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たまに飛び込みのお客さんが来ます。今日はネットで検索して、うちを知った初老の男性ですが、趣味の釣りの、仕掛けを改造する治具を作って欲しいというのです。ピアノ線のような線材を、挟み込んでカールさせる簡単な治具です。その場で図面を描いてみせて、製作の許しをもらいました。途中、いろいろとお話を伺いました。それで気が付いたことなんですが、団塊の世代の大量退職で、自分の趣味などに時間を費やすことが多くなるシニアが今後ますます多くなります。そして気になるのが、日本の高度成長を助けた技術や知識を持つシニアが多いのです。今回の方も、うちが金型屋なので依頼に来たわけですが、普通大多数の人は金型とは何か、すら分からない人が多いんです。それがこの世代は、少々専門的なお話をしても、大抵の方がお分かりになる。これから仕事でターゲットにするのは、このシニア世代ではないのか?ととてもいいヒントをもらったひと時でした。つまり、シニアがやる、深みのある趣味。そしてお店では買えず、みずから作ってくれるところを探し、自分だけの道具として使って、オリジナルのこだわりを出せる醍醐味。そういう道具を「うちは作れますよ」とアピールすれば、ちょぼちょぼお仕事がくるかな?面白いかもしれません。
2008.10.25
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「今まで経験したことがないほど、材料が売れない。」とは、今日久しぶりに訪れた材料屋さんの話です。ココへ来て、材料はどんどん値を下げ、それでも売れない状況です、とのこと。他社よりも少々忙しいからといっても、こういうときに実は様々な情報に耳を傾け、劣悪な状況から脱する手段を考えなくてはならないのです。仕事激減の状況を打破すべく、多くの企業は今対策に躍起になり、その成果が出て、世間は回り始める。つまり、努力した企業が景気を牽引すると思います。そんな時、ひとり少々忙しいからと言って何も対策を練らない企業は、アリとキリギリスの寓話のように最後は飢え死にし、最後はアリの餌になります。「自分の会社に足りないものは何か」「どうすれば仕事は来るのか」「自分の理想や夢は、将来はいいとしても、今の世の中に本当にマッチしているのか」時間が少しでも出来たら、がむしゃらに考えねばなりません。
2008.10.23
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1)構想をお客と考える2)図面を興す3)試作の図面を書く4)仮型を作る5)試作品製作6)採用試作品を作る工程は、ざっとこんな感じです。この中で一番頭を使うのが1)~2)の工程。一番夢中になり、希望と絶望を繰り返すのが4)~5)の工程。辛かったことを忘れるくらい嬉しくて、お酒がすすむのが6)。いま、3種類の製品の、5)の工程。三倍の絶望を感じて残業中。だけどもうすぐ6)が来ると思うと・・・・にやり。
2008.10.20
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おひさしぶりです。今週は火曜日まで、従弟の結婚式で出雲に行ってきました。そのお話はまた今度することにしまして、今回は金型に使う材料の話です。昨今は材料費が上がり続け、金型製作にも大変な打撃です。様々な策をこうじて、生き抜かねばならないのはどの業界も同じことであります。材料費のコストを抑えるとは、その中の一つでもあります。 金型の存在価値は、製品を作る際の機能が十分果たせるに限ります。それゆえ、少々の不恰好さは、あまり関係ありません。「生きる金型」とはそういうことなのです。正規に鋼を注文すれば、金額は今や一時期の倍か、それ以上の価格になっています。だけど、格安に手にいれる方法が一つありまして、それが「ブッカキ」と言われるものを購入するやり方。町の「ハガネ屋さん」に行くと、ノコギリ盤の片隅や棚に半端になったハガネが積んである、それが「ブッカキ」。正規の価格の半分か、それ以下で購入可能です。鋼の成分は同じですが、半端サイズのためにお客に売れない代物で、ほっとくと在庫の山になるようなもの。スクラップに出しても二束三文です。「おやっさん!ブッカキもらうよ」と言えば、喜んで対応してくれます。幸いうちの金型や機械加工品は小物が多い。これで十分足りる場合が結構あります。「付け焼刃」的なコストダウン法ですけど、でもうち、結構これやってます、昔から。
2008.10.16
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今日は中小企業センターでNCフライスを借りてきました。特殊な絞り型の加工で、単純なボールエンドミルでの加工でしたが、今後NCフライスはうちとしても導入したい工作機械なのでリサーチの意味もあって、よく借ります。この加工、今までのように旋盤&汎用フライスでやっていると、平気で一日半はかかってしまいますけど、NCフライスだと4時間で出来てしまいます。しかも高精度。センターの先生には、毎回沢山の裏技を教えてもらい、今後の導入の夢にも拍車がかかります。あ、ちなみにそのNCフライスですが、先日アッコマンのところに導入されたものと同じです。いい機械入れましたねアッコマン
2008.10.06
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四期の組長を介して、雑誌社のS女史から取材の申し込みがありました。とは言っても、雑誌に載るわけではなくて、情報収集が主だと言うことです。テーマは「メーカーにおける秋葉原とは?」皆さんは仕事の上で、秋葉原がどういう位置づけになっているでしょうか?つまり秋葉原のポジショニングです。うちの場合、工作機械を生産に使いますけど、そのリレースイッチやヒューズ、アクチュエーターなどが破損した場合、現品を持って探しに行きます。自分で工作機械の修理に利用しています。ラジオセンター内に入れば、大抵のものが手に入りますので重宝です。わからない場合はどこの店でも聞けば「ああ、それならあそこにいきな」と丁寧に教えてくれますね。新品だとすごい高いパーツはジャンク屋に行って、どこが壊れているか聞いた上で購入。その後その部品を買ったり自分で作ったりして直して使います。もち、ちょっとした省力化や自動化での部品調達にも利用してました。しかし最近、電子部品などはネットで大抵のものは購入できる時代になり、秋葉原のポジショニングは揺らいでいます。あと、オタク文化の台頭で、昔からある電気電子の問屋がどんどん減り、ゲームソフト販売店になったりしちゃってます。S女史とはその辺の話をするつもりですが、実際これから秋葉原はどんな方向に行くのかという興味があります。
2008.10.03
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先日中小企業センターへ技術相談に行きました。相談はそこそこに、今度導入予定の工作機械について話が移ったんですけど、国内の工作機械メーカーはほとんど、汎用工作機械を作っていないそうです。大変驚きました。ここで、汎用工作機械についてです。皆さんは一度は見たことのあると思いますけど、旋盤、フライス盤という、金属等を削る工作機械の中で主に人の手で操作する一群です。一部半自動装置が装備されていますが、基本的に熟練した作業者の腕により加工品のよしあしが決まります。NC(数値制御)という、コンピュータ制御の工作機械がかなり一般的となりどんどんこの汎用機は日の目を見なくなってきていたのは事実です。だけど、NCを使いこなすには、この汎用機で体験した様々な現象をフィードバックする必要がどうしてもある。それが解らないと、「なぜ、今の状態で工具が破損したのか」などということが分からずもっと大切な基本の上に築かれるべき応用が出来ない。古いことを言うようですが、本当にそうなんです。話によると、最近はNCフライスやNC旋盤でさえレパートリーが少なく中小企業センターに置きたいものを選ぶのに一苦労だとか。マシニングセンターや複合旋盤が主流ですからね、今のご時世。
2008.10.01
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