2011年12月の記事
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「魔女は甦る」 中山七里
なかなかに背筋の凍るブラックなミステリです。犯人が・・・ネタバレだよね。ラストのアクションシーンはかなりご都合的で痛い、スプラッタな描写が多過ぎで、盛り下がっちゃいました。しかしなぁ旧東独のことそんなに悪く書いて大丈夫？なんですかね。クスリって怖いなぁ～【送料無料】魔女は甦る
2011.12.30
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「更年期少女」 真梨幸子
題名の通り更年期を迎えたおばさんが少女時代の趣味に走って・・・ヲタくになって、自分の閉塞した感のある生活をひととき忘れようとして入ったサークルの人間関係がさらに主人公を追い詰めます。つーか妄想世界と現実世界の垣根がわからなくなってしまいます。しかも、実は業界側からの仕掛けが・・・裏表紙のイラストのように”イタイ”小説です。【送料無料】更年期少女
2011.12.30
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「ばらばら死体の夜」 桜庭一樹
桜庭一樹の本だよね。不思議な感覚に襲われます。多重債務の恐ろしさ。そうか、消費者金融から法律事務所にお金の流れが移っただけなんや。ってのはこの小説の本筋じゃないんだろうなぁ。で、実はマザコン（か？）の主人公は何がしたかったんだろう？？？どうにもやめられない止まらない小説でした。【送料無料】ばらばら死体の夜
2011.12.29
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「マスターキートン ６」 浦沢直樹
おっちゃんがカッコイイね。全商品ポイント7倍！年内休まず！予約商品以外すべて即日出荷OKラッピングサービスもおまかせ！12月発売 ビッグコミックオリジナル 新刊 MASTERキートン マスターキートン 完全版6巻単品
2011.12.28
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「落日の死影」 船戸与一
ゴルゴ１３の小説版です。書いてるのは船戸与一さん、外浦吾朗名義で原作を改めて小説にしたみたいですね。ただひたすらに破壊工作に勤しむデューク東郷。依頼主の抹殺命令からもちゃっかり逃れております。【送料無料】落日の死影
2011.12.25
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「エルニーニョ 」 中島京子
全体にふわふわした調子で物語が進んでいきます。ほんわかムードなんですが主人公の二人は結構重いんです。ハッピーエンドでちょっとすくわれた気がしました。中島京子さんらしい作品ですね。最後までどこを舞台にしているのかはっきりさせず、なんあとも気になりました。九州と思うのですがフェリーで島へわたって・・・ということは長崎？鹿児島？熊本？？？で、そんな漠然とした情報だけで追っかけてくるストーカーさんも、すごいよね。【送料無料】 エルニーニョ / 中島京子 【単行本】
2011.12.25
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「嫌な女」 桂望実
嫌な女を描いてるんですが、その尻拭いしている同性の弁護士視点で物語が進んでいきます。いくつになっても、というか死ぬまで続く、死んでも遺言で続くのか、という二人の関係がしつこくていいです。べったりではなくて、相互依存でもなくて実ほ互いが互いのことを嫌な女と思ってるんじゃぁ・・・【送料無料】 嫌な女 / 桂望実 【単行本】
2011.12.25
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「忍び外伝」 乾緑郎
伝奇小説ですね。時空を超越した忍たちの殺し合いは果てなく続いていく～って時代小説大賞ごこれですか。う～ん、想像していたものと違うんでちょっとびっくりです。【送料無料】忍び外伝
2011.12.24
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「恋の病は食前に」 拓未司
バカバカしくって面白かったです。あ、でも読む順番（「東京難民」の次に続けて読んだからかも）主役の勘違い料理評論家のハムオさんの造形ってアリキタリやなぁ・・・ってそうか！伊良部先生か！担当編集が奥田ってちょっとやりすぎのような気もしてきました。でも、そのやりすぎが羨ましいっす。でてくるＢ級グルメはうまそうっす。【送料無料】恋の病は食前に
