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最近はまっている場末食堂Oは、和洋の文化が入り混じっていたり、地上1・5階、地下1・5階という構造上の問題を山積している上に、壁という壁に貼りめぐらせた写真や絵、魚拓、広告チラシの類がとてつもない圧迫感を与えていて、非常に心地良い。 その割に、メニューときたら数少ない。とても友人に紹介できる店ではないが、むっつりスケベならぬ「むっつり昼食」を摂取するには3つ星の店だと確信している。 これは、店の中に唯一ある座敷席の壁である。 地元の高校生の活躍を紹介した新聞記事がベタベタと貼ってあるコーナーで、今では引退したプロ野球選手のサインや、特製カレンダーなんかもある。とても煩雑だが、人間の頭の中を具現化しているようで興味深い。 ちなみに、この店の大将は非常に無口だ。が、しゃべりたい事柄はすべて壁に貼りだされていると思って間違いない。
2008.03.31
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3月最後の日曜日、「スノーカーニバル」という大それた名前のイベントを開いているアサマ2000スキー場へ冷やかしがてら登ってみる。標高2000mのスキー場までは1300mの標高差がある。下界は春の気配が息苦しいのに、スキー場には雪が降っていた。 ここは、子どもの頃から遊ばせてもらった地元のスキー場で、僕を1級の域に押し上げてくれた魔法のゲレンデだ。 僕がスキーを引退したのは大学生の頃。ゲレンデいっぱいに初心者が増殖していた時代だった。買ったばかりのスキー板の上を、突然「きゃあ、やめてー」と警鐘を鳴らしながら女性が滑り去って行ったことがきっかけとなり、僕は雪山からの脱出を心に誓ったのだった。 しかし、あの頃の賑わいは見当たらず、目を疑うような少人数カーニバルが展開され、諸行無常のBGMが鳴り響いていた。まあ、これからスキーを楽しみたい人にとっては、天下無敵の時代が到来したとも言える。 僕はと言えば、ヒザや足腰の筋肉をはじめ肝臓も硬くなってきているので、もうスキーの上に乗る事もないだろう。スキー場の片隅に停めてあったスノーモービルの方が、今の僕にはお似合いかもしれない。
2008.03.30
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友人のA君が、イルミネーションフォトコンテストで最優秀賞を受賞した。 A君は写真家ではないが、色々と工夫して撮影したらしい。きらびやかなイルミネーションが、暗い世界の中から浮かび上がるようだ。 30代独身。最近は若干拡張気味なお腹が気になるA君の、次のコンテストはお嫁さん獲得コンテストである。
2008.03.29
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昨夜捕獲したホタルイカを調理する。 現地では既に沖漬けの仕込みをしておいた。同じ比率の酒とみりんと醤油を特製袋に入れ、すくいあげたホタルイカをそのまま放り込んだのだ。冷凍庫で4日ほど寝かせれば完成する運びである。 残りは、さっと茹でて冷水に晒したボイル。これをショウガ醤油でいただく。新鮮なので味わいも濃厚だ。 ただ、まだ残り30匹ほどあって、この調理をどうするかに迷った。こんな時は、炒め物が無難だな。 野菜や舞茸と炒めてみたら、ことのほか美味。ホタルイカのように、キラッと光る一品だ。
2008.03.28
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春の訪れを告げるものは日本各地にそれぞれあるが、富山県ではホタルイカがそれを告げてまわるという。ホタルイカは普段、深い海で暮らしているが、産卵の時に浅い場所まで急上昇し、海面近くまでやってきて「春が訪れました」と人々に告げるのだ。 僕にも春の訪れを告げてもらいたい。釣具屋でホタルイカをすくう網と海面を照らすランタンを買い、富山に近い糸魚川まで夜の高速を飛ばした。というか、後輩S君に飛ばしてもらった。 糸魚川の港に着くと、すでに家族連れやマニアックなおじさんたちがとり付かれたように海面に網を打ちつけている。