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昨日の続きです。金型とは、同じ品物を大量に作るために必要です。自動車一台を作るためには、驚くほど多くの金型が使用されてパーツを作りラインで生産されます。そのため、金型は非常に高価なもので製品の精密さを上げるためには金型を構成する部品一つ一つを沢山のお金をかけて製作するため、より高いものになります。製作依頼者は高価な金型を設備として考えるものです。金型を製作し、製品を作り、そこにメッキやタップ加工、アセンブリーなどといった付加価値を後から添加しする考え方は、とても一般的であります。しかし昨今の製品の作り方は、NC工作機械の進歩と世間がそういうものを求める所為か高付加価値製品、多種少量製品が一般的となり、ものづくりの考え方が変化しつつあります。そうなると、金型の定義自体が変わっていきざるをえません。今まで金型による製品に付随していた付加価値をつける加工や処理を主役として位置づける、つまり既存の製品の重心を変えたり、発想を転換することで金型と金型製品の見方が変わります。たとえば、センバン加工やマシニング加工で使用する、バイトやエンドミルのように金型での工程を機械加工の位置づけで考える、とします。つまり金型を資産としてではなくて、工具として考えると既存のプレス加工がもっと身近に、使用されたり受け取られたりするのではないのか。だが、今までと同様に、プレス型で重要なパーツであり製作に多くの技術と労力が必要なパンチやダイであるわけだから、敷居を低くすることに抵抗を感じるプレス業者はまだまだ沢山いると思います。この考え方が、自社の常識となれば、プレス加工においては他の追随は困難ではないでしょうか。もうすでに、そこに気づいて実践している方は沢山いると思います。しかし、まだまだ一般的ではありません。邪道であるのかそうでないのか、これは考え続けてみなければ分からないことです。良い金型を作ることに専念し、技術を磨いてさえいればいい時代ではありません。ビジネスモデルに考えをめぐらすことも重要な仕事の一つになっているのかもしれません。
2008.08.30
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プレス金型を製作し、それを使って製品や部品を作るのが生業です。金型とはまさしく名のとおり、金属で出来た型のことで世の中に出回る製品の多くは、この金型で製作されています。プラスチック製品を作るための金型はプラスチック金型、ゴム製品はゴム金型、鋳物はダイキャスト型ガラス製品はガラス型といった具合です。建築で使用するアルミサッシは、押出し成形といってイメージはトコロテンのように、熱して溶けたアルミ材を型から押出して成形します。私はその数多く種類のある金型で、プレス金型をやっています。またそのプレス金型の中でも、深絞り金型が得意であり、またその中でも異形状深絞り金型が得意なんです。ともかく、私が日々製作している金型は、沢山の中のごく一部分でしか過ぎず、知らないことはまだまだ沢山あってありすぎるほどなんですね。え~。・・・こんな前置きが長くて何が言いたいのか。それは次回お話します。すいません。(笑)
2008.08.29
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実際と評判とはかけ離れていることがままあります。メディアで評判になり、すっかり有名人になったり、有名企業になったりした場合、その悪口を口にする人は少なくない。内容を聞くと、つまり羨望から派生したやっかみであったり、メディアで取り上げられた優れた点、多くの人に支持されていることをさぞ自分は「本当の事を知ってるんだぞ」とばかりに世の中とは逆の評判を口にする事だったりします。しかしよく考えると、それだけ多くの人が注目をしていることであり、評判のスキマに見え隠れするちょっとしたスキを、大げさにしてみたくなる人が沢山いるということです。「嫌よ嫌よは好きのうち」みたいな。そして大抵悪口をいう人は面識がないか、あったとしてもその人の魅力を見出すまでに行き届かず、誤解が十分にあるという感じです。それと、どんなに有名になったり優れたことで紹介されても所詮人間でして、ポカもしますしヘマもします。常人を超越していれば、常人に理解されないことも多くあります。「変人」と言われても、仕方のない面もありましょう。うちの近所では、かの有名な「世界一の職人」さん。痛くない注射針の。とても近所で、週三回は工場の前を通りますが、お会いして話したことはありませんし、まして工場の中も見せてもらったこともありません。しかし今まで多くの人々を魅了して止まない人柄と技術です。会って話してみると、めちゃくちゃ素晴らしい人かもしれませんね。
