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近所でお祭りや花火大会があると浴衣姿をあちこちで目にします。ほとんどの人は浴衣をパリッと着て髪も綺麗にまとめて浴衣に合う手提げをさげて浴衣のおしゃれを楽しんでいるので、通りすがりの私も楽しくなりますが、年々、増えているのが、浴衣の帯を、浴衣と同系色にしている事。もともと和服では、一般的に帯の色は、着物と正反対とか違う色を合わせるのが昔から良いとされています。その理由は、これは推測ですが(他にちゃんとした理由がわかれば追記しますね)着物は体全体を覆うものなので、帯の色でメリハリをつけないと、大雑把なまたはぼやけた印象になるからだと思うんです。特に浴衣は、半襟や帯揚げ帯締めがないのでアクセントをつけられるのが帯だけになってしまうので、猶更違う色を持ってくるのが好ましいんですね。けれど私たちは洋服の感覚になってしまっているので、洋服の配色で同色系の帯を持ってくる人が多くなってしまったのでしょう。洋服は上下に分かれた服が多く、その割合は上半身と下半身で大雑把に言えば半々です。全く違う色を持ってくると半々なのでちぐはぐな感じがするから同系色でつながりを持たせているのだと思います。それに洋服は和服と違って肌の露出も多くまた、アクセサリーや小物も様々なものがあるので単調になりにくいんです。洋服と違い、腕を含め体全体を覆う着物の最大のアクセント=おしゃれ(センス)の見せ所は帯なので、着物自体は年齢に合った色合いというのがあっても(昨今はそのくくりもなくなってきていますが)帯にはそれがないのは、アクセントとしての色を持ってくるためだからかもしれません。特にカジュアルなおしゃれを楽しむ浴衣はその傾向が強く、浴衣の帯というと、朱色とか山吹色とかが定番でしたが、最近は洋服の感覚で子供っぽいとか派手と思う人が多くなったようです。今日は、白地に紺と赤の金魚模様の浴衣に紺の帯の方、濃い紫の地に濃いピンクと青の花模様の浴衣に紫の帯の方、白地に紺の古風な模様の浴衣に紺の帯の方を見ました。洋服のワンピースとベルトの組み合わせだったらそれでいいんだと思いますが、全身を覆う浴衣だと同系色、それも地味な色は全体的にぼやけてしまうし粋な感じがなくなって野暮ったくなってしまいます。特に白地に紺の古風な柄の浴衣に紺の帯だと温泉旅館の浴衣のようになってしまう気が…。でも派手な帯ってちょっと…と思われる方、朱色や山吹色だって、水色や緑だってトーンを抑えた子供っぽくないいい色が沢山あるんですよ。もう一つ大事なのが、帯の素材と織です。よくあるピカピカのポリエステルサテン地でなくて、化繊でも織で奥行きがある雰囲気のものがあるし、麻混とか綿とか絹地だと、浴衣の魅力をさらに増してくれます。凝った織地の帯各色上:地模様入りでリバーシブル下:大人の雰囲気画像をクリックすると詳細が見られます。
2023.09.01
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テレビの番組を見ていてびっくりしたので書いておきます。着物に関するクイズ形式の問題が2つ出ていました。最初の問題は、次の着物で結婚式に着ると失礼にあたるのはどちら?A.薄いオレンジにおしどりと菊の絵柄が主に着物の下半分に描かれた着物。B.ピンクと赤の大輪の桜が全体に描かれた着物。でした。その答えはBなのですが、その理由がテレビに出ていた『着物家』を名乗る方は桜は散るから縁起が悪い。そのほかにも下り藤等の模様も縁起が悪い。と答えていたのですが、これ、着物の基本がすっぽり抜けている答えなんですね。Bが結婚式出席に向かない最も大きな理由は柄ではなく、小紋だからです。(紋付の江戸小紋等、特殊な例外はあります。)柄以前の大事な基本です。柄については桜はおめでたい柄の一つなので(もっとおめでたい柄はありますが)振袖や訪問着なら年間を通して着て通常は問題ない柄なんです。(小紋を着る時は季節に合わせるのが一般的です。)藤は柄として使われるときはほぼすべて下がっているので(下がり藤という名称は紋に使われる場合です)これも問題はなく、桜も藤も伝統的な柄なので縁起が悪いということはありません。桜は散るとか藤は下がっているから良くないというのは好みの部分の問題で失礼に当たる柄ではないんです。そんなことよりも小紋と付け下げの違い=着物のTPOについて説明するほうが先なんですけどね。番組に出ていたもう一つの質問は次のうち価格が高い着物を見分けるコツは?A. 一般的な付け下げB. 刺繍の桜模様の訪問着というものでした。答えはBで、訪問着のほうが仕立てに手間がかかっているから高価であるという説明でした。しかし、訪問着=高いと説明したり値段の話を先にするのもなんだか変な方向を向いているなと思いました。着物は形式(TPO/マナー)の部分と伝統工芸品であるが故の価格の部分がありこの部分は切り離して、整理して説明しないとおかしなことになるんです。訪問着は付け下げよりも正式な着物で仕立てにも手間がかかっていますが、かといってそれだけで付け下げより高価とは言えません。着物の価格はどれだけこだわって作られたかで決まるので仕立て以上に反物(糸・織・染・刺繍他)の価格が大きく訪問着の何十倍もする付け下げや小紋がごく当たり前に存在しますし、勿論付け下げや小紋の何十倍の訪問着もあります。訪問着だから高価という見方はしないしそういった見方はしないほうが着物を理解するうえで大事なんですね。番組に出ていた例で見るとAの着物は画面越しでよくわかりませんでしたがプリント柄かもしれないし、金箔はただの金色の染料に見えたのであまり上質なものではなかったように見えました。