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清十郎の友人、防衛省、陸上自衛隊、陸将捕、八戸谷正吉へ協力を申し入れるのをみんなに了解してもらうのが110話です。延々と続く4人と2匹の会議は112話に書かれています。清十郎の家へ招いて八戸谷にあらいざらい正直にことのなりゆきを話した後、八戸谷の発言が次のとおりです。〈114話)「この国の危機管理システムはリアルタイムでの事件対応を想定していないためにトップを含む政治家は大混乱におちいり、自衛隊を動かすことすら出来ません。私の一方的な判断で少数の自衛隊を国会議事堂や政府の中枢施設に派遣し敵からの侵略に備えます」 八戸谷正吉と桐山清十郎は自衛隊の配置場所や兵器装備、カンタム銃の製造について相談します。メルトンブッチャーが地上に出てくるまで、まだまだ時間がかかりそうですから、いったんお話を地下社会に戻しましょう。 116話から117話でバンバンジュウたちに新之助が石投げ作戦を教え、ロボット軍団の追跡を妨害します。そのとき傷ついたものを助けた新之助と親玉のバンバンジュウに友情が生まれました。〈119話) ゴッドウルフ族ヨコミソセージャンとバンバンジュウたちが敵を倒す作戦を練り、少しでもロボットたちの進行を遅らせようと、じゃまをします。 124話ではブッチャーがなぜ兄のデルフミュームを幽閉したのか、その理由を述べています。125話でようやく岩牢に到着したザビエスが意識もうろうとしているデルフミュームを脱出させようと苦労します。 800キロもある巨人を500キロのザビエス一人でかつぐのは無理です。途方にくれていると、脳に直接ヒミメールの声が届きました。〈127話) カメぱっぱをかついだガメリッチババローナと猿人モグシダも到着します。デルフミュームを覚醒するために体内の高熱を放出させる方法をヒミメールに問われたカメぱっぱは、苦肉の策として17ヶ所ある熱放出孔に息を吹きかけるのを提案します。大勢いる動物たちを並ばせ効率よく息をはいたり、あおいで体を冷たくします。もうひとつの方法は、コケッシュクールという光ゴケを採集し巨人の体になすりつけることで冷却するダブル作戦を実行しました。〈130話) つづく
2019/01/30
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ガマのビッグが地下から戻った仲間たちの報告を聴きとり、みんなに知らせたのは次のとおりです。メルトンブッチャーという岩石の皮膚をもつ巨人が、地上に侵略して自分の意のままになる<かいらい政府>をつくる野望をもっていること。彼は人類を遥かにりょうがする知能と科学を駆使して、進出の準備を着々と進行していること。彼に似せたクローンロボットを大量生産し、すでに数万体にも及んでいること。ロボットの武器はレーザー光線を改良した強力な光線銃で人類が持つ銃機器では歯が立たないこと。人間の近代兵器を一瞬で無力化する電磁波を発射し、戦闘能力を奪うこと。ブッチャーが持つ究極の兵器は、人類だけを滅ぼす殺人ウイルスの開発ですでに完成間近であること。人間の思考と科学、軍事力は地表に張り巡らした無数のアンテナから情報を入手、分析していて地表征服後に活用すること。 地下に残ったカメぱっぱと新之助は、ヒスイ宮殿の女王クリサーラの侍女頭ヒミメールと共にブッチャーに幽閉されている兄、デルフミュームの救出に向かっている最中であることなどを、みんなに説明しました。 自分たち動物だけでは解決策がでないと判断したビッグは、ヨシコに木村トメさんとコンタクトをとり今までのいきさつを伝えるように命じました。 103話から106話でその様子が書かれています。107話の中から一部、人間の発言をピックアップします。桐山清十郎「人類は数世紀にわたり火薬を爆発させ弾を発射させる原始的な銃から脱却していないのでござるよ。