2008.08.27
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先ほど中小企業振興公社の方がお見えになりました。公社のデータバンクに入っている情報の変更点を聞きに来たんです。そのときのやりとりですが、公社「おたくさんは、どうですか?景気の方は。○△×としたらどれに当てはまりますか」私「そうですね。○と△の間ですかね」公社「おお、それは素晴らしい。ここのところ何処に行っても×ばかりですよ」勿論ここで言う○とは「景気がいい」ということ。×は「景気が悪い」。弊社、実際は△で、いろいろと忙しくしていますが売上は上がりません。しかし敢えて少し背伸びしてみました。で、それで思ったのですが、昨今何処に行っても同様に景気が悪い話しかしません。「お陰さまで仕事は好調ですよ♪」なんて会社の社長さんにお会いしたことはここ数年滅多に無いです。だからこそ、「うちは景気がいい」という会社はレアだから、「何かと頼りになる」とか「景気のいい秘密がある」とかそういう印象を与えるのでしょうか。それが派生して様々な面で「安心して任せられる外注」ということになるんでしょうか。それと、久しぶりに来社するお得意さんは決まって「景気どうだい?」って尋ねます。私は決まって「お陰さまで忙しくさせてもらってます」と返します。すると「おお、すごいねえ、今時。すばらしいね」と言って貰えます。その後の話は決まってポジティブな方向に。そして私は「忙しくても、頑張ってこなしますので仕事下さいまし」とお願いしますと大小関係なく仕事がいただけます。私も外注さんに仕事をお願いするときはどうしても「暇で暇でしょうがない」というネガティブな空気がいっぱいの会社より「元気で忙しく、笑顔満点の会社」の方がこちらもエネルギーをもらえます。そういう会社がどんどん仕事が集まってくるのが分かります。普段何気ない会話の中に、どれだけの宝が埋まっているかそれが再確認できた今日のひと時でした。
2008.08.26
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昨年子ども達のお守りで、芸大の学園祭に行ってきました。日本中から集まったすぐれた才能の持ち主が通う芸大です。やはり予想通り、びっくりするような催しモノが盛りだくさんでした。電車賃と食事、飲み物代で十二分に楽しめました。ちびっ子たちもラムネを片手におおはしゃぎ。とくに青空の下、オープンカフェでいきなりの管楽器のセッションにはびっくりしたし、感動しました。今年もあります。昨年行けなかった嫁さんもいっしょに今回は行こうと思います。上野の森のいいところです。皆さんも是非。
2008.08.25
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17歳のころからタバコを吸っていますが、最近亡くなった私の叔父が癌だったので急にタバコのことが気になり始めました。でも、タバコをやめるには何か恐ろしい出来事や動機が必要なんです。そう簡単に止めれるもんでもない。何度も止めようと思いましたが実現に至ってないんです。子どものため、嫁のためなんていう偽善的な理由は効果ないです。周りの人の事を考えて、なんてのも飲み屋で誰かが吸い始めれば消えうせます。愚かです。けど、こういうのはどうでしょう。折角の禁煙ですから、タバコへの欲求や、禁断症状下の心理状態、体の変化などを、ブログを通じて書き込んでいくってのは?苦しいときの心理状態って、のど下過ぎれば忘れてしまいます。書きとめておけばいつでも思い出せますし、苦しい状況の記憶が大いに人生の糧になります。タバコを吸ってない人には「愚かだわね、そんなことで苦しんで」と思ってもらったりかつて吸っていて止めた人には「あったあったそんなこと!」なんて懐かしがってもらえるのでは。その時はドシドシ厳しく、言いたい事を言って貰って決して「禁煙して偉い」などと褒めないで下さいまし。最近体を痛めつけることに喜びの一端を覚えた私としてはいいアイデアだと思います。ちとMなんでしょうか。
2008.08.20
