぜひ彼のここに注意して「彼になりきって」歌うべし!(普通に歌ってもつまんないゾ)ところで、上記歌詞のカッコ内のところ。実はこれ、オリジナルにはないセリフなのである。が、あえて加えてしまった。私がこの歌を聴くとき(あるいは思い出すとき)、どうしてもこのセリフが一緒に脳内に流れてしまう。というのも、はじめてこの歌をフルコーラス聴いたのが、とある「劇中セリフ入り」アニソンLPレコードだったんである。他にも猫目小僧、ゴワッパー5ゴーダム、カゲスター、忍者キャプター etc、で同じ症状が発生するが(みんな同じLPに入ってたのさ)、中でも西園寺チームの紅一点、サクラちゃん(演じるは吉田理保子さん)のベランメェ口調が気に入ってしまったため、後にオリジナルを聴いたとき、妙に物足りなさを感じたのであった。(刷り込み、ってか、ファーストコンタクトってすごいよなぁ…)最後にこの曲のもうひとつの聴きどころ。それはバンジョーの演奏だ!気持ちいいゾォ~!
2006.08.12
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鈴置洋孝さんが亡くなった。56歳だって。まだ若いのにね。日本でイヤ味のないキザを演じられるのは特撮では宮内洋さん、そして声優では山田康雄さんとあなたしかいないと思っていた。それほどまでに、無敵鋼人ダイターン3のヒーロー、波瀾万丈の声はハマリ役だった。それまでのロボットアニメヒーローの声をアテていた、他のどんな声優にもあのキャラだけは演じられない。あなたの声だったから、ダイターンはおもしろかった。あなたの、世にいう代表作といえば、ガンダムのブライトさんになるんだろう。次にDBの天津飯と、るろうに剣心の斉藤一か。だけど、やっぱり私にとってあなたの声は万丈なんだよな。あなたの凛とした声が好きだった。鈴置さん、安らかに…。
2006.08.11
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アニソン・特ソンの特長のひとつに、イントロから終奏まで全編サビ!っていう歌の多いことが挙げられる。一気呵成、怒涛の勢い、わずか3分の間にアドレナリン全開の高揚感と様々な意味でのカッコよさをゲップが出るほど満喫でき、心地よい疲労感はまるでスポーツをしたあとのそれに似ている。音楽のジャンルで他に同様の気分を味わえるものといえばロックだろうか?しかしそのロックを含め、アニソンは音楽のあらゆるジャンルの要素を取り込み、咀嚼し、まさに「アニソン」「特ソン」というまったく別なジャンルを生み出しているんだな。今回の「ダッシュ!マシンハヤブサ」なんて、もうこれ以外のジャンルでは聴けない1曲、典型的なアニソンの一例だ。♪「シフトアップ」「シフトダウン」「ヒールアンドトゥ」「フルスロットル」 飛ばせ大地をけって 驚異のスーパーマシン 火を吹けレーシングタイヤ うなれマシンハヤブサ マシンは僕だ 僕がマシンだ 男の命を燃やすんだ 倒せ卑劣な敵を レースの誇りのために ダッシュ ダッシュ ダッシュ ダッシュ マシンハヤブサ ハヤブサ!♪この1番の詞を見てお分かりの様に、「マシンハヤブサ」はレースを題材にしたヒーロー物(レースに勝つ=悪を倒す、だもんなぁ)。それ故、イントロからエンジン全開!車の運転中に聴いたら20km/hのスピードアップは間違いない!ってくらいに疾走感を持った名曲だ(くれぐれもスピード違反にはご注意!)。しかしなぁ、この歌、ロックでもないポップスでもない、やっぱりアニソンとしか括れないよなぁ。ベースの“ブンブンブンブンブンブンブンブン…”がレースの緊張感を煽る。レースカーのエンジン音(SE)がさらに煽る。弦楽器とブラスセクションのコラボが歌に厚みを加える。ドラムは最初からノリまくり(叩いているところを見てみたかった)。そして、所どころに入るハープの音色がゴージャス感を演出…。こんな楽器の構成、他に類を見ないと思う(かわりにアニソンでは良く聴かれるパターンだ)。そして、水木一郎のボーカル!♪マシンは僕だ~ぁ! 僕がマシンだ~ぁ!♪こんな叫びが似合うのも水木以外にはいない。コロムビア少年少女合唱団のコーラスも清涼感たっぷりだ。♪ダッシュダッシュ…マーシーン、ハ・ヤブッサー ハヤブサァァァァ!♪締めのOTAKEBIも見事!作曲はまたしてもすぎやまこういち。やっぱりすばらしい。そしてそれを含め、この歌にたずさわるすべてのスタッフの職人芸から、全編にわたってスキがない。アニソンが一番アニソンしていた頃の、まさに至福の1曲だ。さらにエンディングテーマでは、歌としてまた驚きの展開を見せるのだが、それは次回に。やっぱり水木の声って、カーレースの歌に合うよなぁ!
