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5月の終わりに最愛の父が天に還りました。 昨年秋から入院し、7か月よく頑張った方だと思います。次第に弱っていく親を見るのは本当につらいものでした。 私の家では、私1人が成人してから福音派の教会で洗礼を受けたクリスチャンです。 亡くなる前日に父の枕元で声を出し祈りました。 「愛する主イエス様 父はクリスチャンではありませんが、聖書には、主イエスを信じなさい、そうすればあなたもあなたの家族も救われます、とありますから、どうぞ、父を光の中に迎え入れてください。」 翌朝の日の出時刻に光に包まれ、天に還りました。 遠くに住んでいるので至らぬ点もあったと思いますが精一杯の事をしました。 納棺師(おくりびと)には頼まず、私が髭をそり、眉をカットし、爪を切り、死化粧も施し、きれいにしました。 父が亡くなって半月ちょっと。 父の亡き姉は画家でしたので何気に伯母の名前で検索をしました。今もアーチスト名鑑に名前はあるのかと。 するとヤフオクに伯母の作品が出ていました! その絵は20年以上前に銀座の画廊で見たことがありました。伯母に「気に入ったのある?」と聞かれ、「この絵が欲しいけど先立つものがない。」と申しました。 「個展の最後まで残ったら。心得ておきましょう…。」と。 ですが、私が気に入ったあの絵はお嫁に行った…という手紙が添えられ、別の教会の絵で、もっと号数の大きな絵が送られてきました。それももちろん気に入り、今も我が家の玄関に飾ってます。 銀座の画廊では、私が買えない値段でしたが、ヤフオクで安い値段を付けられ出ていたので考える間もなく即決、落札しました。 天国で伯母が「あたしの絵が売られてるのよ!」と言い、父が知らせてくれたような気がします。母に電話したらびっくりしていて、父に報告すると。 20年以上経ち、銀座で売られたものが北陸の古物商から出品されていました。 額縁は気の毒なくらい疵だらけです。 こんな扱いをされるのだったら、私が分割払いで買うべきでした。きっと昔、お買い上げくださった方がお亡くなりになり、買取業者がまとめて引き取って、紆余曲折あって状態が悪くなったのでしょう。 ですが、伯母が選んだ額装のまま、私の部屋に飾ろうと思います。 買い戻せて良かったです。 「そなの?あなたが買ってくれたの?」と伯母の声が聞こえる気がしました。 あの絵は一目惚れした私の事を覚えていたに違いないです。 収まるべき者のところに収まりました。
2019.06.18
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