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私が失敗するときはどんなときかよく考えてみました。まず、最初の工法ではいい状態で製作できる(できた)のに、つぎは別の方法に切り替えてみて失敗するパターン。この、最初のときの工法を考え出した手順は、仮説と検証を数回繰り返し、「いける!」と結論を出してやったために成功しています。これに要した時間は、成功しただけあってかなり濃密なんです。そしてモノを製作する上での王道だったりします。じゃあ、なんで別の方法に切り替える必要があるのか。うまくいっているならば、別の方法なんてやらなくても・・・と思いますが、そこは人間の欲求なのか、「加工時間を早くしたい」とか「儲けたい」とか「早く帰りたい」とかそういう理由が先にあり、別の方法を試みて失敗するんです。「技術はこうして上がっていくものだ」などと下手な勘違いが覆いかぶさってますが、化けの皮をはがすとそんなもんです。別の方法においては、欲求ばかり先にたち、必ず仮説と検証の繰り返しを怠っています。当たり前です、別の方法を取った時点でもうそれは念入りに編み出した工法ではないんですから。「良いものを作らねば」といった初心は吹っ飛んで欲求に走れば、駄物しか出来ませんね。つまり「ものづくりの神様」みたいなものは存在するみたいです、独断ですが。「良いものをつくる」姿勢で苦しんで生み出した方法が後々残っていって、変な欲によって生み出された方法ってのは「失敗」という罰が与えられるんじゃないんですか。それと私の仕事はちょちょっとサインのような絵を描いてそれが何百万にもなる、超有名な作家じゃないじゃない。多くの人が携わり、その中で少しだけでも関わっているが、多くの人がそれぞれ無駄でなく存在するんです。その畏敬の念、忘れちゃいかん。「失敗」を活かすも殺すも、その人の器量なのか。「失敗」にうなだれず、せめて「失敗」に学ばしてもらってるんだという器量が欲しいもんです。あれ、ちと待てよ。たしか「失敗学」ってあったっけ。この機会に興味持ってみようかな。
2008.08.19
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弊社では手形による決済を受け付けません。なぜならば、手形が大嫌いだからです。それだけ。数年前、二部上場の会社が取引したいとの商談の際、決済を手形といわれ、あっさり断りました。周りには「ばかだな」と言われましたが、しょうがない嫌いなので。過去に数回手形によって大変な目に遭っています。一度は倒産寸前まで行きましたが、なんとか倒産防止の融資で息をつきました。その返済はつい昨年終わったばかりであり、なんと無駄なことに、貴重な資金と時間を費やしたか考えると本当に頭にきます。悔しくて夜も寝れなくなります。先日も新しい取引先が、決済に当然のように手形を切ってきました。私はその会社に赴き、5時間粘って小切手に換えてもらいました。見積書には支払方法・現金及び小切手と明記したのにも関わらずそういうことをするんですね。まあ、この5時間の粘りでは、怒ったり泣いたりを駆使しました。最後は手形の悪を、取引が無くなるのを覚悟で力説しました。最後は「お宅も大変なんだねえ」と情けをかけられました。大変なのはどっちだ?手形決済をしなければ、大口の取引が出来ないとは思います。だけど私のお客さんの中には、請求書を出すと一週間後に振り込んでくれる嬉しいお得意さんも数社あり、その心意気は大事にしたい。「自分の給料よりまずは外注さんの支払い」は弊社では当たり前。皆さんもきっとそうだと思います。そのために今後も手形は「嫌い」で通します。
2008.08.18
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お盆は叔父の葬儀が出来てしまい、残念ながらキャンプは中止となりました。人の一生が終わる大事な催しなので、キャンプはまたの機会でいつでもできるのですから、子ども達もしっかり分かってくれて有り難い。うちの母方の親せきは濃い連中が多くて、深い付き合いなので泣いたり怒ったり大変な状況になることが目に見えています。しかも大酒のみばかりだし、きりなくずっと飲んでるし。昔から活発で配慮のきくお袋も、持病の心臓病が思わしくないので恒例の実家での宴会などもってのほかですねん。昔は楽しく、大笑いの宴会も、それぞれの方々が抱えるものが多くなってきて最近は重く、目をつぶりたいことも増えました。気持ちよく、笑って集えるとは、なんと素晴らしいことでしょう。あらためて感じます。さて、当然わが兄弟も、地方から駆けつけます。弟家族が私の自宅に泊まりますが、あの狭いところに、貸布団を持ってきてもらって部屋中に布団を引きつめて寝るつもりです。「せまい!」「あっち行け」「うるさい!」そんな大騒ぎになりそうだな。フロは銭湯でもガヤガヤ行くつもりです。女湯からいつものように「父ちゃーん」と呼びそうだな。うるせえだろうな。夜はチビを寝かして晩酌ですが弟の料理はジャンクでまずいので、調子乗って作らせないようにしないといけません。いろいろ考えて、ささやかながら、なんかすごく楽しみです。こんなこと、叔父の葬儀がなけりゃ滅多にないですから、叔父に感謝します。
2008.08.14