Bの着物は総刺繍の訪問着なので手間はかかっていて多少価格のはるものでした。しかし、Bの刺繍は知らない人には豪華に見えますがあまり出来は良くないタイプの蘇州刺繍でしたし、(蘇州刺繍は雑なものから芸術品まであります)正式な場所にデコデコな中国の蘇州刺繍はあまり好まれません。どちらかというと、派手派手しくしたいイベント用です。なので、BがAより高価だからと言って良い着物かというと、良いものを知る人から見るとどうなのかな、という感じはします。私のような素人と違い着物が本当にわかっている方というのは人様の着物について悪いところは指摘しません。それこそ一番の失礼に当たるからです。だからおかしな着物を着ていても誰も何も言ってくれずに何もわからないままそれでいいと思い込んでしまうのでここであえて書いています。やはり着物は、自分が初心者すぎて何もわからないのでちゃんとした方の話を聞き、ちゃんとした店員さんのいるお店で見ないと変なうんちくばかり聞いてしまっておかしなものを知らずに着てしまうと思いました。下:着物の基本や知っておきたい話だけでないいろいろな奥深い話を丁寧に惜しみなくしてくださっていた着物姿が美しいお二人の名著。画像をクリックすると詳細が見られます。
2022.05.18
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着物については母に任せきりで何も知らなかった私が自分で反物を選ぶところから初め学んだ事を書いています。私が着物初心者だったのでよくわかるのですが初心者は初めて自分の為に着物を誂える時、知らないがゆえに単純に、1. 気に入った反物を選ぶ2. 仕立てに出すの2ステップでOK、かかる費用は「仕立て代」だけと思いがちです。ところが誂えるというのはフルオーダーなので仕立てに出す前の採寸で一作業、いろいろな指示で又一作業かかりますし、仕立て自体も様々な工程と費用がかかり結構手間閑がかかるものです。本当の着物の誂えは、反物を織る前から織りや色柄を呉服屋さんや織元染元と相談しながら希望通りに作ってもらう事を言うと思うのですが、初心者ですとそこまでは知識的にもお付き合い的にも費用的にも簡単にはできませんので今回は購入した反物を仕立てもらうという意味での誂えの話をします。わかりやすいように、着物を誂える時の工程と費用を長くなるので3つのステップに分けて書いています。前回は1.反物の前処理について着物初心者が知らない 誂えにかかる費用と工程 1.反物の前処理2.裏地や備品選びについて着物初心者が知らない 誂えにかかる費用と工程 2.裏地や備品選びについて書きましたので今回は3.仕立て代についてです。前回お話ししたように着物を仕立てるには裏地=胴裏や裾回し等必要なものがありそれを揃えてから仕立てをお願いします。(お任せで全て仕立て屋さんにお願いする事も出来ます。)仕立て代は大きく分けると手縫いとミシン仕立てがあり、当然ミシン仕立てのほうが安いですが、仕立て直しの時にほどきにくかったり穴が目立って問題が出ることもあるのでお薦めしません。なので手縫いの料金でお話します。手縫いの仕立ても大きく分けると国内仕立てと海外仕立てに分かれます。国内手縫い仕立てというのは日本国内で、和裁士という資格をとった人等が手縫いで仕立てる、昔ながらの仕立て方です。海外手縫い仕立ては工賃の安いアジアの国に現地の人を雇っている着物の仕立て工場があってそこに出すのです。海外の人に着物が縫えるの?と思われるでしょうが、日本人の資格を取った和裁士が何人も現地に行って技術を教え工程を管理・指揮しているので通常は問題なく仕立て上がり、料金も国内仕立てより割安です。海外仕立ての小紋なら大量に受注して安さを売りにするお店なら2万5千円位から、駅ビル等に入っている大手チェーン呉服店で3万5千円位からデパートに入っているお店や個人経営のお店は5万円位からだと思います。着物の仕立て代としてはかなりお手頃価格と言えるでしょう。しかし、着物の仕立てというのは微妙な針運びや糸の余裕の持たせ方等で着心地がぐっと違ってくるので、やはり資格を持った、着物をよく知る日本人和裁士に仕立ててもらいたい場合や、大事な反物、色柄合わせにこだわりたいもの、細かい注文がある場合は国内仕立てをお薦めします。日本国内で日本人の和裁士に仕立ててもらう場合は国内仕立てといって、海外仕立ての料金より3万~5万円ほど価格が高くなります。何でもそうですけど、和裁士さんと言っても経験や技術に差がありますから、仕立て代も様々で、ここでは平均的な話をしています。先のブログで述べているように着物を仕立てるには、1.反物の前処理2.胴裏や八掛他、仕立てに必要な備品を揃える3.仕立てが必要ですので初心者が思うより、時間も費用もかかりますけどそうやって丁寧に、生地、織、色柄を見ながら仕立ててもらうのが着物の楽しみの一つだなって思います。ということで初めて着物を仕立てる初心者でどこに頼んだらいいかわからないし費用はできるだけ抑えたいと言う方は大柄ではない無難な色柄の小紋か紬をデパートや駅ビルに入っている大手の呉服屋さんを経由しての海外手縫い仕立てで頼むのがお薦め。手軽にお願いする方法としては今はネット注文も沢山受けているレビューも沢山ついているお店があるので下の画像のお店もお勧めです。仕立て代が多少かかっても良いので安心してお願いしたい場合は良く知っている呉服屋さん経緯で国内手縫い仕立てが一番良いのですが、それでなければ、デパートに入っている呉服屋さん等を通しての国内手縫い仕立てがお薦めです。又は、着物に詳しい知人から個人でやっている和裁士さんを紹介してもらうのも良いと思います。仕立て方は初心者はお任せがいいですけど、柄によっては出し方で仕立て上がりの雰囲気ががらっと変わってしまいそれも面白いのでその話はまた後でゆっくり書いていきます。大手絹地メーカーを経由の格安国内仕立て 単衣手縫い同じく、合わせ(胴裏付き着物=秋~春物の小紋や紬)手縫い画像をクリックすると詳細が見られます。