2011.12.24
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「東京難民」 福澤徹三
甘ちゃん小説？それともホラー？”きのうにこだわり、あすを夢見て、今日を忘れる”そんなひとりの若者の転落人生。実際にありそうな話でコワカッタ。幸福と快楽をごっちゃにしてるんだよね～今の世相は。で、主人公はハンパのまま生きていこうとして話が終わっちゃいました。福澤徹三さんの結論は持ち越しかぁ～それとも、こっちにボールを投げつけてお終いってのが狙い？・・・続編とか期待値ちゃうんですけど、怖いもの見たさで。【送料無料】東京難民
2011.12.24
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「暗闇で踊れ」 馳星周
詐欺師の話です。サギ師のハナシなら「クロサギ」（漫画ね）の方がずんと奥が深そうですが、馳星周さんの描く悪役は哀しいっス。しかし馳星周さんの本に出てくる警官の離婚率が高いような気がします。その方が話を進めていく推進力になるからでしょうか？女金ノワールは、こうじゃなきゃってヤツですかね。【送料無料】暗闇で踊れ
2011.12.23
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「鋼の錬金術師 完全版９」 荒川弘
今回の表紙はホムンクルスのエンヴィーさんです。こう見えて”重い”んですよ～で、主役は子供なんですが、脇役で出てくるおっさんが渋くていいです。この巻ではノックス先生がいい味出してます。【送料無料】鋼の錬金術師 完全版（9）
2011.12.23
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「機動戦士ガンダムさん やっつめの巻」 大和田秀樹
さすがにネタ切れでしょう。いやそれとも新展開でぶわーっとかましてれるのを楽しみに待ってます。【送料無料】機動戦士ガンダムさん やっつめの巻
2011.12.22
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「西原理恵子の人生画力対決 ４」 西原理恵子
だんだん内容が便所のラクガキに近くなっていきそうです。踏ん張れサイバラ姐さん、今更爆発的ヒットは望めないかもしれませんがいつまでも応援してますよ～是非とも美内すずえ先生との対決を実現されんことを！！！【送料無料】西原理恵子の人生画力対決（4）
2011.12.21
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「ヒポクラテスのため息」 福田和代
ライトなお仕事小説、ですよね。初めから３ヶ月と期間を切られ、ちょっとした謎が解けないままラストを迎えてハッピーでもバットでもない展開へと落とし込んでます。いやぁ～福田和代さんってこんな軽目の話もいけますね。ひとつ気になるのは病院経営についてえらく勉強されたんだなぁ、と感じてしまう点ですね。もちろん正しい現状を元にしないと小説としてのリアリティが出ないんですが、知識として勉強しましたってあからさまなのはどうなんでしょう。確かに主人公が勉強していくんではありますが、勉強嫌いの人にはソッポ向かれるんじゃないか、と余計な心配をしちゃいました。【送料無料】ヒポクラテスのため息
2011.12.20
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「フットボールの犬」 宇都宮徹壱
クラブワールドカップ決勝の日にふさわしくサッカー本なんぞ･･･でもこの本Ｗ杯のようなメジャーどころからは程遠いヨーロッパの田舎の方をドサ回りしてます。マルタとかフェロー諸島とかガイドブックにもなさそうなところを”犬”の視線でじっくりとなめるように旅しています。そう解説にも紀行本とあります。作者は一歩間違えれば戦場カメラマンになっていたとあとがきに書いてますが、サッカーは政治やらとかけ離れていないものなのか。それともニッチな隙間を狙った結果なのか。難をいえばもう少し写真が欲しかった！ですね。【送料無料】フットボールの犬
2011.12.18
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「彼女が追ってくる」 石持浅海
