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2025.09.04
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カテゴリ: 識別について
飛行が軽快で速い小型の水面採餌ガモのコガモがそろそろ飛来する時期です。
飛来したばかりの雄個体は、雌のような目立たない羽色のエクリプスと呼ばれます。
完全なエクリプスが見られるカモ科の種類は、叶内(2020)が記しているようにオシドリ、ヒドリガモ、マガモ、オナガガモ、コガモなどです。
(雄エクリプスの覚えておきたいポイント)
・頭頂から過眼線までがヘルメットを装着したように一様に濃く見えます。
・嘴の基部側面に黄色味があります。
・最外三列風切の黒条の出方が羽先に向かって伸びています。
(アメリカコガモは黒条の上辺が羽先3分の一程度の位置にむかって伸びています)
(1)エクリプス個体について
エクリプス羽が第一回生殖羽に換羽する個体では、脇最上列の羽が換羽せずに残っている個体では各羽が丸みを帯びています。
二枚目の写真は、2020年10月11日に手賀沼沿岸で観察した個体です。
嘴には黄色味がなくほぼ黒くなっています。
最外三列風切の黒条の出方が羽先に向かって伸びているのが一枚目と同様にご理解いただけると思います。
(2)雌非繁殖羽個体について
三枚目の写真は、2020年1月4日に手賀沼で観察した雌個体です。
飛来した秋には嘴基部側面に黄色味があるのに、非繁殖羽では黒くなります。
脇羽は丸みを帯びています。(幼鳥では脇羽がV字状に見えるのとは違いがあります)
(3)雄エクリプスから生殖羽へ換羽中の個体について
四枚目の写真は、2020年12月12日に手賀沼で観察した個体です。
肩羽には幼羽に見られるような白い斑がありません。
(軽快な飛行を可能にしている秘密)
斎藤(2024)が「カモのなかまとしては翼面荷重(*)が比較的軽く狭い空間でも離着陸できる」と述べている点がほかのカモより軽快に感じる秘密のように思えます。
(引用)
斎藤安行.2024.華麗なる野鳥飛翔図鑑.p32.文一総合出版.
(*)カモの体重をその翼の面積で割った値を翼面荷重と呼びます。













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最終更新日  2025.09.04 14:35:12
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