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日曜日は早起きして神戸へお出かけ。緊張して寝坊しなかったのに、そこで油断して電車の乗り換えで大失敗…ただでさえ真夏並の気温だったのに、冷や汗までかいて、自分の湿気で髪の毛が膨張してすごいことに(泣)この日のお目当ては、kaoさんのエレクトーンのステージです。話には聞いていたもののの、エレクトーンという楽器の最新事情(?)に疎い私、両手両足を駆使して様々な音色を紡ぎだす、そのハイテクぶりに驚きました…楽器のスペックを余すところなく使いこなす、弾き手の技術にも感動。足にも目がついてるの?と思ってしまった…人間の能力ってすごいです。これまでブログで、日々練習を積み重ねているご様子をずっと読んできたので、kaoさんの演奏が始まったら、何だか目頭が熱くなってしまいました。曲は激しいテンポの「ノリノリ系」、スレンダーなkaoさんのどこからこんなエネルギーが?と思うほど。曲が進むに連れて楽しげになる表情、弾き終わる時は心からの笑顔が浮かんでいて、本当に素敵!でした。ちびっこ達の演奏も、大人の部の演奏も見応え・聞き応えがあり、とても楽しかったです。そしてkaoさん、見事「グルーヴ賞」を受賞!遠路はるばるやって来た甲斐がありました!おめでとう~と記念撮影。前から3列目に陣取っていた「着物軍団」のインパクトはさすがに強く、客席の後ろで物議を醸していたというウワサも(笑)その後、阪急電車で梅田へ移動し、「里山ダイニング野の宴」でブッフェランチ。演奏の感想に始まり、あれやこれやで90分の制限時間中、食べるより喋る方で口が動いていたかも。遅刻した私をフォローして会場までご一緒いただいたmayさん、現地でガイドしてくださった皆さん、そして素晴らしい演奏を聞かせてくださったkaoさん、本当にありがとうございました。私が叩けるのはパソコンのキーボードが関の山ですが、煮詰まったらあのかっこいいグルーヴ感を思い出して、ノリで軽やかにテンキーを叩いてみよう…などと思った、繁忙期直前であります。新しく生まれ変わった大阪駅で、記念に撮ってもらった1枚です。浴衣としても着られる木綿着物に紗献上で。暑さと雨に負けずがんばりました。
2011.06.28
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数日前まで、週間予報でお天気は下り坂と聞いていたのに、こんな夏本番を思わせる空!積乱雲がモクモク、雷が鳴る一瞬もありました。県立美術館で開催中の「大橋歩展」を鑑賞に、地元キモオデメンバーでお出かけ。mayさん、あとむちゃん、N嬢は素敵な着姿で、事あるごとに「涼しげね~」と声をかけられていましたが、私は諸事情により洋服で参加でした。mayさん推薦のカフェでプレートランチ。いろいろなおかずが楽しくて美味しかったです。美術展は、2009年に開催された大々的な回顧展に比べると小規模でしたが、「あの頃、こんなだったねー」とあれこれ語りつつ作品を観て回る楽しさは、40年イラストレーター・エッセイストとして前線に立ち続けてこられた大橋さんならでは。ロビーに置いてあった寄木細工のどっしりした椅子に座ってみたくて、交代でシャッターを押していたら、受付の上品なおばさまが「撮りましょうか?」と申し出てくださいました。座り心地はなかなかでした。その後、大橋さんが紹介されていたというカフェでお茶する予定が、無念の臨時休業。それなら、こんな暑い日のおやつはこれしかないでしょう!と…先週に引き続き、またレモンの木にお邪魔してきました。今日は果肉たっぷりの生グレープルーツにアイスを添えてもらって。先週も美味しかったけれど、やっぱり氷はこういう日にこそ味わうべきだ!と納得しました。
2011.06.25
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前回の日記に書いたような理由で、このところパソコンに向かうより本を読む時間が多くなっていたのですが、色々読んだ中でも特に面白くて、上・中・下三巻を読了後、もう一度最初から読み返してしまったのが、谷崎潤一郎の「細雪」でした。着物を着る人なら一度は耳にするであろう、“細雪ごっこ”なるフレーズ。そのイメージの源は、こちらの映画における、四人姉妹のお花見の場面だと思います。 原作の内容は、映画のストーリーとは異なり、特に最後がああいう“ちょっと、あんまり…”な一文、ということを何かの拍子に知ってしまって(未読の方のためにここでは伏せます)、ガッカリし、読まず嫌いで機会を逸していたのです。次女の幸子を中心に、姉妹や彼女達を取り巻く人々が、何を着た、どこへ行った、何を食べた…という日々つれづれ(&たまに雪子姉ちゃんのお見合い)は、優雅な絵巻物のよう。楽しいこともあれば、生きていくのに避けて通れない厄介ごとや辛い出来事も起きます。その日常を生きる四姉妹の処世術は、全編、女の「浅知恵」と「深情け」に尽きるという感じで時に呆れてしまいますが、そういう“チャーミングな愚かしさ”も、谷崎が女性に求めた理想の一面なのかもしれません。戦争の影が日増しに濃くなり、おしゃれもお花見も、それまでのようには楽しめなくなってくる時代の空気を描きつつ、物語は終わります。発表当時(昭和18年)、この小説が「時局に合わない」と当局の干渉を受けたことは知られていますが、暗く荒廃していく現実に背を向けるように、失われつつある美しいものをひっそりと言葉で写し取っていた、作者の胸のうちを思います。あれが着たい、あそこに行きたい、あれが食べたい。可愛げのあるワガママが受け入れられる、豊かで穏やかな暮らし。その脆さを身に沁みて知った今、深い読後感を残す名作でした。