2021.11.03
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着物はウエストのくびれをなくして着るので、普通に着ると寸胴に見えてなんだか様になりません。そこで最近は、細身仕立てとかスマート仕立てと言って裾をすぼめた仕立て方をしたり、着る時に、裾が細くなるように巻き込むという着付け方が好まれています。裾を細くすることで、すらっと見えるんですね。少し着物に慣れてきた方にはおなじみの着付け方ですし、初心者の方でもこの話を聞くと、なるほど!では次回仕立てる時はスマート仕立てをお願いしよう、ってほとんどの方は思うと思います。ところが、このスマート仕立てや細身に着る方法に、自分ではわからない意外な盲点がある事がわかったので書いておきます。数日前の事です。初詣にでも行ったのか目の前を小紋に羽織姿の女性が彼らしい男性と一緒に歩いていました。たぶん二人とも洋服と同じ感覚で歩いていたからだと思いますが、歩くたびに女性の着物の裾がパシパシ跳ね上がりどうしても足元に目が行ってしまいました。すると、裾が何か変なんです。最初は、妙にかかとが高いぽっくりみたいなエナメルの草履が丸見えになっているのが目立つのかなと思っていたのですが、そうではなくて、ベージュの小紋なのに裾に5㎝位の派手な縁取りがついているんです。縁取りがついた小紋?と怪訝に思って見ると、歩くたびに着物の合わせも跳ね上がるので、八掛が後ろからも見え、裾の縁取りも八掛らしいことがわかりました。でもなぜ八掛が裾に5㎝も出ているの?するとカップルがお店の前で立ち止まり、それで謎が解けました。女性は細身仕立ての着物を着ていたんです。立ち止まった姿は裾がほっそりしてとてもすっきり見えていました。でも、すっきり着こなそうと裾をすぼめすぎた上に10㎝はある厚底草履を履いて裾を長めに着つけたので、洋服姿の男性と一緒に普段の速さとテンポで歩いていたら裾が5㎝位まくれてひっくり返ってしまっていたんだと思います。洋服で言うなら、タイトすぎるロングスカートを厚底サンダルで着こなしていたら、裾がひっくり返って厚底も丸見え、裏地も丸見えのまま歩き回っている状況です。おしゃれに着こなすつもりが、ちょっと恥ずかしい事になっていました。洋服でも言えることですが、着物は特に、自分ではわからない失敗が意外とあるものなので、特に最初に着るときなどは着物に慣れた方に見てもらうと勉強になります。ご家族やご親族に着慣れている方がいるなら一番安心して、気軽に見てもらえるけれど、そうでなければ、なじみの呉服屋さんやお茶の先生などがいいのかもしれません。ただし、呉服屋さんもお茶の先生もはっきりとここがおかしい、という言い方はしないし呉服屋さんによってはお客さんを持ち上げるだけで売れればそれでいいという考え方のお店も結構あるんではないでしょうか。信頼できる方との関係を築くのも着物を着こなす大事なポイントですし、初心者は見た目ばかり気にして我流を通さないように気を付けたいと思いました。深い着物の知識と愛情を惜しげなく伝えてくださった木村孝さんの著書。初心者から上級者まで必見。 画像をクリックすると詳細が見られます。
2021.01.04
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着物については母に任せきりで何も知らなかった私が自分で反物を選ぶところから初め学んだ事を書いています。私が着物初心者だったのでよくわかるのですが初心者は初めて自分の為に着物を誂える時、知らないがゆえに単純に、1. 気に行った反物を選ぶ2. 仕立てに出すの2ステップでOK、かかる費用は「仕立て代」だけと思いがちです。ところが誂えるというのはフルオーダーなので仕立てに出す前の採寸で一作業、いろいろな指示で又一作業かかりますし、仕立て自体も様々な工程と費用がかかり結構手間閑がかかるものです。今回はわかりやすいように、着物を誂える時の工程と費用を長くなるので3つのステップに分けて書いています。前回は1.反物の前処理着物初心者が知らない 誂えにかかる費用と工程 1.反物の前処理(以前のブログは色のついた題字をクリックしてください)について書きましたので今回は2.裏地や備品選びについてまとめます。2.裏地や備品選び着物を仕立てるには裏地=胴裏や裾回し=八掛等必要なものがあります。何が必要かは仕立てる物によって変わり袷と単衣でも以下のように全然違ってきます。袷 胴裏、八掛単衣 衿裏、背伏、居敷当て(つけない人もいます)これらは既製品の中から着物に合った物で自分の好みに合うものを選ぶのですが、特に胴裏や八掛には様々なものがあるので価格に差が出ます。絹製品なので、胴裏で5000円前後から、八掛で8000円前後位からだと思います。着物に合わせて選ぶ八掛は既製品だと良い色がなく染めてもらう事もあり、そうなると1万円以上になります。セール品等で間に合わせようと思う方もいらっしゃいますが、八掛の色って定価の既製品でもなかなか合う物がないのでセール品の限られた色から合せるのは難しいですし微妙な色合いの差で地味になったり派手になったりするのでここはあまり費用をカットしようと思わないほうがいいと何枚も誂えるうちに思うようになりました。ちなみに、八掛の色についてはいろいろな考え方がありますが、基本は通常の着物なら同色系がお薦めです。八掛の色についてはまた別に書きたいと思います。