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スリル+リラックス、ビ・バップからハード・バップへの移行のドキュメント かなり前に取り上げた『ジ・エミネント・J・J・ジョンソンVol. 1』に続いてブルーノートから出されたのが、本盤『ジ・エミネント・J・J・ジョンソンVol. 2(The Eminent Jay Jay Johnson Volume 2)』。(オリジナルの)ジャケットも同じデザインの色違い(Vol. 1ではJの文字が赤色なのに対し、Vol. 2では緑色になっている)である。 ビ・バップからハード・バップへと移ろいゆく瞬間のドキュメント。そして多くの曲の演奏は、第1集と同様に“スリリング”である。ブルーノートの1500番台初期においてはとりわけ、同じジャケットでいわば“前編”と“後編”のように、Vol. 1、Vol. 2となっている盤は多いが、この盤で少し面白いと思わせられるのは、最初の盤と同じ曲の別テイクが2つ収められている点である。 4.「ターンパイク」は前作の1曲目だったナンバー、そして、本盤の最後を飾る10.「カプリ」は前盤でA面ラストの曲。前者はジョンソン自身の曲で、後者はジジ・グライス(本盤の演奏には参加していない)の曲である。筆者の好みでは「ターンパイク」の演奏は本盤の方がお気に入り、「カプリ」はどっちつかずに甲乙つけがたいままの評価でいるのだけれど、いずれも好演。 全体としては、『Vol. 1』と同じくスリリングさが最大の売りであると思う。その上で、ひたすら攻めにまわるのではなくて、適度にリラックス感があるのがいい。全体を構成したアルフレッド・ライオンの功績なのか、はたまたJ・J・ジョンソン本人の才能だったのか、とにかく“押し”と“引き”のバランスが気持ちいい。少し例を挙げると、1.「デイリー・ダブル」から2.「ペニーズ・フロム・ヘヴン」へと続く流れは結構スリリングだと思う。けれども、どちらの曲にもいくらかのリラックス感はあって、それが3.「ユーア・マイン・ユー」まで行くとすっかりリラックスなムードである。やんわりしてきたかと思うと、4.「ターンパイク」は出だしから再びスリリングさが全開になる。このような具合で、全編を一気に聴いてもリラックスしすぎることもなく、緊張しすぎることもない、実にバランスの取れた環境で聴き手は惹き込まれてしまう。 ジャズを聴く際に、正座をして一音たりとも逃さず、修行僧のように聴くというのも決して悪くはないとは思うけれど、こういう盤のように、押しと引きのコントラストがある盤がもっと気軽に楽しく聴かれるようになったら、ジャズ・ファンの裾野が広がった(否、今からでも広がる)のかもしれないと思ったりもする。そして、聴いていく中でそれが超一流のメンツ(下記パーソネル参照)によるものだと気づいていく、そんな聴き方があっても楽しいのではないだろうか。[収録曲]1. “Daylie” Double2. Pennies from Heaven3. You're Mine, You4. Turnpike(別テイク)5. It Could Happen To You6. Groovin7. Portrait of Jennie8. Viscosity9. Time After Time10. Capri(別テイク)[録音・パーソネル]1953年7月22日(4.、5.、10.):J.J. Johnson (tb), Clifford Brown (tp, 5.を除く), Jimmy Heath (ts, bs, 5.を除く), John Lewis (p), Percy Heath (b), Kenny Clarke (ds)1954年9月24日(9.):J.J. Johnson (tb), Wynton Kelly (p), Charles Mingus (b), Kenny Clarke (ds)1955年6月6日(1., 2., 3., 6., 7., 8.):J.J. Johnson (tb), Hank Mobley (ts), Horace Silver (p), Paul Chambers (b), Kenny Clarke (ds) 【メール便送料無料】J.J. JOHNSON / EMINENT J.J. JOHNSON 2 (RMST) (輸入盤CD) (JJジョンソン) 下記のブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2017年04月29日
