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その1思わず吹きだしてしまった。このところのテレビ、秋の番組改編でスペシャル番組の乱立から、なんだかなぁ~と思いながら(あのスペシャル番組って、結局は番組内番宣ばっかりじゃん。別に悪くはないけどさ、私はちょいとひくぞ)何気なく見ていたあるCMに、大ウケしたのだよ。最初は、週刊だか隔週だか月刊だかの、最近よくある付録付きマガジンのひとつだと思ってたら(実際そうなんだけどさ)、ナレーションの最後のひと言。「創刊号は、頭蓋骨190円!」す、すごいな~、本屋で頭蓋骨が、しかも190円という超安値で買えるのかー!!!インパクト絶大。なんたって頭蓋骨!一気に心を奪われちまったぜこのセリフ。いや、言ってることは別に普通のことだし、ヒネリもなにもないんだけどさ。しかし、ねぇ。もうシュールを通り越して、はは~参りましたと頭を下げたい気分。とにかく、近年まれに見る衝撃だったなこれ。しかし、出版社もおもしろいところに目をつけたね。いや、称えるべきはあのCMあのナレーションをつくった広告代理店か。なんでも、毎回集めて人体が完成するまで全80冊だとか。お~い、途中で廃刊なんかになるなよ~。でないと、全国各地でゾンビだかフランケンシュタインの出来損ない怪物が大量発生するぞー!その2最近、会社の同僚からすごいサイトを教えてもらった。もしかしたら、今まで知らなかったの私だけか?まぁいいや。たぶんどこからでも入れると思うけど(私はYAHOOから入った)、“Google Earth”ってサイトを検索、ダウンロードしてみよう。あっ、有料と無料があるから気をつけて。私は無料のヤツを取り込んだ。無事にダウンロードが終わったら、ディスクトップにアイコンが出るはずだから、そこを開く。しばらくすると、宇宙に浮かぶ地球が映るから、どこでもいいけどまぁ試しにカーソルを日本に合わせて左をダブルクリック。地球がズームアップしてくる。途中でズームが止まったら、さらにダブルクリックを繰り返す。すると…。ここからは見てのお楽しみ。おぉーっ!と声をあげてしまうこと請け合いだ。今どきのハイテク(←今やこの言葉も死語か?)って、スゴイったらありゃしない。と同時に、ちょっとした怖さも感じるけど。興味を持たれた方は、ぜひお試しを。ただし、お持ちのPCにトラブルが発生しても責任は負えませんのであしからず…。
2006.09.29
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♪きらめく夜空にひとつ 平和の誓いを叫ぶ 正義の剣を抜くぞ 力を合わせて ミラーマン(オー!)ミラーマン(オー!)進め光の中 飛べよ宇宙の壁越えて果てまでも 夢を育てて駆け巡る ゆけ、オー、ミラーマン♪ミラーマンソングの中でも屈指の名曲がこの「戦え!ミラーマン」だと思う。ちなみに屈指の暗い歌は、「SGMの唄」に決まり!雰囲気が実に…。ま、それはともかくこの歌、なにがいいかってメロディと演奏なのだ。もっと言えばギターの音色!イントロ、ティンパニのダダダダダン!の連打の後スッと入ってくるアコギのスリーフィンガーがニクい。ティンパニ→ギターの単独演奏が二度続くと、まるで“ミラーマン”と歌うかのように金管楽器がそこに被さり、なんともいえない情感、「戦いを終え夜の荒野に佇むミラーマン」といったイメージが湧き上がる。カッコよすぎ!ちょっと渡辺宙明さんっぽくも聴こえるな(バトルフィーバーのBGMみたいだ)♪きらめく夜空にひとつ ~ 力を合わせて♪歌に入り、前半のこの部分までは京太郎くん、朝子さん、野村隊員、安田隊員(2名ともSGM)の四名がボーカルを務めている。渋いキャスティングだね。けっして上手くはない。が、メロディやアレンジには合っていると思う。で、後半の♪ミラーマン(オー!)♪からは荒川少年少女合唱隊のみなさんの歌声。やっぱり本職(?)だね。前半よりこっちの方が上手い。ちなみにテレビ放映時のエンディングではここの部分から流れた。画面はミラーマンが変身する時の光のエフェクトをずっと映しているだけ(所々でキャストやスタッフの紹介が入る)のシンプルなもの。しかし、なんたってボーカルの後ろでずっと奏でられているギター、ティンパニ、金管楽器や弦楽器がこの歌の聴きどころだ。アコギって、いいなぁ~。余談だけど、数年前に南野陽子の「思いのままに」を聴いたとき、終奏でかすかにアコギの音色(といっても、ストロークでの短い小節だけだけど)が聴こえた瞬間えらく気に入ってしまったのは、「戦え!ミラーマン」のギターを連想してしまったからだな、と今気がついた(←遅いって!)劇中、この歌の印象的な使い方をしているエピソードがふたつあった。ひとつは、SGMの藤本隊員がインベーダーの策略にはまり、ジャンボフェニックスでミラーマンを攻撃、倒してしまったときの話(あんな戦闘機ごときに倒されるなよミラーマン…)。自分の過ちに気付いた藤本隊員が自責の念に駆れ、隊長たちの静止も振り切りジャンボフェニックスで怪獣に特攻をかける際、彼がコクピットでこの歌をうたったんだな。工藤堅太郎の迫真の演技とこの歌のムードが相まって鬼気迫るシーンとなっていた(ちなみに機体が突っ込む直後、復活したミラーマンに救出されたのは言うまでもない…)。そしてもうひとつは、最終回の今まさにエンディングの時。インベーダーを殲滅させ、二次元の世界へと帰るべく、海岸で京太郎くんが朝子さんに別れを告げたそのとき…。ペンダントを空(というか海というか)に投げ、それに向かって最後のミラースパーク!同時にかかるダダダダダン!のティンパニ!夕陽に染まる海と、寂しい別れと、そしてこの歌の三身一体が織りなす儚い情感が静かな感動を生み出したのだ…(ちょっと美化しすぎ?)「戦え!ミラーマン」という歌。特ソン世界でも普段あまり語られることはないだろう。しかし、もっともっと評価されてもいい曲だ。詞はともかくメロディはもう絶品の出来。ここだけでも聴く価値があると思う。特ソンでしか得られないカッコよさと哀愁がそこにあるから…。
2006.09.28
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♪朝焼けの光の中に立つ影はミラーマン 鏡の世界を通り抜け 「今だ!キックを使え!目だ!」 ミラーナイフが宙を切る たたかえぼくらのミラーマン 夕焼けの光の中に立つ影はミラーマン 燃える炎を走り抜け 「今だ!パンチのチャンス!腹だ!」 ミラーリングが宙を切る たたかえぼくらのミラーマン 星空の光の中に立つ影はミラーマン 光の壁を突き破り 「今だ!とどめの一撃!頭だ!」 ミラーシュートが敵を裂く たたかえぼくらのミラーマン♪あの当時(昭和40年代後半)、とんがり頭のヒーローって流行ったのかなぁ。スペクトルマンにジャンボーグ9にジェットジャガーに…そして、ミラーマン!♪ズンダララッタ ズンダララッタ ズンダララッタ…♪鏡の中からミラーマンが飛び出してくるイメージのファンファーレの後、特長あるリズムの刻みが印象深い主題歌。これ、本編とは打って変わって明るい曲調なんだよなぁ。(ちなみにこのリズムの刻みはテンポを速めると「ハレンチ学園」の主題歌になるよ♪フンパカパッパ フンパカパッパ…♪)そしておもむろに歌われるミラーマンの勇姿。“朝焼けの光の中に立つ影はミラーマン”1~3番と、このはじめの部分が、なんかいい感じ。しかし、“~立つ影”ここが実はこの歌のポイントなんだな。別にさ、ヒーローソングなら“立つ男”でも“立つ人は”でもいいじゃん。だが、曲調も他の詞も明るいイメージの中に、ポツンと落とした影ひとつ。ミラーマンの本質がここにあるのだな。「今だ!キックを使え!目だ!」「今だ!パンチのチャンス!腹だ!」「今だ!とどめの一撃!頭だ!」おーいミラーマンくん、パンチのチャンス、なんて考えてる間に拳を繰り出せよ~。なんてチャチャ入れながら、しかしこの部分が一番印象に残るんだよな。あっ、2番が終わったあと、間奏としてワンコーラス分メロオケが入るけど、ここのセリフのところに入るギターのパララララン~が気持ちいい。ついでにSEとして怪獣の声もインサートされるが、これ、マグマ大使の怪獣アロンの声だ。ミラーナイフにミラーシュート…切り裂き技だね。ミラーリングってどんな技?八つ裂き光輪みたいなもんか?歌には出てこないけど、他にもスライサーH(V)、ミラクルキック…ぶった切りだな。やっぱりミラー=鏡だからか?だって割れた鏡って、切れるじゃん…。ミラーマン=鏡京太郎くんが出入りするSGMの諸君って、特にウルトラ警備隊などのような戦闘力に優れた集団ではない。のちにジャンボフェニックスというスーパーウエポンを持つようになり、怪獣にも率先して戦い挑むようにはなったけど、基本的には科学者諸君の集まり。基本的にはインベーダーとの肉弾戦すらままならなかった。で、オープニングではヒーロー番組によくあるパターンとして、彼らSGM隊員たちの紹介映像が流れるのだけど、これが実に地味。京太郎くんこそ走ってきてカメラ目線でニッコリ、ってシーンだけど、他の隊員たちはチラッと視線を移したり詰まれた本が倒れてハッとする、なんて絵が…。ヒーロー物というより、刑事物ドラマのオープニングのようなつくりだった。ウルトラに次ぐ円谷プロの新機軸、なのかもしれないが、ちと渋かった。渋いといえば、ミラーマンって昼より夜の戦いがサマになる。こんなところも渋いね。最強の必殺技、シルバークロスが初お目見えする古代怪獣アロザとの戦いは、ミラーマンのベストバウトだと思う。そして、これがまた夜のバトルだったんだよなぁ。「ミラーマン」の歌って4曲ある。このオープニングと前期エンディングの「SGMの歌」(主題歌以上に渋い!)、そして後期エンディングの「戦え!ミラーマン」(これ、名曲!)と、「朝日に向かってジャンボフェニックス」だ。こうしてみると明暗くっきり。オープニング&ジャンボフェニックスの“明”と、ふたつのエンディングテーマの“暗”。振れ幅激しいね。けど、やっぱりミラーマンって暗のイメージが大きい。作品のタッチと役者の影響だなこりゃ。ということで、次回はミラーマンソングのなかで私が一番好きな「戦え!ミラーマン」を取り上げよう。
2006.09.27
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メビウスの映画を見ていてつらつらと思ったこと。多くの怪獣、宇宙人と戦ってきた巨大ヒーローの雄、ウルトラマン。だけど彼らがひとたびやられるときって、案外ひどいんだよな。セブンのキングジョーによるマウントポジションからのタコ殴りや、ガッツ星人による十字架の磔。最終回におけるパンドンとの戦いも悲壮だったけど、あの時はセブン自体が疲労のかたまりと化してたしなぁ。まぁ、深読みすればその疲労蓄積を引き起こした、という点でさらに悲壮と言えるのだけど。新マンの、ナックル星人の計略にかかっての逆さ磔。スノーゴンによるバラバラ事件はもう、論外。Aのときが一番ひどく、兄弟そろって十字架にかけられるわ、コールタールで固められるわと、なんかもうそこまで映像化していいのか?ってくらい、肉体的以上に精神的にショックな光景が画面に映し出された。そういや初代ウルトラマンの最終回も、本編では流れなかったけどホントはゼットンにカラータイマーを叩き潰されるシーンがあったとか。だからやられて倒れたあとのカラータイマー、割れてたんだな。今の世ならともかく、あの頃そんなシーンが放送されなくてよかった。円谷プロの良心か…。ちょっとネタバレになるかもしれないが、今回の映画でも最初はメビウスが、そしてマン~Aの四人が磔にされてしまうシーンが登場する。まぁ、敵の宇宙人軍団のなかにガッツ星人&ナックル星人がいたからねぇ。特に四兄弟がやられたときに感じたけど、なんか切ないね。力尽きて倒れるとかじゃなく、さらし者になっちゃうんだもんなぁ。で、思うのだけど。ウルトラ一族のみなさん、といっても30人からいるため便宜上六兄弟+メビウスに絞るけど、彼らってある種の聖職者みたいなところがあるんだなぁ、と。初代マンの、自分の過失とはいえ異郷の生物に命を分け与え、あまつさえその地の調和のために戦いと救出(それは人間に留まらず、ときには怪獣さえも)を繰り返す姿。セブンの、強い力を持ちながら真の宇宙の平和のために悩み苦しむ姿。新マンの、己の未熟さを克服しようと懸命に努力する姿。Aに至ってはもう、最終回での彼のセリフ「やさしさを失わないでくれ、たとえ何百回何千回裏切られようと…」に尽きる(どこかの本でも指摘されていたが、はじめから裏切られることを前提にしたこのヒーローのセリフ!)そして、そんな行いや想いを受け継がんとするタロウ&メビウスと、彼らを見守るゾフィ…。こうしてみると、他のどんな特撮巨大ヒーローよりも色濃く、聖職者としてのスタンスが見えてくる。だから彼らがやられる姿って、よりいっそうショッキングだし、だけどどこかに美しさがあるんだなぁ…。あ~、こんなこと書いてたらまた映画観たくなっちゃったぞ!ってか、あのメビウス映画についてはいくらでも語れるけどさ、次回は列伝に戻ることにしよう。Uキラーザウルス(映画での怪獣、いや超獣ね)ってネーミング、同じ円谷プロ作品の○○―○○の怪獣っぽいね、の、彼の歌だ、うりょっ!(しっぽナさんお待たせしました!)