倒叙推理モノです。犯人目線で、いかに逃げ切るか。で、やっぱり逃げ切れないってのが定番なんですが、今回のはちょっと一工夫がありますね。終章でわかります。そう、”彼女”からは逃げられなかったのでした。あ、いかんか、思いっきりネタばれですな。でもまぁ倒叙モノは居合わせた人間を如何にしてだまくらかすのか、がポイントですから結構面白かったです。で、犯人を追い詰めて行く探偵役の碓氷優佳さんもシリーズ３作目です。偶然殺人事件に居合わせるのも３回目ですね。今後はどうするんでしょう？まだまだ続けて欲しいですが・・・【送料無料】彼女が追ってくる
2011.12.18
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「不器用なもんで。」 金子達仁
小林旭の人生論がバーンと描かれた一冊です。金子達仁さんもスポーツだけじゃなくて色々手を出してますねぇ。いや、そんな作者の話ではなく、小林旭さんの生き様が、ホンマ不器用なんです。で、できるだけ多くの人に読んでもらいたいなぁ、と思うんですが大衆の耳にいたい話は売れへんやろうなぁ～しかし、その大衆に消費されなかった小林旭はヤッパリすごいですねぇ。【送料無料】不器用なもんで。
2011.12.17
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「残火」 西村健
この作家さん任侠道の方々やアウトローに生きる方々へのシンパシーが強いのでやくざがかっこよく描かれています。といってもカッコイイのは古き良き時代に生きていた、今では”化石”と呼ばれる爺さんばっかりですがね。この作品は講談社の100周年記念の書き下ろしです。未来に向けたモノガタリではなく、あぁ昔はよかったね、みたいな作品で終わってしまったのはちょっと物足りなかったです。【送料無料】残火
2011.12.16
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「ホルモー六景」 万城目学
すっかり「鴨川ホルモー」を忘れきった頃に続編、というか外伝六編です。あ、そうなの、東京でもやってんですか・・・ちょっと興ざめです。でもひょっとすると意外と日本全国でやってたりして、なんて妄想するのも楽しい。しかしながらフツウの大学生が全然登場しないのねぇ～まぁフツウって何かよくわからなくなってきますがね。【送料無料】ホルモー六景
2011.12.14
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「終わり続ける世界のなかで」 粕谷知世
ノストラダムスの大予言にショックを受けた女の子の成長モノガタリ･･･かな。世紀末、いかに生きるのかを問うた哲学チックな大作です。世代的にはワタクシもぴったり一致します。・・・しかしワシはあの大予言を全然信じてなかったなぁ～のほほんと過ごしてました、たぶん。何のために生きるのか世界を少しでも良くしたい自分にできることをすればよい人間やりたいことをやるだけだぐるぐるとこの小説の中で出てきたフレーズが自分の中で勝手に変換されて蓄積されて行きます。ワカモノに是非読んでもらいたい小説ですが、若いときにはワカランだろうし、あのバブル前の時代を描いた部分は反感を買うだけかもしれませんねぇ。で、このたびの東日本大震災が起こりました。是非とも続編を期待してしまう自分がいます。ナニカ生きるための指標が欲しいとは言いませぬ、現実に立ち向かう”モノ”がみたいのです。【送料無料】終わり続ける世界のなかで
2011.12.11
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「捕食」 渡辺球
角川ホラー文庫です。ホラーですが、イタイ系です。体もイタイが心もイタイ･･･最後がちょっとハッピーエンド風なのに騙されそうになりますが、やっぱりホラーです。こんな寒い季節に読むモンじゃぁありません。複数の登場人物の描写からだんだんと話が収束して行き最後にドーンと爆発する筋立て自体はよく見られますよね。これでラストが･･･だったらホンマ救いがないよなぁ。ヨカッタヨカッタ。ん？ホラー文庫としてはマズイのか？？？【送料無料】捕食
2011.12.10
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「ネオカル日和」 辻村深月
辻村深月さんのエッセイ＆短編集です。短編は４つでショートショートと記載されてます。猫のハナシです。題名の”ネオカル”とはネオカルチャーの略で毎日新聞にルポエッセイを連載していたそうな。このカルチャーが幅広いッス能ドラえもんポケモンガンダムアメトークフジロックあ、けっこうオタク系も多いですねぇ。その他本やら映画の話やら・・・で、一番驚いたのが辻村深月さん、今年は産休だったんですって！！！これからはまた違った視点で作品が生まれてくるのでは、と期待しちゃいますです。それから神林長平トリビュートの「七胴落とし」ってのが結構イインで読もうかなぁ、読みたいなぁ・・・あれっ？図書館の蔵書にありません！１９８３年ですか、楽天ブックスで買えますが、古本屋さんで探しますか。【送料無料】ネオカル日和
