1977年11月発売の ダイハツ シャレード は、1L3気筒 エンジンで新時代のコンパクトカーとして話題になり、
販売好調に加え、1978年にカー・オブ・ザ・イヤー(『モーターファン』主催)を受賞した。
350~500cc程度のガソリンエンジンが熱効率がよいという話は昔から語り伝えられている。
HONDA PRESS INFORMATION 2003年9月4日
新開発、直列3気筒i-DSIエンジン
軽自動車のエンジンは、街中でも中・高回転域まで使用し、スロットルを踏み込む量が比較的多く、同じ車速で走行しても回転数は高めになるという傾向があります。
このような中で、低燃費を実現するために必要なことは、ピストンの駆動ロスを低減すること。
そして燃焼効率を高めるために圧縮比のアップを図ることの2つです。
まず、フリクション低減のためにショートストロークを、次に圧縮比アップのために耐ノッキング性に優れた i-DSIを採用しました。
さらに、優れた静粛性を獲得できたため、燃費を重視し、3気筒を選択。
これらにより、キビキビとした軽快な走りを生む、中低速のトルクを重視した出力特性を達成しています。
パワー&トルク、低燃費、低エミッションをバランス良く実現したエンジンです。
…(略)…
振動の問題は別として、660ccまでなら2気筒で事足りそうだ。
世界的な環境対応で、熱効率の高いエンジンが求められ、ダウンサイジングは大きな波となっている。
排気量の減少とともに気筒数も減少し、3気筒の車が増えてきた。
3気筒エンジン急増
2011年11月10日 自動車評論家 国沢光弘
3気筒エンジンが爆発的なイキオイで増えている。
昨日もフォードは1リッター3気筒ターボの 『
E
CO
ブーストエンジン』
の量産を開始するというリリース
を出した。
このエンジン、最大125馬力を発生。
1.6リッター級NAまでのクルマに搭載されるという。
フォードの小型車全てがこのエンジンになると考えていいだろう。
VWも『UP!』から大々的に1リッター3気筒エンジンのバリエーションを増やして行く。
今のところNAだけながら、VWの得意技であるTSIに発展する可能性大。
けっこう高い評価を得ているのが現代自動車の1リッター3気筒。
燃費良くドライバビリティに優れているそうだ。
時代は3気筒になったかもしれません。
翻って日本を見ると、軽自動車を除けばトヨタと日産、三菱自動車のみ3気筒をラインナップしている。
しかし新しい世代と言っていいのは日産だけ。
トヨタも三菱自動車もターボエンジン無し。
消極的な3気筒だったりして。
マツダの役員に聞くと「3気筒なんか絶対やりたくない!」と言い切っちゃうほど。
なぜか?
どうやら守旧派からすれば「安っぽい」という点が気にくわないようだ。
「4気筒でも3気筒並の燃費にすればいいでしょ」という意見まで通るそうな。
ましてや2気筒なんかトンデモナイ、という雰囲気。
でも フ
リクシ
ョン
ロスや燃焼効率など考えれば、やっぱ
り
3
気筒の方が有
利
だ。
同じ技術なら絶対燃費も稼げる。
…(略)…
爆発工程の間隔が広がることによる一次振動の問題から4サイクルエンジンの3気筒、2気筒は避けられてきた。
日本の軽自動車は360cc時代の2気筒中心から、550cc時代に3気筒中心に転換。
振動、騒音、不安定な低速トルクがかなり解消された。
タントもワゴンRもN-BOXも3気筒ということで、ここのところの軽自動車は3気筒が中心。
振動抑制技術であるサイレント・シャフトの特許をもつ三菱自動車の軽も3気筒。
現在の軽規格が長く続くと、さらなる熱効率、空間効率向上を求めて、2気筒エンジンが増えるのだろうか?
Fiat500“Twin Air
(ツインエア)” は、新開発のSOHC8バルブ875ccのガソリンターボが直列2気筒。
バルブリフト量とバルブタイミングを連続で制御するマルチエアを採用して、高トルクと低燃費を両立。
このエンジンはほぼ同出力の1.4リットルエンジンより23%も短く、10%軽量に仕上がっている 。
振動はバランスシャフトで抑制。
フィアットは「3気筒デザインと比較した結果、バランスシャフトを用いれば振動レベルもむしろ有利と分かった」と主張。
2気筒も成立するとはいえ、ヨーロッパのダウンサイジング・ターボは3気筒が主流。
660cc2気筒、1000(990)cc3気筒、1300(1320)cc4気筒ならボア×ストローク共通のエンジンラインナップができる。
フィット3に搭載されているL13Bエンジンの排気量は1,317cc。
できの良いバランスシャフトがあれば、660cc2気筒は成立する。
軽自動車に2気筒ブームはこないかな。
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