2006.09.26
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霊界の宣伝足マン、というより私たちの世代では黒木警視や、映画「ノストラダムスの大予言」の主人公、「007は二度死ぬ」でもショーンコネリーとの競演と、あの重い演技と台詞回しで印象深かった、丹波哲郎さんが亡くなった。84歳だとか。ご冥福をお祈りします。いつもこういうニュースを聞くたびに寂しくなるんだけど、で、そのたびに無茶なこと思うけど、俳優や歌手って、年とっちゃいけないよなぁ…。
2006.09.25
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♪宇宙に平和がくるまでは 力を合わせるんだ六兄弟 タロウ行くぞ みんな揃い 今が地球を救うときだぞ 進め進め進め 守れ守れ守れ 我らウルトラ六兄弟 ウルトラ父の教え子が 今こそ手をつなぐぞ六兄弟 タロウ聞けよ 叫ぶ声を 星の勇士が飛んでゆくのだ 進め進め進め 守れ守れ守れ 我らウルトラ六兄弟♪ウルトラ兄弟の中で、ウルトラマンタロウのポジションって仮面ライダーストロンガーに通じるものがある。先輩たちの支援が最も厚く、いわゆる兄弟の末っ子といった感じ。けど、けっして弱いわけじゃない。シリーズの集大成、豪華絢爛お祭り騒ぎ。なんたって一番ハデだしね。スタイルも技も。本来ならウルトラマンレオがその位置にいるはずなんだろうけど、レオって異端児だしなぁ。あえて言えば、ストロンガー最終回の後に特番として放映された、グレートマジンガーと死闘を演じたどこぞの大幹部と同じ名前の悪役キャラが登場するエピソード、的な存在か…(子供をさらい身代金を稼いで世界征服をたくらむという超絶な作戦を立てた、その名は暗黒大将軍!…アホか)話を戻すと、そんなタロウの立ち位置を色濃く感じられるのがこの「ウルトラ六兄弟」だ。やっぱな~、こういう曲って、マーチだよなぁ。怪獣ムルロアが登場する回だったか、地球のピンチに六兄弟がウルトラベルを持ち出そうとする際、ゾフィがウルトラの国の歴史をボディランゲージで他の兄弟たちに語るシーン(視聴者にはナレーションが説明)で流れたのが印象的だった。それにしても、こういう歌、タロウでなければ似合わないよなぁ。ある種の突き抜けた感覚。初代マン、セブン、新マンの雰囲気はまったく感じられないが、六兄弟という括りでみると完璧にしっくりくるもんなぁ。そう思って詞を見ると、Aメロでの勇壮さ、Bメロでの指揮指導(どうもゾフィがタロウに語っているイメージ大。先のシーンの印象によるものか?)、そして最後の“進め…守れ…”は、お~い攻めるんだか、守るんだかハッキリしろ~!とチャチャを入れたくなるが(いや、宇宙の平和を“守る”ために“進め”ってことなんだけどさ)、そんなところもな~んかモチロンだのドロボンだのモットクレロンだの(全部怪獣の名前だよ)が平気で登場するタロウワールドにはピッタリ合うんだな。曲の演奏にも触れてみよう。イントロからAメロは、まずもってキレがいい。このキレがともすると歌詞以上に名曲たらしめてる気がする。Bメロは詞に合わせての聴かせどころなんだけど、アレンジの仕方が上手く、単にメロディアスなだけには留まらない。Cメロに移ると再び力強くキレもよく、高らかにウルトラ兄弟の、平和への誓いを奏でるのだ…。ところで、なんで今回この歌を取り上げるに至ったか?といえば、もちろん先日見たウルトラマンメビウスの映画の影響によるものと白状しよう。劇中、この歌をモチーフとした音楽が何回か(何曲か)かかるのだけど、これがもう感涙ものだったのだ。前から好きだったけど、まさかこの曲で泣くとはねぇ。どれもアレンジの仕方が最高で、ふつう新録って下手に料理したやつばっかりでとても聴けない、ってのがお決まりのパターンなんだけど、この映画でのアレンジ曲は、オリジナルを超えてるんじゃないか?と思うほど聴いていて胸が熱くなる(ワハハ、しっかり映画の音楽集CDを買ってしまった)。とはいえ、これすべてオリジナルの確かなメロディあってこそ。やはりウルトラ兄弟の勇姿が胸に刻まれている者にとって、この歌は特別な1曲なのだ。
2006.09.24
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もう、感無量なんである。ウルトラマンを好きでよかった、とつくづく思う。正直、冒頭の怪獣とのバトルでセブンがひと声“デュワッ!”ここだけで泣けてきた。さらに、なんとあの北斗星児にすら感動してしまった。ハヤタの、“初代”としての重みも充分。長い歴史の上にそびえ立つ、崇高なる巨人の美しさ。それは、けっして姿かたちばかりではない。ウルトラ兄弟、そして彼らの魂を受け継ぐルーキーの想い。これがなにより美しい。「どんなに苦しくても最後まであきらめない。そう信じる力が勇気になる」この言葉をウルトラ兄弟から聞けたこと、それだけでもう胸がいっぱいになる。過去の作品を知らなくてもしっかり伝わりながら、しかもコアなファンをも呻らせる、適切なセリフの数々。郷秀樹の、あのエピソードを思い出すひと言は、まさに彼が言うべきセリフだった。(郷さん、レースの世界に戻れてよかったね)回想シーンですら適切な絵がチョイスされている。こだわりと省略の、絶妙なバランス。そして、あくまでも主役はメビウス。これがしっかり守られているから、単にマニアが懐かしむだけの映画になっていない。ここがすばらしいのだ。ミライ隊員は、これまで放送されたどのメビウスのテレビ版エピソードよりもヒーローしていた。GUYSの面々も、少ない出番ながら個性を発揮。サコミズ隊長の「よく見ろ!目つきが悪い!」には思わず笑ってしまった。メビウスは、しっかり“ウルトラマン”していた。ウルトラ兄弟を正当に継承した彼。これまで明かされなかった素性が垣間見られ、ウルトラの戦士としてのスタンスも徐々に明確になってきた。メビウスが、“近くなって”きたのだ。かつてウルトラに熱を上げた人、今でもウルトラを愛する人、そして、信じる力のすばらしさを体験したいと考えるすべての人に、胸を張ってお薦めするこの映画。私は銀幕のウルトラ兄弟たちから確実に勇気とパワーをもらった。ぜひ、あなたも!結びに。次回のアニソン・特ソン列伝は、そういうわけであの歌を…。
2006.09.23
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前回に引き続き「魔法使いサリー」の、今回はエンディングテーマ3曲を。「魔法のマンボ」サリーちゃんの、初期エンディング。2年以上の放映のうち半年も流れなかったから、私の中でもあまり印象には残っていなかった。しかし、今改めて聴いてみるとけっこうユニークなんだな。なんたってマンボ!オープニングのジャズからこの切り替えがまずすばらしい。歌うは前川陽子。彼女のボーカルがまた、メロディ以上にハジけていていいのだ。♪マ~ホ~の ンマンブゥ(マンママン)…マ~ホゥのクンニィは~、い~いなっ(ウー!)♪独特の節回しが魅力。今、こんなコテコテのマンボって、ないよなぁ。「いたずらのうた」中期エンディングのこれ、知名度は3曲中高いと思う。曲に合わせて、画面に白い線がうねうね動き、三つ子、よっちゃん、カブ、サリーちゃんを描いていく…、って映像も楽しい。これはちょっと歌詞を紹介。♪俺たちわんぱくトリオだぞ いたずらするのが大好きさ 女の子なんかいじめちゃえ! (オヤツあげないわよ!) 気は優しくておしとやか その上美人で力持ち 勉強嫌いが珠にキズ (いいぞ、ねぇちゃん!) チビでも魔法の天才だい 頭も優秀身も軽い 怖いものなどあるもんか (ホントかしら?) オチャメでお転婆あわてんぼ 時々センチになるけれど 可愛いサリーは人気もの (へぇ、しょってらぁ!)♪思い出しましたか?こんなノー天気な歌だったんですよ。それにしても、死語中の死語、のオンパレード。今の子供たちが聴いて意味わかるかな?で、この歌。一番の存在感を示しているのはよっちゃん(こと、加藤みどりさん)。ってか、詞も歌い方もサザエさんそっくり!あと“可愛いサリーは人気もの”鼻白みそうなこのひと言を、カブのセリフで丸く収めているところが見事!「パパパのチョイナ」後期エンディングは、ポロンちゃんをイメージしたホンキートンク調の軽快な歌。♪魔法の力でやっちまえぃ!♪の乱暴さが、いかにもポロンちゃんらしくていい。関係ないけど彼女って、ブラックジャックのピノコに雰囲気似てるね。遠い記憶ではっきり覚えてないけど、銀幕でウルトラセブンやホルスの大冒険なんかといっしょにこのサリーちゃんを見た記憶があって、そのとき上映したエピソードってのが、たしかポロンちゃんの登場する回だったような…。(今ふと気付いたけど、ホルスやサリーちゃんは東映、セブンは…円谷プロ。よく一緒に上映したよなぁ)だからかどうか、個人的に他の(エンディング)2曲にはない郷愁、みたいなものが、この曲を聴くたびに感じられるのだな…。サリーちゃんが放送されていた昭和40年代前半って、アニソン特ソンが一皮剥ける前の、暗中模索の時期。しかしそれだけに、既存の音楽ジャンルをうまく使用した、子供にも楽しめる主題歌、劇中歌がいくつも誕生したんだけど、これ、けっこう重要なポイント。おかげで私たちの年代って、耳が肥えたもんなぁ。確かな音楽性。クォリティの高さ。作品世界の表現。けっして、昔の歌だといってバカにはできない曲がいっぱいある。まぁ古臭くて今は聴けない歌、ってのも実際には多いけどね。サリーちゃんの主題歌・副主題歌4曲はそんな時代の良きサンプルになり得るものばかりであり、作曲家・小林亜星の力量を実感できる、名曲ぞろいと言えるのではないだろうか。さ~て、明日(おっと、もう今日か)はメビウスの映画を見に行くぞ~!!