海面を照らすランタンの明りに寄ってくる小型物体の群れは、ほかでもないホタルイカではないか。さっそく僕らもやってみよう。 網の中で、LEDの明りのようなホタルイカがうごめいている。生まれて初めて、ホタルイカの春を告げる声を聞いた。 ホタルイカをすくっても、少し経つとまたランタンの明りに寄ってくる。釣具屋でランタンを買っておいて本当に良かった。S君も、「今夜のMVPはランタンっすわ」と、必死になって網をすくっている。 このホタルイカの習性は、「ホタルイカの身投げ」と言われているらしい。勢い余って波打ち際に打ち上げられることもあるそうな。 と、S君が「あーっ!」という声を張り上げる。次いで「ジュッ」という音が上がったところで、辺りは急に闇夜と化した。S君が、買ったばかりのランタンを海に落としてしまったのだ。これじゃ、「ランタンの身投げ」ではないか。 必死の捜索で、ホタルイカをすくうための網の中に、海底に沈んでいたランタンが回収される。ここで、僕らの初のホタルイカ捕りは終了。結局、100匹を超える春の使者が、クーラーボックスを青白く照らしてくれた。大漁、大漁。 ところで、ホタルイカをすくっている時に、大型の魚がホタルイカを食べている現場を目撃。ルアーをキャストすると、マルタが釣れた。 食べても美味しくない魚なので、ホタルイカとランタンの代わりにさっそく海に身投げしてもらった。
2008.03.27
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別れの来ない出会いはない。出会いの来ない別れもない。送別と歓迎の宴の季節である。クリーニング屋の萬田はんと、登山口のY君と、ガス屋のG君と、パン屋のK君と居酒屋に行く。奥の広間から拍手やら歓喜の声が聞こえてくる。僕らは送別に縁がないが、めでたい門出に便乗させてもらい、めでたい席にお決まりのタイで一杯やる。 大きさが中くらいなので、2匹頼んだ。めでたさも、中くらいなりおらが春。2匹食べれば、めでタイ、めでタイ。
2008.03.26
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塾講師のMちゃんと、オモチャ屋のYちゃんの誕生日から1ヵ月たって、ようやくお祝いをすることになった。 僕は、2人のために「女性の品格」と「大人のマナー」という本をプレゼントした。歳を重ねてなお、女に磨きをかけていただきたい。 同席したクリーニング屋のK君は、「僕のプレゼントはこれです」と、自らにリボンを巻いて参上。会場は不穏な空気に包まれた。 店を代え、Yママが降臨する通称「肝試しスナック」に向かう。ここで、僕よりも2歳年上の皆さんと合流。記念写真を撮る。 よく見ると、数時間前に工作した塗装が落ちかかっている。女性は、磨き過ぎるのも良くないと感じた。
2008.03.25
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常夏のグァム旅行に行った、我らが小諸釣行会議所ファミリーフィッシング部会長のN君から、土産をいただいた。 N君は、「かなり安い買い物ではずかしいんですけど」と恐縮しているが、なになに、本当はあまりにタイムリーなクーラーバッグのプレゼントだったので、驚いているのだ。 というのも、実は近く、ホタルイカを捕りに行こうと考えていたのだ。 このクーラーバッグなら、ホタルイカもたくさん入るし、セパレートの部分には喉を潤す缶ビールも入る。要するに、飲んで捕っての一連の作業を、効率的に行うことが保障されたわけである。 ホタルイカ捕りは未経験だけど、きっとこのバッグが「さあ、頑張ってやってみな」と背中を押してくれるはずだ。堤防の上だけでは、背中を押されては困るけど。
2008.03.24
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雪も溶けた標高1000mの林道で、サイクリングをしに出かけてみた。年に数回は健康的な時間を作らなければならない。が、自転車だけでは芸がない。ワインとパンとチーズを買い込んで行こう。 山はまだ春の気配が遠い。 100mほどひとこぎしたら、すっかり体が重くなった。ささ、休憩、休憩。 ところで、「飲酒運転」は、自転車にも当てはまることを忘れてはならない。例えそれがワイン1杯であっても、ルール厳守が人類の務めだ。仕方がない。今回のサイクリングはこれまでとしよう。