レーザー銃の開発もコスト面などで実用化されていない。進歩の度合いはブッチャーたちの方が早いと言わざるを得ませぬ」澤登隆一「<足元から鳥が立つ>の見本で、宇宙ばかりに目を向ける人類のおごりです。地球内部もよく知らないで宇宙探査などおこがましい」清十郎「人間同士の闘いは想定していても、地下から来る知的生物の侵略には全く無防備でありまする」澤登沙祐里「現在、地球上で打ち上げられている人工衛星の数は、日本で70個、アメリカ494個、中国163個、ロシア144個とたくさん飛んでいるけど、自国の利益追求のみで、ほとんど他国との協調はないの」108話で澤登隆一がカンタムエネルギーを応用した波動銃の開発を行っているのを発表します。量産体制には膨大な費用と工場、人材が必要だと判断した清十郎が全面協力を申し入れました。 つづく
2019/01/27
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ヒミメールは仲間たちだけではなく競技場にいる動物たちにもテレパシーを使ってグランド内に誘導します。ザビエスの体内温度を下げるために、熱放射孔を突っつくように命令しました。たくさんの動物が協力するのを見ていたブッチャー、ようやくヒミメールの意図がわかります。そうはさせじと駆け出して邪魔をしようとしますが、足元に接着剤が張り付きスッテンコロリン転倒して前に進むことができません。実は寸前に新之助がネバネバプリンに頼み込みブッチャーのところからザビエスまでの直線通路に汁を吐き出させたのです。86話にその様子が詳しく書かれています。 ブッチャーは動けない状態を回避しようと、狂暴な大蛇トントンスネークを格闘の末、捕まえそれを下敷きにして、ようやく歩き出しました。 そこでブッチャーが見たものは、北口ゲートからザビエスともども逃げ出すたくさんの動物たちです。88話からは、付和雷同でついて来た地下動物の一部を紹介しています。身長は3mもあるのに手足が30cmのミジカーナ族、恐竜の体に人の顔をしたビデガントロッコ族、アリ顔で体は哺乳類のソンナノアリーナ、地上にいるゾウの大きさで三分の一以下ですが鼻の長さは身長の2倍もあり鋼鉄の硬さを持つナガバナイタイゾウ、クマ顔で体は爬虫類のクマッタケロ、ワシのくちばしを持ちながら体は猫型のワシッパナニャン、ひとつの胴体に4つの首と顔を持つヤマッタノオロオロッチ、能面顔に長いたて髪を持つノウメンダーなどユニークな動物たちがぞろぞろ物見遊山で後をついて来ました。 89話90話でブッチャーは、ロボット軍団に後を追わせザビエスだけでなく周りにいる生き物たちのせん滅を命令します。自分はさっさと住み家のドームに戻り奇妙な関西弁を話す側近ナンバーワンのグラシオラズと話して、うさばらしをします。その中で今回の地表進出を考えた動機も説明しました。91話では、自分に似せた大量のクローンロボット製造の理由までも解説しています。 そのころロボット軍団に追われているヒミメールたちは、ロボットの進撃を止めようとバリケードを作り迎え撃つ準備をしていました。92話でゴッドウルフ族の頭領、ヨコミソセージャンと獣神モドキのバンバンジュウ15匹とモグシダ、新之助が協力して闘いの火ぶたが切られました。 その間ヒミメールとババローナ、カメぱっぱは、先導するザビエスと共に地下深く進んでいきます。目的地までかなり時間がかかりそうなので舞台をいったん地上に戻しましょう。やっと地表に戻ったヨシコとギンコ、モグンバ、ビヨンヌはタヌキのポンポンチッチと合流してガマのビッグに地下での出来事を報告します。その内容は95話から100話にかけて書いています。 (ふーーーう、疲れる、書いたあらすじを追いかけるだけで、こんなにも たいへんだとは、思わなかったパッパ) つづく
2019/01/24