2006.09.22
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♪マハリクマハリタ ヤンバラヤンヤンヤン マハリクマハリタ ヤンバラヤンヤンヤン 魔法の国からやってきた ちょっとチャームな女の子 サリー サリー 不思議な力で街中に夢と笑いを振りまくの サリー サリー 魔法使いサリー ほうきに乗ってやってきた ちょっとお茶目なお姫様 サリー サリー 魔法の呪文を唱えると愛と希望が飛び出すの サリー サリー 魔法使いサリー サリー サリー サリーちゃん♪昔聴いてたときにはなんとも思わなかった曲がふとした表紙に聴き直して再評価、ってのもなにか得した気分になれるもので。その名の使用権を持つSONYがOKを出していれば“サニー”になっていたはずの、日本初魔女っ子アニメ「魔法使いサリー」の主題歌もまた、そんな1曲だった。ジャズのスタンダードナンバー「sing sing sing」(ベニーグッドマン)を思わせるドラムソロとそこに乗っかる“マハリクマハリタ…”の呪文が、なんとも異様にカッコいいんだな。ここだけアレンジして1曲作ってほしい、と思うくらいだ(できればそのときは前川陽子さんにボーカルをお願いしたい。オリジナルでも良いのだが、ここだけちょっとネックかな?)歌に入ってからはもう、オールザットジャズ!詞も端的にサリーちゃんを語り、主題歌としての役割を充分に果たしている。“ちょっとチャームな女の子”“ちょっとおちゃめなお姫様”この“ちょっと”が、親しみを感じさせていいね。詞にも出てくる「魔女=ほうき」って図式、私たちの世代ではサリーちゃんから教わった気がする。あと魔法の便利さ。ソファに寝そべるサリーちゃんが手にした棒(指揮棒みたいなヤツ)を一振りすると、ブラシがネコに変身しながらネズミに化けたカブを追いかけるっていうオープニングのワンシーン。何気ない一幕だけどスピード感にあふれた名シーンと思う。それにしても、ジャズってどこか憂いがある。この主題歌を聴いて、ただ陽気なだけじゃない、かすかな寂寥感も覚えるのは、やっぱりそのせいだろう。で、それは先に書いたサリーちゃん世界の魔法に対する捉え方にも通じるものだ。物語のなかで、この魔法が災いするって話や、魔法がまったく問題解決にならない、ってストーリーがいくつか登場する。一見コメディタッチでありながら、けっこうシリアスだったり…。魔法が万能ではないってことを要所々々で示している。さすが2年以上も続いた作品だね(「ボニーの花園」と最終回2部作がこの点、白眉だ)作曲は小林亜星。もう、芸達者といったら…。初期の日本アニソン界に、底辺の拡大と厚みを持たせた功労者だ。その後、幾多の魔女っ子アニメが生まれ、数多くの名曲も現れるが、もしもこのサリーちゃんなかりせば、それらもまた誕生したかどうか怪しいってもんだ。で、小林亜星の才能は、3曲のエンディングテーマでも垣間見れるのだけど、それは次回触れよう。もう何度もしゃぶりつくしてとっくに味も抜けてると思っていたら、どっこい本当の味わいがまだ残っていた、私にとって「魔法使いサリー」はそんな歌なのだ…
2006.09.21
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♪「スペクトルマン、怪獣を殺せ!」 地球の平和を守るため 戦う我らのスペクトルマン 憎い怪獣ぶっ殺せ フラッシュ!スライス!ギムレット! 戦いすんで日が暮れて 夕陽輝く彼方を見れば ネビュラが夜空に光ってる♪みなさんこんにちは、コルフ教授です。前回に引き続き、スペクトルマンの後期エンディングテーマ「ネビュラの星」について語ってみたいと思います。曲は、少々しっとりとしたマーチのリズムで始まります。妙な表現ではありますが、ちょっと耳に留まり、「んっ?どんな曲だこれは?」と興味を抱かせる曲調、と捉えていただければよろしいかと。マニアックな喩えでは、「怪獣王ターガン」のエンディングにそっくりな雰囲気、とも言えますな。えっ、余計わかりにくい?これは失敬。しかしワタクシ、かねがねこの2曲は同じ毛色の歌だと思っておりましてな。そう思い調べてみたところ、作曲が共に宮内国郎さんでありました…。イントロが6小節続いたあと、スペクトルマンに指令を出すネビュラ遊星のセリフが響きます。「スペクトルマン、カイジュウヲ、コロセ!」いきなり“殺せ”であります。“倒せ”でも“退治”でも“やっつけろ”でもなく、“殺せ”。なんともストレート。なんとも生々しい。のっけからこんな言葉が出てくる、この部分だけでこの歌が只者ではないと感じます。歌に入って、最初のフレーズは、まぁ正統派の様相。♪地球の平和を守るため戦う我らのスペクトルマン♪彼の名の代わりに他のヒーローをそこへ当てはめてもまったく違和感ない普遍的なフレーズであります。が、続くひと言に度肝を抜かれるのです。♪憎い怪獣ぶっ殺せ♪…またも出てきた“殺せ”。いや、今度はさらに過激な“ぶっ殺せ”…ヒーローソングにあるまじき暴力的な表現ではありませんか。しかも。この歌のボーカルは、ボーカルショップとみすず児童合唱団のコラボレーション。そのなかで、みすず児童合唱団のソロパートが、なんとこの部分だけなのです。…レコーディング中の彼ら合唱団、一体どんな顔して歌っていたのでしょうか?また彼らレコーディングに参加した児童たちの、後の人格形成に悪影響がなかったかどうか、心配になりますね。♪フラッシュ!スライス!ギムレット!♪スペクトルマンの歌に欠かせないこのひと言が終わると、演奏にSEがかぶります。おそらくスペクトルマンが怪獣をぶっ殺したときの音なんでしょう。歌はここから一転、曲も転調し、詞の雰囲気もガラリと変わります。♪戦いすんで日が暮れて♪死闘の後の情景描写、でしょうか。“カラスと一緒に帰りましょう”と続けたくなる、ホンワカした雰囲気ですな。♪夕陽輝く彼方を見れば ネビュラが空に光ってる♪戦いの余韻も冷めやらぬスペクトルマンが蒲生譲二の姿に戻り(?)、ふと夕焼けの空を見上げるとネビュラ遊星がそこに光っている…。まるで歌の前半の殺伐とした空気を拭い去るかのような、なんとも叙情的な美しいシーンが浮かび上がります。2番、3番もこの部分は夕暮れのさびしい、だけどその分キレイな光景が描かれます。ちょっとご紹介しましょう。♪街に灯りが灯るころ蒲生譲司がふと見る空にネビュラも潤んで光ってる♪(2番)♪ゴリに作られ攻めてきた怪獣だけど今死んでゆく 譲司もそっと目を瞑る♪(3番)2番はさらに印象的ですね。ワタクシはここを聴くと、一峰大二画伯が描いたマンガ版スペクトルマンの、サタンキング&マグラー編のクロージングカットを思い出します。しかし、3番といったら…。悪いのは怪獣でなく、それを作ったゴリだ。怪獣たちも被害者なんだ…。そう思い、今まさに絶命する怪獣に対し哀悼、目を瞑る蒲生譲二…。彼のキャラクターを見事に表現しているのがすばらしい。という解釈はよいとして、“今死んでゆく”なにか、もっとソフトな言い回しができなかったのか?と、この辺あくまでもPプロらしさというか、ストレートなんですなぁ。ともかくこの歌、ワンコーラスの前・後半ではまったく別な歌、と言っても過言ではないほど、はっきりくっきり色分けされております。極端なことを申せばマッチポンプのような歌でしょうか。とはいえ作品自体がそんな風潮無きにしもあらず、といった感じですから、それはそれでピッタリということなのかもしれません。過激さと美しい描写がもたらす余韻。他にあまり類を見ないこの歌、スペクトルマンならでは、Pプロならではである、と申し上げ、ワタクシの講義を結びにしたいと思います。またお会いしましょう!