2008.03.23
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新潟の海が恋しくなり、1人、上越の海岸へ向かう。夕方出発。3時間ほど釣りをして、明日未明に帰宅するというのが、約20分ほど前から考え始めた僕の計画だ。 いくら寒い新潟も、そろそろ春めいた海に生まれ変わっているに違いない。久しぶりにメバルやソイでも狙ってみよう。うまくいけばシーバスも釣れるかもしれない。 上越海岸ではメバルやソイが、予想通り遊んでくれた。 夜空を見上げれば、まん丸に満ちた月がさざ波の在りかを刻んでいる。 ちょっと寒くなったので車に戻ったら、瞬きをしている間に満月は消え、曙の時刻を迎えていた。新潟の時間は、何と早く過ぎ去るものか。
2008.03.22
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昨日、千葉県の日帰り温泉施設に置き忘れたデジカメは、どうも長い旅に出たらしく、捜索に当っている店員さんからの連絡が来ない。カメラは撮るものだが、盗られるものでもあるのだ。 仕方なく、以前使っていたサイバーショットに再登場を願うことになった。が、サイバーショットが見つからない。長らく使っていなかったので、認知症にでもなって徘徊している可能性もある。家の中を1時間以上捜索したあげく、ベッドの下から変わり果てた姿で発見された。雑誌や脱ぎ捨てたソックスを抱きかかえるかのように、ホコリまみれになって横たわっていた。 今ではお目にかかれない3.2メガ。5、6年前に買ったデジカメだから仕方ない。しばらくは、なくなったデジカメの遺影が脳裏をよぎるが、49日も経てば気持ちの整理もつきそうだ。
2008.03.21
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夕方、東京湾の干潟へ後輩S君と出発。10日ぶりの東京湾は1泊2日の日程。しかし、この時東京湾に向かっていたのは僕らだけではなかった。遙か南から、大きな低気圧が2泊3日の日程で旅行しているという情報を、高速道の車中でカーラジオが教えてくれた。 低気圧の来訪を前にした東京湾は、大風と雨で歓迎ムード最高潮。なので、釣りをしたのは3時間。それ以外は飲食と仮眠、そして温泉入浴で緊急低気圧対策を実施した。 そして、その温泉に、デジタルカメラを置き忘れてしまった。わずか1年足らずの付き合いだった。温まった体が、一気に冷え込んだ。 心と体を再度温めようと、地元で有名なラーメン屋さんへ飛び込んだ。デジカメがないので、携帯で撮影。 ここは、とんこつ系のラーメンで名を馳せる店だ。自慢の逸品を食べたS君は、「こりゃ、まったくもって僕好みっすわ」と感動。僕は、無くしたデジカメのことばかり気に掛かり、ギトギトした豚の脂とともに喉につかえているものを飲み込めずにいた。
2008.03.20
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中国製冷凍餃子の騒ぎが、地元の中華料理屋さんにも広がっている。多くの店で「当店は中国製冷凍食品を扱っていません」とか、「中国産の食材を使用しておりません」と躍起になっている。 地元で有名な中華料理店M楽は、本格中華がウリの店。ここでも、中国産食材は使用していないと張り紙がしてあった。僕は、ここのチャーハンが好きだ。 でも、本格中華をうたっているのに、中国産の食材が無いのはちょっとオカシイ。例えば、アメリカでにぎる「江戸前寿司」に、江戸前アナゴの代わりに何とかフィッシュが使われていたらどうだろう?果たして本格派「江戸前寿司」と言えるのかどうか...。 こんな素朴な疑問を無視して、冷凍餃子問題だけは本格化している。
2008.03.19
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我が家の老犬「うめ」が、14歳になった。人間で言えば、かれこれ80、90歳ってところか。 「うめ」は、西洋かぶれを嫌う僕が、純国産の縁起物「松竹梅」の末端をお借りして命名した。人々からは「女中のよう」と評価されている。 最近は目が弱く、耳も遠くなっている。遠吠えの声量も全盛期には及ばない。ただ、散歩に対する執着と、食べることに対する意欲は犬1倍。実に手を焼かせる。要介護度は5である。