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67話からは、モグシダとババローナ、新之助とカメパッパ、それにヒミメールは第二地下層に向かいます。なお68話では地球内部がどうなっているのか書いていますので勉強したい方は見てくださいね。 69話で30㎝くらいで楕円形をした原始生物ガンゴッダが200匹以上いる場所で新之助が緊張してオナラをしたために襲われます。 みんなが逃げ惑うなかカメぱっぱはババローナの背中から振り落とされますが、なんとか無事でした。しかし新之助はしつように追いかけられ燃え盛るマントルの沼に飛び込む寸前、ヒミメールの気転で助かります。 巨大ドームに侵入した新之助は、動物一匹いないもぬけの空にあぜんとし仲間に知らせました。73話では、モグンバの弟分、モグシダは嗅覚が抜群に優れているので赤膚族の匂いをかぎ追跡します。 地上では考えられない大競技場に着いた一行が目にしたのは、大中小姿形の異なる地下動物たちがグランド中央に目を向けている異様な光景でした。 22万を超える座席に小さな顔、大きな顔、二本足に四本足、六本足に八本足、胴体の長いものや短いもの、顔の形もトカゲ顔にネズミ顔、ワニ顔、ゾウ顔、豚顔、馬顔、牛顔、猿顔、鹿顔、猫顔、犬顔、恐竜顔など種々雑多な動物たちがグランドと東側にある横200m縦50mの巨大パネルを見つめています。 動物たちの身長も30㎝から7mまで、てんでばらばらです。このシーンは76話から77話にかけて詳しく紹介されています。 ブッチャーとザビエスという巨人二人の言い合いから赤膚族の人口がわずか186人で反ブッチャー派が97人いるのですが、すでに事前に察知していたブッチャーは、反対勢力の大部分を拘束していると発言します。 79話からは、二人の巨人が死闘を繰り広げます。700キロ以上もある肉弾戦は観ているものを興奮のるつぼと化します。最初のころは、体重で勝るザビエスが優勢ですが途中から急に動きが鈍くなりました。ブッチャーが赤膚族特有の体にある熱放射孔に小石を入れ、体内の熱を上げ失神させようとしていたからです。83話にその様子が詳しく書かれています。 あわやザビエスの命は風前のともし火になりますが、その異変に気づいたヒミメールが・・・・ つづく ΩΩΩ 今までのあらすじを書いていて次回をお楽しみは ないよね。ゴメンぱっぱ。 ΩΩΩ
2019/01/21
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メルトンブッチャーはヒスイ宮殿の女王、クリサーラに地上進出の前線基地として宮殿使用に協力するよう命令するが、女王は断固として反対します。38話からは生田緑地の仲間たちがブッチャーの野望を地上に知らせようと地下からの脱出を計画します。40話ではオナガのビヨンヌがブッチャーの体に潜り込み赤膚族の住み家、半透明でできている巨大なドームまでやって来ました。眠り込むブッチャーから抜け出したビヨンヌは、クローンロボットの製造工場に潜入します。おびただしい数のロボットが次から次へと生産されるそばにいて管理する赤膚族の会話から恐ろしい計画が実行されているのを知ることになります。ロボットには大きく分けて3種類あり、全体の10%以下が高度なAIを搭載し自分の考えで行動するものと、他は与えられた任務のみを実行するロボットになっています。赤膚族の平均寿命は620年ですが、様々な要因で総人口は200人を切っていました。ブッチャーが地上侵略をたくらむのには、この大幅な人口減少と関係があるようです。 平和主義の兄、デルフミュームを最深部にある地下牢に幽閉したのは、地上進出にそなえた準備の一環かも知れません。ロボット管理者の口からもたらされたのは人類をきょうがくさせるものでした。それは人間だけを死に至らしめる殺人ウイルスの開発です。地上でバラまけば空気感染し短時間で拡散するから防御する方法はないのです。 