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カロリー過多? 満腹・満足の1枚 ジャッキー・マクリーン(Jackie McLean)唯一のジュビリー録音盤が、この『ファット・ジャズ(Fat Jazz)』という作品。同レーベルにはもう1枚マクリーン盤(『ジャッキー・マクリーン・クインテット』)があるけれども、その実は別のレーベルに吹き込まれた盤のリイシューなので、プレスティジを離れ、ブルーノートに移籍する前にジュビリーに唯一吹き込んだのが本盤ということになる。 注目点は、少し変わった取り合わせの3管構成になっている点。マクリーンのアルト・サックスが明らかにメインとなっているが、それに加えてウェブスター・ヤングのコルネット、レイ・ドレイパーのチューバという編成になっている。ウェブスター・ヤングはこちらの盤でよく知られるが、マイルスばりのしかし優しさと哀愁を湛えた演奏が魅力。一方のレイ・ドレイパーはこの都市に若干16歳で初録音、本盤録音時には17歳という若きチューバ奏者であった。 1.「フィリーデ」は、マクリーンとドレイパーの共作で、いかにも大衆受けしそうなラテン風リズムに哀愁あるメロディが組み合わさったナンバー。続くブルース曲の2.「ミリーズ・パッド」はウェブスター・ヤングらしいゆったりさと端正さを併せ持っている。筆者の感想としてはこの2曲だけでも満足と言えそうなほど、どちらも気に入っている。3.「トゥー・サンズ」もレイ・ドレイパーのペンによるもので、センスのいいマイナー調の曲。ドレイパー自身のチューバもいい味を出している。4.「ホワット・グッド・アム・アイ・ウィズアウト・ユー」は、何と言ってもウェブスター・ヤングの演奏が聴きどころ(というか個人的に好きなだけと言われればそれまでなのだけれど…)。最後の5.「チューン・アップ」はマイルスの曲でマクリーンも演奏し慣れていて、リラックスして気持ちよく演っている姿が目に浮かぶ。 といった具合の5曲の演奏なのだけれども、『ファット・ジャズ』という表題は妙にしっくりくるように思う。ジャケットは、カロリーの高いアイスクリームやスイーツを並べた写真である。その見た目ままに聴いた方も、満腹感ならぬ満足感一杯になれる。超有名盤などではないものの、筆者にとっては密かに愛聴する、ある意味いかにもハードバップなお気に入りの1枚なのである。[収録曲]1. Filidé2. Millie's Pad3. Two Sons4. What Good Am I Without You?5. Tune Up[パーソネル、録音]Jackie McLean (as)George Tucker (b)Webster Young (cor)Larry Ritchie (ds)Gil Coggins (p)Ray Draper (tuba)1957年11月27日録音。 [枚数限定][限定盤]ファット・ジャズ/ジャッキー・マクリーン・セクステット[SHM-CD]【返品種別A】 下記のブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓ ↓
2017年04月26日
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気まぐれ80s~第8シーズン(その10) 今回の80年代曲選も10回目となりました。区切りとなる10回目を締めくくるのは、少し渋めのナンバーにしたいと考えました。1988年にセルフ・タイトル作の『トレイシー・チャップマン』でデビューしたトレイシー・チャップマン(Tracy Chapman)の、同盤からのヒット・シングルとなった「ファスト・カー(Fast Car)」です。 彼女はいわば社会派のシンガーソングライターとして知られていますが、奨学金を得て大学に学び、大学で学んでいく中で社会の矛盾やアフリカの問題などにも関心を持ったとのこと。そして、幼い頃からやっていたギターと曲作りを生かし、コーヒーハウスやナイトクラブで演奏をするようになって、やがてデビューに至ったのだそうです。 突飛に聞こえるかもしれませんが、上記のような“自由”が保障されていることは実に大事だと思います。“役に立つ勉強”ばっかり教えろと言わんばかりの今どきの日本の高校や大学の教育方針(というか役人主導の押し付け)は情けない限りですね…。とりわけ、トレイシー・チャップマンの場合は黒人系の出自で、時代はまだ1980年代。南アフリカではアパルトヘイトもまだ廃止されていない頃です(実際、彼女は反アパルトヘイト運動にも関わり、ネルソン・マンデラ関係でライヴにも出演しました)。敏感な意識をもって自由に知識を得て、やがてそれを表現できるようになった彼女のような“人材”が育つ余地が、当時の“自由の国アメリカ”にはあったのでしょう。けれども、新しい時代を迎え今後はどうなってしまうのか。いやその前にそんな自由すら保障されず、盲目的な愛国主義に走らされかねない昨今の日本はどうなのか。