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人造ネズミが放つ高周波の電波がジョー・ヒックスの心臓を一撃します。 ヒックスは胸をかきむしりネズミに手を伸ばすが、触れる寸前にガクッと膝がくずれて前につんのめります。伸ばした右手が空を掴み、そのまま額を固定式のベンチ角に思い切り打ち据えて倒れました。 コンクリートの床に跳び降りたネズミは男の瞳孔を見つめ、絶命したのを確認します。いつの間にかダッグアウトの中に本物のネズミが14匹いて、人造ネズミを見つめていました。その中にいた大きなネズミが声を出します。「あんたがインチキネズ公でも、俺たちにはない力を持っているのは分かった。それでもそこの死んだ男に言っていた、グラッチ・マウスさまを倒し、ニューヨークを支配するのは無理だな」 床から見上げるAI内蔵のネズミが静かな声で応えます。「やはりボスは最初から登場しないか、お前らは奴の部下で、その辺に隠れている兵隊は約300匹というところか」「高周波かなんか知らんが、一斉にあんたを襲ってズタズタに引き裂く。どうする、このままグランドに逃げてセンター方向に行くか」「ボントス王、自らが製作したAI内蔵の万能ネズミ、雲隠れの殺虫こと隠しチューの力を見せてやる」 グラッチ・マウスの配下たち音もなくダッグアウトの床に跳び降りるのを見ていた隠しチュー、身をひるがえしピッチャープレートがある方向へ走ります。やや小高い場所に着くと辺りを見渡しました。ブルックリン地区から集まった最強の兵隊200匹がプレートの周りを固めます。残りの約100匹は、ダッグアウトの中で待機して、いつでも飛び出せる態勢です。 隠しチューの眼が一段と輝き、線状の光線が一塁側にいたネズミ軍団へ放射されます。光線を直接浴びた13匹、体が燃え上がり火だるまになって転げまわります。ダッグアウトにいた大きなネズミが叫びました。「その化け物から離れろ、フェンス近くまで逃げて、奴が近づいたらよじ登って逃げろ。チーチッチ、チーチーチー」 大きな鳴き声が球場内に響きます。ネズミはチューチューよりチッチのように鳥の鳴き声に近いのです。その声でまず三塁側にいたネズミたちが、外野フェンスまで退避しました。するとスタンドに隠れていた大勢のネズミが姿を現します。まず一塁側のスタンドにある椅子にぞろぞろ駆け上がると、次に三塁側の椅子にも別な軍団が昇りました。その数、合わせると2000匹は下らないでしょう。 そのいずれのネズミも両手にコンクリートや石の欠片を持っています。「グラッチ・マウスさまを倒そうとするイカサマネズミ、覚悟しな、このニューヨークは、お前のものにはならない」 この地区を任されているヘンリー9世が、巨体を揺すぶりました。隠しチューは唇を舐め薄笑いを浮かべています。 ヘンリーが号令をかけました。「よーし、同時に投げろ、そーれ、今だ」 2000匹のネズミが一斉にピッチャーグランドめがけて、手に持った破片を投げつけました。雨あられという表現がピッタリの光景で、みるみるグランドは、石やコンクリートで覆われます。 つづく
2022/01/30
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初老の男は直接グランド内に向かわずに、ホームの一塁側ダッグアウトへ足を運びます。日本と違って試合がない日、選手、スタッフは球場に来ないで家族サービスかジムでトレーニングをしていますから閑散としていました。 アメリカの球場では天然芝が主流なので、春の開幕前に植え替えをしますが、オフシーズンの現在は、土の地肌がむき出しになっています。2羽の土鳩が虫でもいるのかセンターフィールドで盛んに土をほじくっていました。ダッグアウトの左奥にロッカールームへ通じる階段そばの椅子に座った男、銀製のシガレットケースからキューバ産の細いシガリロを取り出しジッポンの葉巻ガスライターで火をつけます。グランド全体を舐めるように見渡すと、舌で転がした煙を宙に吐き出しました。足元に置いたボストンバッグを膝の上に置き、中から20㎝程度のネズミを手に取ります。本物に似せてはいますが、明らかにミニロボットのようなギグシャクした動きではありません。腹の下に隠れていた赤いスイッチを入れると、金色の目がランランと輝き口を開きます。「ジョー・ヒックス、お前の仕事はこれで終了だ。これからこの球場にニューヨーク中のネズミのボス、グラッチ・マウスが来る。そいつを始末すれば俺がここの親玉になって、あらゆる通信施設を襲わせ、人間どもを阿鼻叫喚の地獄に突き落とす。携帯やパソコンを遮断すれば人間社会は大混乱に陥るのは必至だ」 ジョーといわれた男が膝から床に移動したネズミに尋ねます。「混乱させる目的を教えてくれ」「アラスカの宇宙基地が稼働すれば、人間たちを静かな生活からイライラさせストレスが溜まるようにもっていくのだ。