お隣さんの国：韓国からの手紙

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2005/12/04

雪と思い出

(48)

テーマ：韓国！(17948)

カテゴリ：韓国生活

昨日の夜11時半くらいから12時くらいまでのあっという間に、3～5センチくらい積もった。

よりによってこんな日に、と、ノギさんの顔が曇る。。。

今日は、ノギさんの
「日本語能力試験1級」受験日なのだ。

去年、10点足りなくて落ちてから、1年間、一生懸命勉強してきた。

が、イマイチ、実力は伸びず。。。

先日受けた「日本語JPT試験」の結果も、すごく悪くて、かなりショックを受けていた。

まあ、もう歳も歳だから、若いときみたいになかなか身に付かないんだろうなぁ～。

（と、韓国語能力試験5級の問題集を購入しながら、1年以上、一度も開いていないはんらは思う。。。）

ところで、韓国のニュースでも
「大雪、大雪」
と騒いでいたが、石川県の山沿い出身のはんらとしては、こんなの降ったうちに入らない～

はんらの実家あたりは、昔は、1,2メートルの雪が積もった。

お隣、富山県には、有名な「立山黒部アルペンロード」があって、
立山黒部アルペンルート

こんな感じだ。

冬になると、子供達も毎日、1時間早起きして、家の前の雪かきをしないと、学校にもどこにも行けなかった。

父親は、自家用車の上に1メートル積もった雪をどかすのに忙しかったし、
母親は道のほうを片付けないといけないので、家の前は、子供達の仕事だった。

積雪量が増えると、だんだん、家のドアや押入れの扉が開けにくくなってくる。

男手のないところは、アルバイトを雇って雪下ろしをしなければ、家が潰れてしまう。

高校は、列車通学だったが、列車が不通になり、駅でお昼頃まで待っていたことも～。
やっと登校してみたら、給食時間だったということもあった。

村のほうに住んでいる友人は、村全体が雪のため孤立してしまうこともよくあったし。。。

石川県のほうは

というくらい、雨の多いところでもあるが、冬になると
「勉強しろ」
と言うよりも
「軒下を歩くな」
と、耳にたこができるくらい、うるさく言われた。

軒下を歩いていて、屋根の雪が突然落ちてきたら、埋まって死んでしまうからだ。

そんな中でも、さすが、雪国というのは、慣れているのか、
みんな根性があるのか、普段と同じ生活を営んでいけるというのは、驚異的だ。

雪が1メートル積もろうが、2メートル積もろうが、列車がいつ来るかわからなかろうが、
「学校を休む」
などとは、考えたこともなかった。

みんな、長靴はいて、毎日学校に向かった。
たとえ、午後に学校到着することになろうとも。。。（＾＾；）

そういう私達から見ると、都会の人たちは、まるでアホのように見えていた。。。（ゴメン。。。）

テレビのニュースで、雪が積もったのに、革靴やハイヒールはいて出勤途中、
スッテンコロリン！
という、都会の人々を見ると、雪国のはんらたちには、
「なぜ？　なぜ長靴をはかない？？」
と、とても理解できなかったものだ。＾＾；

韓国で日本語教師をするようになって、よく最初の授業のときに
「先生のふるさとはどんなところですか？」
と聞かれたりするもんだが、
はんらがこういう話をすると、韓国人のみんな、すっかり日本に対するイメージが変わってしまっているようだった。（＾＾；）

最近では、はんらのふるさとも、（地球温暖化のおかげで？）かなり積雪量が減っているようだが。。。

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