ついついそんなことを憂いてしまいます。 何だか湿っぽい話になってしまいましたが、本シリーズ全10回の締めくくりとして、同じ曲のライヴ演奏の様子もご覧ください。 ひとまずはこの辺で。またいずれ80年代シリーズを続けたいと思います。[収録アルバム]Tracy Chapman / Tracy Chapman(1988年) 【メール便送料無料】Tracy Chapman / Tracy Chapman (輸入盤CD) (トレイシー・チャップマン) グレイテスト・ヒッツ/トレイシー・チャップマン[CD]【返品種別A】 以下のブログランキングに参加しています。お時間の許す方は、 “ぽち”応援よろしくお願いします。 ↓ ↓ ↓
2017年04月24日
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気まぐれ80s~第8シーズン(その9) 170万アクセス達成とINDEX更新を挟んで間が空きましたが、80年代ナンバーを取り上げるシリーズ、あと2回お付き合いください。 さて、本シリーズの第2回で取り上げたジョージ・マイケル然りですが、当時のアーティストたちの中には鬼籍に入ってしまった人も多くなってきました。マイケル・ジャクソン(Michael Jackson)も2009年6月の死から早8年が経過しようとしていますが、今回は彼の代表曲の一つです。 『スリラー』(1982年)からのサード・シングルで、1983年に入ってからシングルとして大ヒットした「今夜はビート・イット(Beat It)」です。大ヒットはもちろんのこと、グラミーも受賞し、まさに“マイケルの時代”を象徴する曲の一つでした。 続いては、1990年代後半、『ヒストリー(HIStory)』(1995年リリースのベスト盤+新録作品)のツアーからの映像です。ヨーロッパ(ミュンヘン)でのライズ映像をどうぞ。 おまけの動画ということで、よろしければ以下もご覧ください。ウィアード・アル・ヤンコヴィックによる「今夜もイート・イット(Eat It)」です。以前にこの人の別の曲(同じくマイケルのパロディ曲)を取り上げていますが、こうしたパロディまでもが大きくヒットしたわけで、当時のマイケル人気は恐ろしいほどだったということが窺えます。余談ながら、ビデオの作りまでオリジナルのパロディになっていますが、ヤンコヴィックはマイケル本人からプレゼントされたTシャツを着用したとか。けれども、冒頭の舞台となった食堂は火事で焼けてしまい、スタジオで再現したのだそうです。 [収録アルバム]Michael Jackson / Thriller(1982年) スリラー(初回生産限定) [ マイケル・ジャクソン ] 【送料無料】ヒストリー/マイケル・ジャクソン[CD]通常盤【返品種別A】 【メール便送料無料】Weird Al Yankovic / Essential Weird Al Yankovic (輸入盤CD)(ウィアード・アル・ヤンコヴィック) ブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、ぜひ“ぽちっと”お願いします。 ↓ ↓ ↓
2017年04月23日
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2017年04月22日
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さきほどアクセス数が1700000に達しました。この場を借りて、ご覧いただいている方々にあらためて御礼もうしあげます。今後ともよろしくお付き合いください。 ブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、ぜひ“ぽちっと”お願いします。 ↓ ↓ ↓
2017年04月21日
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気まぐれ80s~第8シーズン(その8) 第8回めは、これまでこのブログでなぜだか1枚も1曲も取り上げていなかったライオネル・リッチー(Lionel Ritchie)の超有名曲です。なぜ今まで登場していなかったのか(「ウィーアー・ザ・ワールド」には出てきますが)、我ながら不思議です。ともあれ、「セイ・ユー・セイ・ミー(Say You, Say Me)」をどうぞ。 でもって、本題(?)に戻って、もう一つの不思議は、この人は本当に見た目が大きく変わっていない点ではないだろうかと思ったりもします。確かにコモドアーズの頃や、ダイアナ・ロスと「エンドレス・ラヴ」のデュエットをしていた辺りまでは、少々胡散臭い若者のようなイメージはあります。