2006.08.10
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この歌を色に例えるなら空の紺碧、だろうか。抜けるような青空には、爽快感の中にどこか重厚さが感じられる。そんな感じがいかにも…なのだ。「マイティジャックの歌」は、そのイントロからダイナミックで写実的だと思う。トランペットを中心としたブラスセクションがエキゾチックなファンファーレを奏でる。先に挙げた、どこまでも青い空のイメージだ。それが一転、重低音を効かせたメロディとなる。広がる風景も空から海中へ。流れるようなそのメロディに誘われてふたたびトランペットが顔を出す。と、海底ドッグにたたずみ今まさに出動せんとするマイティ号の勇姿が…。たった数十秒の間に、実に、じつにドラマチックさを感じさせる、名イントロだ。♪青い海に映える影 Oh!it’s the マイティジャック! 遠い南の珊瑚礁 朝日が波に光る頃 マイティジャックは行く マイティジャック is going マイティジャック is going 茜雲をよぎる影 Oh! it’s the マイティジャック! 遥か北のツンドラ 夕陽が雪を染める頃 マイティジャックは飛ぶ マイティジャック is flying マイティジャック is flying ♪朝日がきらめく波間に浮かぶマイティ号。轟音あげて海上から飛び立つマイティ号(劇中登場するこのシーンは、日本の特撮界の宝だ)。茜雲が映える南極の空、機体を朱に染めて飛ぶマイティ号…。この歌、これまでに何度となく聴いているが、そのたびにこのような情景を思い浮かべてしまう。冨田勲、渾身のメロディ&アレンジと、フールサンズ合唱団の力強く勇ましいコーラスが合体!気分の高揚が押さえきれなくなること必須な歌なのだ。私にとってマイティジャックはマイティ号がすべてである。それに乗り組む隊員たちも印象には残っているものの、どうしてもメカのスタイルに目がいってしまう。好きなんだよなぁ、ピブリダーにコンクルーダー、エキゾスカウトやバギー…。ウルトラ警備隊のポインターの流れを汲んでいるかのような、モダンなメカたち。実にどの機体もセンスよくまとめられたスタイルをしている。フライングスカイラルやレイブン、スワローなど、敵“Q”のメカですら、モダンで洗練されてるもんな。そしてそれらの頂点に立つのがマイティ号。その姿はまったく美しい。艦首の丸みも、操縦室から艦尾にかけての背びれ(?)も、デルタ型の翼も、すべてが美しい。荘厳さすら覚えるほどだ。唯一の欠点は、科学忍法火の鳥やヤマトの波動砲のような必殺技がないことか。しかし、あれだけの巨大な“万能戦艦”が海にもぐり、空も飛ぶという目もくらむようなイメージを説得力を持って見せる(魅せる)演出はやはり特筆すべきだろうし、そんなマイティ号を称える「マイティジャックの歌」もまた、雄大さと力強さを持った名曲なのだ。全編が聴きどころ。まるまるワンコーラス分のメロオケとなった間奏も、エレキの奏でる主旋律が、波間にきらめく陽光を思わせて美しい。ドラマチックにしてダイナミックにして、メロディアス。昭和44年、今から40年近くも昔に生まれた、これは奇跡の歌だ。晴れた空に一条の飛行機雲をなびかせながら飛ぶ旅客機を見ると、なにげなくマイティ号の姿をダブらせてしまう。これからどこへ救助に向かうのか。それともQとの激しい戦いを終え、銀翼を汗と涙でぬらしながら飛んでいるのか…。Mighty jack is going!