2011.06.23
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「暮しの手帖」の現編集長、松浦弥太郎氏が代表を務める古書店「COW BOOKS」。中目黒や青山にあるお店のほか、トラックの荷台に本を積んだ移動販売も手がけていて、それが「traveling COW BOOKS」です。この“旅する本屋”さんが隣町にやって来ると知って、パラつく雨の中を出かけてきました。会場は県立美術館の敷地内。トラックの向こうには、美術館の庭のバラがきれいに咲いているのが見えました。以前、雑誌「アルネ」で紹介されていたのを読んだけれど、なるほどこういう風に本が並べられているのですね…雨に濡らさないよう、傘の位置に気をつけながら、じっくり吟味して夫と一冊ずつ購入しました。いつもと違う本とのふれあい、面白かったです!今月に入ってからアレルギー性の結膜炎を起こしてしまい、仕事ではどうしてもPCとにらめっこになるので、家では心がけて眼を休めていました。…といっても、ディスプレイを前にするとショボショボしてくる眼の症状が、本を読む時は大丈夫なのがありがたかったです。このところ、そういう訳で愉しみの多くを読書に求めておりました。人間を「本を読む人」と「読まない人」に区別できるとしたら、私は前者でラッキーだった、と思います。黒柳徹子さんが、若い人に読書を勧めるにあたり「本で別の世界に行けることを知っていれば、みじめにならないですむから」という意のことをおっしゃっていました。現実そのものを変える力はなくても、現実と折り合いをつけることを本が与えてくれる…ということ、私にもよくわかります。この日のブランチは久々の「レモンの木」で。夫と、ミックスサンドとフルーツサンドを半分こ。決して氷日和ではなかったのですが、いちごシロップの誘惑に抗えず、デザートはこれを半分こ(笑)今年も美味しかった!梅雨が明けたらまた食べに行きます。お店の前の光景。空を覆う雨雲は鬱陶しいけれど、その分、水田の一面の緑はとても清々しく美しい…と感じます。
2011.06.19
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ロマンティックな着物まわりのハンドメイド小物が揃う「すずめのトランク」さんから、愛らしいこけしちゃんのグッズが届きました。先月から販売が開始された、チャリティ企画「こけしのきもち」のシリーズ。僅かながら協力させていただきました。帯留めとストラップを購入して、ストラップは帯飾りにするつもりだったのですが…あまりの可愛さに、職場で使うPHSにつけてみました。深いブルーのとんぼ玉、裏面はストライプになっていて、様々な角度から見てもそれぞれ可愛いです。作者のまかりんさんいわく「おとぼけ顔」のこけしちゃん。仕事の合間に目をやると、ホッと心が和みます。一つひとつは小さくても、集まった思いが誰かの気持ちを支える杖になりますように…様々に変化する状況の中で、過酷な運命と向き合っている人たちを忘れないのはもちろんのこと、何かせずにはいられない、と立ち上がった人たちのことも、手の届く範囲で応援していきたい…と願う、今日この頃です。
2011.06.06
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直木賞受賞作「吉原手引草」や、落語の題材にもなった江戸時代の歌舞伎役者の物語「仲蔵狂乱」…時空を越えて物語の世界に浸らせてくれる作家、松井今朝子さん。はるか昔、学生時代に歌舞伎を見始めたころ、当時松竹に在籍していた松井さんが監修された鑑賞ガイド本の数々には、本当にお世話になりました。一昨年、NHK「知るを楽しむ」シリーズで放映されていた「極付歌舞伎謎解」での解説も、毎週本当に面白かった!こちらのテキストは「歌舞伎の中の日本」というタイトルで書籍化されています。オススメの一冊です。その松井さんが、ホームページで連載しているブログ「今朝子の晩ごはん」。タイトルどおり、その日の夕食と身辺雑記を綴る日記に、手厳しい政治批評が切れ味鋭く差し挟まれていて、「その通り!」といつも激しくうなづいてしまいます。このところ、ニュースを見ながら「ズコーッ」とコケたり「だめだこりゃ」とつぶやいたりの日々。これだけの国難の時期にあって、何が哀しくてドリフのコントみたいなことやらなきゃイカンのだ…と、つくづく情けない限りです。憤りを言葉にする気力もなくなった時、今朝子さんのブログは、知って考えて怒ることの大切さを再確認できる、よい刺激なのでした。連日チェックしているホームページの一番目立つところに、先日出版されたこの小説の文庫版が紹介されています。そろそろ旅に『東海道中膝栗毛』の作者として名高い、十返舎一九の若き日々を描いた長編小説です。弥次さん喜多さんの珍道中と、その作者の変わった名前は知っていても、その人がかつては駿府の武士であり、筋金入りの放浪者(エグザイル)であったことは初めて知りました。内なる衝動に突き動かされ、大坂~江戸と流れ流れていく主人公。その運命の変遷も面白いのですが、彼が心に抱え続けていた闇の正体が終盤で明かされるあたりは大変な迫力で、ページをめくる手が止まりませんでした。本はなるべく買わずに借りて済ます私は、決して良い読者ではありませんが(笑)ブログも著書も、末永く楽しんでいきたいです。【送料無料】今朝子の晩ごはんキューピー三分クッキングのレシピが頻繁に登場する、「今朝子の晩ごはん」は文庫になっています。
2011.06.03
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