青空と木洩れ日

青空と木洩れ日

2024.09.11
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電車の中で男性が丁度私の目の前で
紙袋をぶら下げていて、
そこに大相撲と書いてあるので、
ああ、お相撲を見に行った帰りなのかなと見ると、
もう片方の手には人気お相撲さんの名入りの
新品のキャンバスバッグを提げています。

やっぱりお相撲に行ったんだなあ
楽しい1日だったんだろうなあと
目線を前に=紙袋のほうに戻すと


ミサンガ?
にしては細いけど・・・とよく見ると
何とそれは、よくある普通の緑色の輪ゴムでした。

最近は見なくなったけど
昔はお年寄りとか主婦とか輪ゴムを手にはめた人って
結構いました。

買ってきた物に輪ゴムが留めてあると
ちゃんとそれを再利用する、
そういう時代でした。

その頃は今みたいに
キッチンに並べるこじゃれたガラスやプラスチックの

食品が入ったビニール袋を輪ゴムで留めて
ホーローの大きめの蓋付の入れ物とか空き缶とか
冷蔵庫の中に入れていました。
昭和40年代になる頃、そしておそらくその前の話です。

高度成長の波で、

カラフルな物が溢れるようにあったので
台所も急に様変わりしましたけど、
輪ゴムを再利用していた人達は
多かったんじゃないかと思います。

小さなものなので、お勝手仕事をする際に
忘れないように外した輪ゴムを腕にはめて
後でまとめて、水道の蛇口とか、
その後ちょっとおしゃれに輪ゴム用のフックに
かけておくというのが定番でした。

家も昔気質の祖母がそうやっていましたし、
母も退職した後、気がついたら
腕に輪ゴムをはめているので、
ちょっとやめてよ、跡がついちゃっているじゃない、
血流が止まって体に良くないからやめようよ、と
外してもらった事が何度もありました。

輪ゴムをはめる人は
時には2~3本はめていたり
(それだけ輪ゴムを使っていた時代でした)
その跡が薄紫になって残ったりしていました。

今それをしている人達はほとんどいないし
男の人でそれをしている人も珍しいけど、
でも、輪ゴム1本でも大切にする気持ちを持つ人は
まだ結構いるんじゃないかと思います。

この人もそういう人なんだな、
お母さんやお祖母ちゃんがそうだったのかな、と
ちょっと顔を上げてお顔を拝見すると、
私と同じ位の年齢と思われる方でした。

国技館で食べたお弁当の輪ゴムを
ついはめていたのかもしれませんね。
幸せな時間の輪ゴムですね。

2~3駅して、その方が降りる際小さく声をかけあって
奥様らしい人と娘さんらしい人と
一緒だったことがわかりました。

ご家族全員、静かに立っていらして、
荷物は全部その方が持っていたんですね。

ご家族との楽しい時間の帰り道、
大声でおしゃべりしたり、
妙に場所を取って自宅の居間だと思ってるような
気が緩んでる人達って意外といるんですけど、
品のある暮らし方をされている方なんだなと
思いました。

私も物を大事にした祖母や母を想いだして
もう少しきちんとしようと思いました。



下:シリコン製なので
劣化して切れたり、肌にいたかったりしない
長年使えるカラフルな輪ゴム。
動物の形ですけど、使うと普通の輪ゴムのように使え、
はずすと動物の形に戻ります。

以前何か注文品についていて、外してふと見たら
動物の形で心遣いに嬉しくなったので
私も一箱文房具入れに入れています。
安価なのでプチプレゼントにも。



画像をクリックすると詳細が見られます。





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Last updated  2024.10.04 23:27:54
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