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「瞳の奥の秘密」 静岡シネギャラリー 14:00-の回、鑑賞。傑作!!!!!! いや、ホントに良かった。素晴らしい映画! この映画を見逃していたらと思うと、ぞっとする。地元の映画館では終映まぢかで、今日しか観るチャンスがなかったのだが、上映時間を間違えていて、上映時間に間に合わないだろうからやめようかと思っていたところだった。でも、やっぱり観たくて、駅から映画館まで走りました。いや、しかしこれは傑作ですぞ。ひさしく観ていない、秀作です。アカデミー外国映画賞受賞のアルゼンチン映画。脚本よし、演出よし、編集より、カメラよし、そしてもちろん俳優よし。まさに必見の映画!幸せな若い夫婦。その妻が無残にも殺される。刑事裁判所のベンハミンは、アルバムの写真から不審な男を見つける。わずかな手がかりから、容疑者を追う。一方、妻を殺された男は駅でじっと男が現れはしないかと一年もの間、待ち伏せる。ようやく、容疑者を捕えたベンハミンだが、司法取引により男は釈放されてしまう・・・・・。25年の歳月を経て、刑事裁判所を退職したベンハミンは、この事件を小説にしようとする。映画は、25年前のこの事件を振り返る男の旅であり、事件の謎を解く物語であるが、同時にベンハミンの25年の”想い”を描いた、極めて上質なラヴストーリーとなっている。そう、この映画は、単なる犯罪映画、刑事ものとは違うのだ。よく練られた脚本。ちりばめられたユーモア。秘めた”想い”。アルファベットのaが打てないタイプライター。ラスト、メモに書かれたことばにaが足された時、25年目の恋が実る。これぞ、見逃してはいけない一本!
2010.10.24
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「恐るべき親たち」 tpt75回公演 東京芸術劇場小ホール2佐藤オリエさん、麻実れいさん、中島しゅうさんのベテラン陣に、中嶋朋子さんとこれだけの俳優陣が登場するとなれば面白くないわけがない。実際、この4人はもちろん、若手、満島真之介さんも良かった。ジャン・コクト―の作品には、冷酷さがある。この作品も、冷酷さを観ることになる。演出は、熊林弘高さん、秀逸な台本は木内宏昌さん(このひとはホントに素晴らしい才能の持ち主だと思う)。登場人物がわずか5人の密室劇だが、見応えは十分。ともかくも、5人の俳優さんたちの熱演は素晴らしいのひと言。これだけ濃密な舞台はそうそうには観れませんぞ。
2010.10.23
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『すべて「一途」がほとばしるとき、人間は「歌う」ものである。その人その人の容器に順って、悲しさを歌い、苦しさを歌い、悦びを歌い、笑いを歌い、無意味を歌う。それが一番芸術に必要なのだ。これ程素直な、これ程無邪気なものはない。この時芸術は最も高尚なものになる。』 坂口安吾「ピエロの伝道者」
2010.10.21
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『E=mc2 世界一有名な方程式の「伝記」』 デイビット・ボダニス著 早川書房読了。物足りなさはあるけれど、面白い本だった。アインシュタインのE=mc2(2乗)について、物理学の流れとととも、歴史的なエピソードを散りばめて解説している。ファラデーに直線運動という固定概念がなく、それが彼の属していた宗派が円を重んじていたことによる・・・・・・など、人物のバックボーンとなった考えについて触れた部分があるが、興味深かったですねぇ、僕には。理系の人間には物足りないけれど、文系の人には読み物としていい本だと思う。
2010.10.20
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「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」 DVDにて鑑賞。若松孝二さんの力作である。実際に、非常によくできた作品であると思う。あさま山荘での事件にいたるまでの経緯を丹念に描いている。連合赤軍の”あさま山荘事件”が怖いのではない、”総括”の名のもとに、何人もの仲間を死に至らしめたその狂気ともいえる行為が怖い。このことの解明は、心理学、精神分析学にゆだねた方がいいだろう。大義名分のもと、ひとは理性、道徳に反したことをやってのける。もっとも、この総括という虐殺行為だけで、連合赤軍を語れはしないのはもちろんだ。赤軍が生まれた経緯、あの時代の学生たちの運動。いま、それらは遠い過去になりつつある。
2010.10.11
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「人間は何をやりだすから分らんから、文学があるのじゃないか。歴史の必然などという、人間の必然、そんなもので割り切れたり、鑑賞に堪えたりできるものなら、文学などの必要はないのだ。」「教祖の文学」 坂口安吾著
2010.10.08
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「火天の城」 山本兼一著 文藝春秋読了。安土城の築城物語。城は財力と権力によって創られる。織田信長の力なれば、実際にどれほどのものであったことか。築城の総棟梁を命じられた岡部又右衛門。彼による安土城の築城物語。日本の城というのは、巨大で複雑な建物だ。大きな建造物になれば、巨木が必要になるし、必要な木の量も莫大なものとなる。築城の段取りが物語として描かれて行くが面白い。ただ、それ以外にはこれといって面白さがない。
2010.10.07
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