ビヨンヌが持ち帰った情報をクリサーラたちが相談した結果、大至急、地上に知らせるために猫のヨシコを戻すように指示しました。会議の様子は48話です。50話ではクローンロボットの欠点をモグンバがみんなに伝えます。地上にへの案内はクリサーラの配下であるガメリッチババローナです。2m弱の大きさで太い両足を持ち顔は鳥顔ですが、体は爬虫類の姿をして二本の長い舌とギョロ目で長いトサカがあり、現れた5匹ともトサカの色が異なっていました。黒色のトサカがその中のボスらしく太い声でてきぱきと命令します。 ヨシコだけで行かせるのはこころもとないと、ギンコとビヨンヌまでもが地上に出る道を進みました。クリサーラの命令で猿人モグンバも一緒に来ます。54話ではクローンロボットと遭遇。闘いをよぎなくされます。激しい闘いのあと次に待っていたのは、150キロはあるミミズーラ。行く手を妨げますが、数多くの死闘を繰り広げながらも、ようやく地上にたどりつくのは、63話から65話です。 65話ではクリサーラが第二地下層にモグンバの弟分モグシダとヨシコたちを地上出口まで案内したガメリッチババローナを同行させます。ババローナを馬代わりにカメぱっぱも一緒に行くことを了承します。 66話からは新之助も一緒に第二地下層へと出発しました。 つづく
2019/01/17
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ヒスイ宮殿に向かう途中で巨大モグラ、ゲジゲジトドッチョが現れます。2m以上の大きさと体重100キロの怪獣とギンコが闘いますが、素早くゲジゲジの頭に駆け上るギンコ、ガツンガツンと鼻を集中的に攻め圧勝します。それを見ていたモグンバは、ギンコの力に惚れて尊敬し友達になりました。荘厳な宮殿に到着すると、地上では見たことのない動物たちが一斉に鳴きわめき、一行を歓迎します。 平均温度、摂氏27度、湿度62%の地下は意外と住みやすい環境でした。女王クリサーラは1m程度の身長ですが、威厳があり他の生物たちからも崇拝されています。なぜか宮殿内には多くの動物たちが避難しているのでカメぱっぱたちが尋ねました。 27話ではクリサーラが地下の歴史を人類の歴史と照らし合わせ説明します。そこから抜粋します。 46憶年前に地球が誕生し、40億年前には原始生命が生まれました。50万年前に北京原人が誕生し、23万年前にネアンタール人が登場、19万~20万年前にホモサピエンス、現在の人間が生まれました。 その後、大規模な地殻変動で地下に取り残された者たちが生き残り、3000年前には人類よりも進歩した文明と科学を持つ一部の生物が存在していたのです。平和主義の白肌族とそれを支持する多くの動物たちに、ある時もっと深い第二地下層から狂暴なものが出現したから宮殿内に避難していました。 白肌族の平均寿命は350歳でクリサーラは現在232歳、12人の侍女たちは250歳平均です。なお平和だった地下社会は主義主張の違いで800年前に分離独立し49あった地域社会は横穴を防ぎ、現在は遮断されています。 2年前に第二地下層にいる赤膚族の使者としてカバティ族のムックリーナがやって来ましたが追い返しました。白肌族の数は84人で女系家族を維持しています。 31話から身体中を岩石でおおった3m以上の巨人が登場します。ほお骨から落ち込んだ眼、眼球は深紅の炎を連想し、声質はコントラバスの重低音です。メルトンブッチャーと名乗る者が地表進出宣言を発しました。 あらすじ、つづく
2019/01/14
