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就職活動を展開すると、どうしても様々なストレスにさらされます。1.相手の要求にさらされる。2.自分の様々な欲望や希望の対立や混乱にさらされる。3.時間や締め切りにさらされる。4.自己分析、仕事理解や企業研究、応募書類作成、面接練習などの活動に時間を奪われる。5.どうしても「成功」「成果」という意識が強まって、ストレス過敏になりやすい。6.何よりいろいろな決断に迫られる。つまり、環境だけでなく、自分からもストレスに敏感になるような過ごし方をしてしまい、その結果不要なストレス・負担を感じてしまいやすくなるわけです。不要なストレス・負担を感じてしまうと1.判断力の低下2.活動量の低下3.意欲の低下4.身体的な抵抗力の低下から病気になりやすいなどの現象がおきやすくなってしまいます。そうした場合に、どのような方法があるのでしょうか。もちろん今まで学んで実践されてきた方ならば、「コーピング」「レジリエンス」「マインドフルネス瞑想」「認知修正(認知行動療法)」なんかがよいのでは?と思うかもしれません。もしもそう思ってくれたなら、とてもうれしい限りです。でも、今回はあえて「森田療法的要素を取り入れた方法」をお伝えしたいと思います。森田療法は森田正馬先生が提唱した日本の心理療法です。簡単に言うと★何もしないで、エネルギーをためながら、今自分が感じていることに集中して、徐々に元気で不要な悩みを感じない自分へと成長していく(戻っていく)という方向性の治療法です。これを就職活動に活かすとしたら、どうすればよいのでしょうか?1.マインドフルネス瞑想をやってみる。これは森田療法と根っこが似ているので、良いと思います。2.SNS,電話、他人とのかかわり等をすべて一時的に切り離した時間をつくり、その中で自分がその場・その時間で感じることに集中する時間を作ってみる。要は考え事はせず、ただ感じるのです。3.噴水、川の流れ、などの自然に関する音を数分から数十分聞き続けてみる。ただただそれだけ。4.本質をきちんとおさえてある正統派のヨガに参加してみる。(考えず、自分の体が感じることだけに意識を向けながら、「ぼー」っとする。つまり就職活動では、どうしてもいつも以上に考えたり、活動したり、悩んだりするのですが、★あえて今の自分の感覚だけに集中する時間を過ごして、過活動・過思考状態の自分を正常化させるわけです。就職活動をする基礎や土台を再強化するというわけです。なお、何もしないという森田療法とは正反対にはなりますが、中程度以上の心拍数(METSなどを参考にするとよい)になる運動を45分から1時間ぐらい行うと、かなりの量のエンドルフィンやドーパミンという脳内物質がでます。★きわめて健康的にいっちゃってる状態になれる(ストレス物質も除去される)ので、これもおすすめしておきます。
2023.07.26
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反応性愛着障害は反応性アタッチメント障害ともいわれています。幼いときに、虐待(ぎゃくたい)やネグレクトなどを受けることによって正しいアタッチメント(愛着≒養育者とこどもの結びつき)が形成されないと,その後上手に人間関係を結べなくなることがあります。アタッチメント障害は基本的に安全が脅かされる体験があって、アタッチメント対象を得られない状態である。文字通り,養育者(両親など)との愛着関係(=きずな)がうまく形成されないことによる障害です。「アタッチメントは人間の赤子が生き延びるために必要不可欠なものである」 という 「アタッチメント理論」 を確立したのは,イギリスの精神科医のボウルビィとアメリカの発達心理学者のエインズワースです。人間として生きていくには養育者に守られて安心を感じながら、一方で自分の知らないものへの冒険や挑戦をやってみることが必要です。つまり、子どもが社会的・精神的に正常に発達するためには,少なくとも一人の養育者と親密な関係を維持しなければならないとボウルヴィは述べています。人間は社会的動物であり,ライオンなどの野生動物と比べて弱い身体能力を社会性でカバーして生き抜いてきました。そして弱すぎる自分を守ってくれるはずの存在が、養育者なのです。そして、人のすごいところは、次第に本物の養育者がいなくても、心の中で自分をまもってくれる養育者をイメージできるようになるのです。さらに養育者と似ている人を信頼できるようになっていきますし、「養育者でなくても,それらの人は自分を助けてくれるんだ!」という発見につながっていきます。その上、ひとりで物事に対処していくスキルも身につけ,社会の中で他人と助け合いながら自立していくのです。 ではもしもあなたが基本的な信頼感を持てないことで苦しんでいるならば、一体どうすればよいのでしょうか? 第1に自分の弱さを否定せずに認めてあげることが大切です。なぜなら、あなたにそんなつらい感じ方・考え方をさせているのは、養育者が原因だからです。あなたはちっとも悪くないのです。 第2に自分の考え方のくせを見つけると、それを直していきやすくなります。たとえば「どうせ人間なんて信用できない。必ず裏切ってくるものだ!」とあなたが感じているのを、はっきりと認められたなら、それは大きな成長への手がかりとなります。 第3に自分の考え方のくせを直してみることです。例えば認知行動療法などを使って、自分の考えを自分の助けになりながら、現実的な考え方に直して受け止めるようにします。たとえばさっきの例でしたら、「確かに人は信用できない人が多いし、裏切られたことも過去に何度かある。だが、信用できるような人間も世の中にはいるし、裏切らなかった人間も今まで多くいた。それに人を信用できるかどうかの方法を私は十分に学んでいない。よし、加藤諦三先生の本などを読んで試してみよう。」などに修正します。第4に自分から関係を作ってみることです。あなたから挨拶してみる。相手がどうやら好意的だと感じられた。ならば、あなたからちょっとだけ自分を開いてみる。どうやら受け止めてくれたし、変なうわさもながれていないな。じゃあ、もう少し個人的な話をしてみるかな?つまり、自分を傷つけないようにしながらも、ちょっとずつ慎重にあなたから関係を作ってみるのです。10人中9人失敗しても、1人成功したなら大成功です。なぜなら…★少なくとも一人以上の信頼できる親密な関係ができたら、精神的にとても楽になれるからでしたね。傷ついている人は、なおさら臆病になっているかもしれません。でもよかったら、あなたのペースでいいから、第一歩を踏み出してみませんか?【参考】『アタッチメント(愛着)障害と脳科学』 友田 明美先生児童青年精神医学とその近接領域 59( 3 );260─265(2018)
2023.07.15
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