2026
2025
2024
2023
2022
2021
2020
2019
2018
2017
2016
2015
2014
2013
全7件 (7件中 1-7件目)
1
遂に『ラストサムライ』のノルウェープレミアの日が来た。実は私は4回目になるが、ノルウェー語の字幕で見てみたかったのと、ノルウェー人の反応が見たかったので、また見に行ってきてしまった。プレミアにふさわしく(?)映画館では、ヘタクソな字で『武士道』と書かれた赤い紙がいろんなところに張り出してあり、皺だらけヨレヨレの道着に白帯を締めた若者諸君が*とっても誇らしげに*あたりをウロツイテいた。何かするのかと聞いてみたら、上映前に合気道のデモンストレーションをするという。あんたらまた、この期に及んでそんなベタなことを・・・とは言わずに、そう、楽しみにしてるわ・・・と微笑んで客席に座った。狭い通路のところどころで、先週から練習を始めたくらいにしか見えない若者たちが、関節技などを披露していたが、誰も興味深そうに目を向けていなかったので、ちょっと可哀想だった。そして映画館がいっぱいになり、暗くなったところで、道着をきた連中がステージに上がり、一直線に並び、「せんせいに礼!」と客席に向ってバラバラに礼をして、そのまま下がってしまった。オイ!それだけかい!???・・・・・がっくり。そのあと、ちょっとだけその集団のなかでは、うまそうな二人組みが剣の型を見せていたが、初めて見た人にもわかる位、ヘタクソで、客席がかなり白けていたので、真面目にやっている彼らに同情してしまった。でもその紹介をしようという心意気は、嬉しかったぞよ・・・・...................さて、ノルウェー人のこの映画の反応に関してだが、やはり所違えば、笑いのツボも全然違うということに気づかされた。観客が一番笑ったところは、私がまったく想像にもしない場面だった。それはトムクルーズが自分が殺した赤い鎧の侍が、自分の面倒を見てくれている小雪の夫だと知り、渡辺謙に「自分が彼女の夫を殺したのか・・・?」と詰め寄った後に 渡辺謙が「It was a good death(あれは良い死だった)」と言ったシーンだった。我々だったら、身内を殺したトムに罪を擦り付けるわけでもなく、侍として立派に死んだのだ、と理解できる言葉だし、けしておかしいセリフとは思えないわけなのだが、場内爆笑。何がおかしかったのかと聞いてみたら、「ノルウェー人にとって『良い死』など有り得ないことだからさ。死は全ての終わりと破壊を意味するのみで、『良い死』なんて言われても冗談にしか聞こえないから」だそうだ。ふーん、そんなもんかねー。多分同様の理由で、最後桜花の中に涙を浮かべて、パーフェクト・・・と言って死んでいく渡辺謙の迫真のシーンでも、プーっと吹き出している輩が何人もいた。(muskiはちょっとムッとしたぞな)「死ぬのにパーフェクトなんて、有り得ない」ってことかい?まあ、理屈はわからないでもないけど、、そんなもんかねー。また感動して泣いていた私とは、全然違うところにいたらしい。でも最後、客席から鼻を啜る音が聞こえてきたので、少しは泣いてる人もいたということが分かり、個人的にかなりこの映画に肩入れしている私は嬉しかったりして。そんなところです。☆お知らせ☆突然ですが、明日から2週間の予定でフランスに逃避することにしました。帰省するお友達の付き添いを兼ねて、実家のあるノルマンディと、パリで過ごしてきます。極貧旅行になりそうですが、少しはここより明るいはずなので、精神的にはいいかなと。ちょっとここの気候はしんどすぎるんですよね。よくみんな鬱にならないと思います。戻ってきたら、また日記を始めますね。それではまた・・
Jan 24, 2004
コメント(0)
