2011年07月の記事
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「天の方舟」 服部真澄
服部真澄さんの小説らしく色々勉強になりました。爽快感とは程遠いものの、なにやら一仕事終えたような読後感です。平成日本を支えた歴史の裏側と言いますか、”汚れ役”を買って出た主人公の女性の姿がまぶし過ぎます。そして、結構衝撃のラスト！いいのか悪いのかすっかりわからなくなりました。動き続けなければ、勝ち逃げは許さない、という作者のメッセージなんでしょうか。ちょっと深読みと言うか、曲解しているな、ワシって、たぶん。ちなみに題名がこのようになった訳がさっぱりわからんのです。【送料無料】天の方舟
2011.07.31
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「我が家の問題」 奥田英朗
六つの”我が家の問題”、主に夫婦関係ですな、を描いた短編集です。このくそ暑い熱帯夜の続く中、ほっと一息頬も緩むようなあったかい・・・いや、クールダウンさせてくれるオハナシが続きます。いや、家族ってイイモンですなぁ～【送料無料】我が家の問題
2011.07.31
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「サヴァイヴ」 近藤史恵
前の二作「サクリファイス」と「エデン」でじっくりと自転車ロードレーサーの生き様を描き、好評だったんで、外伝を付け足して見ました。なんて書くと怒られそうですが、そんな短編集です。なんか、もう、ワタクシの中ではすごくハードルがあがってます、近藤史恵さん！期待してまっせ！【送料無料】サヴァイヴ
2011.07.30
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「刑事のまなざし」 薬丸岳
この作者らしく、犯人の背景やら動機やらきっちり書き込んでます。そんな犯罪者に対する刑事にもじっくりと深みを持たせる、連作短編集です。そう、だんだんと明かされる主役の刑事の中にあるモノ、異色の経歴、自らも犯罪被害者の家族でありながら”罪を憎んで人を憎まず”を地で行くような仕事っぷり。実に丁寧です。あっとオドロクようなトリックや意外な犯行は出てきませんが、えぇハナシですわ。でそれでいて人情モノというわけでもない。この調子でドンドン書いて欲しい作家さんです。【送料無料】刑事のまなざし
2011.07.29
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「フラッシュ・ポイント―天命探偵 真田省吾４」 神永学
つい午前中にスカッとする本を読みたいと書いていた自分自身にピッタリな、タイムリーなヤツをチョイスして見ました。痛快無比な真田君の活躍を楽しむ作品です。結構イッパイ人死もでるし、乱暴なシーンも多いんですが気にせず突っ走れ真田君！運命を切り開け！！ナンカ安っぽい政治情勢や国際関係の描写なんかキニスンナ←ワシ。【送料無料】フラッシュ・ポイント
2011.07.24
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「刑事の骨」 永瀬隼介
刑事の骨骨のある刑事の話ではない骨は拾ってやるから・・・の ”骨”だろうか骨の髄まで、の”骨”なんです。色々不満があるんでしょうが、警察ってそんなに駄目な組織なんでしょうか？ちなみにこの作品でもファム･ファタールが出てきました。しかもって書くとネタばれですな。最近、スカッとする本に出会ってないなぁ。↓頑張れ！ワシ。【送料無料】刑事の骨
2011.07.24
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「ＢＩＬＬＹ ＢＡＴ ７」 浦沢直樹
お話として進みました。大統領は歴史の通り暗殺されて、オズワルトおっとイカンネタばれだ。しかし爽快感がないなぇ、地団駄踏むような感じです。いつかスカッと活躍するヒトが現れるのでしょうか？期待しないで待ってみるかね。【送料無料】BILLY BAT（7）
2011.07.23
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「運命の鳥」 高橋留美子
いやずっともう高橋留美子劇場、って思ってたんですが高橋留美子傑作集なんですね、このシリーズ。で、内容は特筆すべきことのない（？）大人向けの漫画なんですが、妙に止められない、というか後を引く面白さと言いますか、買い続けてます。ひねりが効いているとか社会風刺にあふれているとかファンタジックな内容に富んでいるとか、全然ないなぁ。そんなに起伏に富まないのに面白いってトコが長く続いている理由なのかもしれませんね。【送料無料】運命の鳥