2006.09.20
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ご無沙汰しております。私はコルフ教授です。甥のヤエモンジがアニソン・特ソン列伝なるものを書いておるようですが、私もそれにあやかり、少々講義いたしたく、参上した次第。では、さっそく…。ヒーロー物、ロボット物の歌には、必ずと言っていいほど「悪に対する正義の姿勢」が語られております。どういうことか?そのヒーローが、悪をどうしたいのか?つまり、こういうことです。「(悪を)倒す、やっつける」この“やっつける”というのが姿勢であり、目的であり、誓いなのであります。しかし、無限に広がるアニソン・特ソン界で確固たる地位を築き上げているヒーローソング。他にも様々な姿勢が、様々な言葉で語られているのです。今からちょっと挙げてみます。それぞれの言葉の前に「悪を」あるいは「悪に」を付けてお読みください。『ぶっとばす ぶちのめす うち倒す 打ちすえる ぶちあたる うち向かう ふきとばす 打ち砕く 打つ 撃つ 切る 裂く ぶち破る 迎え撃つ なぎ倒す 挑む 退治する 立ち向かう つぶす くだく たたく 叩き伏せる 息の根止める ぶつかる けちらす 投げ飛ばす ぶち壊す ぶっつぶす 捕らえる 切り裂く 突き破る 追いつめる 追いかける 懲らす ぶった切る 全滅(させる) 食い止める 奮い立つ 追う 追い払う 打ちつける 運び去る 滅ぼす ぶちかます』いかがでしょう?詳しく調べればさらにたくさんの言い回しが発見されるはずですが、ちょっと思い浮かぶだけでこれほどの言葉が用いられているのです。そして、ひと通り読まれてお気づきと思いますが、“う”“ぶ(ふ)”で始まる言葉の多さ!該当するものをピックアップしてみましょう。「う」 撃(打)つ うち倒す 打ちすえる うち向かう 打ち砕く 打ちつける “う”で始まるものは、やはり“うつ”をベースにした言葉でありますな。なんとなく言い回しがソフト、な感じがします。それに対して…「ぶ・ふ」 ぶっとばす ぶちのめす ぶちあたる ふきとばす ぶち破る ぶつかる ぶち壊す ぶっつぶす ぶった切る ぶちかますこんな“ぶ”族の言葉を続けて読むと、本当にこれ、ヒーローソングに出てきた言葉か?と疑いたくなるものばかりですね。特に『ぶっ壊す ぶっつぶす ぶった切る』あたりは、もう悪の歌の領域に入りかけてます。しかし、ボーカリスト次第で下品に聞こえない、というところがすばらしいですね。『切る 裂く 切り裂く 砕く 叩く 投げ飛ばす 運び去る』…具体的な悪への懲らしめ方ですな。『絶つ 懲らす 滅ぼす 退治する 挑む』…ヒーローの決意が強く感じられます。『立ち上がる 食い止める 迎え打つ』…もうひとつヒーローソングに欠かせない「守る」という言葉につながりますね。『追いかける 追う 追いつめる 捕らえる』…こう並べると、ひとつのドラマになりますな…。言葉による表現は、そのままキャラクターや作品の風合いを表すものと思います。そういう観点で見たときに、どうしても取り上げなければならない特ソンがひとつあります。そう、あの歌。たったワンコーラスの中に二度も「殺せ」という言葉が歌われている、他に例を見ない殺伐この上ない曲。スペクトルマンの後期エンディング「ネビュラの星」であります!が…。ややっ、いささか前フリが長すぎましたかな?というわけで、次回に続くのは私の得意技“フラッシュ スライス ギムレット”でありまして、この続きは次回、後編で。では、一旦休憩です。
2006.09.19
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♪進め 進め 進め スペクトルマン 進め 進め 進め スペクトルマン 地球を狙うゴリとラー 怪獣どもをやっつけろ フラッシュ スライス ギムレット 進め 進め 進め スペクトルマン ネビュラの星の 正義の勇士♪オープニング映像冒頭での、晴天の下、荒野にそびえ立つ岩文字もインパクト大だった、スペクトルマン(以下、スペ)の後期主題歌「スペクトルマンマーチ」。あの当時、静岡の民放って、局の都合もあるだろうけど案外ずさんだった。はじめてスペを放映した時も、途中で打ち切ってやんの。それも、けっこう早いうちに(たしかネオヘドロンが登場した直後くらいか)。当然というかなんというか、物語の途中でオープニング、エンディングが変わったことも知らず、だから東映マンガ祭りではじめてこの曲を聴いたとき、驚いた。「変わっとる!歌が変わっとるー!!」小林よしのり風にいえばこんな感じで(なぜそこに彼の名前が出る?)そのときワンコーラス聴いた感想は、「なんだ、やけに明るい歌だなぁ…」ホルンの放牧歌的なファンファーレが、先に挙げたオープニング岩文字映像とやたらマッチしていて、いっそうそんな印象を受けたんだと思う。ところが、だ。スペの主題歌、副主題歌合わせて計4曲、全部きっちり3番までつくられてんのな。ま、それはいいんだけど、この「スペクトルマンマーチ」、前期主題歌と同様、よく聴くと中身が薄いんだよなぁ。1~3番までほとんど同じ詞。違うのはたった一文。“地球を狙うゴリとラー 怪獣どもをやっつけろ”ここだけ。“卑怯な攻撃ゴリとラー チャンスを待って耐え忍べ”(2番)“ゴリのつくった怪獣どもを 木っ端微塵にやっつけろ”(3番)ここだけなのだ。しかも、1番3番では同じこと言ってるしなぁ。なんだかなぁ。しかし、だからといって聴きどころがないわけじゃない。こんな短い詩の中にも、スペらしいフレーズさがちゃんと織り込まれているのだ。ここを見逃してはならない。ポイントは4つ。“怪獣ども”このぞんざいな言い方!しかし、「怪獣たち」「怪獣のみなさん」なんていうわけにもイカンし、そもそもスペの怪獣は“ども”の括りが似合うのだ。“卑怯な攻撃ゴリとラー”うっかり聞き逃しそうなこの部分だが、実はゴリ様、全話を通してもそう歌われるほど卑怯な手はあまり使っていない。むしろ戦術上では正攻法な作戦が多かった。というか、遠路はるばる惑星Eからやってきて、地球の環境や風習をよく分析して戦術を考えた、勤勉なサルだったぞ?部下のラーも、ゴリ様の指令を受けてゴーゴーを踊ったり屋台で一杯ひっ掛けたりと、実に研究熱心だったし…。“(チャンスを待って)耐え忍べ”演歌のようなこのフレーズ。少なくともウルトラ一族のみなさんには似合わない。まぁ弱さでは定評のある(?)スペのこと、たしかに劇中そんな場面、あったなぁ。あと、別な解釈として、無理難題を押し付けるネビュラ遊星の指令にも耐えろ、忍ぶのだ!とも取れるかもしれない。“(怪獣どもを)木っ端微塵にやっつけろ”また出た怪獣ども。スペもフラストレーションたまってんのかなぁ。しかしそれを超える“木っ端微塵”が、なんといっても味わい深い。なんか、情け容赦ないよなぁこの表現・・・。作詞はなんと、うしおそうじ、その人。なるほど納得、だ。それで普通の人にはまぁ思いつかない言葉が並んだわけだね。で、彼は後期エンディング「ネビュラの星」でその才能をさらに発揮し、特ソン史上に残る恐るべき歌が誕生したのだが、それは次回語ろう(これも長くなりそうだ…)曲中何度となく繰り返される♪進め 進め 進め♪が、やけに耳に心地いい。メロディ&アレンジのすがすがしさと、詞のぞんざいさ。ふたつの顔を持つこの歌、やはりいかにもスペらしくて好きな歌なのである…。最後にちょっと豆知識&ナンクセ。スペの歌にしつこく出てくる“フラッシュ スライス ギムレット”(前期OPでは“スライス ギムレット”)は、スペの武器、技の名前。フラッシュ(スペクトルフラッシュ)は、まぁウルトラマンのスペシューム光線と思いねぇ。スライス(スペクトルスライス)は、スペの両腕から出てくる鋸の刃状のカッター。さすが超能力のサイボーグだ。そしてギムレットはカクテルの名、ではなく(あたりまえっての)、そのスライスを出したまま両手を合わせ、体を高速回転させて敵に突っ込む、超電磁スピンみたいな技だ。で、ナンクセつけるのはこのギムレット。やたら詞に出てくるわりに、劇中使われたのはほんの数えるのみ。もっとポピュラーな、しかし初登場は公害Gメン事務室での、自分の机の引き出しから蒲生譲二が取り出してという、意表をつくことこの上ない登場の仕方をした渋い武器、スペクトルバックルが一度として歌われないのはなぜだ~!
2006.09.18
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♪one two three four one two three four five six seven (Come on Seven) one two three four one two three four five six seven (Ultra Seven) Attack the hawkmissile Fighter Seven Ultra Seven one two three four one two three four five six seven (Let’s go Seven) one two three four one two three four five six seven (Ultra Seven) Strike the eyeslugger Hero Seven Ultra Seven ♪ウルトラマンやセブンの楽曲を別なリズム、演奏にアレンジしたCDが最近よく発売されているが、その収録タイトルに主題歌と並んで必ずと言っていいほど入っているのが「ULTRA SEVEN」だ。それだけ人気が高いという証しなんだろうけど、それにしても我々昭和40年代前半までに生まれた、特に男子諸君はいったいこの歌のどこに惹かれるんだろう?当時としてはめずらしい大人のムードを持った特ソンだから?英詞のかっこよさ?メロディ、アレンジのカッコよさ?作品世界とのマッチング?劇中での、この歌の使われ方?ジ・エコーズのボーカル?実は私の場合、これすべてが当てはまるのだ。何度繰り返して聴いても飽きない。1968年の作品だから、もうかれこれ40年余り?もう古典、クラシック、でも、未だに大好きな歌。詞を見ていただければわかるように、歌われている内容って、あんまりたいしたことない。主題歌の一部のアレンジ、といった感じで、ほとんどスキャット然とした単語が淡々と綴られているだけだ(作詞は東京一、こと円谷一)。しかしこれ、構成の巧さだろう。波状のようにコーラスがクロスする。最初の“five six seven”と“Come on Seven”の“Seven”が重なるところなど職人芸!実に気持ちいいのだ。アレンジも負けていない。全編にわたって響くブラスの、うねるような音色が秀逸。特に間奏。同じメロディを4小節ずつ、ホルンやトランペットなどが替わるがわる奏で、最後にすべてのブラスが重なって同じ旋律を吹くところ(ここ、つくりが主題歌の最初の部分、イントロ直後の♪セブン セブン セブン セブン♪と同じだね)、このオーケストラのような展開がまったくもって、言葉を失うほどすばらしいのだ。ちなみに、私はこの間奏が曲中で一番好きなところである…。ウルトラ警備隊って、ウルトラマンの科学特捜隊に比べ、あきらかに大人の集団って感じだった。ビジュアル的にも、隊員服は科特隊のオレンジから、空色+黒へ。空陸をゆくスーパーマシンも、銀+赤から、銀+黒のストライプ、と、ひと目でシャープ&クールな色彩。で、またねぇ、そんな感じがこの歌にピッタリ(ってか、歌がU‐警備隊の特長を巧く表現してる)のだね。特に劇中、ポインター(←知らない人には、警備隊の特殊スーパーカーと説明しておこう)が疾走するシーンにBGMとしてこの歌がかかったのだけど、映像と音楽がとびきりマッチしていて、本来なんてことないシーンなのにすごくカッコよく見えた(聴こえた)のだ。まさに人馬一体というか、歌車一体、そう、あの一体感って、その後のウルトラマンシリーズ、A以降には感じられなかった…(新マンは、って?もちろん、MATビハイクル+ワンダバがあるじゃん)ヘンな言い方だが、私の中には「ウルトラセブン」に対するふたつのイメージがある。ひとつは主題歌が持つ、満を持して登場、といったゴージャスな感じ。もうひとつは、この歌の持つクールさ、鋭さ、大人チック、そしてダークな感じ。初期のウルトラシリーズの歌って、もう特ソンというより日本のスタンダードソングになってる気がするけど、その中でもいぶし銀の光を放つ名曲、それがこの「ULTRA SEVEN」なのだ。