スマホやSNS、ゲームも出来ないとテレビをつけるが、そこからは宇宙の旅とかが数多く流れる。すると単純な者は宇宙基地や工場で働きたくなるから人力の確保は十分間に合う。月面や火星での作業員は事前訓練なんかしない使い捨てだから、人数はいくらあってもよいのだ。そのためには、テレビ以外の通信網は必要ない」「ヘッドホンから催眠暗示の電波で洗脳された私が海底人の手先になって、ここまでお前のような薄汚い偽ネズミを運んだが、人間としてのプライドと良識が洗脳を薄めたようだ。私の命なんかどうでもいい。しかし人類を滅亡に追い込む奴とは、闘うだけだな。まず、お前を・・・・」 ジョーが偽ネズミに手を伸ばそうとすると、ネズミの眼が光輝きます。「俺を床に叩きつけようとしても、それは出来ない。あんたを利用する賞味期限は、切れた」 つづく
2022/01/26
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ニューヨークのタイムズスクエアは、地下鉄のハブ駅で複数の路線に乗り換えられます。劇場街やバス・ターミナルなどが近くにあるから、いつでも混雑しています。それでも裏道に入ると怪しげなお店が軒を連ね街が持つ猥雑さを醸し出しているのでした。ロングコートを粋に着こなした60代後半の白人男性が7番線のホームにと向かいます。7番線はMLB・ニューヨーク・メッツの本拠地、シティ・フィールドの最寄り駅、ウイレッツ・ポイントまで行けます。その男は左右にガタガタ揺れる地下鉄に乗って、ボストンバッグを左手に持ちシティ・フィールドの駅まで両耳にあてたイヤホン・ヘッドでオスカーピーターソンのメロディーを聴いていました。 電車を降り駅を出るとすぐに巨大なスタジオが出現します。近くにはテニスの全米オープンが行われるナショナル・テニスセンターやアーサー・アッシュ・スタジアムがあってニューヨークのスポーツの中心地です。 ロングコートを風にたなびかせ、ゆっくり歩く初老の男はシティ・フィールドを見上げます。ベージュと茶色を基調した落ち着いた一見、二階建てに見えますが、巨大な照明灯が野球場であるというのを誇示していました。球場は2009年に造られていますが、その重厚感ある佇まいは歴史を感じさせる貴重な場所でもあります。メッツの一塁側入り口・ゲートへ着いた男は、ガードマンにプラスチック・カードを差し出しました。マスコミ用の球場内通行許可書で顔写真と名前がついています。寒空のオフシーズン、野球に限らず他の競技も4日間行わていないからガードマンのアレンもやや不審に感じました。「リチャードさん、今日は練習とトレーニングもないのでご覧のようにスタッフも誰もいませんよ」 白髪の男は両手のひらを上にして軽く持ち上げます。「それで、いいのだ。ピッチャーマンドに立ってキャッチャーのマイク・ピアッツア(1998年~2005年)のミットめがけて投げるイメージをするのが夢だった。それが終わればグランドを一周して帰るよ」その時、アレンのスマホが鳴り響きます。「寒いから気を付けて」男がゲートから中に入り正面入り口に向かうのを目線で追いました。「ボブ、なんだ」「7時から俺の家でポーカーをやるが来るか」「この前は大負けしたからな、行くよ」「よーし、業務連絡終わり」初老の男が去った方向を見つめますが、気にせずにスマートフォンを取りだし、現在ハマっている格闘技ゲームをスタートさせました。 つづく
2022/01/22
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「情報を教えるから俺にその見返りをよこせ。それはな、アラスカで生産してしている宇宙ロケット2機の操縦スペースを大きくしてくれ。すなわち海底人サイズから俺の寸法に変えてほしい。これが俺の頼みだ」 背もたれの高いアンティークな椅子に座ったトマソンは、ブッチャ―を見上げます。不思議なことですが緊張感は消えて笑顔を浮かべていました。「工場内の管理、監視はボントスが送り込んだアンドロイドがやっているので宇宙船内のサイズを変更すれば、すぐに発覚しますよ」「バレても構わない。そうなったらボントスに俺の方から直接言う。俺が奴らと同じで宇宙を目指しているのは知っているからな。それでは、とっておきの情報を教えてやる。近日中にこのニューヨークを中心に全米でネット障害を含む電波障害が起こるだろう。その目的は人間社会に動揺を与え、不安な状態にすればお前のもとで一致団結してボントスへ対応できなくなる。トマソンの後ろには奇妙な動物たちやクリサーラのような超能力者までいるからな。それにボントスが人間を分断するのは、お前のように聡明で決断力がある指導者は邪魔なのだ」「お褒めにあずかり光栄です。