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今日は約1年ぶりとなります、虫垂癌・腹膜播種のカズコさんの近況です。頂くメールに多く書かれているのが、「闘病ブログは辛い状態の方が多く、それも皆さん数年で閉じられてしまっています」「抗癌剤治療の過酷さや、術後の合併症で苦しんでいる内容、QOLが著しく低下している状態が書かれているのをよく見ます」そして問われるのです、腹膜播種でも元気な患者さんはいるのでしょうか術後5年生存している方はいるのでしょうかってね。つい先日もこのようなご質問を複数受けたこともあり、今日は、カズコさんの近況にしました。カズコさんが腹膜切除術、並びに術中温熱療法を受けたのは2009年4月です。(当時40代、今は50代)手術予定日の20日くらい前に腸閉塞を起しちゃいましてね。地元の病院に救急搬送、イレウス管を入れるという処置を受けました。搬送先の病院では、緊急手術の提案がなされたのですが、付き添ったご主人、 ちょっと、ちょっとだけ待ってくださいそう言って、ケータイを握り締め、病院の玄関へ。20日後には手術が予定されています。こういう場合、どうしたら良いものか・・・思案して電話をかけた相手・・・それが私でした私、急いで米村先生に電話を入れます。直接、ご主人と連絡が取れるように取り持ちました。米村先生、慌てるでもなく慣れたものでそのまま様子をみて、そちらでは手術をせず、予定通りの手術でいきましょう・・・との指示。※これは、手術で起こる癒着で、癌の完全切除が出来なくなる可能性があるので、避けて欲しかったんですね。ご主人、手術はせず経過観察、手術は予定通り20日後に大阪で行うと地元の医師に伝えると、「そんなに待っても大丈夫なんですか」と言われました。これに対してご主人 大丈夫かと聞かれても、自分がそれを聞きたいってぼやいてましたっけ。でも手術は予定通り20日語に行われ、今も元気満タンです。こんな風に書くと、術後から今に至りあまりにも順風満帆みたいですが、そんな事は無いんですよ。術後は感染症で高熱がでましたから、入院が長引きまして、1ヶ月半の入院。術後半年に、右尿管に穴が確認され、更にその半年後の2010年4月に尿管の穴を塞ぐ手術施行。術後の後遺症で、排尿困難となり自己導尿を余儀なくされました。これは、子宮癌の手術では珍しくない後遺症です。術後数年して、お腹がぽっこりしたので、「これは腹水では」と不安になりCT検査。この時の米村先生の見解は・・・ 太りすぎや えっ・・・そして更に数年、術後5年くらい経ってからの、「お腹ぷくぷく事件」腸閉塞の兆しに気付いたカズコさん、自ら絶食を試みました。腸閉塞の経験者ですからね。病院へは行きたくないらしい。カロリーはジュースから、ほぼ絶食を続けること数日。ふらふらしてきたカズコさんをみかねて、ご主人が、こっそり私に電話をかけてきました。慌てた私は、大阪の米村先生の元へ行くようにアドバイス。ご主人、カズコさんの病院行きの説得を試みるも撃沈 忙しいひろりんさんに、何、勝手に相談してんのよ困り果てたご主人、私に説得を依頼。カズコさんと電話で話す私。体調、どんな感じですかと。 腸閉塞って、お腹がぷくぷくってするじゃないですかぁ そんな感じなんですよお腹がぷくぷくそう言われてもさっぱりわからないご主人がその昔、大阪の病院に連れて行く際に使った手を私も使ってみる。おだてて、なだめて作戦何とか大阪へ行って貰いました。交通費をご主人のへそくりから出すことで交渉成立ですちなみに、カズコさんは関東在住です。そこで検査した米村先生の見解は・・・ 食べすぎの胃炎や えっ・・・術後の抗癌剤はTS-1 単剤で3年服用しましたが、その後は、一切の治療なし。QOLの低下はあれど、今は、フルに仕事をしていて、つい先日のご主人の話では 元気すぎて困ってます 10年が見えてきました こんな日がくるとは、思ってもいませんでしたって言ってました。相変わらず、お尻に引かれている感じでした相談受付アドレス yukibasiri1188@yahoo.co.jp「 癌の相談」である事がわかるように件名にご明記ください 沢山の方とメールの交流がございます 必ず、お名前の明記をお願い致します お返事は別の未公開の交流アドレスから致します通常、新規の方には3日以内にお返事していますが、3日以上、経ってもお返事が届かない場合はお手数ですが、再度、メールをお送りください。尚、通常のお返事は4~5日程度お待ち頂いております。