2006.09.17
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♪朝日に映えて堂々と 幸せ求め今日も行く 平和の戦士マジンガーZ ちょっぴりうらやましくなるけれど いつも助けて守ってくれる だから オー! だから オー! 苦しいときも辛いときも 拳を握りついてゆく マジンガーZ マジンガーZ 俺たちマジンガー親衛隊♪聴いていてさわやかな気分になれる歌、ってのがある。高原のそよ風のような、うららかな日差しのような、清々と心洗われる歌。そこで奏でられるメロディが心地よく耳をなごませ、なんとも優しい気持ちが湧き立つ…。マジンガーZの挿入歌って、「Zのテーマ」「ふたりになれば」「空飛ぶマジンガーZ」「マジンガー我がマシン」など、勇壮さ、力強さを前面に出した(無論、魅力はそれだけじゃないけど)ものが有名だけど、その影に隠れて静かな光を放つ曲が存在する。それがこの「マジンガー親衛隊」だ。歌は「マジンガーZ」を応援する者(視聴者)の視点で言葉を紡いでゆく。“朝日に映えて堂々と 幸せ求め今日も行く”「Zのいる風景」といったらよいか、オレンジ色の陽光に染まる雄雄しいZの姿が目に浮かぶ。Zの歌ってやつ、どれも絵的なイメージがいいね。唯一“ちょっぴりうらやましくなるけれど”とネガティブな詞、そして続く“いつも助けて守ってくれる”と、受身な姿勢も語られるけど、続く“だから オー!”以降で、単にZへの依存心だけが歌われているのではないことがわかる。“苦しいときも辛いときも 拳を握りついてゆく”“苦しいときも辛いときも 涙こらえて耐えてゆく”(2番)ここがこの歌の命。Zに平和を守られながらそれで良しとせずに、だから拳を握り、涙こらえて、勇気を持ってついてゆくのだ。つまり、Zの強さを我がものとし、Zと共に戦おう、という、決意の歌なのである(耐えることも戦いだしね)「親衛隊」を辞書で引くと、「要人の身辺を護衛する部隊」という意味の他に、「常にある人につき、随って行動する人、熱狂的なファン」ともある。Zに随い、Zと共に行動する…なんとすばらしいことか。どんなに強い機械獣が現れても勝利を信じて最後まで戦ったマジンガーZ(と甲児くん)。その不屈の精神を、Zのファンである我々も模範とし、立ち向かおう。なぜなら俺たち、マジンガー親衛隊なのだから…。すがすがしい編曲と水木一郎のやさしい歌い方とがしっかりマッチした、やはりこの歌、あなどれない1曲なのであった。
2006.09.15
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アニメ「ムーミン」も、キャラ的にスタンダードなものへと成りつつあるなぁ。雑貨店に行けば彼らを描いたマグカップなんかが売られてるし、ミーなんて最近のCMにもちゃっかりあたりまえのように登場してるし。都合三度もアニメ化されてるのって、けっこうすごいことだと思う。「こいつ、絶対カバだ!」テレビで見ていて、子供の頃はずっとこう思っていた。実は妖精だったと後から知ってビックリ。でもどう見たってムーミン、カバだよなぁ…。さてここからは昭和40年代にアニメ化された「ムーミン」にしぼった話。そこでスナフキンである。ギター抱えて旅をゆく、まるでキカイダー・ジローのような、でも実は吟遊詩人。「ムーミン」のキャラクターの中で一番好きだ。だってなぁ、いつもクレバーでカッコいいんだもんよ。池のほとりでテントを張り、パイプをくわえて釣り糸をたれる。なんてことない構図なのに、「しぶい」「かっちょいい」「むむっ、できる!」と思わせるキャラ。それでいてムーミンたちが問題を抱えて「おーい、スナフキーン」と駆け寄れば(この辺ドラえもんとのび太くんだね。そしてこのときのムーミンが走る…咳き込んだカエルのような音が印象的だ)、快刀乱麻、的確な解決策を打ち立てて問題解消。まるで仙人のようなヤツでもあった。そういえば、ムーミンとスナフキンが初めて出会った時の会話はすさまじかった。ムーミン「君はどこから来たの?」スナフキン「あっちさ(気がなさそうに)」ムーミン「ふーん、これからどこへ行くの?」スナフキン「こっちさ(また気がなさそうに)」う~むぞんざいなヤツだ。だけどこのクールさもたまらない。登場人物の中で一番“大人”よなぁ…。そんなスナフキンがいつも歌っていたのがこの「スナフキンのうた」だ。♪雨に濡れたつおさびし山よ 我に語れ君の涙のそのわけを 雪降り積むおさびし山よ 我に語れ君の強さのそのわけを 夕陽に浮かぶおさびし山よ 我に語れ君の笑顔のそのわけを♪詞もおそらく彼自身が作ったんだろう(本当は井上ひさし)、詩人の面目躍如、実にシンプルで味わい深いフレーズ。メロディも申し分なし。本来ならもろ手を挙げて、列伝の中で紹介したいくらいの歌だ。ではなぜこの歌、私が怪伝として取り上げるのか?答はひとつ。歌が下手!!そう、このひと言に尽きるんである。仮にも吟遊詩人だぜ、本業(?)の歌がヘタでどーすんの?あの印象的な♪ンチャ、ンチャ、ンチャ、ンチャ♪のイントロに期待が高まる。しかし、歌が出てきた瞬間…“はぁんめ~にぬぅ~れったっつぅう~ ほぉっさ~びしやぁまよぅお~”なんだこの息が漏れたような歌い方。“ぅわれにかったれ きみのなみだのそ~のわけを~ぅおぅお~”無理やり低い声で歌うスナフキン。まるで悪代官のつぶやきみたいじゃないか!レコーディングのとき、キーを上げるとか下げるとか、もう少しなんとかできなかったのか…?スナフキンのクレバーなイメージがぶちこわし。そうか、彼は表面上では冷静さを保ってたように見せかけ、その実、歌の下手さがいつバレるかとヒヤヒヤしてたのか~。目深にかぶった帽子も、万一のときできるだけ動揺を隠すため、だったのか…(以上、夢も希望もない邪推、終わり)。とにかく、アニメのキャラのイメージで音源化されたこの曲を聴くと、その落差に愕然とすること間違いなし。人には誰も、言葉にできない裏の顔があるもんなんだねぇ…。いつだったかスナフキン、ムーミンに愛用のギターを壊されたことがあった。そしたら彼、すぐに代わりの木を探してきて新しいやつを作ったっけ。すごいな~、お手製だったのかあのギター。しかもナイフ1本でつくっちゃう…。ホントに仙人みたいな男だ。ぜひYAMAHAかMORISかタカミネかGIBSONかYAIRIか…どこでもいいからギターメーカーの主任技術者として着任してほしいぞ。あるいは魚神さんと八木ちゃんとで釣り対決してほしい。スナフキンが太公望かどうかは知らないが、それを食料調達手段としている以上、かなりの腕前と見た…。なんていうチャチャはおいといて、真面目にひと言アドバイスForスナフキン。あなた、もう少し歌の練習した方がいいですよ…。
2006.09.14
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ここ数日、ニュース番組で飲酒運転による事故がクローズアップされている。例の福岡での痛ましい一件によるものだろう。まったく、この手の事故って今に始まったことじゃないのにね。こういうの、「交通事故」というより、もはや「殺人事件」と呼んだほうがいいんじゃないか?と思うくらいだ。車の性能がいくら向上しても、ドライバーの意識が変わらなければまったく無意味。散々夜通し飲んだくれたばかりか、帰りの運転中にも缶チューハイだかを飲みながら事故を起こしたっていう、こいつバカじゃねぇの?としか言いようがないヤツ…。極刑だなホントに。刑といえば、今朝「特ダネ」の中でデーブ・スペクターがアメリカでの飲酒運転者の罰則を紹介していた。どこかの州では、一度それで捕まったら車のナンバープレートを普通のものから専用のものに付け替えられてしまうとか。けっこういい案だねこれ。心理的な罰則。その車に乗る家族にまで迷惑かかるんだもんな。日本でも一考を。とにかくみんな、飲んだら乗っちゃイカンよ。カーディーラーに勤める者からも、改めて。ところで、いつも平日8時前には会社に向かっている私がな~んで今朝「特ダネ」を見ていたかというと…。はい、今日は4回目の歯の治療日なのでした。9時から、ということで、会社へは遅刻して行ったのだ。…ま~だ完治しないでやんの。い~かげんに、しろ~~!!風見しろ~、は不死身の男!来週、上から被せるんだとか。それでようやく完了か?やっと地球に平和がまた訪れるのか?今度こそケリつけてくれ~、と願いつつ本日の結び。次回はアニソン怪伝その2、の予定。パイプをくわえながら池のほとりで釣り糸をたれる吟遊詩人の歌をば…やり玉にあげよう。
2006.09.13
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その昔、「教科書ガイド」ってな本があった。今でもあるのかな?わからんけど。理数系の苦手な私は、小学生の頃これに大変お世話になった。だってなぁ、教科書に載ってる問題の、答えから解き方からみ~んなそこに書いてある。「○ページから△ページまでの問題を明日までにやってきなさい」なんて宿題が出ても怖くない。式と答え、丸写し。気分はもう無敵の王者。裏技使って絶対死ななくなったスーパーマリオ、みたいなもんだ。リーサルウエポン。禁断の秘技。ミスター念力。それはそれはすばらしい本だった…。だけどやっぱり禁断、なんだな。答えを写しているときの、どこかで感じていたヒケ目。こんな安易に見ちゃってもいいのか?そんな罪悪感。ま、そんなことをしてれば当然、学力など上がらんわなぁ。おかげで(?)今でも理数系、得意じゃない。うん、やっぱズルはいかんね。で、そんな罪悪感、みたいなもの、最近ある本を読んでよみがえった。「歌謡Gメン あのヒット曲の舞台はここだ!」最初、本屋でパラパラと立ち読みして、おもしろそうだと思い買っちゃった。内容はタイトルの通り、70~80年代を中心とした日本のヒット曲の“その歌の舞台となった場所、モデルになった人はどこなんだ?”を作詞家や歌手にインタビューしてまとめたもの。たとえば…。・クリスタルキングの「大都会」の“大都会”は○○○・海援隊の「贈る言葉」の♪暮れなずむ街の~♪の街は○○○・アリスの「チャンピオン」のモデルとなったボクサーは○○○・さだやんの「雨やどり」の、雨やどりしていた場所は○○○わりと有名な逸話から、へぇ~、ほぉ~と膝を叩いてしまうエピソードまで100曲以上。いくつかの曲ではその誕生エピソードまで明かされており、実におもしろかったのだけど…。この本の前書きにも書いてあったけど、本来「歌」というもの、そこで歌われている場所も人物像も、特定の名前が出てくる以外は聴き手側にゆだねるべきものなんだな。ウィークエンドの「岬めぐり」。傷心の若者がたずねた岬って、別にどこでもいいじゃん。聴いた人が心に浮かんだ岬(たとえ架空の岬でも)が正解、のはず。それを「あの歌の岬は、実は○○○のことだったんです」という一文を読んだ瞬間、「他の場所を想像することはまかりならん」と通告されたようなもんで、イメージの幅が一気に狭まっちゃう。余談だけど、この辺って小説の映像化にも通じるね。「○○刑事の役をな~んであの役者がやるの!?」って文句が出るのはよくある話で…。でもまぁ、そんな堅苦しいこと考えなくてもいいのかもしれない。その小説で例えればあとがきみたいなもの。なくてもいいけど、あったらあったでまた楽し。そんな感じか…。それに、それを読んで真相がイメージとちがったからってその歌を嫌いになるわけじゃないしね。というわけで、ホメてんのかケナしてんのかよくわからない紹介になってしまったけど、興味のある人は御一読を。ちなみにひとつだけネタばらし。キョンキョンの「なんてったってアイドル」の2番♪ちょっといかしたタイプのミュージシャンと付き合っても♪のミュージシャンって、○○○のことなんだって。ピィピィピィ、ろくなもんじゃねぇ~!