それではこのニューヨークで起こすことはなんでしょうか」「俺がこの都市を占拠したとき、しばらく経ってから通信施設があるケーブルや設備が破壊され遮断された。同じ時期に通信衛星も兄貴たちに乗っ取られ、俺の情報はストップ、代わりにあんたら人間側の通信が復活したのだ。ボントスは知的生命体の命綱が情報のやり取りだというのを知っている。だから通信網を混乱させれば、社会不安を増やし海底王国の支配がやり易くなるからな。俺に抵抗したときは、レジスタンスのグループとクリサーラと日本から来た小動物たちが地元のネズミ族のボスと組んで通信ケーブルや設備を噛み切ってズタズタにしたのだ。今回、ボントスたちがどのような手を使うのかは、不明だが、すでに工作は手配済みのはずだ」「人間統治を従来通りの政治家や権力者を使って、自分は表面に出ないボントスがこの社会を混乱させるメリットはどこにあるのですか」「さっき言ったが、お前をトップに団結しクリサーラやエリーゼにマザーまでもがボントスと直接闘う状況は出来るだけ避けたいのだ。奴らの能力は桁違いに高いから、結束して反抗すれば、ボントスといえども安心していられない。そのために人間社会を混乱させ、対応に連中を引っ張りだせば、当分のあいだボントスの作戦は安泰するだろうからな。俺の時と違って、社会に動揺を与えるのが目的で電波を支配下に収める訳ではない」「何事も力ずくで抑え込むやり方があなたでしたが、ボントスはその上をいく方法で人類を統治しようとしていますね」「それは皮肉か、トマソン、これからはお互いの利益になるなら情報交換をしようぜ」「私は人間側の利益になるなら、あなたのような者とも取引しますよ」 15秒間、トマソンとブッチャーは互いに顔を見つめ合います。 つづく
2022/01/18
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トマソンはブッチャーに気になる質問をぶつけました。「あなたは過去に人類を制圧し自分の支配下に置いた。そのとき命令に反抗する者は容赦なく殺すか収容所に送り込んだ。しかし人間以外の生物たちがあなたを地下牢に閉じ込め、人類はつかの間の平和を取り戻します。それなのにまさか地底人の後に海底人が現れるとは予想だにしませんでした。その海底人があなたを助け出して、このように彼らの代理として登場するとは驚くばかりです。そんな方が私に本音を言うなんて信用できないのは当然でしょう。今までの話は海底王国の王、ボントスが人類を支配して宇宙を目指し、そのためには人間を利用して多くの人命を失うだろうと、いうことです。あなたもボントスに協力する態度をとるが、それは自分の目的を叶えるためだ。こうやって一見、腹を割って話しているジェスチャーは結局、命令者はブッチャーですよね。それに忠実に従うのは私たち人間であるという形は変わらないのでしょうから。そろそろ次の命令を訊きましょうか」 ブッチャーが上からトマソンを見下ろします。「俺は力のある者が他を支配するのを悪いとは思わない。お前たち人類の歴史でもそれは実証されている。ほんの少し前には他国がここアメリカにミサイルを飛ばし破壊しようとすれば、あんたは瞬時に迎撃ミサイルを発射させ、それを破壊するように命令する。しかし今、現在、海底人の電子工作で飛ばすことは不可能で10ヶ国が持っていた核兵器も粗大ゴミになっている。それはボントスという海底人が人間など太刀打ちできないほどの力を持っているからだ。もし彼に逆らえばひとつの都市を丸ごと消滅させるだろうからな。トマソン、ものの道理はひとつではない。同じことが真実にも言える。お前たち政治家は演説の中に真実とか正義という言葉を使いたがるが、あくまでそれは当事者だけのもので、その者に対抗する連中や別な見方をする者には通用しない。逆の立場から見れば自分たちこそが正義であり、相手が流すニュース、情報は真実ではないということになるのだ。こんな理屈はあんたにとっては釈迦に説法だろう。俺が言いたいのは、今はボントスが正義であり、それに逆らえば抹殺されるだろう。奴が俺と違うのは表面上、力ずくで人類を制圧しない手段をとったことで、俺様には難しい。エリーゼやAIのマザーがあんたに味方し密告したから、スパイやシンパの数は途切れたが、それでも過去に洗脳された者は大勢いる。そいつらにボントスの命令で特殊な電波を流せば、いかなる破壊工作も行われる。普段、その者たちは周りと同じ普通の生活を送っているからな。もうひとつ重要な情報を教えるから、俺にその見返りをよこせ。それは・・・・」 つづく
2022/01/14
