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テレ朝「ちょっとだけエスパー」第7話。去年の「海に眠るダイヤモンド」も、はなからハッピーエンドになりえない話だったけど、今作もハッピーエンドは望めない感じですね…◇1万人が死ぬのか?1000万人が死ぬのか?…かといって、すべてをリセットしてしまったら、エスパーの4人が死んでしまう。◇四季は夢の中で、たびたび文太が死ぬ場面を見てましたが、(本来なら文人か死ぬ場面ですね)わたしのなかで、あのシーンは、去年のクドカンの「終りに見た街」の、大泉洋が核戦争で死ぬ場面にも重なってました…。実際、1万人死ぬとか1000万人死ぬとかいうのは、そういう規模の災害だし。◇1000万人といえば、日本の人口の10人に1人です。最近の研究によれば、戦争末期の2年間の死者数が376万人だそうで、1000万人はその2〜3倍の規模だから、そういうディストピア的な話に思えてしまう。《国の死亡統計が存在しない日中戦争と太平洋戦争末期の1944年と45年に亡くなった日本人は全体で約626万人と推計されることが、国立社会保障・人口問題研究所(社人研)の研究者の調査で明らかになった。》【独自】戦争で死亡の日本人、376万人と推計 政府公表の310万人と開き:朝日新聞…— 朝日新聞社会部 (@Asahi_Shakai) November 16, 2025今季のドラマは、沢口靖子の「絶対零度」もそうなんだけど、妙に日本の今の状況を予言してる感じがして、なんだかドラマを見るのも怖くなってしまいます。◇記憶をインストールする変な液体が出てきて、ますます話が複雑になってきました。わたしは、てっきり、文人は過去に死んでて、遺体が冷凍保存されて、未来の医療技術で蘇生するのかと思ってましたが…そもそも四季の記憶は、「過去の記憶」じゃなくて「未来の記憶」なのね。でも、何のために、未来の記憶を現在の四季にインストールしたの?事前に危険を回避させるため?しかも、その記憶のなかで文人は死んでるのに、なぜ30年後の文人はまだ生きてるのかしら?色々とちんぷんかんぷんです…(^^;◇いずれにせよ、記憶の操作に失敗して、予期せぬ恋愛感情が生まれてしまうところは、やっぱり「時をかける少女」に似てますね。そして四季は、文太への愛情を捨てられなくなってしまった。
2025.12.03

冴ゆる夜や白粉残る耳の裏 風邪の吾へスピースピーと犬の息 寒鴉鳴く路地看板の齋の字 自分への批判をスクショクリスマス 冬の朝七年呼びし時計かな 幽天を見て取り戻す晴れ舞台 冬の暮黒髪の影連れ去りて 寒晴や靴紐硬く待つ号砲11月27日のプレバト俳句。お題は「消せない写真」。◇ふくらP。寒鴉かんあ鳴く路地 看板の斎いつきの字たんに珍しい文字を眺めてる、…というだけの場面なので、フルポン村上の作風と同じく、さして意味のある句じゃありません。実際に使われたのはこの文字。https://jigen.net/kanji/25998ただし、(番組の映像は居酒屋の看板だったようですが)看板に「斎」の字があるとなれば、ふつうは葬儀・斎場関連の看板と思うはず。まして背後で寒鴉が鳴いてるのだから、余計に不吉な雰囲気が漂います。作者がどこまで意図してるかは不明だけど…。ちなみに、「斎いつき」というのは神道の読み方。「斎とき」と読めば仏事の際の食事会のこと。さらにWikipediaによると、正教会でも断食を「斎ものいみ」というそうです。◇さや香新山。自分への批判をスクショ クリスマス批判・スクショ・寂しさ・孤独・クリスマス(添削後)上五「自分への」がやや説明的に感じるので、たとえば中間切れで、アンチコメのスクショ クリスマスの朝のような方法もあるかと思います。かたや添削句は、型なのか型破りなのか知らんけど、いくらなんでも「寂しさ・孤独」は重複でしょw◇柿澤勇人。幽天を見て取り戻す晴れ舞台真青なる冬空 舞台への再起(添削後)季語「幽天」は冬の薄暗い空のことだけど、作者は晴天のことだと勘違いしてるっぽい…(^^;ふつうに直せば、冬晴に意気取り戻す舞台前のようになるかと思います。◇永島優美。冬の朝 七年呼びし時計かな朝を呼ぶ時計よ 七度目の冬よ(添削後)俳句の出来よりも、《気合を入れたいときに目覚まし時計の写真を見る》というエピソードが特殊すぎました…(^^;そんな人います??スマホに目覚まし時計の写真を保存してるの?ちょっとした変人なのでは?…なお、作者は初句切れのつもりで詠んだらしいけど、最後を「かな」で締める場合、途中で切れを入れないのが基本的だから、《冬の朝を7年間呼んだ時計だなあ》…みたいな意味になってしまいます。二句一章にするなら、七年ななとせを鳴らした時計 寒き朝のように書くべきですね。一方、添削句は、何が「七度目」なのか分からない。時計を買ってから七年目というより、その土地に住んで七年目と解釈する人が多いのでは?◇浮所飛貴。冬の暮 黒髪の影連れ去りて金色に暮れゆく冬よ 黒髪よ(添削後)原句は意味不明だし、添削句は女性を写生してると誤読されます。初句切れなので、a. 冬の暮れだなあ。黒髪の影が何かを連れ去っていくよ。b. 冬の暮れだなあ。何かが黒髪の影を連れ去っていくよ。という2通りの解釈ができますが…本人は一句一章のつもりで、c. 冬の暮れが黒髪の影を連れ去っていくよ。と詠んだらしい。そして中七の「影」は実景じゃなく、自分の過去の面影のことらしいのだけど、読み手には伝わらないし、すでに消え去ったものは写生できません。比喩を排して書けば、冬の暮 黒髪だった吾の写真のようになりますが…ハゲ親父の句と誤読されるので、中八ですが、冬の暮 いまは金髪の吾の写真とでも書いて、過去の黒髪を想像してもらうしかない。◇梅沢富美男。冴ゆる夜や 白粉残る耳の裏悪くはないけれど…語順を逆にして、白粉の残る耳裏 冴ゆる夜とするか迷うところです。◇森口瑤子。風邪の吾へスピースピーと犬の息お得意のオノマトペ句ですが、「スピィスピィ」「すぴぃすぴぃ」と表記するほうが、オノマトペ感は強まるんじゃないかしら?◇清水アナ。寒晴や 靴紐硬く待つ号砲(添削後)フルマラソン走るってスゴいね…。文法的には、「硬し」と「待つ」の主語が違うので、寒晴や 靴紐締めて待つ号砲とすべきなのだけど、これは許容範囲なのかなあ…(^^;/📣木曜、夜7️⃣時からは #プレバト !!\清水アナが次回のお題に挑戦!🔥すごい!!🏃♀️#清水チャレンジ#夏井いつき 先生#俳句 pic.twitter.com/d2729vUWMw— 「プレバト!!」毎週木曜よる7時【公式】 (@prbt_official) November 25, 2025▽過去の記事はこちらhttps://plaza.rakuten.co.jp/maika888/diary/ctgylist/?ctgy=12
2025.12.01
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