2006.08.09
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それにしても、昭和40年代~50年代のアニソン・特ソンって隠れた名曲の宝庫だ。たとえ作品自体は忘却の彼方へと消えていっても、これは残る(残したい)という歌が多く、アニメ「さすらいの太陽」の主題歌「さすらいの太陽」もまた、そのうちの1曲だ。♪誰かに踏まれた野の草も いつか空をふり仰ぐ 涙で何も見えないときにも わたしたちは生きているのよ さすらいながら傷つきながら 明日の太陽をさがしているの 風吹く荒野に花が咲く それが花の命だから 悲しみだけが続くときにも わたしたちは生きているのよ さすらいながら傷つきながら 明日の太陽をさがしているの 幸せの歌遠いときにも 私たちは生きているのよ さすらいながら傷つきながら 明日の太陽をさがしているの♪詞だけ見ると、このアニメってどんな話なんだ~?と疑問に思うかもしれない。それほどこの曲って、少女立身物語の域を超えた、人生の応援歌となっている。いや実際、聴いていてすごく励まされるのだ。それでいて、主人公ののぞみちゃんの心情をしっかり捉えた、主題歌らしい主題歌とも言え、今どきのイメージソング以外の何物でもないタイアップ主導型のテーマソングがどんなに束になってかかってきても、無敵だ。やっぱりテレビ番組の主題歌ってこうでなくっちゃ…。名曲にはキラリと光る涼しい目、でなく名フレーズがある。しかしこの「さすらいの太陽」は、全編が名フレーズと言えると思う(もっとも、これは王道アニソンにはどの曲にも当てはまることだが…)。歌い出しの“誰かに踏まれた ~ 空をふり仰ぐ”も印象深いが、その次からの“涙で何も ~ 生きているのよ”(2番では“悲しみだけが ~ 生きているのよ”)は、そうだ、そうなんだよ!と、この歌にがっしり肩をつかまれ、大映テレビ全盛期の宇津井健ばりに激しく諭されてるような説得力がある。そして1、2番共通の締めのフレーズ!“さすらいながら傷つきながら 明日の太陽をさがしているの”こ~んな人生の本質を(あえてこう言うが)アニソンの締めに持ってくるか?普通…。ヘタすりゃ放送当時(昭和46年)の歌謡曲ですらここまで語っている曲は少ないと思うぞ。それにしても、“さすらい”…今の時代ではほとんど死語に等しいこの言葉が、なんと儚く、美しく響くことか。30年余り経過した今の世の中、むしろあの当時より“さすらう”人って増えてない?今でも立派に通用する、否、今だからこそ注目すべき歌なんだな、これ。といって、そこらのアイドルなんかにリメイクしてほしいとは思わないけど…。ところで「太陽がくれた季節」(by青い三角定規)にその雰囲気が似ている「さすらいの太陽」(なんたって太陽つながり)。歌うはスリーグレイセス&ボーカルショップ。このコンビのハーモニーもレッツビギン!の雰囲気を出しているかもしれない(あと、アレンジがブルーコメッツ、というか井上大輔風…)。しかし。そんなオリジナル版とは別に、この歌、メロディ・アレンジはそのままで堀江美都子さんボーカルバージョンがあるのをご存知だろうか?(堀江さんがファーストアルバムを出すときにスタッフに頼んでこの歌をうたわせてもらった、という逸話がある)これがねぇ…ファンの身びいき抜きに、いいんだなぁ。オリジナルにまったく引けをとらない(私はむしろ堀江さんバージョンをよく聴くな)。先回の「心のうた」でも述べたが、若干14歳の堀江さんが、この壮大なテーマ、アレンジに負けていないどころか、ある種の凄みすら感じてしまう。機会があれば、ぜひ聴き比べたし!とにかくこの歌も埋もれさせてしまうのにはもったいない名曲。できれば今からでも“明日の太陽”に照らされ、輝くことを…。
2006.08.08
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シンプルな詞ほどストレートに伝わってくる、とはよくある話で、謎解きのような言葉がならぶ歌も良いのだけど、やっぱりわかりやすいながらも深く染み入る歌詞っていいなぁ。「心のうた」はその際たるもので、今はほとんど誰も話題にしないマイナーアニメ「さすらいの太陽」の、しかし埋もれてゆくには実に惜しい名曲だ。♪歌は私の友だちだから 苦しいときも私の味方 たったひとりでさみしいけれど 心の歌をみんなの歌に みんなの歌が街いっぱいに いつか広がる明日を信じよう 歌はあなたの友だちだから 悲しいときもあなたの味方 私とあなたが手を取り合って 希望の歌をみんなの歌に みんなの歌が空いっぱいに いつか広がる明日を信じよう いつか広がる明日を信じよう♪私は歌が大好きだ。