乱読・積んどく・お買い得!?

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　前巻発行が昨年6月だったので、3つの季節を経ての久々の新刊。
　TVドラマ終盤は、原作からは予想もしていなかった展開になりましたが、
　今巻のお話は、そんなTVドラマの展開と連動する気配も全くなく、
　至って『アンサングシンデレラ』らしく、みどりが頑張ってくれています。

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第26話「『母』ということ」は、第25話「新しい戦場」からの続きで、
てんかんの持病を抱える妊婦・向坂さんの母親が、自分の娘には育児は無理と出産に反対、

向坂さんは、同室になった妊婦の保育士に、自らの病気について語るのでした。

第27話「『親』になること」は、他の診療科と産科との違いを実感しながら、
向坂さんの出産に向け、スタッフと一緒に力になろうとするみどりの姿が描かれます。
向坂さんの母親は、母子二人だけの時に発作が起きることや、デパゲンの服用等を心配。
しかし、向坂さんは33週での前期破水で、緊急帝王切開で出産することに。

第28話「夏のお手伝い」では、みどりが夏休みに一人暮らしの父親が住む実家に帰省。
そこで、飼い猫の爪に異常を発見したみどりは、動物病院で受診することに。
ところが、その日はスタッフ2人が不在で、院長と新人受付の2人で対応していました。
その忙しさを見かねたみどりは、病院業務のお手伝いを申し出ます。

第29話「砦なき者」は、子供に予防接種を受けさせない母親・芳村さんのお話。
彼女はワクチンだけでなく、抗生物質を子どもに飲ませることにも抵抗。

その言動の背景に、元薬剤師のママ友が存在があることを突き止めます。

第30話「傾く心」では、元薬剤師のママ友・川瀬が登場。
芳村さんが川瀬を信頼するに至った経緯が描かれます。
しかし、川瀬の忠告に従って抗生剤を拒否した芳村さんの子供は首に発疹が。
病棟では、水疱瘡の疑いありとして対応を迫られることになってしまいました。

　私たちはチームで治療にあたっています
　医師　看護師　薬剤師…
　それぞれが患者さんと向き合うことで　よりよい治療ができるからです
　そして特に小児科では　ー
　お母さんやお父さんたちも　チームの一員だと思っています

この言葉の主である小児科医・久保山を招き、
みどりと小野塚は、薬剤師仲間の勉強会を開きます。
そこで語られた久保山の経験談は、とても辛いもので、
「自分以外の人を守るという意味でも
　可能な年齢になったら接種することを勧めてほしいです」という言葉は
とても説得力のあるものでした。

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これから進められていくであろう新型コロナウイスのワクチン接種のこともあり、
第30話の内容は、とても考えさせられるものでした。
また、第28話の獣医さんのお話も、とても興味深いものでした。
やっぱり、『アンサングシンデレラ』はイイですね!!

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