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メルトン・ブッチャーはトマソンに告げます。「俺と違ってじんわりと人類を支配する方が賢明な策かもしれんな。ボントスが、ズルがしこいのはその点だ。俺は力ずくで抑えつけたが奴は柔軟な形をとっていて、今のところ人間が反抗しずらくしている。奴の野望は月を基地にして火星か他の星へ宇宙船を飛ばし、自分たちの住める場所を探すことだと思うのだ。その労力に人間を狩り出すのだろうよ」「すでにアラスカでは8割方、基地の建設は終わり、衛星搭載のロケットも20発は完成している。来月からは大気圏外に打ち上げる宇宙ステーションを作るための資材を確保し、準備している段階です」「ステーションから定期的に月へ材料を運び基地を作るのだ。基地は3つに分ける。ひとつはロケットを発射させる基地。二つめは運び込んだ材料を組み立てる基地、三つめが部品や資材を貯蔵し、それに人間が住む場所だな。三つの大型基地を半年から1年以内で完成させるプランを掲示するだろう」「月面に基地を作るために人間はかなりの人数を用意しなければなりません。そのために事前訓練する必要もあるし、場所も確保します」「ボントスの頭の中で人類は使い捨てだと思うな。訓練なんか無視して次々と送り出すだろう」「あなたも宇宙進出を考えているから、彼と手をたずさえて共同作業を行うのでしょう。だから人間の尊厳なんか気にせず宇宙に派遣し、体が故障すれば放置し新しいのをまた連れて行き、こき使うつもりなのは予想できます」「これだけは言っておく、トマソン、確かに俺は人間の支配を目論んだ者だ。その目的の一つは我が赤膚族の人口減少を止めるために、人間との交配や遺伝子操作で食い止める研究をするためだった。それは今、他のことで解決しようとしている。お前たちを力ずくで抑え、俺の目的を叶えようとしたのは事実だ。その俺が言うのは奇妙だが、海底人ボントスの究極の目的はどこにあるのか分からない。しかしそれは人類にとって最悪な予感がする。だから、こうやって奴の代理として来ているが、本音で言えば、いつか奴とたもとをわかつのは間違いない」「いいのですか、そこまで言って」「構わない、俺は地球にいる最高の知的生命体がどうなるのか、見届けたいのだ。それには、俺自身が潰れる訳はいかない」 つづく
2022/01/10
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ニューヨークのマンハッタンはビジネス街の中心にあり、近くのグランド・セントラル駅は人種のるつぼで、様々な人が行き交わっています。 レジスタンスのリーダー、トム・ジェンダーは駅のそば西40丁目にあるゆきつけの店でサンドウイッチを買うとブライアント・パークに向かいました。 道すがら歩行者の表情をチェックしていると、以前に比べてそれほど変化がないので多少、驚いています。それは4日前にブッチャーが突然ニューヨークに現れ、トマソン大統領との会談を申し入れたのです。その会談内容は、すぐに国民と全世界へ発表されました。短い声明の裏側では2人の丁々発止の議論が行われたのです。ジェンダーは次の日、大統領から直に会談内容の詳細を綴った報告書を受け取りました。その会話は次のとおりです。「トマソン、お前とは何回も会って気心が知れているつもりだ。だから駆け引きなし単刀直入に言う。俺が人類を統治した手段を今回はとらない。海底王国・国王ボントスの腹は従来どおり、『各国の首脳がその国を治めて平和に暮らすがいいだろう。ただし私の命令があれば、それが第一優先事項になり無条件に従うのだ。現在はアラスカで宇宙基地の建設とロケットの生産が進行し、これを継続する』と、いうことだ」「これまでボントスの命令は、大部分、実行している。彼に難癖をつけられないよう人類は必死になっているのだ。あなたが全人類を統治したときと違い、今回は政治と経済システムのほとんどが、変わらないのか」「そうだ、各国の政治トップはそのままでいい。俺はニューヨークにいてボントスとお前との橋渡し役に徹する。トマソン、賢明なあんたなら分かるだろうが海底人には逆らうなよ。軍事力、科学力は人間のはるか上をいく。俺たち地底人も人間よりは上だったがな。第三地下層にある地下牢から奴らに救い出された俺は、海底基地のゲストルームにいたが、出来る範囲でドーム内をモニタリングした。その結果は知的生命体が極限まで進化した姿だった。俺たち同様、人口は少ないが、それは海底王国の適正数を計算してそうしていた。恐ろしいくらい全てが論理的に計算しつくしている。そんな奴らに反旗をひるがえしても、ぬかに釘だな」「面白い表現をしますね。私がボントスに従うと表明しているのに嘘はない。これからは、あなたが人間のお目付け役だから、それ相応に対応します」「ボントスと俺の最終目的は違うが、お互いに利用できる間は肩を組みにこやかにしているだろう。だが、お前とは敵対関係になる必要はないのだ」 トマソン大統領とブッチャーとの会話は続きます。 つづく
2022/01/06
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