けれども、USA・フォー・アフリカやこの曲の頃と最近を比べてみても、30代と60代(ちなみに今年で68歳を迎えます)の違いとは到底思えないほどです。 というわけで、昨年(2016年)、フェスティバル・デ・ビーニャ(1960年からこれまで60年近くチリのビーニャ・デル・マールで毎年開催されている音楽祭)での歌唱をどうぞ。 歌声もまた当時のままといった感じですね。[収録アルバム]Lionel Ritchie / Dancing on the Ceiling(邦題:セイ・ユー、セイ・ミー)(1986年) セイ・ユー、セイ・ミー [ ライオネル・リッチー ] 以下のブログランキングに参加しています。お時間の許す方は、 “ぽち”応援よろしくお願いします。 ↓ ↓ ↓
2017年04月19日
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気まぐれ80s~第8シーズン(その7) さて、時代はさらに進んで80年代末のヒット・ナンバーです。リチャード・マークス(Richard Marx)といえば、最近では少し前に大韓航空機内の大暴れ男の取り押さえに協力したという、音楽とは何の関係もない話題が出た人物ですが、れっきとしたシンガーソングライターです(って、当たり前か…)。 1987年のデビュー盤も個人的にはなかなかセンセーショナルでしたが、1989年のセカンド作からはそれを上回るシングルヒットが出て、さらにはアルバムそのものも大きなセールスを上げました。同作からのヒットとしては、4週連続1位となった「ライト・ヒア・ウェイティング」がよく知られていますが、今回は個人的好みで別の曲をと思います。同じくシングルとしてヒット(ただしキャッシュボックス2位、ビルボード4位)の「アンジェリア(Angelia)」です。 全米1位のヒットとなった「ライト・ヒア・ウェイティング」も、「サティスファイド」もいいのですが、当時からこの「アンジェリア」も、個人的にはお気に入りでした。余談ながら、邦訳は「アンジェリア」ですが、実際の発音はエンジェリア(あるいはエインジェリア)ですね。 最近のリチャード・マークスはというと、2014年にもアルバムを出していて(筆者は未聴)、2~3年おきで作品のリリースを続けつつ音楽活動を継続しています。そんなわけで、最近の彼のライヴ映像もご覧いただこうと思います。2014年、南米チリでのライヴでのこの曲をどうぞ。 [収録アルバム]Richard Marx / Repeat Offender(1989年) [枚数限定][限定盤]リピート・オフェンダー/リチャード・マークス[CD]【返品種別A】 ブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、ぜひ“ぽちっと”お願いします。 ↓ ↓ ↓
2017年04月17日
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気まぐれ80s~第8シーズン(その6) さて、ここらでエアロスミス(Aerosmith)のヒット曲といってみたいと思います。ハードなロック系アーティストがバラード系シングルに手を出すというのは80年代の特に半ば以降によく見られたパターンですが、エアロスミスの場合は以前からもそうした曲がありました。今回は彼らの9thアルバム、『パーマネント・ヴァケイション』に収録され、全米3位を記録した「エンジェル(Angel)」です。ちなみに、全米3位というと、他にも彼らのヒット曲はいっぱいあったような印象を受けるのですが、意外なことにこれを超えるシングルヒットは「ミス・ア・シング」(1998年)だけだったりします。 たまには少し変わったものをということで、スティーヴン・タイラーによるアコースティック・ヴァージョン(ピアノ伴奏)も載せておきたいと思います。決定版というよりはデモ・ヴァージョン的な感じではありますが、レア音源な感じですね。 昨年は解散ツアーをするのしないのという報道がありました。結局は“ヨーロッパ・フェアウェル・ツアー”をするようですが、いったいヨーロッパ公演が今年で終わりという意味なのか、それともずっとフェアウェル・ツアーをやり続けるという話なのか、何だかよくわかりません。この年齢までというかこれだけの年数続いたのだから、最後までこのまま続けてもらいたい気が個人的にはするのですが、果たしてどうなるのでしょう。 最後に、比較的最近のライヴということで、2011年ブラジルでのこの曲の演奏の様子をどうぞ。 [収録アルバム]Aerosmith / Permanent Vacation(1987年) パーマネント・ヴァケイション [ エアロスミス ] 下記のブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2017年04月16日