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2016年9月18日にスタートしてから2019年1月8日で263回を迎えました。そこでこれまでのあらすじを順繰りに書きだします。1回しか登場しない動物たちもたくさん出てきますからお楽しみください。1回目:プロローグ <信二君とジジの会話から抜粋> 地球の大きさは直径1万2千キロで太陽の109分の一、地球を直径1mの地球儀に例えると外層は地殻で厚さは約50cm、一番外側が3・9ミリにも満たない。地球の中心まで6400キロ、上部マントルの深さは全体の1割にも達していない。2900キロの深さに下部マントルがあって、このマントルだけで地球本体の83%を占める。中心部はコアという中心核で外側下部のマントルの下側は外核で半径3500キロもある。内核は半径1200キロで圧力は400万気圧もある。 人類は宇宙探査にロマンを求め、一般人の月面旅行もあと一歩に近づいているが、地球内部にはあまり関心がないのが現状だ。私たちの足元に眠る無限の鉱物資源やマントルの火力を活用しエネルギー問題を解消するのがこれからの大きな課題ではなかろうか。1)から18)までのあらすじある日タヌキのポンポンチッチが生田緑地の中を歩いていると、アリクイに似た奇妙な動物に遭遇し襲われそうになります。空中でそれを見ていたワシのゴンゾウに助けられます。連絡を受けたガマのビッグが緊急徴集をかけオナガのビヨンヌにみんなを集めるように頼みました。すぐにネコのヨシコ、カッポウギンコ、ハクビシンの新之助、アライグマのスリスリ、カラス族の親分ビー玉、土鳩連合会、ワシのゴンゾウが集まりました。 ビッグは新之助に地下から来たアリクイブタとなずけた動物を探索するように命じます。地下深く潜り込む新之助の背中に群れボタンという色鮮やかな生物が寄生し道案内をかってでます。道中、うしろを振りかえり声をかけます。 何かあったらたいへんだと心配する緑地仲間がぞろぞろ後をついてきたのです。ヨシコとギンコ、ビヨンヌ、それにカメぱっぱが照れくさそうに現れました。どんどん潜ると、そこは超巨大な洞窟で地上の高層ビルが20棟も入る場所にでます。高い岩場から下を見下ろす一行が決断するのは、そのまま直滑降で降りることでした。急こう配のため事故になる寸前、無事に到着しますが、みんなの前に全身を灰色の毛でおおった猿人が登場します。 身長は1m足らず、手足はひょろ長く顔は小さいのです。ささいなことでギンコと喧嘩になり力自慢のギンコを脳に直接届く高周波を発生してやっつけました。そこに白い光を発する小さな美女が現れ猿人モグンバをたしなめ、おとなしくさせます。 ヒミメールと名乗る美女の案内でヒスイ宮殿に行くことになった一行、そこで待ち受ける数々の事件が、この物語の発端となります。 あらすじは、まだまだつづきますよ。
2019/01/11
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クリサーラが軽く両手を叩くと、周りにいた動物たち四方八方に散り、各々の役割をはたそうと動きだしました。 それから2時間後、ザビエスの指導で集められたロボット部品の組み立てと溶接が開始されます。ガメリッチババローナは、宮殿内にいた小動物29匹を集め、地上にあるアメリカ大陸に登る地下通路を探るための情報をとることを頼みました。ただババローナの声が大きいから動物たちは怖がり、後ろに下がりだします。そこにリスのドールがちょこまか跳びだして小動物たちを呼び寄せます。「小さいのは大きいのよりもみさき、得なんよ。アタチなんかその上、頭が良くて可愛いから、もう、大変、太平てーへんわるにーやんやん、アンタたっちも仲間以外の動物に手当たりしだい、したーい、なにを、くるくる訊きまわって、アメリカンとやらに登れる道を、探してちゃぶだいだい、そんなとこ、いいわねー、たずねるときは、愛嬌よ~ 教えてちょうだいではなくて、おねが~い、助けてね~と、色っぽくいうのよ、オスも同じだカラカラ頭の中、真っ白にして・白くしたらまずいだろう。いいわねー」 ドールのへんてこりんな話術に地下生物たちも魅了され(?)おとなしくババローナの前に行き、その指示に従いました。 