カラオケで歌うのも好きだし、心の琴線を震わす曲ならジャンルを超えて“好きだ 大好きだ 胸を張って言える”と古代くん状態になってしまうほど。もっとも、そうでなきゃ拙い言葉でこんな列伝なんて書こうと思わないか…。だから、最初の一節にグッとくる。“歌は私の友だちだから 苦しいときも私の味方”そうだよなぁ、としみじみ思う。自分を振り返っても、いろいろな局面で好きな歌に助けられたこと、何回もあるもんな。そんなとき、改めて感謝することはないけれど、でも折につけありがたいと思う。それだけに、というと大ゲサだが、“歌”に対しては真面目でいたい、とも思う。特に好きな歌ならなおさら。元来しつこい性格ゆえか、むかし聴いた曲でも気に入ればずっと聴く。聴いていたい…。「さすらいの太陽」のストーリーの中で、この歌は大きな役割を示している。主人公ののぞみちゃんが出生の秘密を抱えながら(おぉ、大映テレビ!)歌手を目指して“流しの修行”をしているときの持ち歌で、これがきっかけとなって人気沸騰、晴れてプロデビュー…。今だったら地下道の片隅や路上でのギター1本のストリートライブ…になるんだろうが、昭和46年放映のこの作品、“流し”というところに時代を感じるね。それはともかく、「心のうた」は物語のキーポイントとなる、ある意味主題歌以上に重要な歌だ。と同時に、これを歌う堀江美都子さん自身のテーマソングであるのかもしれない。いや、彼女ばかりじゃなく、歌を好きな人すべてのテーマソングなんだな。作詞:三条たかし、作曲:いずみたく、の、ギターとフルートの音色が抜群にさわやかなメロディにのせて、まだ14歳(!)の堀江さんの、若い、だけどたしかな存在感を持った歌声が聴く人に、希望と一風の涼風を運んでくれる、まぎれもない名曲だ。この歌を好きでいられる限り、私もあなたも「歌が嫌いになる」ことはないだろう…。
2006.08.06
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「レッツゴー!ライダーキック」「タイガーマスク」を例に挙げるまでもなく、日本アニソン作曲界の巨匠、菊池俊輔さんはウエスタン調のリズムが得意なんである。しかも、単にウエスタンと括るのは早計。彼はそこに演歌調の“泣き”のエッセンスをふりかけ、醤油のごとき日本人好みの質感を生み出すという驚くべきワザの持ち主なのである。で、その“泣き”のエッセンスを極限まで減らし、替わりに“荒野”を感じさせる声の持ち主は彼しかいない!の子門真人のボーカルをかぶせるとどうなるか?その回答が、「アイアンキング」の副主題歌「ひとり旅」だ。♪まぼろしの緑求めて ただひとり燃える荒野を 幸せを知らぬ男が 馬の背に揺られてゆくよ ラララ…♪もう、無国籍映画のテーマソングってか、あんた渡り鳥かマイトガイか?ってな詞だが、主役の石橋正次と浜田光男がふたりで草原を“馬の背に揺られて”ゆく、あの名エンディングシーンと合わせ、実に魅力を感じるのだ。たぶんそんなエンドシーンに魅了された子供も当時多かったと思う。私も間違いなくそのうちのひとりで、よくあるヒーローの活躍シーンでまとめられたタイトルバックも好きだが、この作品のようにちょっとした大人のムードのビジュアルにもあこがれちゃうんだな。男の旅は“ひとり旅”(桃次郎じゃないよ)、なんである。タイトル以外にこの言葉は使われてないが、詞とメロディのもたらす空気がそれを雄弁に語っているのだ。この歌を聴いてそんなイメージが膨らむのは、劇中、石橋正次がポンチョとテンガロンハット(←これにもあこがれた)を身につけ、木陰や川べりでギターの弾き語りをしているシーンがよく登場したことも要因のひとつかもしれない。もっともそこで彼が歌ってたのは自分の持ち歌だったけど…。後年、若大将こと加山雄三の「旅人よ」を聴いたとき、この「ひとり旅」と同じ匂いを感じた(曲の発表は「旅人よ」の方が先)。ある男が「ひとり旅」をBGMに、陽炎にまじって旅をする。夜、宿代わりの木の下、寝袋にくるまって見上げる空に流れ星がひとつ。そしてどこからともなく聴こえる「旅人よ」。そばにはパチパチと音を立てる焚き火があって…。お~、いいね~!!(ひとりで妄想にふけるヤツ)“幸せを知らぬ男が 馬の背に揺られてゆくよ”“喜びを知らぬ男が つむじ風飛ばしてゆくよ”“悲しみを知らぬ男が 北風と並んでゆくよ”“さみしさを知らぬ男が 陽炎にまじってゆくよ”1番から4番までの、韻を踏んだ後半の詞。やっぱりこの歌のキモはここだ。こんな“さすらいの男像”にあこがれるんだな。とにかくこの歌、「怪傑ズバット」の傑作エンディング「男はひとり道を行く」とともに、馬上で聴きたい(&ギターを手にして歌いたい)アニソンNo1なのである。…そういやずっと前に、そんなシーンを実現させよう、なんて語り合ったね、チャフィーさん!