今朝、皇太子妃のメッテ・マーリットが女の子の赤ちゃんを出産した。皇太子が喜びを隠し切れない様子で、目をキラキラさせながら「世界で一番かわいい女の赤ちゃんだー!」と親だったら当たり前だが、ちょっとレイムな発言をしていたのが印象的である。名前は今晩、皇太子から発表されるようだ。昔、「ノルウェー皇太子妃の妊娠」の所に書いたことがあるが、http://plaza.rakuten.co.jp/gullregn/diaryold/20030705/ この子供から、男でも女でも、第一子が順当一位の王位継承者になることになっている。赤ちゃんの父である皇太子には一人姉がいるが、この当時は最初の男子に王位継承権を与えられていたので、今の皇太子に継承権がある。そしてこの二人の第一子として、女の赤ちゃんが誕生したことにより、将来はこの子がノルウェー初の女王になることになるはず。歴代の王妃はほとんど外国からの嫁入りで入ってきているし、今の国王妃が歴史上初めて、ノルウェー生まれのノルウェー人だと言うくらいだから。女の子でよかったかもしれない。と思うのは何故かというと、皇太子妃のメッテ・マーリットには、もう一人マリウスという6歳くらいになる息子がいるからだ。若いときに、シングルマザーで生んだ男の子である。皇太子はもちろんその子も受け入れ、一緒に暮らしているが、男の子同士だと、将来出てくるであろう弟と自分との社会的待遇の違いとかに、ぐれたりしないだろうか・・・と余計なお世話なことを勝手に考えていたからだ。その点、妹なら、また少しはマリウス君にとっても、周りにとってもやり易いかな・・・とか。まあ、分かりませんけどね。びっくりしたのは、朝9時くらいに出産して、その後すぐ1時過ぎくらいに病院から赤ちゃんと自宅に戻ったということだ。日本と違って、出産後何日も入院をさせないのは分かっていたけど、一応、ノルウェーにとっても大事な赤ちゃんなわけだし、こんなにすぐで、いいんだろうか・・・と思った私。みんなタフなんですね。
Jan 21, 2004
コメント(4)
昨晩、彼の実家のすぐ外の沖で運搬船の転覆事故があった。あれだけ岸に近くて他の船舶もたくさん周りにいたはずなのと、海は少しも荒れていなかったので原因はよくわからないが結果的に18人が行方不明になる惨事になり、夜を徹して救助作業が続けられた。テレビでも大々的に報道されて今日のニュースもそのことばかりであった。http://www.bt.no/lokalt/bergen/rocknes/article227257 私のため息がもっと深くなったのは、行方不明者(生存は絶望視されている)の殆どがフィリピン人の船員と航海士たちだったのを知ってからだった。あんな温かい国から出稼ぎできて愛する家族から遠く離れ、こんなに寒いノルウェーの海で命を落とした彼らの不運を思うとやりきれない気持ちになった。この時期の海に投げ出されたらまず助からない。長くて5分生存できるかできないかだ。まだひっくり返って浮いている船内に何人も閉じ込められているらしい。どれだけ最期に寒い思いをして死んでいったんだろうと思うと悲しくなる。夏のベルゲンにはヨーロッパからの客船がよく寄港する。それらの客船では、住み込みでたくさんのフィリピン人たちが働いていた。港近くの魚市場で働いていた頃、よく彼らが店にきて好物のボイルエビを買っては、みんなで大喜びしてその場で食べていた。私がフィリピン人に見えるらしく、会うといつも親近感まるだしで、私のところに寄港する度に来てくれる人たちもいた。話をすると、故郷から遠く離れて仕事も辛いけれども、フィリピンでは貧しすぎて生きていけない、家族を養わなければならないので我慢して頑張ってる。だからあなたも頑張ってとよく励まされたものだった。女の子も男の子も頑張って生きていた。そんな彼らのような人たちが、こんな寒いところで命を落としたことが可哀想でならない。彼らにとっても私にとってもここは外国。彼らの家族にとってはもっと辛いに違いない。すぐに飛んでこれるわけでもない。(ましてやその家族のなかでどれだけの人がノルウェーまでの航空運賃を払えるか)本国とは違って情報も入ってきづらいし、様子が分からない。ただ不安だけが募っていく。海難事故なので遺体が見つからない可能性だってある。(私はよくその沖合いで釣りをするが、潮の流れが強いので流されていたらもう見つからないんじゃないかと思う)実際、マニラで集まっている彼らの家族が途方にくれて泣いている様子を映像で見たとき、海外で誰かが命を落とすときに一番辛いのは、その家族や友人のこのやるせない、どうしようもない距離感なのではないかと思った。冥福を祈る
Jan 20, 2004
コメント(2)