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気まぐれ80s~第8シーズン(その5) 続いては、ときどき急に思い出して無性に聴きたくなるこのナンバーです。1985年にデビューしたチャーリー・セクストン(Charlie Sexton)のヒット曲、「ビーツ・ソー・ロンリー(Beat’s So Lonely)」です。 若干17歳でデビューし、長身でルックスもよし、ギターもかっこよくて声も渋い。果ては“ジミヘンの再来か”なんて言う人もいました。もう1本、往時のライヴでの演奏をご覧ください。イギリスのテレビ出演時の映像のようです。 デビュー前には16歳でドン・ヘンリーのアルバムに参加したり、ずっと後にはボブ・ディランのバンドに入ったりと実力派の活動をしているのですが、ソロ・アーティストとしては、この時のヒットぐらいですぐに忘れ去られた感じで、いわば不遇の人でした。想像するに、若くして早々にブレークしてしまったがゆえに、周りの高い要求や期待を“身の丈に合わない”と判断し、“自分の道”を歩もうとしたんじゃないかとすら思えてきます。 でもって、おまけということで、現在の彼の姿もどうぞ。ちょっと例外的ですが、曲の演奏ビデオではなく、インタヴュー映像です。今の時点で48歳(映像は昨年2016年のものです)となったチャーリー・セクストンですが、表舞台の一線を敢えて歩まないことできっと幸せに音楽を楽しめているのかなと想像してみたりしています。 [収録アルバム]Charlie Sexton / Pictures For Pleasure(1985年) ピクチャーズ・フォー・プレジャー +1 [ チャーリー・セクストン ] 以下のブログランキングに参加しています。お時間の許す方は、“ぽち”応援よろしくお願いします。 ↓ ↓ ↓
2017年04月14日
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気まぐれ80s~第8シーズン(その4) 1年ほど前、トランプ氏なる候補がまさか本当に大統領に就くことになろうとは想像もできずに、アーケイディア(Arcadia)の「エレクション・デイ」を取り上げました。あの時、本当はこっちの曲が脳裏に浮かんではいたものの、選挙報道についついのせられ、あちらの曲を選んでしまったというわけです。 そんなわけで、前回取り上げ損ねた「グッドバイ・イズ・フォーエヴァー(Goodbye Is Forever)」です。デュラン・デュランから派生したユニットによる曲で、「エレクション~」が全米シングルチャート6位だったのに対し、この曲は全米33位と振るいませんでしたが、当時の筆者にはなぜだかこちらの方が記憶に深く残りました。 ちゃんと動いている映像もと思い、画質はいまいちながらもう1本。どこかのTVショウの出演時のものと思しき映像で、この曲がヒットした当時のもののようです。 [収録アルバム]Arcadia / So Red The Rose(情熱の赤い薔薇)(1985年) Arcadia / So Red The Rose 輸入盤 【CD】 ブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、ぜひ“ぽちっと”お願いします。 ↓ ↓ ↓
2017年04月13日
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気まぐれ80s~第8シーズン(その3) 1987年に若干16歳でデビューした“天才少女”デビー・ギブソン(Debbie Gibson)。1990年代以降は音楽も続けながら舞台女優として活躍をしていますが、そんな彼女の若き日の名ナンバーと思うのがこの曲です。 当時のヒット曲としては、「フーリッシュ・ビート」や「ロスト・イン・ユア・アイズ」が断然有名でしょうが、この「ノー・モア・ライム(No More Rhyme)」は後者の曲と同じアルバム(1989年の『エレクトリック・ユース』)に収録され、チャート・アクションは大きくはなかったものの、アメリカではシングル・カットもされたナンバーです。 アルバムには通常のヴァージョンとボーナストラック(LP未収録でCDのボーナス曲)としての別ヴァージョンが含まれていました。まずは通常の方をお聴きください。 続いては、“アコースティック・ミックス”と記された別ヴァージョンです。ちなみに、これについては動画がつけられなかった頃に一度過去記事にしています。 [収録アルバム]Debbie Gibson / Electric Youth(1989年) 【メール便送料無料】Debbie Gibson / Electric Youth (輸入盤CD)(デビー・ギブソン) 下記のブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、バナーをクリックお願いします! ↓ ↓
