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さいきん仕事・たわごと・愚痴の日記が続いているが、先日の 紅牡蠣さん
の 書き込み
を読んで「ああそうか」と思ったのは、
オイラがさいきん「壁に当たっている」だの「内省的になっている」だの言っているのは何のことはない「 ミドルエイジ・クライシス
」だったのかー、ということである。
これはちょうど、これまでになかった大きな感情の起伏や将来への漠然とした不安に突如襲われ戸惑っていた少年が、何かの本を読んでいてそれが“思春期の特徴”であり、自分が「思春期」にあることを発見したときの気持ちと似ているに違いない。
あるいは、医者から病名を与えられて安心する患者の気持ちにも似ているかも。
ためしに「ミドルエイジ・クライシス」をキイワードにしてGoogleしてみたところ、
トップに表示されたページにいきなり書いているのが コレ
である。
どう乗り越える
ミドルエイジ・クライシス
感動はなく感慨ばかりの年齢。
憤怒はなく哀愁ばかりの年齢。
中年は「差し当たりこのままにしておく」年齢。
中年はアフタヌーンティーだ。
2番目表示されたページを開けてみたら、今度はコレだ。
『 ミドルエイジが心の危機に陥りやすいのは、“実年齢”と“気持ち”のギャップが大きいことも影響しています。頭では、「まだまだ自分は若いんだ」と思っていても、実際には、その年齢なりに心も体も成長し、また老いています
。
』
...なんだなんだ、どれもこれもオイラのことではないか、やっぱりオイラのこの状態は「ミドルエイジ・クライシス」だったのか!...などと、暗示に掛かりやすいオイラなんかはすぐに結論してしまいそうになる。
もちろん、思春期とひと口に言っても中味は個人個人によっていろいろであるように、ミドルエイジ・クライシスだって鬱病や自殺や犯罪に至るような深刻なものから、
オイラみたいに キリマンジャロ登山
で解決のつきそうなものまでいろいろあるに違いない。
ただ、ある概念やキイワードのもとにひとくくりにしてしまうと、まるで誰もが自分と同じ悩みを抱えているかのような錯覚を起こし気がラクになる…という効果がある。
また、これも「思春“期”」などと同じように「 加齢に伴う過渡的なステップ
」であり、いずれはその時期も過ぎるものなのだ...という幻想も与えてくれる。
...ところで、「ミドルエイジ・クライシス」の ウェブサイト
をいろいろと見ていて「でもオイラの場合ちょっと違うんだなあ」と思ったのは、ミドルエイジの入り口として、「 ユングは人生の折り返し地点を40歳頃と考え、この時期を“人生の正午”と呼びました。
」などと書いていたりするところである。
過去の楽天日記にも何度か書いているとおり、オイラはこれからの自分の40歳からの10年を「起承転結」の「結」の部分に設定しており、40歳は“折り返し地点”どころか人生の終盤への入り口、“ 人生の午後6時
”と捉えている点である。
寿命を80歳と設定するとまるで40歳が折り返し地点のような錯覚を起こしがちであるが、時間の経過は年をとればとるほど 加速するものである
。「40代の10年」は「小学時代の2-3年」程度、さらには「60代の10年」は「小学時代の1-2年」の感覚であっという間に過ぎてしまうものであることを忘れてはならない。
このように「オッサン・オバハンの時間」が「ガキの時間」の5~10分の1のスカスカの密度で過ぎていくことを考慮すれば、「 40歳以降の40年
」は「 10歳から20歳までの10年間
」程度の感覚で過ぎると考えたほうがよい。
要するに、40歳頃を“人生の正午”などと捉えるのは日々を漫然と過ごしてきたために寿命を目の前にして焦っている中年への気休めであって(笑)、オイラのように「起承転結」の「結」、“人生の午後6時”と捉えるほうがむしろ妥当であろうと思うのである。
いずれにしても、オイラのいまの心理状態を「ミドルエイジ・クライシス」と仮定することによって、経験者たちの言説からいろいろ役に立つヒントが得られるのはありがたいことである。
たとえば、先日までのようにこれが「壁に当たっている」だの「内省的になっている」だの思っていたうちは、オイラはたぶん、問題はあくまで私的な個的なものであって共有性に乏しい問題だと思い込んで、外にありふれたヒントを捜し求めていなかったに違いない。
たとえば、前述のウェブサイトに書かれている「ミドルエイジ・クライシスを乗り切るためのヒント」としては、いまのオイラが実際にやっている以下のようなことが書かれていたりする。
『 人生の折り返し地点で将来を考えることは、“本当の自分”とじっくり向かいあう絶好のチャンスです。
(笑) (中略)
大切なのは、自分の人生のスケジュールを頭に描くことです。それにはまず、10年先の自分、20年先の自分・・・と年齢を決めて、そのときに自分がどうありたいのか、具体的にビジョンを思い描いてみることが大切です。
』(笑) (後略)
前にも書いたが、オイラの“ 10年後ビジョン
”は20歳の頃からずっと「 あの世
」である。上記の“ヒント”にこのビジョンを代入すると、「 10年先は自分は棺桶の中に居るのだという前提で、自分と向き合った上で今やるべきことを逆算しなさい
」…という解になる(笑)。
まさに「今の仕事イヤならとっとと辞めちまおう!」というのを後押しせんばかりの解答が導き出されるのだから参るなあ(笑)。
カナダ奥地
の土地をそろそろ本気で物色し始めようか...というのが本日の結論である。
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