かなり前に、ブッチャーがロボット軍団を引き連れ、アメリカ大陸に登った道筋が見つかるのは、それから半日もかかりません。 人間二人、澤登さんと桐山さんも生田緑地に出る最短距離をモグンバやデルフミュームと事前に相談してから出発する準備をしています。 かなり離れたところにいたドールとリンゾウも置いて行かれるのは、ごめんだと急いで駆けつけ、新之助の背中に跳び乗りました。 ザビエスとデルフミュームは、モグンバがかぶるロボットのパーツ8個を手に持ちニューヨークという場所を目指します。地上に出るのにはまだまだ数多い困難が待ち受けていますから、みんなの表情は引き締まり、見送りのため宮殿の外でただずむクリサーラの前を通るときには、軽く頭を下げてそのまま目的地に向かいました。 しかしどこにも例外はいます。ドールが新之助の背中から大声を上げます。「クリサーラちゃんちゃん、アメリカンに行く前、生田緑地に寄ってね~ん、観光するところは、いっぱいいっぱいあって、楽しいからね、ワタチが案内すっからカラかぜ、おいでおいでーーーえーおー・・・・」 最後の方はリンゾウが口を抑えて喋れなくしました。数秒後、顔面パンチを受けたリンゾウの顔は腫れあがり、丸く変形しています。 アメリカと生田緑地、二隊に分かれて出発した6時間後に犬のゴロータも無事に帰還しました。ゴロータは結局、赤膚族を長時間、昏睡状態にさせる臭いゴケを発見できませんでしたが、後日、肉球に挟まった小さなコケを澤登さんが見つけ、培養するのに成功します。が、その話は、ずうーと後になります。クリサーラは緑地に登るところまでゴロータを連れていくと、先に行ったデルフミュームが残した道しるべを見ながら、アメリカ大陸に登る道を文字どおり飛ぶように追いかけました。 つづく ※次回から地上に出たカメぱっぱと仲間たち、人間二人と一部の赤肌族、 それにクリサーラがブッチャー一派の着々進む地球制覇をくつがえす ことが出来るのか? 手に汗握る、大スペクタクル巨編「ブッチャーとの死闘」編をお送り します。 ※その前に今までのあらすじと、登場動物たちの紹介を含み、順を追って 書きます。10回から20回程度で終わると思います。たぶん(?)
2019/01/08
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澤登の隆ちゃんが立ち上がり桐山の清ちゃんに応えます。「ニューヨークには4回ほど学会の講演会で行きましたが、ホテル以外はほとんど出歩かなかったので地理は詳しくありません。清十郎さんはどうですか」「拙者もダウンタウンで開催された第四回古武道のデモンストレーションに行っただけですから詳しくありませぬ。やはり地元のレジスタンスと協力して詳細な情報をとる必要がありまする。まずその人たちが隠れている所在地を調べましょうぞ。地上に出れば自衛隊の友人に訪ねれば分かると存じます。クリサーラさま、準備が整ったらすぐ上に向かいましょうぞ」 二人の前に歩み寄ったクリサーラが口を開きます。「澤登さん、桐山さん、私は人間を誤解していたようです。人類発生から繰り返す戦いの歴史と憎しみの連鎖、地球上で一番の生物と思い上がり、一部の動物を家畜したり見世物にする。海や山をプラスチックゴミや放射性物質で汚し放題にする愚かな動物だと思っていました。しかしお二人の行動と考えを聞き、人類にも聡明な者がいるのだと考えを改めます。あなた方だけでなくまだ大勢の優れた人たちがいるのを期待しますよ。それではモグンバをロボットに偽造するプロジェクトと、地上へ最短で出る通路を探すチーム、桐山さんのお友達と合流し情報収集するチーム、アメリカで待機しレジスタンスと連絡をとりブッチャーを倒す場所を探すチームの4チームに分かれましょう。各々のチーム長を決めますが、デルフミューム、私が指名してかまいませんか」「クリサーラさん、お願いいたします」「モグンバ改造計画をザビエスにゆだねます。