2017年11月24日
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しばらくぶりの更新となってしまいました。兎に角、メールの対応に追われる日々でして、 緊急連絡メール患者さんご本人からのメール新規のご相談メールこんな順番でお返事をさせて頂いておりまして、通常の報告メールや、特に緊急性のない内容のメールのお返事はこれまで通り5日前後のお待たせ状態です。申し訳ありませんそんな日常ではありますけども、患者さんご本人からのメールは、私的には大歓迎なんです。本当に嬉しいんです。何をさしおいても、お返事したいって気持ちがふつふつしてきます。今日はつい先日届いた患者さんからのメールにエールを送りたく、彼女の話を書きます。彼女は胃癌で40代の女性です。友達になったのは、最近のことなんですけど、彼女の方は、何年も前から私を知っていたようです。2014年に胃癌の診断を受けてからずっと、このブログはお守りのような存在だったと言ってくれましたから。彼女の胃癌発覚は、「実に珍しいスキルス胃癌」のジュンちゃんと似ています。最初に見つかったのは、卵巣腫瘍。卵巣切除を行ってから約半年後に胃癌の手術でした。この2回の手術時には、腹膜への転移は認められなかったのですが、術後1年経過すると、腹水が認められ、ここから癌細胞が検出されました。抗癌剤治療を続けながら、経過観察が続きます。画像上、異常個所が認められ、あの手、この手の抗癌剤治療が続きました。長期に渡り、安定していたのですが、画像上で、顕著な増悪が認められ、体調も芳しくなくなり、術後3年半が経過した今年の秋に、米村先生のセカンドオピニオンを真剣に考え始め、私にメールが届いたのでした。彼女のこれまでの治療成績は、沢山の症例を知る私からみても実に凄いですし、素晴らしいと言えます。でも、その治療は大変だったようです。治療そのものも、辛いけど、主治医からの言葉は、過酷な内容が多かったようで・・・その内容を幾つか吐露してくれましたけど、「励まし」 というより、ある種の 「脅し」としか私には思えません。私だって、現実は沢山知ってますから、この医師の言葉は嘘じゃないことはわかります。でもね、でもね、でもね・・・・なのよ抗癌剤治療というのは、多くの患者さんにとって苦労と苦痛の繰り返しです。体も心も、おまけに財布も痛い治療です。やりたくなんかないけれど、やらないと死んでしまう・・・そんな強迫観念があるから、己を奮い立たせ、何とかやっていく、そんな治療です。 言われなくったって、そんなことわかってる、 それでも、辛いからやりたくない気持ちもわかってよ彼女は、そんな風に思いながら頑張ってきたんじゃないかしらそう思いましたね。そんな中で、米村先生を受診。ここで治療を受けよう、手術を目指してみよう。そんな気持ちになり、次回の受診予約も入れました。ですが、体重も激減し、体力の低下を否定できない自分がいたんですね。今は、とても無理だと。だから彼女は、予約をキャンセルする結論を出しました。キャンセルの理由、それは 自分がキャンセルすることで、1人でも多くの人が 1日でも早く米村先生を受診できるようになれば良いそう思ってキャンセルしたのです。 元の場所で治療を続けます その為に、今は体力の回復に努めます今、その彼女は体力回復のための入院中です。ここは、主治医からの紹介された新しい病院です。そこには、彼女の心を救う医師がいました。 今、私はこの先生のお陰で生きています ようやくめぐり合えました 理想の医療にこんなメールが届きました。今、積極的な治療を受けている患者さん。それは、こんな思いの患者さんのお陰かもしれません。誰かが誰かを支えているのです。元気になってね、また、ちょくちょく近況教えてね、美味しいパンを食べさせてね、待っているからね、えぅちゃん相談受付アドレス yukibasiri1188@yahoo.co.jp「 癌の相談」である事がわかるように件名にご明記ください 沢山の方とメールの交流がございます 必ず、お名前の明記をお願い致します お返事は別の未公開の交流アドレスから致します通常、新規の方には3日以内にお返事していますが、3日以上、経ってもお返事が届かない場合はお手数ですが、再度、メールをお送りください。尚、通常のお返事は4~5日程度お待ち頂いております。