2006.09.12
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30年の時をすぎ今でも続いているスーパー戦隊シリーズ第2弾「ジャッカー電撃隊」は、前作「秘密戦隊ゴレンジャー」と何もかも違っていた。イメージチェンジ。そしてそれはことごとくハズしてしまったものだった。馴染みのない役者たちが演じる4人のヒーローは地味で暗く、変身シーンは回りくどく(「ゴー!」の掛け声一発、身をひるがえして一瞬にチェンジするゴレンジャーの鮮やかさ、スピード感!)、必殺技のジャッカーコバックはわかりにくく&見てくれも悪く(4人とひとりで器械体操?)、敵ロボットの印象も薄く…。ゴレンジャーの魅力をことごとくスポイルしたかのような数々の設定。いくら差別化といったってこれじゃ…。いや、4人のサイボーグたちにスポットを当て、しぶくシリアスに進めるのは良しとしよう。リアルさを求めるあまりのわかりにくい展開も、テコ入れのためのスーパーカーの登場や志穂美の悦っちゃんのゲスト出演も、手段としては有りと思う。しかし…やっぱりポイントを見誤った感はぬぐいきれない。だって、素直におもしろくないんだもん。そんな評価は物語の後半、突如として現れた名キャラクター、長いスーパー戦隊シリーズの歴史の中で未だに彼を越えるキャラはいないという、文字通りのビッグな行動隊長、ビッグ1こと番場壮吉(あとオマケで姫玉三郎)によってガラリとひっくり返ることになるんだけど…。さて、製作スタッフがこの作品で目指したシリアスさ、クールさを一番うまく表しているもの、それがオープニングテーマだ。♪スペードダイヤ(ヘイヘイヘヘイ)ハートにクラブ(ヘイヘイヘヘイ) ゆくぞコバック 突っ込め突っ込め突っ込め突っ込めヘイ!4カード 燃える闘志と悲しみは冷たく硬いメカの中 誰も知らない俺たちの これがこれが秘密の秘密の切り札さ ジャッカージャッカー 四人のサイボーグ ジャッカージャッカー ジャッカー電撃隊♪まるでブリッジ曲(物語の場面転換の際に用いられる短い曲)のようにはじまるイントロがジャッカーワールドの幕開けを告げる。スキャット風に時おり入る“ジャッカー”の連呼もいい感じだ。劇中ジャッカー諸君が名乗りを揚げるシーンでこの部分のアレンジBGMが使われていた、というところで、まさにスタッフの目指した雰囲気がここにあると言える。続いて、歌。詞もアレンジも、ある種の閉塞感(冷たく硬いメカの中)を伴いながらメラメラと燃えている炎のような、さらに情念のうねりも感じさせるような空気が漂う。ささきいさおのボーカルも、あくまでシャープ。こういうちょっと大人チックなムードを持つ曲に、彼のイカした声が実にマッチするのだ。…と言いながら、チラチラと見え隠れするささき節がまた、歌のおもしろみを倍増させているのだが。“突っ込め…ヘイィィ!”“誰も知らないおれたぁちぃんのぉ~”いいな~ささき節!ゴレンジャーに引き続きこのジャッカー電撃隊も、テーマソング、挿入歌の大半を彼が歌っている。やっぱりなぁ、ジャッカー=ささきの独壇場だよなぁ。(ジャッカーの歌、みんな傑作、怪作ぞろいだ。中でもあれとあれとあれとあれは…♪いつ~かは、ここで~、書くだろう~♪そして物語後半の魅力も、そのとき触れることになる…)あと、以前にも別なテーマのときも書いたけど、この主題歌がかかるオープニング映像はやはり必見、と改めて記しておこう。ジャッカー4人の個性が、車(&ひとりだけバイク)のハンドルさばきひとつで見事すぎるくらい表現されているのだ。さすがだジャッカー!だけど笑えるぞジャッカー!作曲の渡辺宙明さん。のちに「スパイダーマン」の主題歌でみせる、ムズムズするほどかっこいいパーカッションの使い方が、この曲でも聴ける。これも聴きどころのひとつだな。ともかく、スーパー戦隊シリーズ第2作にして早くも生まれた異端児ジャッカーの、渋すぎる&後半を知っていれば異様なまでに面白いあの空気がよみがえる、名曲なのであった…。
2006.09.11
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♪俺はロボットサイボーグ 暗闇色のスーツの下に 流れる電流 血の火花 頭に父を住まわせて 殺しの標的兄を追う 木枯らしに似た口笛は 死神の歌う子守唄 俺は三郎 ハカイダー 俺はロボットサイボーグ 白いカラスのハンドル握り 鋼鉄の街を 影が飛ぶ 頭に父を住まわせて 殺しの標的兄を追う 雷鳴に似た爆音は 死神の歌う子守唄 俺は三郎 ハカイダー 俺はロボットサイボーグ 右手にきらめく氷の刃 地獄の使者の破壊剣 頭に父を住まわせて 殺しの標的兄を追う しじまを破るその音は 死神の歌う子守唄 俺は三郎 ハカイダー♪ハカイダーってよく見るとグロテスクなヤツだ、と思うのはきっと脳みそむき出しの頭部によるものだな。別に体と同じ黒いカバーで覆ったっていいじゃんと思うのに、わざわざ透明のそれをつけてやんの。この辺、やっぱり石ノ森章太郎ってすごいセンスをしているところだね。で、その石ノ森章太郎の作詞による、彼のテーマソングのひとつがこの「三郎のテーマ」(もうひとつは「ハカイダーの歌」)。曲の最初、“木枯らしに似た”口笛が、聴く人の心を鷲掴みにする。そして効果的なティンパニの音も力強いイントロが流れ出すと、もう気分は“黒”。重厚なアレンジに乗っかった口笛がいっそう“黒”のシャープさを演出する。特ソンの世界でも指折りのかっこよさだ。それはもちろんイントロだけに留まらない。そこで歌われる数々のフレーズが真骨頂。なかでも“頭に父を住まわせて 殺しの標的兄を追う”1~3番に共通する、あまりにもハードボイルドなこのひと言がなんといってもすばらしい。これだけでハカイダーのキャラクターを決定的に印象付けたといっても過言じゃない。(この表現なら、先に挙げた脳みそむき出しの姿もよく見えるってもんだ)それにしてもハカイダーって、稀有なキャラクターだよなぁ。ゴリ様(またも出るかこの名前)とは別なベクトルで、善悪の二元性では括れないヤツだ。他のダーク破壊部隊のように、人々の殺傷や蹂躙を目的に作られたわけじゃない。あくまでもキカイダーの破壊だー、のために生まれたロボット。キカイダーを善ととらえれば、対比としての悪、ということになるんだろうが、彼の行動原理を置き換えれば、悪の組織を倒そうと執拗につけ狙うヒーローと同じなんだよな(幾多のヒーローって、悪の組織を倒そうとはしても、それ以外の悪、たとえば交通戦争や汚職、人間による殺人事件なんかにはタッチしない。真に平和を守るならこういった事件や出来事にも関与してもいいのに…)。しかも、というか、だから、というか、ハカイダー。最後まで“正義”に寝返ることはなかった。物語の終盤、アカ地雷ガマによってバラバラにされたキカイダーを見て己のアイデンティティに疑問を持ち、ついには怒り狂ってダーク基地を破壊、プロフェッサーギルにまで詰め寄り、あげく、白骨ムササビに倒されてしまう(「キカイダー、どうせ倒されるならおまえにやられたかったぜ」は名ゼリフだ)。この終始一貫したスタンスがよいのだな。そう、巨人の星における花形のような存在。彼には彼のモチベーションと目標があり、それに向かってまっしぐら。周囲の迷惑も顧みず、打倒飛雄馬(キカイダー)に向け命を燃やすライバル…(ハカイダーに熱い涙や友情という観念があったかどうかは別にして。いや、あの最後のセリフを聞く限り、キカイダーに向けた意識の中に、近いものは芽生えてたかもしれない)。いかなるプロセスを経てそうなったのかはわからないけど、この歌よくぞ水木一郎に歌わせたもんだ。並みのアーティストではとてもあのカッコよさとドスの利いたボーカルは聴けないし、ハカイダーを単なる悪役としてではなく、ひとりの際立つライバルキャラとして捉えた熱い彼のボーカルゆえに、名曲たり得たと思う。だいたい、アニソン・特ソンの初期四天王(水木・ささき・子門・堀江さん)って、悪のテーマは歌わないもんなぁ。余談だけど、ハカイダーソング2曲のうち、この「三郎のテーマ」はキカイダーに登場のハカイダー、「ハカイダーの歌」はキカイダー01に登場したハカイダーって感じがするのは私だけ?“白いカラスのハンドル握り…”白いカラスって、ハカイダーの駆るオートバイの名前。バイク自体に大きなデコレーションはされていないが、その渋さがなんともハカイダーに似合うのだ。そんなネーミングの妙と併せ(全身黒ずくめのロボットが“白いカラス”に乗って爆走する…ロジック的なイメージも楽しい)、ハカイダーの魅力を的確に感じられる、特ソンならではの傑作ソング。それがこの歌なのだ。最後に蛇足のチャチャ。ハカイダーって、ジョージ秋山キャラに通じるよな~。顔はオロカメン、胸はザ・ムーン…。
2006.09.09
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遅ればせながら、秋篠宮妃、ご出産おめでとうございます。余計な心配とは思いますが、アホなマスコミによってたかって食い物にされないよう、お気をつけ下さい。なんか、皇室の方々って究極の公人だね。昭和天皇の崩御の際にも感じたけど、そんなことまで報道されてしまうのかーーー!と、少々驚いた。今回の出産で経済効果がうんぬん、ってのはいいけど、あんまりバカ騒ぎしなさんなよ!マスコミおよび何も考えずにワイドショーを見ている諸君!あと、街頭インタビューで「日本国民全員がお祝いしている」なんて平気な顔してコメントしている人がいたけど、なんともヤだね~。なんも考えずにこう言い切っちゃう厚かましさ…。ところで、ニュースの中で同じ9月6日生まれの著名人にもインタビュー、ってことで、ヤワラちゃんや氷川きよしがコメントを寄せていた(余談だけど、今度公開のウルトラマンメビウスの映画、テーマソングを歌ってるのってKIYOSHIこと氷川きよしだそうな。おぉ、こりゃミライ隊員に似てるから…の採用に違いないと思ったのは私だけか?それにしても笑えた…)。ふと他の9月6日生まれの著名人っての調べてみたけど、へぇ~ってな人が割りといたな。ショートショートの名手・星新一、立花のおやっさん(ってか、小林昭二)、西村京太郎に戸塚宏、永井豪(!)、サミュエル=ホイ、朝加真由美(ウルトラマンタロウのヒロイン)…。くそう、おやっさんと同じ日に生まれたのか。うらやましいぜ。ならばと自分の誕生日3月23日生まれの著名人も調べてみた。魯山人、川上哲治、黒澤明、潮健児(おぉ!)、犬塚弘、辻真先、江畑謙介(…)、児島みゆき(十兵衛ちゃん!)、チャカ=カーン、堀秀行(ヒュンケル!)、松村和子(おーい、帰ってこいよ~)、大沢逸美、天山広吉(…複雑だ)ななせな、マーク=ハント、七瀬なつみ…。なんだかな~。美味しんぼでおなじみの魯山人や、一徹父ちゃんのチームメイトにして飛雄馬を巨人に引き入れた川上元監督、御大黒澤明に、こちらも御大辻真先、地獄大使やヒュンケル(こりゃちがうだろって)と同じなのはうれしいが…。天山かぁ~。江畑さんかぁ~。…うぅむ、あんまり…うれしく…ないかも…。しかし、ネットってすごいね。こんな情報も一発でわかっちゃうんだから。みなさんも自分と同じ誕生日の著名人、調べては?意外な人の名前がそこにあるかもよ?最後にテーマとは関係ない話だけど、今日の歯医者の治療は今までで一番痛かったぞーーーーーー!!!冷や汗とあぶら汗と普通の汗、いっぱいかいちまったぜ…。