単衣の衿裏、背伏、居敷当ては呉服屋さんに既製品があるので特に凝ったもの以外は、それをお願いすれば良いし費用もそんなにかかるものではありません。衿裏と背伏は必要ですが、居敷当てはつけてもつけなくてもお好みによるので、経費を少なくしたいばかり考えてつけない人もいるようですが、先に居敷当てについて考えてみましょう。居敷当てというのは着物の腰部分にあてる裏地のようなものです。単衣は胴裏という裏地がついていませんし夏物生地は薄手なので、座っておしりが当たる事で、背縫いが開きがちになり生地も伸びたり傷んだりしやすいので、裏から居敷当てで保護するのです。また、薄手の単衣に薄手の長襦袢で足が透けて見えるのを隠す役目もします。ただし表から居敷当てをつけているのがわかるのであえてつけない人もいます。居敷当てはごく普通の着物のパーツでつけていると可笑しいとか普段着っぽくなるとかではないので私は単衣の保護の意味でも透け防止の意味でもつけるほうをお薦めしますがお好みでどうぞ。居敷当ては、当てる場所を小さめにも幅広くも選べるので仕立てをお願いするところに相談すれば生地にあった素材や当て方を提案してもらえます。ということで、仕立て代以外にも裏地や備品として袷ですと胴裏や八掛選びと費用がかかり単衣はそこまでではありませんがやはり少し手間がかかります。まだ着物の事がよくわからない初心者は変に凝らないほうが良いと思うので裏地や備品は、呉服店にお薦めを提案してもらって八掛の色をお薦めの中から選ぶ位にしたほうが長く着られる着物を仕立てられると思います。着物については内容がとても濃く時間がかかるので少しづつ書いていきます。次回は仕立てについてです。「悉皆:国内仕立て」《女性用羽織のお仕立て》(総絞りは除く)「手縫い仕立て」楽天で購入どちらも人気のレビューの良い手縫い仕立て業者です。八掛は微妙な色の違いがネットだとわかりにくいので実店舗での購入をお薦めしますがどうしてもネットでという方は右だと70色近くから選べます。画像をクリックすると詳細が見られます。
2020.09.02
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着物については母に任せきりで何も知らなかった私が自分で反物を選ぶところから初め学んだ事を書いています。私が着物初心者だったのでよくわかるのですが初心者は初めて自分の為に着物を誂える時、知らないがゆえに単純に1. 気に行った反物を選ぶ2. 仕立てに出すの2ステップでOK、かかる費用は「仕立て代」だけと思いがちです。気に行った洋服をお店で選ぶ位の感覚で、着物を仕立てるというのは気に入った反物をお店で選んで、仕立てに出す事ね、と気軽に思いがちなんですね。ところが誂えるというのはフルオーダーなので反物を選ぶ(注1)ところで一作業仕立てに出す前に、採寸で一作業仕立てに出すいろいろな指示で又一作業と、結構手間閑がかかるものなんです。当然費用も「仕立て代」以外にいろいろかかるので、着物を誂える=反物代+仕立て代でOKと短絡的に考えてしまいがちな私のような着物初心者は、実際誂えたら、え?なぜこんなにかさむの?ってちょっとびっくりしてしまうので誂えにかかる費用について基本的な事を書いておきます。(注1:本当の誂えは、反物をお店で選ぶのではなく糸や織りを指定したり好みの色柄で染めてもらったりするんですが、初心者はなかなかそこまでできないので今回はお店で反物を選び仕立ててもらう話をします。)反物をお店で選んだ場合、誂え料金≒仕立て料金になります。それで着物初心者は「仕立て代」をお店で聞いたりネットで調べたりして「だいたい○万円位で頼めるんだな~。」って誂えの全貌を知らずに仕立て代だけで検討をつけるわけです。私がそうでした。そこが問題であとで驚いちゃうんですね。そこで、初心者が知らない着物を誂える時の工程と費用を長くなるので3つのステップに分けてにまとめました。1.反物の前処理誂えするには、まず反物の前処理が必要です。一般的には、湯のしと言って、蒸気をあてて生地を整えます。簡単に言うなら生地のクリーニングですね。この費用が湯のしだと平均で3000円位します。反物が特殊な場合やお店によっては、6000円以上する事もあります。反物によっては製法で糊がついていたり、古い反物ならシミが出ていたりカビが出ていたりすることもあるのでその場合は、本湯通しといってお湯につけて生地をきれいにしたりシミ抜きなどの処理をします。古物屋さん等で安い反物を購入すると結局ここでクリーニング代金がかかる可能性が高くなるのでご注意ください。古い着物を譲りうけたり、古着屋さんで購入してお金はかけたくないからとそのまましまったり着たり、シミ抜きやカビ取りをしないで一番安いコースだけに出す人がいますが、見えなくても、シミやがカビがついたままだと他の着物まで傷んでしまうし自分にはわからなくてもよれよれの着物姿になってしまう事が多いので、反物に限らず、着物のクリーニングは手にした最初にしっかりやっておきましょう。頼むお店ですが、クリーニングと言っても、反物は洋服と染料が違いますし長さもありますから普通のクリーニング屋さんではできません。着物専門の業者さん=悉皆屋さんにお願いします。反物のクリーニングに関してはいろいろ注意点があるのでまた別にゆっくりと書きます。次は、誂えにかかる費用と工程2に続きます。湯のしはネット依頼を受けている会社もありレビューも良いです。右は絞り用。価格は店舗より安い場合が多いのですが送料がかかるのでまとめて依頼するかそのお店で仕立てを依頼した際に一緒に頼むほうがいいかもしれません。こちらは仕立てまで全部セットになったもの。国内手縫い。
2020.05.30