2008.03.18
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飲み屋に行って、身体の心配をされることがある。調子のいい時はピッチが早いから「も少しゆっくりどうぞ」と言われるし、ハシゴの軒数が伸していれば「そろそろハシゴをはずしたら」と指導されることもある。 居酒屋Nは、5人も入れば満席になってしまう名物店で、僕はここのモツ串をこよなく愛している。ただ、仕込みの本数が少ないので、「今日はもう終わっちゃった」と一蹴されることも間々ある。今夜は、「大丈夫、かっちゃんさんのためにちゃーんと残しておきました」とのこと。 しかし、これが最後の2本だという。そのうえ「いくら大好物でも、食べ過ぎは通風のもと」と説教を受ける。 このところビールが一層苦く感じるのは、ともあれ体調よりも居酒屋の主たちの仕打ちだと気が付く。
2008.03.17
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シーバス用に使っていた2500番のリールが、不具合を起こした。ハンドルが渋くなって、クルクルと巻き取れなくなってしまったのだ。購入してから1度も手入れをしていなかったので、おそらく、オイルが切れてしまったのだ。これはいけない。さっそく、オイルを買いに行こう。 釣具屋さんで、専用のオイルを探す。えーと、オイルはどこだ?オイル、オイル、オイル...。探している僕の視線の中に、こんなものが飛び込んできた。これは何だ?オイルじゃなくて、リールじゃないか。 違う違う。僕がほしいのはオイルなのだ。オイルはどこだ?オイル、オイル...。 違う、違う。リールじゃなくて、オイル、オイル。 違う、違う。リールを買いに来たのではない。リールを末永く使うためにオイルが必要なのだ。 あっ、そこの店員さん、リール用のオイルください。それとね、オイルを使うためのリールもください。
2008.03.16
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中央にさらされている私は、一応女性です。名前は聞かないでください。人は私のことを「通称A子さん人形」とか「ナンバー02」とかと呼んでいます。 私の仕事は、写真のように上半身をむき出しにされ、大勢の人の前で心臓マッサージをされたり、人工呼吸をしてもらうこと。たまーに、子どもたちに蹴飛ばされたり、関節技をかけられたりもする辛く、悲しい仕事を業としています。でもね、こう見えても、救急救命講習会では引っ張りだこなんですの。 今日も講習会に招待されました。ただ、先ほどから写真右の男性の視線が気になって仕方ないわ。地元の消防団員のようだけど、なんだかイヤラシイ雰囲気。みんな「Mちゃん」とか呼んでいるけど、鳥の巣のような頭といい、クネクネした身のこなし方といい、なんだかオタクっぽいわね。 あっ、Mちゃんがこっちに来るわ。目つきが怖いわねぇ。はぁ?「独身Mちゃん、頑張って!」って誰かが声援を送ってるわ。誰か助けて!私にも選ぶ権利を与えてくださいな。
2008.03.15
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去年の秋、秋田に釣りに行った時、現地の友人と入った寿司屋で藻塩の存在を教えてもらった。なんでも、ミネラル豊富な海の塩を、古代に行われていた方法で精製するのだそうだ。まろやかで、出汁が効いているようなコクのある味だった。 この時は天ぷら用に添えてもらったのだが、ふざけた性格がニョキニョキと顔を出し、野菜や刺身につけたり寿司につけたりして食べてみた。これが実に美味しくて、日本酒の肴にもなる。寿司屋の大将が「そんなに気に入ったのなら」と、業務用の藻塩を1袋持たせてくれた。もらった藻塩は、1月もしないうちに食べつくしてしまった。 今日、先輩Yさんから「これ食べたことある?よかったらどうぞ」と、瀬戸内海産の藻塩を1袋いただいた。彼女は酒を飲まないので、おにぎりに使うとのこと。もったいないけど、ありがたい。 山国信州は、最近めっきり海に近くなった。こんな貴重なものも、身近で入手できるのだ。ありがたいけど、もったいない。感謝、感謝。