2006.09.08
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♪スペクトルマン スペクトルマン ゴーゴーゴーゴーゴゴー 地球の防衛するために ネビュラの星からやってきた スペクトルマン スペクトルマン ゴーゴーゴーゴーゴゴー 超能力のサイボーグ スペクトルマン スペクトルマン ゴーゴーゴーゴーゴゴー♪やっぱりなぁ、我らがゴリ様を称える歌を紹介したら、このサイボーグ野郎スペクトルマン(以下、スペ)のテーマソングも取り上げにゃいかんだろうなぁ。一応ヒーローだしなぁ…。それにしても、どうだいこの軽さ。曲のタイトルの連呼を取り除くと、たった一文しか語ってないんでやんの。“地球を防衛するためにネヴュラの星からやってきた超能力のサイボーグ”これだけ。ついでに、2、3番も挙げてみよう。“ネビュラ スライス ギムレット アタッチメントが武器なんだ ゴリの陰謀粉砕だ”“蒲生譲二が姿変え マッハの速度で空を飛ぶ 怪獣なんか敵じゃない”これだけ。たったこれだけしか語ってないでやんの。なんか皮ばっかりでアンコがちょこっと、の、やられた~的饅頭みたい。前回取り上げた「宇宙猿人ゴリなのだ」と比べてみよう。どちらの詞に魂がこもっているか…。それに、なに?超能力のサイボーグって?時は昭和46年の作品。まだユリゲラー(最近またCMに出てやんの)や関口少年、清田くんも名を揚げる前のこと。まぁ、意味合いとしてはおかしかないかもしれんが、チトくどい表現だぞ?だけど、なんかこの歌ニクめないんだな。いかにも野暮ったいイントロが始まると、思わずニヤリとしてしまう。そして瞬時にあのスペの顔と手足(とバックル)が金色、胴体が茶色のシブイ配色(…シブイ、とは書いたけど、決して格好良くはないんだなぁあの像)が脳裏に浮かんでしまうのだ。またこの歌の間奏が、よく小学校の運動会などで用いられる「ギャロップ」の一部分にそっくりで、そんなところにもニヤリ。曲中、唯一かっこいい~と思えるところ。たとえ“ゴーゴー”の連呼が、他のアニソン・特ソンで使用される“GoGo”とは趣を変えた(いや、趣旨はそうなんだろうけどさ)、いわゆる昔の「ロックでゴーゴー」っぽく感じられても、彼の軽いキャラゆえに許される。そう、スペクトルマンって作品、どこか本来の意図が空回りしてるんだよな。で、その本末転倒ぶり(と、ゴリ様の存在)がおもしろいのだ。もっともこれ、わりと最近LDで見直したときの感想なんだけどさ…。第1話で初めて彼が変身したのは下水道の中。そしておもむろにジャンプしたかと思えば、ゴリ様が初めて作った公害怪獣ヘドロンの周りをグルグル飛ぶだけ。で、結局ヘドロンの攻撃を受け、炎に包まれて落下…。いいとこまったくなし。もう、この初登場シーンからして「このヒョットコ野郎!」(ラー・談)に、存分に値する。ふと思うのだけど、同時期の巨大化ヒーロー。帰ってきたウルトラマンが太陽の眩しさ、ミラーマンが夜のダークさなら、スペは下水道の暗さがある。物語の中盤まで、ゴリ様による公害怪獣を相手に戦っていたせいもあるんだろう、なんか独特の匂いがあるんだな。それがこの主題歌にも付着していて、やっぱりフルコーラス聴くとスペらしい匂いがプンプンするのだ(灰汁、と言ってもいいかもしれない)。後半はまたその匂いが別なものに化学変化し、オープニング、エンディングテーマもそれに合わせて一新されるのだけど(この2曲についてもいずれ取り上げよう)、やっぱりスペらしいムードが色濃く出てるのは前半(特に、「恐怖の公害人間」編2部作と、「ゴキノザウルス」編2部作は必見!)だし、他の巨大化ヒーローのみなさんとは一線を引いているところではないだろうか。少なくとも、我々の世代の人間が「スペクトルマン」という名を聞いたときに感じる郷愁、みたいな特殊な感覚って、他には感じられないと思う…。で、この「スペクトルマンゴーゴー」もまた、“らしさ”全開のスペソング。あぁ、「宇宙猿人ゴリなのだ」は名曲だなぁ(って、フォローになってないやん)
2006.09.07
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♪惑星Eから追放された このくやしさは忘れはしない 宇宙を旅して目についた 地球を必ず支配する 「ラーよ、攻撃のときが来た」「ウォ~!」 私は科学者 宇宙猿人ゴリなのだ 誰にも負けない頭脳があれば どんなものでも恐れはしない 万能イスの威力見せ 人類征服企てる 「ラーよ、さぁやれ!」「ウォ~!」 私は帝王 宇宙猿人ゴリなのだ 自分の理想と目的持って 強く生きてるそのはずなのに 宇宙の敵だと言われると 身震いするほど腹が立つ 「われわれの力の程を見せてやれ」「ウォ~!」 私は科学者 宇宙猿人ゴリなのだ♪結局、あのサル顔がいけなかったのかなぁ。劇中、端々でポーズを決めても、な~んか笑えてしまうもんなぁ。あのステキすぎる手話はE惑星でもポピュラーなものだったのか、それともIQ300の天才(いや、帝王)ゴリ様特有のクセだったのか…。遠路はるばる飛来してきたばっかりだってのに、もう地球の生命体を巨大化+武器まで装備させた怪獣に改造してんだもんなぁ。しかも、わざわざラーに向かって生物講座を開くんだもんなぁ(ゴキノザウルス登場編を見れば、あなたもゴキブリ博士になれる!)ラーといえば、彼はゴリ様のどこに惹かれて部下になり、ともに旅をしてきたんだろ?あんな癇癪持ちですぐ自己陶酔に走る、鼻持ちならないゴリ様だけど、ラーの軍人ゆえの性(さが)で、きっとどこかにカリスマ性を感じたんだろうなぁ。しかしそのわりに、けっこうゴリ様の命令に楯突いてたなぁ。部下に恵まれない上司って、いくら帝王でもいかんともしがたいよなぁ。ホント、ゴリ様ってかわいそうだ。せっかくの頭脳と科学力を持ちながら、それが充分に活かされないまま毎回のように作戦をアホのスペクトルマンに邪魔されて失敗。やっと自分の円盤を新調できたかと思えば、敵対する公害Gメンもパワーアップするし、ならばと宇宙にいる凶悪な輩たちと手を組んでもまた失敗。あげく、忠臣のラーを人間爆弾に改造して(ゴリ様にとっては捨て身の戦法だったろうに)サイボーグ野郎(もちろん、スペクトルマンのことだ。以下、スペ)ぶつけても返り討ち。最後はそのスペから偉そうに説得され、しかし唯一残った己のプライドをもって崖から投身…。救われない。哀れなり、ゴリ様。しかし、それにしてもゴリ様って熱いヤツだった。自分の立てた作戦を自慢げにラーへ語る姿や、彼への叱責。ムーンサンダーと相打ちでスペを倒したときの喜びよう。どんな場面においてもときに静かに、ときに激しく燃えているサル。しかもピンクのスーツと金髪のコントラストが異様にオシャレ(あれだけピンクを着こなせる人物は全宇宙広しといえども他にいない。あの林家ペーパーコンビも敵わぬほど!)。まったく、悪の帝王だけで括るには惜しいヤツだった…。そんな彼の魅力が濃縮されているのが、この「宇宙猿人ゴリ」のエンディングテーマ「宇宙猿人ゴリなのだ」だ。タイトルからして、ヤツらしい。なんたって“なのだ”だよ。誰に向かって威張ってんの?そして、詞をよく読んでほしい。この熱さは本来ヒーローが持つものではないだろうか?「支配」「征服」そんなものは人類の歴史を紐解くまでもなく、悪だけが持つ主張、夢なんかじゃない。しいて言えば英雄(いや、やはり帝王)が持つ夢。そう、視点をずらしてみればこれ、ゴリ様というヒーローを存分に称えた歌だったのだ。ただ、誰も語ってくれないので自分で自分を称えてるってのがイヤハヤナントモ…。ヒーローっぽいのは詞ばかりじゃない。軍歌調のメロディもまた、ゴリ様=悪と位置づけていない証拠。あぁ、“怪獣なんか敵じゃない”と歌われながらほぼ毎回苦戦していた、ケーキを箸で食べるスットコドッコイのスペに比べ、なんと気高く、信念に燃えていることか。ゴリ様、あなたこそこの作品のまぎれもない主役であり、ヒーローでした。そのあなたを宇宙の敵と決め付けるノータリンなやつらに“身震いするほど腹が立つ”気持ち、わかります。みんな、あなたの崇高なテーマを理解できなかったのでしょう。もしもあなたが敵対してくださらなかったら、あのスペも当時あれほどまでに人気が出たかどうか…。短気なダンディ、ゴリ様。あなたのことはずっと語り継いでいきます。あなたを見事に語った、この「宇宙猿人ゴリなのだ」とともに、いつまでも…。
2006.09.06