2011.07.21
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「グランプリ」 高千穂遥
競輪の入門書のような小説です。ＳＦ界の重鎮だったはずの高千穂遥さんがいつの間にか自転車にのめりこんで→自分で乗る→小説（「ヒル・クライマー」）を書く→自転車の仕事が増える→ケイリンの世界へなんてトコでしょうか。ケイリンのはなしがわかりやすく、キャラも立って楽しく読めます。っがワタクシはギャンブルやらないんですわ、これが。その偏見までは晴らしてくれませんネェ。車券ですか、買いに行こうという気にはなりませんでした。ケイリンの観客も右肩下がりだそうで、たいへんですなぁ、どの業界も・・・頑張れっ！！（完全に外側からの応援モードに入りました）【送料無料】グランプリ
2011.07.18
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「ムーの少年」 滝本竜彦
中二病の”キミ”に送る人生の応援歌、だと思いたい。そんなファンタジーなオハナシです。おっちゃんには楽しく読めましたが、実際のワカモノにはわかりにくいやろうなぁ～でも頑張って書き続けてもらいたい作家さんです。【送料無料選択可！】ムーの少年 (単行本・ムック) / 滝本竜彦/著
2011.07.17
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「天冥の標４ 機械じかけの子息たち」 小川一水
伏線回収どころかどんどんハナシを世界を宇宙を広げてます。そういやぁ一巻のあとがきで全１０冊、とあったような気もします。で、この４巻はかなりアダルトといいますか、エロティックな方向と言うか描写がたっぷりです。コノテの描写もＳＦならではと言えばそうなんでしっかり楽しみました。しかしどうオチをつける気なのか、気長やネェ～【送料無料】天冥の標（4）
2011.07.16
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「はむ・はたる」 西條奈加
題名は”ファム・ファタール”というフランス語からきているのです。ウィキペディアで調べるとすぐわかりますが、切ないハナシも江戸人情物で上手くまとめられるんですなぁ。現代では無理な話でもかの時代なら・・・でもでも西條奈加さん、ゴメスの続きのほうを早くお願いしたいです、ハイ。【送料無料】はむ・はたる
2011.07.09
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「HUNTER×HUNTER 28」 冨樫義博
「バクマン」を読んだ(アニメで見た)今なら、こんなペースで連載が許されているこの作品のすごさが更にわかります。濃密なバトル、そして主人公ゴンの”正義の味方”を通り越したような行動にしびれそうです。こりゃー来月もまた楽しみッス。29巻も出るんです！【送料無料】HUNTER×HUNTER（28）
2011.07.04
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「オーダーメイド殺人クラブ」 辻村深月
ネットなどでささやかれる”中二病”とはなんなんや、と疑問に感じていたオッサンに、ピッタリの本でした。もうグイグイ読まされます。てっきり思春期のもやもやは男子特有のものと思い込んでいたワタクシにはちょっと”目から鱗”です。偏見持ち過ぎですね、ワシって。つーか女子の方が大変なことが多いんです、いや、性差は関係ないね。でも頑張ってるのがイイ。【送料無料】オ-ダ-メイド殺人クラブ
2011.07.03
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「猫と妻と暮らす 蘆野原偲郷」 小路幸也
恩田陸さんの”光の帝国”シリーズを思い出しちゃいました。あれよりは、ず～っと明るく軽いハナシですがね。サクサクっと現実逃避するにはもってこいの本です。と思って初出を見たらＳＦ誌なんですなぁ、こりゃまたッビクリ。でもそういやぁＳＦといえばＳＦなモノガタリですな。【送料無料】猫と妻と暮らす
2011.07.02
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