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たまたまテレビをつけたら紺野美沙子さんの着物姿に目を奪われました。薄鼠茶地に紅白の南天が大きく描かれた小紋です。南天は「難を転じる」という意味がありますし、紅白という色使いはおめでたく、新しい年を迎えるこの時候にピッタリの柄です。でもそれだけではなく、紺野さんが出演されていたのは『2018大相撲この1年』という毎年恒例の番組なので、言葉に出さずに柄で伝える着物の良さが発揮されていました。紺野さんは大相撲の大ファンだそうですが、今年はいろいろあったのでぜひ来年は良い年であるようにという気持ちを着物の柄に込められたのだと思います。南天柄というのは、着物ではよく使われる柄ですが、ここまで大柄の南天が一面に描かれていると、絵師さんの力量も問われますし色使いでとても野暮ったくなってしまいがちなので南天が描かれていればそれでいいかというとそんな簡単なものではありません。紺野さんの着物は、柄もとても綺麗ですが、使われているのが薄鼠茶の落ち着いた地色に、白と、朱赤と淡い朱色の濃淡の南天、くすんだ薄緑色の葉、と全体的に落ち着いている色なので大胆な柄行なのに主張が強すぎず小紋ならではの粋な着物に仕上がっていたように思います。お召しになっていたのが、知的でおっとりされた紺野さんなのでなおさら嫌みなく、強くなりすぎずに着こなせていたのかもしれません。年末に素敵な南天の着物姿を拝見して私も難転のお福分けをいただいたような気がしました。【煌めきのフォーマル帯】【華翔苑 藤本仁】特選正絹西陣織袋帯〜十二想花〜「七宝文様 一月・南天」≪お太鼓の一箇所に誕生月花を!≫”難を転じる”【南天】天然赤本珊瑚10ミリ帯飾り南天の鉢植え。そういえば実家にも家の入口に南天が植えてありました。私が子供の頃は、祖母がお赤飯を炊くと母が表に出て、この南天の葉をちぎってきて洗い、重箱に入れたお赤飯の真ん中に載せていました。ある時近所の方が、お魚をおすそ分けと言って大きなお鍋に入れて子供達に持たせてきてくれたことがありました。母はお魚を家の琺瑯バットに移すと、お鍋をきれいに洗い、家にあった買い置きのお菓子の袋を沢山詰め南天の葉とマッチ1箱をその上にのせて子供達に渡したのを思い出しました。おすそ分けの容器にはマッチ箱と南天の葉を入れるものでしたがいつごろからか忘れられてしまったように思います。近所同士のおすそ分けはもうあまりしないですし、あっても使い捨ての容器に入っていて、洗って帰す必要はないしマッチ自体もあまり使わなくなりマッチの小箱のセットを買う事もなくなったからかもしれません。良いものが沢山ある世の中だから、マッチ1箱入っていても断捨離の邪魔になる、みたいに迷惑がられて捨てられることもあるのかもしれません。今はお返しはこじゃれたお菓子や紅茶や石鹸になってしまっていますね。詳細は画像をクリックしてください。取扱店の商品ページに移ります。
2018.12.30
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着物を購入し始めて最初に考えなくてはならなかったことの一つは着物の保存方法です。本来なら、たとう紙に入れた着物や帯を着物用盆がついた桐箪笥に入れるのが保存にも取り出しやすさも一番いいと思います。実家には桐箪笥がありますが私の現在の暮らしには桐箪笥が似合う部屋はありません。桐箪笥を置くスペースも無理に作ればどうにかなるかもしれませんが余裕はあまりありません。まず洋風の洋服用にも使える桐箪笥をいろいろ調べてみました。店舗、通販カタログ、ネット家具店、呉服屋さんまで探しましたが白木か茶系、シンプルでも桐の風合いを生かしたものばかりで和のデザインが強いものばかりでした。しかもシンプルな桐箪笥は、もともと幅をとるサイズなのですが高さが低いチェスト風なものが多く収納量が少ないので、スペースに余裕がある家でないと向きません。普通の箪笥でたとう紙サイズが入るものをゆっくり見つけていこうと思っていました。普通の箪笥には桐箪笥のような、防湿・防カビ・防虫効果はありませんからなんらかの対策が必要です。そこで見つけたのが、この商品です。たとう紙がすっぽり入るサイズで防湿・防カビ・防虫効果が5年間あるんだそうです。ジッパータイプの袋なので簡単に開閉できます。1枚でたとう紙が3枚位まで入るので私は訪問着と訪問着用袋帯、絽の訪問着と夏用袋帯、単衣小紋と単衣単紬、というふうに季節や用途でまとめて入れています。入れたまま重ねられるし、軽いしお手ごろ価格なので、使い勝手がいいです。帯のサイズにぴったりのものもあります。好評すぎて小物用もあります。詳細は画像をクリックしてください。
2018.05.01
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着物で外出するとき必要な羽織ものには次の10タイプがあると前回書きました。1.防寒用 着物コート 2.雨コート3.道行/道中着 フォーマル用4.道行/道中着 カジュアル用5.道行/道中着 単衣~絽用6.羽織 フォーマル用7.羽織 カジュアル用8.夏羽織 9.ショール 袷用10.ショール 単衣用しかし、着物初心者がこの10タイプ+アルファの羽織ものを一度に誂えるのは大変です。反物や仕立て代も大変ですが、その前に、それぞれ特殊な用途、特殊な形なのでどんな反物を選んだらいいのか初心者には全くわかりません。なので一番最初は防寒用コートと雨コートとショールは仕立て上がりのものやおさがりで間に合わせ、夏用の道行や羽織やフォーマル用は後回しにして使用頻度の高い袷用の道行か羽織を用意しようと思いました。羽織も道行・道中着も仕立て上がりのものがありますしリサイクルやおさがりで間に合わせている方も多いのですが羽織や道行は一番外側にはおるものですから実はとても目立ちます。