おしゃれ手紙

2022.10.12
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カテゴリ: 映画
家族の肖像

美しきものを追い求めよ。

ローマ市の中心地の豪邸に住む教授(B・ランカスター)は〈家族の肖像〉と呼ばれる18世紀の英国の画家たちが描いた家族の団欒図のコレクションに囲まれて孤独な生活を送っていた。
その教授の趣味を巧妙に突いたビアンカ(S・マンガーノ)は、画商を通して教授に近づき、娘のリエッタ(C・マルサーニ)とその婚約者ステファノ(S・パトリッツィ)、美青年コンラッド(H・バーガー)らをひきつれて教授の二階に住みついてしまう。
粗暴で意固地なコンラッドは二階を自分の名義で買ったと信じ改造工事をさせ、一階の住居を水びたしにしてしまう。
巨匠ヴィスコンティの自伝的色彩が最も濃いと言われる晩年の代表作。
ローマの豪邸で静穏そのものの生活を送る孤独な教授が、ある家族の一群に侵入され、そのことによっておきる波紋をヨーロッパ文明と現代貴族のデカダンスを根底に描く。
製作はジョヴァンニ・ベルトルッチ、 監督は「ベニスに死す」のルキノ・ヴィスコンティ。
出演はバート・ランカスター。

ヴィスコンティに見出され、私生活でも寵愛を受けていたコンラッド役のヘルムート・バーガーは、バイセクシュアルで巨匠の「恋人」でもあった。
『華やかな魔女たち』(66)に端役でデビュー後、女装姿がセンセーションを巻き起こした『地獄に堕ちた勇者ども』(69)で注目され、『ルードウィヒ/神々の黄昏』(72)では主演を務めた。
巨匠の死後は荒れた生活を送っていたが、コッポラに乞われ、今期映画祭上映『ゴッドファーザー<最終章>』にも出演している。

撮影は全て教授のアパルトマンのセットの中で行われ、これは教授の閉ざされた内的世界の表現であると共に、血栓症で倒れたヴィスコンティの移動能力の限界でもある。
日本ではヴィスコンティの死後、1978年に公開され大ヒットを記録、ヴィスコンティ・ブームが起こった。
 前作『ルートヴィヒ』完成間際の1972年、病に倒れた巨匠ルキーノ・ヴィスコンティ。
健康上の理由から、かねてから温めていた大作は断念せざるを得ず、かわりに作り上げたのが、 物語が徹頭徹尾、室内で展開するこの『家族の肖像』だった。
ローマの邸宅に一人で暮らす老教授の生活が、ある家族の闖入によって一変する重厚なドラマ。
修復にあたっては、制作当時、本編で使われる衣装も提供していたラグジュアリー・ブランド、 フェンディが協力、 大傑作が美麗な画質で甦った! 
 モドローネ伯爵ルキノ・ヴィスコンティ(Luchino Visconti, conte di Modorone,
1906年11月2日 - 1976年3月17日) は、イタリアの映画監督、脚本家、舞台演出家、貴族(伯爵)。

ルキノ・ヴィスコンティ
★作品データ
★製作年:1974年
★製作国:イタリア フランス
★配給:東宝東和=フランス映画社
★上映時間:121分

世界で一番美しい少年
ベニスに死す
午前十時の映画祭
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Last updated  2022.10.12 10:26:25
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