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2024.11.25
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カテゴリ: 報徳記を読む
「安居院庄七 50歳からの大冒険」クラウドファンディング中

地図、テキストの画像のようです


「二宮翁夜話」巻の5
【5】尊徳先生はまたおっしゃった。
右の方法(*)はただ窮を救う良法であるだけでなく、職業を勧める良法だ。
この法を施す時は、一時の窮を救うだけでなく、遊惰の者を、自然に勉強におもむかせ、思わず知らずに職業を習い覚えさせ、習いが性と成って弱い者も強者となり、愚者も職業に馴れて、幼い者も繩をなう事を覚え、草鞋(わらじ)を作る事を覚え、その外いろいろな稼ぎを覚えて、いたずらに食う者がなくなって、人々は手を遊ばせていることを恥じて、いたずらに食べるだけを恥じて、各々職業に精出すようになってゆく。
恵んで費えないことが、窮を救うの良法である。
しかし右の方法は、これに倍する良法というべきだ。
飢饉や凶歳のときだけでなく、窮を救うことに志ある者は、深く注意しなければならない。


これは恵んで費えるだけである。



*天保7年の飢饉のときに、烏山侯の依頼で、その領内に施した仕法の大略は、一村一村に諭して、極難の者のうち、労働につける者とつけない者と2つに分け、労働につけない、老人、幼子、病人など千有余人を烏山城下の天性寺という禅寺の講堂などや新しく小屋20棟を建設し、一人白米1合ずつ、前に言った方法で、同年12月1日から翌年5月5日まで救助した。病気の者には一人について白米3升、銭500文ずつを渡して、帰宅させ、また別に病室を設けて療養させた。労働につける者には、鍬を一枚ずつ渡し、荒地一反歩について、起返し料金3分2朱、仕付料2分2朱、合せて一円半、外に肥し代1分を渡し、一村で共同して精出させた。幹事になるべき者は、入札で高札の者を人選させ、その世話方を申し付け、荒田を起きかえして、植えつけさせた。起返した田は58町9反歩で、実に天から降るように、地から湧くように、数十日のうちに荒田が変じて水田となり、秋になってその実りはそのまま貧民食料の補いとなった。その外、藁で編んだ靴や草鞋(わらじ)、繩などを、製造した事も莫大で、飢民一人もなく、みな領主君公の仁政に感激して農事に努めた。大変喜ばしいことだった。(同【4】)

💛「政府は、物価高が続く中で、住民税非課税世帯を対象に1世帯あたり3万円の給付金を支給する方針です。 この措置は、特に経済的に厳しい状況にある家庭の生活を支援することを目的としています。」
「みだりに金や穀物を与えるのはよくない。なぜかといえば、人々を怠惰に導くためだ」 とならないように!職業を勧めて、働いて進んで税を負担しようという方法を考えたほうがよいように思う。





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最終更新日  2024.11.25 00:00:13


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