2017年04月11日
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2017年04月10日
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気まぐれ80s~第8シーズン(その2) さて、続いては昨年亡くなったジョージ・マイケル(George Michael,追悼過去記事)の若き日のヒット曲です。周知のとおり、アイドル的要素を持ったデュオ、ワム!(Wham!)としてデビューした彼でしたが、まもなくソロ・アーティストとしての道を選択することになります(初ソロ作過去記事はこちら)。 今回取り上げるのは、その前段階、ワム!としての活動期にヒットした「ケアレス・ウィスパー(Careless Whisper)」です。イギリス、アメリカのみならず世界各地で1位やそれに近いチャート順位を記録しました。当時、日本ではこの曲の扱いは完全にワム!名義でしたが、米国では、“ワム!featuring ジョージ・マイケル”、欧州では、ジョージ・マイケルのソロ名義でシングルとしてリリースされています。 追加動画ですが、昭和世代には懐かしいであろう日本国内でのカバーを見ておきます。当時、いわゆる“新御三家”のうちの2人が日本語でこの曲をカバーしました。まずは、1984年10月にシングル発売された、西城秀樹による「抱きしめてジルバ―Careless Whisper―」をどうぞ。 さらに、西城秀樹のシングルのわずか1か月ほど後に「どこまでアバンチュール」との両A面シングルとして郷ひろみもこの曲をシングルとして発表しています。その際の表題は「ケアレス・ウィスパー」となっています。 というわけで、洋楽を聴かない人にとっても、ある世代以上であれば聞き覚えのあるナンバーということになるでしょうか。[収録アルバム]Wham! / Make It Big(1984年) [期間限定][限定盤]メイク・イット・ビッグ/ワム![CD]【返品種別A】 ブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、ぜひ“ぽちっと”お願いします。 ↓ ↓ ↓
2017年04月09日
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気まぐれ80s~第8シーズン(その1) ちょうど1年ぶりの80年代の名曲シリーズです。なんだかんだいって、もう8回目なのですが、今とは違って私自身もヒットチャートに敏感だった時期ということもあり、ついつい思い入れのある曲も多く、懲りずに第8シーズンに突入です。 今回の1曲目は、1980年のジョン・レノン(John Lennon)のアルバム『ダブル・ファンタジー』に収録されたナンバーです。同盤の発売後まもなくしてジョンは凶弾に倒れ、年が明けた1981年1月(つまりは死後)にシングル・カットされたのが、この「ウーマン(Woman)」でした。全英1位、全米2位を獲得しました。 さて、この曲のカバーで面白いものはないかなといろんな動画を検索していたら、こんなものを見つけ、興味をひかれました。ジョンの生誕75周年記念のライヴ(2015年)から、“ラテンの貴公子”ことコロンビア出身のシンガーであるフアネス(Juanes)によるカバーです。 気まぐれ80sの第8シーズン、全10回の予定ですので、お付き合いいただけるとさいわいです。[収録アルバム]John Lennon / Double Fantasy(1980年) ダブル・ファンタジー [ ジョン・レノン&ヨーコ・オノ ] 以下のブログランキングに参加しています。お時間の許す方は、 “ぽち”応援よろしくお願いします。 ↓ ↓ ↓
2017年04月07日
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A・ブリューのプロデュースによる5th作 ハグアーレス(Jaguares)は、既にアルバム(過去記事(1)・(2))や楽曲(過去記事(3)・(4)・(5))をいくつか取り上げているメキシコのロック/オルタナ・バンドである。彼らのアルバム『クロニカス・デ・ウン・ラベリント(Crónicas de un laberinto)』は、2002年の前作から間をあけて2005年に発表された5枚目のアルバムである。 タイトルは『迷宮のクロニクル』といった意味である。タイトルそのままに(?)、音楽面では確かに少し迷走気味になったことは否めない。