私のベッド下には本物の銃が置いてある。本当の話。狙撃用のライフル銃である。正確に言うともちろん一緒に寝ているわけじゃないので同衾ではないが、自分の体の下に実際に確実に人を殺せる銃があるというのは日本ではまず考えられないことなので、何だか変な体験である。何故銃が部屋にあるかと言うと、彼が有事の際、狙撃兵の任務を与えられているからだ。森の中に潜伏して、敵を撃つ役目である。人口わずか450万足らずのノルウェーは有事の際、自国の軍隊だけでは小さすぎて守りきれない。だから国の兵役を終えた成年男子も、一般生活のなかで有事要員としてそれぞれ任務を与えられていて、万が一有事の際は国防軍として任務に駆り出されることになる。その数は 80万にのぼり、(確かそうだった。間違っていたら後ほど訂正します)46歳で軍の義務から解放されるまで、そういう形で「自宅待機」しなければならない。もちろん全員がスナイパーではないから、有事要員市民のみんなが銃を持っているわけではない。なにも自宅に持たせなくても、有事の時に軍が銃を分ければいいじゃないかと私は思うのだが、一応ここではそういうことになっているようだ。もちろん有事時以外に使うことは許されないので、銃は装填されてもいないし、弾も入ってないので、普段は危険はないけれども分かる人が手に取れば、使えるわけだから、何だか微妙な気持ちである。日本では一般市民には程遠いことに思える国防意識が多くの男の人の中にやはり兵役のせいもあり、誇りとともにしっかりと根付いている。普通はもっとマシな場所に置くのだろうが、うちは何せ学生寮。外から入ってきた人の目に触れず手が届かないところは、ベッド下くらいしかなかったので(爆)そこに置いてあるという訳であります。昔、彼が引越しで、そのライフル銃を移動しなければならないときがあった。あまり人に見られないように、さっと外に持っていき車のなかに入れたのだが、それを見ていたイタリア人の留学生たちが、「あいつあんなオモチャ、いい年して持ってるぜ!」って鼻でせせら笑っていたのを聞いた。まさか自分たちの寮に本物の銃があるなんて思いもしないだろうから、その位に思っててくれた方がいいのだろうが、馬鹿にされたので、ちょっとだけ「おまえらー(怒)なめんなよ」と思った(笑)。自慢げに彼曰く、ノルウェーの個人銃所有率はアメリカよりも高いのだそうだ。(私は実際の数字を見ていないのでちょっと疑問なのだが)別に自慢するほどのことかって・・どうせその大部分は猟銃だろうが・・・と思っていたら、やっぱりそうだった・・・・(爆)北ノルウェーのスバーバル諸島なんかは、町から出るときは猟銃携帯が義務付けられている白熊さんに襲われる可能性があるからって・・・世界にはいろんなところがあるものです。
Jan 17, 2004
コメント(5)
夕べLord of the ringsの最終編を見に行ってきた。外はとても冷えて気道まで凍りそうで、こごえるかとおもったが、なかなかよいエンターテイメントとして見れた。何せ「ラストサムライ」を見た後だったので、その余韻のなかにまだいた私は、見終わった後、ノルウェー人たちのように拍手喝采できるくらい映画に入り込めなかったのが残念。もっともトルキエンの原作でも読んでストーリーをもっと理解していたらもっと楽しかったかも知れない。ラストサムライを見終わった後に残った余韻はすごかった。これだけ余韻を残してくれる映画には滅多に出会えない。細かいことを言えば、確かに無理やりでおかしい部分もあったがそんなことは気にならないくらい、素晴らしい映画だったと個人的には思う。日本人として感じる部分にすごいメッセージが含まれていた気がするし、客席も不思議な連帯感で、みなそれぞで本来の日本人の心にもどって見ていたような、そんな感じがした。私は高いので滅多に行かない映画館で2回見た。2回目に見たとき、映画館にこんなに年配の人たちが入っているのをみたことがないくらい、年配の人たちが多く見に来ていたのが印象的で後半に入ると客席のあちこちから鼻を啜る音が聞こえてきた。私も同様。圧倒的な映像美と信念を貫いて人生をまっとうしようとする男たちの生き様とその精神性、渡辺謙や真田弘之ら日本人俳優たちの眼力の強さ(完全にトムを圧倒)物質的な発展と社会の喧騒ともに私たちがどこかに落としてきてしまった日本人としての誇り、先人たちの生き方。よくこれだけのものをハリウッドで作れたなあと驚くとともに、作ってくれたことに大感謝である。今の日本人には作りきれない映画かも知れないとも思った。ノルウェーでのプレミアは23日。また絶対見に行くつもりです。日本人として私が期待するほどの注目はここではされないだろうけれど、このノルウェーでだれか一人でも、日本人が感じたような気持ちを共感してくれる人がいたら嬉しいなと思っています。無理か・・・