2006.08.05
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最初に、我が永遠のアイドル堀江美都子さんに詫びねばならぬ。堀江さん、スマン!あなたの代表曲「キャンディキャンディ」は文句なしの名曲だし私も大好きなんだけど、同じ“大河ドラマ風少女アニメ”の主題歌なら、この「若草のシャルロット」はもっと好きなんだーーー!!まず真っ先にこの主題歌で惹かれたのが、イントロだ。シャルロット(以下、シャル)の波乱に満ちた人生を表すかのようなせつなさ。物語の主な舞台となったカナダの牧場の夜明けを連想させる、なにか耳からたっぷりマイナスイオンを取り込んだかのような錯覚すら覚えるほどの爽やかさ。もう、このイントロの四小節ったら、エンドレスで聴いていたくなるくらいに大好きなんである。そしてその質感を保ったまま、かおりくみこの乾いたボーカルが切々とシャルを歌い上げていく。♪あなたは光 シャルロット バラ色の微笑みに 森の雪も溶けてゆく あなたは希望 シャルロット キラキラと輝いて 春の歌をうたってる♪とにかくこのAメロが絶品!ずっとずっとこの部分のメロディが生み出す情感たっぷりの雰囲気に浸っていたいと思うほどすばらしい。そしてBメロに一転、メジャーコードに転調するときの盛り上がり。♪おぉシャルロット あなたは光 おぉシャルロット あなたは希望♪まるで聖母へ向けてのごとき、シャルへの賛美!AメロがAメロだけに、この転調の爽快感といったら、ない!♪今日も明日もその愛の手で みんなの夢をあたためて♪この部分の聴き所は、かおりくみこさんの“その愛の手で”の歌い方。ふと気がついたが、彼女の歌い方ってキャンディーズのミキちゃんに通じるものがある。“手で~”←こうじゃないんだよな。“手でーーー”←こうだ。波線よりまっすぐな一本線で表したい、かおり歌唱方の真骨頂!思えばシャルも、キャンディに負けず劣らずの数奇な運命をたどっているんだよなぁ。行方不明だった母がみつかった、と迎えに行った父親が亡くなり、後に母親とは再会するもまた別れなければならなくなってしまう。ここまで物語の半ばだぜ。以前CSで放送されていたとき、見ていて毎回のストーリーがけっこうしっかりしていることに感動した覚えがある。懐かしのテレビアニメ大全集番組ではまずお目にかかれない作品だが、もっと再評価されてもいいのに。シャルは決して、キャンディの二番煎じなんかじゃないぞ!で、それ以上に注目されてしかるべきと思うのが、この主題歌なんである。こういう憂いと清涼感にあふれた曲、今どのジャンルでも聴けないもんなぁ。あの頃(この歌の発表は昭和52年)のアニソンならでは、だ。作詞:冬杜花代子、作曲:鈴木宏昌が送るこの歌、とにかく自信を持ってオススメできるアニソンのひとつなんである。
2006.08.04
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「帰ってきたウルトラマンの歌」には、なんとなくチューインガムの匂いがある。それも、お口の恋人ロッテ・クールミントだとか今どきのキシリトール配合のヤツじゃなく、昔ハリスだかコリスだかカバヤだかコビトだかの、3枚10円で売ってたような、あの薄いヤツ。といって、この歌が安っぽいとかいかがわしい、なんて言いたいんじゃない。私たち昭和40年前後に生まれた世代にとって、最初にリアルタイムで見た(記憶のある)ウルトラマンの主題歌なんである。つまりそれだけ身近かってことなんだよな、帰りマンって。暖かく輝くクリスタルのような背景に、MATマークや隊員、怪獣のシルエットが浮かぶオープニング映像は、あきらかに初代ウルトラマンへのオマージュ。