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2025.02.24
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カテゴリ: USA
ロシアが狙う「ヤルタ2・0」…米露接近、待ち受けるのは「米国が築いた世界秩序の崩壊だ」


「ヤルタ2・0」

第2次世界大戦終盤の1945年2月、米国のルーズベルト大統領と英国のチャーチル首相、ソ連のスターリン首相の3首脳が集まったのが旧ソ連南部クリミア半島のヤルタだった。当時の「大国」だけで、ドイツの分割管理を含め戦後の国際秩序が協議された。

 ロシアでは今、ウクライナ紛争の終結をにらみ、ヤルタ会談を再現する「2・0」が必要だとの主張が広がっている。そこにウクライナの席はなく、話をつけるのは米国とロシア――。

セルゲイ・ステパーシン氏は今月、露メディアに「ヤルタ2・0は可能だ」と語り、戦場で勝って交渉に臨むべきだと主張した。

英紙フィナンシャル・タイムズは、18日に行われた米露の高官協議で、露側が北大西洋条約機構(NATO)軍の東欧からの撤退を求めたと報じた。米側は拒否したが、東欧ルーマニア政府高官は「トランプ政権が要求をのまない保証はない」と懸念する。

 NATOは冷戦終結後、ポーランドや旧ソ連のバルト3国など東欧諸国も取り込み「東方拡大」を続けた。トランプ氏が欧州からも手を引こうとしていることに乗じ、欧州の安全保障体制を自国に有利に再編したいロシアの意図が透ける。

トランプ政権がウクライナや欧州を排除し、プーチン政権との直接対話を急げば急ぐほど「ヤルタ2・0」は現実味を帯びる。その先に待ち受けるのは「第2次大戦後に米国が築いた(武力による領土拡大を禁じた)世界秩序の崩壊だ」。米国際政治学者のイアン・ブレマー氏はこう警告する。

ウクライナ戦争終結時に二つのショック エマニュエル・トッド「敵はロシアなのか、それともアメリカなのか」
2/23(日)



 私が見る限り ウクライナは限界に近い ですよね。私は軍事の専門家ではありませんが、おそらく 軍事的な敗北の後に、ウクライナ政権の崩壊が訪れる と思っています。昨年出版した『西洋の敗北』(文藝春秋)のあとがきにも書きましたが、 ロシアはウクライナ最大の港湾都市オデーサを征服し、東部のハルキウを奪い、そこからドニプロ川東岸まで進み、ドニプロ川東岸のキーウを征服することでロシアにとって従順なウクライナ政権を樹立することを目的にしている と思っています。

 ロシアにとってこの戦争を始めるのは、簡単なことではありませんでした。だから ロシアは完全な勝利しか受け入れない でしょう。これほどまでの軍事努力は、今後しないし、できないでしょう。 人口動態的に見て、出生率が低下し、少子高齢化が進むロシアがこの規模の戦争をもう一回するなどということは考えられない からです。

 アメリカが介入することでロシアとウクライナの間の戦争を止めるのだ、とトランプが見せかけようとするかもしれません。しかし、 この戦争の真の対立はアメリカとロシア なのです。そして 今後ロシアは自らの目的を達成するまで戦争を続ける でしょう。また、そこには 交渉などというものはない でしょう。 ロシアは完全なる勝利を求めている

 今ヨーロッパの人々は、「ロシアこそが帝国主義的な敵だ」と考えているわけですが、戦争が終結する時に、 二つのショックを受ける と考えています。 一つ目のショックは、ロシアが勝利してしまう ということです。

二つ目は、ロシア軍の即時停止 です。多くの西洋の人々が想像しているように、ロシアが西ヨーロッパまで侵攻するなどということはあり得ません。ロシア軍はおそらく目的を果たせば、すぐに行動を止めるでしょう。そこで、西洋の人々は、自ら科した制裁によって自分たちの経済を意味なく破壊してしまったことに気づくわけです。

私たちの敵は、果たしてロシアなのか、それともアメリカなのかという疑問も生まれてくる わけです。特にヨーロッパの中心にいるドイツなどは、こういった問題にぶち当たることになるわけですね。 「いったい誰が私たちの敵なのか」 と混乱するわけです。

──トランプは戦争を止められるのでしょうか。

 トランプ政権になり、今後ウクライナへの支援が止められる、あるいは抑えると見られています。しかし、もし トランプがウクライナの敗北が実はアメリカ勢力の終焉(しゅうえん)を意味 するのだと気づけば、戦争をより深刻化させる危険性も出てきます。

 戦争が再活性化することについては二つのシナリオが考えられます。まず、 ドイツの軍事産業の活性化 です。2月23日にはドイツ連邦議会(下院)の解散総選挙がありますが、アメリカがドイツの政権交代を活用し、ロシアとの戦争にドイツを巻き込むことに成功してしまうようなことになれば、これは深刻な問題です。ドイツの産業力は、アメリカよりもはるかに高いですし、ロシアにとって真の脅威になりかねません。そうなれば、ロシアも核利用を考え始めてしまうわけです。

 それからもう一つは、 アメリカの軍事産業の再活性化 です。イーロン・マスクはテスラやスペースXを率いているわけですが、こうした最先端技術産業をアメリカが取り戻すべきだと考えている人々がいます。政権に近い立場にいるマスクがアメリカの軍事産業の復活を加速化させる可能性もあるわけです。ただ、これには時間がかかりすぎるでしょう。また、もしそうなった時には、世界の誰も太刀打ちできない中国産業が完全にロシアを支える側についてしまうでしょう。

──今後のシナリオは?

 私たちがいま目の当たりにしているのは、経済面での戦争、対立です。そういう意味で、私は以前から 「第3次世界大戦は始まっている」 と言っていますし、経済面では多くの国がその“世界戦争”に巻き込まれています。

 ただし、それは軍事的な戦争というわけではなく 経済戦争 です。軍事的な争いはまだ一部ですが、アメリカがドイツを巻き込むなどして、軍事対立が世界規模に広がってしまうと、戦争の終結はあっという間でしょう。それは ロシアの極超音速ミサイルや戦術核の利用 を意味します。 アメリカ側の航空母艦などは、あっという間に破壊され、終結は悲惨かつ早いものになる でしょう。

戦争の長期化の本質は経済 です。そして、今まさに私たちはその世界的経済戦争のまっただ中にいるというわけです。それはもう皆が経験しているわけですよね。生活水準が下がるといったことも、そのうちの一つなわけですから。そして、 アメリカがまさにこの戦争に負けつつあるのが現状 なのです。





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最終更新日  2025.02.24 08:46:01


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