2017年11月19日
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今日は4月15日以来となりますが、あのスキルス胃癌の患者さん(40代・女性)の近況です。ご記憶の方もおられるでしょう。3回目の胃カメラでスキルス胃癌が見つかり、手術をするも、腹膜播種でインオペとなった患者さんです。これが、今から1年前のことでした。それから米村先生の元へ来られ、腹腔内化学療法を施行し、手術にこぎつけたのが今年の2月。この時の、病理の詳細に 「かなりの治療効果をみる」 という記載がありました。現在、術後9ヶ月目に入ったところです。定期的にご主人が近況を送ってくれています。今回届いた近況に、6kg体重が増えましたというのがありました。これは一見、とても良いことのように思えますけども、長年こういう活動をしている私は、逆に心配になってしまいました。胃癌患者さんにとって、体重を増やすのは至難の業です。術前に体重はかなり減っているのが常で、更に術後は胃が失くなるのですから食事の苦労が避けられません。胃癌患者さんは食事の苦労、大腸癌の患者さんはトイレの苦労。。。術後は皆さん、この試練から始まりますからね。多くの方が、体重が激減してしまい増やすのに必死です。増えた、増えたと喜んでいたら、実は腹水だったという事も少なくなく。。それで心配して、足の浮腫みやお腹の膨らみの状態、体重の増減の経過を、お尋ねしてみました。するとですね、私の心配は杞憂だったことがわかりました。7月の上旬には42~43kgあった体重が、抗癌剤の副作用もあって、水下痢が続き38kgまで体重が減ってしまいました。かねてから術後しばらくは栄養状態も悪いでしょうし、食事そのものが苦労と苦痛になりかねないので、無理はせず、お近くの病院で、栄養の点滴をして頂いて下さいねと伝えておいたのです。そこで8月は、近くの病院で週3回の栄養の点滴に通っていたようです。その病院に、たまたま 「漢方外来」 があったそうで、受診してみたところ、「虚血」の状態だと診断されたとか。この「虚血」を調べてみると、出血や下痢により末梢神経まで十分に血液がながれない状態らしいですね。これではいくら栄養を補給しても、実にはならない。それで、もともと手術を受けた大阪の病院で処方されていた、ツムラの69番茯苓飲と、今回の漢方外来で処方された同じくツムラの128番啓脾湯を組み合わせたらしいです。これが漢方医によると「虚弱の気を補い、心身を潤す効能が狙える組み合わせ」だとか。漢方って全然わからないのですが、この患者さんには、この組み合わせが良かったようで、自然に体重が増えていったようです。現在は44~45g。下痢続きで激減した体重から6Kg増という訳です。以前、私、風邪をひいて咳がなかなか止まらなかった時に、従兄の奥さんが、「これ漢方だから体に優しくて効くわよ」って渡された漢方薬、よくよく見てみたらリンコデが入ってました。リン酸コデインって市販薬にも入ってますけど、一種の軽い医療麻薬。漢方とはちゃうやんって思ったことがありました。漢方もちゃんと専門医(家)に相談しないとダメだな・・・って思ったものです。この患者さん、まだまだ苦労はあり、痩せさんですけど、先月は京都や、初島と旅行も楽しんで来たようです。1年前は絶望だったけど、今はこんな感じです相談受付アドレス yukibasiri1188@yahoo.co.jp「 癌の相談」である事がわかるように件名にご明記ください 沢山の方とメールの交流がございます 必ず、お名前の明記をお願い致します お返事は別の未公開の交流アドレスから致します通常、新規の方には3日以内にお返事していますが、3日以上、経ってもお返事が届かない場合はお手数ですが、再度、メールをお送りください。尚、通常のお返事は4~5日程度お待ち頂いております。
2017年11月04日
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