そして、明るくしかしブルージーなイントロから、“私たちのウルトラマン”の歌が流れ出す。♪君にも見えるウルトラの星♪たったこのひと言に、いろいろな想いが駆け巡る。かつての初代ウルトラマンやセブンの時代、彼らのふるさと光の国は、遠いとおい遥かな星だった。言ってみれば、神の星?それだけ私たちにとって神秘のベールに包まれた謎の存在。それが、このひと言でグッと近い星になったのだ。手を伸ばせば届きそうな、とは言いすぎだが、少なくとも謎というほどの距離感がなくなった。そしてウルトラマンの存在も、謎の人?から生身の人へと変貌したのだ。彼に変身する郷秀樹自体が、ダンやハヤタと違って親しみやすいお兄さん、だったし。そんな旧作との差を端的に表す、これはすばらしいひと言だと思う。また、オマージュという点ではここの部分(わずか1小節だが)にもそれがうかがえる。冒頭の“君にも”のところは、そのまま初代ウルトラマンの歌♪胸に(つけてる)♪とメロディが同じなのだ。きっとそのおかげでこの二曲を混在させて歌う人がけっこう多かったに違いない。少なくとも私の身の回りでひとり、そんなヤツがいたぞ?♪とどろく叫びを耳にして 帰ってきたぞ 帰ってきたぞ ウルトラマン♪この“帰ってきた”って言葉の使い方がいい。「新ウルトラマン」でも「続ウルトラマン」(準備稿ではこのタイトルだったが)でもなく、あのウルトラマンが帰ってきた!このワクワクする感じ。と言って思い出すのは(余談になるけど)ベムスター登場の回でセブンからブレスレットを受け取り地球に戻ってきた帰りマンを見て、MATの加藤隊長が「ウルトラマンが、帰ってきた…」とつぶやくシーン。このときの隊長、すごくいい顔してんだもんなぁ。実に印象に残る場面だ。ちょっと考えれば“帰ってきた”という表現は本来なら間違いで、“ふたたびやってきた”とすべきと誰もが気付く。しかし、この表現でいいのだ。何も間違っちゃいない。だって、ウルトラ一族のみなさんにとって、地球は第二の故郷なんだから…(皮肉じゃないよ)。この「帰ってきたウルトラマンのうた」って、他にも言葉の使い方に詩的なものを感じる部分がある。♪十字を組んで狙った敵は 必殺技の贈りもの♪(二番の歌い出し)「そんな贈りもの、いらんわ~」という怪獣たちの声が聞こえてきそうだ。こんな表現、なんかいいね。で、私が特に好きなのは3番の詞。♪炎の中に崩れる怪獣 戦い済んで朝が来る 遥か彼方に輝く星は あれがあれが故郷だ 正義と平和を守るため 帰ってきたぞ 帰ってきたぞ ウルトラマン♪なんとも光景が目に浮かぶね。明け方、死闘の末ついに怪獣を倒したウルトラマンがふと見上げた空にウルトラの星が瞬く。平和を守った達成感と、故郷への想い。新たな決意を胸に、ショワッとひと声、ウルトラマンが空に飛んでゆく…。実に情緒ある詞で、好きだなぁ。“炎の中に崩れる怪獣”このやさしい表現が円谷プロだ。某ヒーロー副主題歌の“憎い怪獣ぶっ殺せ”とはエラい違い。団時郎のファルセットな歌声が、いい意味での軽さと清涼感を醸し出す。みすず児童合唱団のコーラスもさわやかだ。ホントなら団時郎、歌っちゃいけない声の人なんだろうなぁ。あのエコーと合唱団のコラボ、そしてすぎやまこういちの熟練の技によるメロディとアレンジで名曲に仕上がっている。団くんの歌声のひそかな魅力は、NG主題歌の「戦え!ウルトラマン」で全開となるが、そこから30年あまりの時を経て「勇者よ急げ」「この道わが旅」で復活するのであった。(あいかわらずのフル・ファルセットボイスが健在でうれしい!これらの曲もいずれ取り上げるつもりだ。しかし、くしくも二作品で一緒になった団くんとすぎやまこういち、なにか特別な縁でもあるんだろうか…?)以前「やまだかつてないTV」だっただろうか?山田邦子と森高千里がトークしているとき、たしかハモリの話題になった際、「じゃあ私たちもちょっとハモってみようか?」なんて言いながら二人で歌いだしたのが♪帰ってきたぞ…ウルトラマン♪の部分。ここでいきなりその歌が出るか~!と、見ていて驚いた覚えがある。そうか、クニちゃんも私と同世代だもんなぁ。帰ってきたウルトラマンって、やっぱりウチらのウルトラマンだ…。