2008.03.14
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玄関脇の軒下に、今年もフキノトウが顔を出した。 野山に出てきたフキノトウは、すかさず取り押えてフキ味噌にしてしまうが、ここに出てきたものには手が伸びないでいる。フキ味噌で一杯やりながら、このフキノトウを眺めて春の訪れを感じてみようと思っている。
2008.03.13
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陽気が春めいてきたので、飲み屋のハシゴには打って付けの環境が整備されてきた。生ビールと熱燗、焼酎のお湯割りや水割りの、いずれにも適したシーズンに入ったのである。 「三寒四温」はアルコールにも当てはまっていて、冷たい飲み物を飲んだら、次は温かいものというローテーションが成り立つ。 だがしかし、このパターンは春と、「三熱四涼」の秋の2回しかチャンスがない。のんびりしてはいられない。さっそく夜の巷に繰り出そう。 アルコールの味は、1軒替えるごとに薄れていく。悲しいかな、「三寒四温」の美味しさは2時間と続く内。日付が替わればいつもと同じ昏酔状態に陥って、誰が撮ったかわからない写真のデータが、いつも通りデジカメに記録されていた。 「三嬉四恥」の気分である。
2008.03.12
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最近は、個性豊かなラーメン店があちこちでオープンしている。多くが「こだわり」という言葉で着飾っているが、「こだわり」というのはどうも小手先の響きがあって気に入らない。 街外れに昨年オープンしたラーメン屋N家に、後輩A君と行く。 A君は、「このスープ、脂ぎっているようでアッサリしたいい出汁ですね」とか「麺の太さと固さがいいですね」と、しきりと解説し、「やっぱり、こだわりの店は違いますね」と感心している。 うーん、シャクに障る言葉だ。この際「こだわり」について議論を持ちかけてみよう。 「例えば、ガソリンスタンドが『このガソリンは原料にこだわって給油しています』とか、病院で『当院は入院患者にこだわっています』なんてアピールしたらどう思う?」 「はい?」 「こだわってばかりじゃ、世の中成り立たないだろ?」 「はぁ...でも、かっちゃんさん、そんな些細なことにこだわらない方が楽しいですよ」 うーん、返す言葉もない。これからは、こだわらないことに、こだわろう。
2008.03.11
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昨夜釣ったシーバスを、プロの包丁使い商人のG君にさばいてもらうことにする。G君は「洗いでもイケますぜ」と提案してくれたが、僕は「手っ取り早く食わせてくんな」と、通常のシーバス刺しでお願いした。小ぶりな魚だったら僕でもさばけるが、手間取るような代物はすべてG君に任せている。 G君の頭は鮮やかな光を放っているが、腕の方も鮮やかで、シーバスはみるみる料理となっていく。 シーバスは寿司ネタにもなっているだけあって、刺身もなかなか。サラダに混ぜてカルパッチョにしても美味かった。 魚釣りをしていて楽しいのは、魚を釣るまでのプロセス、魚と出会ってからのやり取り、持ち帰った場合の飲み食いである。一口食べるごとに今回の釣行のできごとを反すうできるのも、また一興である。ご馳走様。
2008.03.10
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東京ディズニーランドの東側は、埋め立ての上に新しい街が蓋となって乗っかっている。ここに、三番洲という貴重な干潟が残されている。シーバス釣り最終日は、ここが僕らの舞台だ。 干潮は深夜0時25分。この3時間前に釣り仕度を開始。海に入って沖まで歩くナイトゲームをするというのが作戦だ。 さて、いよいよ出発!という時に、後輩S君がルアーを手にグサリと刺してしまった。刺さりどころが悪い。本人、目を潤ませながらかなり痛がっている。 「もうダメっすわ。病院送りっすわ」。 「頑張って引き抜くしかないぜ」。 「イテテテ、ハリが動かないですわ。