これまでの爆発的な創造性に欠けるという理由から、専門家の間では否定的な評価を受けた部分もあった。ハグアーレスにしばしば見られるあの独自の世界が展開されているかと言うと、音作りの面ではそうした特徴はやや希薄であり、スタンダードなロック・サウンドの方に少し寄っていると言える。 とはいえ、欧米ロック的な音にいちばん近づいた作品の一つがこれなので、それはそれで興味深い。その最大の理由は、プロデュースにエイドリアン・ブリュー(キング・クリムゾンのギタリスト)を迎えている点にあると思われる。ブリューのプロデュースは厳密に初めてではなく、前身のカイファネス時代のアルバム(1992年の『エル・シレンシオ』)でも一度経験していた。また、歌詞カード(筆者の所有はメキシコ国内盤であるにもかかわらず)には英語の対訳が付されているというのも、欧米を意識した作品だったことの反映なのかもしれない。 個人的好みで何曲かお薦めを挙げておきたい。1.「ブルッハ・カニバル(人喰い魔女)」は、和訳するとおどろおどろしい表題だけれど、やっぱりこれこそ彼らというドラムのリズムと、魔術的リアリズム風の詞が、このバンド(そして作詞作曲者でヴォーカルのサウル・エルナンデス)の世界の真骨頂だと思う1曲。他にサウルの詞の世界という点で特にいいと思うのは、4.「フェノメノ(現象)」、7.「メ・エバポーロ(私は消え去る(蒸発する))」。もう一つぜひとも注目したいのは、14.「エスタ・ムイ・クラーロ(実に明らかだ)」。政府は機能していない、という政治的なメッセージの詞の内容である。情報がなくてよくわからないのだけれど、暗に自国(メキシコ)の政治ことを歌ったものなのだろうと想像される。ショービジネスと政治が基本的に別次元で扱われる日本から見ると何か違和感があるかもしれないけれど、アメリカでもイギリスでもしばしばそうであるように、ミュージシャンが政治的という方が普通の感覚なのだろう。 決して高く評価されているアルバムという訳ではないけれども、2009年にグラミーを受賞するに至る彼らの音楽性を考えると、きっとこれは必要な寄り道ではなかったのかと思ってみたりもする。そして、“目玉”になる曲がはっきりしていないだけで、個々の楽曲も決して悪くない。何より、欧米を意識した作風だけに、ハグアーレスを試しに聴いてみる盤としてもいいのではないかと思ったりする。[収録曲]1. Bruja caníbal2. La forma3. Tú me liberas4. Fenómeno5. Madera6. Hay amores que matan7. Me evaporo8. Y si...9. Todo te da igual10. Espejo11. Ahí aprendí12. Mejor será13. Ya te quemaste14. Está muy claro2005年リリース。 ↓参考商品リンク(いずれもベスト盤です)↓ 【メール便送料無料】Jaguares / Rock Latino (輸入盤CD) 【メール便送料無料】Caifanes/Jaguares / De Caifanes A Jaguares (輸入盤CD) 下記のランキングサイトに参加しています。 お時間の許す方は、バナーを“ぽちっと”応援いただけると嬉しいです! ↓ ↓
2017年04月05日
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ボブ・ディランの楽曲カバー ノーベル賞の授賞式を欠席していたボブ・ディラン(Bob Dylan)がようやくストックホルムでメダルを受け取ったというニュースがありました(参考記事)。4月1日の話ですが、とりあえずエイプリル・フールの嘘ではないようですね(笑)。その受け取りというのは非公開だったそうで、受賞のスピーチも後日に録音で披露とのことで、この対応について、世間の反応もいろいろあるようです。 実際のところ、この賞の受賞の一件はすっきりしない部分が筆者には残っています。文学賞ということは、解釈者はディラン本人でなくてもよいのかという、いったいこの賞を出すに際してどこが評価されたのかに関わる部分です。そんな風に考えていくと、“書かれたもの=文学”ではないかという気もしてきます。もしそうだとすれば、パフォーマンスではなくて作品(=歌あるいは詞)そのものの評価ということになるのかとも思えしまうわけです。そんなわけで、今回は、気まぐれにディランのカバー数曲(つまりは本人が歌っていない作品としてのディラン曲)をいくつか取り上げてみます。 まずは、「ライク・ア・ローリング・ストーン(Like A Rolling Stone)」です。年齢を重ねたアン・ウィルソン(Ann Wilson, ハートのヴォーカリスト)によるこの曲のカバーです。