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「わかったぱっぱ、ボクも協力するよ。ヨシコさんもヨロシクぱっぱ」いつの間にか薄汚れた子猫は、ヨシコの背中にしがみつき寝息を立てていました。 翌朝、枡形山中腹で二本足が通らない小さな洞窟にカメぱっぱは、やって来ます。おばさん猫3匹の真ん中にチビコがいてカメぱっぱを見つけると、駆けだし足元に抱きつきました。「こ・わ・い・このおばさんたち嫌い」ヨシコが、大声を上げます。「お前を品のある可愛い猫にしてやろうとしているのさ、もし二本足に飼われても今のままでは、すぐに追い出されるから」「そんなにひどいのぱっぱ」「なにごともがさつでどうしようもないね。だから今日からチビコ改造プログラムをスタートしたのさ」「今日は、なにをしているの」「鳴き声の練習で、出来るだけ上品に鳴くやり方を教えているのニャア」 二匹のおばさん猫が、チビコの両腕を掴みもとの場所に連れ戻し猫撫で声を響かせます。「ニャアーアーア~ン フ~ンニャンニャン。はい、やってみて」逃げ出そうとするチビコの襟首を噛んで押さえつけるヨシコ。「今日の鳴き声のテストに合格したら晩飯は、シャケ弁当よ。話に夢中の二本足の買い物袋から頂いたのを隠しているの。不合格のときは、水だけ」シャケ弁と聞いたチビコは、急に素直になり鳴きだしました。「ニャア~ ウフ~ン ニャ~ニャーン」「ほら、やればできるのよアンタは」子猫が、おばさん猫に叱咤激励されているのを横目に見ながら笑いをかみころしているカメぱっぱでした。 2日目のトレーニングには、ハクビシンの新之助が加わり行儀作法の講習が始まります。「チビコ、話すときは、相手の目を見るの。向こうが話すときも見つめるのだが、あまり見つめるのも失礼になるから注意してね」「そんなの、わかんないニャアー」 つづく
2015/01/31
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おばさん猫のヨシコは、下腹につけた小さなウエストポーチからひとつの握り飯を取出し子猫に与えました。「ミーヤンが育児放棄するならさ、あたし達が面倒みるけど、こいつ本当に可愛くないよね」ガツガツ食べている子猫、すぐに平らげると叫ぶ。「まだ、足りない、もっとくれ」 「うるさい、今は、それだけで我慢しな」「やだ、やだ、はらへった」下手なコントのように再び足をバタバタさせるチビコだがヨシコやカメぱっぱは、相手にしません。 「こんな小汚い猫でもきれいにして愛想よくすれば二本足に拾われて大事に飼われるのに、今のままでは無理だね」 「緑地には、子供のしつけをする先生がいるのだぱっぱ」「誰よ?」「ヨシコとその仲間」「なに言っているのカメぱっぱあたしには、その気はないよ」「もし、ハイレグのミーやんが、完全にその子を捨てたらどうするぱっぱ」 その時、ガサガサと葉っぱをかき分けてタヌキのポンポンチッチが戻って来ました。「あいつが、あんなに強情だったとは、がっかりがっくり、クリクリ。子猫を捨てた事情を説明してくれと言っても一言も話さないで山の奥に逃げ去ったよ。しょうがないから当分の間ヨシコの方で面倒をみてくれないかチッチ」 「それは構わないけどニャン、他の動物が育てたら猫の習性やプライドが、なくなるからね。さっそく友達のおばさん猫達に声を掛け育児プロジェクトを立ち上げようニャー」 それを聞いていたカメぱっぱ、安心して立ち去ろうとしました。小さな小幅で4歩歩いた時、ポンポンチッチが呼びとめます。 「カメぱっぱも協力してほしいチッチ」「ヨシコさん達が育てるから問題ないぱっぱ」「毎日の状況をガマのビッグか、オイラに知らせてほしいのよ。緑地で生まれた動物は、昆虫と魚、鳥さん達を除いて全てその生命の炎が消えるまで追跡リサーチをしているからね」 「なんで、そんなことをしているの?」「二本足の動物と同じで出生率の低下により少子化現象が、おこっているから、せっかく生まれた動物が、少しでも長生きしてもらいたいのと、その子孫をできるだけ多く残してほしいからなのだチッチ」 つづく