彼ならロボットの性能は熟知していますから、見た目だけでなく動作や音声までも学べるのでうってつけです。地上に出発するまで、かなり時間がかかりますからその間、他のものたちはザビエスに協力してください。アメリカ大陸へ出る通路を探すチーム長にはガメリッチババローナにお願いします。ブッチャーが上に昇った経路を調べるのです。彼の鋭い嗅覚と何事も恐れない積極性は、この作戦にかかせません。澤登さん桐山さん、二人は生田緑地の動物たちと一緒に枡形山に出て、情報収集にあたり、その結果を至急アメリカへ行っているチームに知らせると同時に合流してください。アメリカにはデルフミュームがチーム長になりモグンバや他の生物たちの指揮をとりますが、私も遅れて参ります」 桐山清十郎がみんなの疑問を代弁しました。「クリサーラさま、地上に出るときは大勢の方が安全かと存じまする。デルフミュームどのとご一緒に行くのをお勧めいたします」「清十郎さん、なにかお忘れになっていませんか?あなたがたのお仲間、ゴロータさんがここに戻ったとき動物一匹いないと、寂しいでしょう、だから私だけが残り、彼を地上まで連れていくのです」「・・申し訳ござらん、拙者、恥ずかしく思いまする。大切な仲間を失念するとは、お許しくだされ」 膝を折り大理石の床へ頭を垂れる動作に入ったとき、クリサーラが大声を発します。「おやめなさい、謝る必要などありません。ここにいる生物は同じ志をもって闘っているのです。先ほどの工場爆破も簡単ではなかったのです。連続した緊張と闘いが、あなたがたの精神をハイにさせ大事な事柄を忘れさせたのですから。桐山さんたちの仲間を思う気持ちは十分に分かっていますよ。では、先ほど申しましたチームにそって、すぐ準備にとりかかってください」 つづく
2019/01/05
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「あなたがロボットに成りきれば、この作戦は大成功です」「女王様、そんな大役をオラなんかに任せて大丈夫なんすか?」「私はあなたの能力を十分に認めています。地下生物の中で唯一、二足走法ができるのはモグンバとモグシダだけですから。あなたがたの一族が悪質な地下細菌で滅びた不幸な過去をもち、かろうじて生き残った二人が励まし助け合っているのも承知していますよ。宮殿内で粗野で乱暴な生物がまぎれ込むと、他の生き物に迷惑がかからないように陰ひなた、面倒をみているのも知っています。あなたの能力と力は、あなた自身が思っている何十倍もの価値があるのです」 流れる涙をぬぐおうともせず、感極まったモグンバ、小さな声をだしました。「そこまで、こんなオラを・・・隆ちゃん、壊れたロボットから部品を集め溶接したら、なんとか外側は作れるでないかい、早く準備すっぺ」 デルフミュームが後を引き継ぎます。「内側よりも外側を完全に仕上げましょう。宮殿の外にも破壊されたロボットがあるので、使える部品を集め接続します。桐山さんから他にアイディアがありましたらお願いします」 桐山清十郎が一歩前に歩みました。「虎穴に入らずんば虎子を得ずの例えがありまする。この作戦はいたってシンプルで成功する確率は高いと存じますので、ぜひ実行しましょうぞ。問題はブッチャーをどこにおびき寄せるのかと、私どもがそれまで隠れて身を伏せる方法が大事です。ここからニューヨークやラスベガスに行くのには地下から登れる通路があれば助かるのでござるが、それはデルフミュームどのに調べていただくとして。地上に上がった後、しばらくは人間社会に紛れ込み準備時間を稼がねばなりませぬ。その辺は、私どもの協力者と連絡を密にする所存でござる。澤登どのはブッチャーを倒す場所を想定しているのであろうか、お尋ねしたい」 つづく
2019/01/02
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