昨年(2016年)、ボブ・ディランの75歳を祝うバースデイ・ライヴの模様ですが、ここしばらくの(特に60歳を超えた辺りからでしょうか)彼女の貫禄と迫力は素晴らしいですね。 続いては、「風に吹かれて(Blowin’ In The Wind)」のカバーです。1980年代末、ブルース・スプリングスティーン(Bruce Springsteen)がアコースティックのライヴを行った際の演奏です(映像の前半がディランのカバーで、後半はCCRの「バッド・ムーン・ライジング」です)。“ロック界のボス”のイメージとは違うかもしれませんが、ストーリーテラーとしてのスプリングスティーンらしさがうまく発揮されているパフォーマンスでもあるように感じます。 最後にもう一つ。プリテンダーズ(The Pretenders)のスタジオ第6作にあたる『ラスト・オブ・ジ・インデペンデンツ』(1994年)に所収の「フォーエヴァー・ヤング(Forever Young)」です。クリッシー・ハインドのヴォーカルによって“じっくり聴かせる”曲に仕上がっているように思います。 昨年来の受賞に対するボブ・ディランの応対に外野からの声はいろいろとあります。上で述べたように音楽関係の人物が文学賞というのも、どういう意図なのか考えさせられます。とはいえ、総論的には、オールド・ファンとしては音楽分野からの受賞をもう少し素直に喜んでもいいのかな、という気も少ししています。 Forever YOUNG::ラスト・オブ・インディペンデンツ [ ザ・プリテンダーズ ] ブログランキングに参加しています。 応援くださる方は、ぜひ“ぽちっと”お願いします。 ↓ ↓ ↓
2017年04月03日
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我が道を推し進めたサード作 1976年のファースト作、翌77年のセカンド作に続いて、78年にリリースされた、サウスサイド・ジョニー&ジ・アズベリー・ジュークス(Southside Johnny & The Asbury Jukes)の第3作がこの『ハーツ・オブ・ストーン(Hearts Of Stone)』というアルバムである。前2作と同様にスティーヴ・ヴァン・ザントがプロデュースを担当し、楽曲は盟友ブルース・スプリングスティーンの提供が2曲、ヴァン・ザントのペンによるものが6曲、これら2人にサウスサイド・ジョニー自身を加えた3人の共作が1曲となっている。メンバーには若干の変動があり、例えばドラマーにはE・ストリート・バンドのマックス・ワインバーグが参加している。 まず、注目はスプリングスティーン作の2曲、表題曲の4.「ハーツ・オブ・ストーン」と6.「トーク・トゥ・ミー」。前者はスロウ、後者はアップテンポで、いずれもスプリングスティーンそのまんま…なのにそれらがサウスサイド・ジョニーで見事にはまっているというのが不思議なところ。ちなみに、前者のリード・ギターはヴァン・ザントが担当している。 上記以外で特にお気に入りのナンバーを挙げておきたい。3.「道化役の恋(アイ・プレイド・ザ・フール)」、5.「テイク・イット・インサイド」はいずれもヴァン・ザントによるナンバー。8.「騙されるのも悪くない(トラップト・アゲイン)」は再びスプリングスティーンを含む3人の共作。他の曲も粒揃いで、演奏もホーンセクションを含んだ王道アメリカン・ロックと言えるスタイルのものである。 決して売れた盤ではない(それどころかこれをもってEpicとの契約が解除されてしまう)が、初期3作の中で完成度は最も高く、批評家筋の評価も高い。余談ながら、ローリングストーン誌が1987年に過去20年のベスト・アルバムを選んだ際、本盤は92位に選出されている。だからというわけではないけれど、サウスサイド・ジョニーを初めて聴く人がいたなら個人的にはこの盤を強く薦めたい。[収録曲]1. Got To Be a Better Way Home2. This Time Baby's Gone for Good3. I Played the Fool4. Hearts of Stone 5. Take It Inside6. Talk To Me7. Next To You8. Trapped Again9. Light Don't Shine1978年リリース。 【輸入盤】SOUTHSIDE JOHNNY & THE ASBURY JUKES サウスサイド・ジョニー&ジ・アズベリー・ジュークス/HEARTS OF STONE(CD) 下記ランキングに参加しています。 お時間のある方、応援くださる方は、“ぽちっと”よろしくお願いいたします! ↓ ↓
2017年04月02日
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