2015/01/30
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がまのビッグも草むらに飛び込むと周りには誰もいません。チョー短いカメぱっぱの足をしっかりとつかんでいる子猫が地面を見つめています。「ボクはカメぱっぱ、君はなんていうの」「・・・・」「そうか、まだしゃべれないのか」「・・チ・ビ・コ」「エー、チビコ、いい名前だねぱっぱ」「お・な・か・す・い・た」「もうちょっと、がまんしてね。君を一匹にして離れるわけにはいかないから」「やだ、はら・へった」子猫は足をバタバタ動かし大きな声を上げ始めました。聞き分けのないダダッ子でカメぱっぱも困りはてていると草むらの中から大きな声が響きます。「こらあ~いいかげんにせんか~小汚い野良猫め」目の前に現れた茶色のオバサン猫は、自分も薄汚い猫ですが不思議と目だけは、優しい光を発していました。「あんたがカメぱっぱだな、こんな奴のお守り役とは、ご苦労さん」「ヨシコさんですね、ビッグから聞いています。今、ポンポンチッチがこの子の母親に会っています」「ハイレグのミーやんだろう、あれは見かけは派手だけど子育てを放棄するような悪い猫ではないのよ、なんか事情があるのかも」子猫が叫びました。「はらへった~へった~はらへった~」「ふん、いくら大声をだしても私には通用しないよ、ほら、もっと叫べ」「ワーーーーーーン」 「今度は泣き落としかい、もっと泣きな」二匹のやりとりをみていたカメぱっぱ、そっと立ち去ろうとします。「ちょっと、アンタ、逃げ出すのかい」「・・いえ、その、用事を思い出したのでそろそろサヨナラぱっぱ」「ビッグに言われているだろう、こいつの面倒をみろってさ。アタシだけなんて、やだやだニャン」「わかったぱっぱ、もう少しいるよ」 つづく
2015/01/26
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ピョタンピョコタンとスキップしながら散歩していたカメぱっぱの近くに来たシジュウカラのカラヤンが大きな声をだしました。「ガマのビッグがあんたを探していたよ」「わかったぱっぱ」すぐに奥の池に駆けつけるとタヌキのポンポンチッチとビッグが子猫をあやしていました。「どうしたの?ビッグ」「捨て猫なんだが、母親は、カメぱっぱも知っているハイレグのミーやんなんだ」「なーんだ、それなら引き取りにこさせればいいのに」ポンポンチッチが地面を見ながらつぶやく。「あいつは、この子を捨てたんだよ。それに、いじめてもいたから周りが心配していたのさ」「ミーやんなら何度も会っているけど、そんなひどいことをするようには、見えないぱっぱ」「全ての動物は、日々変化するのだ。子育ても昨日まで舐めるように可愛がっていた子を今日は、殴ったりするものだ。急にお乳をやらなくなるのも大勢いるよ。ポンポンチッチは、ミーやんに会って事情を訊いてくれないか。それまでカメぱっぱは、この子の面倒をみてくれ」「オイラは、ムリっぱ、そんな経験は、ないよ」「大丈夫だ、今、ヨシコを呼んでいる」「誰?」 「バラ苑近くにいる猫でな、世話焼き会のおばさんだから、ちょうどいいだろう」ポンポンチッチが雑木林の中に走り去り、その場にはビツグとカメぱっぱ、薄汚い小さな子猫が残されました。「あ、いけない。カエルの会合があるので、後は、ヨロシク ゲロゲロ」 つづく
2015/01/23
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