サイズの違い、古びている生地、古臭い色柄、そういうものは一目でわかってしまいます。洋服だったら、よれよれになったり色あせた服や短すぎたりブカブカしている服、あまりにも粗末な素材の服はまず着て出かけないのですが、着物初心者にはそれがわからず平気で着てしまうことがあります。一番外側に着る羽織や道行は目立ちますからできるだけ自分の寸法で自分に合った反物で誂えたほうがいいと着物初心者の私でも思いました。道行・道中着と羽織、どちらを先に誂えるか、これはその人がどちらを必要としているにもよると思います。道行も羽織も道中の塵除けや帯の保護にはなりますが道行・道中着は着物全体を覆うのでより保護できます。羽織は前が開くので、道行より涼しく着られますし室内でも着られるので軽い防寒着にもなり便利です。これらの用途でどちらを先に仕立てるか決めてもいいですが気にいった道行用、羽織用反物は一般的な袷用反物よりも生産数が限られていますから、両方探して、先に見つかった方から誂えるという考え方もあります。ちなみに道行用、羽織用のために織られた反物はありますが、長着用の反物でも道行や羽織に向いているものもあるのでお店の方にこれは道行にはどうか、羽織にはどうかと聞いてみるのもいいと思います。親切に納得できる説明をしてくれるお店の方はとても貴重な存在ですのでできるだけその方を通して購入すると、仕立てのアドバイスや着こなしのアドバイス、今後の相談等とても助けになる存在になると思います。私の場合は先に道行用にいいと思った反物に出会ったので先に道行を誂えました。道行って奥深く、誂えるうちに道行について学んでいったので先に道行について書いていきます。【雨コート 着物用レインコート 反物】12柄 撥水加工 セミオーダー 仕立て付 女性 雨具 カッパ ちりよけ レインコート kimono raincoat fabric【ktこと】(mw-a)【セール対象外】【送料無料】【smtb-k】【ky】【KZ】
2018.04.14
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外出時は着物の上に羽織るものが必要と聞き、何をそろえたらいいのか考えると次々と必要なものが出てきて驚きました。着物初心者としてはどれも見慣れないものばかりなので先にその種類を書いておきます。羽織ものは大きく分けると次の4種類に分類できます。用途別コート 防寒用コートや雨用のコート道行・道中着 塵除け用。移動時のみ着用。 室内や外での行事・席では必ず脱ぐもの。羽織 道行と違い室内でも行事でも脱がなくてよい。ショール 防寒用と羽織物の簡略版の2種類がある。この分類でもわかるように、着物の羽織ものは少なくとも防寒用コート、雨用コート、道行、羽織、ショールの5種類が必要なのだとわかりますが、1種類1枚で済むというわけではありません。夏用やフォーマル用がはっきり区別されている和装ではその用意もしなければなりません。すると、思ったよりもはるかに多い次の10タイプが必要だという事がわかりました。1.防寒用 着物コート 2.雨コート3.道行 フォーマル用4.道行 カジュアル用5.道行 単衣~絽用6.羽織 フォーマル用7.羽織 カジュアル用8.夏羽織 9.ショール 袷用10.ショール 単衣用着物初心者の私は、着物1枚、帯1本、小物さえ用意すればとりあえず着物が着られる、楽しめる、と思っていたのでまさかこんなに種類があるとも思っていませんでした。着物初心者の方は誰もこの羽織もの10タイプを見て、躊躇すると思います。私もそうでした。こんなに本格的にするつもりはないんですし、初心者として楽しみたいだけですから。なので、ここから、一番必要なのはなにか、全部一度に誂えられませんから、どうやって間に合わせるかそれは次に書いていきます。あれもこれも必要で大変、と思いましたがよく考えてみると洋服と同じですね。洋服も、防寒コート、レインコート、ブラックフォーマルコートスプリングコート、ジャケット等が要ります。洋服の場合はかなり簡略化しているので2枚位のコートで全部間に合わせている人もいるかもしれませんが、それでも大雨が降っているのにレインコートではなく上着だけ、花冷えの頃に真冬のコート、冬の弔事に色物のコート、フォーマルドレス姿にカジュアルなコートというのはやっぱり見た目もマナーも、着心地もどうなのかなというのはありますから、着物ならなおさらです。次はこの10タイプの羽織ものがそれぞれどんなものなのか選ぶこつなどを書いていきます。《雨コート》雨具・お出掛けセット 便利な携帯ケープと巻きスカートセット【お取寄せ】wku♪♪|ケープ コート ポンチョ レインウェア 二部式 道行コート 和服 レインケープ 女性 着物 きもの レインポンチョ 和装 レディース 撥水 レインウエア 雨コート 雨具 おおきに【雨コート 着物用レインコート 反物】12柄 撥水加工 セミオーダー 仕立て付 女性 雨具 カッパ ちりよけ レインコート kimono raincoat fabric【セール対象外】送料無料】他店購入品も大歓迎!合繊・ウールのコート/羽織お仕立
2018.04.12