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前回に引き続き、歯医者はヤだって話。昨日はブログを書いたあと、チト悲惨だった。痛みをこらえるとその分みるみる体力を失う。そう、毒に冒され一歩あるくたびにヒットポイントが減っていくロトの戦士のように。日曜夜の歯の痛み、そして昨日朝の治療の痛みに疲れ果て、風邪の引きはじめのようなダルさが体に蔓延。な~んか熱っぽいと思って夕方測ったら37度の微熱。あれまっ、マジかい?空腹感はちゃんとあるのに食欲がわかない。昼も夜も全部平らげたけど、なんかね、ダルいのよね(誰なんだおまえは…)。で、今日。朝の9時から再び治療開始。今回は簡単に、それまで詰めてた、薬のついた脱脂綿を取り替えて、また被せただけ。ついでに下の歯の歯石と汚れを取ってもらって、はい終了。新しい脱脂綿を詰めたとき、死んでるはずの神経にさわって痛かったぞオイコラ。しっかしな~。昨日も書いたけど、な~んで歯の治療器具や治療法ってン十年前とほとんど変わってないの?かつて不治の病とされていたものですら、今ではあたりまえのように直せるようになった他の分野の医療に対して、この歯科って分野、取り残されてない?虫歯を削るにしたって、もっと簡単に、痛みを感じさせずに(これが重要)、チャチャッとできる方法、器具って、できるんじゃないのか?研究すればさ。「もっと早く(この病院に)来てくれれば…」よく聞くこんな言葉も、うるせ~あの削るときの音と痛さが怖いから二の足踏んじゃうんだコノヤロ~、と言い返したいぞ。言えないけど。マンガ「ジョジョの奇妙な冒険」の第4部に、トニオっていうスタンド使い(簡単に言えば超能力者かな)が登場する。彼は手を見ただけで相手の体の状態を見抜き、食べただけでその体の悪いところが即、直ってしまうスゴイ料理をつくることができるのだけど…。私もぜひ、トニオに料理を作ってほしいぞ!そんで、今すぐ食べたいぞ!そしたらこの虫歯も一発だ(実際、虹村億泰もそれで虫歯治っちゃったし)。頼むよトニオ、私にもそのスーパー料理、つくっておくれよ~(兜シロー風に)さすがに今日は本屋には行かなかった。エヘン!今度行くときは完治した記念日に行くのだ…って、この辺がまだまだお子ちゃまなのだが、ここでいきなり話が変わる。さっきニュースで知ったけど、親から叱責を受けた大学生の息子が、腹いせに線路の上に石を置いて逮捕されたとか。ワハハハハハハハ。私以上のお子ちゃまがいたか!この大学生。勉強はできるかもしれんが、精神的にはほとんど幼児ですな。さて、明日はアニソン・特ソン列伝を再開。取り上げるのは、自称“宇宙の帝王”の心情を語った、某特撮番組のエンディングテーマ“なのだ”。
2006.09.05
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だいたい、私は歯医者がキライである。いや、I LOVE 歯医者、なんて人はいないだろうし、そもそも医者・病院と名のつくところはどこも、私は苦手だ。中でも歯医者…私にとって歯医者に行くことは、かなりの勇気を要するのである。どこぞの舞台から飛び降りるほどの一大決心。いや、大ゲサでなく、このくらいの決意が必要なのだ。前々からちょっと気にはなっていたけどきっと肩こりからくるものだと自分をだましてた左の奥歯のうずきが、昨日、特に夕方実家に行ったその帰りからしっかり確実な痛みに変わって自己主張を始めた。「オレは虫歯だーー!」家に帰って市販の痛み止めの薬を飲んでもあまり効かず、昔所ジョージのオールナイトニッポンで言ってた「ぬるま湯で暖めると痛みが直る」ってのも効果なし。やっと眠れたと思ったら痛みで目が覚める始末。仕方ない。痛みにはかなわない。ついに意を決して、約10年ぶりに治療しに行くことにした(仕事が休みでよかった)。近所の歯医者まで車を走らせる。はじめて行く所だけに、いっそう不安がよぎる。治療が痛かったらどうしよう。いや、抜歯やそれ以上の治療だったら…。…久しぶりの歯の治療は、10年前と何も変わっていなかった。麻酔のビリビリ感も。削る時の音も痛さも。削れた歯のなんともいえない味、というか匂いも(そりゃそうか)。うがいをするアルミの小さなコップも。詰めた薬の苦さも。「おーい、ちったぁ患者に不快さや痛さを感じさせない治療法、考えろーーー!昔とまったく変わってないじゃん!!!」キンキン削られている最中、その痛さが忘れていた記憶をズルズルと引き出した。小学生の頃、ひとりで行くのが怖くてばぁちゃんと妹に一緒について来てもらったこと(ばぁちゃん…今日CTの検査結果が出るけど、大丈夫かなぁ…)。中学1年の頃、学校の歯科検診のとき(これもいやだった)、虫歯を指摘されるのが怖くて「そこは治療しなくてもいい、と近くの歯医者に言われた歯です」とウソをつき、だけどあっさり見破られて(あたりまえだっての)医者はおろか周りにまで失笑されたこと。C1すら1本もなかったことを自慢する友人をやたら妬んだこと…。あぁ、なんでこんなにも昔の、しかもいやなことばっかり思い出すんだ…。そうかこれは人生の走馬灯。この治療の痛みに、きっと私はショック死するんだ(これは大ゲサ)。でもなぁ、あの歯を削られる感覚、いつまでたっても慣れないね。着ていたTシャツが汗びっしょりだったのは、汗かきな性分や今日の夏日のせいばかりではなかった…と思う。しかし、そんな思いもどこへやら。治療が終わり帰る頃には、元もとの虫歯の痛さはなくなったからまぁいいか、なんてお気楽な気分。♪人間な~んてそ~んなものなのさ~♪(byドラゴン音頭)家に帰ってついてこれを書いてる今、まだ麻酔のビリビリは口元に残ってるけど、ま~数時間前とは段違いに快適な気分。やっぱり健康が一番だぁねぇ!(おいおい、まだ完治してないっての。明日も行かにゃならんだろって)ところで、私には妙なクセがある。医者に行くと、帰りに必ずと言っていいほど本屋に行きたくなるのだ。原因はハッキリしてる。これも小学生の頃。注射が嫌いな私は風邪を引いて熱出してもなかなか医者に行こうとしなかった。見かねた母親が言った。「帰りに本屋さんで漫画かってあげるから医者に行こう」単純な私はそのひと言で、フラフラと医者までついて行ったのであった。帰りに何の漫画を買ってもらおうかなぁ、なんて思いながら…。このクセ、未だに直らない。医者という、敷居の高すぎるところへ勇気を出して行ったその後褒美に、本屋。はい、今日もその例に漏れず、「美味しんぼ」の96巻を、買ってくれる人がいないから自分で買ってきました!…私って、お子ちゃまだ…(明日の治療は痛くありませんように!)
2006.09.04
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忍者特有のスピード感っての、ある。白土三平の漫画によって植え付けられたイメージによるものだけど。頭領からの指令で走り去るその速度。木立を抜け、崖から飛び降り、身につけた術で刺客を倒す、死闘のテンポ。その死闘のスピード感をうまく表現した歌がある。「サスケ」だ。♪(ナレーション)光あるところに影がある。まこと栄光の影に数知れぬ忍者の姿があった。命をかけて歴史を作った影の男たち。だが人よ名を問うなかれ。闇に生まれ闇に消える それが忍者の定めなのだ。「サスケ!おまえを切る」♪歌に入る前、トランペットと琵琶が忍者の哀愁を情感たっぷりに奏で、ナレーションは忍者の生き様、宿命を切々と語る。この前口上だけで、聴き手はいやおうなしに曇天の下、風吹きすさぶ草原へといざなわれる。そして。「サスケ!おまえを切る」いきなりそれまでの文脈を断ち切るひと言。サスケと敵忍者の対峙。不敵な笑みを浮かべて刀を構える敵。頬を伝う汗を拳でぬぐい、身構えるサスケ。一触即発、死闘の開始を待つふたり…。と。一瞬の雷光を合図に、ついに己の使命をかけた戦いが始まった。曲も一転、息をもつかせぬ緊張感にあふれたイントロが鳴り響く。♪風よ吹け吹け 嵐よ吼えろ 逃げ道ないぞ 「サスケ覚悟!」 おぅおぅおぅおぅやぁ!忍法微塵がくれ サスケ ※来るぞ来るぞ来るぞ来るぞ 手ごわいぞ 行けよ行けよ行けよ行けよ 負けるなよ サスケ サスケ おいら男さ 名はサスケ※ ひとりのサスケがふたりのサスケに三人に四人に 「五人、十人!」 おぅおぅおぅおぅやぁ!忍法影分身 サスケ ※~※ 空に月なく闇夜の中に影が浮かぶ 「おまえは誰だ!」 おぅおぅおぅおぅやぁ!忍法おぼろ影 サスケ ※~※ ♪ 風さらに吹きまくり、あたりが暗さを増す。「サスケ、覚悟!」敵忍者が叫ぶと同時に、サスケに向かって突進。身をかわすサスケ。すかさず敵が手裏剣を放つ。グサッ!そして爆発。やった、仕留めたぞ!しかし…。うっ、微塵がくれ!サスケが走る。自分の得意な地形へと相手をおびき寄せるために。敵も追う。巻きびし、吹き矢、縄の罠。武器と技の応酬。いつのまにか戦いの場は森の中に。無数の手裏剣が乱舞し、互いの足元や飛びついた木の枝に突き刺さる。サスケが術を仕掛けた。ひとりからふたり、三人、四人…「フハハハハ、影分身だな。しかしそれくらいの技ならワシのほうが得意じゃ」敵忍者も応戦。五人、十人。サスケよりも分身の数が多い!たまらず身をひるがえし、生い茂る草むらに隠れるサスケ。強い!手ごわい!「ハハハハ、どうしたサスケ、きさまの技も出尽くしたか」サスケが逃げ込んだ草むらへ無造作に近づく敵忍者。ふん、てだれの忍者と聞いておったが、所詮は小童。たいしたことはないわ。あたりが夜のとばりに包まれる。しかし忍者にとっては暗闇など問題ではない。幼い頃からの修行によるものだ。しかし突然、目の前に大きな影が敵忍者の前に現れた。不意をつかれ、うろたえる忍者。「お、おまえは誰だ!」その刹那、背後から飛んできた十字型の手裏剣が背中に突き立った。「ぬ、ぬかったわ。サスケごとき小童がこんな大技を使えるとは。忍法おぼろ影、見事じゃ」くずれ落ちる敵忍者。その後ろの木陰からゆっくり姿を現すサスケ。-忍法おぼろ影とは、虚空に己の姿を映し出し、あたかもそこにいるかのように見せかける一種の幻影技である。敵忍者の言っていたとおり、この技は忍法の中でも高等技術を要するものであり、本来ならまだサスケに使いこなせるものではなかったが、闇夜だったがゆえに未熟な腕でもその効果は倍増され、敵忍者もすっかりだまされたのであろう-サスケは、先ほどまで戦っていた忍者の亡骸のそばでじっとたたずんでいた。そしてつぶやく。「小童だって、おいら男さ」やがて静かに立ち去るサスケ。命を失わずにすんだ安堵感と、忍者の末路、その寂寥感を胸に噛みしめて…。白土三平描くところの忍者同士の戦いぶり、そのテンポ、リズムを的確に歌にした「サスケ」見事なり!
2006.09.02
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