2006.08.03
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やっぱりなぁ、ツヨポン版「日本沈没」を観ちゃったからには、口直しにこれ取り上げないとなぁ。以前TV版「日本沈没」について書いたとき、この2曲についてあまり触れなかったのはこの列伝のためだったのさワッハッハ。「明日の愛」♪さようならと泣かないで今は微笑を いつかまた巡り合える光と風のように 人はみな遠ざかり夢は褪せようと 花は咲く春が来れば 地の果て続くかぎり 青い海の彼方の静かな岩陰 一粒の真珠になり思いで遠く巡る 目を閉じればいつでもそばにいるあなた あの星と同じように瞬く愛の光 あの星と同じように消えない愛の光♪「日本沈没」というスペクタクルドラマ。主題歌をつくるには難儀なストーリーなんだな。まさか「がんばれ小野寺!日本の危機を救うのだ!今だ!わだつみ、Go!」なんて歌にするわけにはいかないし。で、登場したのが上記の詞。すばらしいではないか!日本が沈むという滅びのドラマにふさわしい、ジャン・コクトーばりの詩的な言葉の数々。テーマをしっかり織り込みながら、だけど希望を捨てない前向きなこの詞を、気ままなカモメ、こと五木ひろしがしっとり歌い上げる。寂寥感と郷愁をかきたてるメロディも秀逸だ(作詞:山口洋子 作曲:筒美京平!)“日本沈没”という言葉の響きとこの歌、もう切っても切れない関係というか、医食同源というか(こりゃ違うか)、いつ聴いてもしみじみ良いなぁと思ってしまう。劇中一度だけ使用された、ギターの弾き語りによるバージョン(まさに気ままなカモメバージョンと言うべきか)、音源化を熱望!「小鳥」♪たとえ小さい命でも かごから放して大空に この手が与えた自由だから おまえが強く生きてくれ 緑なす山あの川 逆巻く海に沈もうと 光を目指して飛んでくれ 故郷を忘れず生きてくれ きっと…きっと 朝のきれいな囀りも聴こえぬ寂しい鳥かごに 一輪飾ろうこのつぼみを おまえの遠い旅のため 凍りつくよな白い冬 星さえ見えぬ闇空を 愛を頼りに飛んでくれ 故郷を忘れずに生きてくれ きっと…きっと劇中の要所々々でかかる挿入歌。静かなファンファーレのごときブラスセクションが少々しょっぱい演奏からはじまるこの歌は、しかしテーマソングを超えた感すらある名作だ。こうして詞を綴ってみると、これ、田所博士が小野寺さんと玲子さん、いや、日本を脱出するすべての日本人を小鳥になぞらえて詠った、魂のメッセージだな。他の地質学者や政治家、ときには世論からも疎まれながら、誰よりも日本という国、そして日本人を愛し、その行く末を案じていた田所博士。小林桂樹の迫真の名演と相俟って、実に魅力的なキャラクターとなっていた(ちなみに、このドラマの本当の主役は小野寺くんではなく、彼だ)。「日本沈没」ソングとして、申し分ない。どこか日本の初期フォークソングを思わせる、明るさの中にひっそり影を落とすメロディ、アレンジも、また“らしい”のだ…。ともあれ、昭和49年当時の特撮ドラマがいかに真摯に作られていたかを証明するこの2曲。今のドラマに余裕が感じられない(誤解と錯覚とえげつない戦略は充分感じるけど)のは、こんな歌が生まれないから、かもしれない…。
2006.08.01
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