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私も含め、着物初心者は、着物と帯、そして小物があればそれで着物を着て出かけられる、そう思ってしまいます。なぜかというと、洋服の感覚ではワンピース1枚での外出はおかしくないので着物もそれだけで出かけてもいいのだと思ってしまうからです。それに身近に着物を着る人がいないと着物を見るのは店舗や雑誌を通してになりますが、大抵は着物と帯だけなのでそれが完成型だと思いがちです。また着物初心者の場合、大人になってから着た着物は成人式等での振袖と浴衣程度、ということが多くどちらもはおりものがないものなので、着物とはそういうものだと思いがちです。しかし、実は着物を着て外を歩く場合はなにかしら上にはおることが基本なのだそうです。そういえば祖母や曾祖母は外出の際、必ず羽織なり、道行なりを羽織っておりました。母の着物姿の写真も、外で写したものや写真館で改まって写したものはどれも羽織を着ています。考えてみれば洋服も、外出着はもともとはスーツで外に出るときは上着を羽織るものでした。そう考えてみると、何も羽織らないままの着物姿で街中を歩く姿は心もとないような、あらら、というような感じがします。意識して街中での着物姿を見てみるとると、着物に慣れた方、素敵な着物姿の方は確かに羽織や道行を羽織っていらっしゃいます。何も羽織らずに着物と帯だけで歩いている方は、着物に慣れていない感じだったり着こなしている感じがしなかったり着物や小物が妙によれよれだったりします。着物も時代とともに変わっていくものですから何も羽織らないで外を歩くことが常識になることもあるかもしれませんが、私はできるだけきちんとした着物の着方をしたいので羽織物は大事だと感じ、揃えたいと思いました。次回は羽織物の種類や誂えるにあたっての話を少しづつ書いていきたいと思います。レンタルでもあるんですね。誂えることに比べればかなりお手軽価格なので最初はレンタルもあるかもしれません。このお店、良い生地のレンタル品があります。和装 コート 【レンタル】 着物 貸衣装 長羽織 正絹 紋紗 単衣 カジュアル 絞り染 手絞り 巻上げ絞り 薄紫 全国往復送料無料 Mサイズ co0010r偶然、遠目には似た反物も見つけました。近くで見ると色使いが素敵な柄です。本場大島紬 着尺 反物 染大島 本加賀友禅 正絹 女物 帯 着物 日本製 正絹小紋 紬 大島紬 着付け 正月 御稽古 普段着 カジュアル 買い物 レトロ 日本製 別誂え コート、道行、長羽織としても作れます。今人気の羽織は黒の長羽織ですがこのくらい柄がないと、地味すぎてしまうようです。
2018.04.10
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着物は着たいけれど、着ると老けて見えてしまうという悩みの方は意外といるのではないでしょうか。着物を着ると髪はまとめますし、着物自体が落ち着いた色柄です。ちょっと大人しい印象の方だと、着物を着ると寂しい感じになります。もともと和の色は黄味がかったくすんだ色合いが多いので、ブルーベース系の肌の人には、顔映りが悪く、疲れて見えてしまいます。私が自分で着物を買おうかな~と呉服売り場に立ち寄っていた30代の頃、着物はまだ和の色のものばかりでどんな反物も少しくすんだ色合いで、顔にあてると老けて見えこれが似合うという反物がなかなか見つかりませんでした。着物は着物と顔の間に白い襟がすっとV字に入るので着てみるとすっきりして思ったより顔映りがいいものですがそれでもやはり似合う色、合わない色があります。似合う色を着ると、清楚で優しく趣味もよく見えますが似合わない色だと、疲れて見えたり、老けて見えたり、趣味が悪いどころか場違いな印象になることもあります。最近は着物を着る世代が洋服世代なので着物の色合いも本来の和の色ではないものが多くなりました。とくにここ5年ほどは、グレーをはじめとした薄いパステル系がとても多く出ていて人気なようですが、特にやわらかものの無地だと、色によってはベーシックなだけで着物の良さが出ていないとか、洋服なら綺麗な色でも、着物だと少し奇抜な色だという事があります。似合う色、きれいな色を着たい、でも本来の着物らしい着物がいい、そんな時、初心者でも選びやすいのが紅花紬です。優しいパステル系から、複雑な色合いの通な着物まで様々でどのお店にも数が置いてあって選びやすいですし価格も初心者向きの物も多いです。私は着物初心者の方が、最初に自分で選ぶ普段の着物として好きな色、似合う色柄が見つけやすい紅花紬は最適ではないかなと思います。
2018.03.24
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ぜんまい紬をご存知でしょうか?ご存じの方は着物通かもしれません。最近は希少になっているそうですが、山菜のぜんまいを絹に混ぜて紡いだ糸で織った絹織物をぜんまい紬と言います。山菜が織り込んである着物?と知らない人は驚くと思いますがぜんまいにはカビよけや虫よけ効果があることが知られぜんまい紬の着物と一緒に他の着物を保管すると虫よけになると米沢等を中心に織られ、昔から重宝されていたそうです。保湿性や防水性にも優れカビよけ虫よけ効果があって丈夫な絹地なので、代々受けつがれて着らている着物です。他にない特殊で丈夫な生地ですしぜんまいを紡ぐのに手間がかかりますがぜんまい自体は、国産ぜんまいを食用に乾燥させる時に出る不要な部分を利用しているのでぜんまい紬の反物自体は、他の有名な希少紬に比べると入手しやすい価格帯の物が多いと思います。 私は自分で着物を選び始めて間もない頃ぜんまい紬に出会い、色が気に入ったので購入したのですがあとあと、良いものに出会えたと繰り返し感じています。山菜を紡いだ糸って着心地が良くないのではと思われる方も多いと思いますが山菜というよりは、ぜんまいを乾燥させた繊維を入れるので糸の中に、ところどころ、茶色っぽいふしが入っているだけです。絹織物なので、柔らかい中にも紬独特の少しざらっとした風合いで洋服でいえば、ツイードの絹地のようなものです。ウールや麻のツイードならゴワゴワしますが、絹のツィードは節の部分はあってもしっとりと柔らかいですよね。