抜けそうにないっすわ」。よく見ると、1cmぐらいのハリ先が左の小指下に食い込んでいる。先週、キャッチ寸前にまんまと逃げられたシーバスも、このくらい深くフッキングしていれば良かったのに...。 釣り人を何人か見送って、格闘すること30分。「ウギャ」という声と同時に、ようやくルアーが外れた。 干潮前の干潟を200mほど沖に出る。水深1m程度。釣れるかな?なんて思っていたら、念願のシーバスから応答あり。フックの刺さりどころが良く、どうにかこうにかキャッチする。ウエーディング初のシーバスだ。うれしい。S君のケガをしていない方の手と握手。 続いて、S君にもヒット。前回の反省を生かし、S君は暴れるシーバスを慎重に寄せる。手元に来たシーバスの目に、しっかりハリがかかっている。刺さりどころが悪い。かなり残酷なフッキングだ。 「うわー、痛そうだなぁ。わかるよー、その痛みー」。先程まで目をウルウルさせてルアーと格闘していたS君の言葉は、妙に説得力がある。 このシーバスとS君は、痛い目に遭った同士。刺さりどころが微妙な関係を築いている。
2008.03.09
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果たして、2週連続で訪れた千葉県の海は、陽気はいいけど景気が悪い。せっかく行った富津の海は、ちょうど潮干狩りの解禁日。これじゃ、海に入れない。僕や後輩S君に代表される信州の田舎者には、海はすこぶるきびしかった。 精神的なスタミナを補うには、食べるしかない。朝っぱらから、漁村の食堂で「あさりラーメン」と生ビールで胃を満たす。 日帰り温泉でもスタミナを補う。併設のレストランで、豆腐や刺身、山芋揚げなどを摂取。酒の肴に最高だ。「こりゃヘルシーっすわ」と、体重を気にするS君絶賛。 で、「体に良い食事を取れたお祝い」として、メニュー中最もカロリーが高いと思われるカツカレーをペロリと平らげる。 食生活では充分なカロリーを摂取するが、釣りでもメタボリックな結果を導きたいと決意する僕らであった。
2008.03.08
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浅間山登山口の宿で、午前3時までマージャンをした。眠い目をこすりながらじゃ、ろくなマージャンは打てない。作る手も、早春の山並みに底冷え。温泉に入ることもなく、床に就いた。 早朝7時に起床。表に出たら、辺りには雪が積もっていた。さすがに標高1400m。昨夜のマージャンのように冷え込んでいる。 宿の屋根に積もった雪が、一晩中にらめっこしていたマージャンパイに見えてきた。
2008.03.07
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浅間山登山口Y君の宿は、「天狗温泉」という冠を持っている。何でも、温泉に含まれる鉄分の量が日本一で、お湯は赤褐色。宿の玄関に飾られている天狗のお面と同じ色だ。 浅間山には天狗伝説というものがあって、これを食べ物のイベントに活用しようと試みたことがあった。天狗伝説を、なんとコロッケに具現化。その名も「天狗コロッケ」という。 「天狗」だけに「10種類の具を使ったコロッケで、"テング"コロッケってどうよ?」と無責任な提案をしたら、Y君は本当に作ってしまった。 夜、仲間との宴会でY君の宿に行ったら、噂の「天狗コロッケ」が用意されていた。 キノコをはじめとする10種類の具で作ってあるだけに味は最高だが、名前の由来はとても恥ずかしい。コロッケの味に完全に負けているし。Y君の宿のお湯のように、顔面が赤褐色になる僕であった。
2008.03.06
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陶芸をするご夫妻が、食事を提供するIという食事処で宴会をする。 お通しに、珍しい岩茸を出してくれた。「とりあえずビール」と注文したが、急遽「お酒、ぬる燗で」と追加。珍味にありつけると、嗜好の時間にどっぷり浸かりたくなってしまうので、1人酒のピッチが進んでしまった。 女将さんが、「これも珍しい一品よ」と運んでくれたのがこれ。 北海道から取り寄せた本シシャモ。産卵する川の環境悪化や乱獲で、スーパーなんかで流通しているシシャモのほとんどが輸入品という現在、この本シシャモは感謝の意を込めて、再度美味しい酒と共に迎え入れたい。魚道をきれいに保つのは、釣り人の務め。食道も、酒できれいに清めて迎え入れなければ大変失礼なのだ。