Jan 16, 2004
コメント(0)
ノルウェーに戻ってきてから、ずっと籠っている。あまりに天気が悪すぎて、かなり体が影響を受け、完全に停滞している。まあ停滞していることにも意味があると思っているので、あせっているわけではないが、何せ体中が詰まってしまったような感じで気分が晴れない。やっぱり私には太陽が必要だ・・・・もう日本が恋しくなってきた。温かいところから急に寒いところにきたので、それ以上に光のあるところから、ないところに来たので、まだ体が付いて行ってないのだ。というわけで冬篭り&停滞中の私は春の訪れが待ち遠しい。今日はやっと美しく晴れたのだが、私には寒すぎて外に出られない。車でちょっと外出したが、それでもう凍えてしまってさっさと戻ってきてしまった。そして奴は朝から自己嫌悪に陥って自爆していて荒れていて私から見たら自業自得だと思うんだけれど、そんなことそういう時に言うべきではないなと、ひたすら慰めて。いい加減に学んだらどうだと思うんだけど。それは言わず。今、彼の懐にはお金が一銭もない。その状態が2週間以上続いていて、食べるものにも苦労している。もちろん、私がカバーすればいいのだが、何で30過ぎの大の男を、私が経済的にバックアップせなあかんのか、そんなところだけ私は日本人キッチリ妻的発想になり貯金しないノルウェー人をチクチクと突いては相手を怒らしている。だめだ、こりゃ。でも今日は本当にいい天気。これで私がウインタースポーツに興味があればきっとノルウェー生活ももっと楽しめるのになあ
Jan 15, 2004
コメント(2)
昨日ノルウェーに戻ってきまして久しぶりの日記更新になります。2ヶ月半ぶりのノルウェーは、いつもながら暗くどんよりとして生きる楽しみが陰鬱な空に全部飲み込まれていくような、そんな雰囲気に包まれています。でも私は温かい沖縄で英気を養ってきたのと、これからは次第に明るくなっていく時期だということで今のところはそう落胆もせずにいられそう。ノルウェーの冬の辛いところは、寒さというより暗さである。夏の白夜は有名でみんな口にするが、白夜があるということは冬には太陽のでない極夜(日本語でそういうそうです)があるということで、今はまさにその極夜の時期である。それでも私の住むベルゲンは北緯60度、ノルウェーの中でもまだかなり南に位置しているので完全な白夜にもならず、幸い完全な極夜にもならない。朝の10時頃にやっと明るくなり、午後4時には暗くなる。しかも天気がいいということは、限りなくないに等しい。だから朝起きるのが非常につらいのである。日本で午前3時位に起き出す感覚っていうのかな。今はまだ体内時計が少々狂っているので大丈夫だが、こちらに慣れてくるとこれからしんどくなってくるんじゃないかと思う。日本では毎日ほぼ晴れで、毎朝起きる時間に外が明るいということが、どれだけ嬉しかったか・・・これぞ人間の幸せだ!って思ってしまうほど。だからこの時期のノルウェーに戻ってくることに関してはちっとも嬉しくはなかったのだけれど、まあ私の今の生活はここにあり、日本で過ごした穏やかな時間の中で私の精神面も多少穏やかになったので、頑張って冬を乗り切っていこうと思う。もう学校も始まっているのだが、寮はまだ静かなもので人がいてるのかいてないのかわからないほど。私のフロアーには新しいスウェーデン人と中国人の学生が入ってきたようで、いい感じにまざったメンバーになり(現在、ノルウェー人2名、スペイン人2名、スウェーデン、韓国、中国、日本各一名の構成)今学期のキッチン生活が楽しみ。このアジア人が少ないノルウェーで、私のほかに箸を使う人が二人も同じキッチンにいるのがとても嬉しい。というわけでまたノルウェー生活がスタートしました。また楽天も存分にできるということで楽しみがあります。日記を読んでいただいている皆さん、今年もよろしくお願いします。皆さんにとっていい年になりますように・・・
Jan 8, 2004
コメント(5)
全7件 (7件中 1-7件目)
1

![]()