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しばらくサボってたんですが、今朝は久しぶりにジョギングしました。荒川の土手に出て、堀切方面に向かいました。久しぶりとはいえ、ひらめ筋の張りや、アキレス腱の痛みはなく、走り始めは相変わらず辛いですけどだんだんと余力が出てきて後半は倍くらいのスピードになっても苦じゃなくなってきます。お盆のせいか、走る人も少なく、排気ガスも気になりませんがイヌの散歩をしている人が吸っていたタバコの煙がとても気になって、不快な思いをしました。そういえば、ジョギングをするようになってタバコが旨くありません。気持ちが悪くなることが多くなりました。一番軽いモノにして、それで本数も減りました。それでも「オエ~」となるのです。若しかしたらタバコがこのまま吸えなくなるのかな。筋トレフェチになって、健康オタクになって「タバコなんか吸う人は愚かな人だ」となるんでしょうか。「一緒に青梅マラソン出ようね」と言っていたバネ屋のO田さんの顔が浮かびました。
2008.08.13
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私には兄弟が三人いまして、男三人、女一人の4人兄弟です。昨日兄が実家に来まして、いろいろ話しているうちに近々島根にいる従妹が結婚する話になりました。東京代表として、私と父で出席することになったのですが、飛行機で行こうか、夜行で行こうか迷っていました。まあ、問題はいかに旅費を少なくするか、なんですがその話を聞いて兄が「国内だったら、俺が切符手配するよ」とびっくり発言。聞けば仕事で世界を駆け回る兄です。マイレージが一杯溜まっていて国内の旅券だったら難なく取れるといいます。2人分なんて全然大丈夫。俺に任せろ、との事。「キップがいいねえ!さすが長男!」なんてお世辞を言っておきました。旅費が浮いて超ラッキー。久しぶりに便利な兄でした。
2008.08.12
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今日でブログ出航一周年。こんなにすんなり続けられて、一年を迎えられる作業は今まで滅多にありませんでした。「ブログなんて大変よ。やらないほうがいいわよ」と嫁さんに言われていましたのですが、莫大小さんに「日頃の物事を深く考えて見るような習慣がつくよ。」と勧められていて、私自身の一つの壁を乗り越えるいいきっかけなのかと思い、はじめました。実際、一年間でどれだけ考察力が付いたのか定かではありません。確かなのはブログの先輩達の思考力や着眼点を私は日頃の生活の中で確実に活かしている点です。読書、見聞などからしか、私は生き方や経営理念を導き出せないものだと誤解してましたが、ブログという新しいコミュニケーションツールは大変な効果を発する。今では完全に生活の一部となり、家族の会話も深いものが出来るようになりました。何だよ、やっぱりいろいろ考えてみると進歩してるじゃないですか。心配していた嫁さんも、記事をたまに見てコメントしてくれるようになりました。これからも皆様、ゆるーくのんびり書き綴って参りますのでご指導、書き込みの方よろしくお願いします。ありがとう皆さん。
2008.08.09
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久々本の紹介です。宇宙エレベーターとは、まさしく宇宙空間にエレベーターで行くというものなのですが、原理は地球の軌道を回る人工衛星から、紐を地上にたらしていき、地上に届いたところでアンカーにつなぎ、それを伝ってエレベーターを昇らせるというものです。「エレベーターなんか付けたらその力で人工衛星が落ちちゃうじゃん」と思われますが、その時は人工衛星を地球の引力から飛び出るように噴射して、エレベーターの昇降に耐えられるようにすればいいのです。以前は現実的に不可能に近い代物だったのですが、急速な技術の進歩で実現が可能な構想となってきました。カーボンナノチューブなどの新素材を駆使すれば、現在ある技術で実現可能なのです。では、このエレベーターを使って何をするのか?たとえばロケットやシャトルによる宇宙空間への物質搬入コストが劇的に下がるほか、気軽な宇宙旅行が出来るようになる。また地上で製造不可能な合金、新薬の開発など、エレベーター実現により様々な方面に新活路が見出せるようです。本書はその宇宙エレベーターの夢見物語的な話に留まらず、技術的な克服点、テロなどの安全保障面、資金調達方など、実現にむけた様々な方向から検証している内容となっています。2029年とは本当にすぐのことです。そのときには実現は無理だとしても、近い将来エレベーターで宇宙空間に行くことがステータスになるのかと思うとワクワクします。「宇宙旅行はエレベーターで」ブラッドリー・C・エドワーズフィリップ・レーガン著関根光宏訳ランダムハウス 講談社
2008.08.05
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