ぜんまいの繊維である茶色のふしの部分が、織物に落ち着きをもたせています。私のぜんまい紬は、着物初心者として色がいいと思ったものなのでパステル系の明るい色合いなのですが近くで見ないとわからない茶色のふしのおかげで少し落ち着いたトーンになり明るい色でも、年を重ねても着られる着物になりました。たまたま光沢のある絹糸で織った無地を選んだので、紬と言ってもしゃれ袋帯も合わせられてちょっと素敵な街着にもなり幅広く着ることができるのもいいです。着物の事はほぼ何も知ずに、好きなだけで選んだ2反目の反物でしたが着物通の叔母にも、着付けの講師たちにも好評でした。先に書いたように丈夫で防虫効果もあるので気軽に着られ、着付けのお稽古にも街着にも汚れを気にせず惜しげなく着られるため、出番の多い着物です。ぜんまい紬は量産されておらず珍しいので、知らない人が多く名前は聞いていても初めて見る人も多いので、話題が盛り上がり図らずしてもちょっと一目置かれ、しかも、他の有名希少紬のように高価ではないので持っていること、着ていることが自慢にとられたりせずに気さくでとっても働き者の、楽しい着物になりました。反物で見るよりも、仕立てて着てみると良さがどんどん出てくるそんな織物だと思います。ぜんまい紬といってもいろいろあるので載せておきます。紬はもともと、着物通の方、和の色が似合う方が素敵に着こなせる生地だと思うのですが、着物を着ると老け顔て見える、和の色が似合わない方でも最近明るめの紬も多く出ているので、顔映りがいいと思います。先に書いたように、ぜんまい紬は節の部分で色味が落ち着いているので初心者が選んだ、びっくりな派手派手の着物になりにくいので安心して着られます。
2018.03.12
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着物初心者にとって大事なことのひとつは上質の着物、きちんとした着方を沢山見る事だと思います。周囲に着物を良く知っていて、気軽に教えてくださる方が複数いらっしゃるのが一番いいのですがお稽古でもしていないと、なかなかそんな機会がありません。気軽にお店や展示会をのぞければいいのですが見せてもらうだけで済まないことも多いし、行きなれないと気おくれしてしまいます。そんな時、上質な着物がきれいに着付けされ髪型から小物までコーディネートされたカラーグラビア満載の美しいキモノは、気軽に見ることができるので着物の基本を学ぶのにとても参考になります。全体的に若向き、お出かけ着、派手目の色柄が多いのですが着物初心者にはちょうどいいくらいのきれいめさだと思います。でも美しいキモノの醍醐味は付録にあるような気がします。正統派の着物と着こなしが拝見できる皇室の着物のや各地の紬や染が特集されている小冊子は書店で販売されているものより充実していますし、便利な小物が特別価格でついていることもあります。先日はヘアサロンで着物ヘアセットができる券がついていました。通常2800円のセット料金が、雑誌付きで2500円です。雑誌自体は通常は800円位なので、割安で試せるという感じです。別記しましたが、もしチケットがついていなければ試すことはなかったかもしれないサービスでした。試して良さがわかったので、それが良かったなと思います。試さないで知らないままってことありますから情報源としてもお薦めです。美しいキモノ 2018年 春号 × 『coyori』美容液オイル 特別セット coyori美容液オイル ([バラエティ]) [ ハースト婦人画報社 ]
2018.02.28
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着物を気軽に着るとき、問題の一つなのが髪型です。アップスタイルと言えば聞こえがいいのですがひっつめ髪で着物を着ると何となく老けて見える。洋服だとそうでもないのですが着物だと顔回りがすっきりしすぎるので少し顔回りに華が必要な気がします。自分でアップにすると、夜会巻きでもお団子でも技術の問題かどうしてもひっつめ系になってしまうし普段着風な雰囲気になりがちなのでヘアサロンでセットしてもらったほうがいいとはわかっていました。でも、混んでいるサロンで予約をとって、着物を着てサロンまで行って時間をかけてセットしてもらっては普段のちょっとお出かけ程度には面倒だな~と思っていました。でもちょっとしたきっかけ、これについては別記しますが、でヘアセット専門サロンに行ってみる事になりました。行ってみて、混んでいる時期でなければさっと予約がとれてさっとヘアセットしてもらえることがわかってとてもよかったです。自分ではなかなかできない、顔回りをふんわりさせ編み込み三つ編みで全体的にボリュームを出してもらいました。お店の方も感じがいい方で、こつを教えてくれました。先に巻いてセットしやすいようにする。三つ編みで土台を作る。トップを少し膨らませてふんわりさせる。編み込みも少しルーズにして膨らませる。ヘアスプレーでしっかり固める。お店の技術が書かれた本があるようです。9分で!くずれない!セットアレンジ [ アトリエはるか ]画像がないのでテキストだけリンクしておきます。2冊セットで店舗ではほとんど扱いがないらしいけどヘアセットに特化しているお店ならではの技術が沢山記載されてると思います。下のサロン予約のサイトには着物向けの髪型が沢山載っています。画像をクリックしてヘアカタログのページを開くと全国の和装美容室のヘアスタイルがずらっと出てきて参考になります。近くの和装サロン(ヘアスタイルと着付け)もお得なクーポンや価格もあります。
2018.02.27
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