2008.03.05
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地元で人気のラーメン屋Yは、僕のお友だちK子ちゃんのご両親が営んでいる。洋食系料理人の父親がスープを、母親が麺を担当していて、器からは夫婦の熱い連携が湯気を立てている。 見た目は、普通のラーメンだけど、濃くもなく薄くもない口当たりが、万人受けしているのだ。 ちなみに、K子ちゃんは昼はこのラーメン屋、夜はバーで立ち回る働き者。フィギアスケートのMティに似ていて、4回転並みの働きで万人受けしている。
2008.03.04
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ひな祭りに縁のない僕だが、昨年から由布さんの雛人形を飾り、人間性とミスマッチしながらも伝統行事に触れている。「昔からのものは大事にする」という心がけを、この雛人形に教えてもらった。 この人形には顔の表情がないけど、原田泰治の作品のように見る人の心にゆだねられている作品だ。古布の肌合いに明りをつけるような人形だと感じている。 で、雛祭りのお祝いは、熱燗で簡略化させてもらった。それでも、杯に注いだ日本酒の湯気が、この人形にはとてもマッチする。雛人形を見ながら一杯やるのも、結構オツなもんだ。「明りをつけたら消えちゃった、お花をあげたら枯れちゃった」と、“小学生男子”の頃に歌った歌を思い出した。
2008.03.03
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千葉県木更津市の、小春日和の日曜日が明ける。小さな漁港に車を停め、後輩S君と記念撮影。かつてのソ連の宇宙飛行士のような格好が照れる。果たして、この怪しい宇宙飛行士に、シーバスは微笑んでくれるのか。 ところがどっこい、宇宙飛行士S君にシーバスが掛かる。大騒ぎしながら、銀色に輝くシーバスが足元に寄ってきた。 ところがどっこい、手元まで寄せたところで、シーバスに掛かっていたフックがはずれ、あっという間にサヨナラの時間が訪れる。「かっちゃんさん、もう僕ダメですわー」とうなだれる宇宙飛行士S君。僕はあまりに腹筋が痛くなり、心を落ち着けるために昼食をとることになった。 漁港近くの食堂で、僕らは「木更津ラーメン」と「手作りギョウザ」と「あさりご飯」に悔しさをぶつける。 ぶつけたはずの悔しさが、美味しい感動となって跳ね返ってくる。 「あのシーバス、何人分の刺身になったでしょうねぇ?」いつか食べるであろうシーバスの刺身に思いを馳せ、宇宙飛行士の夢は生ビールの泡と消えていく。
2008.03.02
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千葉県木更津は南房総にある。信州とは10度以上の温度差があろうか。東京湾に架かるアクアラインが、干潟に立ちこむ僕らの脇から伸びている。遥か向こうに、横浜や川崎の街が浮いている。 さて、シーバスを釣ろうと遥々出かけてきた僕らを待っていたのは、干潟が干からびるほどの突風と、アクアラインと交差する美しい夕日だけだった。 冷えた体を温泉に浸け、夜の木更津へ向かう。こんな時は、できれば、地元の怪しい食堂がいい。釣れなかった現実と、木更津の空気にどっぷりと浸ろう。 寿司屋ともレストランとも、居酒屋ともつかぬ店で、「クジラのたれ焼き」で1杯。運ばれてきた時、「ナスの漬物?」と思った自分が信州人の漬物的存在であると自覚する。 続いて「ねぎ串」。後輩S君は、「ねぎを串に刺して焼いただけと思ってましたわ」と告白。彼も、信州人の串焼き的存在を自覚したろう。 締めは、ラーメンにする。たまたま通りかかった怪しいラーメン屋に入る。 恐ろしいほど口に合わない。たぶん、信州では「不味い」部類。だが、不味過ぎて楽しい。そんな僕らの心境を察してか、僕らの横に置いてあった音を感知すると動き出す人形が、尻を出して喜んでいた。
2008.03.01
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