2011.12.09
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「嫉妬事件」 乾くるみ
なんかこうすんげぇくだらない事件をしっかり”本格”っぽく書き上げてオチはさらに、落としてます。う～ん、尾篭系ミステリって裏にありますが表紙にだまされてはイカンンぞ！の代表作ですねぇ。イヤ、個人的にはコノテのミステリも結構スキです、ハイ。で、舞台が８０年代なのはなぜ、なのかな？【送料無料】嫉妬事件
2011.12.08
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「金色の獣、彼方に向かう」 恒川光太郎
久しぶりに恒川光太郎さんの新刊を手にとって見ました。あいかわらずホラーというか、ちょっと背筋が寒くなるオハナシです。しかし、略歴を見返してみるとデビュー作の「夜市」がホラー小説大賞になった以外は”候補”ばっかりですねぇ。この「金色の獣、彼方に向かう」は４つの短編が少しつながっているような感じで話が通津手いるんですが、それぞれこの世界から違う世界へ行く、というよりかなんとなく”逃避”というコトバの方がしっくりくるような出来映えです。ワタクシのような図書館で借りて読んでるような人間が偉そうなこと言うのは筋違いなのでしょうが、もっと”深み”が欲しいなぁと。【送料無料】金色の獣、彼方に向かう
2011.12.06
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「邪馬台―蓮丈那智フィールドファイル〈4〉」 北森鴻
蓮丈那智シリーズの長編を書いてる途中で急逝された北森鴻さん。その後を婚約者だった浅野里沙子さんが書いた作品です。元々蓮丈那智シリーズには北森鴻さんの他の作品でも登場する冬孤堂さんや雅蘭堂さんという古物商さんが出てきて色々あってミステリと民俗学の交差するアカデミックな、言い換えるとちょっと面倒くさい匂いもする勉強小説なんです。（あくまでワタクシのなかではですよ）その”枠”をはみでることなく、以前に書いている”説”とかには矛盾することなく、きれいにまとまった作品に仕上がっています。でも、ある意味キレイにまとめ過ぎ、冒険がない、んですね。このシリーズ現代パートで起こるミステリを蓮丈那智さんが知力の限りで打ち破る、結構破天荒な部分も魅力なんですが、その部分が過去の作品と変化がなさ過ぎる、気がするんです。北森鴻さんなら、もっとアッと驚くような展開があったんではないか、と思うと残念でなりません。でも、決して悪い出来ではないと思うのも確かです。では、北森鴻先生のご冥福をお祈りいたします・・・【送料無料】邪馬台
2011.12.04
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「西原理恵子の人生画力対決 3」 西原理恵子
全ての漫画家に喧嘩売ります！！ホントは上手く書けるはずなのに、笑いを取るために、ウケるために暴走するサイバラ姐さん。それに巻き込まれて行くマンガ界の重鎮たち、って構図だったんですが、若手もでたり、飲み会でのおっちゃん達のぐだぐだ話がひたすら続いたり･･･目が離せません。【送料無料】西原理恵子の人生画力対決（3）
2011.12.03
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「JUNK」 三羽省吾
”毒にもなれない 裏通りの小悪党”ってのが副題でついてます。掏りをやめられない小市民な公務員のおっさんのハナシ、 と刑務所前の飯屋で働くことになったナニモノにも成ってない借金と彼女アリのワカモノと金庫破りのハナシ、 の二つの中篇ですな。結構面白い、ってのが第一印象。その結構ってのが曲者ですな。もっと読みたい、と思わせるナニカが足りない･･･だろうなぁ～【送料無料】Junk
2011.12.02
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- (2025-11-30 16:00:52)
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- 『 REAL 15 』 井上雄彦
- (2025-11-24 15:48:35)
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